途中でイギリスのバンドJAPANのラストツアーにギターとして招集された土屋昌巳は期待以上のプレーでイギリスでは有名になったおかげで、現在は結婚してイギリスに住んで活動しています。JAPANとのツアーから帰ってきた土屋昌巳が持ち帰ったサウンドはシンセを中心としたテクノ系のサウンドが強くなり、すみれ September Loveという大ヒット曲を生み出す事になります。それ以降はエレクトロニカでポップな曲が多くなっていきます。土屋昌巳の外タープ例は多彩ですが、日本で唯一ロバートフィリップの音を出せるギタリストだと思います。
しかしこのバンドが一番かっこ良かったのはファーストアルバムのNORMALです。ヴィジュアル系で新しさも感じさせ、これからのロックのあるべき姿を提示してみせたと思います。今聴くとそうでもないですが、当時はカルチャーショック的なくらいに衝撃的でした。パンクやニューウェイヴの波が押し寄せていたのは知っていましたが、それがどういうものなのかと言うのはこのバンドが一番感じさせてくれたのを憶えています。とにかく格好良くて、ギターも斬新に感じました。今では普通かもしれませんが、明らかにそれまでのロックとは違っていたのです。すみれ September Loveばかりが有名になってしまっていますが、ファーストアルバムこそが日本のロック史に残る名盤だと思います。