1. Everybody Loves a Happy Ending 2. Closest Thing to Heaven 3. Call Me Mellow 4. Size of Sorrow 5. Who Killed Tangerine? 6. Quiet Ones 7. Who You Are 8. Devil 9. Secret World 10. Killing With Kindness 11. Ladybird 12. Last Days on Earth
昔はSeeds of Love1曲だけでビートルズ的なサイケサウンドを再現していましたが、ここではアルバム全体がビートルズのようなブリットポップ大全集になっています。ジャケットもSeeds of Love以来のきらびやかなものになっています。カートスミスがやりたかった事はこれで、ジャズ的なものがローランドだったという見解がこれではっきりと分かります。どの曲も素直なくらいにビートルズしていて、今更これかと思う人もいるかもしれませんが、現在は廃れているブリットポップの若手の作品と比べても、全然レベルが違う次元の素晴らしい出来映えです。
1. Raoul and the Kings of Spain 2. Falling Down 3. Secrets 4. God's Mistake 5. Sketches of Pain 6. Reyes Catlicos 7. Sorry 8. Humdrum and Humble 9. I Choose You 10. Don't Drink the Water 11. Me and My Big Ideas 12. Reyes Catlicos (Reprise)
1. Elemental 2. Cold 3. Break It Down Again 4. Mr. Pessimist 5. Dog's a Best Friend's Dog 6. Fish Out of Water 7. Gas Giants 8. Power 9. Brian Wilson Said 10. Goodnight Song
ティアーズフォーフィアーズとしては音楽性は上がっていますが、既に時は90年代に入っており、こうした80年代を引きずったようなスタイルは受けなくなっていきます。ティアーズフォーフィアーズもいつしか過去の存在として扱われるようになっていきますが、その音楽性は常に前進しているという事は凄い事だと思います。Brian Wilson Saidではビーチボーイズ風の曲にも挑戦しています。それもジャズ的なアレンジに発展していく所がユニークです。
1. Woman in Chains 2. Badman's Song 3. Sowing the Seeds of Love 4. Advice for the Young at Heart 5. Standing On the Corner of the Third World 6. Swords and Knives 7. Year of the Knife 8. Famous Last Words 9. Tears Roll Down 10. Always in the Past 11. Music for Tables 12. Johnny Panic and the Bible of Dreams
Woman in Chainsからソウルフルなジャズフュージュンスタイルの曲になっています。黒人女性ボーカルをフューチャーして、より幅の広い音楽性を展開しています。ドラムはフィルコリンズです。シングルヒットしたSowing the Seeds of Loveはサイケなブリットポップスです。ネオサイケブームの中で一番ヒットした曲ではないでしょうか。70年代はビートルズから独立しようとしていた時代で、80年代になると逆にビートルズっぽくやるのが懐かしくも気持ちよかったり感じられるようになり、これが後のブリットポップへとつながっていく事になります。
Sowing the Seeds of Loveのイメージが強過ぎて、ジャケットからもサイケなイメージを持ったアルバムですが、それ以外の曲はどれもジャズフュージュン的なアレンジになっています。音楽的な質は明らかに上がっており、よりダイナミズムが強調されています。シンセポップからは脱却していますが、ティアーズフォーフィアーズとしてのイメージは崩れておらず、これまでの彼等の音楽性が成長していった結果だと納得出来るものになっています。それだけ彼等の音楽性は最初からレベルの高いものだったのです。