

マハヴィシュヌオーケストラを脱退したジャンリュックポンティは精力的にソロ活動を開始します。この時期に一番印象的なアルバムを連発しています。一般的なポンティのイメージはこの頃の作品から聴いて取れます。
フュージュンスタイルでありながらもマハヴィシュヌとは違う爽やかさを持った作品になっています。
1. Is Once Enough?
2. Renaissance
3. Aurora, Part 1
4. Aurora, Part II
5. Passenger Of The Dark
6. Lost Forest
7. Between You And Me
8. Waking Dream
パーマネントなバンドスタイルで録音されています。無名のミュージシャンを起用していますが、テクニック的には申し分の無いメンバーばかりです。
フュージュンファンだけではなく、プログレファンにも満足出来る内容になっています。当時は
フュージュンやプログレ、ハードロックとジャンル分けされてはいますが、この辺のミュージシャン達にとってはジャンルなど気にする事も無くただやりたい
音楽を創っていると言う感じがします。ツェッペリンがハードロックだけではなくプログレな面もあるのと一緒です。
題材やスタイルなどヨーロッパ的で、アメリカにおいて
フュージュンの洗礼を受けながらも、しっかりと自分のスタンスを貫き通しているのがこの時代です。フランジング系のエフェクターを多用してロック的なニュアンスを生み出しています。
ジャズヴァイオリンは数は少ないですが、この後も引き継がれています。その先駆者としてジャンリュックポンティが開拓した道のりの中でも一番人気がある時代の作品です。はずれはありません。
Renaissance