前作同様アフリカ系のミュージシャンを集めて録音した作品です。前作はもろアフリカの
音楽 になっていましたが、今作ではそこから更に
フュージュン のテイストのあるアレンジにしているため、かなりオリジナルなサウンドになっています。ジョーザヴィヌルでもここまで独自のスタイルにまで昇華していなかったと思います。かなり独特なサウンドになっています。
1. No Absolute Time
2. Savannah
3. Lost Illusions
4. Dance of the Spirits
5. Forever Together
6. Caracas
7. African Spirit
8. Speak Out
9. Blue Mambo
10. Child in You
アフリカ系のミュージシャンはテクニックと絶妙なリズム感を持っているため、パーカッション系の音源などは、まるでシーケンサーで打ち込んでいるようなくらいに正確なリズムをキープしています。しかし打ち込みではない為、不思議な抑揚を持っています。ポンティが書いた譜面をシンクラヴィアのように忠実に演奏出来る力を持っていますから、わざわざ打ち込む必要も無いのです。
前作では遠慮がちだったポンティのヴァイオリンも交わり方が分かってきたみたいで、しっかりコール&レスポンスしたパフォーマンスを展開しています。前作はあくまでも試作品で、このアルバムでやっと本格的なアフリカンミュージックとの
フュージュン が出来ています。シーケンスな音階はディシプリン辺りのクリムゾンに近い感じですが、こちらの方が明るくてラテン系な所もあります。
No Absolute Time
Speak Out