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[20100118]

out of noiseout of noise
(2009/03/04)
坂本龍一

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エイベックス傘下の新しいレーベルcommmonsへ移籍してからの作品で、2009年に出されたばかりの最新作です。再び癒し系の環境音楽になっています。ピアノを中心としていますが、今回はそれだけではなく、エレクトリックなトリートメントも行われています。実際に北極圏まで行ってサンプリングしてきた氷河の下を流れる水の音、そりを引く犬の鳴き声や氷の洞穴で鳴らしたベルの音など、シンセサイザーでは創りにくい自然の音をサンプリング素材としてエディットしています。

1. hibari
2. hwit
3. still life
4. in the red
5. tama
6. nostalgia
7. firewater
8. disko
9. ice
10. glacier
11. to stanford
12. compotision 0919

イーノの作品に近いアンビエントワークになっています。世界環境問題を追求するあまり、行き着いた作品なのかもしれません。hibariピアノループが輪唱のようにリフレインするミニマルミュージックになっています。しかし、繰り返しではなく輪唱のように重なりあっていいる所が斬新です。楽器ではない音が音楽として存在している正に環境音楽です。

音に意味があり、そして生活の中では邪魔にならないながらも存在しているという、イーノが提唱する環境音楽としっかりリンクしています。既に彼等が創ってきた手法なのですが、坂本龍一ならではの発想が楽しめると思います。もう教授はポップな曲を創らなくていいと思います。こうした音楽を更に発展させて新しい何かを提示してくれる事を望みます。

hibari

tama

nostalgia
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[20100118]

全勝できていた朝青龍が5日目豪栄道に破れ1敗、豪栄道は初めての金星となりました。白鵬も7日目把瑠都に敗れて1敗となりました。把瑠都も初めての金星で、初めて横綱に勝つ事が出来ました。これは大きな自信につながると思います。関脇n落ちていた千代大海は1勝も出来ずに引退となりました。魁皇は白星記録が千代の富士の807勝を超えて新記録を達成しました。魁皇はだらだらと長く現役を続けているので、千代の富士の807勝との重みは違いますが、記録は記録です。

上位力士の成績
白鵬 7勝1敗
朝青龍 7勝1敗
琴欧洲 7勝1敗
日馬富士 6勝2敗
琴光喜 1勝7敗1休
魁皇 4勝4敗
把瑠都 7勝1敗
千代大海 0勝4敗(引退)
琴奨菊 3勝5敗
鶴竜 3勝5敗


1勝しか出来ていなかった不調の琴光喜は休場となり、来場所は角番です。1敗力士が並ぶ混戦模様となりましたが、両横綱が最後までもつれる見込みです。把瑠都がどこまで勝てるかも見物です。魁皇は後は勝てば勝つだけ新記録となりますので、まず勝ち越せればと言う所です。若手が力をつけてきているだけにそろそろ華開く時期に来ているのではないでしょうか。

白鵬 Vs 稀勢の里

垣添 Vs 朝青龍

把瑠都 Vs 日馬富士
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[20100117]

CHASMCHASM
(2004/02/25)
坂本龍一

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久々にポップフィールドに帰ってきた作品です。これまでの坂本龍一サウンドに立ち帰りながらも、新しい感性を吹き込み直したような作品です。ポップな作品なのでテレビに積極的に出るようになりました。何か吹っ切れたかのようです。サンプリングの使い方もかなり後継の真似をしています。テクノロジーも格段に飛躍したフォーマットは惜しみなく利用しています。

1. undercooled
2. coro
3. War & Peace
4. CHASM
5. World Citizen - I won’t be disappointed / looped piano
6. only love can conquer hate
7. Ngo / bitmix (new balance CM theme song)
8. break with
9. + pantonal
10. the land song
11. 20 msec.
12. lamento
13. World Citizen / re - cycled
14. Seven Samurai - ending theme

undercooledはいかにも坂本龍一した曲で、中国風の旋律に韓国語のラップをいれています。コーネリアスがノイジーなギターで参加しています。coroはハードコアブレイクビーツで、ドラムパターンだけの曲なのですが、Kaoss Padという指で触るとピッチやレゾナンスが変化するエフェクターを通しています。War & Peaceはサンプリングによるミニマルミュージックになっています。CHASMもアンビエントなピアノミニマルになっています。only love can conquer hateもアンビエントなループ曲です。

このアルバムの中で一番の名曲はデヴィッドシルヴィアンが歌うWorld Citizenです。曲の創りはポップな曲なのですが、コード構成を分解した、これも又ループな創りになっているのですが、それにより斬新なアレンジになっています。デヴィッドシルヴィアンはポップな曲はあえて歌わない人なのですが、昔のよしみで歌ったのでしょう。しかし、それがハマっています。素晴らしい名曲です。CMや映画で使われた曲が多く、Seven Samuraiはゲームのエンディングテーマです。ミニマルな現代音楽と90年代に流行ったアンビエントテクノの手法をとっています。少し古いスタイルなのですが、教授流の音遊び感覚に溢れています。

undercooled

coro

War & Peace

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[20100117]

ELEPHANTISMELEPHANTISM
(2002/05/15)
坂本龍一

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坂本龍一の音楽紀行はついにアフリカにたどり着きました。9.11以降の世界情勢から、教授は環境問題や戦争に対する解決法として、象のメスの母性こそが平和へのヒントとなるとしたのです。象も兇暴な動物ではありますが、メスの母性には暴力への解決法があるとしたのです。

1. Elephantism Theme
2. Embassy
3. Elephantism 2
4. Elmolo Dance
5. Great Africa
6. Serenity
7. Masai Dance
8. Mpata
9. Elephant Dance
10. Elephantism 9
11. MOSARETU Women
12. Masai Children’s Songs

そんな平和への想いが詰まった映像と本が一緒になったDVDブック、ELEPHANTISMの為の音楽がこの作品です。アフリカを旅して、原住民の生活から人が本来辿ってきた生活を垣間見る事が出来ます。音楽も現地の部族の音楽だったりしています。類の過去から我々の本質を顧み、そしてゾウの知性溢れる生態から我々は何を学びとることができるのであろうかと言う考えはを持ったグループとの関わりから生まれた作品なのです。

80年代に流行ったアフリカ音楽とは又違った性質を持っています。これは言葉を持たないプロテストソングなのではないでしょうか。未だに世界のどこかで戦争が起こっていると言うのに、自分の生活だけを考えているミュージシャンだらけの中、坂本龍一がとったこうした活動は評価出来るものがあると思います。音楽は世界を変えられないかもしれないけれども、変える力がある人の心に感じさせる力はあると思います。

THE SHELTERING SKY

[20100117]

COMICACOMICA
(2002/02/27)
坂本龍一

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ニューヨークに住んでいた坂本龍一にとって、9.11同時多発テロはかなりショッキングな出来事だったようで、その時に感じた事をスケッチするように書きためていた曲で創られたアルバムです。内容的にはかなりアンビエント感が虚無感を出していて、痛々しいくらいの音となっています。

1. dawn
2. day
3. sunset
4. night
5. d2
6. radical fashion

シンセもパッド系の音が多く、環境音楽としてのイメージが強いです。旋律よりも響きを重視した、正にイメージをスケッチしたような即興的な音が鳴っています。デモの状態でもこれだけの音楽が成立している事が参考になります。私たちにとっては海の向こうの出来事でしたが、実際に現地に住んでいた人にとっては相当ショックな事だったと思います。

9.11を題材にした作品はいくつかありますが、このアルバムは言葉が無い分、その感情がストレートに伝わってきます。言葉はアメリカ政府によって規制されていたので、たいした作品が生まれてきませんでした。その分、音楽でここまで赤裸々な感情が伝わってくるのだと思います。

Ryuichi Sakamoto from ground zero

[20100117]

BTTBBTTB
(1999/02/24)
坂本龍一

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ウラBTTBウラBTTB
(1999/05/26)
坂本龍一

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ワーナーに移籍してからの作品で、オリジナルピアノ曲集になっています。タイトルはBack To The Basicの略で、自分の原点に帰ろうと試みた作品です。これが癒し効果があったようで、疲れたサラリーマン達に受けて久々に売れた作品となりました。確かにピアノだけの演奏なので、余計な音が無く疲れませんが、単なる癒しの為の作品というのとは性格が違うと思われます。

1. opus
2. sonatine
3. intermezzo
4. lorenz and watson
5. choral no.1
6. choral no.2
7. do bacteria sleep?
8. bachata
9. chanson
10. distant echo
11. prelude
12. sonata
13. uetax
14. aqua
15. snake eyes (ボーナス・トラック)
16. tong poo (ボーナス・トラック)

ウラBTTB
1. energy flow
2. put your hands up(piano version)
3. 鉄道員(piano version)

エリックサティやドビュッシー、ラヴェルのような印象派の音楽やロマン派の優しい曲になっています。サティが提唱する家具のような音楽として、生活の中で邪魔にならないような音楽になっていると思います。chansonというタイトル曲があるように、これまでのようなラテンの音楽ではなく、ここではフランスがキーワードかと思います。Do Bacteria Sleepだけがモンゴルの楽器口琴で演奏されています。娘の坂本美雨のために作ったaquaではニューエイジ風の音楽になっていますが、この物悲しさは、既に離婚協議に入っていた事が影響しているのかもしれません。

このアルバムの後にこの続編としてウラBTTBというシングル盤を出しています。その中のenergy flowはCMでも使われており、癒しの音楽としてヒットしました。インストゥルメンタルのシングルとしては初めて、週間のオリコンチャート1位を記録したビッグヒットとなりました。これにより、坂本龍一の最近の音楽は癒しの音楽だと言うイメージがついてしまいます。 put your hands upは筑紫哲也 NEWS23のテーマソングであり、鉄道員は映画ぽっぽやの主題歌で、どちらもピアノバージョンが収められています。久々に坂本龍一がヒットチャートに帰ってきた作品でした。

opus

lorenz and watson/choral

do bacteria sleep

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[20100116]

DISCORDDISCORD
(1997/07/02)
坂本龍一

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坂本龍一がオーケストラコンサート"f"の為に書いた曲を収録したアルバムです。オーケストラといっても現代音楽としての作品なので、電子音楽もありになっています。途中でDJミックスになったり、トーキングだけから雑踏のようなサウンドエフェクトが加わり、最後はジャングルミックスまで発展していきます。

1. 第1楽章 グリーフ
2. 第2楽章 アンガー
3. 第3楽章 プレイヤー
4. 第4楽章 サルヴェーション
5. ジャングル・ライヴ・ミックス・オブ・アンタイトルド01~第2楽章 アンガー

オーケストラだけではなく、ジャズスタイルになったり、それがフリーな感じに膨れ上がり、やがてはアンビエントな響きを鳴らし始めます。ここのところポップな作品が続いたので、ここで教授らしい所を発揮出来ています。このアルバムはヴァージンからフォーライフに移っての作品ですので、ヴァージンがポップな作品を強要していたのかもしれません。

内容的にはアヴァンギャルドなところがありますが、とても静かで癒しの部分もあるので、昔の作品とは違っています。海外にいる分刺激を受けている所があるみたいですが、今聴くともう古い手法ではあります。それでもまだ音の遊びに熱中出来ている事が伝わってきます。

プレイヤー/サルヴェーション

サルヴェーション

ジャングル・ライヴ・ミックス・オブ・アンタイトルド01~第2楽章 アンガー

[20100116]

SMOOCHYSMOOCHY
(2007/04/04)
坂本龍一ヴィヴィアン・セッソムス

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前作に引き続きポップな歌ものに徹した作品です。大貫妙子や高野寛,宮沢和史に作詞を依頼して、新しいポップスのあり方を模索しているような感じです。それでいてアレンジはアダルトな本格的でゴージャズなアレンジになっています。90年代版A.O.R.を確立しようとしていたのでしょうか。

1. 美貌の青空
2. 愛してる,愛してない
3. Bring Them Home
4. 青猫のトルソ
5. Tango
6. INSENSATEZ
7. Poesia
8. 電脳戯話
9. HEMISPHERE
10. 真夏の夜の穴
11. RIO
12. A Day In The Park

日本語歌詞なのですが、明らかに海外に向けて発信している音楽に聴こえます。愛してる,愛してないではボサノヴァ調の曲ですが、女優の中谷美紀が歌っています。この時代はもう沖縄やアジアの民族音楽ではなく、ラテン系の民族音楽を追求しているようです。ですから渋谷系のおしゃれなスタイルになっています。それが馴染めない昔からのファンは多い事でしょう。離れていったファン、新しくファンとなった人、新旧入れ替わりの時期だったと思います。

Tangoで日本語歌詞を歌う教授はまるで加藤和彦のようです。これは狙っているのでしょうか。教授の音楽はその時その時に完成されているので、既にある作品を楽しめればいい訳で、新作を聴く必要も無いと思っている昔からのファンもいると思います。全ての年代を通してファンを貫いている人もいると思いますが、その時代時代の音楽によって好きな時代が別れるのも致し方ありません。それほど内容が違っているのです。

美貌の青空

愛してる,愛してない

Bring Them Home
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[20100116]

sweet revengesweet revenge
(2007/04/04)
坂本龍一ロディ・フレイム

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メロディーを重視したポップな作品です。短い時間で製作されており、深く追求しない事でシンプルなアレンジが聴きやすくなっています。あくまでも西洋風なので歌謡曲とは違うポップさで、アシッドジャズ的なおしゃれなサウンドになっています。初期の頃からのファンにとっては物足りないかもしれません。それでも新しいファンを獲得しようとする意図が感じ取れます。

1. Tokyo Story
2. Moving On
3. 二人の果て
4. Regret
5. Pounding at my Heart
6. Love and Hate
7. Sweet Revenge
8. 7 Seconds
9. Anna
10. Same Dream, Same Destination
11. Psychedelic Afternoon
12. Interruptions
13. 君と僕と彼女のこと

Tokyo Storyは小津安二郎の東京物語をイメージして創られており、実際に映像が浮かぶような創りになっています。二人の果てはボサノヴァアシッドジャズの要な曲で教授が今井美樹とデュエットしています。全体的に流行のサウンドにいかにポップな旋律をつけるかと言う事をテーマとしているようです。その為歌ものが多いです。

Love and Hateでは元フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのホリー・ジョンソンという懐かしい人に歌わせています。曲もフランキーみたいです。Same Dream, Same Destinationではアズテック・カメラのロディ・フレイムに歌わせています。こうした人選は的確なのですがミーハーですね。AnnaやPsychedelic Afternoonではボサノヴァ調の色気を感じさせる曲が目立ちます。君と僕と彼女のことでは高野寛がデュエット相手として選ばれています。

Tokyo Story

Moving On

二人の果て
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[20100116]

HeartbeatHeartbeat
(1992/12/22)
Ryuichi Sakamoto

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HeartbeatHeartbeat
(1992/12/22)
Ryuichi Sakamoto

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少し遅れてハウスミュージックを取り入れた作品です。4つ打ちバスドラムのビートを、心臓の鼓動ハートビートの様な安定したリズムと捉えた一種の胎内回帰願望であると言う考えから思いつかれた作品です。サンプリングの使い方も90年代に適した使い方に変わっています。和の要素が全く無いというこれまでに無かった作品になっています。

1. Heartbeat
2. Rap the World
3. Triste
4. Lulu
5. High Tide
6. Song Lines
7. Nuages
8. Sayonara
9. Borom Gal
10. Epilogue
11. Heartbeart (Tainai Kaiki II)/Returning to the Womb
12. Cloud #9

Heartbeatを始めハウスミュージックや90年代以降のテクノの手法を取り入れたアレンジになっています。Heartbeatはデヴィッドシルヴィアンが歌っています。Rap the Worldではディー・ライトのディミトリーによるロシア語のラップが入っています。Tristeではマルコプリンスのフランス語でのラップが入っています。CMにも使われた曲です。Luluはリズムマシーンで創ったスウィング感のあるリズムジャズ的な曲です。

Nuagesではアルジェリア出身のフーリア・アイシが歌っています。Borom Galはユッスンドールが歌うアフリカンポップです。Sayonaraは教授が日本のミュージシャンである事を知らしめる為に日本語歌詞で歌う曲です。このアルバム辺りから癒し的な音楽として坂本龍一の音楽を聴く人が増えてきます。アンビエントミュージックよりな手法がそうさせるのかもしれませんが、そうしたニーズを知ってか知らずか、教授の音楽もここから大きくシフトしていく事になります。

Heartbeat

Rap the World

Triste

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[20100115]

BeautyBeauty
(1992/12/22)
Ryuichi Sakamoto

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ヴァージンレコードが大手レコード会社へ成長して、ヴァージンジャパンを展開する為に最初に契約したのが坂本龍一でした。そしてヴァージンレコード移籍第一弾としてリリースされたのがこのアルバムです。お気に入りのアート・リンゼイを筆頭に今回も豪華なゲストミュージシャンを起用しています。80年代のポップな音楽に沖縄音楽

1. You Do Me [Edited Version]
2. Calling from Tokyo
3. Rose Music
4. Asadoya Yunta
5. Futique
6. Amore
7. We Love You [Remix]
8. Diabaram
9. Pile of Time
10. Romance
11. Chinsagu No Hana

You Do Meはジルジョーンズと言う女性ボーカリストをフューチャーした曲で、ボーナストラックとして1曲目にきています。Calling from Tokyoではブライアンウィルソンをボーカルとして迎えています。ドラムはスライ・ダンバーです。Roseはフュージュンっぽい曲で、安里屋ユンタは沖縄音楽のカバーでオキナワチャンズという沖縄女性コーラスをつけています。アレンジはブラコンのようなポップスになっています。Futiqueは初期の頃を思わせるテクノ的な曲です。Amoreは教授のピアノとボーカルを活かした曲です。

We Love Youはローリングストーンズのカバーで、ポリリズムのリフレインによるグルーヴ感を強調した曲です。ボーカルにロバート・ワイアットを口説き落とし、ブライアンウィルソンも参加しています。Diabaramはユッスンドールのボーカルによるアフリカンバラードです。Pile of Timeはゲームソフト用に創った曲です。Romanceはスティーヴン・フォスターの金髪のジェニーをカバーして沖縄方言の歌詞をつけたものです。ギターにロビー・ロバートソンとエディ・マルティネスが参加しています。Chinsagu No Hanaは沖縄民謡のカバーです。アルバム全体を通して沖縄色が強く出ています。

You Do Me

Calling from Tokyo

Asadoya Yunta

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[20100114]

ラスト・エンペラー オリジナル・サウンドトラックラスト・エンペラー オリジナル・サウンドトラック
(1995/05/31)
サントラデビッド・バーン

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オリジナルアルバムには入りませんが、坂本龍一が手がけた映画音楽の中では最重要な作品だと思います。ベルナルド・ベルトルッチ監督作品のラストエンペラーのサウンドトラックになります。このサントラでは教授の他にデヴィッドバーンと中国の作曲家コン・スーが作品を提供しています。9曲目までが坂本龍一の作品で、10曲目から14曲目までがデヴィッドバーンで15曲目がコン・スーの作品です。The Emperor's Waltzはカラヤン指揮のヨハン・シュトラウスの曲です。Red Guardはトラディショナル曲です。

1. First Coronation
2. Open The Door
3. Where Is Armo?
4. Picking Up Brides
5. The Last Emperor - Theme Variation 1
6. Rain (I Want A Divorce)
7. The Baby (Was Born Dead)
8. The Last Emperor - Theme Variation 2
9. The Last Emperor - Theme
10. Main Title Theme
11. Picking A Bride
12. Bed
13. Wind, Rain And Water
14. Paper Emperor
15. Lunch
16. Red Guard
17. The Emperor's Waltz
18. The Red Guard Dance

坂本龍一の作品はテーマから分散発展させた曲が並んでいます。オーケストラと中国楽器の胡弓や銅鑼などを使った中国音階を中心とした曲になります。デヴィッドバーンの曲は打楽器、木管楽器などを使った中国音階の作品ですが、実際に映画で使われた曲はPaper Emperorだけでした。デヴィッドバーンはサンプラーも使っており、ユーモラスな曲を創っています。

坂本龍一は甘粕役で映画にも出演しており、戦場のメリークリスマス同様世界に知られる存在となりました。この作品をきっかけとして坂本龍一と言う音楽家はワールドワイドな活動をしていく事になります。オーケストラアレンジはプログレ作品として楽しむ事も出来ます。アカデミー賞もとって、教授にとっては非常に重要な作品に位置づけられると思います。

First Coronation

Open The Door

Where Is Armo
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[20100113]

NEO GEO(紙ジャケット仕様)(初回生産限定盤)(DVD付)NEO GEO(紙ジャケット仕様)(初回生産限定盤)(DVD付)
(2009/01/28)
坂本龍一

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元マテリアルのビル・ラズウェル共同プロデュースしたアルバムです。ニューヨークで録音され、海外のマーケットも視野に入れた作品になっています。参加ミュージシャンも豪華で、スライ・ダンバー、ブーツィー・コリンズ、トニー・ウィリアムス、イギー・ポップなどかなりお金をかけて創られている事が分かります。これ以降、矢野顕子と共にアメリカを拠点にして活動していく事になります。

1. BEFORE LONG
2. NEO GEO
3. RISKY
4. FREE TRADING
5. SHOGUNADE
6. PARATA
7. OKINAWA SONG-CHIN NUKU JUUSHII
8. AFTER ALL
9. RISKY (Extended Mix)
10. RISKY (Instrumental Version)

BEFORE LONGはエリックサティのような印象派ピアノ曲になっています。タイトル曲のNEO GEOは新しい地図と言う意味で、いろんな要素の音楽が混じりあって無国籍な世界を創り上げています。ブーツィー・コリンズのP-FUNKベースが唸るファンクに沖縄音楽とケチャが鳴り始め、テクノなシンセも登場しる超ミクスチャー作品です。RISKYは低音ボイスで歌うミディアムテンポナンバーです。本来このような曲ではデヴィッドシルヴィアンに歌わせる所ですが、ここではイギーポップに歌わせています。

ロックで低音で歌うという発想はスコットウォーカーにヒントを得たデヴィッドボウイが始めるのですが、そのプロトタイプとして、当時プロデュースしていたイギーポップに歌わせる事から始まりました。つまり低音ボイスと言う歌唱の元祖であるイギーポップを起用するのは正当な事なのです。しかもこんなに売れ線なアレンジの曲ではデヴィッドシルヴィアンは歌わないでしょう。FREE TRADINGでは何やら中国ドラマの台詞がサンプリングされています。HOGUNADEでは日本語のようだけれども何を言っているのか分からないような言葉をサンプリングしたファンキーな曲です。OKINAWA SONG-CHIN NUKU JUUSHIIは沖縄音楽をポップスにアレンジしています。この作品から沖縄音楽も教授の武器になっていきます。AFTER ALLはピアノの即興演奏をカットアップしたものです。かなりポップで脱テクノしており、しかもパワフルな名盤となっています。

BEFORE LONG

NEO GEO

RISKY

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[20100112]

未来派野郎未来派野郎
(1993/09/21)
坂本龍一

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完全にソロアーティストとしての道を見いだした作品です。タイトルの「未来派」は、20世紀初頭イタリアを中心に起こった芸術運動から取られており、混合文化の中からしか新しいものは生まれえないと言う考え方から、アヴァンギャルドとポップが混じりあった世界を構築しています。サンプラーのフェアライトとDX-7がこの頃の教授の武器でした。

1. Broadway Boogie Woogie
2. 黄土高原
3. allet Mécanique
4. G.T.II°
5. Milan, 1909
6. Variety Show
7. 大航海
8. Water is Life
9. Parolibre
10. G.T.

Broadway Boogie Woogieはファンクのノリを持った作品で、鈴木賢司がヒステリックなギターを弾いています。他にっジェイムスブラウンやパーラメントで活躍したメイシオ・パーカーのサックスが聴けます。黄土高原ではチャイナの要素とポップなコード進行に32分音符のシーケンスアレンジが最近のR&Bアレンジを先取りしています。まだ著作権がうるさくなかったので、クラシックからのサンプリングや映画からのサンプリングなどを大胆に使っています。

レコーディングで演奏しているミュージシャンの演奏をそのまま使うのではなくて、サンプリングで細分化してコラージュさせたりと、サンプリングから生まれる偶然性も大切にしています。G.T.はシングル曲でしたが、CDには収録されています。ニューヨーク前衛ギタリストのアートリンゼイも参加しており、当時はニューヨークの革新派ビル・ラズウェルなどとも交友があったようです。前作よりも分かり易くなっている分人気のある名盤です。

Broadway Boogie Woogie

黄土高原

allet Mécanique
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[20100111]

エスペラントエスペラント
(1993/09/21)
坂本龍一

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前衛舞踏家モリサ・フェンレイから依頼されて創ったバレエ音楽作品です。サンプラーをいじりまくって創った音楽になっています。バレエをイメージしていますが、実際には踊りにくい曲だと思います。音楽としては無国籍な民族音楽とコラージュミュージックのような現代音楽をサンプリングでアグレッシヴに創ったアヴァンギャルドな作品だと思います。

1. A Wongga Dance Song
2. The "Dreaming"
3. A Rain Song
4. Dolphins
5. A Human Tube
6. Adelic Penguins
7. A Carved Stone
8. ULU WATU

ガムランのような民族楽器をサンプリングして民族音楽のような印象を持たせながらも、デジタル構築されたコンクレートミュージックになっています。シンセサイザーも本格的にデジタルポリフォニック化され始めて、昔のテクノようなサウンドとは明らかに違う音を出しています。当時はFM音源のDX-7が流行っており、各メーカーがそれに対抗するような廉価な機種を出した事によって、金のないアマチュアでもシンセサイザーを手に入れ易くなった事によって、ギターヒーローの時代は完全に終焉を迎えました。本格的なシンセサイザーの時代が来たのです。

又、MIDIというシーケンスコントロールする企画も生まれて、現在に至るまで全ての電子楽器にMIDI端子がつくようになりました。それでもサンプラーはまだ高価で、このアルバムのような音を出すのは憧れでしかありませんでした。アバンギャルドギタリストのアートリンゼイがノイジーなギターを加えていますが、サンプラーの音は更にアバンギャルドな音色を生み出しています。まだハービーハンコックのロックイットのような使い方をしているのはご愛嬌です。サンプラーを大単に使ったピーターガブリエルの作品に匹敵するくらい斬新です。

A Wongga Dance Song

Adelic Penguins

[20100111]

音楽図鑑完璧盤音楽図鑑完璧盤
(1993/09/21)
坂本龍一

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Y.M.O.解散後に出された、本格的にソロ活動を始めた作品であり、坂本龍一の最高傑作と行っても差し支えない名盤です。Y.M.O.を一番解散させたかったのは坂本龍一でありましたが、この作品ではまだ所々Y.M.O.を引きずっている所が見られます。それでも新しく作曲家、演奏家としてのソロ活動に集中する事の喜びのような想いが伝わってきます。

1. TIBETAN DANCE
2. ETUDE
3. PARADISE LOST
4. SELF PORTRAIT
5. 旅の極北
6. M.A.Y. IN THE BACKYARD
7. 羽の林で
8. 森の人
9. A TRIBUTE TO N.J.P.
10. REPLICA
11. マ・メール・ロワ
12. きみについて
13. TIBETAN DANCE

影が蟻になっているジャケットデザインは立花ハジメ似よるものです。TIBETAN DANCEはチベットのダンスをイメージしていつくられていますが、アレンジ的にはフュージュンファンクな洗練された曲になっています。ETUDEはBGMにも使えそうなA.O.R.曲です。この分かり易さがこれまでの作品と違う所です。分かり易くても安っぽくなっていない風格さえ感じる内容になっています。PARADISE LOSTとSELF PORTRAITでは山下達郎がギターで参加しており、ポップで爽やかな曲になっています。他にもいろんな民族音楽が混じりあった無国籍な民族音楽と言うスタイルが完成されています。

このアルバムの制作途中でサンプラーのフェアライトを購入しており、M.A.Y. IN THE BACKYARDやREPLICAなどで使われております。当時のフェアライトは新車が買えるくらいの高価なものでした。M.A.Y. IN THE BACKYARDは現代音楽としても最高傑作の曲だと思いまし、私が教授の曲の中で一番好きな曲です。シンセによる猫の鳴き声が印象的です。当初アナログ盤ではLP+12インチシングルの2枚組で発売されており、かなり内容の濃い作品と言うイメージがありましたが、今聴き返してみると爽やかで聴き易い作品だった事に気づきます。私が坂本龍一に持っているイメージを一番表現している作品であり、一番好きなアルバムであり、これこそが最高傑作であり、名盤だと思います。

TIBETAN DANCE

ETUDE

PARADISE LOST

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[20100111]

CodaCoda
(1993/09/21)
坂本龍一

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映画 戦場のメリークリスマスで使われていた曲を集めていたもので、当初はカセットのみでの販売でしたが、後にレコード化されました。この作品を出す前には矢野顕子との結婚、忌野清志郎といけないルージュマジックを共演、そして戦場のメリークリスマスへの出演とサウンドトラックを手がけたりと、正に時の人となっておりました。

1. Merry Christmas Mr. Lawrence
2. Batavia
3. Germination
4. A Hearty Breakfast
5. Before The War
6. The Seed And The Sower
7. A Brief Encounter
8. Ride Ride Ride
9. The Fight
10. Dismissed! / Assembly
11. Beyond Reason
12. Sowing The Seed
13. Last Regrets
14. The Seed
15. Japan
16. Coda

Merry Christmas Mr. Lawrenceは誰でも知っている戦メリのテーマ曲です。その他は導入曲になります。進行のあるバンドJapanの事をきょくにしたJapanとCodaだけが今回のアルバムにするにあたって新しく用意された曲になります。導入曲の方はイーノがやるような環境音楽に近いものがあります。それまでの戦争映画には無かった斬新なシンセサウンドが画期的でした。

Ride Ride Rideだけ女性ボーカルが入っています。プロフィットによるストリングスサウンドなど、シンセが完全デジタル化される直前のテクノサウンドが懐かしいです。当時シーケンサーによる打ち込みもありましたが、教授の場合、多くを手弾きしています。映画のサントラとして楽しめるだけではなく、現代音楽としても楽しめる作品です。

Merry Christmas Mr. Lawrence

Germination

A Hearty Breakfast

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[20100111]

左うでの夢左うでの夢
(1992/07/01)
坂本龍一

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前作のアバンギャルドな作品とは反比例するような歌ものが多い作品です。坂本龍一のとつとつとした歌い方がテクノしています。このアルバムでは新生クリムゾンのギタリスト、エイドリアン・ブリューが参加しています。歌にしてもギターにしても、シンセサイザーの音色のひとつのような扱い方が坂本龍一らしいです。

1. ぼくのかけら
2. サルとユキとゴミのこども
3. かちゃくちゃねぇ
4. THE GARDEN OF POPPIES
5. RELACHE
6. TELL’EM TO ME
7. LIVING IN THE DARK
8. SLAT DANCE
9. VENEZIA
10. サルの家

ジャパンのようなエレクトロアジア音楽のような感じと、ウルトラボックスのようなヨーロピアンテクノな感じが強く、これが当時の教授の精一杯のコマーシャリズムだったのかもしれません。沖縄音楽のようなニュアンスもこの頃から出てきます。Y.M.O.ではチャイナをイメージした曲が多かったのですが、ソロアルバムではこの辺りからアジアを強調した作風が多くなってきます。

まだサンプラーを手にしていないのですが、まるでサンプラーで創ったようなサウンドをアナログシンセで創っています。当時坂本龍一はNHKラジオのサウンドストリートでDJを務めており、彼の音楽はマニアックだけれども、ラジオから親しんでいた人達が多かったと思います。テクノファンと言うのは今で言うオタク系の人達だったので、ラジオというメディアはかっこうのフォーマットでした。

ぼくのかけら

THE GARDEN OF POPPIES

[20100111]

今年の初場所が始まりました。両横綱がリードする形は変わらないと思いますが、若手も次第に力をつけてきています。千代大海は関脇に陥落。今場所は10勝上げれば大関に返り咲きますが、かなり厳し状況のようです。10勝上げきれなければ1からやり直しです。もしくは引退となるでしょう。

初日の主な取り組み
○白鵬 寄り倒し 鶴竜
琴奨菊 寄り切り 朝青龍○
○琴欧洲 寄り切り 豊ノ島
栃ノ心 内無双 日馬富士○
琴光喜 下手投げ 豪栄道○
○雅山 押し出し 魁皇
○把瑠都 押し出し 北勝力
○稀勢の里 押し出し 千代大海


稽古十分な力士は白熱したいい取り組みを見せていましたが、稽古不十分でも感とか初日を勝ちたいと思っている力士は変化技でなんとか勝とうとしていました。それで波に乗れればいいですが、消極的な相撲では上には行けないでしょう。そろそろ力をつけてきた若手がぐんと伸びてくれると盛り上がると思います。

初日の結果

[20100110]

B‐2 UNITB‐2 UNIT
(1994/09/28)
坂本龍一

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Y.M.O.活動中に出されたソロアルバムです。Y.M.O.では出来ないようなマニアックな内容になっていますが、後にY.M.O.でも似たような曲をやるようになります。コンクレートミュージックやダブの手法をつかったアヴァンギャルドなテクノです。ギターでXTCのアンディ・パートリッジ、大村憲司が参加しています。現代音楽、民族音楽と言った要素を退廃的なまでに切り刻んでいます。

1. Differencia
2. Thatness And Thereness
3. Participation Mystique
4. E-3A
5. Iconic Storage
6. Riot In Lagos
7. Not The 6 O'clock News
8. The End Of Europe

リズムの創り方がかなりアヴァンギャルドで、ノイズやダウナーなまでのシンセ音が織りなすビートは早くもテクノを超越しています。Y.M.O.の作品に比べると売り上げは落ちますが、坂本龍一ファンの心をしっかりとつかんだ作品です。ポリフォニックシンセも登場している時期ですが、民族音楽的な単音発音仕様になっています。

ファーストの最後の曲はThe End Of Asiaでしたが、このアルバムではThe End Of Europeが最後の曲になっています。シンセサイザーと言えば、それまでは冨田勲氏でありましたが、坂本龍一によってその音源の創り方は更なる飛躍を遂げる事になります。現在でもかなり斬新な内容だと思いますが、当時はもっと衝撃的な作品でした。海外でも同じようなサウンドを創っているミュージシャンもいましたが、この作品はそれらを遥かに超越した完成度を持っているのです。名盤です。

Differencia

Thatness And Thereness

E-3A
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[20100110]

千のナイフ千のナイフ
(2009/03/04)
坂本龍一

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教授こと坂本龍一のファーストアルバムです。坂本龍一の登場は、それまでのギターヒーロー時代からシンセが主役となる時代の始まりでした。これは海外でも同じ現象となるのですが、内外ともにこの坂本龍一がそのブームを創ってきた事は疑いがありません。このアルバムと同じくらいにY.M.O.でもデビューしています。Y.M.O.がテクノポップだったのに対して、ソロアルバムではテクノエレクトロのマニアックなサウンドを創り上げています。

1. Thousand Knives
2. Island Of Woods
3. Grasshoppers
4. Das Neue Japanische Elektronische Volkslied
5. Plastic Bamboo
6. The End Of Asia

私もギターキッズの一人だったので、シンセサイザーにはさほど興味がありませんでした。しかしこのアルバムに入っている渡辺香津美のギタープレイが聴きたくて、このアルバムを聴いた事によって、シンセものでも違和感無く聴けるようになってしまいました。ギターレスでも平気で楽しめます。坂本龍一は東京藝術大学在学中にスタジオ・ミュージシャンとしてのバイトでプロミュージシャンの作品で演奏しており、音楽的な教養があった為に当時から教授として崇められていました。そして満を持してのプロデビューとなったのです。

テクノはドイツから発信されていました。古くはタンジェリンドリームのやっていた音楽テクノの始まりだったと思います。それがテクノポップなスタイルになるのがクラフトワークが出てきてからです。Y.M.O.はクラフトワークに影響されています。坂本龍一のソロではクラフトワークの影響もありますが、どちらかというとタンジェリンドリームに近く、現代音がやアジア的な要素も持ち味にしています。早くからプロとのセッションをしていた教授でしたので、ファーストでありながら参加ミュージシャンが豪華です。渡辺香津美、細野晴臣、山下達郎、高橋悠治と言った顔ぶれです。パンク以上にテクノはそれまでの音楽をひっくり返したような存在でした。名盤です。

Thousand Knives

Grasshoppers

Das Neue Japanische Elektronische Volkslied
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[20100110]

喜納昌吉&チャンプルーズ喜納昌吉&チャンプルーズ
(1994/06/25)
喜納昌吉&チャンプルーズチャンプルーズ

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Blood LineBlood Line
(1995/02/25)
喜納昌吉チャンプルーズ

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すべての武器を楽器にすべての武器を楽器に
(1997/10/01)
喜納昌吉&チャンプルーズチャンプルーズ

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沖縄音楽を本土に広く広めた功労者はこの喜納昌吉&チャンプルーズが初めでした。沖縄が日本に返還されてから沖縄の文化も徐々に広まってきました。沖縄の音楽はブルーノートスケールとレゲエのようなオフビートが特徴で、細野晴臣などが早くから取り入れていました。しかし日本中に沖縄音楽が広まったのはこのチャンプルーズのハイサイおじさんからでした。この曲が沖縄のイメージを日本中に広めたのです。この曲も名曲ですが、バラード調の花が多くの人にカバーされるように、多くの人から愛される曲になっています。漫画の題材にもなっています。

当時はレゲエも流行り出しており、オフビート、つまり裏拍を強調したビートが新鮮だったのです。そして現在では多くの沖縄出身のミュージシャンが跡を継いでいます。喜納昌吉は現在でも沖縄で活動していますが、結構変わり者扱いされているようです。そういう意味では沖縄音楽をやっていますが、ロックミュージシャンのような性質を持っていたのだと思います。ロックバンドでの沖縄音楽と言う事で最初から普通に聴いていたのですが、よく考えると面白い事をやっていたのだと思います。

沖縄音楽はいわゆる民族音楽の一つで、日本の民族音楽というと土地に根ずいたはっきりとしたものが無いだけに、沖縄音楽は日本が海外に輸出出来る誇れる民族音楽だと思います。麻薬所持で逮捕歴もある喜納昌吉ですが、平和を訴える活動をするなど、カリスマ的な存在感を今も持っています

花~ハイサイおじさん

東崎

島小~花
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[20100110]

KAMAKURAKAMAKURA
(1998/05/21)
サザンオールスターズ

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サザン初の2枚組アルバムです。大容量のためCDでも2枚組です。これまでの作品のように打ち込みデジタルロックに加えてサンプラーも使うようになっています。2枚組といってもこれまでの集大成的なアルバムではなく、あくまでも新しい事をやろうとする挑戦者の意気込みがあります。その想いもここが頂点なのですが、多彩な作品のごった煮のような所もあります。ロックファンにとっては2枚組には慣れていますが、歌謡曲としてサザンを聴いていた人にとっては全部まとめて聴くのは大変だったと思います。

ディスク:1
1. Computer Children
2. 真昼の情景(このせまい野原いっぱい)
3. 古戦場で濡れん坊は昭和のHero
4. 愛する女性(ひと)とのすれ違い
5. 死体置場でロマンスを
6. 欲しくて欲しくてたまらない
7. Happy Birthday
8. Melody(メロディ)
9. 吉田拓郎の唄
10. 鎌倉物語
ディスク:2
1. 顔
2. Bye Bye My Love (U are the one)
3. Brown Cherry
4. Please!
5. 星空のビリー・ホリディ
6. 最後の日射病
7. 夕陽に別れを告げて ~メリーゴーランド
8. 怪物君の空
9. Long-haired Lady
10. 悲しみはメリーゴーランド

サンプラーの使い方もまだまだヘタクソですがComputer Childrenでは明らかにサンプラーだと分かる使い方をしています。音源もサンプラーから使っているのがあるみたいです。MelodyとBye Bye My Loveがシングルカットされていますので、アルバム主体の作品だと言う事が分かります。鎌倉物語は原由子が歌う曲です。吉田拓郎の唄では吉田拓郎のファンだった桑田が保守的になった吉田拓郎をさんざん批判しています。当時吉田拓郎が自分のカリスマ性を覆すような本音トークをしていた事が原因だったようです。それはファンには幻滅するような所がありましたが、この批判は現在の桑田佳祐にそのまま当てはまります。昔のヒット曲と同じような曲ばかりシングルカットして、保守的になってしまった最近のサザンには幻滅させられっぱなしです。新曲が出るたびにまったく新しさを感じないのです。それが又売れるのでたちが悪いのです。ただ売れて金が入ればいいやと言うような曲ばかりです。

Happy Birthdayと言う曲を入れてビートルズのホワイトアルバムのようなイメージを持たせています。Please!ではクリームのギターリフをパロっています。星空のビリー・ホリデイはそのままビリーに捧げた歌になっています。このアルバム発表後バンドは一時休止に入ります。そして復活してからのサザンは国民的なバンドとまでいわれるようになるのですが、これまでやってきた事の繰り返しで保守的になっていきます。過激そうな曲もあるのですが、薄っぺらい感じにしか聴こえません。私にとってはサザンはこのアルバムまでだと思っています。復活する必要も無かったと思っています。現在も又活動停止していますが、又同じ事を繰り返すのなら解散して欲しいと思います。家族やスタッフを食わせる為だけのバンド活動なら別の名義でやればいいのです。ミスチルにもいえるのですが、前進する事を辞めたバンドに何の魅力があると言うのでしょう。それでも売れてしまうと言うのが現在の停滞した音楽シーンを象徴していると思います。ですのでサザンの紹介はここまでです。

Computer Children

真昼の情景

古戦場で濡れん坊は昭和のHero

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[20100109]

人気者でいこう人気者でいこう
(2008/12/03)
サザンオールスターズ

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前作同様、打ち込み有りで多彩なナンバーが詰まった作品です。歌謡曲にも対応していますが、シングルでは出せないようなマニアックな曲も創るようになっており、バンドブームの中、まだまだ若いもんには負けていられないという気負いみたいなものを感じます。アルバムには入っていませんが、この頃には東京シャッフルやTarakoといったシングル曲を出しています。サザンはシングルのみの曲が結構あるのでベストアルバムも必要かもしれません。

1. JAPANEGGAE (ジャパネゲエ)
2. よどみ萎え、枯れて舞え
3. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
4. 開きっ放しのマシュルーム
5. あっという間の夢のTONIGHT
6. シャボン
7. 海
8. 夕方 Hold On Me
9. 女のカッパ
10. メリケン情緒は涙のカラー
11. なんば君の事務所
12. 祭はラッパッパ
13. Dear John

JAPANEGGAEは琴の音源を打ち込みにしたオリエンタルなレゲエ曲で、英語歌詞で歌っているのはかなり海外方面を意識していたのでしょうか。開きっ放しのマシュルームはMTVで流れてくるようなアメリカの打ち込みロックンロールのような曲です。ミス・ブランニュー・デイはシングルヒットしました。当時はちょうどバブルの時代でもあり、ボディコン姉ちゃんのようなブランドもので着飾った人達を批判した曲です。桑田は結構女性を批判した曲を書いているのですが、それでも女性人気が衰えないのが不思議です。

シャボンは原由子が歌う曲で後に長山洋子がカバーしました。夕方 Hold On Meのような英語と日本語を組み合わせた歌詞の書き方は桑田と忌野清志郎が競い合って創っていました。Dear Johnはジョンレノンに捧げられています。なんば君の事務所は後に脱退する事になるギターの大森隆志作のインスト曲です。サザンのインスト曲は初めてだともいます。海はジューシーフルーツに提供した曲ですが、セルフカバーしています。後には芳本美代子がカバーしています。まだサザンが挑戦者だった頃の意気込みが感じられるアルバムです。

JAPANEGGAE

よどみ萎え、枯れて舞え

ミス・ブランニュー・デイ

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[20100109]

綺麗綺麗
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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打ち込みを取り入れた80年代サウンドに対応した作品になっています。バンドスタイルは歌謡ロック色が強くなってきてあやふやになってきていたので、打ち込みによるスタイルも桑田のボーカルがあれば違和感がありません。内容もこれまで以上にバラエティー豊かでです。アルバムには収録されていないシングルYa Ya (あの時代を忘れない)とボディ・スペシャルIIがヒットしています。ボディ・スペシャルIIはサザンらしい曲なのでいいのですが、Ya Yaは地味な曲なのですが、チャコ同様、こうした地味で単純な曲の方が長くヒットするのです。この傾向により最近のサザンの曲はその辺のニーズにあわせた退屈な曲が多くなっています。

1. マチルダBABY
2. 赤い炎の女
3. かしの樹の下で
4. 星降る夜のHARLOT
5. ALLSTARS’JUNGO
6. そんなヒロシに騙されて
7. NEVER FALL IN LOVE AGAIN
8. YELLOW NEW YORKER
9. MICO
10. サラ・ジェーン
11. 南たいへいよ音頭
12. ALLSTARS’JUNGO(インストゥルメンタル)
13. EMANON
14. 旅姿六人衆

マチルダBABYは打ち込みを使ったアレンジで、サックスのサウンドはロキシーミュージックのようなニューウェイヴ風のサウンドになっています。赤い炎の女はフラメンコ風のスタイルになっています。かしの樹の下ではトロピカル風、星降る夜のHARLOTはレゲエ、そんなヒロシに騙されては原由子が歌いますが、後に高田みずえがカバーしてヒットさせたグループサウンズ歌謡曲になっています。ALLSTARS’JUNGOは打ち込みアフリカンリズムと言う80年代の流行のスタイルになっています。NEVER FALL IN LOVE AGAINのロマンティックなバラードになってやっといつものサザンらしい安心感が得られます。バートバカラックっぽいアレンジが心地良いです。

YELLOW NEW YORKERはスパーダーズのようなグループサウンズになっています。EMANONはシングルヒットした曲です。南たいへいよ音頭ではベースの関口和之が歌っています。あまりにも多彩な内容なのでまとまりは無いのですが、このハチャメチャ感がサザンらしい所です。MICOはチャコの海岸にも出てきますが、弘田三枝子のことですが、ジルバ風の歌謡曲になっています。時代はバンドブームに入っていきますが、サザンはサザンなりのがんばりで独自のロック歌謡を創り続けていきます。

マチルダBABY

赤い炎の女

かしの樹の下で

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[20100109]

NUDE MANNUDE MAN
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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アルバムは売れていましたが、アルバムからシングルカットした曲はさほど大きなヒットにならなかった為にシングルだけで出したチャコの海岸物語がヒットしていました。この曲は歌謡曲色が強く、他の曲に比べると地味で売れそうには思われませんでしたが、海をテーマにした事からサーファー辺りからヒットし始め、いつしかサザンの代表曲になってしまいました。このヒットが後にサザンを駄目にしていきます。どうすればヒットが生まれるかと言う方程式が完成してしまった為です。しかし、アルバムではまだやりたい放題やっています。

1. DJ・コービーの伝説
2. 思い出のスター・ダスト
3. 夏をあきらめて
4. 流れる雲を追いかけて
5. 匂艶(にじいろ) THE NIGHT CLUB
6. 逢いたさ見たさ病めるMy Mind
7. PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)
8. Oh!クラウディア
9. 女流詩人の哀歌
10. NUDE MAN
11. 猫
12. 来いなジャマイカ
13. Just A Little Bit

研ナオコの為に書いた夏をあきらめてをセルフカバーしています。匂艶(にじいろ) THE NIGHT CLUBはシングルカットされてヒットしました。ジャケットも海ですが、内容的にも海を思わせる曲が多く、ファンが求めている内容になっている為に大ヒットした作品です。逢いたさ見たさ病める My MindはCMでも使われた曲です。PLASTIC SUPER STARは青山学院でのサークる時代のテイクを使った曲です。原由子が歌う流れる雲を追いかけては牧歌的な昭和初期歌謡を思わせる曲で中国残留孤児について歌っています。タイトル曲のNUDE MANではP-FUNKに挑戦しています。

Oh!クラウディアはシングルカットされていませんがファンにはお馴染みの曲です。この時期に桑田佳祐と原由子が結婚してファンから祝福されています。曲の中でも歌われている横浜の恋人は原由子の事のようですが、私にはどうしても桑田佳祐には他にも女がいたような気がしてなりません。単なる勘ぐりですが、桑田佳祐がモテないはずは無いのです。現在に至るまでのサザンスタイルはこのアルバムで完成したと言ってもいいほど、現在では定番となっているスタイルが築かれています。逆に言うとサザンの成長はここがピークとも言えます。後は応用編になっていきます。

DJ・コービーの伝説

思い出のスター・ダスト

夏をあきらめて

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[20100109]

ステレオ太陽族ステレオ太陽族
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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このアルバムまでにシングルでしか出ていないいなせなロコモーション、ジャズマン、わすれじのレイド・バック、シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリーと立て続けにシングル曲を出していました。私はサザンの曲の中でいなせなロコモーションが一番好きなので、この曲だけ動画を置いておきます。ちょうどこのアルバムが出た80年前後には日本でも本格的なサーフィンブームが起こっていました。サーフィンが出来なくても丘サーファーさえ登場するほど自称サーファーが沢山出てきます。そんな彼等のテーマ曲は山下達郎とこのサザンオールスターズだったのです。桑田佳祐の出身地である湘南、茅ヶ崎といった海にまつわる曲が多く、サーファーなども含めたファンが急増したことにより、サザンの人気は絶対的なものとなっていました。

1. Hello My Love
2. My Foreplay Music
3. 素顔で踊らせて
4. 夜風のオン・ザ・ビーチ
5. 恋の女のストーリー
6. 我らパープー仲間
7. ラッパとおじさん(Dear M.Y’s Boogie)
8. Let’s Take a Chance
9. ステレオ太陽族
10. ムクが泣く
11. 朝方ムーンライト
12. Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)
13. 栞のテーマ

60年代にはサーファーの事を太陽族と呼んでいました。その言葉を復活させたタイトルとなっています。このアルバムはロマンティックなバラード曲が多く、ユーミンを聴いているような人達にも受けるようになります。ラグタイムジャズ風のHello My Loveや我らパープー仲間などは前作辺りから得意としているスタイルになっています。CM曲となったMY FOREPLAY MUSICでは前戯をさせと歌っています。

ムクが泣くではベースの関口和之作で彼が歌っています。サイケフォークロックなこれまでのサザンには無かった曲です。Big Star Bluesや栞のテーマはシングルヒットし、Let’s Take a Chanceと共に映画モーニング・ムーンは粗雑にで使われました。パロディー精神は相変わらず旺盛で、ジャズやブルースからのパクリがたっぷり聴けます。当時は日本でもニューウェイブブームが起こり始めておりましたが、サザンは独自のスタンスをもったバンドとして存在出来るほど確固たる人気を維持していました。パンク性よりもメロディーを大事にする曲創りにこだわってきた事がこのバンドを長寿にしてきました。

Hello My Love

My Foreplay Music

素顔で踊らせて

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[20100108]

タイニイ・バブルスタイニイ・バブルス
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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バラエティー豊かな作品を集めたサードアルバムです。これまでは桑田佳祐の個性を生かす為のバンドとして頑張ってきましたが、この作品辺りからバンドとして作品を創っていこうとするチームワークが出てきます。ジャズの要素のある曲が増えてきて、更に表現力が出てきていますが、逆にロック色が薄れてきて、ソフトな歌謡曲的なミックスになり始めてきて、一般的には聴き易くなっているのですが、ファーストにあった荒っぽさがなくなって歌謡曲と言うフォーマットにズッポリハマってき始めています。

1. ふたりだけのパーティ~Tiny Bubbles(Type-A)
2. タバコ・ロードにセクシーばあちゃん
3. Hey!Ryudo!
4. 私はピアノ
5. 涙のアベニュー
6. TO YOU
7. 恋するマンスリーデイ
8. 松田の子守唄
9. C調言葉に御用心
10. Tiny Bubbles(type-B)
11. 働けロック・バンド(Workin’for T.V.)

シングルC調言葉に御用心から徐々にソフトタッチなサウンドになり始めます。続くシングル涙のアベニュー横浜の恋の物語を歌ったバラードで、キーボードの原由子は馬車道辺りに澄んでいましたので、当時から桑田とつきあっていた事が分かります。問題は次のシングルの恋するマンスリー・デイです。レゲエに乗せて原由子の月のものについて歌っているのです。こういう曲をシングルにしてしまうのは相当凄いです。結構エッチな曲があるサザンですが、例の英語発音で歌っている為か、嫌らしく聴こえない為、女性ファンは減らずに増えていく一方なのです。

そして原由子が初めてリードボーカルをとった私はピアノは後に高田みづえがカバーしてヒットしました。松田の子守唄ではドラムの松田弘が歌っています。メンバーに主導権を譲ってマンネリ化を防いでいます。Hey!Ryudo!は宇崎竜童に捧げられているようです。ジャズ風の作品ですが桑田らしい歌い回しになっています。タイトル曲のTiny Bubblesもジャズブルース調の曲になっています。桑田佳祐の作曲はパクリが多いのですが、このアルバムはパロディー精神が旺盛になっています。元ネタは分からないくらいにサザンカラーになっているのが桑田佳祐マジックです。

ふたりだけのパーティ~Tiny Bubbles

タバコ・ロードにセクシーばあちゃん

Hey!Ryudo!

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[20100107]

TEN・ナンバース・からっとTEN・ナンバース・からっと
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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勝手にシンドバットの大ヒットによって、プレッシャーを感じるようになった彼等は何とか気分しだいで責めないででヒットを続けて出します。ビッグヒットの後では売れなくなってしまうと言うジンクスを気にしていたのですが、彼等にはヒット曲を連発出来る実力が備わっていたのです。そして彼等の代名詞でもあるいとしのエリーも入っているサザンオールスターズの形が見えてきた作品です。

1. お願いD.J.
2. 奥歯を食いしばれ
3. ラチエン通りのシスター
4. 思い過ごしも恋のうち
5. アブダ・カ・ダブラ(TYPE 1)
6. アブダ・カ・ダブラ(TYPE 2)
7. 気分しだいで責めないで
8. Let It Boogie
9. ブルースへようこそ
10. いとしのエリー

気分しだいで責めないでのヒットで何とか一発屋にならなくて澄んだ彼等は続けて初のバラードシングル、いとしのエリーを出します。今でこそ名曲と知られている曲ですが、リリースされたばかりの時は、それまでのサザンのイメージと違っていた為に戸惑うファンもおりました。ちょっと地味過ぎる印象があったようです。そういう人に私は、バラードなのにレゲエのリズムを使っていて、間奏ではスライドギターを使うなど、これまでの歌謡曲とは違う斬新な曲なのだと説明して回りました。しかし、この曲は徐々にヒットしていき、コミックバンド的なイメージのサザンもシリアスな曲が作れる事を証明させたのです。

いとしのエリーは後にテレビドラマふぞろいの林檎の主題歌に使われ、長く愛される名曲となっていくのです。そしてこのヒットの後でも悩んだ桑田佳祐は何とか思い過ごしも恋のうちを生み出し、ヒット曲を連発させる事が出来ました。このアルバムは彼等が聴いてきた洋楽のスタイルを取り入れた曲が揃っており、お願いD.J.ではウルフマンジャックの真似をする辺り、米軍向けの放送局FENを聴いて育った事が分かります。ここまでの作品で自信をつけた彼等はどんどんプロの顔になっていくのです。

お願いD.J.

奥歯を食いしばれ

ラチエン通りのシスター

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[20100106]

熱い胸さわぎ熱い胸さわぎ
(1998/04/22)
サザンオールスターズ

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ロック歌謡に遅ればせながら馳せ参じてきたサザンオールスターズです。元々は青山学院大学のサークルバンドだったのですが、ヤマハEastWestというコンテストで桑田佳祐がベストボーカル賞を受賞してプロデビューする事になりました。勝手にシンドバッドというラテンのリズムに乗ったデビュー曲でいきなり火がつきました。バンド内にパーカッションがいると言う変わった編成でした。クラプトンが好きな桑田佳祐はサザンロックが好きだと言う事でサザンオールスターズですが、サザンロックと言うよりもラテン系のエスニックな要素もありのロック歌謡と言うイメージです。

1. 勝手にシンドバッド
2. 別れ話は最後に
3. 当って砕けろ
4. 恋はお熱く
5. 茅ヶ崎に背を向けて
6. 瞳の中にレインボウ
7. 女呼んでブギ
8. レゲエに首ったけ
9. いとしのフィート
10. 今宵あなたに

このバンドが果たした大きな役割は、それまで日本語歌詞のロックは様にならないという日本のバンドのジレンマを打ち破った事です。はっぴいえんどがはたした事はロックも日本語で表現出来ると言う事でしたが、桑田佳祐の歌い方は明らかに英語発音での日本語なのです。ですから英語の歌との開きが無くなっているのです。逆にお年寄りにとっては何を歌っているのかさっぱり分からないと言う現象に陥ってしまうのですが、それでもおかまい無しに英語発音で歌いまくった事によって、海外アーティストに対して持っていたコンプレックスを一気にはねのけてしまいました。日本ロック史にとっての大偉業を果たしたバンドと認識すべきなのです。

このファーストアルバムではアマチュア時代の勢いがあり、一番ぶっ飛んでいる作品だと思います。これ以降はどんどんソフトになっていくので私はこのアルバムが一番好きです。デビューシングルの勝手にシンドバッドも名曲ですが、女呼んで、揉んで、抱いて、いい気持ちと歌う女呼んでブギが一番の名曲でしょう。勝手にシンドバッドも胸騒ぎの腰つきと歌っていますが、胸騒ぎ残し月と言う風流な歌詞に聴こえてしまいます。これって英語の歌を聴いて聴こえる空耳アワーの感覚です。つまり英語の歌と同じ土俵に立ったと言う事です。本来は何を歌っているのかしっかりと伝える事が大事な歌ですが、そのタブーを破った事によって日本語ロックは大きな一歩を踏み出したのです。

リトルフィートへの想いを歌ったいとしのフィート、早くからレゲエを取り入れたレゲエに首ったけ、恋はお熱くなど、既にサザン節とも言える曲が既に芽生えています。結構良い曲が揃っていて、それでいてぶっ飛んだ歌詞が一番炸裂しているアルバムです。この勢いを今でも持っていてくれたらまだ評価出来るのですが、今のサザンは完全に牙を抜かれています。ですからこのアルバムが一番サザンらしいと私は思います。

勝手にシンドバッド

別れ話は最後に

当って砕けろ

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