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[20090214]

Keep MovingKeep Moving
(2000/05/16)
Madness

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Keep MovingKeep Moving
(1997/10/21)
Madness

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It Must Be Love、Our Houseと80年代も生き残れるだけのヒット曲を創ってきたマッドネス。Clive Langer,Alan Winstanleyによるプロデュースでスカバンドというイメージを脱して、益々ニューウェイヴなポップバンドに拍車をかけています。

1. Keep Moving
2. Wings of a Dove (A Celebratory Song)
3. Sun and the Rain
4. Brand New Beat
5. March of the Gherkins
6. Michael Caine
7. Prospects
8. Victoria Gardens
9. Samantha
10. One Better Day
11. Give Me a Reason
12. Turning Blue
13. Time for Tea
14. Waltz into Mischief

ほとんどの曲が普通にブリットポップしていて、スカバンドである必要も無くなっているぐらいです。ブリットポップ感覚はデビュー当時から持っていたものですが、それにニューウェイヴが持っているポストパンク、ポストテクノな要素も含ませて極上のポップスを創り上げています。この頃はMTV全盛時代ですので、PVも沢山創っています。

ハチャメチャぶりは無くなっていますが、英国的なウェットとユーモアはあり、センスのいいポップ名曲ばかりです。しかし、マッドネスでなくても良いよな曲ばかりで、彼らにしか創れないようなものは薄れてきて、どんどんマッドネスの存在も忘れ去られるようになっていきます。しかし、最初からマッドネスの英国的なポップ感覚が好きだった私にとっては、こうした曲もマッドネスでなければあり得ないくらいの心地良さです。私的には良いアルバムだと思います。

Keep Moving

Wings of a Dove

Sun and the Rain


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[20090213]

Presents the Rise & FallPresents the Rise & Fall
(2000/05/16)
Madness

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Presents the Rise & FallPresents the Rise & Fall
(1999/02/16)
Madness

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イギリスではある程度人気があったマッドネスでしたが、日本ではロックファンにしか知られていませんでした。しかし、日本のホンダシティーのCMでマスな奇妙なダンスで一躍有名になります。一気にお茶の間に浸透してしまったのです。そこで使われたIn the Cityはシングルのみの発売でしたので、動画で紹介しておきます。

1. Rise and Fall
2. Tomorrow's (Just Another Day)
3. Blue Skinned Beast
4. Primrose Hill
5. Mr Speaker (Gets the Word)
6. Sunday Morning
7. Our House
8. Tiptoes
9. New Delhi
10. That Face
11. Calling Cards
12. Are You Coming (With Me)
13. Madness (Is All in the Mind)

マッドネスの名前は一躍有名になり、そして発売されたこのアルバムではほとんどスカを脱したポップアルバムになっています。その極めつけがOur Houseでシングルヒットしました。この曲は良く出来たヒット向けの曲で、明らかにMTV市場を意識した創りになっています。それだけ名曲でもあります。

Our Houseがあまりにも良いので、その他の曲はそうでもなかったりします。スカブームの終焉により、新たな方向性を目指しているような冒険的な部分もあります。あくまでもひょうきんなバンドというイメージは保ちながらニューウェイヴなスタイルを身につけようとしています。彼らも又ポストパンクの代表格なのです。

Rise and Fall

Tomorrow's

Madness Is All In The Mind - Blue Skinned Beast


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[20090212]

77
(1997/12/30)
Madness

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メンバーが7人という事で7というアルバムです。これまでの持ち味だったポップ感覚をメインに持ってきています。コミカルなキャラクターを活かすためにシリアスな部分は控えめに80年代ポップに対応出来るようになっています。

1. Cardiac Arrest
2. Shut Up
3. Sign of the Times
4. Missing You
5. Mrs. Hutchinson
6. Tomorrow's Dream
7. Grey Day
8. Pac-A-Mac
9. Promises Promises
10. Benny Bullfrog
11. When Dawn Arrives
12. Opium Eaters
13. Day on the Town

早くからプロモーションビデオを創っていたマッドネスはMTV時代にもしっかりと対応。スカは主流ではなくなってきていますが、主流のポップメディアにも違和感無く溶け込めるのが彼らの強みです。レゲエを取り込んだニューウェイヴといった感覚でも聴く事が出来ます。黒人がいないので本格的になっていかなかったのが幸いしていたと思います。

もうナッティーもルーディーも題材にする必要も無くなっています。元々はスペシャルズの真似をしていただけでスカバンドではありませんでしたので引き出しも豊富です。 ディーヴォのようなキャラクター設定もあり、マッドネスは人気を持続させていきます。ただブレイクしていくのはこの先になります。アナザーサイドオブブリットポップとも言えるポップで素晴らしい作品です。

Cardiac Arrest

Shut Up

Sign of the Times


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[20090211]

AbsolutelyAbsolutely
(2000/05/16)
Madness

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ファーストの延長線上にあるセカンドアルバムで、英国的なポップセンスは相変わらずです。しかし、ファーストで全て出し切った感じでバラエティーさではファーストにはおよびません。他の3大スカバンドはセカンドアルバムで終わっていますが、マッドネスはこの先も生き延びます。それは2トーンレーベルではなかった事が幸いしているのかもしれません。

1. Baggy Trousers
2. Embarrassment
3. E.R.N.I.E.
4. Close Escape
5. Not Home Today
6. On the Beat Pete
7. Solid Gone
8. Take It or Leave It
9. Shadow or Fear
10. Disappear
11. Overdone
12. In the Rain
13. You Said
14. Return of the Los Palmas 7

スペシャルズがいなくなるとスカブームは終焉へと向かっていきます。それでもマッドネスが生き延びていったのは、この英国的なポップセンスがあったからかもしれません。ビートはスカでも、あまりスカを意識する事無く聴く事が出来るのも強みかもしれません。ただブームの終焉に伴い、マッドネスも一時注目度は下がっていきます。

それでもヒット曲を創れるポップセンスがこのバンドを助けていきます。ポゴダンスを変形させたムカデダンスなど、ステージも愉快な連中ですが、これが一般的に知られるまでにはもう少し時間がかかります。ロックステディーにブリットポップなDisappearなど良い曲もありますが、ファーストに比べると地味かもしれません。

Baggy Trousers

Embarrassment

E.R.N.I.E.


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[20090211]

One Step Beyond...One Step Beyond...
(2008/06/10)
Madness

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元々は2トーンレーベルだったのですが、スティッフレーベルに移籍してデビューしたのがこのマッドネスです。このバンドの特徴は全員が白人のためスペシャルズのような鋭利さは無く、陽気でばかばかしいくらいにとぼけた感じが売りで、スカバンドではありますが、英国的なポップ感覚が根底に染み付いているバンドでもあります。東京スカパラが一番影響されているのがこのバンドだと思われます。

1. One Step Beyond...
2. My Girl
3. Night Boat to Cairo
4. Believe Me
5. Land of Hope and Glory
6. Prince
7. Tarzan's Nuts
8. In the Middle of the Night
9. Bed and Breakfast Man
10. Razor Blade Alley
11. Swan Lake
12. Rockin' in a Flat
13. Mummy's Boy
14. Chipmunks Are Go!

アルバムタイトルのOne Step BeyondやTarzan's NutsのようなインストにMCをかぶせるやり方はスカパラっぽいと思います。こうしたパワーホーンを活かしたスカが主体ですが、My Girl、Believe Me、Land of Hope and Glory、In the Middle of the Night、Bed and Breakfast Manといったいかにも英国的なポップスが心地良かったりします。特にブリティッシュロックファンの私としてはBelieve MeとIn the Middle of the Nightは大好きな曲です。こうした曲があるのでマッドネスは大好きなのですが、特にこのファーストアルバムが一番それが顕著なのでファーストが一番好きです。

マッドネスが日本でブレイクしたのはCMでホンダシティーの曲をやってからなのですが、私は個人的にこのファーストが一番のお気に入りです。バレエの白鳥の湖をスカにしたSwan Lakeも強烈ですが、Chipmunks Are Goで軍隊の行進の際のかけ声を言うのもこのアルバムから覚えました。スカバンドの中では一番ロック寄りなのがこのマッドネスだったと思います。だから陽気さも黒人のものとは質が違うと思います。どちらが良いというのは人それぞれだと思いますが、私にとっては永遠の名盤になっています。最高です。

One Step Beyond.

My Girl

Night Boat to Cairo


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[20090211]

Celebrate the BulletCelebrate the Bullet
(2001/08/14)
The Selecter

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Celebrate the BulletCelebrate the Bullet
(2001/08/14)
The Selecter

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セレクターもスペシャルズのようにセカンドアルバムで解散してしまいます。常に新しいブームが起こっていましたので、生き残るのが大変だったのです。それでもこのセカンドアルバムではニューウェイヴ的な手法を使ったり、80年代のサウンドに適応しようとしています。

1. (Who Likes) Facing Situations
2. Deepwater
3. Red Reflections
4. Tell Me What's Wrong
5. Bombscare
6. Washed Up and Left for Dead
7. Celebrate the Bullet
8. Selling Out Your Future
9. Cool Blue Lady
10. Their Dream Goes On
11. Bristol and Miami
12. Whisper
13. Train the Skaville
14. Last Tango in Dub
15. Train to Skaville [12'' Version]

基本はスカですが、彼らも又違う要素を取り入れて幅を広げようとしました。逆にスカにこだわっていった方がファンには分かり易かったのかもしれません。2トーンレーベルが巨大化していったためにアーティストとの間に溝が出来てしまったという原因もありますが、スカブームで生き残っていけたのはヒット曲を出し続けたマッドネスだけになってしまいます。

それでも今彼らの音楽を聴き直してみると、それほど古くさく感じません。逆に今の若い人には新鮮かもしれません。若々しいくらいのエネルギーに満ちあふれ、陽気なビートにクールなセンスがユニークな存在となっていたと思います。このセカンドも悪くはありませんが、ファーストの方が内容は良かったと思います。

Deepwater

Washed Up and Left for Dead

Celebrate the Bullet


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[20090211]

Too Much PressureToo Much Pressure
(2008/05/21)
The Selecter

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2トーンレーベルから売り出されたスカバンドです。スペシャルズとマッドネスと揃って3大2トーンブームのバンドとして当時はかなり注目を集めていました。一時的でしたがスカバンドならみんな売れるような雰囲気がありました。その中でもこの3大バンドは内容も充実していましたので、今でも人気はあるようです。

1. Three Minute Hero
2. Everyday
3. They Make Me Mad
4. Missing Words
5. Danger
6. Street Feeling
7. My Collie (Not a Dog)
8. Too Much Pressure
9. Murder
10. Out on the Streets
11. Carry Go Bring Come
12. Black and Blue
13. James Bond
14. Selector
15. On My Radio
16. Too Much Pressure [Single]

黒人と白人の混血バンドですが、このバンドの場合黒人の割合が多かったのです。そして一番の特徴は黒人女性ボーカルがいる事です。女性のボーカルというだけでポップな感じになります。日本でもOn My Radioが大ヒットしましたので聴いた事がある人はいるかもしれません。80年代に入りパンクバンドもレゲエやダヴを導入するようになり、イギリスではスカも合わせて大流行となっていました。

音楽雑誌でもパンクとニューウェイヴとスカはきちんと分けて紹介していたりしていました。一時的なブームでしたが、日本でもジッタリングジンはスカだったといえば納得していただけるでしょうか。80年代の日本のインディーズシーンにもこのチープなサウンドが流行っていたのです。James Bondでは007のテーマをスカに乗せてやっています。当時のイギリスは最悪の失業率を誇っており、そうした暗い雰囲気をストレートに表したのがパンクであり、陽気に表現したのがスカだったのです。

Three Minute Hero

Everyday

They Make Me Mad


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[20090210]

More SpecialsMore Specials
(2002/02/08)
The Specials

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More SpecialsMore Specials
(1990/10/25)
The Specials

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セカンドのジャケットは白黒ではなく、あえてカラーにしています。それだけ多彩なスタイルを吸収した内容になっています。マリアッチやカリプソ、マカロニウェスタンなど多国籍なくらいのエッセンスをスカのリズムに絡めてきてより強力になっています。

1. Enjoy Yourself (It's Later Than You Think)
2. Man At C & A
3. Hey Little Rich Girl
4. Do Nothing
5. Pearl's Cafe
6. Sock It To 'Em Jb
7. Stereotype/Stereotypes Pt 2
8. Holiday Fortnight
9. I Can't Stand It
10. International Jet Set
11. Enjoy Yourself (Reprise)

2トーンブームの本質からするとファーストの方が分かり易く、あれでスカブームの全てを語っても良いくらいです。しかし、それだけでは満足出来ない彼らはより音楽的な幅を広げて、よりユーモラスなサウンドを創り上げました。アメリカへも進出して成功していたのですが、このアルバムを最後に一時解散してしまいます。

テリーホールはファンクの新しい可能性を求めてファンボーイスリーを結成、その後もソロ活動で何かと話題を振りまいていました。後に何度か再結成をしますが、テリーホールのいないスペシャルズは話題にはなりませんでした。長続きしたマッドネスに比べると、あまりにもメンバーの各個性が強く、そして鋭利過ぎたのかもしれません。キャッチーさではファーストの方がありますが、バラエティ豊かなサウンドで、このセカンドアルバムも飽きさせません。スペシャルズの解散でスカの人気はマッドネスに集中する事になります。

Enjoy Yourself

Man At C & A

Hey Little Rich Girl


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[20090209]

SpecialsSpecials
(2002/02/08)
The Specials

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パンクバンドが出そろった頃、ロンドンでは新しいブームが巻き起こっていました。スカブームです。その中でもリーダー的存在がこのスペシャルズです。白と黒の市松模様の2 Toneブームとも呼ばれていました。彼らのレーベルも2 Toneレーベルで、白人と黒人が混在するバンドいう事でも2 Toneでした。レゲエの元となったスカですが、なぜスカがイギリスで流行ったのかは不明ですが、歌にも出てくるようにパンクスの他にGangsters、Rudy Boyといった不良達が主人公になっています。スカというのはレゲエが8ビートであるのに対して16ビートでオフビートになっています。ビートルズのオブラディオブラダがスカだといえば分かり易いでしょうか、東京スカパラダイスオーケストラはこの2 Toneブームを元に創られているといえばわかるでしょうか。

1. A Message To You Rudy
2. Do The Dog
3. It's Up To You
4. Nite Klub
5. Doesn't Make It Alright
6. Concrete Jungle
7. Too Hot
8. Monkey Man
9. (Dawning Of A) New Era
10. Blank Expression
11. Stupid Marriage
12. Too Much Too Young
13. Little Bitch
14. You're Wondering Now

サウンド的にはひょうきんでコミカルな所があります。Stupid Marriageで裁判官が黒人に対してnice suntanという皮肉もかなりおふざけが過ぎています。このファーストアルバムはエルヴィスコステロがプロデュースしており、このアルバムが最高傑作です。この後もアルバムは出ますが、このファーストで全てを出し切った感じで、このアルバムを超えるものは創れていません。それくらい2 Toneブームを象徴する作品になっています。

テリーホールというボーカリストにもカリスマ性がありました。ニューウェイヴの一部というスタンスもありますが、スカは別物としてはやっていきます。70年代のイギリスは毎年のように新しいジャンルが出てきて、ファッションも音楽もめまぐるしく変化していきます。だからついていくのも大変だったのですが、現在のように何一つとして変化が無い音楽シーンは退屈以外の何ものでもありません。スペシャルズの全てが詰まった名盤です。

A Message To You Rudy

Do The Dog

It's Up To You


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[20090208]

ConfrontationConfrontation
(2008/09/15)
Bob Marley & the Wailers

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コンフロンテイション(紙ジャケット仕様)コンフロンテイション(紙ジャケット仕様)
(2006/09/27)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

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ボブマーレーの死後、妻のリタマーリィとアイランドレコードのクリスブラックウェルが生前手掛けていた楽曲とシングル曲を編集した追悼アルバムになります。これ以降新作は聴けませんので、このアルバムもオリジナルアルバムと数えていいと思います。それだけデモの段階からボブの音楽は完成されているのです。

1. Chant Down Babylon
2. Buffalo Soldier
3. Jump Nyahbinghi
4. Mix Up, Mix Up
5. Give Thanks and Praise
6. Blackman Redemption
7. Trench Town
8. Stiff Necked Fools
9. I Know
10. Rastaman Live Up!

さすがに最後のアルバムのような完成度には至っていませんが、ポップな楽曲が多く、多くの人に親しみ易い内容になっています。これまでのオリジナルアルバムではレゲエを超越したような所まで言っていましたが、ここで聴ける曲はどれもレゲエらしいものばかりです。これは後で手を加えているからなのかもしれませんが、楽しい感じになっています。

レゲエの可能性を突き詰めていたのがボブマーレーだったと思います。そして80年代はレゲエの方法論から学んだ手法で、スクリッティポリッティのような立体的なアレンジが確立されていきます。そしてサウンドシステムのような手法にサンプリングが加わってヒップホップやドラムンベースのようなスタイルへと形を変えていきます。20世紀後半は正にレゲエ音楽の世界を大きく変えていったと思います。しかし、21世紀に入ってからは精彩を欠いたような音楽ばかりになっていきます。もう一度レゲエのような起爆剤が必要ではないかと思います。それほど大きな存在でしたので、ボブマーレーの紹介をさせていただきました。他のレゲエミュージシャンについてはまたの機会に紹介したいと思います。

Chant Down Babylon

Buffalo Soldier

Jump Nyahbinghi


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[20090208]

アップライジング+2アップライジング+2
(2005/05/11)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

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UprisingUprising
(2008/09/15)
Bob Marley & The Wailers

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ボブマーレー生前最後のオリジナルアルバムです。このアルバム発表後、癌で亡くなっていますので、ボブマーレー自身も自分の寿命を悟った上での録音だったに違いありません。フレディーマーキュリーの最後の録音も素晴らしい内容でしたが、このアルバムもこれまでの集大成のようでありながら、それ以上の更に成長続けている自分の音楽性を余すとこなく残してくれています。

1. Coming in from the Cold
2. Real Situation
3. Bad Card
4. We and Dem
5. Work
6. Zion Train
7. Pimper's Paradise
8. Could You Be Loved
9. Forever Loving Jah
10. Redemption Song
11. Redemption Song [Band Version]
12. Could You Be Loved [12" Mix]

陽気な音楽としてレゲエを聴く人もいますが、ボブマーレーの音楽を聴いて脳天気でいられる人はいないでしょう。それほど命からの叫びだったと思います。レゲエを夏の音楽だと限定する人もいますが、平和ぼけしているとしか思えません。プロテストソングのような理想でもなく、パンクのように投げやりな訳でもなく、人として生まれてきた権利をただ正直に詠っているだけなのです。そしてRedemption Songでも歌われているように、ボブマーレーの歌は救いの歌なのだという。全ての歌が救いの歌なのだと歌っています。

このアルバムにはこれまでのようなポップな感覚もあり、アグレッシブな感覚もありますが、より完成されたボブマーレーサウンドになっています。レゲエというよりもそういう表現が適切なのかもしれません。レゲエにはまだまだ未来がある、可能性があるという事を強く感じさせてくれる作品です。サウンド的にはこれが最高傑作なのではないでしょうか。かなりの名盤です。特にCould You Be Lovedは名曲です。

Coming in from the Cold

Real Situation

Bad Card


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[20090208]

SurvivalSurvival
(2008/09/29)
Bob Marley & The Wailers

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退屈なギリスでの日々からジャマイカへ戻ったボブマーレーは対立していた2大政党のリーダーをコンサートに招いて、二人を握手させるという歴史的な貢献を果たしています。一介のミュージシャンがそこまでやったという例は他にはありません。現在で言うとイスラエルとパレスチナが握手をするようなものですが、これは実現してはいますがその後暗殺という悲劇的な結果に発展していきます。しかし、ジャマイカではこの出来事により、現在ではかなり治安が良くなっているようです。去年のオリンピックでもジャマイカ出身のスプリンターが話題になっていました。

1. So Much Trouble in the World
2. Zimbabwe
3. Top Rankin'
4. Babylon System
5. Survival
6. Africa Unite
7. One Drop
8. Ride Natty Ride
9. Ambush in the Night
10. Wake Up and Live

ジャマイカに戻ったボブマーレーはポップな感覚と再びアグレッシヴな鋭さが戻ってきています。ジャマイカの黒人もアフリカから連れてこられた奴隷が先祖であり、ラスファリズムはそのアフリカへの回帰を詠った宗教で、そうした思いをレゲエは歌い上げています。そして西洋文明へのアンチテーゼなど、テーマは変わっていませんが、かなり穏やかな雰囲気にはなっています。

エクソダスまでの鋭さは後退しているものの、ボブマーレーの歌には相変わらず説得力があります。イギリスではジャマイカからの移住者も多く、そこからパンックへレゲエが感染していき、80年代に入るまでレゲエは白人にとっても特別な存在へとなっていきます。そうした流れとは関係なくマイペースに自分たちのサウンドを築き上げていく風格さえ漂っている作品です。

So Much Trouble in the World

Zimbabwe

Top Rankin'


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[20090208]

KayaKaya
(2008/09/15)
Bob Marley & The Wailers

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イギリス滞在時の作品で、タイトルのKAYAとはマリファナの事で、ラスタファリズムにおいてはマリファナを吸う事は宗教的な意味を持っており、ボブマーリーも常用していました。サウンド的には前作の後半のようなポップな流れで、アグレッシブな部分は後退している感じです。

1. Easy Skanking
2. Kaya
3. Is This Love
4. Sun Is Shining
5. Satisfy My Soul
6. She's Gone
7. Misty Morning
8. Crisis
9. Running Away
10. Time Will Tell

ミディアムテンポの曲が多く、ラブソングのようなリラックスした曲が多いです。ロンドンではセックスピストルズが現れた頃で、そうした時代とは逆行するような流れですが、暴力的な改革は元々望んでいませんので、この作品も又ラスタファリズムへの讃歌のようになっています。

ポップな内容なので、西洋文化にも受け入れ易い作品になっています。メッセイージもしっかりと入っているのですが、これでお気楽なイメージでレゲエを捉えていくとボブマーレーの本質から外れていく事になります。サウンド的にはシンセの多用など、カラフルな音色が増えているように感じます。ボブマーレーの優しい部分が強調された作品です。

Easy Skanking

Kaya

Is This Love


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[20090207]

ExodusExodus
(2001/11/13)
Bob Marley & the Wailers

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アルバムのトータル感から言うとボブマーレーの最高傑作アルバムになります。ジャマイカで銃撃を受けてイギリスに亡命してからの作品になります。ジャマイカで録音していたものに加え、イギリスで録音されたその音楽は今まで以上に力強いものになっています。自分の意思を命をかけて貫いた男の歌がここにあります。

1. Natural Mystic
2. So Much Things to Say
3. Guiltiness
4. Heathen
5. Exodus
6. Jamming
7. Waiting in Vain
8. Turn Your Lights Down Low
9. Three Little Birds
10. One Love/People Get Ready
11. Jamming [Long Version]
12. Punky Reggae Party [Long Version]

地から涌き上がってくるようにフェイドインしてくるNatural Mysticからぞくぞくするものがあります。バンドグルーヴ感にクールにホーンアレンジが厚みを加えてくる頃には完全に心をわしづかみされてしまいます。Exodusはアフリカへの回帰を詠うラスタファの精神を歌い上げた名曲です。ライブをこなしてきたバンドの演奏力がこの曲のスケール感を広げています。Jammingも彼らの代表曲になっています。

後半はポップな曲が続きます。Waiting in VainやOne Loveは女性シンガーなどにもカバーされるくらいポップでラブソングのような切なさも持っています。アグレッシヴなだけではないボブマーリーの優しさも覗かせるのです。イギリスでの環境は音楽的にはかなり刺激を与えたに違いありませんが、スター扱いされる生活には辟易していたと言われています。それこそExodusと叫ばずにはいられない葛藤があったのでしょう。又一つ突き抜けた感じがする名盤であります。

Natural Mystic

So Much Things to Say

Guiltiness


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[20090207]

ラスタマン・ヴァイブレーション+1ラスタマン・ヴァイブレーション+1
(2005/05/11)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

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ライブアルバムの成功で世界的な人気を得たボブマーリーが創り上げたアルバムで、ボブマーリー信者が世界中に生まれていく事になりました。サウンド的にもシンセを使うようになり、リズムボックスも使ったりとカラフルな色づけがなされるようになっていきます。

1. Positive Vibration
2. Roots, Rock, Reggae
3. Johnny Was
4. Cry to Me
5. Want More
6. Crazy Baldhead
7. Who the Cap Fit
8. Night Shift
9. War
10. Rat Race
11. Jah Live

世界的な名声が手に入っても彼らのスタンスは変わらず、ラスタファを讃え、ジャマイカで暮らす人々の視線で歌っています。彼らが世界中でライブを行うのも彼らの思想を啓蒙する為に他なりません。そのおごらない精神がこのアルバムにも現れています。まだパンクが動き出す前の革新的な存在として彼らの存在はありました。ボブマーリーの歌は本物でした。それはロックファンにも容易に分かるものでした。

他のレゲエアーティストにも注目が集められ、レゲエというジャンルがしっかりと確立されていきます。レゲエは新しい音楽でしたが、民族音楽であり、他の黒人民族音楽と同じようにスウィングしています。しかし、白人パンクス達がスウィングしないレゲエというのも広めるようにもなります。レゲエは多様化していき、後のヒップホップ文化にも多大な影響を与えていく事になっていきます。

Positive Vibration

Roots, Rock, Reggae

Johnny Was


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[20090207]

Live!Live!
(2001/06/12)
Bob Marley & the Wailers

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ボブマーレー&ウェイラーズが世界的なブレイクをするきっかけとなったのがこのライブアルバムです。ベストな選曲とイギリスでのライブでのライブですが、まるで儀式のようなそのライブパフォーマンスは衝撃的でした。ボブマーレーの名前もレゲエという存在も予備知識はありましたが、彼がどういう人なのかというのはそれまで知りませんでした。このライブにより初めてボブマーレーという人を意識して聴いた人が多かったと思います。

1. Trenchtown Rock
2. Burnin' and Lootin'
3. Them Belly Full (But We Hungry)
4. Lively Up Yourself
5. No Woman, No Cry
6. I Shot the Sheriff
7. Get Up, Stand Up
8. Kinky Reggae

日本ではこのライブとほとんど同じ状況での映像がNHKのヤングミュージックショーで紹介されたのが大きかったと思います。スタジオ盤とは違い、女性コーラスも入ったウェイラーズの演奏、明確な言葉を持ったボブマーレーの歌。どれも衝撃的でした。特にNo Woman, No CryとGet Up, Stand Upは分かり易い言葉でのメッセージ性はストレートに心に入ってきます。

60年代後半にはロックで世界を変えていこうという信念がありました。しかし、70年代に入って、音楽で世界をかえられるはずが無いという落ち着きが現れてきていましたが、ボブマーレーの歌は本当に音楽が世界を変革していけるだけのエネルギーを持っていると再認識させてくれました。パンクのような自虐的な叫びとは違う確信性があったと思います。これぞボブマーレーをいう事が出来る名盤だと思います。

このアルバムの成功でジャマイカから世界へ進出する事が望まれましたが、彼らはあくまでもジャマイカを拠点としてやっていこうとしていました。しかし、当時ジャマイカを二分していた政党の一つを支持したために、反対勢力からボブマーリー達が銃撃を受けるという事件が発生してしまいました。正に命をかけた闘争に身を置いていたのです。しかし身を案じたレコード会社の計らいでボブマーレーはイギリスに亡命することとなります。それはスターを夢見ている者には天国のような世界でしたが、革命に生きる者にとっては孤独な世界だったのです。

Trenchtown Rock

Burnin' and Lootin'

Them Belly Full


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[20090207]

Natty DreadNatty Dread
(2008/09/15)
Bob Marley & the Wailers

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ロックの世界でもボブマーレー、レゲエというものを意識するようになった頃のアルバムで、一番良く知られているボブマーレーサウンドが収められています。アレンジ面でもより綿密に構成された各楽器の分担作業で一つのグルーヴを生み出しています。それまでは粗野な感じもありましたが、ここでは一つの完成されたレゲエが聴けます。

1. Lively Up Yourself
2. No Woman, No Cry
3. Them Belly Full (But We Hungry)
4. Rebel Music (3 O'Clock Road Block)
5. So Jah Seh
6. Natty Dread
7. Bend Down Low
8. Talkin' Blues
9. Revolution

Lively Up Yourselfでの一つ一つの楽器が印象的なリフを交互にかぶせていき、一つの流れを生み出すという80年代サウンドにつながる衝撃的なアレンジが強烈です。全体的にはゆったりとしたレゲエのリズムであるのに、一つ一つの音に全身全霊が込められたような呪文のような響きを持っています。ボブマーレーのワンマンバンドとして統一された事によって統率されたアレンジが生まれたのだと思われます。

サウンド面でも革新的ですが、地元ジャマイカでは二つに反発している政党の対立などで不安定な治安の中で歌われるNo Woman, No Cryはどんなラブソングよりも説得力を持っています。他にもRebel MusicとかRevolutionといったタイトルを付ける所はかなり強く変革を求めていた現れでしょう。当時から戦争とは無縁だった日本においても、彼らがおかれた状況が分かるにつれこれらの歌の生々しいくらいの必然性を強く感じてしまいます。一番ボブマーレーらしいサウンドという事ではこのアルバムが最高傑作でしょう。名盤です。

Lively Up Yourself

No Woman, No Cry

Them Belly Full


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[20090206]

Rasta RevolutionRasta Revolution
(2008/02/19)
Bob Marley & Wailers

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それまでウェイラーズと名乗っていたバンドでしたが、ピータートッシュとバーニーウェーラーが脱退した事によって、ボブマーレー&ウェイラーズと名乗るようになります。これはその新しいバンド体制での最初のアルバムになります。しかし曲は初期の頃のコーラスグループ時代のものから最近の録音まで収められたコンピレーションのような創りになっています。

1. Mr Brown
2. Soul Rebel
3. Try Me
4. It's Alright
5. No Sympathy
6. My Cup
7. Duppy Conqueror
8. Rebel's Hop
9. Corner Stone
10. 400 Years
11. No Water
12. Reaction
13. Soul Almighty
14. Lively Up Yourself
15. Trench Town Rock
16. African Herbsman

Mr Brownはおどろおどろしいくらいのルイルイのような曲です。レゲエといっても西洋音楽からの影響をしっかり受けている事が分かります。生々しいくらいのボブのボーカルが聴けます。かなりアグレッシヴです。ノリの良いレゲエというイメージではやけどをしてしまいそうなくらいとんがった音楽です。

まだレゲエというスタイルが完全に確立する前の不完全さが逆に現在では新鮮に聴こえます。Corner Stoneではアコースティックギターによる弾き語りも聴けます。バンドとして新しいスタートを切る為にそれまでの経歴を集大成したようなアルバムです。そしてこの頃からボブマーリーは世界的に知名度を上げていきます。

Mr Brown

Soul Rebel

Try Me


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[20090205]

バーニン+3バーニン+3
(2006/09/20)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

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このアルバムに入っているI Shot the Sheriffをエリッククラプトンがカバーした事により、ボブマーリー、レゲエの存在は世界中に知れ渡るようになっていきます。スティーヴィーワンダーがレゲエの曲を作ったり、裏にアクセントを持つこのオフビートはそれまでのロックには無かったリズムであり、ロックが取り入れる事で新しい可能性を生み出そうと多くのミュージシャンがレゲエに注目するようになっていきます。

1. Get Up, Stand Up
2. Hallelujah Time
3. I Shot the Sheriff
4. Burnin' and Lootin'
5. Put It On
6. Small Axe
7. Pass It On
8. Duppy Conqueror
9. One Foundation
10. Rasta Man Chant
11. Reincarnated Souls
12. No Sympathy
13. Oppressed Song

Get Up, Stand UpやI Shot the Sheriffといったウェイラーズの有名曲が入ったこのアルバムは彼らの名を知らしめるに値するアルバムでしたが、オリジナルメンバーでの最後のアルバムになってしまいました。徐々にボブマーレーのワンマンンバンドになっていった為にピータートッシュやバーニーウェイラーが脱退してしまうのです。その後のライブで聴かれるGet Up, Stand Upなどはかなり攻撃的な演奏になっているのが分かると思います。結構前のめりなビートになっています。

その後のダブの元になっているハイチューニングのスネアによるフィルにコンプレッサーやエコーをたっぷりかけたエフェクティヴなアクセント、各楽器が交互に発音する事によって同時発音が少ない為に一つ一つの楽器がはっきりと聴こえるアレンジは、80年代の立体的なアレンジの元になっています。80年代サウンドに大きな影響を与えているのがレゲエなのです。ヒップホップもレゲエやダヴの手法が大元にあるのです。それだけレゲエの出現はアンサンブルなどにおいて大きなターニングポイントになっています。まだメジャーになる前の硬派なレゲエをこのアルバムで感じる事が出来ると思います。各楽器はポップなシンプルな演奏をしていますが、とてもとんがった音がカッチョいいです。

Get Up, Stand Up

Hallelujah Time

I Shot the Sheriff


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[20090204]

キャッチ・ア・ファイアー+2 [でかジャケCD]キャッチ・ア・ファイアー+2 [でかジャケCD]
(2005/07/21)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

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70年代中頃からロックの中に新しいスタイルが入り込む事になります。レゲエの世界的なブームです。その火付け役がこのボブマーリーです。レゲエはジャマイカで生まれた音楽で、スカやロックステディーから発展します。ジャマイカではサウンドシステムという車にオーディオ機材をつんでいろんな場所に音楽を届けるサービスがありました。いわゆるDJというものがいて、レコードをかけるだけではなく、フランジャーやディレイなどのエフェクトをかけてレコードの音をアレンジして遊んでいたのが始まりで、それにリズム&ブルースの歌心をつけたのがボブマーリーで、その為心に響くシンプルなポップ感覚もあるレゲエが誕生したのです。

1. Concrete Jungle
2. Slave Driver
3. 400 Years
4. Stop That Train
5. Baby We've Got a Date (Rock It Baby)
6. Stir It Up
7. Kinky Reggae
8. No More Trouble
9. Midnight Ravers

レゲエはラスタファリズムというジャマイカ特有の宗教を讃える為の音楽であり、ボブマーリーもラスタへ讃歌を沢山歌っています。ドレッドヘアーもこの宗教から来ているものです。又、当時のジャマイカは政治的にも不安定な社会で、そうした社会を批判したり、民衆を蜂起させるようなメッセージも含んでいます。プロテストソングのような机上のものではなく、生活に根ざした活きた言葉なのです。だからボブマーリーの歌には人の心に響くような説得力があるのです。それも分かり易いポップな言葉で歌っている事にジョンレノンと共通した部分を感じます。

ボブマーリー&ウェイラーズというバンドとして、このアルバムの前にも数枚出していますが、世界的なリリースとしてはこのアルバムからになります。バンンドの中には後にソロ活動するピータートッシュもいます。400 Yearsは彼が歌っています。このアルバムからはStir It Upが一番有名でしょうか。まだこの頃は一般的には浸透しておらず、プロの有名ミュージシャンがこれの音楽に影響を受けてから浸透していくようになっていきます。

Concrete Jungle

Slave Driver

400 Years


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[20090203]

It Takes One to Know OneIt Takes One to Know One
(2003/08/19)
Detective

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ディテクティヴのセカンドアルバムはジャケットのだささからファーストほど注目を浴びませんでした。しかしサウンドはよりツェッペリン流ファンクロックを自分たちのものにしたハードロックを展開しています。少しポップに感じてしまいますが、ギターリフやドラムパターン、キーボードのさりげなさなど、しっかりと構築されているのが分かります。

1. Help Me Up
2. Competition
3. Are You Talkin' to Me?
4. Dynamite
5. Something Beautiful
6. Warm Love
7. Betcha Won't Dance
8. Fever
9. Tear Jerker

マイケルデバレスの天才的なボーカルは活躍の場があまり無かった為に、このバンドでたっぷりと聴く事が出来ます。パワーステーションが復活した際、ロバートパーマーの代役をやり遂げたほどの実力者なのですが、なかなかヒット作に恵まれず広く評価されていないボーカリストであります。

ツェッペリンがたどり着いたシンプルなリフでの黒人とは違うハネ方をするファンクロックを継承したバンドというのはこのバンド以外にはいないと思います。それほどドラムのパワーが必要となるのですが、さすがにジミーペイジの息がかかっているだけあって、このバンドは見事にやってのけてくれています。ツェッペリンも解散寸前の時期だった為にこのバンドの存在は大きかったのですが、このアルバムをもって解散となってしまいます。スーパーグループはどうしても短命になってしまうのです。ヒット曲でもあればもう少し永くやれたでしょうが、残念でなりません。せめて残された音源だけでも楽しみたいと思います。カッチョ良いです。

Competition


[20090202]

DetectiveDetective
(2003/08/19)
Detective

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ハードロックセカンドゼネレーションも出そろった頃、突如としてデビューしたのがこのディテクティヴです。元シルヴァーヘッドのマイケルデバレス、元イエスのトニーケイ、元ステッペンウルフのマイケルモナークを中心としたスーパーグループとしての鮮烈のデビューでした。しかもツェッペリンが興したスワンソングレーベルからのデビューはブリティッシュロックファンを唸らせました。

1. Recognition
2. Got Enough Love
3. Grim Reaper
4. Nightingale
5. Detective Man
6. Ain't None of Your Business
7. Deep Down
8. Wild Hot Summer Nights
9. One More Heartache

マイケルデバレスはグラムロックのシルヴァーヘッドが有名ですが、ロッドスチュアートのようなしゃがれ声が売りで、ボーカリストとしては天賦の才を持っていながらヒットに恵まれない不出世のシンガーでした。その彼が活躍出来る場をジミーペイジが用意してくれたのです。左右に分かれたギターカッティングとスライドギターのみで始まるRecognitionでの歌唱は見事なものです。こんな凄いボーカリストをうもらせたままでいいのかと嘆いてしまうほどの素晴らしい歌です。

スワンソングという事もあって、サウンドはツェッペリンを彷彿とさせます。しかもフィジカルグラフティのころのようなツェッペリン独特のファンクネスを持ったハードロックをやっています。Got Enough LoveやGrim Reaperなどもろですが、ツェッペリン以外でこうしたスタイルを演奏するバンドはいませんでしたので、とても新鮮でした。ドラムがジョンボーナムそのもののような録り方をされていてかなりヘヴィーなドラムが魅力的です。シングルカットされたOne More Heartacheに当時はしびれたものです。それほど成功はしませんでしたが、ツェッペリンがいきずまっていた時期だった為に、かなり満足出来たアルバムでした。今聴いてもものすごくカッコいいです。セカンドアルバムよりもこのファーストの衝撃度がありましたので、私的には大名盤とさせていただきたい。

Recognition

One More Heartache


[20090201]

Big Towne, 2061Big Towne, 2061
(2002/03/09)
Paris

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Big Towne, 2061Big Towne, 2061
(2002/03/09)
Paris

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ドラムがトッドラングレンのバックを務めていたハントセールスに変わって、ヘヴィーなドラムではなくなった為か、ハードロックスタイルからボブウェルチらしいフュージュンのようなコードを使ったロックスタイルに移行しています。フリートウッドマックのクリスタルサウンドに近い感覚でのハードロックなのです。私も個人的に強く影響を受けた名盤です。

1. Blue Robin
2. Big Towne 2061
3. Pale Horse Pale Rider
4. New Orleans
5. Outlaw Game
6. Money Love
7. Heart Of Stone
8. Slave Trader
9. 1 In 10
10. Janie

シングルヒットしたBlue Robinはポップでかっこいい曲です。程よく力を抜いた感じの歌い方はボブウェルチにしか出来ない芸当です。タイトル曲のBig Towne 2061はファンキーなリズムで、ツェッペリンが後期にファンクを取り入れていた感覚をもっとおしゃれにやっています。Pale Horse Pale Riderはカントリースタイルのギターからシンセベースを使った浮遊感を持った曲になっていきます。この曲を聴いて連想するのがスティングです。明らかにスティングはこのアルバムに影響を受けていると思われるのですが、本人がその事についてコメントしていないので、パリスの方が忘れ去られています。Heart Of Stoneのようなかっこいい曲やJanieのようなロマンティックな曲があったりとボブウェルチ節が炸裂しています。

当時のロックでこれほどまでにミクスチャーしているバンドは多くいませんでした。ジャズ感覚のボブウェルチの和音構成は当時はかなりおしゃれな感覚だったのです。スティングがソロになってジャズライクになっていったのは、明らかにパリスの影響だと思えてなりません。パリスがカッコいいのは、そうしたフュージュン感覚をあくまでもロックというフィールドで表現している事です。これが最近のミクスチャー系のバンドに足りない所です。あくまでもロックの取り入れる要素の一つとしてジャズやファンクの方法論を取り入れているに過ぎません。そこがとてもクールでカッコいいのです。

ファンクロックというジャンルがあるならこれは最高傑作とも呼ぶべき名盤です。ボブウェルチの経歴の中でも一番高く評価すべきはこのパリスなのです。しかしこの希有のバンドはこのアルバムで解散となってしまいます。ボブウェルチはソロ活動に入り、当時流行っていたディスコ調のEbony Eyesで大ヒットを飛ばしていきますが、その後は地味にマイペースにソロ活動しています。

Blue Robin
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[20090201]

ParisParis
(2001/09/11)
Paris

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ParisParis
(2001/09/11)
Paris

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70年代中頃、第二次ハードロックブームが起こる前に登場したのがこのスーパーグループ、パリスです。フリートウッドマックを脱退したボブウェルチと元ジェスロタルのグレンコーニック、元ナッズのトムムーニーのトリオ編成のバンドで、当時は第一次ハードロックバンドの元気がなくなりかけていた時期でしたので、渋谷陽一がハードロックの救世主、ツェッペリンの再来などと騒ぎ立てました。確かにこのファーストアルバムはハードロックに仕上がっていますが、それだけではないのがパリスなのです。

1. Religion
2. Black Book
3. Starcage
4. Beautiful Youth
5. Nazarene
6. Narrow Gate (La Porte Etroite)
7. Solitaire
8. Breathless
9. Rock of Ages
10. Red Rain

ヘヴィーなドラムにギターリフが繰り広げられる様はツェッペリンを連想させますが、ボブウェルチの曲創りは独特のものがあり、独自のスタイルを持ったバンドだったと言えるでしょう。あくまでも私の推測ですが、スティングによるポリスはこのパリスを模倣しているというのが私の意見であります。バンド名が似ている事、トリオである事、そしてスティングの作曲の特徴である、常にボーカルは5度の音程をキープするという曲の創り方はこのボブウェルチ、それもこのパリスに顕著なのです。それはこのファーストよりもセカンドアルバムの方がより強く感じるはずです。だから何だといわれるかもしれませんが、それだけこのパリスは偉大なバンドであったという事を訴えたいのです。

ギターやボーカルにフェイザーをかけるボブウェルチらしさもありながらのハードロックです。当時確かにハードロック勢は元気がありませんでしたので、そこに喝を入れるだけのエネルギーを持ったアルバムです。フリートウッドマックではここまでハードなギターを弾かしてもらえていなかったので、ここに来て爆発しているようです。しかしこのファーストで満足したのか、次のセカンドアルバムではクリスタルサウンドが戻ってきます。私はボブウェルチファンなのでどちらも大好きです。

Religion

Black Book

Starcage/Redrain


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[20090201]

ケストレルケストレル
(2001/06/21)
ケストレル

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ソフトロック特集の最後に持ってきたのはケストレルです。ソフトロックではなく、明らかにプログレバンドなのですが、そのポップ感覚からソフトロックとして紹介します。後にデヴィッドボウイのバックバンド、スパイダーフロムマースに参加する事になるデイヴブラックがほとんどの曲を書いています。その為彼が脱退した事によって、このアルバムしか残されていないのだけれど、隠れた名盤として現在も高い評価を受けている作品です。

1. The Acrobat
2. Wind Cloud
3. I Believe in You
4. Last Request
5. In the War
6. Take It Away
7. End of the Affair
8. August Carol

音楽的には完璧にプログレです。しかし普通のプログレではなく、第一期ディープパープルに近い音楽性を持っています。旋律的には分かり易くポップなのですが、サウンドは結構ハードです。デイヴブラック自身もプログレバンドからの影響が大きく、かなり凝ったサウンドになっています。

このままバンドが存続していたらきっと面白いバンドになっていたに違いありませんが、リーダーシップを発揮していたデイヴがいなくなってバンドは存続出来ず、このアルバム1枚だけが残されているのですが、奇妙なジャケットと共にマニアの間では評判のアルバムとして語り継がれています。ハードロックファンでも聴き応えのあるアルバムだと思います。

Take It Away


[20090201]

Mr. MickMr. Mick
(2007/05/01)
Stackridge

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ミスター・ミック: 完全版ミスター・ミック: 完全版
(2007/04/24)
スタックリッジ

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再起を図る為にコンセプトアルバムとして制作されたアルバムでしたが、レコード会社によりまるでコンセプトを無視した編集に差し替えられた不幸なアルバムです。しかしそれでも奇妙なアルバムジャケットとともにファンには好評価だった作品だったのですが、このアルバムをもってバンドは解散となりました。現在では当初のコンセプトにのっとった完全盤も発売されています。

1. Hold Me Tight
2. Breakfast with Werner Von Braun [Instrumental]
3. Steam Radio Song
4. Dump [Instrumental]
5. Save a Red Face
6. Slater's Waltz
7. Coniston Water [Instrumental]
8. Hey! Good-Looking
9. Fish in a Glass

Hold Me Tightはビートルズの曲をレゲエ風にアレンジしてカバーしています。時代的にレゲエが新しいスタイルとしてロック界にも馴染んでいた時期で、所々でレゲエ風のリズムが刻まれています。10CCと共通するひねくれポップセンスは健在で、アメリカンプログレ的なアレンジも目立ってきています。

完全盤になってやっと彼らがやりたかった事が見えてきますが、最初のバージョンでも十分面白い作品になっていると思います。バンドとしてはここで解散するのですが、後に自分の娘達を巻き込んでの再結成をして、当初からあったトラッドフォークなスタイルを強調したステージを繰り広げています。ソフトロックと呼ぶにはあまりにも芸達者なバンドでしたが、他では味わえないような独特のセンスは彼らならではの持ち味で、貴重なバンドだったと思います。

Hey! Good-Looking


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