

前作から3年というインターバルをとって出されたアルバムです。ベースが抜けたので、元ザ・ロッカーズの穴井仁吉がゲストでベースを弾いています。ノリノリのロックンロールもありますが、全体的にはサイケでエモーショナルな曲が目立ちます。シーナだけのセクシャルさだけではなく、バンド自体がセクシャルなグルーヴを生み出しています。ですからこれまでの彼等のアルバムとはちょっと性格が違っていると思います。
1. トレイン・トレイン
2. ハーレム・シャッフル
3. インターネット・キス
4. マコト・イズ・マイ・ラブ
5. キッチン・パニック
6. オールズモービル・ロック
7. ノーバディ・ラブス・ミー
8. シンク
9. インディアン・ハート
10. ノット・フェイド・アウェイ
11. ビューティフル
ハーレム・シャッフルはミックジャガーとセヴィッドボウイがカバーしたBob&Earlの曲のカバーです。ノット・フェイド・アウェイはストーンズのカバー曲で、ボディドリーリズムを持った曲です。日本公演のオープニングに使われていました。カバー曲の出来映えがいいのがこのバンドの特徴でもありますが、その中でも最高の出来がジェームスブラウンのシンクです。ホーンのパートをギターで演奏しているのがとてもカッコいいです。以前もアイガッタユーをカバーしていましたが、ジェイムスブラウンの曲は結構彼らに似合います。
オープニングのトレイン・トレインからして妖艶です。ドクタージョンのブードゥーな妖しさがあります。インターネット・キスは彼等の最後のシングル曲で、それ以降はシングルを出していません。かなり力の抜けた感じが、逆に不思議な味わいを創っています。いつまでもロックンロールしていてもいいのですが、こうした年相応な感じを出しても文句は言いません。逆に新鮮で心地良いのです。
INTERNET KISS