大阪はルーツミュージックが育つ街だと伝えていますが、そのもっともなバンドがこの上田正樹とSouth to Southです。本格的なソウルミュージックを演奏出来るバンドとして、日本では唯一無二なソウルグループでした。何といっても上田正樹のソウルフルなボーカルは天性のもので、これに追従出来るものは今も現れていません。全国的に知られていたバンドでしたが、大阪と言うローカルな拠点を中心としていた為に大きなヒット曲はありませんでしたが、まるで黒人と遜色のないその音楽性は日本人離れしていました。
1. タブラ・ラサ ~ when rock was young 2. SO RE ZO RE 3. I hate you and I love you 4. 笑門来福? 5. Rainbow Zombie Blues 6. Small Box 7. ケンタウルスの海 8. むすんでひらいて手を打とう 9. 夕暮れのUFO、明け方のJET、真昼のバタフライ 10. 本当におしまいの話 11. パラダイスあたりの信号で 12. 旅のYokan 13. 6つの来し方行く末
1. Who’s gonna cry? 2. Who’s gonna die first? 3. 涙は悲しさだけで,出来てるんじゃない 4. Come sta,Tokyo 5. 犬の帰宅 6. 幸せな野獣 7. ガラスの虹 8. プラトーの日々 9. Highland 10. はい!はい!はい!はい! 11. 10時間 12. Christ,Who’s gonna die and cry?
鈴木慶一は病み上がりと言う事で、コンセプト的にコーラスが繰り返させるWho’s gonna die firstは誰が一番先に死ぬのかと言う初老の思いが歌われています。最後の晩餐と言うタイトルからも分かるように、これが最後かもしれないと言う意識でこれからは活動しようと言う意思が伺えます。この頃から鈴木慶一とXTCのアンディーパートリッジとの交遊が始まっており、アンディーがこのアルバムには参加してイギリスなまりの英語でメンバー紹介をしています。
サウンド的にはこれまでのアメリカンな感じもありながらも、徐々にイギリス的な感じや無国籍な感じへも発展していきます。イスタンブール・マンボでは中近東な旋律で創られています。さよならは夜明けの夢になどは実にイギリス的なバラードです。シンセサイザーも多用するようになり、Beep Beep Be オーライでは早くもテクノ的なシーケンスを使っています。