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[20100131]

DREAM+REVOLT(紙ジャケット仕様)DREAM+REVOLT(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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シーナのノーメイクどアップのジャケットは強烈ですが、いつものシーナ&ザ・ロケッツサウンドが聴けます。大分ハードなサウンドが蘇っていますが、ポップなサウンドもあります。バンドのハードなプレイはシーナが育児休暇をとっていたザロケッツ時代に男だけのバンドだったので、ハードなスタイルも出すようになっています。

1. ジャングル2
2. ドリーム・アンド・リヴォルト
3. ソルジャー
4. ロリポップス・アンド・レインボー
5. レヴィー・ブレイクス
6. ピロー・トーク
7. エンジェル・アイズ
8. オルモスト・ブルー
9. ビー・クール
10. アイ・ガッタ・ムーブ
11. パーマネント・ハネムーン

このバンドの作詞はサンハウスの柴山俊之が手がけている事が多く、このアルバムもほとんどの曲が柴山俊之による詩になっています。シーナはいつも男心を歌っているのですが、なぜか女の側の気持ちが伝わってきます。ジャングル2のワウギターがカッコいいです。アメリカで鍛え上げてきたプレイも大分反映されています。

常に裏切らないロックンロールを聴かせてくれるバンドであり、どの作品を聴いても痛快です。それはこのアルバムも同じで、ジャケットに怖がらずに聴いてみて下さい。キープオンロッキンとはこのバンドの為にあるような言葉です。別に難しい事はやっていません。シンプルだけで単純でもないと言う魅力があります。好みはあるかもしれませんが、誰からも好かれるような曲をやっています。それでいて潔くカッコいいのです。

シーナ&鮎川誠トークショウ
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[20100131]

HAPPY HOUSE(紙ジャケット仕様)HAPPY HOUSE(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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ニューヨークのライブハウスCBGBでライブデビューし、海外のミュージシャンとも交流するようになりました。そしてこのアルバムではクリススペディングが参加しています。彼はギター物真似やブライアンフェリーのソロ活動でのギタリストをやったり、フュージュンもやっていましたが、基本はパブロック系のギタリストです。ですからこのアルバムもパンク前夜のパブロックなロックンロールで溢れています。

1. ハッピー・ハウス
2. ジェット・コースター
3. ワイルド・ワン
4. グローリー・オブ・ラブ
5. ヤー・ヤー・ヤー
6. ポイズン
7. レディ・スナイパー
8. スパイ
9. ラフネック・ブルース
10. イヤリング

アメリカではシーナのような東洋の美女的なボーカリストはかなり受けがよく、海外だけで活動している女性バンドもおのころから増えています。そしてバンドのソリッド感もCBGBでは認められ、バンドとしても自信をつけての作品なので、その勢いが詰め込まれています。日本では露出が減っていた時代でしたが、バンドとしては充実しています。オーソドックスなロックンロールスタイルですが、ベテランならではのツボを得た格好良さがあります。ラフネック・ブルースでは鮎川誠のスライドギターを堪能出来ます。

60年代のビートポップスから頂いたコード進行を使った曲は、おいしい曲になるのは必然です。それでも自分達のスタイルとして吐き出せるだけのフィルターを持っているのがこのバンドの強みです。たとえカバー曲集を出してもオリジナルのように聴こえる作品を出す事が出来るのがこのバンドなのです。それ以上のものを求めていない、ただロックンロールが好きなバンドであり、たかがロックンロール、されどロックンロール、だけどそいつが大好きなんだという台詞を地でイっている大人達なのであります。

HAPPY HOUSE

JET COASTER

WILD ONE

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[20100131]

#9(紙ジャケット仕様)#9(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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ライブアルバムCaptain Guitar and Baby Rockからすぐに出されたスタジオアルバムです。基本は変わっていませんが、サンプラーなどのテクノロジーも導入して、多少テクノポップ時代のような脚色をしています。ノリは変わらないのですが、そうしたバンドサウンド以外の音が入る事によってバラエティー豊かになります。テクノポップ時代のようなポップな曲をこの時代にやるのは逆に新鮮でいいです。

1. バットマン88
2. ダンス・ダンス・ダンス
3. アイム・レディ
4. ノー・ノー・キャッチフレーズ
5. アイ・ドゥ・ラブ・ミー
6. 壊れちゃう
7. レッツ・メイク・ア・メモリー
8. どうしても逢いたい
9. シュガー・フィンガー
10. ビッグ・ビート
11. イエス、ロック、イエス
12. サニー

セカンドアルバムでテクノバージョンでやっていたバッドマンのテーマ曲をバットマン88で、今度はギターアレンジでやっています。この曲でスタートする事によって、テクノポップ時代の印象がよぎり、このアルバムで起こる事への心の準備ができます。アイ・ドゥ・ラブ・ミーでのレゲエ曲でダブのようにサンプラーを使っています。こういう曲をやっても前歴があるだけに決まっています。違和感無くカッコいいです。

サニーは有名なカバー曲です。バンド以外の肉付けアレンジがつけられていますが、いつものシーナ&ザロケッツであり、この路線を突き進むのもいいと思います。パンク色が薄くなっているので、物足りないファンもいるかもしれませんが、シーナの魅力を発揮させるには、これだけのバラエティー豊かな選曲が必要だと思います。全盛期に負けるとも劣らない出来映えです。

どうしても逢いたい

[20100131]

GATHERED(紙ジャケット仕様)GATHERED(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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ベテランになればなるほどパンク化していくシーナ&ザ・ロケッツ。新作を出すたびにデビューアルバムのような新鮮さを持っています。このアルバムではゲストで山口冨士夫、白井良明と言うギタリストが参加しており、ダビングはせずにツィンギターアレンジでギターを強化しています。

1. バッド・ボーイ・ブルース
2. ライク・ア・ハニー・ドリッパー
3. ゲームス・フォー・ガールズ
4. エンジェル
5. 時限爆弾
6. ABC
7. ドゥ・ザ・ドント
8. コインの裏側
9. バン・ブー・バン・バン
10. 愛の白い鳥

初心を忘れないバンド、と言うか不器用ともいえるくらいファーストアルバムのころのようなバンドを始めた頃の熱気を持ち続けています。進歩していないのではなく、進歩しているのに同じ事をやっているので、同じ事でも充実度が違います。これはウルフルズにも言える事なのですが、こういうバンドは珍しいです。

パンク系の曲が多いですが、曲自体はポップでシンプルなので理屈抜きに楽しめます。時限爆弾のようなアッパーなロックンロールをベテランになっても違和感無く出来るのはうらやましい事でもあります。ロック小僧、ギター小僧の頃のままのやりたい音楽を素直にぶつけてくれるバンドであり、それでも飽きない魅力があります。

インタビュー in LA

[20100130]

MAIN SONGS(紙ジャケット仕様)MAIN SONGS(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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歌はポップでもサウンドはどんどんハードになっていきます。その為か、ヒット曲は少なくなりましたが、ライブでその存在感を発揮していくようになっていきます。曲調もキュートからセクシャルな感じになっています。シーナの歌も妖しさが増しています。前作は鮎川誠が歌う曲が多かったのですが、このアルバムではほとんどシーナがその妖艶な歌を聴かせてくれます。

1. ハウリング・ウルフ
2. モダン・ダンス
3. 女バタフライ
4. プラザヘ行こう
5. 今夜はたっぷり
6. 恋のスウィンドル
7. ブルー・アップ・オン・ザ・ビーチ
8. ヒーズ・ア・ディスポーザー
9. ハートブレイカー
10. この道

恋のスウィンドルのようなハードロックタイプの曲が多く、レスポールとマーシャルのコンビネーションが遺憾なく発揮されています。ブルー・アップ・オン・ザ・ビーチはサーフロックのような曲です。カバー曲のようなタイトル曲が多いのですが、全部オリジナルです。この道だけ日本の童謡のカバーです。ロックンロールしています。セックスピストルズのようです。

鮎川誠の男気のあるギターが大活躍で、YMOとの蜜月時代には抑えられていた歪みも大爆発しています。やっと本領発揮出来る自由を手に入れられたのだと思います。これこそめんたいロックの元祖である鮎川誠らしいサウンドになっています。ライブでもかなり鍛えられているのだと思いますが、まるでインディーズバンドのようなのに風格を感じる格好良さです。

今夜はたっぷり

この道

[20100130]

NEW HIPPIES(紙ジャケット仕様)NEW HIPPIES(紙ジャケット仕様)
(2009/12/16)
SHEENA & THE ROKKETS

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ポップでソリッドな80年代サウンドを飲み込みながらも、実直なまでのロックンロールスピリッツに突き動かされたバンドサウンズが楽しめます。シンプルなバンドサウンドでありながら、飽きさせない絶妙なアレンジ、シーナの魅力もしっかり活かしきった創りになっています。

1. 夢のパラダイス
2. SWEET INSPIRATION
3. BOOGIE BABY
4. PRETTY LITTLE BOY
5. イヤイヤ・ロックンロール
6. OH MOON
7. BACK DOOR MAN
8. ノンノン人形
9. ROCK'N'ROLL KING SIZE
10. FRICTION DRIVE
11. FOUR SEASONS
12. 恋をしようぜ

SWEET INSPIRATIONという久々のヒットシングルを引っさげて、セルフプロデュースしたアルバムです。鮎川誠とシーナの間には双子の子供がいたのですが、プロとして上京する際には両親にあずけていました。彼等は下北沢周辺に住んでおり、当時、私は鮎川誠が2人の子供を連れて、でっかい辞書みたいな本を持って下北を歩いてる姿を見かけました。この頃には子供も東京に呼び寄せていたようです。

未だに博多弁が抜けない鮎川誠ですが、ギタープレイもサンハウス時代から変わらない実直なまでのロックンロール魂が宿っています。ノンノン人形はミッシェルポルナレフのカバーではなく、オリジナル曲です。鮎川誠が歌う夢のパラダイスやBOOGIE BABYなどハードなプレイも目立ち始めました。全曲乗り乗りの楽しめる曲ばかりです。鮎川誠の歌う比率が上がったのは、母親でもあるシーナの負担を減らすためだったようです。

SWEET INSPIRATION

[20100130]

ピンナップ・ベイビー・ブルース (紙ジャケット仕様)ピンナップ・ベイビー・ブルース (紙ジャケット仕様)
(2006/01/18)
シーナ&ロケッツシーナ&ザ・ロケッツ

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ピンナップ・ベイビー・ブルース (紙ジャケット仕様)ピンナップ・ベイビー・ブルース (紙ジャケット仕様)
(2006/01/18)
シーナ&ロケッツシーナ&ザ・ロケッツ

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ミッキーカーティスがプロデュースした作品です。これまでのテクノポップなアレンジはなくなり、ロックンロール中心の楽曲が揃っています。オールディーズブームに乗っかる形になったようです。鮎川誠もロックンロールをやりたい訳ですから、この方向性をとって正解でしょう。

1. プロポーズ
2. ピンナップ・ベイビー・ブルース
3. オールド・ファッションド・ラブソング
4. クライ クライ クライ
5. 恋のダンス天国
6. ハートに火をつけて
7. ミックス・ザット・マン
8. クレイジー・クール・キャット
9. サティスファクション
10. ジュークボクサー

シングルカットされたピンナップ・ベイビー・ブルースを始め、ストーンズの初期の頃を思わせる曲が揃っています。極めつけはストーンズのカバーサティスファクションでしょう。鮎川誠が歌っています。なぜかこのバンドはカバー曲の方がヒートアップしています。ハートに火をつけてはドアーズではなくて、クラッシュのブランニューキャデラックのカバーで、ライブバージョンになっています。

やはりこのバンドはテクノポップよりもロックンロールの方が活き活きとしています。ミッキーカーティスはクールスなどもプロデュースした人で、ロカビリー系に関して言えば日本の先駆者であり、80年代初頭の日本では、なめ猫ブームや横浜銀蝿、ヴィーナスなどが出てきて、フィフティーズリバイバルが起こっていました。ニューウェイヴ系のバンドもその時代をリバイバルさせたようなシンプルなスタイルを好んでいた事もあり、時代的にはマッチしたサウンドでした。

ピンナップ・ベイビー・ブルース

サティスファクション

[20100130]

チャンネル・グー(紙ジャケット仕様)チャンネル・グー(紙ジャケット仕様)
(2006/01/18)
シーナ&ロケッツシーナ&ザ・ロケッツ

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前作に引き続きYMO前面バックアップのテクノポップニューウェイヴなポップなアルバムです。女性ボーカルと言う事で、ポップ路線を選択しました。エルビスコステロやブロンディーのようなオールディーズの影響を持ったニューウェイヴなスタイルです。バンドスタイルを重視するようになって、テクノポップ度は控えめになっています。

1. ホット・ライン
2. マイ・ボーイフレンド
3. アイ・スパイ
4. デッド・ギター
5. キス・ミー・クイック
6. スージー・Q
7. 浮かびのピーチガール
8. たいくつな世界
9. グッドラック
10. ワンナイト・スタンド
11. ベイビー・メイビー
12. スネークマン

ポップ路線で人気が上がった事により、この路線を突き詰めるようになっています。サンハウス時代とは様変わりしましたが、カバー曲のスージー・Qでは盛り上がっています。後、たいくつな世界のような曲でハードなプレイを堪能出来ます。何といってもシーナの魅力がこのバンドの要となりましたので、それを前面に押し出した事によって成功しています。シーナは決して美人ではないのにチャーミングな存在感があり、それが女性ファンに共感を与えているようです。

日本では当時ニューエイヴの他にオールディーズのリバイバルブームがあり、その傾倒としても親しみ易い感じの曲が創られています。ディスコもロックンロールやロカビリーで踊る場所が増えていました。そういう場所でもかけられる曲になっているのです。それでいてニューウェイヴな味付けがされていて、新しさもあったのです。どの曲も親しみ易い曲ばかりで、これ又ヒットいたしました。

キス・ミー・クイック

浮かびのピーチガール

ベイビー・メイビー

[20100130]

かなり前から噂されていたAPPLEのタブレットがついに登場。
ipadと言うネーミングはipodとかぶるのでどうかとは思います。
なんだか見た目はiphoneやitouchをでかくしただけというイメージです。
内容もほとんど同じ内容ですが容量や性能は高くなっています。

Apple iPad 9.7inch タブレット 64GB Wi-Fi + 3G (仮称)Apple iPad 9.7inch タブレット 64GB Wi-Fi + 3G (仮称)
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アップル

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私にとっては別に必要ないものですが、これからこれをもって歩いている人が増えるのでしょうか。
容量は16GB、32GBまたは64GBと選べます。バッテリーは最長10時間となっています。
これを必要とする人はいるのでしょうか。
カバーをかけるとアップルマークがついててクールです。
ファッション的なアイテムになるのでしょうか。
まだまだ機能的には発展する余地が沢山残されているのは事実です。

Apple iPad Demo

Demo by Steve Jobs

[20100129]

真空パック (紙ジャケット仕様)真空パック (紙ジャケット仕様)
(2006/01/18)
シーナ&ロケッツシーナ&ザ・ロケッツ

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真空パック (紙ジャケット仕様)真空パック (紙ジャケット仕様)
(2006/01/18)
シーナ&ロケッツシーナ&ザ・ロケッツ

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鮎川誠がYMOのツアーに参加した縁で、YMOが大々的にバックアップしたセカンドアルバムです。当時の最先端の音になっているだけに大ヒットしました。テクノポップとニューウェイヴした形で、シーナの歌もまるでブロンディのようです。曲もポップな曲が選ばれており、シーナ&ザ・ロケッツはニューウェイヴ系のバンドとしてメジャーな存在になっていきます。

1. BATMAN THEME
2. YOU MAY DREAM
3. センチメンタル・フール
4. オマエガホシイ
5. レイジー・クレイジー・ブルース
6. 恋のムーンライトダンス
7. STIFF LIPS
8. HEAVEN OR HELL
9. I GOT YOU,I FEEL GOOD
10. YOU REALLY GOT ME
11. RADIO JUNK
12. ロケット工場

ラップでくるまれているジャケットがオリジナルジャケットで、なぜか、その後ジュースを飲んでいるジャケットに代えられました。現在のCDはオリジナルジャケットに戻されています。オープニングのBATMAN THEMEはバットマンのテレビ放送時のテーマソングで、ジャムがパンクアレンジにしていましたが、ここではテクのアレンジにされております。YOU MAY DREAMは彼等の最大のヒット曲で、この1曲でメジャーになったと言っても過言ではありません。恋のムーンライトダンスもポップでキュートな曲です。カバー曲も豊富で、オマエガホシイはストゥージズのカバー、I GOT YOU,I FEEL GOODはジェイムスブラウンのカバー、YOU REALLY GOT MEはキンクスのカバーです。

カバー曲でのヒートアップぶりはオリジナルを凌いでいます。それだけ思い入れのある曲なのでしょう。レイジー・クレイジー・ブルースやRADIO JUNK、ロケット工場は思いっきりテクノポップしています。RADIO JUNKは高橋幸宏のソロアルバムに入っていた曲で、鮎川誠が歌っています。STIFF LIPSのようなニューウェイヴの曲もあり、楽しいアルバムです。ギターの音は歪んではいますが、ポップにデフォルメされています。ポップになった事で女性ファンも増えて、シーナ&ザ・ロケッツの全盛期を築いていきます。テクノポップとロックンロールが融合したニューウェイヴな名盤です。

YOU MAY DREAM

Lazy Crazy Blues

RADIO JUNK

[20100128]

#1#1
(2004/02/25)
SHEENA & THE ROKKETS

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#1#1
(2004/02/25)
SHEENA & THE ROKKETS

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サンハウスのギタリスト鮎川誠結成したバンド、シーナ&ザ・ロケッツです。ボーカルに奥方のシーナを起用して、福岡から上京して活動を始めました。シーナはサンハウスのおっかけグルーピーでした。ほどなく鮎川誠と結婚して、そのキャラクターに目を付けた鮎川誠によってボーカリストに仕立て上げました。このファーストアルバムはサンハウス時代の流れを汲むもので、鮎川誠が感銘を受けていたストゥージズやニューヨークドールズといったパンクの元祖的なバンドの影響を受けています。その為、パンクでもないがオールディーズでもないスタイルを確立していきます。

1. 涙のハイウェイ
2. 夢みるラグドール
3. レモン・ティー
4. 恋のダイヤモンドリング
5. ボニーとクライドのバラード
6. 恋はノーノーノー
7. アイラブユー
8. シュガーリー
9. トレイン・トレイン
10. ブルースの気分
11. ブーンブーン
12. ビールス カプセル
13. 400円のロック
14. カモン

このバンドの最大の特徴はシーナの歌であり、それが最大の魅力でしょう。ちょっと甘えたような、それでいてセクシーな歌い方は元祖はサディスティックミカバンドのミカになりますが、ミカの時代はその歌い方はあまり評価されていませんでしたが、シーナの登場により、この歌い方はとてもチャーミングで小悪魔的だと高い評価を得ていきます。この成功により、ニューウェイヴ系のバンドの女性ボーカルには、この影響が強く感じられます。そして鮎川誠のギタープレイもキモになっています。

レスポールスタンダードをストレートにマーシャルアンプにつなぐという王道のギターサウンドですが、この音に間違いは無いのです。あまりにもベタなセッティングですが、ここから繰り出されるナチュラルディストーションは本当にいい音を出します。このファーストは一時廃盤になっているので、知られている曲は少ないのですが、一番有名で代表曲のレモン・ティーが入っています。この曲はヤードバーズのトレインケプトアローリンもしくは、フォガットのハニーハッシュに日本語歌詞を付け入るものですが、ライブでは一番盛り上がります。シーナの女性ボーカルと言う事で、ポップでパンキッシュな魅力に溢れています。当時類似していたバンドとしてはドクターフィールグッドでしょうか。パブロック系ですね。

涙のハイウェイ

レモン・ティー

400円のロック

[20100127]

KAZA-BANAKAZA-BANA
(2003/12/17)
ARB

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前作のようにポップな歌にハードなロックンロールと言う図式は変わりません。しかし、サウンド的には初期の頃のような軽やかさが蘇っています。前作ほどトゥーマッチ感はありません。かなりソリッドで硬派な心意気は更に増しています。オルタナとは違うA.R.B.ならではのロック魂が宿っています。

1. まぶしきコノ世
2. KAZA-BANA
3. プレゼント
4. 魂のハグ
5. 独立記念日
6. 涙の河
7. LOVE YOUR LIFE
8. 迷子のジョー
9. プロテスト・ソング
10. サスライ
11. 戦場のイマジン

メッセージ性もこの第四期は強固になっており、そして箸休め的なバラードでは優しい男であったりします。前期、前々期ではファンクを取り入れていたりしていましたが、この第四期ではそれが全くありません。純粋なロックンロールに徹しています。パンクとも又違うスタイルであり、これは長年A.R.B.が積み上げてきた独自のスタイルと言えましょう。

しかし、このアルバム発表の後、石橋凌が脱退声明を発表、バンドはキースのみがオリジナルメンバーとなりました。しかし、石橋凌抜きのA.R.B.は考えられず、バンドは休止状態のまま本日までに至っています。実質解散しているのと同じで、再結成でもない限り、このアルバムが最後のアルバムとなっております。ライブでは死ぬまでやり続けます、と言っていた石橋凌でしたが、本当にこのまま終わってしまうのでしょうか。私にとっては第一期、第二期までのA.R.B.が好きです。名曲もその時期に存在します。後は好みの問題でしょうか。

まぶしきコノ世

LOVE YOUR LIFE

[20100126]

HARD-BOILED CITYHARD-BOILED CITY
(2001/06/13)
ARB

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21世紀に入って初めてのアルバムです。前作からのポップな曲創りはしているのですが、ハードロックというか、オルタナなレベルを振り切ったノイジーなサウンドになっています。テーマも戦争や労働者といったA.R.B.ならではのテーマになっています。一時は抽象的になっていたメッセージも本来のストレートな表現になっています。

1. HARD-BOILED CITY
2. MAY DAY
3. 共犯者よ
4. NEW RED SUN
5. LOVELESS TOWN
6. DOORMAN’S BLUES
7. リターン・マッチ
8. WAVE of LOVE
9. 威風堂々
10. 17
11. P.S.ご自愛を…

かなりラフな出来上がりです。バンドサウンドを強調するように、細やかなアレンジも控えめです。ギターサウンドがかなり大音量に設定されているので、EBIのブンブンベースもはじけ具合が伝わってきません。これは内藤幸也が大きなイニシアティヴを握っている事を物語っています。曲はポップな旋律を持っているのに、ポップに聴こえないくらいにハードボイルドです。これは狙いなのでしょうが、せっかく前作で豊かな表現が出来るようになったのに台無しにされたような気持ちになります。

どんなにギターが主役の曲でも、A.R.B.は石橋凌の歌より出しゃばる音があってはいけないのです。ミキシングのより豊かなステレオの広がりがトゥーマッチなのです。まるで第三期のような飽食感です。こういうミキシングされたロックは沢山ありますが、A.R.B.には似合わないという気持ちになります。個人的な趣味かもしれませんが、若い頃より張りがなくなった石橋凌のボーカルをもっと際立たせる処理が必要だったと思います。A.R.B.の作品だと思わなければいい出来だと思いますが、ちょっと暴走し過ぎではないでしょうか。

LOVELESS TOWN

[20100125]

EL DORADOEL DORADO
(1999/08/18)
ARB桜井鉄太郎

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第四期A.R.B.の最高傑作はこのアルバムだと思います。前作にもあった疾走感と、今回は楽曲のクゥォリティー重視になっています。曲自体はポップだったりするのですが、アレンジはソリッドなロックンロールに徹しており、初期の頃からあったA.R.B.の良さが全て詰まっていると言ってもいい名盤です。

1. これから…
2. LONESOME RYDER
3. EL DORADO
4. グロリアが聞こえる
5. RESPECT THE NIGHT
6. SOULFUL DAY
7. Nightmare Slayer
8. MIDNIGHT STRANGER
9. 反逆のブルースを歌え
10. 人として

前作は勢い重視のような所がありましたが、石橋凌も俳優業を辞めて、作曲に専念出来たのでしょう。全盛期を思わすような出来映えの曲が揃っています。どの曲にも見せ場があり、よく練られています。演奏力は最初から貫禄のある、そしてどの時期よりもまとまったバンドグルーヴ。最高に充実した作品だと思います。石橋凌の歌にも魂が戻っています。RESPECT THE NIGHTのように石橋凌だけで創った曲は初期の頃のように名曲になっています。

全体的に70年代ロックを思わせるような仕掛けがあって、それでいて常に前を向いているような姿勢が痛快です。ジャケット写真は爽やかなテニス青年になっている所がギャップがあってユニークです。ポップ性がありながらもアグレッシヴさは失っておらず、久々に満足出来る作品に出会えました。この後、又アグレッシヴさを追求していくようになるので、残念なのですが、このアルバムに傾けた集中力を維持していけば、この第四期はもっと広がりのある実績を残せたと思います。それくらいこのアルバムにはA.R.B.マジックが宿っています。名盤です。こうでなくっちゃいけません。

LONESOME RYDER

反逆のブルースを歌え

[20100125]

1敗で朝青龍と並んでいた白鵬が12日目 日馬富士に敗れ、13日目 魁皇に敗れると言う波乱があり、1敗を守っていた朝青龍が千秋楽を待たずに14日目に優勝を決めました。優勝回数は北の湖を抜き、大鵬、千代の富士に次いで歴代3位となりました。しかし千秋楽に白鵬に敗れてしまいました。把瑠都は殊勲賞も取って12勝として、大関取りの足がかりとしました。把瑠都はどうも背の低い相手が苦手なようで、背の低い相手には上から抱え込もうとしてしまう癖がありましたが、それが自分の駄目な所だと言う事が分かってきているようです。相撲の基本は下から上に押し上げていく事が基本で、そういう取り組みが出来なければ上には通用しないのです。大分自分に必要な事が分かってきて自覚も持っているようなので、これから大きく化けてくれると思います。

上位力士の成績
朝青龍 13勝2敗 優勝
白鵬 12勝3敗
琴欧洲 9勝6敗
日馬富士 10勝5敗
琴光喜 1勝7敗7休
魁皇 9勝6敗
把瑠都 12勝3敗
千代大海 0勝4敗(引退)
琴奨菊 6勝9敗
鶴竜 7勝8敗


若手ではモンゴル勢ですが、白馬と玉鷲が力をつけてきているようで、今後期待が持てます。魁皇は勝ち越してしまいましたので、これからも勝てば勝っただけ最多勝ち星数の記録を更新していく事になります。当分誰も抜けない記録となるでしょう。土佐豊と豊響は派手さはありませんが、大勝ちしています。若手がどんどん伸びてくれば今年の大相撲も大いに楽しめると思います。

大相撲初場所 千秋楽の結果

白鵬 Vs 朝青龍

把瑠都 Vs 旭天鵬

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[20100124]

REAL LIFEREAL LIFE
(1998/03/21)
ARBA.R.B.

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8年間も活動停止していたA.R.B.に石橋凌が復帰して再活動を始めた新生A.R.B.第一弾です。ギターに元スーパーバッドの内藤幸也とベースに元ユニコーンのEBIを加えた第四期に入りました。若い新メンバーにより新しい息吹が吹き込まれたバンドは更にパワーアップしました。若い2人はどちらも昔からのA.R.B.の大ファンで、特にEBIは再活動をする際は是非参加させて欲しいと嘆願し続けました。アマチュアだった頃から憧れていたバンドに参加出来るなんて夢のような出来事です。

1. リアル・ライフ
2. はじまりの詩
3. TOKYO OUTSIDER
4. インフィニトリー
5. マッド・ウェイヴ
6. 悪い奴ほどよく眠る
7. スケアクロウ
8. バラとサボテン
9. サイバー・レイン
10. Re-born(トゥ・ビー・フリー)

ソリッドなロックンロールと言う変わりはないのですが、質が明らかに違っています。これまでのどの時代とも違うA.R.B.なのにA.R.B.でしかないサウンドなのです。進化と言うのとも違うと思います。まるで別の時間の流れに存在していた同じバンドなのです。EBIのベース音がかなり太く音創りされています。ギターはナチュラルなのにドライブ感があります。ベースがブンブン、ギターがギンギンなのに音数が少ない分トゥーマッチにはなっていません。バンドのクゥオリティーと言う点では最強かしれません。

EBIは作曲でも積極的に参加しており、メロディーの付け方もユニコーンを連想させる所もあります。ベースの低音の具合が最高に子宮に響きます。この作品はかなりラフな感じで作られていますが、アレンジは結構細かく創られています。石橋凌の声がいまいち迫力に欠けるのが気になりますが、8年ぶりなら致し方ありません。それにしても最高にアグレッシヴでクールで、新生なのに始めから貫禄があります。

TOKYO OUTSIDER

INFINITELY


[20100124]

BLACK Xmas ARB SECRET SINGLESBLACK Xmas ARB SECRET SINGLES
(1991/06/21)
A.R.B.

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A.R.B.にはシングルのみの曲やシングルB面だけで使われた曲がありました。活動中止中にファンの熱望により、これらの作品を集めたのがこの作品です。又、アルバムとはバージョン違いのシングルバージョンが収められているので、ファンとしては揃えておきたいマストアイテムだと言えます。オリジナルアルバムに数えてもいいくらいのベストアルバムです。

1. ジャックナイフ・ブルース
2. 魂こがして
3. トーキョー・シティは風だらけ
4. ノクターン・クラブ
5. R&Rエア・メイル
6. ブラック・クリスマス
7. ダンス・ミュージック~ハリケーンバンド
8. シェリーは昼間は死んでる
9. トラブルド・キッズ
10. ディープ・インサイド(イン・ザ・シティ)
11. ファイト・イット・アウト!
12. ブルー・カラー・ダンサー
13. ビッグ・ロマンス
14. ワン・ウェイ・トリップ
15. ゴッド・ブレス・ザ・リング
16. 挑戦者(ARB)のテーマ
17. 魂こがして
18. アフター’45
19. ハッピネス
20. ロック・イット!ベイビー

デビューから第三期までのシングルコレクションになっています。全てのシングル曲ではありませんが、これまでアルバムでは紹介されていなかった曲が集められています。アルバムではライブバージョンでしか聴けなかった魂こがしてとトーキョー・シティは風だらけのスタジオバージョンが聴けるだけでも価値があります。そしてシングルでしか発表されていなかったBLACK X'mas/Dance music/ハリケーン・バンドとBlue Color Dancer/Big Romance、God Bless The Ring/挑戦者(ARB)のテーマが聴けるのも嬉しい事です。

R&R AIR MAILとシェリーは昼間死んでいるはシングルB面でしか聴けなかった曲です。後は踊り子ルシアが入っていれば完璧でした。全盛期のA.R.B.の鼓動が脈打つ珠玉のロックナンバーばかりです。田中一郎、斉藤光浩、白浜久の三人のギタリストのプレイの違いなどを楽しむのもいいでしょう。魂こがしてとトーキョー・シティは風だらけで聴ける田中一郎のベースプレイも聴きものです。結構おかずも入れて面白いプレイをしています。ファンにはたまらない名曲のオンパレードです。

魂こがして

トーキョー・シティは風だらけ

R&R AIR MAIL

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[20100124]

SYMPATHY(紙ジャケット仕様)SYMPATHY(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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再び白浜久のギタースタイルに戻った、ONE and ONLY DREAMsのサウンドに近い感じになっています。ヘヴィーでエフェクティヴなギターをステレオで広げて隙間を無くしたようなA.R..Bとしてはトゥーマッチなサウンドになっています。浅田孟のピッキングベースも結構主張しており、第三期のサウンドとしてはこれが正解なのかもしれません。

1. SYMPATHY
2. ROCK THE GUERRILLA
3. URBAN FREEWAY
4. MURDER GAME
5. CLASSICAL HARMONY
6. ALL THE CHILDREN’S LOVE
7. SCRAMBLE WORLD
8. GOLDEN TIME
9. 1人ぼっちの世界
10. NO EASY ROAD
11. SOUL TO SOUL
12. 抵抗の詩
13. 明日へのBOOGIE

初期の頃のようなサウンドに回帰した事は逆に不自然だったのかもしれません。この80年代を反映したようなゴージャスなサウンドの方が、このメンバーの中では自然な音だと思います。MURDER GAMEは当時世間を騒がせていた埼玉連続幼女誘拐殺人事件を題材にしており、この曲はNHKでは放送禁止曲に指定されてしまいました。ちょっと時代錯誤な措置だと思いますが、それだけ生々しい事件だったのです。

石橋凌のボーカルも豊に録られています。全体的に厚みのあるサウンドにミキシングされています。アボリジニの伝統楽器ディジリドゥーが入っていたりと、サウンド密度は深いです。この後松田優作が亡くなって、石橋凌は約束だった役者に専念する為にバンドは一時活動停止となります。役者として成功する訳ではありませんが、それだけ松田優作は大きな存在だったのです。そして第三期A.R.B.はそのまま終わっていきます。

SYMPATHY

MURDER GAME

SOUL TO SOUL
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[20100124]

PAPERS BED(紙ジャケット仕様)PAPERS BED(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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ベースの岡部滋が脱退してシーナ&ザロケッツの浅田孟が参加しました。しかし、ギタリストは代わっていないので第三期の作品になります。サウンド的には前作からの流れで、初期の頃のようなソリッドなロックンロールに80年代テイストのデジタルシンセを邪魔にならないほどに施したサウンドになっています。

1. System in System
2. NEWSPAPERS BED
3. ミステリアス・ダンス
4. Many Images ~A MAN IN THE WIND~
5. FIFTY-FIFTY
6. HIDE and SEEK
7. BLACK EYES
8. そして明日から
9. HEROES ~英雄たち
10. SWEAT,HEART & BRAIN
11. LAST CALL
12. Do it!Boy(NEW VERSION)
13. BAD NEWS(NEW VERSION)

ライブ受けするようなアップテンポの曲が多いのですが、この作品ではこれといった飛び抜けた曲が無く、作品としての印象は薄いと思います。しかし、バンドとしてはまとまっており、浅田孟のベースは流石にいい音を出しています。石橋凌も役者との両立は出来ないとバンドに専念する事を決めていました。Many Imagesのようなバラード調の曲はポップに仕上げていますが、昔に比べると今ひとつと言った所です。

白浜久もA.R.B.流のギタープレイと言うのが分かってきたようで、田中一郎風のスタイルを再現しようとしています。トゥーマッチなアレンジは控えています。疾走するA.R.B.であっても、必ず感心するほどいいメロディーを作っていたものでしたが、このアルバムにはそれがありません。俳優業との両立が出来なかった事が集中力を切らしていたのかもしれませんが、このアルバム以降の作品はもう晩年の作品と言う印象で、大きな期待は持たずにファン心理のみで暖かく見守るのみでいいと思います。

System in System

BLACK EYES

SWEAT,HEART & BRAIN

[20100123]

ROCK OVER JAPAN(紙ジャケット仕様)ROCK OVER JAPAN(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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第三期A.R.B.の最高傑作はこのアルバムだと思います。初期の頃のようなシンプルなロックンロールと勢いを取り戻しながらも、デジタル処理したちょっとしたシンセのアレンジを邪魔にならないように施しています。このアルバムなら昔からのファンも納得出来る内容になっています。

1. ROCK OVER JAPAN
2. HAPPINESS
3. HURRY UP
4. ANGEL
5. AUTOMATIC MAN GOES
6. PEACE&LOVE
7. DREAMING BABY
8. OWE MY OWN
9. SAY!NO!!

タイトル曲のROCK OVER JAPANは第一期A.R.B.の勢いを取り戻したような構成になっています。そして控えめなシンセの効果が新しいA.R.B.なのだと分からせてくれます。HAPPINESSはシングルカットされた曲で、良い曲です。HURRY UPも初期の頃の勢いを持った曲です。ANGELは全く新しいタイプの曲で、80年代らしいシンセの刻みに生のストリングスを導入しています。

AUTOMATIC MAN GOESは80年代ポップなサビになっていますが、全体的には初期の頃のロックンロールになっています。白浜久のギターもA.R.B.スタイルに合わせて前作のようなエフェクティヴなな音色は控えめになっています。それでいてきちんとアレンジされた考え抜かれた構成になっています。まだまだ叫び続ける狂えない夜を崩していくバンドであり続けている事を主張するようなアルバムです。ライブ向きな曲が多く、全盛期を蘇らせるような納得できるような内容です。

ROCK OVER JAPAN

HAPPINESS

DREAMING BABY

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[20100123]

ONE and ONLY DREAM’S(紙ジャケット仕様)ONE and ONLY DREAM’S(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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新しいギタリスト白浜久が加入して第三期になります。白浜久はモッズがデビューする前のギタリストで福岡出身にギタリストです。ソロ活動もしていましたが、当時はまだ無名の擬態リストでした。ギタープレイは結構大味なのですが、それだけ特徴があり、新生A.R.B.に大きく貢献しています。

1. SET ME FREE
2. DAY DREAMER
3. Private Girl
4. FREEDOM
5. PRIDE
6. SPEED OF LOVE
7. 悪の華
8. 朝のかげりの中で
9. Strangler
10. EASY TO LOVE
11. 灰色の水曜日

白浜久はエフェクターを多用するタイプで、ファズのような音の芯がぼやけたサウンドも多用するので、これまでのようなストレートなロックンロールをやっていたA.R..Bにとっては新しいというか、脚色し過ぎなギミック感が増えています。作曲の仕方も、第二期から芽生え始めた色気のある歌い方が増えています。石橋凌が俳優業もこなすようになっており、そうした経験が反映されていたのかもしれません。斉藤光浩がハードロックなサウンドは控えていたのに対して、白浜久にとっては名前を挙げるチャンスとばかりに張り切って、アーミングなどハードロックプレイをおかまい無しに炸裂させています。

音数が増えているので、かなりゴージャズな感じにはなっているのですが、これまでのA.R..Bファンにとってはちょっとうるさい感じに聴こえます。創り込み過ぎなトゥーマッチな感じなのです。しかし、これが80年代の特徴でもあるので、致し方なかったのかもしれません。石橋の書く歌詞もセクシャルな内容のものが目立ち始めます。逆にメッセージ性は抽象的になり、現実感が薄れているように感じます。曲の出来映えは悪くありません。良く出来ています。しかし、気持ちトゥーマッチなのです。

SET ME FREE

DAY DREAMER

Private Girl

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[20100123]

砂丘 1945年(紙ジャケット仕様)砂丘 1945年(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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斉藤光浩が在籍していたのはこのアルバムまでで、2枚のアルバムで終わります。しかし、新たな可能性をこのバンドに吹き込む事に成功しました。時代は世界的にもブルーアイドソウル全盛期で、これまでも挑戦していたファンクのスタイルをさらに洗練させたシングルDeep Insideは名曲です。

1. 明日かもしれない(MAYBE TOMORROW)
2. 闇をぶっとばせ!
3. Deep Inside
4. あの娘はアトミック・ガール
5. AFTER ’45
6. THE WORKER
7. THE BOXER
8. 黒いギター(PASSION! NOT,FASHION!)
9. September Moonlight
10. 波止場にて
11. BLUE COLOR DANCER
12. BIG ROMANCE
13. ONE WAY TRIP (LIVE)

第二期としてバンドサウンドもまとまりかけていた内容だけに、ここで終わったのは残念でした。それだけ完成度が増しています。デジタルシンセやサンプラーなど、80年代のテクノロジーも巧く取り入れて、ちょっと大人になったA.R..B.が楽しめます。石橋凌の歌も色気が増しています。この時期にに女優の原田美枝子を『好いとう』と博多弁で口説き落として結婚しています。

又、松田優作との出会いもあり、アホーマンスと言う漫画を題材にした映画に出演し、新しいバラードの名曲AFTER ’45が挿入歌として使われています。ボクサーのストイックさに憧れる石橋凌はTHE BOXERのPVで四角いリングの中で演奏しています。前作から引き継ぐ勢いのあるロックンロールとアダルトでセクシャルな新生A.R.B.が同居した名作です。

Deep Inside

AFTER ’45

THE WORKER
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[20100123]

YELLOW BLOOD(紙ジャケット仕様)YELLOW BLOOD(紙ジャケット仕様)
(2008/08/20)
A.R.B.

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A.R.B.サウンドを創っていた田中一郎が甲斐バンドに入る為に脱退。どうせ俺が辞めたらバンドは解散でしょ、と捨て台詞を吐いて辞めた事で、残されたメンバーは逆に奮起して新しく元バウワウのギタリスト斉藤光浩を加入させて第二期に入ります。しかし、続けてベーシストのサンジが脱退、再び聴きを迎えた彼等はキースがイギリス旅行中に仲良くなったストラングラーズのジャンジャックバーネルをゲストに迎えてアルバムを制作、そして新しく岡部滋と言うベーシストを正式メンバーに迎え入れます。そして誕生したのがこのアルバムです。私は個人的にこのアルバムが一番好きです。全曲最高のロックンロール、捨て曲無しの名盤です。

1. TOKYO PRISON
2. Let’s ”REVOLUTION”
3. 彼女はチャーミング
4. HIT MAN
5. ダン・ダン・ダン
6. YELLOW BLOOD
7. ONE WAY TRIP
8. HOLIDAY
9. 飲まずにいられない
10. 闘い抜くんだ! (FIGHT IT OUT!)
11. Deep Inside (IN THE CITY)
12. Deep Inside
13. Fight It Out! (LIVE)

斉藤光浩はハードロック系のギタリストだと思っていましたが、バウワウは一時ポップな曲をやっており、そこで張り切っていたのがこの斉藤光浩だったのです。A.R.B.においても的確なギターアレンジで、新しい血をバンドに注ぎ込みました。バンドは以前よりもパワーアップしたのです。当時は日本でもMTV全盛の時代で、HIT MANやタイトル曲のYELLOW BLOODをPVで紹介して新生A.R.B.をアピールしました。日本人魂のようなYELLOW BLOODのPVでは暗いバックに歌舞伎のメーキャップをした石橋凌が首を振りながら歌い出します。それで又デカイ顔が強調されてしまいました。しかし、このPVがカッコいいのです。全体的に曲のテンポがスピードアップ気味で勢いがあるのです。

新しい要素のファンク気味も引き継いだLet’s ”REVOLUTION”やポップなダン・ダン・ダンでのギターの音色も多彩です。ジャンジャックバーネルが参加しているのはONE WAY TRIPとFIGHT IT OUT!です。彼のベースプレイはパンクなのですが、プログレのような音色なのが浮いているのですがカッコいいのです。HIT MANのようなポップなロックンロールにおいてもギターアレンジが絶妙で、一番の名曲と言えば男のロマンチスズムをくすぐるHOLIDAYです。当時油にまみれて働いてた私にとってはテーマソングのような曲です。FIGHT IT OUT!はA.R.B.らしい鼓舞する曲です。全曲名曲と言ってもいいくらい大好きな曲だらけの名盤です。私個人としてはこれが彼等の最高傑作です。かっこいい!

HIT MAN

YELLOW BLOOD

ONE WAY TRIP
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[20100122]

A.R.B.LIVE/魂こがしてA.R.B.LIVE/魂こがして
(1988/10/05)
A.R.B.

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A.R.B.はギタリストが変わるたびに第一期、第二期と分けられます。このライブアルバムは田中一郎がいた第一期の集大成となっています。ベストな選曲なので入門編としては最適でしょう。しかもライブバンドである彼らにとっては最高のパフォーマンスが収められています。スタジオ盤に比べると演奏力も歌唱力も迫力満点です。観客の熱狂ぶりも最高潮ですが、それを受けてバンドも最高のステージを展開しています。

1. ウィスキー&ウォッカ
2. ユニオン・ロッカー
3. アイム・ジャンピング
4. ボーイズ&ガールズ
5. スタンディング・オン・ザ・ストリート
6. ジャスト・ア・16
7. トラブルド・キッズ
8. バッド・ニュース(黒い予感)
9. 赤いラヴレター
10. 乾いた花
11. 魂こがして
12. 喝!

パーカションも入って、盛り上がり方も半端ではありません。A.R.B.の何がカッコいいかと言えばライブこそがカッコいいのです。A.R.B.の何たるかを知るにはライブこそが最適なのです。後にライブ盤が多く出されていますが、オリジナルメンバーである田中一郎がギターを弾いているこの作品こそが最高だと思います。全ての歌に物語があり、観客もそれを熟知しています。

バラード曲はどれも名曲ですが、その中でもジャスト・ア・16が選曲されています。このレパートリーは外せません。そしてタイトル曲になっている魂こがしてはシングルでしか発表されていませんでしたからこの1曲を聴くだけでも価値があります。石橋凌にとっては渾身の1曲であり、常に歌い続けているA.R.B.そのものといってもいいくらいの代表曲です。ファーストアルバムからは唯一喝!が入っています。ファーストアルバムの頃からこのスタンスがあった事を物語っています。80年代の日本のロックを代表するライブの名盤です。

ウィスキー&ウォッカ

I'm Jumping

BOYS&GIRLS

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[20100122]

トラブル中毒(紙ジャケット仕様)トラブル中毒(紙ジャケット仕様)
(2008/07/23)
A.R.B.

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反戦と言うテーマを強調した作品です。当時の日本経済は成長中で、のほほんとした若者が多かったのですが、世界では本当にまだ冷戦下の緊張があったのです。現在は米ソの対立は薄らいでいますが、中東問題が逆に深刻になっています。日本ではまるで他人事のような事で、いつかは自分に降り掛からなければ分からない人が多いのです。そういう人達に当時からメッセージを発していたバンドがA.R.B.なのです。

1. Do It!Boy
2. Give Me A Chance
3. ボート・ピープル
4. Black Is No.1
5. ピエロ
6. War Is Over!
7. モンロー日記
8. ギターを持った少年
9. トラブルド・キッズ
10. ファクトリー

酔っぱらいに絡まれた事を歌にしたDo It!Boy、前作から受け継ぐファンクナンバーのGive Me A ChanceやBlack Is No.1。A.R..B.は成長し続けていましたが、このアルバムで要の田中一郎が脱退する事になります。ボート・ピープルは当時深刻化した船上生活を余儀なくされた人達のことを歌っています。このアルバムのテーマともなるWar Is Over!は昔ジョンレノンがクリスマスソングの中で歌っていたフレーズになります。

パーカッションが加わってファンク色やラテン色も取り入れたロックがこの頃の特徴で、単あるストレートなロックンロールはでは収まらなくなっています。トラブルド・キッズは当時から増え始めていた引きこもり少年の事を歌った曲です。当時の社旗現象がことごとくテーマにされています。そしてクライマックスのファクトリーはワーキングクラスの繁栄と落日を歌ったバラードの名曲です。当時これだけ特徴的で自分達の世界を表現しながら成功していたのはRCサクセションとこのA.R.B.だけだったと記憶しています。田中一郎在籍時の最後のスタジオ盤だけに、ここが彼等の本当のピークだったと思います。この後は別の多彩性をもって成長していきます。

Do It!Boy

Give Me A Chance

War Is Over!

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[20100122]

W(紙ジャケット仕様)W(紙ジャケット仕様)
(2008/07/23)
A.R.B.

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自分達のスタイルを固めながら新境地を開いた作品です。Wとはウィスキーとウォッカのことで、当時まだくすぶっていたアメリカとソ連の冷戦の対立を歌っています。A.R..B.には反戦の歌とワーキングクラスの歌があり、その両面がくっきりと描かれた作品です。

1. ウィスキー&ウォッカ
2. ユニオン・ロッカー
3. Heavy Days
4. 二人のバラッド
5. 愛しておくれ
6. モノクロ・シティ(MAN STAND UP,WOMAN YOU TOO)
7. SIX,SEX,SAX
8. エイリーン
9. LOFT 23時
10. ハ・ガ・ク・レ
11. クレイジー・ラブ

タイトル曲とも言っていいウィスキー&ウォッカは彼等の新境地といえるファンクアレンジになっています。ファンクの跳ねたリズムを病気から復帰したキースが巧く他の曲でも活かしています。その為複雑なドラムパターンが曲の厚みを創っています。ワーキングクラスを讃えるようなユニオン・ロッカー、当時はまだ派遣のような制度は無く、アルバイトニュースで仕事にありつきながら這い上がろうとしている若者が沢山いました。バブルの恩恵を受けるのはまだその次元の人達にとっては先の話になるのです。

このアルバムでのバラード曲と言うとHeavy Daysになります。二人のバラッドはジョンとヨーコのバラードのような曲で、ジョンレノンの信奉者は多くいましたが、当時ヨーコも絶賛する人は少なかったと思います。この2人に自分達恋人同士を重ねあわせる所が石橋凌の人間性が読み取れます。まだ結婚する前ですから当時の恋人の事を歌ったのでしょう。ファンクやスカのような跳ねたビートを活かし出したのは田中一郎の新たな挑戦だったと思います。それでも A.R.B.している所がこのバンドの強さです。彼等が拠点としていた新宿ロフトをテーマにしたLOFT 23時など、ライブハウスを中心に活動していた彼等らしさが伝わってきます。

ウィスキー&ウォッカ

ユニオン・ロッカー

Heavy Days

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[20100122]

指を鳴らせ!/Snap Your Fingers(紙ジャケット仕様)指を鳴らせ!/Snap Your Fingers(紙ジャケット仕様)
(2008/07/23)
A.R.B.

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A.R.B.スタイルが確立されたバンドは突き進むのみでした。しかし、このアルバムのレコーディング中にキースが病気で入院した為に、ゲストドラマー三人を招いて完成させています。しかし、サウンドに迷いが無く、これぞA.R.B.という、一番A.R.B.らしい作品に出来上がっています。ライブでの定番曲も多いです。

1. イカレちまったぜ!!
2. 13番街のワル
3. I’m jumping
4. HIP,SHAKE,HIP
5. 教会通りのロックン・ロール
6. STANDING ON THE STREET
7. PALL MALLに火をつけて
8. シティー・ギャング・シャッフル
9. Well,well,well
10. さらば相棒

ライブで盛り上がるI’m jumpingやSTANDING ON THE STREETを中心にイカレちまったぜ!!や13番街のワル、教会通りのロックン・ロールのようなニューウェイヴ感覚の曲が勢いを持っています。その反面、タイトルの指を鳴らせというイメージのジャズ風のシャッフル曲、HIP,SHAKE,HIP、PALL MALLに火をつけてのような新局面では、甲斐バンドからの影響を彼等なりに昇華させた出来映えが見て取れます。80年代というバブルが始まろうとしている時代背景の反面、インディーズを鼓舞するかのようなA.R.B.の歌はバブルに恵まれなかった若者の気持ちを代弁しています。

このアルバムでの名曲はさらば相棒です。石橋凌の得意なバラードの名曲で、私もA.R..B.の曲の中でも一番好きな曲です。田舎から成り上がろうと上京してきた私のような人間には身に染みる歌です。男泣きの名曲です。この時代はめんたいロックや東京ロッカーズを始め、インディーズバンドが続々と名乗りを上げていた時代で、その中でもリーダーシップを発揮していたA.R.B.の乗りに乗っていた頃の名盤です。

イカレちまったぜ!!

13番街のワル

I’m jumping

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[20100121]

BOYS&GIRLSBOYS&GIRLS
(1995/06/28)
A.R.B.

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A.R.B.のスタイルが確立した初期の名盤です。パンクでもなく、甲斐バンドでもない、A.R.B.にしか創れないロックンロールがここにはあります。パンクっぽい事をやろうとしても、どうしてもしっかりとした起承転結のある曲を創ってしまう。そんな真面目さがファンには伝わっているのだと思います。何といっても田中一郎のギターアレンジが豊かになった事が大きいと思います。ただギターをジャーンと鳴らすだけではなく、テンションアクションがあるコードカッティング、リフの組み立てがそれまでのバンドには無かった事でした。このスタイルを受け継いだのが後のBOØWYの布袋寅泰です。彼等はニューウェイヴのバンド、特にXTCのアンディ・パートリッジのギターアレンジに影響を受けているようです。

1. ボーイズ&ガールズ
2. ダディーズ・シューズ
3. 発破(ハッパ)
4. ビリーヴ・インR&R
5. ネイキッド・ボディ
6. 赤いラブレター
7. エデンで1・2
8. Mr.ダイナマイト
9. ウイスキー・マン
10. 悲しき3号線
11. ジャスト・ア・16

彼等の代表曲ボーイズ&ガールズから始まります。しっかりドラムのフィルインから始まるしっかりとしたイントロ、この曲に田中一郎のギタースタイルが凝縮されています。ロックンロールスタイルの分解アレンジなのですが、こうしたアレンジによって古くさくなくロックンロールを展開出来るようになります。シングルカットされたダディーズ・シューズはスカビートで、ネイキッド・ボディはレゲエの名曲です。赤紙を赤いラブレターとしてマダムから届くと歌う赤いラブレター、こうしたアナクロ感が彼等の特徴でもあります。

石橋凌は髪をオールバックにして威圧感を出すようになります。しかしそのおかげで顔がでかいと言う事が強調されてしまいました。キースのスキンヘッド、田中一郎のロンゲ、そしてベースにやっと正式メンバーサンジが加わり四人に鳴りました。曲は基本石橋凌が詩を書いて、田中一郎が曲を創っていますが、石橋凌一人が作詞作曲したダディーズ・シューズ、ネイキッド・ボディ、ジャスト・ア・16など良い曲が多いです。特にバラードに名曲が多く、その第一弾となるジャスト・ア・16は日本のロックを代表する名曲です。田中一郎のギターアルペジオのアレンジも効果的で、わずか16才で死んでいった実在した少女の事を歌っています。この曲によりA.R.B.はバラードもイケるというイメージが定着しました。80年代の日本のロックを代表する名盤であります。

ボーイズ&ガールズ

ダディーズ・シューズ

Naked Body

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[20100120]

BAD NEWS(紙ジャケット仕様)BAD NEWS(紙ジャケット仕様)
(2008/07/23)
A.R.B.

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A.R.B.をポップに売り出そうとしていた事務所に嫌気がさし、事務所を出てしまったA.R.B.はまるでインディーズバンドのように自分達でチケットを売りさばきバイトをしながらライブハウス活動を展開して、地道にファンを増やしていきました。そしてパンクに影響を受けたシングル両A面の魂こがして/Tokyo Cityは風だらけを引っさげて東京のライブハウスを中心に人気を得ていきます。時はパンクニューウェイブが日本でも本格的に浸透し始めた頃でした。

1. 乾いた花
2. ノクターン・クラブ
3. お前はいつも女だった
4. TOKYO CITYは風だらけ
5. BLACK & RED
6. ラ・ラの女
7. 空を突き破れ!
8. パントマイム
9. OK!OK!
10. Tiger
11. BAD NEWS (黒い予感)
12. 鏡の中のナイフ

メンバーは石橋凌、田中一郎、キースの三人だけになってしまっていて、ベースは田中一郎が弾いています。そして新生A.R.B.としてスタートしたセカンドアルバムになります。東京に出てきて成り上がろうとする石橋凌の想いが詰まったTOKYO CITYは風だらけはアルバムではライブバージョンが入っています。乾いた花などもパンク系の曲ですが、ノクターン・クラブやラ・ラの女などはまだ甲斐バンドのような曲創りになっています。この辺の日本語ロック的な曲創りがパンクには完全になりきれないところがA.R.B.の特徴だと思います。

石橋凌の声もライブで鍛え上げられて太く逞しくなっています。彼の歌い方は白竜の影響を受けていると思います。髪型も同じオールバックにしているところもそう思わせます。逆に石橋凌に影響を受けた歌い方をするのがブルーハーツの甲本ヒロトです。シャウト気味のロック向きな歌い方です。このアルバムではまだ彼等のスタイルは完成されておらず、OK!OK!のようなGSっぽい曲や鏡の中のナイフの中のいかにも昭和な語りが入る所はちょっと恥ずかしい部分があります。タイトル曲のBAD NEWSこそがこれからの彼等のスタイルとなっていきます。パンクにはなりきれないけど主張はするみたいな日本のバンドらしいバンドです。

乾いた花

TOKYO CITYは風だらけ

ラ・ラの女

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[20100119]

A.R.BA.R.B
(1995/06/28)
A.R.B.

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石橋凌率いるA.R.B.のファーストアルバムです。誰でも知っているA.R.B.になるのはセカンドアルバムからなので、まだ変身前の初々しいバンドサウンドを楽しめます。このバンド名はアレキサンダー・ラグタイム・バンドというジャズからとられたバンド名でしたが、やっているのはロックという不思議なバンド名ですが、後にARBという帯び方が定着していきます。

1. ワイルド・ローティーン・ガール
2. 悲歌(エレジー)
3. 野良犬
4. 淋しい街から
5. 宝くじ
6. パブでの出来事
7. 夜街(よるのまち)
8. ジャックナイフ・ブルース
9. 喝!
10. オー・プリーズ

福岡出身のボーカルの石橋凌とギターの田中一郎が中心のバンドで、ドラムのキースは最後までオリジナルメンバーとして顔になっています。このバンドの特徴は、ちょうど時期でもあり、オールドウェイヴからニューウェイヴへの過渡期に当たるバンドで、やっているサウンドもオールドウェイヴな甲斐バンドのような曲とニューウェイヴ、パンクなスタイルをなんとか身につけようとする正に過渡期なもがきが特徴です。野良犬でデビューし、事務所的にはアイドル的なバンドとして売り出そうとしていました。それに反発してセカンドアルバムから大変身していく事になります。

石橋凌の歌は期待されていたと思いますが、まだこのアルバムでは後のような声は完成されていません。まだ若い声が聴けると言う事で、この作品の価値があると思います。ほとんどの曲が甲斐バンドのような感じですが、宝くじはひょうきんなニューウェイブになっています。こういう曲は後にも先にもこれのみになっています。変身後のライブでも重要なレパートリーとなっている喝!が入っているというのが、このバンドの姿勢が既にこの頃から芽生えていた事が分かります。オールドウェイヴも引きずっていますからロックンロール曲もまだアナクロな感じがします。このすぐ後にめんたいロックが誕生しますので、このバンドが直接的なめんたいロックの元祖と言う見方も出来ます。甲斐バンドのような新人バンドというイメージが強い作品です。

ワイルド・ローティーン・ガール

悲歌(エレジー)

野良犬

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