フライングキッズミニアルバム三部作の第一弾です。それぞれコンセプトを持ったミニアルバムを連発するのですが、彼等の持ち味である
ファンク、
ソウル、ゴスペルのうち、ゴスペルをコンセプトとしたアルバムです。ゴスペルやリズム&ブルースは黄金のコード進行で成り立っているので、良い曲であるのは必然で、このアルバムは三部作の中でも珠玉の名曲が詰まっています。
1. 胸のチャイム
2. カナリア
3. 進め!進め!進め!
4. 恵み深き緑と水と君と
5. ブラザーズ&シスターズ
6. 恋人だけじゃ愛が足りない
青春に苦悩する若者に向けたメッセージが詰まっており、甘酸っぱい青春の想いを歌った胸のチャイムとカナリアは彼等の作品の中でも最高の名曲に仕上がっています。シングルカットはされていないので、ファンでないと知られていない曲ですが、FLYING KIDSを知るには必須の曲です。ちょっとプレスリー風の歌い方になっている恵み深き緑と水と君ともロカビリーとゴスペルが融合したような面白い曲です。
ゴスペルを歌う彼等は最高のパフォーマンスを行っています。ミニアルバムという事で、売り上げ的にはこの時期は低迷期なのですが、その中でも最高の作品になっています。全曲素晴らしい仕上がりで、ブラザーズ&シスターズも美しいですし、三拍子ゴスペルの恋人だけじゃ愛が足りないも名曲です。青春時代のやるせないような切なさがこみ上げてきて、涙が溢れそうになる名盤です。何歳になっても忘れる事の無い思春期の想いを蘇らせてくれる、いつまでも聴き続けられる名作です。
胸のチャイム