おしゃれというよりも清楚な音楽だと思います。当時甲田益也子が出ていた飛行機会社のCMのバックではクリムゾンのエピタフが流れてプログレッシヴなイメージを持たれていましたが、やはりプログレからテクノを経由してポップクラシックをやっています。ア・クワシ・クワドレイトではスクリッティポリッティのような80年代アレンジを用いており、dip in the pool流儀の優雅なポップスは心地良いです。
ヴァージニアアストレイのようなウィスパーボイスによる英語歌詞の歌は、日本のミュージシャンの中でも別次元の佇まいです。テクノな部分は内包がこのユニットの特異性が伺えますが、売れる事を考えるとどうしてもテクノの要素も必要だったのでしょう。それでも単なるテクノに終わっていない、繊細なアレンジは見事です。dip in the poolの凄さを知らしめるには十分なくらいの名盤です。
セカンドアルバムは日本のMOON RECORDSからリリースされました。日本でも本格的に売り出そうという事で、CMタイアップ曲があったり、テレビへの露出も多くなっていきます。プロデュースには佐久間正英を起用して、テクノ色が強くなっています。シンセドラムなど、リズムもしっかり使ってポップ色が出ています。ですから、dip in the poolのアルバムの中では一番ポップで、売れた作品となりました。
1. ジェーン,フー・ドゥ・ユー・ラヴ? 2. プラシーボ・リアクター 3. バース 4. ピンク・ディライト 5. Die Kleine ewiqkeit 6. タンバリン 7. イッツ・ソー・ディフェレント・ヒア 8. ツー・トゥー・ホワイト・ククース 9. ミラクル・プレイ(オン・クリスマス・デイ) 10. Yumemirumono no tameno uta
ミラクル・プレイ(オン・クリスマス・デイ)が丸井のクリスマスCMに使われたので、この天使のような歌声が一気にお茶の間に浸透していきました。テクノ的なのでロック色も加わっていますが、彼等の基本はクラシカルでエレガントクールなインテリジェンスミュージックなのです。この頃から癒しというキーワードが一般的になり、音楽にも癒しを求める疲れた人達が増えていきました。dip in the poolは意図的ではありませんが、癒しの効果のある音楽でもあったのです。
ドラムによるリズムは人々を高揚させますが、知らずに疲れているのです。特に4/4拍子は人を高揚させますが、生理学的には人に無理をさせる不自然な拍子なのです。ですから、ドラムレスや3拍子の音楽は疲れる事なく聴いていられるのです。特に3拍子は生理的に人間には合っているのです。ですから自然とdip in the poolの音楽には癒しの効果が備わっているのです。そういう事もあって、ビッグヒットにはなっていませんが、dip in the poolを知っているという事はおしゃれでもあり、一気に人気を集めていきます。そのきっかけとなったのがこの名盤です。
1. Rabo del sol 2. フェイシング・ザ・シー 3. Hasu no enishi 4. Sur le pois 5. サイレンス 6. Hinamari 7. ヴュー 8. アゲイン(ディップ・イン・ザ・プール) 9. スプリング・フロム・ザ・サーフェイス 10. Dormir
バンドブームと同時期に、バンド形態にこだわらない、こうしたユニットがいくつか誕生しました。シンセサイザーだけで音楽が創れる時代になったのです。シーケンサーも最初期の頃のようなピコピコサウンドよりも複雑なプログラミングが出来るようになりました。女性ボーカルを前面に出して、影で男がせっせと音楽を拵えるのです。彼等はイギリスのラフ・トレードからファーストアルバムであるSilenceを発表して、いきなり海外でビューを果たしております。しかし、残念ながらSilenceは廃盤で、Silenceの編集盤であるdip in the poolが弱冠手に入る状態です。
又、今年もK-1の季節がやって参りました。MAX JAPAN トーナメントは魔裟斗の次の時代を背負って立つ若手の熱闘が繰り広げられました。魔裟斗がいなくても盛り上がる内容になっていた事が大収穫です。
試合結果 トーナメント一回戦 ○龍二 vs 城戸康裕 最初に城戸が攻めていきますが、龍二のパンチが入り城戸はダウンを取られます。すぐに立ち上がった城戸も猛攻撃で、お互い引かない攻撃の応酬で最後までもつれます。城戸も意地で戦い抜きましたが、判定で龍二が勝ちました。 名城裕司 vs 長島☆自演乙☆雄一郎○ 小比類巻が引退した為に急遽名城が対戦相手となりました。名城はボクシング王者でもあるのでパンチの応酬が期待されましたが、対格差のある自演乙のパンチは相当重く、1R早々ツーノックダウンで自演乙が勝ちました。 ○中島弘貴 vs TATSUJI 魔裟斗も期待する中島はパンチに定評がありましたが、その対策がしっかり出来ていたTATSUJIに攻めあぐねます。しかし粘りながらも放ったパンチがタイミング良く決まり、2RにTATSUJIがダウン。起き上がれずレフリーストップとなりました。 ○日菜太 vs 山本優弥 腕折の異名を持つ日菜太のミドルキックを受けながらも、山本は軸足に執拗にローキックを浴びせていきます。それで日菜太も攻めあぐねるのですが、それだけでは決定力に足りず、判定で日菜太が勝ちました。 準決勝 龍二 vs 長島☆自演乙☆雄一郎○ 自演乙は今大会に向けて相当練習してきているだけあって、そして一回戦は無傷の為絶好調。龍二は一回戦のダメージがかなり残っていました。そういった流れもあり、1Rからツーノックダウンを奪った自演乙が勝ちました。又又無傷です。 ○中島弘貴 vs 日菜太 一回戦は攻撃を抑えられていたので苦戦しましたが、ここで中島の本領が発揮されました。日菜太も十分攻撃していましたが、辛抱強く中に入って中島が放った右フックによって日菜太は前のめりにダウン。起き上がれませんでした。 決勝 中島弘貴 vs 長島☆自演乙☆雄一郎○ 歴史に残る決勝戦は若手による対決となりました。お互いほとんどノーダメージでの決勝のため、最初からガンガン攻撃を仕掛けていきます。お互い攻撃を受けていても構わず攻撃するといったアグレッシブさで、2Rついに自演乙が軽くダウン。それでも構わず殴り合います。3Rになると防御するのを忘れるぐらいに殴り合います。その為お互いにダウンしそうなぐらいにふらふらになりながらも殴り合います。そして最後は中島のフックにカウンターが見事に決まった自演乙のフックによって中島ダウン。起き上がれず自演乙が優勝しました。 スーパーファイト ダニロ・ザノリニ vs 佐藤嘉洋○ ペトロシアンが負傷欠場のためブラジルのダニロと対戦。佐藤はいつものローキックを執拗に繰り返し、2Rにはダニロはたまらずダウン。そのままレフリーストップで佐藤が勝ちました。 渡辺一久 vs DJ.taiki○ スピードのあるパンチで攻撃して来る渡辺にtaikiは両足に対してローキックを連発。渡辺は立っているのもつらいくらいに効いていましたが,最後まで立っていました。何発もローキックを連打するtaikiのほうがばてましたが、最後は判定でtaikiが勝ちました。
MTVを最大限に利用してLove is Cashが大ヒットしますが、この曲はマドンナのマテリアルワールドをそのままパクった曲として有名です。そして彼等の最大の代表曲となるフレンズはドラマの主題歌にもなってビッグヒットなり、レベッカの人気は急上昇する事となります。ほとんど歌謡曲とニューミュージックとシンセポップが融合したようなサウンドで、これが、今に至るJ-POPの原型のような感じになります。そしてレベッカの成功によりガールズポップロックバンドが次々に登場する土台を築きました。
当時はシンセポップが大流行していた時期でもあり、キーボードの土橋安騎夫のシンセプレイにも注目が集められましたが、一番の魅力はやはりNOKKOのはち切れんばかりのボーカルだったと思います。RASPBERRY DREAMやNERVOUS BUT GLAMOROUSのようなロック寄りの曲もしっかり浸透させていたので、バンドとしても面白いバンドでした。ただ、あまりにも歌謡曲的な売れ方をしたので、ロックバンドと言うイメージはかなり薄いです。しかし、それだけ若者にとっては敷居の低い手本となった事は確かです。
1. TOKYO JOY 2. CLIMB,BABY CLIMB 3. Dr.MIDNIGHT 4. CHRISTMAS ILLUSION 5. 二人の楽園 6. C/SEC. 7. FOREVER & EVER 8. DECAY THE WORLD,DELAY THE WALL 9. 熱砂の果て 10. FIRE 11. SILENT SUN 12. DOCTOR-D ROCK 13. BEHIND THE GARDEN 14. GO EAST
1. Body And Soul 2. Naked Child 3. Keep Your View 4. Love Is Strange 5. Scanner 6. Shadow Paradise 7. Body Snatcher 8. Slip Into Fire 9. Electric Message
彼等の最大のKeep Your Viewが入っています。これはCMに使われた曲というのもあるのですが、彼等の作品の中でも一番ポップで馴染み易い曲になっています。私もこの曲でやっと福岡ユタカの歌に馴染む事が出来ました。それだけの名曲なのであります。Body And Soulなどもポップですし、ここまで完成して来るとY.M.O.の進化形という事でも納得出来るのです。結構歌詞に英語を使うのですが、使い回しの単語が多く、他の曲との関連性みたいなものを連想させる事によって統一感を持たせていると思うのは買いかぶり過ぎでしょうか。Electric Messageはデヴィッドボウイのようなかっこいい曲で、新境地も拓いています。