

Elektraレコード最後のアルバムになります。Elektraでは
フュージュン系の作品が多かったです。このアルバムでも普通に
フュージュンしています。前作とは別の意味でポップな作品になっています。前作はEW&Fの色が強かったのですが、このアルバムではすこぶる普通です。
1. Paradise
2. You Can't Take My Love
3. I'll Be There
4. I Knew It Couldn't Happen
5. Blow
6. At the Club
7. Gemini
8. Conception
打ち込みはありませんが、80年代ならではのアレンジになっている所があります。シンセアレンジやリズムなどの処理は、この時代ならではのものです。ブラコンをもっとポップにしたような感じです。マイルスが陰剛だとすると、彼は陽柔です。ですからとても一般的なのですが、このアルバムに関して言えば、あまりにも売れ線狙いな所があります。
スムーズJジャズとも言えますが、ここまでソフティケイトされた作品も珍しいです。いつもは、どんなに洗練されたアレンジでも彼のサックスがビバップしていたので特徴があったのですが、ここまで普通だと特徴も何もあったものではありません。しかし、内容的には悪くもなく、質はいいと思います。
Conception