ヘアーカット100は
ファンク と
ラテン を融合させたファンカラティーナという新しいジャンルを世に広めたバンドです。しかし、ファンカラティーナは一時的なもので現在では忘れ去られたジャンルでもあります。永いスタンスでこのバンドを考えると
ネオアコ の一つだと思った方が良いと思います。
ネオアコ もそれだけ多様な
音楽 性となっていった事を考えると妥当だと思います。
1. Love Plus One
2. Favourite Shirts (Boys Meets Girl)
3. Lemon Firebrigade
4. Marine Boy
5. Milk Film
6. Kingsize (You're My Little Steam Whistle)
7. Fantastic Day
8. Baked Bean
9. Snow Girl
10. Love's Got Me in Triangles
11. Surprise Me Again
12. Calling Captain Autumn
ニックヘイワードが全ての曲を書き、歌っています。そのルックスやファッションから当時はアイドルとしてかなり騒がれました。曲も
ラテン 系で楽しい曲ばかりですが、その完成度は異常に高く、全曲、全てが素晴らしい曲ばかりです。ホーンアレンジなどは他のブレーンも働いたと思われますが、ファンカラティーナというスタイルではほとんど完成された出来映えです。
トーキングヘッズが
ファンク とアフリカンビートを融合させていた感じに似ている16ビートのギターカッティングが印象的です。Favourite Shirts、Love Plus One、Fantastic Day、Nobody's Fool とシングルヒットしていますが、それ以外の曲も同じレベルを持った名曲ばかりです。ファンカラティーナとしても名盤ですが、ポップアルバムとしても一流の名盤であります。現在では忘れ去られたバンドではありますが、これほど素晴らしいアルバムを知らないのはかなりの人生の損失だと思います。
まだまだ若さ故の青さもありますが、全曲シングルヒットできるくらいの楽曲を一人で書き上げたニックヘイワードは天才だと思います。しかし、いろいろとゴタゴタがあり、ニックヘイワードはこのファーストアルバムだけで脱退してしまいます。ソロとなってからはブリットポップな作品を創り続けています。ヘアーカット100としてはセカンドアルバムまで出しますがこのファースト一枚だけの一発屋的な扱いになっています。
ファンク と
ラテン の特徴を見事につかみながらもこれだけポップに仕上げた力量はたいしたものです。捨て曲無しの名盤です。
Love Plus One
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