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[20091231]

PSYCHEDELIXPSYCHEDELIX
(1998/06/24)
PSYCHEDELIX

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今度は外人ミュージシャンと組んだトリオ編成のサイケデリックスです。ドラムのジムコプリーとベースのジャズロチリーの三人です。ジムコプリーはジェフベックも絡んでいたUPPのドラマーでした。ジャズロチリーはセッションベーシストでバッドカンパニーの再結成時に加わっています。この三人がとてつもなくカッコいいのです。PINK CLOUDが国産車ならこのバンドはF1マシーンです。私もこのバンドが一番カッコいいと思うし大好きです。

1. MOVE ON
2. LET ME TRY YOUR SHOES ON
3. GREEN LIGHT
4. RUBY RED LIPS
5. NAMELESS LAND
6. YOU’VE GOT THE ANSWER
7. RAINBOW SHOES
8. AND THEIR SONS AND DAUGHTERS
9. NOW
10. AQUA SHOES

デビューシングルのMOVE ONが又名曲なのです。演奏だけが素晴らしいのではなく、曲も良い曲を創っているのです。軽くシンセバッキングも入っていますが、ギターが醸し出す雰囲気が素晴らしく、ジムコプリーのおかずの多いドラミングがたまりません。SHOESがつく曲が3曲もあります。SHOESとは隠語で女性の陰部をさします。シンデレラの靴もそういう意味です。チャーがよく題材にする意味になります。GREEN LIGHTではベースのジャズがボーカルをとっています。

曲はバンドでのセッションから生まれています。チャーがメンバーの引き出しにあるものをどんどん出させていき、曲に仕上げています。ですから急造バンドなのにものすごいグルーヴが生まれています。しかし、この後の作品はどんどんセッション性が増していきますので、このファーストアルバムが一番曲を中心に創り上げています。そういう意味ではこのアルバムが一番優れた名盤だと思います。曲の完成度が一番高いのです。はっきり言って、こんなにカッコいいバンドは古今東西知りません。ロック史上最高のバンドであると断言いたします。ロックの格好良さは何かと問われたらこのバンドの中にその答えはあります。最高です。

それでは皆様良いお年を。

MOVE ON
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[20091231]

PINK&BLUEPINK&BLUE
(1993/10/21)
BAHO

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TREMENDOUSTREMENDOUS
(1998/06/24)
BAHO

商品詳細を見る


関西で活動している石田長生とのアコースティックデュオBAHOです。AHOは馬呆、すなわち「東京の馬鹿・大阪の阿呆」という意味合いでつけられています。憂歌団をイメージしたようなユーモアもありのアコースティックブルースをやっています。最初にミニアルバムPINK&BLUEを出してからフルアルバムTREMENDOUSを出しています。後はライブアルバム出しているだけのユニットですが、チャーの経歴には外せない存在です。

PINK&BLUE

1. PINK & BLUE
2. BAHO'S RAP
3. VOICES...

TREMENDOUS

1. MIDNIGHT SHUFFLE
2. EVERYBODY 毎度! ON THE STREET
3. BAHO’S RAG
4. 表参道
5. GEE BABY(Ain’t I good to you)
6. DO IT AGAIN
7. R&B(RHYTHM&BAHO)
8. STONED BAMBOO
9. アミーゴ
10. TREMENDOUS

ブルースを基本としながらも多用な音楽性を魅せるのはチャーの多様性のせいです。スティーリーダンのDO IT AGAINをカバーしています。冗談のような感じで始めたユニットでしたが、やっている音楽はかなりまじめに創っています。スティーリーダンを歌うチャーの声は益々ドナルドフェイゲンに似ている事が明確になっています。アコースティックデュオとなっていますが、エレキも使っています。曲によってはバンドスタイルで演奏しています。

ソロやバンドでもアコースティックバージョンの曲はありましたが、ここまで徹底したやり方はありませんでしたので、このユニットでしかやれない音楽を楽しんでいます。趣味的な感じがしますが、元々チャーは好きな音楽しかやっていませんので、引き出しの広さが伺えます。ちょっとした箸休めに聴くのもいいですが、聴き込むとハマってしまいます。

PINK & BLUE

BAHO’S RAG

GEE BABY
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[20091231]

INDEXINDEX
(1998/06/24)
ピンク・クラウド

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江戸家になってからはピンククラウドとしてミニアルバムとライブアルバムしか出していませんでしたが、久々にオリジナルアルバムを出しました。このバンドでは既に出し尽くしていた感じで、しばらく放置していたようですが、久々に集まってみると、やはりこのバンドは刺激的なバンドでした。

1. ALL MY LOVE
2. BLUE CLOUD
3. DRIVE ME NUTS
4. FREEDOM
5. 号外(GOGAI)
6. HALFRAIN
7. LET’S GO BACK HOME
8. MAYBE SOME NIGHT
9. MY DELICATE ONE
10. PASSING TIME
11. UNCLE JACK

代表曲であるDRIVE ME NUTSとUNCLE JACKが入っているので外せないアルバムです。FREEDOMはジミヘンのカバーです。JOHNNY, LOUIS & CHARとPINK CLOUDの区別はもはやギターだけになっているようです。メンバーは同じなのでライブでは区別不要になっています。ジミヘン節が多くなっているのは、ソロ作品ではやれない事をぶつけている感じです。ジミヘンというよりはスティヴィーレイボーンを意識している感じかもしれません。

クォーターチョーキングを多用したUNCLE JACKのようなスタイルはクラプトンの影響もあるようです。チャーが最初に熱中したのはクラプトンなので、基本テクニックは最盛期のクラプトンなので、基本がしっかりしているのです。このバンドでは、その硬派なギタープレイが楽しめます。トリオならではのソリッドなプレイでも物足りなさを感じさせないほどの熱狂ぶりです。

ALL MY LOVE

DRIVE ME NUTS

UNCLE JACK

[20091231]

PSYCHEII(紙ジャケット仕様)PSYCHEII(紙ジャケット仕様)
(2007/08/22)
Char

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サイケシリーズ第二弾です。このアルバムでも全ての楽器をチャーが演奏していますが、バックボーカルでアンルイスが参加しています。このシリーズでのオリジナルアルバムは2枚だけですが、他にベストアルバムが出ています。ベストでしか聴けない曲もあるので集めるのも大変です。

1. .ROOM No.7
2. .BAY SIDE 25A.M.
3. .HELLO, I LOVE YOU
4. .ZIG ZAG ZONE
5. .BLACK SHOES
6. .FRIDAY MORNING
7. .DO OR DIE
8. .左胸の砂丘
9. .奇跡のアルバトロス
10. .STANDAP
11. .JAHOW

バンドでは80年代サウンドは無視していましたので、ソロでは80年代サウンドも出せる事を示しているようです。チャーはポップな人なので流行のサウンドには敏感なのです。やはり打ち込みのバッキングになっていますが、サウンドはかなり凝っています。ドアーズのHELLO, I LOVE YOUをカバーしています。多くの曲が日本語歌詞になっているのも特徴です。

ROOM No.7ではジャズっぽいギターもさりげなくやっています。奇跡のアルバトロスではアコースティックギタープレイを披露。ツェッペリンのようなアコースティックスタイルをジョンマクラフリンのように演奏しています。前作よりもポップな仕上がりになっています。ハードロックが聴きたいファンにとっては物足りない時期だったかもしれません。しかし、こうしたポップなアレンジもこなすチャーも楽しめてこそのファンだと思います。こうしたスタイルの時はファズで歪ませる事も多いようです。JAHOWもツェッペリンのサードアルバムのような中東トラッドな感じをやっています。

BLACK SHOES

[20091230]

PSYCHE(紙ジャケット仕様)PSYCHE(紙ジャケット仕様)
(2007/08/22)
Char

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PINK CLOUDでは倦怠期に入っていた為か、ミニアルバムを出す程度に留まっていました。そして自分達で立ち上げた江戸屋レーベルから久々のソロアルバムを出しました。彩気と題されたこのアルバムはシリーズ化される事になります。チャーのプロデュースで全ての楽器をチャーが演奏しています。リズム系は打ち込みのようですが、全パートしっかりアレンジされています。

1. .F.U.C.Q.
2. .XQZ ME
3. .SOMEWHERE OUT THERE
4. .RESTA A PARODE
5. .THE SUPER TRANQUILIZER MAN
6. .RUSSIANDRIX
7. .LOVERS WALK
8. .DAYS WENT BY
9. .ALL AROUND ME
10. .ENDLESS DREAM

サイケといってもサイケデリックな感じではありません。80年代にはサイケデリックという音楽用語は気持ちいい事を表しますのでチャーが気持ちいい音楽をやっていると言う事になります。ギターのオーヴァーダビングもきちんと計算されていて、普段バックバンドに求めている理想の演奏を自分で表現しているようです。フュージュンとも、ハードロックとも捉えられないようなミクスチャー感がサイケなのでしょうか。

80年代らしい音を使っていますが、アレンジがただ者ではないのでチープな感じにはなっていません。逆に60年代後半の音楽を打込みで再現しているような感じです。竹中尚人という個人から発せられるイマジネーションをデジタル化したような世界です。音楽のジャンルは違いますが、フランクザッパが打ち込みで創った作品と近い感性で創られているようにも感じます。チャーはソロアルバムの方が自由でいいです。アコースティックの名曲ALL AROUND MEが入っており、ENDLESS DREAMではジェフベックのDefinitely Maybeのような曲をやっています。ワウワウをかけたストラトの音が見事です。

LOVERS WALK

DAYS WENT BY

ALL AROUND ME

[20091230]

PLANT BLENDPLANT BLEND
(2001/03/16)
ピンク・クラウド

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バンドのスタイルが出来上がってしまい、バンド内としてはかなり馴れ合いになり始めていた頃の作品です。それでもファンとしてはこの感じをもっとガンガンに味わいたいのですから大満足の1枚です。確かに新しいサムシングはないので、倦怠期になっているかもしれませんが、ポテンシャルは落ちていませんから、これらのサウンドなら何度でもおかわりできます。

1. OPEN YOUR EYES
2. NEWS
3. 去年の雨
4. LAST NIGHT
5. GIVE ME YOUR SMILE
6. WASTED
7. IN THE SPACE
8. SHADOW
9. BLUE LADY
10. LOVE TO “M”
11. B・Y
12. SAUSALITO
13. SUGAR BABY GAME

チャーのソロアルバムに入っていたレゲエ調のLAST NIGHTをバンドとして再演しています。ライブレパートリーに入っているので、このバンドでの演奏を収録したかったのでしょう。ドゥービーブラザースやオールマンブラザースのようなフュージュンテイストもあるサザンロックのかっこいい所だけを頂き、無駄な贅肉をそぎ落とした良質なロックだけを提供してくれる所が心地良いのです。

70年代のロックが好きな私だから絶賛しているようですが、80年代でも彼等は大きな支持を得てきました。男のロックが失われかけていた時期の作品だけに、多くの人が求めていたのだと信じています。大人のロック、漢のロック、ロックばかり聴いていたら妊娠してしまうぞ、と言われていた時代のロック、そんなワクワクするようなロックがここにはあります。

WASTED

LOVE TO “M”

[20091230]

PINK CLOUDPINK CLOUD
(2001/03/16)
ピンク・クラウド

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バンド名をタイトルに冠したサードアルバムです。よりアグレッシヴに、よりタイトに、よりソリッドに、よりパワフルになったサウンドは熟練の匠の技を持った子供達といった感じで、好きな音楽を楽しんでいます。子供の頃夢中になった音楽を、憧れていたミュージシャンよりも優れた演奏で表現出来る喜びを満喫している。それがこのバンドの特徴だと思います。それが彼等の特権だったと思います。

1. WHY AREN’T YOU READY
2. DEPRESSION
3. STUCK IN MY BRAIN
4. TRIPPING WOMAN
5. TODAY IS THE DAY
6. GOSH!
7. HUG LETTER
8. PINK CLOUD

JOHNNY, LOUIS & CHAR時代のムスタングの音と、ここで聴かれるストラトキャスターの音を聴き比べるのも面白いと思います。かなり微妙な違いですが、ストラトの方が幾分オーソドックスな音だと分かるはずです。それだけムスタングの方がユニークな音を創れたと思います。チャーが創りだすギターリフもカッコいいですが、ギターソロのイマジネーションは天下一品です。全盛期のクラプトンにはかなわないまでも、マンネリ化してしまった昨今のクラプトンなど子供扱いするかのようなプレイです。

時折チャーのギターに呼応するかのようにリードベースを挟むルイズルイス加部のプレイも良いです。トリオだから意思疎通も程よく出来ていてチームワークの良さもこのバンドの長所です。テクノやニューウェイヴによるシンセの主流化でギターヒーロー不在の時代に、痛快なまでのギターヒーローぶりは泥沼に咲く蓮華の花のようです。80年代もギターを愛してこれたのも、このチャーとロバートフィリップ卿のおかげです。ギターはまだまだシンセよりも面白いのです。

Fallin' Star / Why Aren't You Ready?

STUCK IN MY BRAIN

[20091230]

Moon Child(紙ジャケット仕様)Moon Child(紙ジャケット仕様)
(2004/07/22)
Char

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PINK CLOUDの活動と平行して出されたソロアルバムです。バックメンバーは旧友スモーキーメディソンの金子マリ、鳴瀬喜博、佐藤準といったメンバーで、MOON CHILDとは自分の息子の為に捧げられた作品のようです。息子とは現在RIZEのメンバーJESSEの事です。息子に捧げた割にはかなり本格的な大人のロックになっています。

1. APPLE JUICE
2. からまわり
3. SHOW WHAT YOU’VE GOT INSIDE OF YOU-MAMA-
4. JOY TO THE WORLD
5. LAST NIGHT
6. RIDE ON ME
7. KUSRIYA
8. SHE CUT JAM
9. FUNK’N’ROLL-YELLOW STONE-
10. DEODORANT BOLERO

このアルバムが出された82年には既にPINK CLOUDで2枚のアルバムを出していますので、この年は相当精力的に活動していたようです。ライブでは定番のAPPLE JUICEが入っています。APPLEとはスラングでお尻の事ですからどうゆうジュースかお分かりでしょう。レゲエ調のLAST NIGHTもライブではお馴染みです。サウンド的にはPINK CLOUDとあまり変わりはありませんので、PINK CLOUDとしても演奏しているなバーですね。

金子マリのボーカルをかなりフューチャーしています。スリードッグナイトのカバー JOY TO THE WORLDはスモーキーメディソンでも演奏していた曲です。後半はインストが連続しますが、オールマンブラザースのようなソリッドなサザンロックが目立ちます。オールマンの頃のようなロックバンドを現在も求めているなら、この頃のチャーの作品を御勧めします。もっと格好良く演奏していますので満足していただけると思います。70年代の夢を今も魅せてくれるミュージシャンなのです。

APPLE JUICE

からまわり

JOY TO THE WORLD

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[20091229]

CLOUD LANDCLOUD LAND
(2001/03/16)
ピンク・クラウド

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ファーストアルバムから4ヶ月と言う早さで出されたアルバムです。それで12曲もあります。さすがに歌詞を練る時間はなかったようで、インストの曲が多いのですが、バンドとしてはセッションを親密に繰り広げていたようで、その結果これだけのカッコいい曲が揃う事になりました。

1. 宇治茶屋第5幕(Chorkin’Down)
2. Sunset Blues
3. Tired Heart
4. Because He Knows
5. She’s Sharp
6. 金星のライオン(Missin’You)
7. 幕ノ内(Lizard Lunch)
8. Thank You So
9. Searchin’
10. ピンククラウドの休日(Ma-chan Jam)
11. Sheep In The Forest
12. Sweet My Baby

3人の引き出しを広げてみたら、これだけの曲が出来上がってしまったと言う感じで、実に自然体で、いろんなアイデアが詰まっています。Tired Heartではチャーがファルセットで歌うと言う珍しい事をやっています。前作と同じくハワイ録音なので、前作に入りきれなかった曲を出しているようですが、前作は16曲もあったのです。相当いいセッションが出来ていたようです。

ライブ受けするような曲が多く、勢いがあります。宇治茶屋第5幕や幕ノ内のような和テイストのタイトルがついていますが、曲自体は完全に洋物です。やはりアメリカンロックテイストになっており、ファンク調の曲もありますがハードに決めています。ここまで来るとジミヘンやジェフベックといった影響には留まりません。完全にピンククラウドというバンドならではのサウンドになっています。ロックの格好良さを十二分に知っている3人の表現力はチビリそうです。

Sweet My Baby

[20091229]

KUTKLOUDKUTKLOUD
(2001/03/16)
ピンク・クラウド

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バンド名をJOHNNY, LOUIS & CHARからPINK CLOUDに改名してからのファーストアルバムになります。ハワイ録音で16曲もある作品で、しかもどの曲も手を抜いておらず、当時の彼等の充実ぶりが伺えます。サウンド的にはJOHNNY, LOUIS & CHARから大きな変化はないと思いますが、アメリカンロックフレイヴァーが強くなっているでしょうか。JOHNNY, LOUIS & CHARの最初の作品から比べると格段に結束が強くなっているのが分かります。

1. Would You Like It
2. Cats n’Rats
3. Berkeley Boogie
4. Low&Top
5. Close Your Eyes
6. Only For Love
7. Little Harbor
8. [1//2] Who Are You?
9. [1//2] Who Are You?
10. Sing,Sing,Sing
11. Life Of Mine
12. Why Don’t You Stop
13. In My Pocket
14. Be My Lady
15. She’s Waiting For You
16. Everyday,Everynight

サザンロックやフュージュンの影響は初期のスティーリーダンを思わせます。一番の異色作品はLittle Harborで、イタリアのお色気泥棒映画アルマンドトロヴァヨーリによる黄金の七人のようなサロンミュージックをやっています。この辺のセンスは意表をつきます。PINK CLOUDと言うバンド名はサイケデリックな意味合いを持っていると私は思っています。70年代ロックのカッコいい所と、フュージュン系のアレンジが混じりあって、独特のサウンドに仕上がっています。

どうもチャー達の年代の人はクラプトンの影響なのか、サザンロック系の影響が強いようで、その辺とマウンテン辺りのハードロックの組み合わせ、そして、その中でも平気でテンションコードを持って来るチャーの遊び心がユニークで、大人のハードロックと言うイメージは強いですね。渋いを通り越してカッコいいのですから大人も若者も楽しんでもらいたいと思います。テクニカルでも難しくはありません。感じるロック。その基本姿勢で聴けるロックです。

Only For Love

Sing,Sing,Sing

[20091229]

OiRA(紙)OiRA(紙)
(2002/11/20)
Johnny、Louis & Char

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Johnny、Louis & Charとしては最後のオリジナルアルバムになります。このバンド自体はこの後も続くのですが、PINK CLOUDと改名する事になります。しかしステージではチャーがムスタングを弾けばJohnny、Louis & Charで、ストラトキャスターを弾けばPINK CLOUDと区別されるようになります。アルバムジャケットはまるでヤードバーズのロジャーザエンジニアを連想させます。

1. HEAD SONG
2. DOUBT
3. YOU KEEP SNOWIN’
4. KINDESALTER
5. WELCOME FOR MY BABY
6. HEAR ME IN HEAVEN
7. MOON BEAM
8. HOLD ME TIGHT

このアルバムでバンドとしてのサウンドを確立させたと思います。ジミヘン風と言うのを通り越して、このバンドならではのアメリカンロックもフュージュンも要素として取り入れながら、一つのスタイルに行き着いていると思います。そしてこのサウンドは後のPINK CLOUDに引き継がれていく事になります。KINDESALTERではアコースティックギターによるトラディショナルな雰囲気を作り、次のアメリカンロックなWELCOME FOR MY BABYにつながっていきます。この曲はジョニー吉長が歌っています。生まれた子供の為に創った曲のようですが、彼の子供はチャーの子供と一緒にRIZEと言うバンドを創る事になります。

音楽的にまとまってしまった為に初期の頃の作品の方が人気があるのですが、バンドとしては一つの方向性をつかんだ作品だと思います。そしてPINK CLOUDへと発展していく事になります。それまでのロックのおいしい所を持っていながらも、こんなバンドは海外でもなく、このバンドでしか味わえない世界なので、洋楽ファンにも楽しんでもらいたいと思います。トリオでここまでの完成度は凄いと思います。

HEAD SONG

[20091229]

U・S・JU・S・J
(1994/05/20)
Char

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U・S・J(紙)U・S・J(紙)
(2002/11/20)
Char

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Johnny、Louis & Charの活動中でしたが、アメリカに渡りTOTOやエアサプライのメンバーと制作したソロアルバムになります。フュージュンというよりはA.O.R、当時の西海岸のサウンドをバックにチャーがギターと歌を披露すると言う感じになっています。TOTOは元々スタジオミュージシャンの集まりなので、彼等とセッションするミュージシャンが当時は多かったのです。

1. GIVE ME SOME TIME
2. STREET INFORMATION
3. CRY LIKE A BABY
4. SMOKEY
5. YOU CAN’T HAVE ME
6. NICE CHANGES

TOTOの演奏はゴダイゴとやるのとさほど変わりは無いように思います。しかし、海外でアルバムを制作したくなるのは仕方ない事でしょう。Johnny、Louis & Charでの演奏の方が迫力がありますので、面白みには欠けるのですが、安定した演奏をバックに気持ちよく演奏しているチャーが思い浮かびます。定番のSMOKEYを再演していますが、確かにプロフェッショナルな演奏ですが、巧過ぎて引いてしまいます。

U.S.Jという日本がアメリカの州の一部のようなタイトルは皮肉でしょうか。当時はウェストコーストサウンドというのをスターシップが創り上げて、チャーもそれを好んでこのアルバムを創っていると思われます。しかし、商業主義の臭いがするそのサウンドはロックファンからは毛嫌いされており、正確には私が大嫌いなのですが、ここではチャーの野性的な演奏がそれらを帳消しにしてくれているので、聴いていていやな感じはしません。私としてはプロデュースにも加わっているスティーヴルカサーはセンスの悪いギタリストだと思っているので、あまり高くこの作品を評価していないのですが、チャーが活き活きとプレイしているので良しとします。

STREET INFORMATION

CRY LIKE A BABY

NICE CHANGES

[20091228]

TRICYCLE(紙)TRICYCLE(紙)
(2002/11/20)
Johnny、Louis & Char

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JOHNNY, LOUIS & CHARとしての初のスタジオアルバムになります。基本はジミヘン風の曲になりますが、スタジオ盤では多彩な曲調も披露しています。スーパーグループですから何でも出来ちゃうんです。バンドサウンドですから、ソロ時代に比べるとソリッドなアレンジですが、チャーのフュージュン魂もきちんと消化しています。

1. Stories
2. Get High
3. Restaurant
4. Scooter
5. Song In My Heart
6. Peak
7. Finger
8. Cloudy Sky
9. Cold Air In House
10. You’re Just Wrong
11. tricycle
12. Balcony

以外にもアコースティックなStoriesで始まります。RestaurantとBalconyでは以外にもボサノヴァ調の素晴らしい演奏を披露しています。Song In My HeartとCloudy Skyはアメリカンロックしています。Fingerはジミヘンしています。ジミヘンは60年代後期の人ですが、70年代後半に再度研究し直される風潮がありました。フランクマリノやウィルリッヒロートの他、ジェフベックがジミヘンを研究し直した事でチャーも影響を受けたのでしょうか。ジミヘンのギタープレイの特徴はファンキーになる事です。アグレッシヴな演奏ですが、ピッキングはファンキーにはじかせるとそれっぽくなります。

チャー以外にもジョニー吉長もボーカルをとります。ルイズルイス加部はもくもくとベースを弾きまくります。フュージュンスタイルのGet HighやScooterはまるでレスポールやチェットアトキンスのようなカントリータッチです。Cold Air In Houseではウーマントーンを出したいようですが、さすがにフェンダー系のギターではウーマントーンは厳しいですね。それが狙いかもしれません。チャーもレスポールは持っていますから。あえてムスタングにこだわっているようです。実に多彩で芸達者な面を魅せてくれる名盤です。

Restaurant

Song In My Heart

Finger
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[20091228]

FREE SPIRIT(紙)FREE SPIRIT(紙)
(2002/11/20)
Johnny、Louis & Char

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スター街道をまっしぐらに進んでいたチャーでしたが、突然歌謡ロック卒業宣言するようにJohnny,Louis&Charと言うバンドを結成。売れ線を気にしない本格的なハードロックバンドを旗揚げしました。ドラムのジョニー吉長は元イエローと言うバンドと金子マリ&バックスバニーのドラマーで、当時は金子マリと結婚していました。ベースのルイズルイス加部は元ザ・ゴールデン・カップスなどにいました。つまり、スーパーグループ、スーパートリオとして衝撃的なデビューを飾りました。

1. Introduction
2. Wasted
3. 風に吹かれてみませんか
4. Open Your Eyes
5. 籠の鳥
6. Natural Vibration
7. You’re Like a Doll Baby
8. Shinin’ You,Shinin’ Day

このファーストアルバムはグループの勢いをそのままに詰め込まれたライブアルバムになっています。日比谷野音で行なわれたライヴはノー・チケット、ノー・ギャランティといったスタイルで行なわれ、実に型破りな形のステージでした。このバンドを一言で表すならば、チャーがジミヘンのような曲をやりたいが為に結成したバンドと言うのが正解だと思います。これまでのようなジェフベックスタイルから、完全にジミヘンスタイルを追求しています。オープニングのIntroductionでの日本国家のジミヘンプレイはカルメンマキ&OZのパクリですが、ご愛嬌。

まだバンドを結成したばかりのステージなので、持ち曲が少なく、Shinin’ You,Shinin’ Dayなどフュージュン時代の曲も演奏しています。やりたい事をやりたいようにやる為に自分のレーベル江戸屋レーベルを立ち上げ、インディーズとしての活動でしたが、これだけのスーパーグループを放っておく訳もなく、彼等の活動は随時注目されました。このバンドでのチャーのギターはムスタングです。後に変名するピンククラウドではストラトを使うと言う区別がなされています。

Introduction

風に吹かれてみませんか

籠の鳥
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[20091228]

THRILL(紙)THRILL(紙)
(2002/11/20)
Char

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歌謡ロックとしては究極の最高傑作とも言える闘牛士が入っているサードアルバムです。阿久悠の作詞もお馴染みになりました。バックはゴダイゴのメンバーが務めるなど、日本人メンバーでもテクニカルな演奏を披露しています。A.O.R.なライトフュージュンも披露していますが、ギターソロがジェフベック同様ブルーノートなのでロック的でカッコいいです。

1. YOU GOT THE MUSIC
2. 闘牛士
3. 波
4. THRILL
5. MY FRIEND
6. あいつのBOOGIE
7. TOMORROW IS COMING FOR ME
8. 表参道
9. WONDERING AGAIN

当時は歌謡歌番組が沢山あり、特にベストテンに出れば売り上げが伸びるほど影響力がありました。歌謡ロック御三家もこの番組に出て人気が上がっていきます。そんな中でもかなり水準の高い曲、闘牛士は素晴らしい曲です。ボーカルラインにあわせるように動くコードワークは凄い発想です。こんな歌謡曲は今までありませんでしたから衝撃的でした。フュージュンスタイルだからテンションコードが多用されているのですが、ハードロックに聴こえて来る所がチャーの凄さです。アルバムには入っていませんが、逆光線というシングルヒットもあります。

ギターのあらゆるテクニックはジェフベックから教わっていながらも、それをいとも簡単に曲の中で活かす才能は天才的です。アンプで歪ませるナチュラルディストーションも、ムスタングのシングルコイルらしい音を響かせています。こういう音は一般の家庭では出せません。騒音問題があるからです。ですからギターキッズにとっては憧れのギターサウンドでした。ジェフベック同様、全てフルにしたサウンドではないので、アンプセッティングなど盗むのが大変だったのです。曲はしっかり出来ていても、そこでこれだけギターを弾きまくるセンスは正にギターの申し子です。

YOU GOT THE MUSIC

闘牛士

THRILL

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[20091228]

Char II have a wineChar II have a wine
(2002/11/20)
Char

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完全に歌謡ロックを意図したシングルヒットで人気が出てきた頃のセカンドアルバムです。歌謡ロックを目指すにあたり、歌詞を阿久悠に依頼、チャーが作曲したメロディーに阿久悠が詩をつけるという、正にロックと歌謡曲の融合が生まれたのです。しかし、アルバム全体的にはフュージュンバリバリの楽曲が並んでいます。

1. 過ぎゆく時に
2. SUNDAY NIGHT TO MONDAY MORNING
3. 秋風
4. 気絶するほど悩ましい
5. TOKYO NIGHT
6. ICE CREAM
7. RAINY DAY
8. ふるえて眠れ
9. 夜
10. FRAULEIN

阿久悠作詞の気絶するほど悩ましいが大ヒットし、チャーはテレビに出まくります。CMにも出るようになり、そのルックスから女性ファンも急増、そしてギターキッズからも羨望の眼差しを浴びる事になります。チャーの当時の作曲法はキーボードで曲を創っていました。そしてそのキーボードによるコードボイシングをそのままギターで再現するので、独特のコードの抑え方になるのです。ですからチャーを耳コピーするのは結構大変でした。ただ、テレビでも惜しみなく演奏を見せてくれるのでポジションを見つけるのに役立ちました。

チャーも耳コピーでギターを憶えた人なので、音楽的知識がある訳ではありませんでした。ですから独特なギタープレイをします。自分の古い曲をライブで再演する時は自分の曲を耳コピーして思い出すほどです。楽譜が存在しないのです。バックバンドにしてもセッション形式で演奏させます。ですから本格的なフュージュンロックが生まれているのです。ジャンルにこだわらずいろんな音楽を聴いて育っているだけに引き出しも多い人です。チャーがメジャーになったおかげで、こうしたマニアックな音楽も広く浸透するようになっていくのです。

気絶するほど悩ましい

TOKYO NIGHT

ふるえて眠れ

[20091227]

Char(紙)Char(紙)
(2002/11/20)
Char

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国内外共にギターを持った出で立ちが一番カッコいいのがチャーです。ギターを抱えた姿がこれほど似合う人はいません。正にギターを弾く為に生まれてきたギターの申し子です。70年代中頃になると歌謡ロックというスタイルが生まれてきます。歌謡ロック御三家は原田真二と世良公則とツィスト、そしてこのチャーになります。ロックをやりながらも歌謡曲のようにテレビにも積極的に出まくってシングルヒットを飛ばしていくのです。歌謡曲でもないし、ロックでもないような扱いをされるのですが、これによってロックがお茶の間に浸透するようになるのです。

1. SHININ’ YOU,SHININ’ DAY
2. かげろう
3. IT’S UP TO YOU
4. 視線
5. NAVY BLUE
6. SMOKY
7. I’VE TRIED
8. 空模様のかげんが悪くなる前に
9. 朝

チャーは中学の頃からスタジオミュージシャンとして仕事をするくらい早熟なギタリストでした。金子マリもいたスモーキーメディソンというフュージュンバンドには行っていましたが、このバンドでの作品は残っていません。そしてついにチャーのソロアルバムで全国区に打って出ます。このファーストアルバムではロスで見つけてきたミュージシャンとフュージュンスタイルを展開しているので、まだ完全な歌謡ロックにはなっていません。最初はクラプトンをコピーしまくっていたチャーでしたが、時代はジェフベックによりフュージュンブームが起こっており、チャーもジェフベックに影響を受けています。

フェンダーのムスタングが彼のトレードマークです。ムスタングを弾くミュージシャンなんてチャー以外にはトッドラングレンしかしりません。SMOKYはスモーキーメディソン時代からの持ち曲ですが、現在に至るまで彼の代表曲になっています。イントロはジェフベックのエアーブロワーをパクっていますがカッコいいです。チャーはポップな人なので結構ギターソロもパクっている事が多いのですが、カッコいいから許せるのです。SHININ’ YOU,SHININ’ DAYのようなフュージュンボーカルスタイルを創っています。チャーの歌い方はボズスキャッグスに似ています。後スティーリーダンのドナルドフェイゲンにも似ているでしょうか。ボーカル入りのフュージュンなのでA.O.R.系も参考にしているようです。

ブルーススタイルのNAVY BLUEがデビューシングルです。そしてフォークソングのような歌詞の空模様のかげんが悪くなる前にの元ネタはザバンドのThe Weightですね。イントロは第二期ジェフベックグループのガット・ザ・フィーリングをパクっています。しかし名曲です。ギターキッズにとってジェフベックはギターヒーローですが、ジェフベックのように弾けるチャーも又日本のギターヒーローなのです。ここまで格好良く弾きこなされると太刀打ち出来ません。テクニックだけではなく感情もこもっているのです。そこが単なる速弾きギタリストとは違う所です。そういう演奏が詰まっておりますのでチャーのアルバムはどれも名盤なのであります。

SHININ’ YOU,SHININ’ DAY

かげろう

It's Up To You
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[20091227]

吼えろ!BOW WOW(紙ジャケット仕様)吼えろ!BOW WOW(紙ジャケット仕様)
(2006/10/04)
BOW WOW

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SIGNAL FIRE(紙ジャケット仕様)SIGNAL FIRE(紙ジャケット仕様)
(2006/10/04)
BOW WOW

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ChargeCharge
(2009/07/06)
Bow Wow

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GUARANTEE(紙ジャケット仕様)GUARANTEE(紙ジャケット仕様)
(2006/10/04)
BOW WOW

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海外ではキッスやエアロスミスのセカンドハードロックゼネレーションの時代となっていました。そして日本でもそんなセカンドハードロックゼネレーションに応えるかのように出てきたのがこのバウワウです。山本恭司と斎藤光浩のツィンリードギターを売りにしたバンドで、この2人のテクニカルなギタープレイは当時は高い評価をされていましたが、このバンドの弱点はボーカルでした。山本恭司はギターは巧いがボーカルはアマチュアクラスだったのです。その為私はのめり込まなかったのですが、後に斎藤光浩がARBに加入する為に脱退、バンドは新しいボーカリスト人見元基とキーボードの厚見玲衣を加えてVOW WOWとしてレベルアップします。

見元基のボーカルは日本人離れした歌唱力をもっており、ハードロックにあった歌唱力を持っていました。それによって海外でも認められるほどのバンドへと成長していきます。ただ、歌が下手でもBOW WOWの方が70年代らしくて面白いと思います。キッスやエアロスミスが来日した時には前座を務めました。セカンドアルバムやサードアルバムの成功で人気を博しますが、その後日本語歌詞で歌謡曲路線を模索した為にファンが離れていきます。斎藤光浩の脱退が追い討ちをかけ、解散寸前でしたが、時はHRHMブームでもあり、VOW WOWとしての再起により再び息を吹き返します。

山本恭司は安定したボーカリストを得た事でギターに専念出来るようになり、よりスケールの大きなロックを創り上げていきます。しかし、見元基が脱退して再びBOW WOW名義で活動、現在はオリジナルメンバーで活動するようになっています。ギターキッズ全盛の時代に現れた山本恭司はギター教則本も出すくらいに当時のギターキッズに影響を与えていきました。今でも音楽学校の講師などを務めているようです。

Hearts On Fire

Theme Of Bow Wow

Volume On
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[20091227]

SONORITE(初回限定盤)SONORITE(初回限定盤)
(2005/09/14)
山下達郎RYO

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これ又7年ぶりの作品で、2005年発売の今の所の最新作です。初めてプロツールスによるハードディスクレコーディングで録音編集されています。その為今風のR&Bな音になっています。残響音をノイズゲートでカットしたメリハリのあるサウンドですが、山下達郎がこれをやると古いファンには失望しかありません。しかし、先駆者だけに新しいテクノロジーを使って更に新しい何かを表現して欲しいと思うのがクリエーターとしての私の想いです。

1. MIDAS TOUCH
2. KISSからはじまるミステリー [feat. RYO(from ケツメイシ)]
3. FOREVER MINE
4. 忘れないで
5. 風がくれたプロペラ
6. ラッキー・ガールに花束を
7. SECRET LOVER
8. フェニックス (2005 REMIX)
9. LIGHTNING BOY
10. 白いアンブレラ
11. 太陽のえくぼ (ALBUM REMIX)
12. 2000トンの雨 (2000t of Rain)(2003 NEW VOCAL REMIX)
13. WHEN YOU WISH UPON A STAR ~星に願いを~

今回もCMやテレビとのタイアップ曲が多く、KISSからはじまるミステリーではケツメイシのラップがフューチャーされています。これには昔からのファンは怒るばかりでしょうが、今までやってきた事を繰り返すだけのサザンやミスチルに比べると、いまだに挑戦者であると言う事は評価出来ます。ただ、まだ今では誰でも創れるようなサウンドに留まっていますので、山下達郎にしか創れない新しいサウンドをこれから創ってくれる事を願っています。

スタンダードのカバーWHEN YOU WISH UPON A STARは元日音社長 村上司氏への追悼を混めて創られています。その他にセルフカバー曲など、21世紀初のアルバムで新しい自分を強調していますが、アナログにこだわっていた彼の想いがなくなっている分、ファンには裏切られたような気分にさせられます。現在ではアナログが見直されていますので、これから出される新作がどのようなものになるのか興味深いです。曲はいいし、歌も巧いのではずれではないのですが、誰もこの時代に革新的なサウンドを創りだせないでいる現状を打破してくれるほどの闘争心が残ってくれている事を願うばかりです。

MIDAS TOUCH

KISSからはじまるミステリー

FOREVER MINE
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[20091227]

COZYCOZY
(1998/08/26)
山下達郎

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前作ARTISANから7年ぶりの新作です。このアルバムの為に40曲録音して厳選された15曲です。CDフォーマットをめいいっぱい使った大容量作品です。これと言って新しい事はやっていません。これまでの山下達郎スタイルを集大成したような作品です。まるで自分の音楽をパロディー化したようないつもの達郎サウンドがあります。

1. 氷のマニキュア
2. ヘロン
3. フラジール
4. ドーナツ・ソング
5. 月の光
6. 群青の炎
7. ブーメラン・ベイビー
8. 夏のCOLLAGE
9. Lai-La-邂逅-
10. スタンド・イン・ザ・ライト-愛の灯-(’98 REMIX)
11. セールスマンズ・ロンリネス
12. サウスバウンドNO.9
13. ドリーミング・ガール(’98 REMIX)
14. いつか晴れた日に(ALBUM REMIX)
15. マジック・タッチ(’98ヴァージョン)

これまでヒットしてきたサウンドを踏襲すれば良い曲が出来るのは当たり前で、どれも良い曲ばかりです。Mr.ドーナッツのCMの為に創ったドーナツ・ソング、加山雄三のカバーブーメラン・ベイビー。SANYOのCM曲フラジール。テレビの情報番組のテーマ曲ヘロン、キリンビールのCM曲群青の炎は一人アカペラにハウステクノなアレンジを使っています。トヨタのCM曲夏のコラージュ、日産のCMサウスバウンドNO.9とCMのタイアップ曲やテレビとのタイアップ曲ばかりで、マスメディアをフルに使った戦略で売り出しています。

ですから山下達郎の音楽は知らない間に生活の中に浸透していくのです。注目していなくても聴いてしまうという存在になっています。全体的にはナイアガラサウンドに近いでしょうか。時代は変わっても売れ続けるのは、こうした努力を惜しんでいない為でしょう。これ1枚でこれまでの歴史を全て聴いたような気持ちになります。一時期の重たさが無くなっている分気持ちよく聴けます。COZYとは心地良いと言う意味です。

氷のマニキュア

ヘロン

ドーナツ・ソング

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[20091226]

Season's GreetingsSeason's Greetings
(1993/11/18)
山下達郎

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クリスマス曲をカバーしたアルバムです。オリジナル曲はありませんが、クリスマスイヴでクリスマスソングも似合う事を証明した山下達郎にとって、オリジナルアルバム以上にシンガーとしての山下達郎を発揮した素晴らしい内容になっています。アカペラ、ドゥワップの一人多重録音にオーケストラの優雅な演奏が見事にマッチしています。

1. グルックの主題によるアカペラ
2. Bella Notte
3. Be My Love
4. グローリア
5. 煙が目にしみる
6. Silent Night
7. My Gift To You
8. It’s All In The Game
9. Just A Lonely Christmas
10. Happy Holiday
11. Blue Christmas
12. White Christmas
13. Christmas Eve
14. Have Yourself A Merry Little Christmas
15. 神の御子は今宵しも

夏の音楽の定番だった彼の音楽をクリスマスイヴと言う曲で冬にも似合う音楽を創る事が出来る事を証明した事によって、クリスマスがくれば山下達郎というイメージすらついてしまいました。そのイメージがこのアルバムを生んだと言ってもいいでしょう。定番のクリスマスソングに教会音楽、スタンダードナンバーにアメリカンポップスを選曲しています。英語の発音がいい山下達郎にとってはオリジナル曲以上に見事な歌唱を披露しています。

オーケストラのアレンジも素晴らしく、唯一のオリジナルソングChristmas Eveは英語バージョンになっています。お馴染みの曲ばかりですが、どれも自分の歌にしてしまっている所がシンガー山下達郎の真骨頂です。一人多重録音のコーラスは、こうした曲にこそ発揮されます。ファンキーな曲ばかりではない彼の魅力が満ちあふれています。コーラスアレンジもユーモアが効いていて単なる企画作品に終わっていない所が評価出来ます。クリスマス以外にも癒される名盤だと思います。

Bella Notte

Be My Love

煙が目にしみる
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[20091226]

ARTISANARTISAN
(1999/06/02)
山下達郎

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これまで似なかったほど重厚なサウンドで完成されたアルバムです。タイトルは職人と言う意味になります。これまでにもあったウォールオブサウンズの拡大判と言った感じの重厚さです。ですからちょっと胃もたれするような重さがあります。それだけシリアスな感じなので、全盛期が好きな私にとってはトゥーマッチなサウンドです。でも曲はいいです。

1. アトムの子
2. さよなら夏の日
3. ターナーの汽罐車-Turner’s Steamroller-
4. 片想い
5. Tokyo’s A Lonely Town
6. 飛遊人-Human-
7. Splendor
8. Mighty Smile(魔法の微笑み)
9. “Queen of Hype”Blues
10. Endless Game
11. Groovin’

ジャングルビートのアトムの子は手塚治虫世代にとっては、こういう曲を創れた事は光栄な事だった事でしょう。さよなら夏の日もターナーの汽罐車もシングルカットされているので聴いた事があると思います。時代は90年代に入り、完全にCDフォーマットオンリーになっており、重厚なサウンドになっても歪まないという性質を逆手に取っています。Tokyo's A Lonely TownとGroovin'はカバー曲になっています。ソフトロック好みの選曲です。

デジタルシンセのコードバッキングも知らないままに馴染んでいます。本当は似合わない音色なのに、当たり前のように存在させている所が凄いです。でも、そこが昔のファンの馴染めない要因の一つではあります。良い曲ばかりですが、この重さがアルバム通して聴くにはつらくなってくるのです。日本の音楽は海外のものに比べると音を詰め込み過ぎなところがあります。その食傷気味な所以外は素晴らしい作品だと思います。これは好みの問題かもしれません。

アトムの子

さよなら夏の日

ターナーの汽罐車
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[20091226]

僕の中の少年僕の中の少年
(1999/06/02)
山下達郎

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CDというフォーマットを考えながら制作しなければならず、デジタル領域では音域が限られている為に音域を低く設定する事で苦心して創られたアルバムです。人並みはずれた歌唱力を持っていた為に高い音域で録音されていたこれまでの作品に比べるても、しっかり聴き比べないと分からない領域ですが、演奏する側にとっては最大のネックとなっていたようです。

1. 新(ネオ)・東京ラプソディー
2. ゲット・バック・イン・ラヴ
3. ザ・ガール・イン・ホワイト
4. 寒い夏
5. 踊ろよ,フィッシュ
6. ルミネッセンス
7. マーマレイド・グッドバイ
8. 蒼氓(そうぼう)
9. 僕の中の少年

ゲット・バック・イン・ラヴや踊ろよ,フィッシュといったヒット曲も出していますが、この頃からヒット曲以外は注目度は下がっていきます。ファンにとってはアルバム全体を楽しめますが、一般の人にとっては、シングルを出せばヒットする大御所と言うイメージで、熱狂する事は無くなっていきます。アレンジは普遍的に素晴らしいものになっていますが、この頃になると、さほど物珍しい感じでも無くなってきていますので、時代が完全に山下達郎を追い越してしまったのです。

同じようなサウンドを他のミュージシャンも創れるようになってしまったのですが、それでも山下達郎が創りだす音楽はひと味違います。アルバムタイトル通り、僕の中の少年という音楽小僧が彼の創作根源である限り、常に遊び心をもった魅力的な音楽を生み出しているのです。蒼氓では奥方でもある竹内まりや、桑田佳祐・原由子夫妻がコーラスで参加しています。ファンの間では人気の高いアルバムです。タイトル曲僕の中の少年は名曲です。これこそ達郎ソングです。

新(ネオ)・東京ラプソディー

ゲット・バック・イン・ラヴ

踊ろよ、フィッシュ
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[20091226]

POCKET MUSICPOCKET MUSIC
(1999/06/02)
山下達郎

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サントラのBIG WAVEを経て発表されたアルバムです。このアルバムで初めてコンピュータープログラミングを導入しています。アナログ録音にこだわっていた山下達郎でしたが、新しい技術にも挑戦したのです。達郎は日本のトッドラングレンのような存在でしたから、同時期に両方ともデジタルの世界に踏み入っています。ヒューマンな感じを出す為に、あえてジャストにならないようにプログラミングをずらしていく作業で、かなりの時間を使っているようです。

1. 土曜日の恋人
2. ポケット・ミュージック
3. マーメイド
4. 十字路
5. メロディー,君の為に
6. ザ・ウォー・ソング
7. シャンプー
8. ムーンライト
9. レディ・ブルー
10. 風の回廊(コリドー)
11. マイ・ベイビー・クイーン

土曜日の恋人はオレたちひょうきん族のエンディングテーマに使われ、シャンプーはアンルイスに提供した曲のセルフカバーになっています。ザ・ウォー・ソングは珍しい社会的な歌になっています。コンピュータープログラミングを使っていても、これまでのようなサウンドがしっかり表現出来ていますから、コンピューターに操られることなく、コンピューターを操っている事を主張しています。

山下達郎のギターサウンドはテレキャスターですのでハーフトーンではありません。似ていますが、フェイズアウト気味ですが、シュガーベイブ時代からテレキャスターのナチュラルトーンを活かした音を出しています。風の回廊はCMに使われています。そしてボーナストラックで入っているマイ・ベイビー・クイーンは未発表曲です。山下達郎の歌がある限りデジタルになってもアナログな暖かみは感じられます。

土曜日の恋人

ポケット・ミュージック

マーメイド

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[20091225]

MELODIESMELODIES
(1999/06/02)
山下達郎

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山下達郎絶頂期の名盤です。ヒット曲を連発し、他のミュージシャンのプロデュースでもヒットを飛ばし、私生活では竹内まりやと結婚。乗りに乗っている時期の作品だけに乗りに乗った曲ばかりです。レコード会社もMOON RECORDSへ移籍しての第一弾アルバムになります。有名なヒット曲ばかり入っているので、ベストアルバムなのかと錯覚してしまうほど充実した内容になっていますが、れっきとしたオリジナルアルバムです。

1. 悲しみのJODY(She Was Crying)
2. 高気圧ガール
3. 夜翔(Night-Fly)
4. GUESS I’M DUMB
5. ひととき
6. メリー・ゴー・ラウンド
7. BLUE MiDNiGHT
8. あしおと
9. 黙想
10. クリスマス・イブ

一番有名なヒット曲クリスマス・イブが入っているのがこのアルバムです。聖歌アカペラを間奏に持ってきたこの曲は当時は冬の音楽だったので?な感じだったのですが、後に爆発的な大ヒットとなります。得意のスペクターサウンドが効果的です。その他にも高温ファルセットなのに力強さを感じる悲しみのJODYもヒットした名曲です。そして同じく夏を感じさせる高気圧ガールもヒットしました。しかし、このアルバムの一番の目玉はメリー・ゴー・ラウンドだと思います。チョップぎみのファンキーなのにはじけず、ハードロックのように淡々としたビートがエッジを効かせて、達郎の歌も最高です。ハードファンクと呼びましょう。

このアルバムの特徴として、CDではどうなっているかは分かりませんが、アナログ盤ではステレオの広がり方が90度ではなく、100度くらいに広がっているのです。これは、このアルバム以外では巡り会った事がないステレオ定位です。特別な卓で録音しているのか、音質も関係があるのか、山下達郎にあったら一度訊いてみたいと思っています。こうした目玉曲以外の曲の出来映えも素晴らしく、前作同様捨て曲無しの名盤と言えます。GUESS I’M DUMBも後期ビーチボーイズのような素晴らしい名曲に仕上がっています。でも山下達郎の最高傑作はメリー・ゴー・ラウンドにつきると思います。リフもカッコいいし、これ以上の曲はないでしょう。最高です。

悲しみのJODY

高気圧ガール

夜翔
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[20091224]

FOR YOU (フォー・ユー)FOR YOU (フォー・ユー)
(2002/02/14)
山下達郎

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大滝詠一のA LONG VACATIONと並ぶバケーションアルバムとしての大ヒット作となった名盤です。当時のサーファーを中心にカリスマ的な存在へと押し上げました。山下達郎サウンドが完全に完成したと言っていいくらいの到達点に達しています。これまでやってきた音楽の良さをいい形でまとめあげているのです。

1. SPARKLE
2. MUSIC BOOK
3. INTERLUDE A Part I
4. MORNING GLORY
5. INTERLUDE A Part II
6. FUTARI
7. LOVELAND,ISLAND
8. INTERLUDE B Part I
9. LOVE TALKIN'
10. HEY REPORTER!
11. INTERLUDE B Part II
12. YOUR EYES
13. あまく危険な香り
14. あまく危険な香り(TV用インスト・ヴァージョン1 未発表)
15. あまく危険な香り(TV用インスト・ヴァージョン2 未発表)
16. EVERY NIGHT(未発表)

何といってもSPARKLEの格好良さにつきると思います。軽やかなのにエッジがしっかり効いているビート、ボーカルにかけられたリバーブは彼の歌声を更に魅力的に仕上げています。ギターカッティングの格好良さは山下達郎の指が短い事が幸いしてフレットの近場で指を抑えたボイシングによるコードカッティングの響きの良さが生まれています。シンプルなギターカッティングにリフをステレオで分散したリズムギターオーケストレーションはスクリッティポリッティの立体アレンジを先取りしています。元祖はシックになりますが。INTERLUDEという間奏での一人アカペラも定番となっています。

ジャケットからしてアメリカンポップアートの夏を感じさせるもので、SPARKLEと同じ水準の曲が揃っており、捨て曲がありません。LOVELAND,ISLANDなど夏の定番ソング、HEY REPORTER!ではどファンクしています。こうしたさりげない凶暴性も持ち合わせているのが山下達郎の魅力の一つだと思います。YOUR EYESもバラードの名曲です。ボーナストラックではシングルのみだったあまく危険な香りが入っており、ヒット曲満載です。80年代らしいアレンジではありますが、山下達郎の場合は独特の音の間があり、単なる流行の音楽とは違ったレベルを誇っています。楽器の配分など参考になるものばかりです。名盤です。

SPARKLE

MUSIC BOOK

MORNING GLORY
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[20091223]

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)
(2002/02/14)
山下達郎

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ブレイクするきっかけとなった作品です。タイトル曲でもあるRIDE ON TIMEがシングルヒットした事で山下達郎は一気に全国的に支持されるミュージシャンとなりました。当時はサーファーブームでもあり、サーファーにとってはサザンか山下達郎かと言うくらい定番のBGMとなった事で、一躍ヒットメーカーとなっていきます。

1. いつか
2. DAYDREAM
3. SILENT SCREAMER
4. RIDE ON TIME(アルバム・ヴァージョン)
5. 夏への扉
6. MY SUGAR BABE
7. RAINY DAY
8. 雲のゆくえに
9. おやすみ
10. RIDE ON TIME(シングル・ヴァージョン)
11. INTERLUDE I(未発表)
12. INTERLUDE II(未発表)
13. MY SUGAR BABE(TV用インスト・ヴァージョン 未発表)

ファンキーなフュージュンスタイルのブラコンタイプの曲が多いですが、時代がやっと山下達郎に追いつき始めた頃でした。タイトル曲のRIDE ON TIMEは後にテレビドラマの主題歌に使われて、再びヒットしています。この頃からライブでのパーマネントバンドとなるメンバーとレコーディングしているため、ライブを意識した演奏に徹する事が出来、ノリの良い演奏が多いのも特徴的です。

当時の若者は海に行くならサザンか、達郎の曲をカーステレオで鳴らしていくのが定番でした。それくらいナンパな道具に使われていた事もありますが、そのおかげでヒット曲を連発していくとになります。元々曲は良いので出せば売れるのです。売れたら売れたで、軟派なイメージがついてしまっていますが、アレンジ、録音方法など宅録小僧にとっては学ぶべき所が沢山あるのです。それほど日本では進んだ技術を駆使しておりました。

いつか

SILENT SCREAMER

RIDE ON TIME

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[20091223]

MOONGLOW (ムーングロウ)MOONGLOW (ムーングロウ)
(2002/02/14)
山下達郎

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山下達郎は東京では人気があり、東京ローカルなミュージシャンのような存在でしたが、この作品辺りから全国的に売れ出すきっかけとなり始めます。レーベルも自分のレーベルを立ち上げ、経済的な問題も解決しながらも、音楽性は常に自分のサウンドを完璧なくらいに完成させています。

1. 夜の翼
2. 永遠のFULL MOON
3. RAINY WALK
4. STORM
5. FUNKY FLUSHIN'
6. HOT SHOT
7. TOUCH ME LIGHTLY
8. SUNSHINE - 愛の金色 -
9. YELLOW CAB
10. 愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -
11. 夜の翼(カラオケ 未発表)
12. 永遠のFULL MOON(ライヴ・ヴァージョン 未発表)
13. FUNKY FLUSHIN'(1982ヴァージョン)

ソウルミュージックやブラックコンテンポラリーは日本でも次第に浸透し始めて、海外のミュージシャンにも負けていない彼の音楽水準は認めない人はいませんでした。まだまだ一般的ではありませんでしたが、全国的にも達郎ファンは増え始めていきます。恒例となっている一人アカペラの夜の翼はドゥワップスタイルとなっています。今でこそアカペラが流行ったりしていますが、一人多重録音でやる山下達郎のアカペラは別格です。これも人並みはずれた歌唱力がもたらすものです。

ファンキーな曲を演奏出来るミュージシャンがまだ当時は少なかった事もあり、山下達郎の音楽はあまりにも早過ぎたのです。このスタイルが一般的になるのは80年代まで待たなければならなかったのです。しかし、徐々に時代が彼に追いついてきて、次回作で大ブレイクするのですが、ここまでのサウンドもブレイク以降のサウンドと大差ありませんので、気に入ってもらえると思います。もはや達郎の歌声は白人でも日本路でもなく、山下達郎というブランドになっています。まるでスティーヴィーワンダーのように。

夜の翼~永遠のFULL MOON

RAINY WALK

STORM
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[20091223]

GO AHEAD!GO AHEAD!
(1999/05/21)
山下達郎

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現在に至るまでの山下達郎サウンドが完成した作品で、フィリーソウルだけではなく、彼が公言して止まないビーチボーイズやフィルスペクターサウンドも取り入れたポップでマジカルなサウンドになっています。ほとんどのミュージシャンがビートルズからの影響を口にしていた頃、山下達郎だけが、ビートルズよりもビーチボーイズからの影響を公言していました。それは彼の音楽が個性的である事の要因でもあります。

1. Overture
2. Love Celebration
3. Let’s Dance Baby
4. Monday Blue
5. ついておいで
6. Bomber
7. 潮騒
8. Paper Doll
9. This Could Be The Ningt
10. 2000トンの雨

Overtureから彼のトレードマークとなる一人多重録音、一人アカペラで始まります。そしてビーチボーイズやフィルスペクターから影響を受けたロングディスタンスなリバーブたっぷりのサウンドはウォールオブサウンズが山下達郎のトレードマークともなっていきます。カバー曲のTHIS COULD BE THE NIGHTを始め、アメリカンポップフレイヴァーたっぷりのサウンドは大滝詠一と共に日本では特出した音楽をもたらしました。

ただ、まだヒット曲に恵まれておらず、売り上げはいまいちだったのですが、その音楽性は常に高く評価されていました。カーティスメイフィールド風のPaper Dollなど、ニューソウルな曲にスペクターサウンドが合体して、常人離れした彼の歌声は唯一無二なサウンドとして一聴しただけで彼の曲だと分かるくらい特徴的なものとなりました。シングルカットしたBomberが何とかヒットして、状況が何とかこの辺りから好転し始めます。

Overture/This Could Be The Ningt

Let’s Dance Baby

Monday Blue
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[20091223]

SPACYSPACY
(1999/05/21)
山下達郎

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アメリカで最先端のアレンジを学んだ山下達郎は、それを日本に持ち帰って、日本のミュージシャンを交えて創り上げたセカンドアルバムです。後半は彼の代名詞ともなる一人多重録音で創られた曲も登場してきます。どちらかと言うと、山下達郎が一人で多重録音した作品の方が個性的で私は好きです。

1. LOVE SPACE
2. 翼に乗せて
3. 素敵な午後は
4. CANDY
5. DANCER
6. アンブレラ
7. 言えなかった言葉を
8. 朝の様な夕暮れ
9. きぬずれ
10. SOLID SLIDER

ファンの間では評価の高い作品です。フィリーソウル、ニューソウルを日本語で歌う山下達郎。しかし、それは日本語を超えた響きとなって、ニューミュージックファンとは違ったおしゃれ系が好きなファンを獲得していきます。後の渋谷系走りのようなサウンドです。歌詞の多くを吉田美奈子が作詞しています。彼女の他に村上“PONTA”秀一、細野晴臣、坂本龍一、斉藤ノブ、大村憲司などそうそうたるメンバーがバックアップしています。

朝の様な夕暮れでは山下達郎の一人アカペラが堪能できます。一人で多重録音する際、コーラスをハモラセルのは、しっかりとした音感が必要なため、誰もやった事がなかった事を日本で初めてやっています。山下達郎の声質は大瀧詠一同様コーラスにも向いている声質で、とても心地いいです。一人多重録音が一般化するのはプリンス登場以降にマルチレコーダーが求め易い値段に落ち着くまで待たなければなりませんでした。ですから、こうした山下達郎の録音技術はアマチュアにとっては夢のような世界でした。

LOVE SPACE

素敵な午後は

CANDY
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