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ロック、ジャズ、ソウル日進月歩で増えていきます。
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[20090921]

前半は白鵬、朝青龍、琴欧洲、琴光喜、鶴竜と全勝で並んでいたのですが、鶴竜は日馬富士に1敗し、琴欧洲はその鶴竜に1敗。絶対的な安定感を持っていた白鵬がモンゴルの新顔 翔天狼にまさかの1敗。中日に琴欧洲が稀勢の里に1敗した為にまだ本調子ではない朝青龍が全勝勝ち越しでトップに躍り出ました。このまま取りこぼしが無ければ朝青龍の久々の優勝もあるかもしれませんが、後半戦では直接対決が待っていますのでどうなるか分かりません。

主な上位力士の成績
白鵬 7勝1敗
朝青龍 8勝0敗
琴欧洲 7勝1敗
琴光喜 7勝1敗
日馬富士 5勝3敗
魁皇 5勝3敗
千代大海 2勝6敗
稀勢の里 5勝3敗
琴奨菊 3勝5敗
把瑠都 6勝2敗
安美錦 2勝6敗


前々から王者の風格を持っていると思っていた鶴竜が強くなっています。力強さ、スピードもあって、常に攻めて勝っています。これからが本当に期待が持てます。把瑠都もまだまだ粗いところがありますが、前に出て攻めているので勝ち星につながっています。まずは攻める気持ちを持ててい事は良いのですが、もう少し隙の無い相撲の型を身につけると横綱にも勝っていけると思います。

日馬富士は思ったよりも調子が悪く、簡単に負ける試合も目立ちます。千代大海はそろそろ引退する事を覚悟した方が良いと思います。角番の繰り返しばかりでは大関とは呼べないのではないでしょうか。琴欧洲、琴光喜の両大関が調子がいいだけに最後まで優勝の行方は分からないと思いますので、今場所も最後まで盛り上がってくれると思います。

琴光喜 vs 稀勢の里 朝青龍 vs 琴奨菊

[20090920]

Stuff ItStuff It
(2007/07/17)
Stuff

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スタッフはセカンドアルバムまでは知名度があったのですが、このサードアルバムはあまり知られていません。きちんと追っていなかった人にとってはスタッフはセカンドアルバムまでだという印象があったと思います。しかしこのサードアルバムまではオリジナルアルバムとして出していたのです。この後はライブアルバムばかり出して、いつの間にか自然消滅してしまいます。

1. Mighty Love
2. Dance with Me
3. Since You've Been Gone (Baby, Baby, Sweet Baby)
4. Always
5. Stuff It
6. Love Having You Around
7. Rainbows
8. Gordon's Theme
9. Talkin' About My Love for You
10. Do It Again

当時はディスコブームの最中だけあって、スティーヴガッドもディスコ風のシンプルなドラムを叩いている曲も多くあります。リチャードティーもオルガンを弾いたりして、それまでのスタッフとは違う側面も出しています。始めはニューヨークのスタジオミュージシャンが集まってセッションを繰り広げていて、メンバーも流動的だったのですが、ある程度メンバーが固められてレコードデビューまでしてしまったバンドでした。

ですからバンドを継続させようと思えばいくらでも出来たでしょうが、あまりにも人気が出てきた為に、片手間では継続する事も許されず、スタジオでの仕事が増えるに従ってバンドを継続出来なくなってしまいます。そしてバンドは解散と言う事になってしまいます。後にスティーヴガッドはガッドギャングを結成したり、他のメンバーも各方面で活躍するのですが、1993年にリチャード・ティーが前立腺癌の為帰らぬ人となり、1994年にエリック・ゲイルが肺ガンの為亡くなってしまいます。オリジナルメンバーでの再結成はかなわぬ事となってしまいました。

このバンドで初めてニューソウル的なニュアンスに出会って、それからいろんな音楽を聴くようになりました。ですからまだロックしか知らなかった私にとってはこのスタッフとの出会いは衝撃的なものでした。ジェフベックのやっている事とも違うこの心地良さを追求する事で他のいろんな音楽との出会いが始まっていったのです。

今年のジャズ名盤シリーズはここまでとします。来年の夏にまた特集します。

Signed, Sealed, Delivered

1976 Montreux

[20090920]

モア・スタッフモア・スタッフ
(2008/03/19)
スタッフ

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バンドとしてのまとまりも出始めたセカンドアルバムです。特に日本での人気が高かった為に来日も果たしています。その為このアルバムもヒットしましたが、衝撃度はファーストの方が強かったです。このアルバムではまだファーストでは未完成だった部分を補ったといったイメージが強く感じられました。

1. This One's for You
2. And Here You Are
3. Subway
4. Love of Mine
5. Honey Coral Rock
6. Sometimes Bubba Gets Down
7. As
8. Need Somebody

Love of Mineでは歌ものも披露し、スティーヴィーワンダーのカバーAsではニューソウルからの系譜を強く感じさせます。このバンドの要はリチャードティーのステレオフェイズシフターを通したエレピの音であり、フィンガーピッキングが心地良い、コーネルデュプリとエリックゲイルのツインギター、スティーヴガットとクリストファーパーカーのツィンドラムという事で、ライブでも見る楽しみもありました。

このアルバムではバンド自身によるプロデュースのため、やりたい事が明確になっている感じがします。フュージュンと言ってもソウル色が強い曲が多いと思います。しかし、このメンバーが演奏するとそれは単なるソウルを超越したミラクルなサウンドとなるのです。それこそがフュージュンなのであります。ただこのバンドの欠点としてはメンバーそれぞれが売れっ子のスタジオミュージシャンだったと言う事で、やがてバンドの継続が難しくなっていくのです。

Honey Coral Rock

Need Somebody

[20090920]

StuffStuff
(2007/07/17)
Stuff

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フュージュンブームの立役者ともいえるスタッフです。特に日本で人気が高かったと思います。このバンドはいわゆるスーパーバンドであり、ニューヨークの名うてスタジオミュージシャンが集まって結成されたグループで、日本ではこういうスーパーグループに弱い所もあり、そしてその音楽性の素晴らしさからも当時はものすごいブームにさえなっていました。

1. Foots
2. My Sweetness
3. (Do You) Want Some of This
4. Looking for the Juice
5. Reflections of Divine Love
6. How Long Will It Last?
7. Sun Song
8. Happy Farms
9. Dixie/Up on the Roof

フュージュン系のミュージシャン、ドラムのスティーヴガット、ギターのエリックゲイル、ニューソウル系のミュージシャン、ギターのコーネルデュプリ、キーボードのリチャードティー、ベースのゴードンエドワーズ、もう一人のドラマー、クリストファーパーカーのツィンドラムになっていました。特に私個人としてはテレキャスターにフェイザーをかけたニューソウル系のコーネルデュプリのギターとセミアコギターを弾くクロスオーヴァー系のエリックゲイルのギターの聴き比べが大変勉強になりました。プロデュースはトミーリピューマです。

当時はMy SweetnessがNHKの番組のテーマ曲に使われて、お茶の間でもお馴染みの音楽となっていました。クルセイダーズのようにソウルフュージュンの融合と言う事では同じですが、こちらのバンドはクロスオーヴァーと言うよりもフュージュンという言葉の方がしっくり来ます。リチャードティーが書く曲は基本はソウルやR&Bの骨格を持っているのですが、バンドとして演奏するとフュージュンへと変身していくのです。その為親しみ易さと格好良さが同居するという心地良い空間が出来上がるのです。

バンドとしては短命でしたが、特にこのファーストアルバムは歴史的な名盤で、私個人のお気に入りアルバムの中でも5本指に入る名作です。スタジオミュージシャンだけでも、これだけ遊び心があって音楽を楽しみながら、そして愛しながら創った作品は人の心をつかんで離さない魅力溢れる音楽が創れるのだという事を教えてくれた永遠の名盤であります。

Foots
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[20090920]

Rural RenewalRural Renewal
(2008/03/25)
The Crusaders

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ジャズクルセイダーズの再結成で大反響を受けていたウィルトンフェルダーが、再びジョーサンプル、スティックスフーパーを集めてクルセイダーズ名義でも再結成した作品です。やはりこのバンドの要はスティックスフーパーのテキサスファンクをベースにしたドラムグルーヴだと言う事が分かってしまうくらいに、解散前の作品に比べるとあからさまに躍動感が違っています。

1. Rural Renewal
2. Creepin'
3. Heartland
4. Healing Coming On
5. Sing the Song
6. Shotgun House Groove
7. Territory
8. Greasy Spoon
9. Viva de Funk
10. Lazy Sundays
11. Goin' Home

ジョーサンプルはやはりデジタルシンセでのエレピ音ではなく、本物のエレピの音色が似合います。メンバーもこれまでの経験から自然と出て来る燻し銀のような巧みの演奏を楽しんでいます。エリッククラプトンがゲストで参加していますが、クラプトンの泥臭さが再びこのバンドの持ち味であった泥臭さを蘇らせています。バンドとしても自分達が一番気持ち良かった時期のサウンドを再現したかったのでしょう。

それにしてもこちらのアルバムの方がジャズクルセイダーズ的だと言うのも面白いものです。かなりレイドバックした感じでR&Bな心地良さもあります。どの曲も落ち着いた大人の音楽と言えるもので、歌ものもありますが、クルセイダーズが本来到達すべきスタイルへ立ち返る事が出来たアルバムだと思います。2003年の作品ですが、この後も新作が出るのか分かりませんが、流行を気にしなくていい状態になったクルセイダーズの今後の作品に期待したいものです。出来ればラリーカールトンにゲスト参加してもらえるとファンとしても嬉しい限りなのですが。

Rural Renewal

Creepin'

Greasy Spoon

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[20090919]

Healing the WoundsHealing the Wounds
(1997/08/12)
The Crusaders

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ジョーサンプルとウィルトンフェルダーの2人だけのプロジェクトになってしまっていたクルセイダーズも、ついにこのアルバムで解散となってしまいます。ここまでもたせていたのも苦しい所でしたが、これ以上新しい作品に取り組むのもかなり無理があったと思います。ここで一つのけじめを付けた事によってクルセイダーズの名声は保たれたと思います。

1. Pessimisticism
2. Mercy, Mercy, Mercy
3. Little Things Mean a Lot
4. Cause We've Ended as Lovers
5. Shake Dance
6. Maputo
7. Healing the Wounds
8. Running Man

マーカスミラーとスティーヴルカサーが参加しています。マーカスは80年代のマイルスをつまらなくしてしまった張本人なだけに、この作品でもそれに近い感じがあります。しかし、このアルバムでは打ち込みに頼らないグルーヴと、軽くラテンフレイヴァーを入れる事によってセンスのいい作品になっています。カバー曲も多く、Cause We've Ended as Loversはジェフベックもカバーしたスティヴィーワンダーの曲です。ここではジェフベックのアレンジを手本にしています。スティーヴルカサーのセンスの無いギターはいただけません。

バンド解散後、ウィルトンフェルダーはウェインヘンダーソンとジャズクルセイダーズを再結成します。といってもジャズ時代の感じではなく、テキサスファンクを格好良くやるバンドになっています。そして時はやがてクルセイダーズとしても再結成する事になるのです。2人になってしまったクルセイダーズは心細かったのですが、再結成してからは頼もしいクルセイダーズが復活する事になります。

Pessimisticism

Little Things Mean a Lot

Healing the Wounds
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[20090919]

ライフ・イン・ザ・モダン・ワールドライフ・イン・ザ・モダン・ワールド
(1993/06/23)
クルセイダーズ

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またしても打ち込み中心になってしまった作品で、ここまで成り下がってしまうと手のつけようがありません。サンプリングなども使って、当時の多くのバンドが打ち込みを中心にしたスタイルで録音していました。当時の流行とはいえ、この手法がクルセイダーズの良さを打ち殺してしまっている事を当の本人達が自覚していなかった事が80年代サウンドの落とし穴だったのです。

1. PASSION FRUIT
2. LET ME PROVE MYSELF TONIGHT
3. A.C."ALTERNATING CURRENTS"
4. DESTINY
5. LIFE IN THE MODERN WORLD
6. COULDA,WOULDA,SHOULDA
7. D.C.
8. SAMPLIN'
9. SOME PEOPLE JUST NEVER LEARN
10. MULHOLLAND NIGHTS

明らかにレコード会社の指針に誤りがあったと言わざるを得ません。この時代でもフュージュン界では良質な作品を創っていたミュージシャンもいました。その部分も見落として売れ線のサウンドに固執していた事が、こうした駄作を創ってしまった原因と言えましょう。スティックスフーパーがいなくなった穴の大きさは補えないままになっています。

もはや自然解体されてしまったクルセイダーズがなんとか当時のテクノロジーを駆使して延命作業をしているような悲しささえ伝わってきます。かくして脱退してしまったメンバーに変わる魅力は補えないままにクルセイダーズと言うバンドは落ちる所まで落ちていく事になってしまいます。

PASSION FRUIT

[20090919]

The Good and the Bad TimesThe Good and the Bad Times
(1990/10/25)
The Crusaders

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前作の失敗で反省したのか、このアルバムでは従来のバンドならではのグルーヴを取り戻しています。80年代ならではのアレンジにはなっていますが、ライトフュージュンのように、ジャズよりなバンドらしい演奏に立ち返っています。歌ものではブラコンっぽいアレンジのものであり、クルセイダーズならではのものではありません。

1. Good Times
2. Way It Goes
3. Sweet Dreams
4. Mischievous Ways
5. Sometimes You Can Take It or Leave It
6. Three Wishes

ゲストミュージシャンの演奏が占める割合が多く、ジョーサンプルもデジタルシンセのチープな音を多用している為に個性が失われている感じがします。ここまで来ると単なるバンドの延命作業をこなしているという印象しかありません。勿論人気も下がる一方でした。

イージーリスニングとして聴く分には素晴らしい内容かもしれませんが、この手の音楽は別にクルセイダーズが演奏する必要も無い事なのです。前作よりは多少クルセイダーズらしいものもやっていますが、明らかな売れ線狙いが逆に人気離れに拍車をかけている感じです。

Good Times

Way It Goes

Sweet Dreams

[20090919]

Ghetto BlasterGhetto Blaster
(1990/10/25)
The Crusaders

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さすがのクルセイダーズも80年代の毒牙にやられてしまった作品です。シンセベースにシンセドラム、打ち込みベースに併せた演奏の為ジャスト過ぎるビート感といった80年代特有のチープなサウンドになっています。リズムの要だったスティックスフーパーが脱退した為に打ち込み主体とならざる終えなかった為にサウンド面の弱さは明らかです。

1. Dead End
2. Gotta Lotta Shakalada
3. New Moves
4. Zalal'e Mini (Take It Easy)
5. Night Ladies
6. Mr. Cool
7. Dream Street

時代の音に合わせてしまった事によりクルーセーダーズの良さが失われてしまい、これがこのバンドの人気を失速させてしまいました。流行の音はその場では受け入れられるかもしれませんが、時を超えてまで生きながらえられるものは希有となっています。そういう意味で、このアルバムは昔を懐かしむ程度の内容でしかありません。

チャカカーン辺りのブラコンとして聴くのなら良いでしょうが、クルセイダーズのアルバムとしての価値はかなり低いものと言わざるえません。ジャズソウルミュージックをやっていたバンドが、これほどジャスト過ぎる演奏をする事に抵抗は無かったのかと疑問させよぎります。当時はやっていたハーフトーンのギターサウンドも今聴くとやたらと甲高く耳障りです。この時代のサウンドが好きな人だけにしか受け入れられないでしょう。

Dead End
New Moves

Night Ladies
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[20090918]

スタンディング・トールスタンディング・トール
(2005/10/12)
クルセイダーズジョー・コッカー

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豪華ゲストを迎えて制作されたアルバムです。ボーカルにジョーコッカー、ベースにマーカスミラー、ルイスジョンソンといったチョッパーベースの名手が参加しています。ゲストを迎えてアルバムを創るのはスティーリーダンと同じ手法ですが、こちらは自分達バンドの基本パターンは変わらない創りになっています。

1. Standing Tall
2. I'm So Glad I'm Standing Here Today
3. Sunshine in Your Eyes
4. This Old World's Too Funky for Me
5. Luckenbach, Texas (Back to the Basics of Love)
6. Longest Night
7. Reprise (I'm So Glad I'm Standing Here Today)

I'm So Glad I'm Standing Here TodayとThis Old World's Too Funky for Meの2曲でジョーコッカーが歌っています。I'm So Glad I'm Standing Here Todayはジョーコッカー節全開のR&Bスタイルで名曲です。This Old World's Too Funky for Meは曲名の通りファンキーな曲で、ルイスジョンソンがチョッパーを弾いています。この作品の後くらいに来日した時に見に行ったのですが、ベースとボーカルがラリーグラハムで、こちらもチョッパーの元祖なだけにものすごいプレイを見れました。スタインバーグのベースのボディーにマイクをつけて、歩き回りながらチョッパーを決めて歌うという大盛り上がり大会でした。

インスト曲はこれまでのように洗練されたクロスオーヴァーになっています。ライトフュージュンと言う呼び方も出来ます。このおしゃれな音楽で、このアルバムくらいまでは絶大な人気を誇っていました。ゲストがどんなに豪華でもそれ以上の存在感をオリジナルメンバーは出しています。しかしこの後はマイケルジャクソンとプリンスがロック色のあるファンクの新しい形を提示した事によって、クルセイダーズのようなスタイルは埋もれていく事になります。

Standing Tall

Sunshine in Your Eyes

Longest Night
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[20090917]

ラプソディ&ブルースラプソディ&ブルース
(2004/06/30)
クルセイダーズ

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前作の成功で気を良くしたレコード会社の意向でボーカルナンバーを必ず入れるようになっていきます。そしてサウンドも更にAOR色を強めたおしゃれな感じになっています。当時はクルセイダーズを知らないとダサイを言われるほどにブームになっていました。他のフュージュンバンドとは違った扱いをされていたのです。ソウルブラックコンテンポラリのようなマイケルジャクソン以前のブラコン扱いだったのです。

1. Soul Shadows
2. Honky Tonk Struttin'
3. Elegant Evening
4. Rhapsody and Blues
5. Last Call
6. Sweet Gentle Love

今回は黒人男性ボーカル ビルウィザーズが歌うSoul Shadowsがヒットしました。前作ほどは売れませんでしたが、その勢いは受け継がれています。ボーカルがない曲も歌心を持った親しみ易い曲ばかりです。おしゃれになっている分だけ軽い感じにも聴こえますが、アレンジが絶妙なだけに軽薄には聴こえません。ジョーサンプルのソロアルバムのようにメロウでロマンティックな世界観も引き継いでいるようです。

当時は女を落とすなら黒人系のおしゃれな音楽だったのです。このアルバムの音楽は正にそれです。Rhapsody and Bluesではジャズオーケストラと共演して、ガーシュウィンとファンクの癒合みたいなニュアンスを出しています。クルセイダーズらしさはありますが、泥臭さが無くなった分離れていったファンもいると思います。しかし、マイケルジャクソンやプリンスが席巻するまではこの手のサウンドが最先端黒人音楽だったのです。ですから新しいファンが多くつきました。

Soul Shadows

Honky Tonk Struttin'

Elegant Evening

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[20090916]

Street LifeStreet Life
(2003/07/01)
The Crusaders

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クルセイダーズの作品の中でも一番売れたアルバムです。このアルバムが発売された年にはジョーサンプルのソロアルバムRainbow Seekerが大ヒットした年でもあり、クルセイダーズの一番モテ期でした。Rainbow Seekerのメロウでロマンティックなサウンドは多くの新しいファンを獲得しました。このアルバムもその新しいファンをも満足させられるだけの魅力的なアルバムになっています。

1. Street Life
2. My Lady
3. Rodeo Drive (High Steppin')
4. Carnival of the Night
5. Hustler
6. Night Faces

これまでは歌わないバンドとしてインストに徹してきましたが、タイトル曲のStreet Lifeでは女性黒人ボーカルのランディークロフォードをゲストに迎えて、この歌もののライトフュージュンな曲はシングルでも大ヒットしました。クルセイダーズを一番有名にした曲でもあります。バンドとしてはベースのポップウェルが脱退、ラリーカールトンの後釜だったビリーロジャースも脱退して、残されたのはオリジナルメンバーのジョーサンプル、スティックスフーパー、ウィルトンフェルダーの3人になってしまいました。後はゲストミュージシャンを迎えて補充しています。

アルフォンソジョンソンを始め、豪華なミュージシャンがバックアップしています。その分より洗練された都会的な音になっています。これまでのテキサスファンク、ニューソウル、R&Bな要素が見事なバランスで融合した名盤になっています。あまりにも売れた為に売れ線なサウンドになっていますが、それは結果としてそうなっただけで、実に質の高い演奏になっています。レーベルもMCAに移籍しましたが、このレーベルではこの歌ものに味を占めて、この後歌ものが続いていく事になります。それこそ売れ線狙いになるのですが、このアルバムではまだバンドとしての個性の上で成り立っている素晴らしい音楽を聴く事が出来ます。彼等の一番の代表作です。

Street Life (part1)

Street Life (part 2)

My Lady

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[20090915]

ImagesImages
(2009/06/09)
The Crusaders

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ラリーカルトンが脱退して、新しくビリーロジャースと言うギタリストが迎えられますが、バンドとして固まっていたのはこのアルバムまでになります。次回作からはオリジナルメンバーで固定してゲストを迎えるというスタイルになりますので、ラリーカールトン無しでバンドとして表現していた唯一の作品となります。

1. Fairy Tales
2. Marcella's Dream
3. Bayou Bottoms
4. Merry-Go-Round
5. Cosmic Reign
6. Covert Action
7. Snowflake

クロスオーヴァーとしての力量もついてきましたが、ラリーがいなくなった事でスティックスフーパーが頑張っており、ファンク色の強いクロスオーヴァーになっています。より都会的なコンパクトにまとめられたアレンジが心地良い感じになっています。ビリーロジャースも頑張っていますが、他のギタリストが演奏する事により、いかにラリーカールトンが優れたギタリストであったかが分かってしまいます。チョッパーベースが入るといきなり別物に聴こえるのも面白い効果です。

ラテン的なフレイバーも多少入り、単なるテキサスファンクからは変化していますが、フーパーのドラミングはカッコいいものです。昔から歌心を持ったバンドではありましたが、ここでもボーカルが入ってもおかしくないくらいにポップな曲を創っています。そして次回作ではついにボーカルナンバーが登場してしまうのですが、このアルバムでもボーカルを入れもいい感じです。しかし歌わないバンド売りでしたので、ここまではそれに徹しています。

Bayou Bottoms

Merry-Go-Round

Cosmic Reign

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[20090914]

旋風に舞う旋風に舞う
(2000/05/17)
クルセイダーズ

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クルセイダーズの最高傑作であり、一つの頂点を築いた名盤です。前作でバンドメンバーが固定されたばかりでしたが、このアルバムからオリジナルメンバーでもあったウェインヘンダーソンが脱退、2管が売りのクルセイダーズからトロンボーンがいなくなりました。サックスのみになりましたが、このアルバムではストリングスやホーンセクション、そしてパーカッションなどでゲストを迎えてゴージャズなアレンジを展開しています。

1. Free as the Wind
2. I Felt the Love
3. Way We Was
4. Nite Crawler
5. Feel It
6. Sweet 'N' Sour
7. River Rat
8. It Happens Everday

ウェインヘンダーソンが抜けた穴をホーンやストリングスで埋めただけではなく、そのアレンジのセンスの良さが最高の形で表現されていると言う奇跡的なアルバムなのです。これぞクロスオーヴァーを代表するクルセイダーズの代表作です。ラリーカルトン作のNite CrawlerなどメロウでアダルトなAORのようでいて、クルセイダーズにしか演奏出来ないような素晴らしい出来映えです。

ラリーカルトンもこのアルバムを最後に脱退してソロで成功していくのですが、最後に良い仕事をしています。初期の頃の泥臭さが抜けて洗練された都会的なサウンド、各楽器が立体的にアレンジされたそのスタイルは80年代へと引き継がれていきます。誰も出しゃばる事無く、それでいてそれぞれが最高の仕事をしています。アンサンブルとしても最高のバランスです。この後売れ線を意識していく事になりますので、その前の最高の頂きにある作品です。歴史的名盤です。

Free as the Wind

I Felt the Love

Way We Was

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[20090914]

今年も秋場所の季節となりました。今場所はさほど話題も無いのですが、これまで怪我で不調だった力士達が大分持ち直してきているので、面白い内容の相撲が沢山見られると思います。初日は上位力士は大体が安泰でした。万全ではないと言われていた朝青龍も気合いで勝ちました。この気合いが場所を通して集中出来たら怖い存在だと思います。

主な初日の取り組み結果
白鵬○ 寄り切り ●安美錦
把瑠都● 寄り切り ○朝青龍
琴欧洲○ 寄り倒し ●稀勢の里
栃ノ心● 上手投げ ○琴光喜
日馬富士○ 押し出し ●雅山
翔天狼● 寄り切り ○魁皇
千代大海● 押し出し ○旭天鵬
玉乃島● 寄り切り ○琴奨菊


先場所綱取りがかなわなかった日馬富士でしたが、初日を見る限りでは力強さが戻ってきている感じがします。綱取り出来なかったのは精神面の弱さがあったのでしょう。これを克服出来ないと万年大関という迷路にハマってしまいます。平幕の方も帰り入幕の力士など活気が出てきているので期待が持てます。今場所の主役は誰になるのでしょうか。

朝青龍VS把瑠都

[20090913]

Those Southern KnightsThose Southern Knights
(1997/03/11)
The Crusaders

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クルセイダーズの代表作であり、中期クルセイダーズの名盤です。邦題は南から来た十字軍でした。世界的な成功を収めた作品であり、ベースにロバートポップウェルが静s期メンバーとなり、完全なバンド形態が完成した作品でもあります。これまではインストバンドでしたが、Keep That Same Old Feelingでは歌も歌うようになります。

1. Spiral
2. Keep That Same Old Feeling
3. My Mama Told Me So
4. Til' the Sun Shines
5. And Then There Was the Blues
6. Serenity
7. Feeling Funky

ジョーサンプルがシンセも弾くようになり、ラリーカルトンがトレードマークとなる335を弾いて、初めてクロスオーヴァーと呼べるようなサウンドが完成しています。これまでのようなファンク寄りな演奏からAORなアレンジでシンセソロ、ギターソロといったフュージュンの花形楽器をリード楽器として扱うことによって、より洗練されたサウンドになっています。

これまでからの流れだとソウルファンクからディスコミュージックへと進む恐れもありましたが、当時のもう一つのブームクロスオーヴァーへと進む事によって、知的なバンドとしてのイメージもつきました。ジェフベックのおかげでロックファンもフュージュンへの興味を持つようになり、ラリーカルトンも当時はリーリトナーと並んでクロスオーヴァーの騎手として注目を集めるようになっていきます。バンドとしてのまとまりは勿論楽曲も素晴らしい名盤に仕上がっています。

Spiral

Keep That Same Old Feeling

My Mama Told Me So

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[20090913]

Chain ReactionChain Reaction
(1997/08/12)
The Crusaders

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前作に続き、ソウルファンクシーンをターゲットにした内容になっています。リズムの切れも抜群でありながら、よりポップになって行っている感じがします。その中にあって、ジョーサンプルのコードワークのバリエーションの豊富さがこのバンドの奥深さを創りだしていると思えます。

1. Creole
2. Chain Reaction
3. I Felt the Love
4. Mellow Out
5. Rainbow Visions
6. Hallucinate
7. Give It Up
8. Hot's It
9. Sugar Cone
10. Soul Caravan

ラリーカールトンは335で有名ですが、この当時はレスポールを弾いています。その違いはよく聴くと分かると思います。ソロになってからの音とは明らかに違います。エフェクターの違いもあるかもしれませんが、レスポール独特の太さがあります。勿論335も豊かで太い音を出すのですが、微妙な違いがあります。ソウルフルなギターカッティングのセンスなどは彼独特のものです。

当時はまだディスコブーム前ですが、ソウルディスコはアメリカでは大ブームで、ポリリズムな黒人特有のグルーヴで踊り狂っていたのでした。ですからこのアルバムもそうした需要に向けられており、大ヒットしています。まだまだ白人や日本人が踊るには難しすぎる為ディスコブームを待たなかればならないのですが、この黒人独特のグルーヴが90年代にはレアグルーヴとしてもてはやされ、サンプリングネタとしてもおいしい御馳走となります。

Chain Reaction

I Felt the Love

Rainbow Visions

[20090913]

Southern ComfortSouthern Comfort
(1997/02/25)
The Crusaders

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このアルバムより晴れてラリーカールトンが正式メンバーとなります。それによりラリーのギターが占める割合も増えています。そしてサウンドはよりテキサスファンク色を強調して、当時のソウルディスコでも人気が盛り上がり、この辺りからクルセイダーズの快進撃が続いていく事となります。

1. Stomp and Buck Dance
2. Greasy Spoon
3. Get on the Soul Ship (It's Sailing)
4. Super Strut
5. Double Bubble
6. Well's Gone Dry
7. Southern Comfort
8. Time Bomb
9. When There's Love Around
10. Lilies of the Nile
11. Whispering Pines
12. Ballad for Joe (Louis)

Stomp and Buck Danceは白人ファンクバンドAverage White BandのPick Up The Piecesをパクったような曲ですが、当時のソウルファンクシーンをターゲットにした戦略が読み取れます。ラリーカルトンのギタープレイは正式メンバーになった事でかなり張り切っており、トーキングモジュレーターなどを使ったりと、それまでのテクニックだけで押し切るジョンマクラフリンやアルディメオラとは違ったアプローチが、後のクロスーヴァーギターのプロトタイプとなっております。

ジャズ的な弾きまくるプレイではなく、ソウルファンクからのアレンジの流れから、曲のアンサンブルとしての役割を明確にしたセンスのいいプレイに徹しています。バンドアンサンブルもソウルフルですが、R&Bというよりもファンク色が前面に出てきて、バンドグルーヴが最大の重要事項になっています。ポリリズムなドラムパターンはレアグルーヴとしても最高にカッコいいものです。これも又名盤ですね。

Stomp and Buck Dance

Greasy Spoon

Get on the Soul Ship

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[20090913]

スクラッチスクラッチ
(1993/04/21)
クルセイダーズ

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ジャズはライブでこそ本領を発揮するもので、その中でもこのクルセイダーズのライブアルバムは名盤の誉れも高き名作です。テキサスファンクのグルーヴが最高に格好良く、レアグルーヴとしても90年代に再評価されている作品でもあります。初期の頃の作品ではありますが、彼等がいかに優れたライブパフォーマーであったかが伺えます。

1. Scratch
2. Eleanor Rigby
3. Hard Times
4. So Far Away
5. Way Back Home

タイトル曲のScratchはこのアルバムで初めて披露された新曲で、テキサスファンクの格好良さが明確に伝わってきます。後のP-FUNKのあり方にも確実に影響を与えているのが分かります。Eleanor Rigbyはビートルズのカバー曲ですが、見事にクルセイダーズらしいソウルファンクなアレンジに仕上げられています。ロキシーというライブハウスでの演奏ではありますが、観客の熱気も熱く伝わってきます。

当時の黒人音楽はニューソウルからファンクも洗練されてきて、新しい時代を迎えようとしていましたが、その黎明期において、ジャズ畑からやってきたクルセイダーズの果たした役割はかなり大きなものだと思います。ウェザーリポートやリターントゥフォーエヴァーのようなスタジアム級のフュージュンバンドとは違った南部からやってきたこの十字軍はストリート、大衆の視線から演奏していると言う親しみ易さがありました。その人気の熱気がストレートに伝わって来るライブアルバムの名盤であります。

Scratch

Eleanor Rigby

So Far Away
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[20090912]

HollywoodHollywood
(1994/05/03)
The Crusaders

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HollywoodHollywood
(1994/05/03)
The Crusaders

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Blue Thumbレーベルに属していたクルセイダーズが唯一モータウンレーベルに残したアルバムです。R&Bのカバー曲集になっているので、オリジナルアルバムとして捉えにくい所ですが、ニューソウルとテキサスファンクの融合が見事に華開いたアレンジになっています。

1. Spanish Harlem
2. Try a Little Harder
3. Hollywood
4. Do Yourself a Favor
5. Cold Duck Eddie
6. Way Back Home
7. Papa Hooper's Barrelhouse Groove
8. Alekesam
9. Hatty May
10. Wayne's Pop

カバー曲の方が分かり易いと言う事があります。このアルバムは正にそれで、原曲を知っているだけに彼等がやろうとしている事が鮮明に分かってきます。わざわざレーベルを変えてまで出した作品だけに、これをやっておかなければ先に進めないくらいの思いがあったものと思われます。

かなりソウルフルな内容ですが、ソウルとも、ニューソウルとも言えないようなクルセイダーズにしか出来ない独特の雰囲気を持っています。彼等のアルバムの中でも異色の作品ですが、モータウンレーベルの作品群の中でもかなりレベルの高い音楽性を誇っています。クルセイダーズファンでなくとも、一度は聴いておきたい作品です。

Way Back Home

[20090912]

Unsung HeroesUnsung Heroes
(1990/08/13)
The Crusaders

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普通に1枚組のアルバムになった作品で、音楽的には前作からの延長線上にあり、クルセイダーズ1で活躍していたラリーカールトンのギタープレイが封印されています。あくまでも4人のオリジナルメンバーを中心としたサウンドに固執しているようで、まだゲストプレイヤー扱いのラリーカールトンのギターが抑えめな為に、音楽的な幅が狭まっている感じは否めません。

1. Unsung Heroes
2. Lay It on the Line
3. Crossfire
4. Hard Times
5. Let's Boogie
6. Freedom Sound
7. In the Middle of the River
8. Heavy up (Don't Get Light With Me)
9. Night Theme
10. Now I Lay Me Down to Sleep

ソウルフルな歌心を持った曲をテキサスファンクな土臭さでまとまった演奏はしていますが、後の洗練されたサウンドから比べると、どうしても地味に聴こえてきます。まだ試行錯誤しているようで、ニューソウルとテキサスファンクジャズロックの融合を追求しているひたむきさは伝わってきます。

あまり難しく考える事無く聴く事が出来るクルセイダーズではありますが、このアルバムでは他のフュージュンバンドのようなせめぎ合いもあり、微妙なバランスの上に出来上がっています。ですので、マニアックなファンにして触手が伸びないアルバムだと思います。彼等の人気が盛り上がっていくのはこの後からになります。ですのでこの時期の作品は逆にレアなアイテムとして持っておきたいですね。結構サンプリングネタにもされていますし。

Crossfire

Freedom Sound

Night Theme

[20090912]

The 2nd CrusadeThe 2nd Crusade
(2006/08/15)
The Crusaders

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前作に続いてこのアルバムもアナログ盤では2枚組でした。短い期間で立て続けに2枚組を出すと言うのは、かなりの曲のストックが出来上がっていたのでしょう。このアルバムの特徴はかなりソウルフルなR&Bな曲が多い事です。ですので、曲もどこか歌心を持った曲が多く親しみ易いのがクルセイダーズの特徴でもあります。

1. Don't Let It Get You Down
2. Take It or Leave It
3. Gotta Get It On
4. Where There's a Will There's a Way
5. Look Beyond the Hill
6. Journey from Within
7. Ain't Gon' Change a Thang
8. Message from the Inner City
9. Search for Soul
10. No Place to Hide
11. Tomorrow Where Are You?
12. Tough Talk
13. Do You Remember When?

ニューソウル系の新しい黒人音楽とテキサスファンク、そしてジャズロックという新しい携帯が融合したサウンドになっています。これが後にクロスオーヴァーと呼ばれるようになります。クロスオーヴァーとフュージュンは大体同じジャンルをさしているのですが、私が個人的に持っているイメージではクロスオーヴァーの方がメローでAORに近いものだと思っています。フュージュンでもメローな曲はありますが、AORとは一線を引いた所に存在していると感じています。

クルセイダーズはクロスオーヴァーだと思っています。ギタリストで言えばリーリトナーやなリーカールトンはクロスオーヴァーなのです。ですからラリーカールトンがいたクルセイダーズはクロスオーヴァーと言う訳でもなく、どちらかと言うとジョーザンプルの音楽性がそうなのだと思っています。ジャズを下地にしている彼等ですが、基本的にはソウルフルなファンキージャズがその底辺にあると思います。そして次第に洗練されていき、人気もそれに連れて上昇していく事となります。

Don't Let It Get You Down

Tough Talk

[20090912]

CRUSADERS 1CRUSADERS 1
(2006/08/15)
The Crusaders

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クルセイダーズ1と言うタイトルですが、これはセカンドアルバムになります。しかし音楽的にはこのアルバムからやっとジャズロックというかフュージュンというかクロスオーヴァーするようになっています。もはやファンキージャズでもありません。

1. That's How I Feel
2. So Far Away
3. Put It Where You Want It
4. Mystique Blues
5. Full Moon
6. Sweet Revival
7. Mud Hole
8. It's Just Gotta Be That Way
9. Georgia Cottonfield
10. Shade of Blue
11. Three Children
12. Mosadi (Woman)

アナログ盤では2枚組でした。それだけアイデアが豊富に溢れていたのでしょう。時代はハードフュージュンの時代になっていますが、ここでは後にクロスオーヴァーと呼ばれるメロウでAOR寸前な響きを持っています。AORと呼ぶにはテキサスファンクの独特なリズムが中心になっています。後に正式メンバーとなるラリーカールトンもギターでサポートしています。

ラリーカールトンのギタープレイは既にクロスオーヴァースタイルのギタープレイをやっています。ヴァイオリン奏法にコンプの効いた整合的なカッティングなど、ソウルミュージック系から影響を受けたギタースタイルをファンキーにアレンジしてクロスオーヴァーらしいプレイを既に確立し始めています。ジョーサンプルの和音プレイもAORのような響きを既に奏でています。ホーンアレンジもソウルフルですし、ウェザーリポートとは違う形でのジャズロックの系譜がここから始まっています。名盤です。

So Far Away

Put It Where You Want It

Sweet Revival

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[20090911]

Pass the PlatePass the Plate
(2008/09/23)
The Crusaders

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フュージュンというか、クロスオーヴァーとして当時人気があったクルセイダーズを紹介します。始めはジャズクルセイダーズとしてスタートしました。ビバップの流れを汲みながらも、テキサスという南部特有のハネ方を持ったテキサスファンクと呼ばれたリズムで、徐々にファンキージャズスタイルになり、ジャズロック化し始めた事によりバンド名をクルセイダーズと改名。やがてクロスオーヴァーの代表的なバンドへと成長していきます。ここではクルセイダーズになってからの作品を紹介していきます。

1. Pass the Plate: Tap N' Shuffle/Sing for Your Keep/Beggin'/Haggin' Stomp
2. Young Rabbits--'71-'72
3. Listen and You'll See
4. Greasy Spoon
5. Treat Me Like Ya Treat Yaself
6. Goin' Down South
7. Love Can't Grow Where the Rain Won't Fall

改名後の最初の作品になります。まずメンバー全員が優れたプレイヤーである事も人気の秘密になっています。後にソロ作品でも大ヒットを飛ばすキーボードのジョーサンプル、テキサスファンクなノリを出すドラマーのスティックスフーパー、テナーサックスのウィルトンフェルダー、トロンボーンのウェインヘンダーソンの4人がオリジナルメンバーであり、ベースとギターは当初サブメンバーで補っています。

このアルバムではまだファンキージャズやR&Bのソウルフルなスタイルで演奏しています。タイトル曲のPass the Plateはメドレー形式となっていますが、いわゆる組曲になっています。バンド名を変えて新しい事をやるぞという意気込みから、曲もこりに凝って、1曲のうちにいろんな変化を付けたりと、まだ未完成ながら試行錯誤している時期の彼等の演奏を楽しむ事が出来ます。テキサス独特のファンキーさは他のジャズロックバンドとはひと味違います。

Young Rabbits

Greasy Spoon

[20090910]

The Acatama ExperienceThe Acatama Experience
(2007/05/22)
Jean-Luc Ponty

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90年代以降は作品リリースに時間がかかるようになりますが、これが今の所最新のアルバムになります。2007年の作品なので、まだまだ現役でクリエイティヴィティは衰えていません。久々の作品ではありますが、今回は打ち込みは無く、ほとんど生演奏で録音されています。しかし、恐らくハードディスクレコーディングだと思われるので、生演奏をデジタル処理していると思われます。それだけ現在のハードディスクレコーディングは進んでいるのです。

1. Intro
2. Parisian Thoroughfare
3. Premonition
4. Point of No Return
5. Back in the 60's
6. Without Regrets
7. Celtic Steps
8. Desert Crossing
9. Last Memories of Her
10. Acatama Experience
11. On My Way to Bombay
12. Still in Love
13. Euphoria
14. To and Fro

アランホールズワースが久々に参加していますが、それほど目立った扱いではありません。あくまでもバンドが主役となって演奏しています。それだけ優れたメンツが揃っているのです。音楽スタイル的には90年代にあったコンテンポラリーな良質のフュージュンサウンドになっています。パットメセニーやウェザーリポートの流れを汲むものです。以外とこのスタイルでの作品が少なかった為に、この時期の作品にしては新鮮に感じます。

充実した演奏パフォーマンスと素晴らしいソングライティングにより良質なアルバムに仕上がっています。生演奏の躍動感がありながらもデジタル処理による繊細な響きがいいバランスとなっています。現在も現役で頑張っているポンティですので、これからも質の高い作品を提供してくれる事でしょう。若手が頑張らなくなった今日この頃ですので、パットメセニーとこのジャンリュックポンティ辺りがもっと刺激的な作品を創ってくれる事を期待したいと思います。

Intro

Point of No Return

Back in the 60's

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[20090909]

Life EnigmaLife Enigma
(2007/04/24)
Jean Luc Ponty

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ライブアルバムやベストアルバムばかり出ていて、久々に発表された2001年のアルバムです。もうDTM環境も充実している時期ですが、ジャンリュックポンティはここでもシンクラヴィアを使っています。しかし、恐らくDTM環境でコントロールしていると思われ、アシッドジャズやブレイクビーツを経由したようなアレンジになっています。

1. Two Thousand-One Years Ago
2. Signals from Planet Earth
3. Infinite Human Caravan
4. Lonely Among All
5. Firmament
6. Pizzy Cat
7. Life Enigma
8. Even the Sun Will Die
9. Love at Last Sight
10. And Life Goes On

打ち込みを中心としてバンドアンサンブルを加えているパターンですが、以前の作品に比べて、明らかに音質が良くなっています。恐らくプロツールス環境で編集されているのだと思われるのですが、バンド演奏も打ち込みの音源も躍動感がありながらもクールです。デジタルリヴァーブの豊かな響きは80年代には出せなかったものです。繊細でありながら滑らかです。

90年代は遅ればせながらアフリカンミュージックに挑戦し、21世紀に入ってからは、これも遅ればせながら90年代に流行ったようなアシッドジャズ的な雰囲気を出しています。ヴァイオリンの割合も控えめながら、良質なコンテンポラリーフュージュンジャズなアルバムに仕上げています。昔から使っている音源もありますが、恐らくエフェクト環境が最新のものになっているようで、古くささは感じられません。

Pizzy Cat

[20090908]

No Absolute TimeNo Absolute Time
(1993/08/03)
Jean-Luc Ponty

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前作同様アフリカ系のミュージシャンを集めて録音した作品です。前作はもろアフリカの音楽になっていましたが、今作ではそこから更にフュージュンのテイストのあるアレンジにしているため、かなりオリジナルなサウンドになっています。ジョーザヴィヌルでもここまで独自のスタイルにまで昇華していなかったと思います。かなり独特なサウンドになっています。

1. No Absolute Time
2. Savannah
3. Lost Illusions
4. Dance of the Spirits
5. Forever Together
6. Caracas
7. African Spirit
8. Speak Out
9. Blue Mambo
10. Child in You

アフリカ系のミュージシャンはテクニックと絶妙なリズム感を持っているため、パーカッション系の音源などは、まるでシーケンサーで打ち込んでいるようなくらいに正確なリズムをキープしています。しかし打ち込みではない為、不思議な抑揚を持っています。ポンティが書いた譜面をシンクラヴィアのように忠実に演奏出来る力を持っていますから、わざわざ打ち込む必要も無いのです。

前作では遠慮がちだったポンティのヴァイオリンも交わり方が分かってきたみたいで、しっかりコール&レスポンスしたパフォーマンスを展開しています。前作はあくまでも試作品で、このアルバムでやっと本格的なアフリカンミュージックとのフュージュンが出来ています。シーケンスな音階はディシプリン辺りのクリムゾンに近い感じですが、こちらの方が明るくてラテン系な所もあります。

No Absolute Time

Speak Out

[20090907]

TchokolaTchokola
(2008/04/01)
Jean-Luc Ponty

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毎年のようにアルバムを発表していたジャンリュックポンティも90年代に入ると2,3年置きにアルバムを出すようになっていきます。このアルバムはフランスに在住するアフリカのミュージシャン達を集めて創ったアルバムで、80年代にピーターガブリエルやポールサイモンらがアフリカンのミュージシャンと共演して、アフリカで活動痔ていたミュージシャン達が世界に進出するようになりました。ポンティも遅ればせながらそのアフリカの音楽とのコラボレートを試みた作品になっています。

1. Mam'ma
2. Sakka Sakka
3. Tchokola
4. Mouna Bowa
5. N'Fan Mt
6. Yk Yk
7. Bamako
8. Rhum 'N' Zouc
9. Cono
10. Bottle Bop

リズム感のいいアフリカのミュージシャンには打ち込みは必要ありません。一つ一つの楽器がそれぞれ役割分担してリズムを生み出しています。それをバックにポンティがエレクトリックヴァイオリンを楽しんで弾いているというスタイルです。90年代に入るとフュージュン系のミュージシャンもアフロアフリカなリズムを取り入れていきます。

しかし、ここでのポンティが試みているのは全てをアフリカのミュージシャンに演奏させているので、アフリカの音楽そのものなのです。ジョーザヴィヌルのシンジケートでも分かるようにアフリカのミュージシャンはフュージュン系のミュージシャンよりも卓越したテクニックとリズム感を持っています。それはポンティにとっても驚異的な出会いだった事でしょう。逆にポンティのヴァイオリンが目立たないくらいです。ワールドミュージックブームと言うのもあり、そこそこは売れた作品です。

Sakka Sakka

Mouna Bowa

[20090906]

StorytellingStorytelling
(1989/07/26)
Jean-Luc Ponty

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StorytellingStorytelling
(1989/07/26)
Jean-Luc Ponty

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前作同様シンクラヴィアとバンドサウンドをミックスさせたものになっています。前作はまだ音楽的に初期の頃のような情緒的な作品でしたが、今回はコンテンポラリーな軽い感じに仕上がっています。同じ手法でもやり方を変えている辺りまだまだ試行錯誤しているようです。

1. In the Fast Lane
2. Tender Memories
3. Spring Spisode
4. Pastoral Harmony
5. Storyteller
6. Amazon Forest
7. After the Storm
8. Journey's End
9. Chopin Prelude No 20 [With Violin Improvisation]

イージーリスニングなシンプルでコンパクトな感じになっているので、打ち込みの音が軽い感じに聴こえます。その分バンドの演奏で何とか躍動感をつけています。ちょうど80年代のマイルスのような感じのスタイルで、スパニッシュな味付けがアダルトな雰囲気を出しています。必ずしもシンクラヴィアの良さを巧く引き出しているとは言いがたいです。もっと面白い事が沢山出来たはずです。

ショパンのChopin Prelude No 20ではアコースティックヴァイオリンの腕の見せ所となっており、クラシックの教養もあるポンティらしい選曲です。ライブではまだまだ攻撃的な演奏を繰り広げますが、スタジオ盤ではしっとりと聴かせています。このバランスを楽しめるのは日本では難しいので、日本ではそれほど売れていた訳ではありません。

In the Fast Lane

Spring Spisode

Amazon Forest

[20090906]

The Gift of TimeThe Gift of Time
(1990/10/25)
Jean-Luc Ponty

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The Gift of Time/StorytellingThe Gift of Time/Storytelling
(2003/01/06)
Jean-Luc Ponty

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ついにシンクラヴィアを手にしたジャンリュックポンティ。フランクザッパやスティーヴィーワンダーが使っていた事で有名なシンクラヴィアですが、当時うん千万円もする代物でした。機能的には現在のDAWソフトのようにサンプリングも出来て、それで何トラックも打ち込み出来て、打ち込み解像度も細かく設定出来て、という当時では夢のようなマシーンでしたが、現在ではDAWシステムで簡単にやってのけられるので、テクノロジーの発達は早いものです。

1. Prologue
2. New Resolutions
3. Faith in You
4. No More Doubts
5. Between Sea and Sky
6. Metamorphosis
7. Introspective Perceptions
8. Gift of Time

いつもの優雅なポンティにサウンドをバンド形式で演奏していますが、シンクラヴィアなどのシンセサウンドによって、テクノロジーとの融合も更に進化しています。音が今までのシンセ音とは明らかに違っているのが分かると思います。ヴァイオリンなのかシンクラヴィアなのか区別がつきにくい音もあります。

スタイル的には以前のフュージュンとプログレが混じりあったような感じで、トータルアルバムのような一体感もあります。売り上げ的には何とか持ち直してきているので、ジャンリュックポンティのやりたかった事が、ここに来てやっと理解され始めた感じです。古からのファンも楽しめる内容になっていると思います。

en jerez

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