名作の後の作品だけに地味な印象のあるアルバムです。ヒット曲も生まれなかったので、バンドとしては早くも低迷期に入ります。それでも固定のファンはついているので忘れ去られた訳ではありません。ここでメンバーを紹介しておきます。浜崎貴司(ボーカル)丸山史朗(ギター)加藤英彦(ギター)飯野竜彦(キーボード)伏島和雄(ベース)中園浩之(ドラムス)浜谷淳子(タンバリン・コーラス)の七人組です。
1. 欲望のカタマリ
2. 朝日を背にうけて
3. 明日への力
4. 木馬(あたたかな君と僕)
5. お別れのあいさつ
6. この世の楽しみ
7. 野生のハマザキ
8. 君だけに愛を
9. 小さな私
10. 一日の終り
学生の悶々とした日々が多く描かれています。その為お笑いに走っている部分もあるのですが、
音楽的には徐々にですが洗練されて、前作まであったスライのような
ファンク感覚は薄れていきます。このバンドの書記の頃の特徴としては、バンドグルーヴを重視しているので打ち込みが無い事です。後に打ち込みも入ってきますが、この辺りはバンドグルーヴがいかにカッコいいかを魅せつけてくれます。小さな私ではコーラスの浜谷淳子女史がリードボーカルをとっています。
君だけに愛をはタイガースのカバーです。GSをカバーする事で、より青春している感じを出しています。この頃の年代にしか書けないような歌詞にこだわっているようです。ヒット曲は生まれていませんが、良い曲を沢山創っています。スライのようなコンセプトを無くして、これから何をやっていこうかと迷っているような時期のような感じで、これもFLYING KIDSですが、セカンドアルバムで期待が高まっていただけに、ちょっと低迷しているような物足りなさはあります。でも
音楽的なスペックは決して劣っているわけではありません。
野生のハマザキ