ファンタジーレコードではIn the Pocket、Have You Ever Seen the Rainという作品を残しているのですが、どうもCD化されていないようです。ですから飛ばしてこのアルバムの紹介になります。よりポップ化が進んでおり、ポップスのカバー曲が目立っています。ジャズアレンジにする事によって、新しいサムシングが生まれています。
1. Everybody Come On Out 2. Stairway To Heaven 3. There Is A Place (Rita's Theme) 4. Many Rivers To Cross 5. Hope That We Can Be Together Soon 6. All By Myself 7. Airport Love Theme 8. I'm Not In Love
参加ミュージシャンも大きく変わり、ジョーサンプルやリーリトナーなど、クロスオーヴァー系のミュージシャンが目立ちます。他にポールジャクソンやビルサマーズなどが、より洗練されたサウンドを生み出しています。曲目もお馴染みのもので、Many Rivers To Crossはレゲエの名曲ですし、All By Myselfはエリック・カルメンの名曲です。そして I'm Not In Loveは10CCの名曲ですね。Airport Love Themeは映画音楽です。
1. Pieces Of Dreams 2. I Know It's You 3. Deep In Love 4. Midnight And You 5. Evil 6. Blanket On The Beach 7. I'm In Love 8. Pieces Of Dreams (Take 5-Alternate) 9. Blanket On The Beach (Take 11-Alternate) 10. I'm In Love (Take 9-Alternate)
一つ間違えるとイージーリスニングな方向に行ってしまいがちですが、タレンタインのサックスがしっかりビバップしているので、厚みがあります。ギターは他にDean Parks、 David T. Walkerも参加しており、この辺のギタリストの起用の仕方も、彼のサウンドに大きく影響があるようです。あくまでも主旋律がサックスなので、他のフュージュンとは毛色が違っています。
間にFreddie Hubbard/Stanley Turrentine In Concert Volume OneとIn Concert Volume Twoというライブアルバムをはさんで出されたアルバムで、CTIでは最後のアルバムとなります。ファンキージャズ全開の作品で、感動的なくらいソウルフルな作品に仕上がっています。ここまで歌心を持ったサックスプレイも珍しいです。
1. Don't Mess With Mister "T." 2. Two For T. 3. Too Blue 4. I Could Never Repay Your Love 5. Pieces Of Dreams 6. Don't Mess With Mister "T." (Alternative Take) 7. Mississippi City Strut 8. Harlem Dawn
特にタイトル曲のDon't Mess With Mister "T."はマーヴィングゲイの作品ですが、泣けてくるくらいにソウルフルです。リチャードティーによるオルガンプレイも素晴らしく、原曲以上に名曲に仕上げています。今回もお馴染みのロンカーター他、ボブジェイムス、エリックゲイル、そしてランディーブレッカーが参加しています。その他にジョーファレルも参加してホーンの構成を厚くしています。