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[20090228]

大地の音大地の音
(2004/02/25)
ザ・スリッツ

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ファーストアルバムではダヴを基調としていましたが、このアルバムではファンクやアフロなどのリズムを取り入れながらもレインコーツのようなノーウェイヴな呪文スタイルになっています。パンクのようなスタイルもなくなっています。

1. Earthbeat
2. Or What It Is
3. Face Place
4. Walkabout
5. Difficult Fun
6. Animal Space/Spacier
7. Improperly Dressed
8. Life On Earth

英語の発音をわざと抑揚の無いものにしているので、日本人が歌う英語のような感じなので、より呪文度が増しています。Earthbeatは日本語バージョンもあります。70年はまだパンクの影響が強かったのですが、80年代になるとレインコーツのようなポストパンクのスタイルに移行するほど敏感な感覚を持っていたようです。

しかし、このアルバムがラストアルバムになります。最近はライブ活動はやっているようですが、オリジナルアルバムは出していません。時代のその先の流れに十分な影響をもたらしながら、時代に淘汰されていったバンドでした。ファーストのカットの方があまりにも有名ですが、このセカンドアルバムも捨てがたいものです。

Animal Space

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[20090228]

CutCut
(2005/01/25)
The Slits

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CutCut
(2001/10/11)
The Slits

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レインコーツと並んで紹介しなければならないのが、このスリッツです。やはり女性3人組で、呪文のような歌を歌うのですが、こちらはダヴを基本としたアヴァンギャルドなスタイルです。又、メジャーレーベルから作品を出しているので、どちらかというとスリッツの方が名前は知られているかもしれません。

1. Instant Hit
2. So Tough
3. Spend, Spend, Spend
4. Shoplifting
5. FM
6. Newtown
7. Ping Pong Affair
8. Love Und Romance
9. Typical Girls
10. Adventures Close To Home
11. I Heard It Through The Grapevine
12. Liebe And Romanze (Slow Version)

泥んこプロレスでもやったようなジャケット写真がこれ又強烈です。サウンドはレゲエやダヴを分解して貼付け直したような斬新なサウンドで、スージーアンドザバンシーズやニナハーゲンに影響を受けたようなサウンドです。しかし女性ボーカルと女性コーラスという事でレインコーツ寄りはポップな感じです。 I Heard It Through The Grapevineはマーヴィンゲイのカバーですが、見事にダヴパンクなアレンジしています。

まだネオアコという言葉が生まれる前ですからネオアコではありませんし、サウンドも違うのですが、どこかにネオアコにつながるヒントが隠されていたりもします。さすがにメジャーレーベルから出されているだけあって、音のバリエーションも豊富で飽きさせません。戦慄度もあって、当時はかなり話題になりました。ポストパンクの中でも名盤な1枚です。

Instant Hit

So Tough

Shoplifting


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[20090228]

MovingMoving
(1994/02/01)
Raincoats

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MovingMoving
(1997/12/02)
The Raincoats

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レインコーツはこのアルバムで一旦解散します。しかし、96年に再結成。その時はヘタウマな感じは抜けて打ち込みを巧い具合に利用したサウンドになっていますので、本来のレインコーツはここで終わったといえます。

1. Overheard
2. Animal Rhapsody
3. Dreaming in the Past
4. Body
5. Honey Mad Woman
6. Dance of Hopping Mad
7. I Saw a Hill
8. Rainstorm

呪文のような音楽、より前衛的になっています。ポストパンクとしてPILのようなサウンドに近いのかもしれません。ニューウェイヴと対比するためにノーウェイヴとか言われていましたが、演奏力というよりは表現者としての彼女達の存在は大きかったと思います。

このアルバム発表後活動中止して90年代にカムバックした時にはポップセンスもあって聴き易くなっていますが、衝撃性は無くなっておりますので、実質このアルバムが最後だと思っていいと思います。淡々としたはねないリズムに英国インディーズシーンの底力を感じます。

Don't be Mean


[20090228]

OdyshapeOdyshape
(1997/12/02)
The Raincoats

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OdyshapeOdyshape
(1997/12/02)
The Raincoats

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レインコーツの代表作です。パンクっぽさは無くなりよりアヴァンギャルドな進化を魅せています。アフリカのリズム、アラビア音階のような旋律、第三世界のワールドミュージックを取り入れながらもそのどれでもないような音世界を構築しています。

1. Shouting Out Loud
2. Family Treet
3. Only Loved at Night
4. Dancing in My Head
5. Odyshape
6. And Then It's Ok
7. Baby Song
8. Red Shoes
9. Go Away

And Then It's Okではロバートワイアットがドラムで参加しています。ちゃんとリズムをキープしていないヘタウマさ加減はそのままに、呪文のような歌を乗せてきました。叫ぶような事は無くなったのでネオアコに近くなりましたが、やっている音楽はまるで別次元のものです。最近のレディオヘッドの実験性にも近い気もします。それだけ時代を先取りしていたのです。

80年代のはじめは確かに新しい何かが生まれようとするゾクゾク感がありました。私の好きなハードロックにしろプログレにしろ、新しい何かをつかまなければ先には進めないと思ていました。ですからこうした新しいムーヴメントに目を向けていましたが、その新しい感覚がハードロックなどにフィードバックする事はありませんでした。新しい何かにならなければならなかったからです。レインコーツも又どこかへ行こうとしている途上の音のようで、どこにもたどり着けずに終わってしまうのですが、こうした音楽は何らかの刺激を与えてくれる存在だと思っています。

Shouting Out Loud

Baby Song/Only Loved at Night


[20090227]

The RaincoatsThe Raincoats
(1993/09/01)
The Raincoats

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The RaincoatsThe Raincoats
(1993/09/01)
The Raincoats

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このレインコーツもラフトレードから出てきた女性3人によるバンドで、ネオアコでは無いのですが、それと同類のようなポストパンクという認識がなされています。演奏はヘタウマという感じで、その下手さ加減がパンクっぽさを感じさせます。

1. Fairytale in the Supermarket
2. No Side to Fall In
3. Adventures Close to Home
4. Off Duty Trip
5. Black and White
6. Lola
7. Void
8. Life on the Line
9. You're a Million
10. In Love
11. No Looking

オルタナの元祖とも言えるソニックユースとの共通する部分もありますが、このファーストでの下手さ加減はさすがにインディーズでしか扱ってもらえなかったでしょうが、パンクによって既成概念が破壊された時代にはこうしたバンドから何かをつかんで新しい事をやろうとする意思が働いていました。Lolaはキンクスのカバー曲です。

ある意味前衛的でありますが、このバンドをバックアップするミュージシャンも現れ、次第に彼らの音楽性は独自の進化をしていく事になります。ネオアコではないのですが、ラフトレードがらみとして紹介しておきます。当時は女性にも何か新しい事をやろうとするバンドがいたのです。現在では全然見当たりませんが。

Fairytale in the Supermarket

Adventures Close to Home

Lola


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[20090226]

Colossal Youth & Collected WorksColossal Youth & Collected Works
(2007/09/11)
Young Marble Giants

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インディーズレーベル ラフトレードから再初期に出てきたのがこのヤングマーブルジャイアンツです。ポストパンクという事で、かなり実験的な音楽をやっていますが、これがネオアコの原型だと言われています。勿論当時はそう呼ばれていません。どちらかというとニューウェイヴに近いのですが、インディーズ特有のマイナー感が逆に新鮮だったのです。

ディスク:1
1. Searching for Mr. Right
2. Include Me Out
3. Taxi
4. Eating Noddemix
5. Constantly Changing
6. N.I.T.A.
7. Colossal Youth
8. Music for Evenings
9. Man Amplifier
10. Choci Loni
11. Wurlitzer Jukebox
12. Salad Days
13. Credit in the Straight World
14. Brand-New-Life
15. Wind in the Rigging
ディスク:2
1. This Way
2. Posed by Models
3. Clock
4. Clicktalk
5. Zebra Trucks
6. Sporting Life
7. Final Day
8. Radio Silents
9. Cakewalking
10. Ode to Booker T
11. Have Your Toupee Ready
12. N.I.T.A.
13. Brand-New-Life
14. Zebra Trucks
15. Choci Loni
16. Wind in the Rigging
17. Man Shares His Meal with His Beast
18. Taxi
19. Constantly Changing
20. Music for Evenings
21. Credit in the Straight World
22. Eating Noddemix
23. Ode to Booker T
24. Radio Silents
25. Hayman
26. Loop the Loop
ディスク:3
1. Searching for Mr. Right
2. Brand-New-Life
3. Final Day
4. N.I.T.A.
5. Posed by Models

ヤングマーブルジャイアンツはオリジナルアルバムColossal Youth1枚しかリリースしていません。ですので伝説のバンド扱いされています。このCDはそのColossal Youthとシングル曲や未発表曲、ライブ音源などで構成されたCD3毎組ですので、これがあればほぼその全体像が見えて来ると思います。

女性ボーカルというのが一つの特徴です。ネオアコには結構女性が多かったりしています。リズムボックスを使ったミニマル感はテクノっぽかったりします。チープでシンプルなギターリフ、チープなオルガンなど、ギターテクノバンドのようでありますが、リズム感は機械的ではなく、その時の気分のような手作り感がネオアコの原型といわれる由縁です。

このバンドに影響されたバンドがファンクやラテンのリズムを取り入れたのがネオアコだと言っていいでしょう。ニューウェイブと呼ぶには芯が無く、アヴァンギャルドと呼ぶにはポップ過ぎているという形容しがたい音楽を当時はアフターザパンク、ポストパンクと呼んでいました。パンク以前ではあり得なかった音楽なのです。

Searching for Mr. Right

eating noddemix & french grammatics

N.I.T.A.



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[20090225]

FrestoniaFrestonia
(1995/10/19)
Aztec Camera

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FrestoniaFrestonia
(1995/10/19)
Aztec Camera

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アズテックカメラ名義でのラストアルバムとなります。これ以降はロディフレイムのソロ名義でアルバムを出していきますが、元々ロディのソロプロジェクトのようなバンドでしたので、これ以降も代わらぬロディ節が聴けるのですが、紹介はここまでとします。

1. Rainy Season
2. Sun
3. Crazy
4. On the Avenue
5. Imperfectly
6. Debutante
7. Beautiful Girl
8. Phenomenal World
9. Method of Love
10. Sunset

どんどん年を重ねていくほどにアコースティックな特性を活かした音楽を創っています。この時代ならネオアコースティックと呼ばれても納得出来ますが、ネオアコはそもそも何でそういう呼び名になったのか理解出来ない部分が多いです。やっとここに来てネオアコの申し子と呼ばれた彼の到達点にたどり着いたという印象があります。全体的にじっくりと聴かせる曲が多く、味わい深い作品に仕上がっています。

スコットランド出身という事で、これだけナチュラルでフォーキーなサウンドを創れるだけの資質があったのでしょう。しかし、トラディショナルではなく、常に今を感じさせてくれる感性は天才的です。ニックヘイワードもそうですが、ソロとなってメジャーな扱い方をされなくなってからの方が良質な音楽と向き合っている心地良さがあります。地味でもなく派手でもないちょうどいい心地良さが感じられる数少ない作品の中の一つだと思います。

Rainy Season

On the Avenue


[20090224]

DreamlandDreamland
(1993/05/01)
Aztec Camera

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DreamlandDreamland
(1993/05/01)
Aztec Camera

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又3年のインターバルをおいて出されたアルバムで、今回は坂本龍一がプロデュースしています。音楽性の違うもの同士の共演ですが、面白い化学変化を起こしています。坂本龍一はポップスでも器用に対応出来ますが、やはりサウンド面はかなり凝ったものになっています。

1. Birds
2. Safe in Sorrow
3. Black Lucia
4. Let Your Love Decide
5. Spanish Horses
6. Dream Sweet Dreams
7. Pianos and Clocks
8. Sister Ann
9. Vertigo
10. Valium Summer
11. Belle of the Ball

アズテックカメラは最初からロディフレイムのソロプロジェクトのような所がありましたが、この時期には完全に彼一人のユニットのような感じになっています。かなり情緒的な音楽性が増しており、その情緒性を的確に坂本龍一が何倍にも引き出したアレンジを加えています。ポップな曲に斬新さが加えられても自然に感じる魅力があるのがアズテックカメラです。坂本龍一はかなり創り込んだサウンドにしていますが、的確にアレンジしているので難しくなっていません。

テクノとネオアコの融合とも言える作品になっているのです。曲の出来映えがいいので、いかようにもアレンジ出来たのでしょう。お互いの個性が見事に新しい何かを生み出しています。この二人が共演しているのにそれほど話題にならなかったくらいに時代は激変していました。それでもマイペースに自分の音楽を出し続けるロディフレイムの才能は枯れてはいません。特にケルトミュージックを進化させたようなSpanish Horsesは名曲です。

Birds

Safe in Sorrow

Black Lucia


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[20090224]

K-1MAXの日本トーナメントが行われました。お馴染みのメンバーに新しい顔ぶれも増えて日本人選手の層の厚さが感じられるトーナメントとなりました。

試合結果
1回戦
HAYATO vs 長島☆自演乙☆雄一郎○
変則的で当て感のいいコスプレファイター長島に対しては、セオリー通りローキックで相手の勢いを殺すという戦い方は素人の私でも分かる事ですが、HAYATOは長島の打ち合いにつきあってしまいました。その為打たれ弱いHAYATOは1度ダウンを食らって2Rには2ノックダウンで負けました。
TATSUJI vs 山本優弥○
以前ドクターストップで流れていた試合だけに因縁の対決となりました。しっかりとした試合運びをTATSUJIでしたが、山本優弥は以前よりかなり強くなっており、延長戦で油断したTATSUJIがダウン。それが響いて判定で山本優弥が勝ちました。
城戸康裕 vs 日菜太○
期待のホープ日菜太のラッシュに間合いを計る城戸。城戸は去年も何となく優勝したようなしたたかさがあり、今回もじっくりと相手を観察してカウンターを狙っていました。相手の攻撃はほとんどガードして、カウンターは確実に当てていました。ダウンも1度とり、ポイントでリードしていたのですが、延長に入り手数で日菜太の方が優勢に映るような試合となり、したたかさだけでは勝てないという事を城戸は思い知らされたはずです。判定負けとなりました。
○小比類巻太信 vs アンディ・オロゴン
小比類巻の復活をかけた試合で、最初は精彩を欠いていた小比類巻でしたが、3R目にはラッシュを浴びせ判定で勝ちました。アンディはまだまだ経験が足りないようです。
準決勝
長島☆自演乙☆雄一郎 vs 山本優弥○
山本優弥はキックもパンチもバランス良く打てる練習を積んでいたらしく、長島に対してしっかりとローキックで勢いを止めていました。しかしそれでも前に出て来る長島でしたが、目尻の出血によりドクターストップとなりました。そのまま判定になったとしても山本優弥が勝っていたでしょう。
城戸康裕 vs 小比類巻太信○
日菜太が鼻骨骨折によりリタイア、城戸が敗者復活でチャンスを得ましたが、ダメージの少ない小比類巻は苦手なアンディーに勝った事により気持ちが楽になったのか、キレのある攻撃でダウンを取ります。2Rには2ダウンを奪い勝ちました。
スーパーファイト
○HIROYA vs 才賀紀左衛門
当て感が良くなったHIROYAの攻撃が巧くヒットし、HIROYAの成長ぶりを伺わせる試合となりました。判定でHIROYAの勝ち。
決勝
山本優弥 vs 小比類巻太信○
今大会最高の試合となった決勝は元日本チャンピオンの小比類巻が体格的にも有利に試合を運んでいましたが、常に攻撃の手を緩めない山本優弥は1Rにダウンを奪われるものの、あきらめない心で果敢に打ち合い、3Rには相手をぐらつかせ、ついにはダウンを奪い返します。それでも小比類巻も打ち合いますので、ポイントはひらかず、判定で小比類巻が勝ちました。それでも後一歩という所まで追いつめた山本優弥が優勝してもおかしくない試合でした。

山本優弥はトータルバランスが良い選手なので、今後はもっとのびて来ると思います。もっとパンチやキックに重みが増してくれば来年以降は優勝候補となるでしょう。小比類巻は元々実力者ですから勝手当然ですが、ピークも過ぎている事から世界にどれほど通用するか分かりません。それでも最後の決勝は熱い試合でした。

[20090223]

ストレイストレイ
(2007/04/25)
アズテック・カメラ

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StrayStray
(1990/06/06)
Aztec Camera

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又、前作から3年のインターバルをおいて出されたアルバムです。現在では平気で3年くらい音沙汰の無いミュージシャンも多いですが、当時は3年も音信不通なら忘れ去られてしまいます。時は既に90年代に入っていますが、アズテックカメラの新作という事であれば気になる所です。それほどロディフレイムの感性に飢えている人が多かったのです。

1. Stray
2. Crying Scene
3. Get Outta London
4. Over My Head
5. Good Morning Britain
6. How It Is
7. Gentle Kind
8. Notting Hill Blues
9. Song for a Friend

このアルバムではジャジーな曲、パンクな曲、そして以前のようなネオアコな曲など多彩な音楽性が聴けます。それだけ何をやっていいのか迷っていたようですが、前作のようなエレクトリックポップなアレンジは無くなり、再びアナログなバンドサウンドになっているので、作品としてはいい出来だと思います。時代はオルタナなどが出てきていましたので、そういうファンには受ける内容になっていると思います。

Good Morning Britainではクラッシュのミックジョーンズと共演しています。いかにもミックらしいポップなパンクです。ロディは迷っていても良い曲を書きます。デビューが早かったので、十分迷って自分の音楽を模索すれば良いのです。その過程の音楽でもこれほど素晴らしいのですから。バラードなどは昔以上に良い曲になっています。マシュースウィートが好きな人には満足のいく作品だと思います。

Crying Scene

Get Outta London

Good Morning Britain


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[20090222]

LoveLove
(1993/07/01)
Aztec Camera

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ラヴラヴ
(2007/04/25)
アズテック・カメラ

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アズテックカメラは期待されながら新作がでない時期がありました。そして前作から3年もかかってやっとこのアルバムが出ました。もうネオアコのからは音楽シーンが大きく様変わりしている時期でした。そして出されたアルバムはエレクトリックポップなブルーアイドソウル風になっていました。80年代にありがちな陳腐なエレクトリックな音色が今聴くと古めかしいです。

1. Deep and Wide and Tall
2. How Men Are
3. Everybody Is a Number One
4. More Than a Law
5. Somewhere in My Heart
6. Working in a Goldmine
7. One and One
8. Paradise
9. Killermont Street

斬新な存在だったアズテックカメラもこの作品で、既に当たり前になっていたエレクトリックポップなアレンジで何とか売れそうな作品に仕上げているような感じがします。このアルバムが出てからアズテックカメラに対する期待は一気にもり下がりました。ロディーフレイムらしいポップな曲創りになっていますが、80年代特有のアレンジがその良さをかき消しています。

今更なんでこんなサウンドなんだという失望は大きかったと思います。もうネオアコなイメージから脱却しようとしていたのかもしれませんが、文学青年のような前作でのたたずまいはもうありません。こうしたサウンドが好きな人には良いかもしれませんが、80年代のデジタルサウンドは今聴くと古くさいのです。まだアナログな方が時代に関係ない輝きを持っています。この作品からロディーフレイムの混迷への道が続いていくのです。

Deep and Wide and Tall

How Men Are

Somewhere in My Heart


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[20090222]

KnifeKnife
(1993/10/07)
Aztec Camera

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ナイフナイフ
(2007/04/25)
アズテック・カメラ

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マークノップラーがプロデュースしたアズテックカメラの最高傑作アルバムと言って良い名盤です。スコットランド出身の彼らはケルトミュージックの資質を持っていながらもモダンな感覚でネオアコを代表するようなポップな楽曲を生み出してきました。そしてこのアルバムからメジャーレーベルへと移籍して、世界に通用するだけの才能を見事に開花させています。

1. Still on Fire
2. Just Like the USA
3. Head Is Happy (Heart's Insane)
4. Back Door to Heaven
5. All I Need Is Everything
6. Backwards and Forwards
7. Birth of the True
8. Knife

Still on FireやAll I Need Is Everythingといったシングル曲やJust Like the USAはネオアコとしての爽やかさを維持していますが、タイトル曲Knifeではプログレシヴなスケール感を創りだしています。フリートウッドマックのアルバトロスを連想させます。このアルバムでロックファンからも支持されるようになりました。Still on Fireでの16ビートでもギターカッティングはヘアーカット100のスタイルを見事に自分たち流に仕上げたポップな曲で、こうした曲からもヘアーカット100がネオアコの部類だった事が分かります。

ロディーフレイムの創る曲がかなり成熟している事も伝わりますし、ギタリストがプロデュースしているだけにギターの音色が格段に良くなっていますし、バリエーション豊かには配置されています。ホーンなどの楽器も豊富に使われていますが、基本はロディのギター一本でも伝えられる歌という核がしっかりしているという事が強みだと思います。ファーストでは爽やかな青年というイメージだったのが、かなりアダルトな成長を魅せており、将来が楽しみだったのですが、音楽的な頂点はこの作品のようになっています。それだけ素晴らしい内容なのです。ロック史に残る名盤です。

Still on Fire

Back Door to Heaven

All I Need Is Everything


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[20090222]

High Land, Hard RainHigh Land, Hard Rain
(1993/09/03)
Aztec Camera

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私が初めてネオアコというものを意識して聴き始めたのがこのアズテックカメラでした。確かにアコースティックギターを弾いていますので、彼らのサウンドに対してネオアコという呼び名は合っていると思いました。このバンドから始まって他のバンドも聴くようになり、ネオアコといっても一筋縄ではいかないなというのが印象でした。

1. Oblivious
2. Boy Wonders
3. Walk Out to Winter
4. Bugle Sounds Again
5. We Could Send Letters
6. Pillar to Post
7. Release
8. Lost Outside the Tunnel
9. Back on Board
10. Down the Dip
11. Haywire
12. Orchid Girl
13. Queen's Tattoos

アズテックカメラというのはロディフレイムを中心としたバンドで、当時まだ19歳だった彼がほとんどの曲を作って歌っています。ネオアコとしてのファンクやソウルを取り入れたサウンドは継承されていますが、彼にはポールウェラーのようなロック独特のセンスがあり、それがロックファンでも馴染み易いサウンドを生み出していると思います。

彼らも又ポストカードからラフトレードといったインディーズレーバルから出てきていますが、後にメジャーレーバルとも契約しています。それほどネオアコの中でもメジャー級の存在だったのです。日本でも彼らの名前は一番知られていると思います。このファーストアルバムが一番ネオアコしていますが、既にその枠を乗り越えたようなスケール感を持っています。ネオアコースティックというジャンルにおいても一番代表的な作品で名盤です。

Oblivious

Boy Wonders

Walk Out to Winter


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[20090222]

Strangeways, Here We ComeStrangeways, Here We Come
(1990/10/25)
The Smiths

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Strangeways, Here We ComeStrangeways, Here We Come
(1993/11/22)
The Smiths

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ザスミスのラストアルバムです。モリッシーとジョニーマーの確執によりバンドは空中分解状態でした。しかしメンバーはこのアルバムが一番好きだと語っています。それだけ納得のいく音楽が創れているのでしょう。ザスミスというバンドを考えたとき、一番スミスらしいサウンドが出来上がっていると感じます。

1. Rush and a Push and the Land Is Ours
2. I Started Something I Couldn't Finish
3. Death of a Disco Dancer
4. Girlfriend in a Coma
5. Stop Me If You Think You've Heard This One Before
6. Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me
7. Unhappy Birthday
8. Paint a Vulgar Picture
9. Death at One's Elbow
10. I Won't Share You

このアルバムの特徴はサイケデリックです。80年代後半はサイケデリックリヴァイバルが起こっていましたので、スミスのこの作品はいち早くサイケデリックを取り上げている事になります。自然な流れでのこのサイケデリック感なので、納得もいくし、この後もスミスが健在だったらどれほど凄い作品を創っていた事だろうと創造させます。この後に起こるブリットポップの心地良さをこの時期から確立していた事になります。

サイケデリックといっても、スミスのオリジナリティーを増幅させているに過ぎません。これまでのネオアコ路線とは違ってきていますが、前作、前々作の流れからは自然な到達点となっています。最後というのもありますが、かなり感動的な作品です。あまりにも早過ぎたのか、日本ではこの点をしっかりと評価されていないと思います。解散後モリッシーはソロ活動、ジョニーマーはザザなどに参加する事になります。ネオアコというよりもブリティッシュロックにとっても重要なバンドでありました。

Rush and a Push and the Land Is Ours

I Started Something I Couldn't Finish

Death of a Disco Dancer


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[20090221]

The World Won't ListenThe World Won't Listen
(1993/11/16)
The Smiths

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ザ・ワールド・ウォント・リッスン(紙ジャケット仕様)ザ・ワールド・ウォント・リッスン(紙ジャケット仕様)
(2006/09/13)
ザ・スミス

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このアルバムもシングル曲を集めた作品になります。しかし、シングルでしか聴けなかった曲が入っているので、ファンとしては必須アイテムになっています。シングル向けの曲ばかりなので、ポップでキャッチーな旋律が印象的です。かなりヒット性のある曲があるので、イギリスでは大ヒットしている曲ばかりですが、日本ではそれほどヒットしていなかったのが不思議なくらいです。

1. Panic
2. Ask
3. London
4. Bigmouth Strikes Again
5. Shakespeare's Sister
6. There Is a Light That Never Goes Out
7. Shoplifters of the World Unite
8. Boy With the Thorn in His Side
9. Money Changes Everything
10. Asleep
11. Unloveable
12. Half a Person
13. Stretch Out and Wait
14. That Joke Isn't Funny Anymore
15. Oscillate Wildly
16. You Just Haven't Earned It Yet, Baby
17. Rubber Ring
18. Golden Lights

マンチェスター出身の彼らですが、当時はマンチェスター出身というのは珍しい方でした。しかし、彼らの成功により、後にマンチェスターではバンドブームが起こる事になります。挨拶代わりに会う人ごとにバンドを組まないかというのが合い言葉のようになっていくのです。当時のマンチェスターは失業者が多く、そうした弱者を題材にしたのがスミスの特徴でもありました。

しかし、このアルバムが出ていた頃にはジョニーマーとモリッシーの対立でバンド内は不協和音が鳴り響いていました。そして終焉へと向かっていくのですが、このアルバムは親しみ易いメロディーばかりなので、初心者には向いているかもしれません。ロック系が好きに人にはミートイズマーダーやクィーンズデッドの方が良いかもしれませんが、このアルバムはポップファン向けです。

Panic

Ask

London


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[20090221]

The Queen Is DeadThe Queen Is Dead
(1990/10/25)
The Smiths

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ザ・クイーン・イズ・デッドザ・クイーン・イズ・デッド
(1997/11/25)
スミス

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ザスミスに最高傑作と謳われる名盤です。ネオアコというのは日本だけの総称で、彼らにとってはジャンルに縛られる事無く自由に自分たちの音楽を創造している。その多様性を持って尚トータル性を感じさせる作品に仕上げています。特にジョニーマーの創造性はこのアルバムでピークを迎えたといっていいのではないでしょうか。

1. Queen Is Dead (Take Me Back to Dear Old Blighty) [Medley]
2. Frankly, Mr. Shankly
3. I Know It's Over
4. Never Had No One Ever
5. Cemetry Gates
6. Bigmouth Strikes Again
7. Boy With the Thorn in His Side
8. Vicar in a Tutu
9. There Is a Light That Never Goes Out
10. Some Girls Are Bigger Than Others

パンクはジョニーロットンのロックは死んだという言葉で無力だった事を世にさらしてしまった。ネオパンクというのも出てきますが、それはうるさいだけで何を訴えたいのか伝わってくるものではなかった。そうした暴力的なムーヴメントとは違う角度から若者の心に届くポップな旋律を持って歌うモリッシーの歌はイギリスでは広く支持されました。

引きこもりだった青年モリッシーだからこそ伝えられる言葉があったのです。それほど良い男でもないステージではくねくねと動くモリッシーに当時のイギリスの若者は熱狂しました。英国の国民的バンドと呼ばれるザフーやザジャムは日本ではそれほどビッグヒットを出しません。スミスもそうでしたが、根強い支持は現在でも持っています。モリッシーの歌詞の世界を音楽的にも表現する事が出来たジョニーマーとのコラボレーションが最高な形で成り立っている素晴らしい名盤です。

Queen Is Dead

Frankly, Mr. Shankly

I Know It's Over



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[20090221]

Meat Is MurderMeat Is Murder
(1990/10/25)
The Smiths

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ミート・イズ・マーダーミート・イズ・マーダー
(1997/11/25)
スミス

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ザスミスとしてのサウンドが確立された作品で、クィーンズデッドと並んで彼らの傑作アルバムになっています。もはやネオアコという事よりもスミスとしてのサウンドがここにはあります。タイトルのMeat Is Murderも食肉は殺人という強烈なタイトルがついています。菜食主義讃歌のようなタイトルですが、肉も野菜もバランス良く食べたい私にとっては菜食主義は偏った主義だと思っています。アレルギーから肉食が出来ないのは理解出来ますが、肉が殺生で、野菜には命が無いような考え方はいかがなものか。肉にも野菜にも見事な命が宿っているのです。その野菜を軽視したような考え方が納得出来ません。宇宙の原理として、命は命をつないで永遠の命として存在するという観点から菜食主義という自己満足的な考えを私は支持いたしません。

1. Headmaster Ritual
2. Rusholme Ruffians
3. I Want the One I Can't Have
4. What She Said
5. That Joke Isn't Funny Anymore
6. How Soon Is Now?
7. Nowhere Fast
8. Well I Wonder
9. Barbarism Begins at Home
10. Meat Is Murder

音楽的にはスミス独自のオリジナリティーが確立され、それでいてポップで分かり易いという内容ながら、しっかりとしたメッセージを伝えている作品になっています。ボディドリー風のリズムがやたら出てきますが、ギターアレンジが新しいので古くさく感じません。この手法は日本のラルクアンシェルがよく使っています。彼らはスミスの影響が強いようです。

How Soon Is Nowなどで使われているエフェクティヴで巧妙なギターアレンジに彼らの成長を感じます。こうしたスタイルはU2の原型とも言えます。スミスの登場により80年代以降のバンドのあり方も大きく様変わりしていくのです。布袋のギターもこのスミスやXTCからの影響が強く、ただコードかき鳴らすだけのスタイルは古くさくなっていきます。しかし後のオルタナ系の出現でコードをかき鳴らすだけで成り立たせるという方法が又復活する事になります。どちらが良いかは曲によって使い分ければ良いだけですが、このアルバムによってザスミスはロック史に大きな足跡を残す事になります。

Headmaster Ritual

Rusholme Ruffians

I Want the One I Can't Have


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[20090221]

Hatful of HollowHatful of Hollow
(1993/11/16)
The Smiths

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ハットフル・オブ・ホロウハットフル・オブ・ホロウ
(1995/04/25)
スミス

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シングル盤の曲を集めた作品なのでオリジナルアルバムではないのですが、シングルのみの曲などを集めるのは大変なので、このアルバムもオリジナルアルバムの一つとしてコレクトしておきたいのがファン心理というものです。

1. William it was really nothing
2. What difference does it make
3. These things take time
4. This charming man
5. How soon is now
6. Handsome devil
7. Hand in glove
8. Still ill
9. Heaven knows I'm miserable now
10. This night has opened my eyes
11. You've got everything now
12. Accept yourself
13. Girl afraid
14. Back to the old house
15. Reel around the fountain
16. Please please please let me get what I want

ファーストと前後する形で発表されているシングル曲なので、ファーストアルバムと内容は似ているかもしれませんが、シングルカットされているだけにポップなアレンジになっているものが多いです。モリッシーとジョニーマーはニューヨークドールズのファンクラブで知り合ってバンド結成に至っています。最近ドールズが再結成した時も、諸手を上げて喜んだモリッシーがまだ現役で頑張っていた事を知りました。

ドールズのようなロックンロールが好きなのにしっかりとネオアコしているギターアレンジしているジョニーマーのセンスも凄いですが、ベンドしまくるモリッシーの歌も独特のものがあります。ヨーデル寸前のような微妙な感じで屈折した歌を歌っています。どうもイギリスの若者は屈折した感じが好きみたいで、レディオヘッドのようなダウンナーな感じが受けるのもこうした土壌があったからでしょう。パンクのようにギターをかきむしるのではない繊細な感じが彼らの特徴です。

William it was really nothing

What difference does it make

These things take time


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[20090220]

The SmithsThe Smiths
(1993/11/10)
The Smiths

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ザ・スミスザ・スミス
(1995/04/25)
スミス

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80年代はインディーズレーベルが沢山立ち上がった時期でした。ネオアコのほとんどのバンドはこのインディーズレーベルから登場します。その中でもラフトレードというレーベルは多くの才能あるミュージシャンを多く排出していました。そして一番の代表的なバンドがこのスミスです。

1. Reel around the fountain
2. You've got everything now
3. Miserable lie
4. Pretty girls make graves
5. Hand that rocks the cradle
6. This charming man
7. Still ill
8. Hand in glove
9. What difference does it make
10. I don't owe you anything
11. Suffer little children

ボーカルのモリッシーとギターのジョニーマーを中心としたバンドで、パンクの雰囲気を持ちながらも音楽ネオアコしているというバンドで、私は最初パンクの残党という形で聴いていました。後になってネオアコだったのか。道理で流暢な旋律で歌うものだと思いました。モリッシーの書く詩はタブーを扱ったものが多く、新しい若者の代弁者として人気を博していきます。実際、ザジャムのようなイギリスの国民的なバンドとして圧倒的な人気を得るようになります。

スミスの場合はネオアコといってもファンクな部分が無く、フォーキーな雰囲気を持っています。ですから最初は地味な存在でした。しかし、アズテックカメラのようなフォーク系のネオアコが主流になり始めてスミスは日本でも人気を得る事になります。日本のビクターはラフトレードの作品を特集するような広告を打ち出し、斬新な新人ミュージシャンを多く紹介する事になり。マニアックなレコードコレクターからチュモクされるようになります。まだ地味ですが、このファーストアルバムから既にスミスの音楽性は確立されています。

Reel around the fountain

You've got everything now

Miserable lie


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[20090219]

Pelican WestPelican West
(2007/02/06)
Haircut 100

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ペリカン・ウェスト(プラス)(紙ジャケット仕様)ペリカン・ウェスト(プラス)(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
ヘアカット100

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ヘアーカット100はファンクラテンを融合させたファンカラティーナという新しいジャンルを世に広めたバンドです。しかし、ファンカラティーナは一時的なもので現在では忘れ去られたジャンルでもあります。永いスタンスでこのバンドを考えるとネオアコの一つだと思った方が良いと思います。ネオアコもそれだけ多様な音楽性となっていった事を考えると妥当だと思います。

1. Love Plus One
2. Favourite Shirts (Boys Meets Girl)
3. Lemon Firebrigade
4. Marine Boy
5. Milk Film
6. Kingsize (You're My Little Steam Whistle)
7. Fantastic Day
8. Baked Bean
9. Snow Girl
10. Love's Got Me in Triangles
11. Surprise Me Again
12. Calling Captain Autumn

ニックヘイワードが全ての曲を書き、歌っています。そのルックスやファッションから当時はアイドルとしてかなり騒がれました。曲もラテン系で楽しい曲ばかりですが、その完成度は異常に高く、全曲、全てが素晴らしい曲ばかりです。ホーンアレンジなどは他のブレーンも働いたと思われますが、ファンカラティーナというスタイルではほとんど完成された出来映えです。

トーキングヘッズがファンクとアフリカンビートを融合させていた感じに似ている16ビートのギターカッティングが印象的です。Favourite Shirts、Love Plus One、Fantastic Day、Nobody's Fool とシングルヒットしていますが、それ以外の曲も同じレベルを持った名曲ばかりです。ファンカラティーナとしても名盤ですが、ポップアルバムとしても一流の名盤であります。現在では忘れ去られたバンドではありますが、これほど素晴らしいアルバムを知らないのはかなりの人生の損失だと思います。

まだまだ若さ故の青さもありますが、全曲シングルヒットできるくらいの楽曲を一人で書き上げたニックヘイワードは天才だと思います。しかし、いろいろとゴタゴタがあり、ニックヘイワードはこのファーストアルバムだけで脱退してしまいます。ソロとなってからはブリットポップな作品を創り続けています。ヘアーカット100としてはセカンドアルバムまで出しますがこのファースト一枚だけの一発屋的な扱いになっています。ファンクラテンの特徴を見事につかみながらもこれだけポップに仕上げた力量はたいしたものです。捨て曲無しの名盤です。

Love Plus One
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[20090218]

ザ・サード・アルバムザ・サード・アルバム
(1998/03/25)
オレンジ・ジュース

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The Orange JuiceThe Orange Juice
(1998/03/09)
Orange Juice

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メンバーがエドウィンコリンとZeke Manyikaの二人だけになったラストアルバムです。骨太になったサウンドと、よりソウルフルになっています。パンクからスタイルカウンシルへと変貌したポールウェラーの影響もあるようで、パンクのように攻撃的にはならないのが信条でありながら、それなりのエネルギーを発散しています。

1. Lean Period
2. I Guess I'm Just a Little Too Sensitive
3. Burning Desire
4. Scaremonger
5. Artisan
6. What Presence?!
7. Out for the Count
8. Get While the Getting's Good
9. All That Ever Mattered
10. Salmon Fishing in New York

エドウィンコリンのけだるい歌い方は当時は珍しいものでしたが、この後のイギリスのバンドの定番ともなるスタイルの原型となっています。ネオアコと呼ばれるスタイルは後継が続々と続き、トップを切ったオレンジジュースはこのアルバムで幕を閉じる事になります。エドウィンコリンはこの後ソロ活動をしていく事になります。

パンクのように怒るのではなく、ニューウェイヴのようにインテリジェンスをひけらかすのでもなく、若者が素直に楽しめる音楽をやり始めた彼らの存在は、その後のイギリスの音楽シーンに大きな傾向性を残していく事になります。マンチェスターサウンドやブリットポップといった決してスケールの大きくないフォーマットのロックが受け入れられる土壌を創ったのです。しかもソウルやファンクといった黒人音楽のおしゃれなサウンドを自分たちの言語で表現する感性も馴染み深くなっていきます。そういう意味で大きな足跡を残したバンドでありました。

Lean Period

What Presence

All That Ever Mattered


[20090217]

テキサス・フィーヴァーテキサス・フィーヴァー
(1998/03/25)
オレンジ・ジュース

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テキサス・フィーヴァーテキサス・フィーヴァー
(1998/03/25)
オレンジ・ジュース

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メンバー間がうまくいっていなかった時に出されたミニアルバムです。ミニアルバムといってもオリジナルアルバムに負けないくらいの内容を持っています。リリースされた作品が少ないだけに、こうした作品も大事なアイテムになります。

1. Bridge
2. Craziest Feeling
3. Punch Drunk
4. Day I Went Down to Texas
5. Place in My Heart
6. Sad Lament
7. Leaner Period
8. Out for the Count
9. Move Yourself

セカンドアルバムがかなりポップだったのに対して、かなり力強い演奏が入っています。ソウルやファンクをコピーしていただけのスタイルから脱却して、オリジナリティー溢れる世界を創り始めようとしている感じです。こうした流れからネオアコは独自の音楽携帯を形づけるようになっていきます。

ソウルでもファンクでもない、ネオアコという形容でしか表せないくらいに進化しているのです。ネオアコは日本だけの呼び方ですが、おかげで他のポストパンクとは違う種類だと言うイメージを持って接する事が出来ます。かなり骨太なサウンドで、ロックファンでも馴染み易くなっていると思います。先駆者がこうした音楽を提示してくれたおかげで後に続くバンドも多様化していきます。かなり充実している作品だと思います。

Bridge

Craziest Feeling

Day I Went Down to Texas


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[20090216]

Rip It UpRip It Up
(1998/03/09)
Orange Juice

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オレンジジュースのアルバムの中でも一番ポップで、一番売れたアルバムです。爽やかな少年のイメージでアイドル的な人気にこのポップなアルバムが見事にはまりました。メンバーとしては気に入っていなかったそうですが、ブリットポップにつながる素晴らしい曲が揃っています。

1. Rip It Up
2. Million Pleading Faces
3. Mud in Your Eye
4. Turn Away
5. Breakfast Time
6. I Can't Help Myself
7. Flesh of My Flesh
8. Louise Louise
9. Hokoyo
10. Tenterhook

ヘアーカット100と並んでショートカットの少年ファッションが当時は新しいイギリスの流行となっていました。トロピカルでおしゃれなサウンドは軟派なイメージもありますが、音楽的には明らかに成熟した音楽センスを持ていなければ創れないものです。それを理解出来るのは実際に曲を作る玄人になりますので、マニアックなファンしか彼らを評価出来なかったのです。

彼らが正当に評価されるには、後に脈々と続いていくフォロワー達の活躍を待たなければなりませんでした。かくいう私もアズテックカメラが出てくるまではこの手のサウンドには馴染めませんでした。当時いち早く彼らに食らいついたファンというのは相当なミーハーか、相当に成熟した音楽センスの持ち主かしかなかったと思います。今聴くとかなり時代を先取りしていた事が分かります。ポップである事は恥ではありません。ジョンレノンだってポップだったから価値があったのです。

Rip It Up

I Can't Help Myself


[20090215]

You Can't Hide Your Love ForeverYou Can't Hide Your Love Forever
(1998/03/09)
Orange Juice

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パンク以降の新しいスタイルをポストパンクと呼んでいましたが、日本ではその中でもこのアルバムからネオアコースティックというジャンルが生まれます。ニューウェイヴというのとも違う、新しい呼び名が必要だったのです。一般にはネオアコといいますが、アコースティックギターが1本バンドに入っているだけでそう呼ばれていました。詳細にはファンクやソウルといったスタイルの和音にフォーキーな雰囲気があるものになります。

1. Falling and Laughing
2. Wan Light
3. Tender Object
4. Dying Day
5. L.O.V.E. Love
6. Intuition Told Me, Pt. 1
7. Upwards and Onwards
8. Satellite City
9. Three Cheers for Our Side
10. Consolation Prize
11. Felicity
12. In a Nutshell
13. You Old Eccentric
14. Intuition Told Me, Pt. 2

ネオアコという響きからはフォークのリバイバルをイメージしますが、全くフォークではないのでびっくりします。ブルーアイドソウルがリバイバルしていて、パンクの影響下にあった若者でも、パンクでは何も新しい所へ進めないと悟った若者達が始めたスタイルでした。その記念すべき最初のアルバムとなったのが、このオレンジジュースのファーストアルバムになります。日本のフリッパーズギターも彼らからの影響でネオアコというスタイルになりました。

アルグリーンのL.O.V.E. Loveをカバーしていたり、ソウルやファンクの要素が強く、ベースはチョッパー気味だし、ギターはハーフトーンではねています。どこにもアコースティックな要素が感じられませんが、後にこのスタイルでアコースティックギターを使うバンドが増えだして、それまでのニューウェイヴとは区別するためにネオアコという呼び名がつきました。実に爽やかな音楽ばかりで、ハードロックファンには縁のないサウンドなのですが、スタイルカウンシルの成功などにより、ロックファンにもこうした音楽への免疫が出来上がっていました。彼らはほとんどがインディーズ系のレーベルからデビューしていて、マニアックな人たちに好かれていたために大きなブームにはなりませんでしたが、浅く広くこのブームは広がっていきます。そしてその後の音楽をより深いものにしていく事になるのです。

Falling and Laughing

Tender Object

Dying Day


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[20090215]

The Best of Lene LovichThe Best of Lene Lovich
(1998/06/30)
Lene Lovich

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FlexFlex
(1995/08/22)
Lene Lovich

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StatelessStateless
(1995/08/22)
Lene Lovich

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ニナハーゲン、トーヤと共に3大アヴァンギャルドパンク女性シンガーとして存在したリーナラヴィッチです。ニナハーゲンと近い感覚で、ソプラノオペラ歌唱も交えた歌い方が特徴で、3人の中では比較的ポップなサウンドが特徴です。特にテクノディスコ的なサウンドが多いです。

ファッションも奇天烈ですが、ニナハーゲンのように肉感的ではないので、ストレートに音楽で訴える事が出来ました。テクノもポストパンク的な所があり、アフターザパンクなので、無駄な贅肉がついていないアレンジにアヴァンギャルドな歌唱が見事にはまっていました。

この時代に現れた女性シンガーの影響により、日本のインディーズシーンでも結構ぶっ飛んだ女性シンガーを見かけました。当時私がバンドメンバー募集をすると決まってこの手の女性シンガーが多数集まってきました。当時の私は男性ボーカルによるサイケハードロックバンドを目指していたので採用まではいたらなかったのですが、今思うと、こうした素材を活かしていれば早く成功していたのかもしれません。今となってはもったいない話です。当時はそうした素材を活かしきれるだけの才能も無かったというのが正直な話ですが、現在ならいかようにも出来るだけの力をつけたとは思っています。今思うと、80年代前後は実に刺激的で時代が大きく変わろうとしている真っただ中にいたワクワク感がありました。現在では何も起こらない退屈しかありません。

Lucky Number

Bird Song

New Toy


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[20090215]

14 Friendly Abductions: The Best of Nina Hagen14 Friendly Abductions: The Best of Nina Hagen
(1996/04/02)
Nina Hagen

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Nina Hagen BandNina Hagen Band
()
Nina Hagen Band

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Nunsexmonkrock/Nina Hagen BandNunsexmonkrock/Nina Hagen Band
(1991/08/27)
Nina Hagen

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ドイツ生まれでパンクの女王と呼ばれ、アヴァンギャルドニューウェイヴな女性シンガーの走りとなったニナハーゲンです。オペラティックな歌唱法にドイツ語独特の巻き舌、ヨーデルなど歌唱力は抜群で、ぶっ飛んでいる女性シンガーの走りでもありました。見た目のファッションもかなりぶっ飛んでいます。

再ショアhニナハーゲンバンドとしてスタートしますが、バンドメンバーとの不仲からソロとなります。音楽的にはパンクから始まって、レゲエ、ディスコ、アフリカンビートなど多種多彩ですが、一番の特徴はその歌い方にあります。オペラ的な歌い方もパンクのような叫びも、ヨーデルもこなすその歌唱法は日本のインディーズシーンでも強く支持されていました。アヴァンギャルド女性シンガーとしては超一流です。

特に有名な曲はAfrican Reggaeで、レゲエ、ダヴサウンドにヨーデル風の歌を乗せた強烈な曲でした。その風貌からセックスシンボル的なイメージもありますが、そのサディスティックな面構えに立ち向かえる男子がどれほどいたのでしょうか。パンクからポストパンックとして活躍しましたが、その存在としては明らかに破壊的な存在でした。ロック的には痛快なくらいに見事な破壊ぶりでした。最近はここまでの強いイメージを持った女性は出てきていません。最近の日本では椎名林檎がそれらしき存在ではありましたが、最近どうもぱっとしません。女性が強くなった時代といわれていますが、ニナハーゲンのような存在がいない状況で、果たして本当に強くなっているのかという疑問もあります。

New York New York

My Way

African Reggae


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[20090215]

Dirk Wears White SoxDirk Wears White Sox
(2006/09/26)
Adam & the Ants

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Kings of the Wild FrontierKings of the Wild Frontier
(1989/03/03)
Adam & The Ants

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Prince CharmingPrince Charming
(1991/07/01)
Adam & The Ants

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数少ないジャングルビートを売りにしていたもう一つのバンドがこのアダムアンジアンツです。マルコムマクラーレンの影響下にあり、セカンドアルバムのKings of the Wild Frontierから本格的にジャングルになっています。ツィンドラムによるジャングルビートにニューロマンティックの影響による海賊ファッションから王子様ファッションなどフリルのついた服に身を包み、当時はアイドル的な存在でした。

アルバム3枚を出した後解散し、ボーカルのアダムアントはソロ活動しますが、一時的なブームが過ぎた後はほとんど忘れ去られた存在となっています。ジャングルビートが長続きしなかったのはマルコムマクラレーン自らが提示したヒップホップとアフリカンビートの流行により、時代が大きく動き出した事によるものです。自ら流行を創りだし、自ら流行を葬り去った策士マルコムマクラレーンに我々は翻弄されていたのです。

しかし、次々と変化していく流行の変遷は刺激的なものでした。アダムアンジアンツは最初はパンク的なニューウェイヴバンドでしたが、ニューロマンティックというネオグラムロックなヴィジュアル系に変貌し、バウワウワウが生み出したジャングルビートを巧く利用しました。そして一時的ではありましたが、イギリスでは新しいセックスシンボルとして君臨しました。世間的には忘れ去られたアイドルですが、たまには思い出すだけの価値はあると思います。

Stand and Deliver

Goody Two Shoes

Prince Charming


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[20090214]

I Want Candy: AnthologyI Want Candy: Anthology
(2003/10/20)
Bow Wow Wow

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ニューヨークドールズのマネージャーを経て、セックスピストルズを手がけたマルコムマクラレーンが次に仕掛けたのがこのバウワウワウです。マルコムは自分で洋服屋セックスを経営していて、そこのファションを宣伝するためにセックスピストルズを売り出した訳ですが、このバウワウワウも新しいファッションを売り出すための媒体でした。

ディスク:1
1. C30 C60 C90 Go
2. Sun Sea And Piracy
3. Louis Quatorze
4. Fools Rush In
5. Giant Sized Baby Thing
6. Radio G String
7. W.O.R.K.
8. Mile High Club
9. Prince Of Darkness
10. Orang Utang
11. Chihahua
12. Golly! Golly! Go Buddy!
13. See Jungle (Jungle Boy)
14. (I'm A) TV Savage
15. Why Are Babies So Wise
16. King Kong
17. Go Wild In The Country
18. El Boss Dicko
19. I Want Candy
20. Elimination Dancing
21. Do You Wanna Hold Me
22. What's The Time (Hey Buddy)
ディスク:2
1. Aphrodisiac
2. Rikki Dee
3. The Man Mountain
4. Lonesome Tonight
5. Quiver (My Arrows)
6. Love Peace And Harmony
7. (I'm A) TV Savage (live in Japan)
8. Golly! Golly! Go Buddy (live in Japan)
9. Cowboy (live in Japan)
10. Mickey Put It Down (live in Japan)
11. Orang-Outang (live in Japan)
12. See Jungle! (live in Japan)
13. Go Wild In The Country (live in Japan)
14. Baby, Oh No (live in Japan)
15. Elimination Dancing (live in Japan)
16. Louis Quatorze (live in Japan)
17. I Want Candy (live in Japan)
18. C30, C60, C90, Anda (live in Japan)
19. Prince of Darkness (live in Japan)
20. GSBT (live in Japan)
21. Sun, Sea and Piracy (live in Japan)

まずボーカルのアナベラ嬢は黒人系でモヒカンという出で立ち、そしてアルバムジャケットでは全裸という事でセンセーションを巻き起こします。そしてサウンドはジャングルと呼ばれるフロアタムを多用したビートで一世を風靡します。しかしこのジャングルと言うジャンルは彼らだけで長続きしませんでした。しかし当時はポストパンク、つまり破壊の限りを尽くしたパンクに代わって新しい構築していく担い手だったのです。

それはニューウェイブだったり、このジャングルだったり、ニューロマンティックだったり、ネオアコだったりするのですが、このバウワウワウが紹介された時は彼らが一番進んでいた存在でした。I Want Candyといったヒット曲も出しますが、最初の媒体がカセットだったりして彼らの作品を手に入れるのは当時から困難でした。話題ばかりが先行してやっとアルバムが出されましたが、現在では又手に入りにくくなっています。ベストでなら何とか手に入ります。

早くからファンクっぽい事をやったり、ファンションリーダーでもあった彼らでしたが、自然消滅してジャングルというスタイルも忘れ去られました。多くのニューウェイヴバンドが、特に女性ボーカルの場合はかなりの影響を受けていて、一時的ではありましたが、アフターザパンクの指標的な存在でもありました。

I Want Candy

C30 C60 C90 Go

Aphrodisiac


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[20090214]

WonderfulWonderful
(1999/11/01)
Madness

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99年に一時的ではありますが再結成されたマッドネスのアルバムです。マッドネスの持ち味が良い形で再構築された素晴らしいアルバムです。巷ではブリットポップが盛り上がっていた頃ですので、それまでブリットポップだという認識が無かったマッドネスのこうした曲の良さが再認識されるにはもってこいの頃だったと思いますが、正統な評価は得られる事はありませんでした。

1. Lovestruck
2. Johnny the Horse
3. Communicator
4. 4AM
5. Wizard
6. Drip Fed Fred
7. Going to the Top
8. Elysium
9. Saturday Night Sunday Morning
10. If I Didn't Care
11. No Money

当時の最新の録音技術は使用されていますが、それらに振り回される事無く、自分たちの音楽を見事に再現している事が素晴らしいと思います。彼らの良さがしっかりと伝わってきます。一時は時代の寵児的な存在でしたが、流行に関係なく、良い曲はどんな時代でも通用するという事を分からせてくれる作品です。

英国ではそれなりに評価されているバンドなのですが、さすがに流行に振り回される日本においては評価の低いバンドです。私的には英国の少し影もありながらも陽気に振る舞う、楽しいのに切なさも感じられるマッドネスのポップソングは大好きなスタイルで、ファーストアルバムからこのアルバムまで、それは一貫して貫かれています。ブリティッシュファンにはたまらないバンドだったと思うのですが、ブリティッシュロックにもいろいろありますので、全てのブリティッシュファンには当てはまらないかもしれませんが、私が好きなブリティッシュモダンポップな心地良さを与えてくれる数少なくなったバンドの一つであります。

Lovestruck

Johnny the Horse

Drip Fed Fred


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[20090214]

Mad Not MadMad Not Mad
(2000/05/16)
Madness

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打ち込みが当たり前になり始めたデジタルサウンドが一般的になり始めた頃の作品で、マッドネスもとうとう打ち込みによるアレンジを導入しています。もう2トーンブームの影もありません。曲もかなりまじめに創っています。生き残りをかけて時代に迎合する他無かったのでしょう。

1. I'll Compete
2. Yesterday's Men
3. Uncle Sam
4. White Heat
5. Mad Not Mad
6. Sweetest Girl
7. Burning the Boats
8. Tears You Can't Hide
9. Time
10. Coldest Day

しっかりと曲創りしているので、どの曲も良く出来ています。80年代流のブルーアイドソウル的な曲もあります。昔からのファンとしてはファン離れしても仕方ありません。とうとう彼らもこのアルバムを最後に解散となってしまいます。ただ内容は素晴らしいので、残念な結果となってしまいました。

時代はよりデジタルな世界へと突き進んでいきますので、マッドネスも適応するにはもっと違ったブレインが必要ではなかったのかとも思えます。Sweetest Girlではスクリッティポリッティな感じで歌っています。この辺はパロディー精神豊富ですが、元々は彼らの持ち味であったものをフィードバックした形になります。残念ながらこのアルバムで解散したマッドネスですが、90年代に再結成します。

I'll Compete

Yesterday's Men

Uncle Sam


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