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[20101130]

Monkey GripMonkey Grip
(1997/02/05)
Bill Wyman

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ストーンズにおいては、ミックとキースは好きな事が出来たので、当初はソロ作品を出す必要がありませんでした。しかし、ビルワイマンはどんなに曲を書いても採用される機会が少なく、ジョージハリソンと同じで、採用されない曲がたまっており、最初に本格的にソロアルバムを出したのはビルワイマンでした。不定期ではありましたが、ビルワイマンはストーンズとは別にソロ作品をリリースし続けます。

1. I Wanna Get Me A Gun
2. Crazy Woman
3. Pussy
4. Mighty Fine Time
5. Monkey Grip Glue
6. What A Blow
7. White Lightnin'
8. I'll Pull You Thro;
9. It's A Wonder

曲のスタイルはロックンロールですが、ストーンズでやるにはポップ過ぎるのが分かります。これはソロで出すしか無いでしょう。しかし、第二期ストーンズのようにカントリーホンクなアレンジであったり、ゴスペル調であったりと、ストーンズの要素はしっかり出しています。歌は巧くないと言われていますが、パンク以降の現在で聴くと、それほど悪くない歌です。

そもそも、ミックジャガー自体が歌が巧い訳ではないので、このだるい感じの歌い方もありです。キースよりは巧いと思います。所謂ベルベットアンダーグラウンド以降のニューウェイヴ系だと思えば優秀な方です。ルーリード系だと思えば良いのです。ストーンズでは没になっても、この明るいポップな感じは悪くありません。アナザーサイドオブローリングストーンズです。

I Wanna Get Me A Gun

Crazy Woman

Pussy
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[20101129]

Pipes of Pan at JajoukaPipes of Pan at Jajouka
(1995/09/26)
Brian Jones

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ブライアン・ジョ-ンズ・プレゼンツ・ザ・パイプス・オブ・パン・アット・ジャジュ-カブライアン・ジョ-ンズ・プレゼンツ・ザ・パイプス・オブ・パン・アット・ジャジュ-カ
(1995/11/25)
ブライアン・ジョーンズ、パイプス・オブ・パン・アット・ジャジューカ 他

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ビートルズに続いてはローリングストーンズのオリジナルメンバーのソロアルバムを紹介していきます。最初にソロ作品を出したのはブライアンジョーンズでした。ソロアルバムというよりは、民族音楽を録音して、ブライアンが編集した作品であり、彼の死後リリースされました。モロッコ近くのタンジール近くの村に伝わるジャジューカという民族音楽です。サイケデリックとしてインド音楽に精通していたブライアンはそれだけでは飽き足らず、モッロッコまで足を運んで、この演奏を録音していたのです。

1. 55
2. War Song/Standing & One Half
3. Take Me With You My Darling, Take Me With You
4. Your Eyes Are Like A Like A Cup Of Tea
5. I Am Calling Out
6. Your Eyes Are Like A Cup Of Tea (Reprise)

ブライアンジョーンズは音楽知識が豊富で、演奏力もあったので、ストーンズのリーダーでありました。ブルースを広める為に始めたローリングストーンズというバンドでは、スライド・ギター、ハーモニカ、ピアノ、シタール、ダルシマー、メロトロン、木琴、マリンバ、リコーダー、クラリネットといった楽器も演奏して、ストーンズの音楽的な幅を広げていました。しかし、ビートルズの真似をしてオリジナル曲を創るようになり、やがてバンドの中心は曲を創るミックとキースの2人になっていきます。

ブライアンは作曲には興味が無かったのです。しかし、マルチな楽器を演奏する事により、アレンジ面ではブライアンによる所が多かったのです。しかし、やがてドラッグの量が増えていきます。キースリチャードに彼女を寝取られるようになると、どんどんドラッグにのめり込んでいき、やがて精気を失っていきます。レコーディングでもほとんど覇気が無く、メンバーからも疎まれるようになっていきます。そしてバンドが出した結論はブライアンを脱退させる事でした。この作品を録音していい頃は、まだ探究心も旺盛だったのですが、バンドを抜けた後は更に自暴自棄となり、ドラッグ過剰で自宅のプール死にました。

バンドが見捨てなければ、こんな事にはならなかっただろうとミックらは後悔しましたが、ブライアンジョーンズは死して伝説となったのです。そして彼の死後、リリースされたこの作品は、ブライアンによる第三世界の音楽の発掘という、80年代を先取りしたような作品でした。民族音楽に興味が無い人にはつまらないかもしれませんが、この音源を元にしたリミックス作品もあり、クラブミックスされた作品はとてつもなくクールです。リミックス作品から入っていけば、民族音楽も好きになっていく事でしょう。

War Song/Standing & One Half

Take Me With You My Darling, Take Me With You

Your Eyes Are Like A Like A Cup Of Tea
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[20101129]

白鵬が1敗した事によって、他に力士にも優勝の可能性がでてきました。12日目までは1敗の力士が魁皇、把瑠都、豊ノ島、白鵬の4人で並んでいましたが、1敗同士の対決で、白鵬と豊ノ島の2人が千秋楽まで1敗のままきましたが、豊ノ島は幕内に復帰したばかりで、横綱白鵬とは直接対決がないまま千秋楽も勝って、同星決勝となりました。直接対決で白鵬が勝って、白鵬の5場所連続優勝となりました。連勝記録は63で止まりましたが、自信の連続優勝記録を伸ばしました。

上位力士の成績
白鵬 14勝1敗 優勝
琴欧洲 8勝7敗
把瑠都 11勝4敗
日馬富士 0勝4敗11休
魁皇 12勝3敗
栃煌山 7勝8敗
鶴竜 7勝8敗
阿覧 4勝11敗
栃ノ心 6勝9敗
稀勢の里 10勝5敗
豊ノ島 14勝1敗


前半は調子が良かった関脇の栃煌山と鶴竜は後半負けが混んで負け越し、豊真将も相撲内容は良かったのに負け越しました。白鵬に勝った稀勢の里は調子を崩す事無く、二桁勝利。魁皇も運がついていて12勝しました。豊ノ島を始め、野球賭博問題で十両に落ちていた雅山と豪栄道も勝ち越し。白鵬が1敗した事により、最後まで優勝の行方が分からないという盛り上がりを見せました。波乱の九州場所らしい混戦でした。でも結局は白鵬が優勝となりましたが、白鵬の精神力の強さが進化した場所でもあったと思います。

白鵬 vs 琴欧洲

稀勢の里 vs 豊ノ島

魁皇 vs 把瑠都
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[20101128]

Y NotY Not
(2010/01/12)
Ringo Starr

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今年発売された、リンゴの現在の最新作です。今作はリンゴのプロデュースになっていますが、ブルース・シュガーという人のサポートを得ています。これまでのマーク・ハドソンと創ってきたブリットポップとは違って、ロック色の強い作品になっています。リンゴのドラムはまるでジョンボーナムのようにヘヴィーな音にしています。本当はこんなハードロックな感じが好きだったのかもしれません。

1. Fill In The Blanks
2. Peace Dream
3. The Other Side Of Liverpool
4. Walk With You
5. Time
6. Everyone Wins
7. Mystery Of The Night
8. Can't Do It Wrong
9. Y Not
10. Who's Your Daddy

Walk With Youではポールマッカートニーとデュエットを行っています。Who's Your Daddyではイギリスの若き女性R&BシンガーJoss Stoneとデュエットしています。全t婦負的なサウンドは70年代初期の頃のサザンロックやブルースロック的な雰囲気になっています。一時はアルコール中毒になって心配していたリンゴも、現在まで現役で、コンスタントに作品を出し続けています。さすがにもうブリットポップは卒業でしょうか。

本来なら進化しているリンゴのドラムテクニックが、ある程度披露されているようです。これまではブリットポップなスタイルに合わせて、叩いていたので、本来ならドラマーとしての力量も表現したかったのでしょう。しかし、もう70歳ですから、凄いスタミナです。ストーンズばかりが年老いても尚ロックンロールと崇められていますが、ストーンズよりも年上のビートルズのメンバーがここまで頑張っているのは凄い事です。ちょっとロックなリンゴも楽しめる作品です。

Fill In The Blanks

Peace Dream

The Other Side Of Liverpool
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[20101128]

Liverpool 8Liverpool 8
(2007/11/13)
Ringo Starr

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これまでの作品をともに創り上げてきたマーク・ハドソンと製作していた作品でしたが、途中で関係が悪化して、残りは元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートがプロデュースしています。リンゴのバックバンドでもあったThe Roundheadsとも最後に製作された作品となります。タイトルのリヴァプール8とはリンゴの自宅があるリヴァプールの郵便番号だそうです。

1. Liverpool 8
2. Think About You
3. For Love
4. Now That She's Gone Away
5. Gone Are the Days
6. Give It a Try
7. Tuff Love
8. Harry's Song
9. Pasodobles
10. If It's Love That You Want
11. Love Is
12. R U Ready

マーク・ハドソンと創り上げてきたポッププロジェクトは、これまで素晴らしい作品を創り上げてきました。今回もそれを引き継いだ形にはなっていますが、途中でごたごたがあったせいか、トータル的なまとまりは悪い感じがします。リンゴの良さだったリラックスをした感じが、今回はあまり伝わってきません。音圧のせいかもしれませんが、ちょっと力が入っちゃっている感じです。

ビッグスターの参加も無く、話題性も乏しかったのですが、久々にEMIに戻っての作品となりました。そしてタイトルから、いかにもビートルズを意識させる内容ではありますが、今回はそれほどビートルズ的ではありません。そうしなくても良い曲が創れるようになっているからでしょう。やはりどこか力んでいる感じがいい方向には行っていないような感じがします。

Liverpool 8

Think About You

Now That She's Gone Away
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[20101128]

Choose LoveChoose Love
(2005/06/07)
Ringo Starr

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このアルバムは前作から2年後に出されているので、この辺りからリンゴは音楽製作に集中するようになっていきます。ビートルズの元メンバーで残されているのは、もうポールと自分だけであり、ポールも現役で頑張っている事が刺激になっていると思います。このアルバムもいつものマーク・ハドソンとの共同プロデュースであり、作曲もリンゴだけではなく、マーク・ハドソン、ゲイリー・バー、スティーヴ・デューダス、ディーン・グラカルというスタッフで共作して、より質の高い楽曲を生み出しています。

1. Fading in Fading Out
2. Give Me Back The Beat
3. Oh My Lord
4. Hard To Be True
5. Some People
6. Wrong All The Time
7. Dont Hang Up
8. Choose Love
9. Me And You
10. Satisfied
11. The Turnaround
12. Free Drinks

ジョージハリソンに捧げられたOh My Lordはマイスウィートロードを意識した曲で、ビリー・プレストンが参加しています。Don't Hang Upではプリテンダーズのクリッシー・ハインドとデュエットしています。The Turnaroundでは奥方で、元ボンドガールのバーバラが悪魔の声を出しています。今回はビッグスターはそれほど参加していませんが、それだけチームワークの取れた演奏になっています。

この頃はポールもリンゴもブリットポップの創始者としての誇りからか、ベテランならではのブリットポップを展開しています。ビートルズ的だけど古くさい感じにはしていません。というより、ビートルズ以降にビートルズをコピーしてきたバンドがやっていた事をパロディーにしているかのような、総体的なブリットポップになっているのです。その上で、本家としてはもっと良い曲がつくれるよ、と言っているかのようです。この時期のリンゴの作品にはずれはありません。

Fading in Fading Out

Give Me Back The Beat

Oh My Lord
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[20101128]

Ringo RamaRingo Rama
(2003/03/25)
Ringo Starr

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前作から5年ぶりの作品で2003年のアルバムです。前作同様マーク・ハドソンとの共同プロデュースになっています。いつもながらゲストミュージシャンも豪華で、エリック・クラプトン、ウィリー・ネルソン、デイヴ・ギルモア、ヴァン・ダイク・パークスなどが参加しています。音楽的にはいつものポップな感じにプラスして新しいサウンドも展開されています。

1. Eye To Eye
2. Missouri Loves Company
3. Instant Amnesia
4. Memphis In Your Mind
5. Never Without You
6. Imagine Me There
7. I Think Therefore I Rock N Roll
8. Trippin On My Own Tears
9. Write One For Me
10. What Love Wants To Be
11. Love First, Ask Questions Later
12. Elizabeth Reigns
13. English Garden
14. Blink
15. OK Ray
16. I'm Home

Eye To Eyeはこれまでのリンゴには無かった新しい感覚の作品になっています。特に異常な感じがするのが、Instant Amnesiaです。まるでジョンボーナムのようなヘヴィーなドラミングのハードロックになっていて、途中でなぜかジャジーな演奏になっていき、又ハードロックに戻ってきます。後半はジャムセッションのようなスタイルになっていきます。とても異色な曲です。

その他はいつものポップなリンゴらしい曲が続きます。時間をかけて製作されているので、良い曲をしっかりためてレコーディングされています。そして、ジョージが亡くなった後という事で、Never Without Youをジョージに捧げています。これにはクラプトンも参加しています。リンゴとしてはこの曲はジョージだけではなく、その前に亡くなったジョンやニルソンにも捧げています。全体的にはリラックスした、肩の力が抜けたベテランならではのブリットポップを堪能出来ます。曲の旋律の創り方が、巧妙になっており、素晴らしいスタッフ達と創り上げている感じがします。なかなかの名盤です。

Eye To Eye

Missouri Loves Company

Instant Amnesia
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[20101127]

Vertical ManVertical Man
(1998/06/16)
Ringo Starr

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ヴァーティカル・マンヴァーティカル・マン
(1998/06/29)
リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン 他

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前作からは6年ぶりとなるオリジナルアルバムです。その間にRingo Starr And His All-Stars Bandとして活動していました。今回のプロでユースはマーク・ハドソンで、前作同様ブリットポップな作品になっています。今回は中期ビートルズのサイケだった頃の雰囲気を再現していますが、ドラムのコンプのかけ方が、ちょっと甘いようです。自分のドラムサウンドを再現するのは嫌だったのでしょうか。

1. One
2. What In The...World
3. Mindfield
4. King Of Broken Hearts
5. Love Me Do
6. Vertical Man
7. Drift Away
8. I Was Walkin'
9. La De Da
10. Without Understanding
11. I'll Be Fine Anywhere
12. Puppet
13. I'm Yours

今回はいつも以上に豪華ミュージシャンとコラボレートしています。ポールとジョージも参加していますが、その他にスコット・ウェイランド、ブライアン・ウィルソン、アラニス・モリセット、オジー・オズボーン、トム・ペティ、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット、スティーヴン・タイラーというハードロック系のミュージシャンも参加しています。ビートルズのデビュー曲Love Me Doをカバーしています。出だしのハーモニカからカッコいいロックンロールスタイルにアレンジしていていい感じです。

ポールのビートルズ時代のベースラインは再現しているのに、自分のドラムサウンドはなぜ再現しなかったのでしょうか、モノ気味でコンプをかけて歪ませたサウンドは多くのフォロワーがコピーしているので、本人が出せない訳は無いのに、ドラムサウンドだけなぜか浮いているのです。そこまで徹底してやっていたらもっと壮快だったと思いますが、わざとらしくもあったでしょう。完成度では前作には及びませんが、これも又素晴らしい内容になっていると思います。

King Of Broken Hearts

Love Me Do

Vertical Man
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[20101127]

Time Takes TimeTime Takes Time
(1992/05/22)
Ringo Starr

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一時はアルコール依存症で、もしかしてジョンに続いて?と思われていたリンゴでしたが、立ち直って、多くのミュージシャン達に助けられてRINGO STARR AND HIS ALL-STARR BANDを結成、アルバムも出していますが、ライブアルバムで、各メンバーの曲やリンゴのヒット曲集になっていますので、ここでは紹介しません。スターだらけなので、映像で見た方が面白いと思います。このアルバムはそんな経緯もあり、オリジナルアルバムとしては9年ぶりの作品となりました。既に92年になっています。

1. Weight of the World
2. Don't Know a Thing (About Love)
3. Don't Go Where the Road Don't Go
4. Golden Blunders
5. All in the Name of Love
6. After All These Years
7. I Don't Believe You
8. Runaways
9. In a Heartbeat
10. What Goes Around
11. Don't Be Cruel

プロデューサーはDon Was、Jeff Lynne、Peter Asher、Phil Ramoneといった時代を代表するプロデューサーを起用しています。曲の方はブリットポップになっていて、これまでで一番ビートルズっぽい感じになっています。特にWeight Of The Worldはブリットポップとしての名曲になっています。それでも売れないのはなぜなんでしょう。特にDon Wasがプロデュースしている曲がジェフリンが手がけた曲よりもビートルズ的だというのが笑えます。

元ビートルズのメンバーは参加していませんが、曲の良さはこれまでの中でも一番ではないでしょうか。Ringo Starr & His All-Starr Bandでのライブはまるで営業のような感じがしますが、それでも古いファンが集まり、結構好評になっています。リンゴのファンも地味ながらちゃんとサポートしているのです。そしてこのアルバムの出来映えは、そんなファンをも唸らせるほどの出来映えです。リンゴの最高傑作はこの作品かもしれません。素晴らしい名盤です。

Weight of the World

Don't Know a Thing

Don't Go Where the Road Don't Go
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[20101127]

Old WaveOld Wave
(1994/09/06)
Ringo Starr

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Old WaveOld Wave
(1994/09/06)
Ringo Starr

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時代を席巻するニューウェイヴに対抗してオールドウェイヴというタイトルで、ベテランの味を出そうとしましたが、レコード会社はイギリスとアメリカでの発売をせず、旧西ドイツ、カナダ、日本の3国のみでリリースされました。CD化されてからは全世界的に出されていますが、当時はニューウェイヴに対抗するにはそれなりの内容が必要だったと思います。このアルバムも悪くはありませんが、そこまでの力が無かったと判断されたようです。

1. In My Car
2. Hopeless
3. Alibi
4. Be My Baby
5. She's About A Mover
6. I Keep Forgettin'
7. Picture Show Life
8. As Far As We Can Go
9. Everybody's In A Hurry But Me
10. Going Down
11. As Far As We Can Go (Original Version)

プロデューサはジョーウォルシュで、彼の得意のスライドギターが沢山フューチャーされています。ただ、オールドウェイブという割にはIn My Carなどはあまりにも80年代的なコード進行になっています。この辺の矛盾が中途半端な感じになっています。もっと徹底して古くさい曲をやっていれば、ファンも納得出来たと思います。Be My Babyはファンキーな曲で、ジョーウォルシュのトーキングモジュレーターがカッコいいです。I Keep Forgettin'はデヴィッドボウイもカバーしたChuck Jacksonの曲です。As far as we can goはピータークリスのベスを思わせるような美しいバラードです。良い曲です。

実は時代に非情に敏感だったのではないかと思われるほど、80年代な感じになっています。ただ、使用している楽器などはアナログなものですから、今聴いても古くさくは感じません、逆に当時のデジタルな楽器を使っていたら古くさく感じていた事でしょう。この辺は正解です。しかし、当時は売れない作品でありました。ジョーウォルシュが関わっていますので、アメリカ的な音ではあります。アメリカでは発売しても良かったのではと思いますが、アメリカのローカルな感じがするのは否めません。

In My Car

Hopeless

Alibi
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[20101127]

Stop & Smell the RosesStop & Smell the Roses
(1994/09/20)
Ringo Starr

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Stop & Smell the RosesStop & Smell the Roses
(1994/09/20)
Ringo Starr

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81年の作品です。セールスが思わしくない状態でしたので、久々にビートルズの仲間やニルソンらがバックアップして盛り上げようとした作品です。ポールもジョージも作品を提供しています。ジョンも参加予定でしたが、射殺されると言う悲劇が起こり、それは叶えられませんでした。

1. Private Property
2. Wrack My Brain
3. Drumming Is My Madness
4. Attention
5. Stop And Take The Time To Smell The Roses
6. Dead Giveaway
7. You Belong To me
8. Sure To Fall
9. You've Got A Nice Way
10. Back Off Boogaloo
11. Wake Up
12. Red And Black Blues
13. Brandy
14. Stop And Take The Time To Smell The Roses...
15. You Can't Fight Lightning
16. Hand Gun Promos

プロデューサも複数起用して豪華な内容になっています。ポール、ジョージ、ハリソン、ロンウッドにスティーヴン・スティルスがプロデュースと作品を提供して演奏も行っています。ポールはPrivate Property、Attentionを提供、ジョージはWrack My Brainを提供、ハリーニルソンはDrumming Is My Madness、Stop And Take The Time To Smell The Rosesをリンゴと共作しています。ロンウッドはDead Giveawayをリンゴと共作しています。

スティーヴン・スティルスはYou've Got A Nice Wayを提供、その他、カバー曲やリンゴが創った曲が入っていて、豪華な内容になっています。曲の内容も良く、素晴らしいポップアルバムになっています。ジョンの死により、ビートルズが再度見直されるようになり、他のメンバー同様、リンゴもその恩恵を受けましたが、バカ売れまでは行きませんでした。しかし、これだけのメンツで、真面目に創られた作品が悪い訳がありません。なかなかの名盤です。

Private Property

Wrack My Brain

Drumming Is My Madness
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[20101126]

Bad BoyBad Boy
(1991/03/26)
Ringo Starr

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Bad BoyBad Boy
(1991/03/26)
Ringo Starr

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時代はパンク、テクノが興り、商業主義の音楽を槍玉に挙げて大きな時代が動こうとしていました。彼等が非難するような音楽はポールマッカートニーのようなやたら売れる音楽でしたが、ポールの作品はそれでも売れていました。しかし、リンゴになると、もうこの頃は新作がでても、あまり話題にならないようになっていきます。それでも作品はしっかりと創られた良質なポップアルバムになっています。

1. Who Needs A Heart
2. Bad Boy
3. Lipstick Traces
4. Heart On My Sleeve
5. Where Did Our Love Go
6. Hard Times
7. Tonight
8. Monkey See-Monkey Do
9. Old Time Relovin'
10. A Man Like Me

タイトルがBad Boyなので、パンクにもうけそうなのですが、曲自体はロッカバラードであり、古いタイプのバッドボーイなので、ほとんど無視されています。この時代でしたら、シンセなどを多用した方が売れていたと思いますが、ほとんどが昔のポップススタイルになっています。シュープリームスのカバーのWhere Did Our Love Goではシンセベースを使っていますが、ディスコ的なアレンジになっています。これはこれで面白いのですが、あまりアピールできていません。

流行を気にしなくていい今なら、この作品の良さは素直に受け止められると思います。ポップさでは、これまでの作品の中では一番です。どの曲もひねった所が無く、素直にポップな作品に出来上がっています。娯楽性とも言えるアレンジの感覚も適切な処理が成されており、素直に楽しめる作品だと思います。リンゴも無理な歌い方をしていないので、とても聴き易いです。

Who Needs A Heart

Bad Boy

Lipstick Traces
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[20101125]

Ringo the 4thRingo the 4th
(1992/08/18)
Ringo Starr

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Ringo the 4thRingo the 4th
(1992/08/18)
Ringo Starr

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77年の作品という事で、ディスコブームの中でリリースされているので、ダンサブルな曲を意識した作品になっています。ソウルフルでありますが、ソウルフルに歌えるほどの歌唱力はリンゴにはありません。ですからいつものけだるい感じのダンスミュージックになっています。

1. Drowning In The Sea Of Love
2. Love All Night
3. Wings
4. Gave It AllUp
5. Out On The Streets
6. Can She Do It Like She Dances
7. Sneaking Sally Through The Alley
8. It's No Secret
9. Gypsies In Flight
10. Simple Love Song

時期的には元ビートルズメンバーがそれぞれ一息ついた頃の作品になります。ジョンも子育ての為に活動停止して、ジョージも新しいサウンドを取り入れるようになり、ポールも絶頂期が収まりかけていた頃でした。リンゴも時代の音という事で、A.O.R.やディスコミュージックを取り入れて、ビートルズとは違った音楽性を積極的にものにしようとしています。4thというタイトルからすると、最初の2枚はオリジナルに数えられていないようです。

ダンスミュージックがコンセプトのようで、ディスコミュージック以外にもタンゴなどもやっている所が単なるディスコサウンドにはなっていなくて良いです。前々作で関わったデヴィッドフォスターが、ジョージと同様に影響されているようです。ビートルズが古くさいと思われていた頃でもあり、元メンバーそれぞれが、新しいスタイルを身につけ始めた頃であり、リンゴもそれは敏感に感じていたようです。Can She Do It Like She Dancesのようなファンキーな曲はカッコいいです。Sneaking Sally Through The Alleyはロバートパーマーもカバーしているアラントゥーサンの曲です。

Drowning In The Sea Of Love

Tango All Night

Wings
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[20101124]

Ringo\'s RotogravureRingo\'s Rotogravure
(1992/08/18)
Ringo Starr

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EMIからポリドールに移籍してからの作品です。ポリドールになった為か、エリッククラプトンも参加しています。レコード会社を移籍しても、これまで以上に宣伝して、ジョンもポールも、ジョージも提供して完成させたアルバムでしたが、これまでのようには売れませんでした。ですが、内容はこれまでのようにポップで良い作品になっています。

1. A Dose Of Rock 'N' Roll
2. Hey Baby
3. Pure Gold
4. Cryin'
5. You Don't Know Me At All
6. Cookin' (In The Kitchen Of Love)
7. I'll Still Love You
8. This Be Called A Song
9. Las Brisas
10. Lady Gaye
11. Spooky Weirdness

ジョンレノンはCookin、ポールはPure Gold、ジョージはI'll Still Love Youを提供しています。そしてクラプトンはThis Be Called A Songを提供してギターも弾いています。A Dose Of Rock'n Roll をシングルカットし、カバー曲のHey Babyなどポップな曲が多く、リンゴもオリジナルを創っています。それでも売れなかったのはレコード会社のせいなのでしょうか。

参加メンバーもこれまで以上に豪華で、当時スーパースターになっていたピーターフランプトン、いつもの豪華メンバーに加えて、ブレッカーブラザース、エリック・クラプトン、メリサ・マンチェスター、ダニー・コーチマー、ウィル・リー、アラン・ルービンなど、フュージュン系のミュージシャンも参加しています。宣伝もたっぷりやっていたので、知名度の高いアルバムではありますが、前2作に比べると多少地味かもしれません。

A Dose Of Rock'n Roll

Hey Baby

Pure Gold
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[20101123]

Goodnight ViennaGoodnight Vienna
(1992/11/04)
Ringo Starr

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グッドナイト・ウィーングッドナイト・ウィーン
(2000/07/12)
リンゴ・スター

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このアルバムはちょうどジョンレノンが失われた週末を過ごしている時期で、リンゴも飲み仲間として過ごしていました。その飲み仲間うちで製作されたアルバムになります。ですから、今回はジョンレノンだけが関わっています。ジョンレノンはタイトル曲のGoodnight Viennaを提供しています。Goodnight Viennaとはリパブールの隠語でずらかるという意味だそうです。そしてジャケットが宇宙船に乗り込みリンゴですので、宇宙にずらかるのでしょう。

1. (It's All Da-Da Down To) Goodnight Vienna
2. Occapella
3. Oo-Wee
4. Husbands And Wives
5. Snookeroo
6. All By Myself
7. Call Me
8. No No Song
9. Only You (And You Alone)
10. Easy For Me
11. Goodnight Vienna (Reprise)
12. Back Off Boogaloo
13. Blindman
14. Six O'Clock (Extended Version)

飲み仲間と言っても、この交友関係は豪勢なメンツになっています。ハリー・ニルソン にエルトン・ジョン、その他にもジェシ・エド・デイヴィス 、スティーヴ・クロッパー 、ドクター・ジョン、ビリー・プレストン、ニッキー・ホプキンス、クラウス・フォアマン、ジム・ケルトナー、ロビー・ロバートソン、そしてジョージハリソンのアルバムにも参加していた若き日のデイヴィッド・フォスターも参加しています。後にリンゴはRingo Starr & His All-Starr Bandでライブを行いますが、既にこの時からオールスターになっています。

曲はカバー曲も多く、とぼけた感じのOnly Youがシングルヒットしました。後はOccapellaはアラントゥーサンの曲、Easy For MeはHarry Nilsonが提供した曲です。No No Song もシングルヒットしました。ファンクやレゲエのリズムが多く、全体的に飲んだくれているような陽気な感じになっています。ボーナストラックで入っているBack Off Boogalooはシングルのみの曲でした。Blindmanはリンゴの主演映画のタイトルで創られた曲ですが、映画には使われませんでした。前作の成功の勢いもあって、このアルバムもヒットしました。結構癒し系の名盤です。

Goodnight Vienna

Oo-Wee

Husbands And Wives
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[20101123]

RingoRingo
(1991/04/23)
Ringo Starr

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リンゴリンゴ
(1995/11/08)
リンゴ・スター

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リンゴスターの最高傑作であり、恐らく、一番売れたアルバムです。初めての本格的なオリジナルアルバムになりますが、何といっても、ばらばらではありますが、ビートルズのメンバーが全員が参加した事により、疑似的にビートルズ再結成を騒がれました。オリジナル曲が無かったリンゴにメンバーそれぞれが曲を提供して演奏にも参加しているのです。そしてリンゴ自身もオリジナル曲を創っています。

1. I'm the Greatest
2. Have You Seen My Baby?
3. Photograph
4. Sunshine Life for Me (Sail Away Raymond)
5. You're Sixteen (You're Beautiful and You're Mine)
6. Oh, My My
7. Step Lightly
8. Six O'Clock
9. Devil Woman
10. You and Me (Babe)
11. It Don't Come Easy
12. Early 1970
13. Down and Out

アルバムジャケットはティム・ブルックナー似よるものですが、ベースのクラウス・フォアマンが曲ごとのイメージ画を描いて、内ジャケットに挿入されています。ジョンレノンが提供した曲はI'm the Greatestで、ポールとリンダの共作によるSix O'Clock、ジョージが提供したPhotographとSunshine Life For Me、You and Me。Photographはシングルカットされて大ヒットしました。カバー曲になるYou're Sixteenもシングルヒットしています。その他にリンゴが創ったのが、Oh My My、Devil WomanとPhotographはジョージとの共作になります。

その他にHave You Seen My Babyはランディーニューマンが創っています。先行してシングルのみのリリースだったIt Don't Come Easyはリンゴの作品で、これもシングルヒットしています。バックメンバーとしても豪華で、ビートルズのメンバーの他には、仲が良かったマークボランがHave You Seen My Babyでブギーなギターを弾いています。他にザバンドのメンバーがSunshine Life For Meに参加しています。他にジム・ケルトナー とはツィンドラムを展開して、クラウス・フォアマン 、ビリー・プレストン、ニッキー・ホプキンス、ハリー・ニルソン、スティーヴ・クロッパー など超豪華なメンバーがバックアップしています。

当時、このアルバムをエアチェックして録音していたので、毎日のように聴いていたため、私にとっては懐メロとなっているアルバムで、若い頃を思い出す事が出来る青春のアルバムになっています。ヒットはしましたが、他のビートルズメンバーの作品に比べると、もう一つ足りないような物足りなさがあるのですが、その物足りなさも含めて、全てが懐かしい作品です。そういう意味も含めて名盤といたします。

I'm the Greatest
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[20101123]

Beaucoups of BluesBeaucoups of Blues
(1995/08/01)
Ringo Starr

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カントリー・アルバムカントリー・アルバム
(2000/06/28)
リンゴ・スター

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リンゴのセカンドアルバムはリンゴが好きなカントリーミュージックのカバーアルバムになっています。カバーアルバムと言っても、既存のヒット曲ではなく、カントリーの本場ナッシュビルに赴いてナッシュビルの音楽会社にストックされた地元ミュージシャンの未発表曲の中からリンゴが選曲した曲が収録されています。

1. Beaucoups of Blues
2. Love Don't Last Long
3. Fastest Growing Heartache in the West
4. Without Her
5. Woman of the Night
6. I'd Be Talking All the Time
7. $15 Draw
8. Wine, Women and Loud Happy Songs
9. I Wouldn't Have You Any Other Way
10. Loser's Lounge
11. Waiting
12. Silent Homecoming
13. Coochy Coochy
14. Nashville Jam

ナッシュビルのベテランミュージシャンをバックに、リンゴは歌だけ歌って演奏はしていません。何といってもドラムはプレスリーのバックドラマーとして多くのファンを持つD.J.フォンタナが叩いているのです。元々カントリーが好きだったリンゴの趣向を活かして、ビートルズの初期の頃からカントリー的な曲をやっていたビートルズ。バーズもその影響でカントリーロックをやるようになり、若者の間でもカントリーが流行り出したのはリンゴのおかげなのです。

ビートルズのメンバーもカントリーのテクニックを憶える事で、新しいスタイルのポップスを生み出していきましたので、カントリーが古いと言うだけで馬鹿には出来ないのです。特に70年代初期はカントリーロックやサザンロックが流行っていたので、このアルバムも当時は有効だったのです。演奏面もベタ欄が揃っているだけに、素晴らしいカントリーミュージックを聴き取る事が出来ます。

Beaucoups Of Blues

Love Don't Last Long

Fastest Growing Heartache In The West
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[20101123]

センチメンタル・ジャーニー(紙ジャケット仕様)センチメンタル・ジャーニー(紙ジャケット仕様)
(2008/06/18)
リンゴ・スター

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Sentimental JourneySentimental Journey
(1995/08/29)
Ringo Starr

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ビートルズが解散した事で一番困ったのがリンゴスターです。特にソロ活動がしたかった訳でもなく、曲も書けませんから、いきなりリストラされたような状態になりました。しかし、レコード会社的には他のメンバーがソロアルバムを出しているので、リンゴにも作品を出してもらわなければなりません。そこでリリースされたこのファーストアルバムはジャズのスタンダード曲をカバーした作品になっています。

1. Sentimental Journey
2. Night And Day
3. Whispering Grass
4. Bye Bye Blackbird
5. I'm A Fool To Care
6. Stardust
7. Blue, Turning Grey Over You
8. Love Is A Many Splendoured Thing
9. Dream
10. You Always Hurt The One You Love
11. Have I Told You Lately That I Love You?
12. Let The Rest Of The World Go By

このアルバムはリンゴの両親が好きなジャズスタンダードを集めて、両親の為に製作されたと言われています。他のメンバーの作品とは全く性格が違う内容にファンは戸惑いましたが、プロデューサー / アレンジャーにジョージ・マーティン、エルマー・バーンスタイン、クインシー・ジョーンズ、ポール・マッカートニーというブレインを招いて、単なるカバーアルバムではなく、ポップアルバムとして成り立たせています。

リンゴの鼻の詰まったような、とぼけた感じの歌い方はビートルズ時代から人気がありましたが、今作もとぼけた感じにはなっていますが、Night And Dayでの歌いっぷりはまるでフランクシナトラのようなムードを醸し出しています。勿論、ドラムとボーカルをリンゴが担当していますが、オーケストラアレンジがプロデューサによって、様々な趣向になっているのが楽しめます。ビートルズファンにとっては最後に行き着くアルバムかと思いますが、他のメンバーでは味わえないようなマニアック感じを味わうにはうってつけの作品です。

Sentimental Journey

Night And Day

Whispering Grass
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[20101122]

Memory Almost FullMemory Almost Full
(2007/06/05)
Paul McCartney

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2007年に発売された、現在の最新作となるアルバムです。もうポールもおじいちゃんなのですが、老いて尚、更に進化しています。オルタナな質感とブリットポップな感覚とケルトな風俗性を兼ね合わせた、これまでの作品を更に進化させた完成度の高い作品になっています。もう70近いはずなのに、この若々しさは何なんでしょう。

1. Dance Tonight
2. Ever Present Past
3. See Your Sunshine
4. Only Mama Knows
5. You Tell Me
6. Mr. Bellamy
7. Gratitude
8. Vintage Clothes
9. That Was Me
10. Feet In The Clouds
11. House of Wax
12. The End Of The End
13. Nod Your Head

これまで彼が創り上げてきた要素をしっかり継承しながらも、全く新しい次元で創られています。現在では新人がでてきても何の新鮮さも感じませんが、ベテランのポールの新作がこれほど新鮮だというのは驚きです。斬新な旋律を思いついてもポップに仕上げるというのはビートルズ時代から変わっていません。それがこの年に老いても出来てているというのが凄いです。やはりポールはバケモノです。ポップモンスターなのです。ビートルズで人間だったのはジョンだけで、後はモンスターなのです。恐ろしや。

ストーンズのように決して小遣い稼ぎで新譜を出している訳ではないのです。世に出さなければならないアイデアに溢れているのです。XTCも停滞していますが、ポールがこんなに頑張っているのにパートリッジ氏も頑張らないといけませんね。ブリットポップも収まっている状態ですが、その創始者でもあるポールが今も尚イギリスらしいポップスを創り続けています。これは本当に凄い事です。どの曲も妥協する事無くとことん練り上げています。ポールは軽薄で嫌われていたのに、音楽に対しては常に真剣に取り組んでいます。この天才のアイデアは枯渇する事を知りません。素晴らしい名盤です。彼はこれからも更なる進化を遂げるのでしょう。本当にミュージックモンスターです。

Dance Tonight 

Ever Present Past 

See Your Sunshine 
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[20101122]

双葉山の記録を抜くのは間違い無しと思われていた白鵬は2日目に稀勢の里に敗れて、記録は63連勝で止まってしまいました。それでも歴代2位の立派な成績です。白鵬は万全ではなかったにしても稀勢の里が一番良い相撲を取った事が勝因でした。いつもは、こうした記録を破った力士は、その後ボロ負けするパターンが多いのですが、稀勢の里は調子が良いようで、2大関も破って6勝2敗と健闘しています。

上位力士の成績
白鵬 7勝1敗
琴欧洲 5勝3敗
把瑠都 7勝1敗
日馬富士 0勝4敗5休
魁皇 7勝1敗
栃煌山 4勝4敗
鶴竜 4勝4敗
阿覧 2勝6敗
栃ノ心 3勝5敗

白鵬に土がついた事によって、他の力士にも優勝の可能性がでてきました。1敗は中日までに5人います。それだけ調子がいい力士が多いので、相撲内容が良い取り組みが続いています。下位力士でも見応えがある相撲が見れます。日馬富士は5日目から休場となりましたので、来場所は初の角番となります。豊真将も前に出る相撲で良い内容になっています。玉鷲が結構勝ち進んでいます。

玉鷲はモンゴル出身ですが、気合いの入れ方が朝青龍に似ています。技を磨けば上に行けるのではないでしょうか。魁皇が地元の場所という事で1敗と予想外の成績で頑張っています。把瑠都は前に出ていますが、突っ張らずにまわしを取るようになっています。まわしを取れば何とかなるという考えのようですが、その為雑な相撲に戻っています。立ち合いで相手の上体をおこしてからまわしを取るのが一番良い勝ち方だと思うのですが、このままでは上には行けないでしょう。

8日目の結果

2日目 白鵬連勝ストップ

[20101121]

Chaos & Creation In The Backyard(CCCD)Chaos & Creation In The Backyard(CCCD)
(2005/09/10)
Paul McCartney

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Chaos And Creation In The Back Yard (CCCD)Chaos And Creation In The Back Yard (CCCD)
(2005/09/07)
ポール・マッカートニー

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ジョージマーティンの推薦でNigel Godrichにプロデュースを依頼した作品です。Nigel Godrichはバンドスタイルではなく、全ての楽器をポールが演奏したものを編集したいと提案。マッカートニーII以来のポール一人によるマルチレコーディングとなりました。Nigel Godrichはラジオヘッドのプロデューサーとして有名ですが、その為か、ビートルズというよりもブリットポップな作品になっています。

1. Fine Line
2. How Kind Of You
3. Jenny Wren
4. At The Mercy
5. Friends To Go
6. English Tea
7. Too Much Rain
8. Certain Softness, A
9. Riding To Vanity Fair
10. Follow Me
11. Promise To You Girl
12. This Never Happened Before
13. Anway

ブリットポップの元祖としてはポールでありますが、彼がビートルズ的な曲を書けばおのずとブリットポップになるはずですが、ジョージマーティンがプロデュースしていれば、それはビートルズであり、ブリットポップとは違ったものになっていた事でしょう。Nigel Godrichが編集したおかげで、ビートルズとは違ったビートルズっぽいサウンドになっています。それは違うのですが、ビートルズファンでも満足出来る内容にはなっています。

それは中期ビートルズ、特にリヴォルバー辺りの曲作りに近いもので、それだけで終わっていれば、単なる昔風に創りましたという事になりますが、ブリットポップな手法が入る事によって新しさも感じられながら懐かしいサウンドになっています。私生活では元モデルのヘザー・ミルズと再婚したりして充実していたようです。リンダが好き符だったファンからすれば裏切りのような印象を受けてしまいますが、年老いても尚現役であるならば致し方ない事でしょう。曲もビートルズ時代のように短い曲になっているので、疲れる事無く楽しめます。とても良いアルバムだと思います。名盤です。

Fine Line

How Kind Of You 

Jenny Wren
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[20101121]

Driving RainDriving Rain
(2001/11/13)
Paul McCartney

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ドライヴィング・レインドライヴィング・レイン
(2001/11/12)
ポール・マッカートニー

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リンダが亡くなってからは、リンダの作品やロックンロールのカバー、クラシック作品、The Firemanとしての作品を創っていましたが、オリジナルソロアルバムとしては前作Flaming Pie以来4年ぶりとなる作品です。時代は既に21世紀となっていました。久々のアルバムという事でファンは大喜びでしたが、それほど売れなかったみたいです。もうポールも過去の人になりかけているのです。でも作品は良く出来ていて名盤と言えます。

1. Lonely Road
2. From a Lover to a Friend
3. She's Given Up Talking
4. Driving Rain
5. I Do
6. Tiny Bubble
7. Magic
8. Your Way
9. Spinning on an Axis
10. About You
11. Heather
12. Back in the Sunshine Again
13. Your Loving Flame
14. Riding into Jaipur
15. Rinse the Raindrops
16. Freedom

しかし、ポールはまだ進化しようとしています。80年代はデジタルしていましたが、90年代はアナログの質感に戻し、この頃になると、オルタナやドラムンベースの質感をしっかり出して、時代の音に敏感に追従しています。それでありながら、新しい自分なり曲作りに挑戦しながら、これまでのポールにはなかったスタイルを生み出そうとしています。ラップはやっていませんが、ラップならではのシンプルなリズムの使い方などは、ちゃっかり応用しています。ですからら、グランジやオルタナのような、それ間でのポールにはなかった仕上がりになっています。

もう金を稼がなくても良いくらいの財産を持っているはずなのに、それでも若い者に負けないくらいの挑戦的に前向きな創作活動を続けているポールマッカートニーは見直しました。ジョンに比べて軽薄な言動が鼻につくポールでしたが、音楽に取り組む姿勢は尊敬に値します。体裁なのにここまで努力するとは。元々、ポールは強運の持ち主で、それは人相的にも明白なのですが、ビートルズの成功のポールの強運によるもので、ジョンだけだったら、あそこまでビッグになっていたかどうかは疑わしい所です。そして天才的な作曲の才能も持ち合わせて、二枚目という、生まれながらの強運の持ち主で、ヒット曲を生み出す宿命を持って生まれてきたと言ってもいいです。ですから、現在も現役で健在ですし、それなのに、おごる事無く現在もクリエイティヴであるという事は、この人の使命なのかもしれません。

Lonely Road

From A Lover To A Friend

She's Given Up Talking
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[20101121]

Run,Devil,RunRun,Devil,Run
(1999/10/27)
ポール・マッカートニー

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Run Devil RunRun Devil Run
(1999/10/05)
Paul McCartney

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リンダが生前から提案していたロックンロールのカバーアルバムを実現する為に製作されたアルバムです。これまでもバック・イン・ザ・USSRというロックンロールのカバーアルバムがありましたが、アレは正式なアルバムとしてはリリースしていなかったので、ここに初めて正式なロックンロールカバーアルバムが登場しました。しかし、バック・イン・ザ・USSRのように有名なロックンロールばかりではなく、結構B面に入れられているような知られていない曲が選曲されています。

1. Blue Jean Bop
2. She Said Yeah
3. All Shook Up
4. Run Devil Run
5. No Other Baby
6. Lonesome Town
7. Try Not to Cry
8. Movie Magg
9. Brown Eyed Handsome Man
10. What It Is
11. Coquette
12. I Got Stung
13. Honey Hush
14. Shake a Hand
15. Party

アルバムの性格はカバーアルバムで良いのですが、タイトル曲のRun Devil Run、Try Not to Cry、What It Isの3曲はオリジナルの新曲になります。しかし、しっかりとロックンロール魂が宿った曲になっています。バック・イン・ザ・USSRのようなジャムセッションの延長のような余裕の演奏ではなく、このアルバムでは、かなり気合いの入った演奏を繰り広げています。さすがにジョンレノンのロックンロールには及びませんが、それに近いテンションを持っています。やはり彼等はロックンロール小僧なんだと改めて納得出来る作品です。

私はウィングス解散後のソロ作品はあまり好きではなかったので、ポールのアルバムの中では久々に楽しめました。彼のルーツが分かりますし、ロックンロール愛、リスペクトがビンビンに伝わってきます。バックメンバーには元ピンクフロイドのデイヴ・ギルモアや元ディープパープルのイアン・ペイスなどが参加しています。プロデュースはバック・トゥ・ジ・エッグ以来のクリストーマスです。ですから、結構ソリッドな音になっています。ポールのプレスリー真似は結構似ていて、ロックンロールとロカビリーでの歌い分けが見事だと思います。やっぱりポールは歌が巧いです。

Blue Jean Bop

She Said Yeah

All Shook Up
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[20101121]

ワイド・プレイリーワイド・プレイリー
(1998/12/23)
リンダ&ポール・マッカートニー

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1998年、乳癌の為に他界したリンダマッカートニーの歌っている曲を集めた作品ですリンダを亡くした悲しみに暮れているポールにファンから、リンダの歌が好きだったので、他にもリンダの歌っている曲が聴きたいという手紙が届いた事がきっかけで製作されました。昔からリンダに歌わせている曲が沢山あり、オリジナルアルバムでは数曲しか紹介していませんでしたので、未発表曲が沢山あった為に、それを集めて一つのアルバムとして、追悼の意味も込めてリリースされた作品です。

1. Wide Prairie
2. New Orleans
3. The White Coated Man
4. Love's Full Glory
5. I Got Up
6. The Light Comes From Within
7. Mister Sandman
8. Seaside Woman
9. Oriental Nightfish
10. Endless Days
11. Poison Ivy
12. Cow
13. B-side To Seaside
14. Sugartime
15. Cook Of The House
16. Appaloosa

リンダマッカートニーの作品としてリリースされていますが、日本ではリンダ&ポールの連名のリリースとなっています。ウィングス時代や、ほとんどの曲にポールが関わっていますので、連名でも間違いではありません。連名はRAM以来のアルバムとなります。パリや、ニューオリンズ、ナッシュビルなど、様々な場所で録音されています。歌はそれほど感情的ではありませんが、ヨーコよりは巧いと思います。ですから曲が良ければちゃんとした商品になり得る曲ばかりです。

カントリーやソウルミュージック、アメリカンポップスなど、どこか脱力系の曲が多いので、癒しにもなります。これほどまとめてリンダだけの歌を聴いた事はありませんでしたので、癒されますし、その死を惜しむ見ながら聴く事が出来ます。リンダはそばかすが多かったですが、美人タイプの女性だったし、ヨーコほど出しゃばらないので好感が持てていました。ポールはこの他に、追悼の意味でオーケストラ作品を創って捧げています。ただ、これほど仲が良かったリンダが亡くなった後、軽々と再婚したポールには結構幻滅したファンも多かったと思います。しかも再婚相手は強欲な感じの悪い女性だったので、ポールの女性のセンスを疑いました。何かと駄目出しをされるポールですが、あの再婚と、その後の離婚も含めて、かなり印象が悪くなったと思います。それでもこのアルバムはとても永く聴き続けられる素晴らしい内容になっていると思います。Cook Of The Houseだけが既にリリースされている曲です。

Wide Prairie

New Orleans

The White Coated Man
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[20101120]

Flaming PieFlaming Pie
(1997/05/12)
Paul McCartney

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フレイミング・パイフレイミング・パイ
(1997/05/17)
ポール・マッカートニー

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前作からは4年ぶりとなるアルバムで、その間にビートルズの新曲Free as a BirdとReal Loveをリリースして、何度目かのビートルズ再燃の周期を超えて、その時にジョージが連れてきた元ELOのジェフリンを気に入り、このアルバムではジェフリンをプロデューサーに迎えています。オーケストラアレンジはジョージマーティンが担当しています。ですから久々にビートルズ的でフォーキーな内容になっています。それだけ、ポールの歌心ある旋律が復活しています。

1. The Song We Were Singing
2. The World Tonight
3. If You Wanna
4. Somedays
5. Young Boy
6. Calico Skies
7. Flaming Pie
8. Heaven On A Sunday
9. Used To Be Bad
10. Souvenir
11. Little Willow
12. Really Love You
13. Beautiful Night
14. Great Day

90年代はアナログな音が見直された時代でもあり、アナログな質感が蘇っています。Used to be Badではスティーヴミラーと共演したり、息子であるジェイムズも参加したりしています。シングルカットされたYoung Boyのようにフォークロックを彷彿とさせる曲もあり、昔からのファンも大満足な内容になっています。ビートルズオタクでもあるジェフリンがいい雰囲気を作っていると思います。Calico Skiesのようなトラッドフォークもブラックバードからつながるポールの得意技も復活しています。

The World Tonightのサビはレインボーの曲に似ていたりと、いつもと違うアプローチも見られます。デジタルしていた80年代の作品はアレンジありきで、歌の方がいまいちでしたが、このアルバムは歌が中心になっているので、久々にポールらしい作品となりました。それでもアレンジも結構凝っています。リンダはコーラスで参加していますが、既に乳癌が発覚しており、この後亡くなる事になります。つまり、リンダが加わっていた最後のオリジナルアルバムとなるのです。ポールはどんなに馬鹿にされても、やっぱり、ポップで歌心のある曲を創ってもらいたいもので、その期待を満足させてくれる素晴らしい作品です。名盤です。

The Song We Were Singing

The World Tonight

If You Wanna
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[20101120]

Off the GroundOff the Ground
(1993/02/09)
Paul McCartney

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オフ・ザ・グラウンドオフ・ザ・グラウンド
(2005/08/03)
ポール・マッカートニー

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前作の成功でツアーを行っていたポールは、その時のバックメンバーをそのまま使って、スタジオライブで、一発録りした音源に多少のオーヴァーダビングを加えてこのアルバムを製作しました。ですから、ライブでのグルーヴ感を残しながらも新作を創りだしたのです。ライブ形式で録音されていますが、曲はポップで良い曲が揃っています。

1. Off The Ground
2. Looking For Changes
3. Hope Of Deliverance
4. Mistress And Maid
5. I Owe It All To You
6. Biker Like An Icon
7. Peace In The Neighbourhood
8. Golden Earth Girl
9. The Lovers That Never Were
10. Get Out Of My Way
11. Winedark Open Sea
12. C'mon People

前作でコステロ共作しながらも収録されていなかったMistress And MaidとThe Lovers That Never Wereが収録されています。どちらかと言うとコステロ色の強い曲になっています。その他、シングルカットされたHope Of Deliveranceは初期の頃を思わせるような素晴らしい曲になっています。そしてシークレットトラックとして収録されているCosmically Consciousは、ビートルズ時代にインドに滞在していた頃に書かれた曲で、とても貴重な音源です。

曲自体は良い曲が揃っていますし、バラエティーに富んでいます。それに加えて、ライブ録音というノリも良くて、とても質の高い作品になっていると思います。前作の陰に隠れがちな作品ですが、このアルバムも素晴らしい内容です。自信を取り戻していた頃なので、作品的には充実していますが、この頃から作品を創るのに間隔があくようになります。もう隠居しても良いくらい稼いでいるポールですから、新作もあわてて創る必要がないのです。それでもいまだに現役として活動しているポールは本当に音楽が好きなのでしょう。このアルバムも名盤と呼んでいいと思います。

Off The Ground

Looking For Changes

Hope Of Deliverance
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[20101120]

Flowers in the DirtFlowers in the Dirt
(1990/10/25)
Paul Mccartney

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Flowers in the DirtFlowers in the Dirt
(1993/08/10)
Paul McCartney

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ポールが新しいパートナーに選んだのはエルヴィス・コステロでした。彼を数曲を共作して、コステロはスパイクというアルバムに数曲収録しました。ポールはこのアルバムに数曲収録しました。共作アルバムとしてではなく、それぞれのソロ作品に分けた感じになりました。ポールはコステロに取っては大御所であり、大先輩でもありますが、きちんとポールに駄目出しが言えたので、ポールにも刺激になり、スランプ気味だった状態から脱却する事がでたのでした。

1. My Brave Face
2. Rough Ride
3. You Want Her Too
4. Distractions
5. We Got Married
6. Put It There
7. Figure Of Eight
8. This One
9. Don't Be Careless Love
10. That Day Is Done
11. How Many People
12. Motor Of Love
13. Ou Est Le Soleil

このアルバムはコステロだけではなく、プロデューサーにミッチェル・フルーム、ニール・ドーフスマン、トレヴァー・ホーン、スティーヴ・リプトン、デイヴィッド・フォスター、クリス・ヒューズ、ロス・カラムと複数のプロデューサーを使って、曲によって使い分けています。それだけ多彩な無いようになっています。コステロとの共作はMy Brave Face、You Want Her Too、Don't Be Careless Love、That Day Is Doneの4曲で、一緒に曲を創っていて、ポールはわざとビートルズっぽい旋律は使わないようにしていました。コステロは、それは自分を否定する事だから、ビートルズ時代の自分も肯定するようにポールに助言した事によって、ポールは吹っ切れたように曲を創れるようになったという事です。

We Got Marriedではデイヴィッド・フォスターとの共同プロデュースで、ピンクフロイドのデヴィッドギルモアがギターで参加しています。That Day Is Doneではニッキー・ホプキンスと久々の共演を実現しています。トレヴァー・ホーンのプロデュースではサンプラーを使った80年代らしいアレンジになっています。全ての曲がじっくりと創り込まれているので、作品としての完成度はかなり高いものになっています。コステロとのコラボレートが刺激になりながらも、新しい事への挑戦も進めながら、ポールらしい素晴らしいメロディーラインを堪能出来ます。この時期としては最高の出来映えで、名盤です。

My Brave Face

Rough Ride

You Want Her Too
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[20101120]

バック・イン・ザ・USSRバック・イン・ザ・USSR
(2005/08/03)
ポール・マッカートニー

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バック・イン・ザ・USSRバック・イン・ザ・USSR
(2005/08/03)
ポール・マッカートニー

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前作が不評だった事もあり、ポールは自宅のスタジオにミック・ギャラガー、ミック・グリーン、クリス・ウィッテン、ニック・ガーヴェイ、ヘンリー・スピネッティらを招集して、ジャムセッションを行いました。曲は往年のロックンロールナンバーです。そしてジャズスタンダード曲も含めてアルバムとしました。しかし、このアルバムは当初、当時まだ共産圏だったソビエトでロックが解禁された事もあり、ソビエトだけのリリースでしたが、後に世界中でもリリースされる事になりました。

1. Kansas City
2. Twenty Flight Rock
3. Lawdy Miss Clawdy
4. I'm In Love Again
5. Bring It On Home To Me
6. Lucille
7. Don'y Get Around Much Anymore
8. I'm Gonna Be A Wheel Someday
9. That's All Right Mama
10. Summertime
11. Ain't That A Shame
12. Crackin' Up
13. Just Because
14. Mignight Special

ロックンロールのカバーアルバムという事で、ジョンレノンのロックンロールを思い出しますが、これはポール版という事になります。Bring It On Home To MeとAin't That A Shameはジョンレノンとかぶりますが、ポールの場合はリトルリチャードのようなシャウト系の曲が多いと思います。そしてプロデビュー前のビートルズが十八番としていたTwenty Flight Rockはポールの必殺技でした。ロカビリー系の曲でのポールの声は見事にハマっています。

ジョンがポールと知り合った頃は、ポールの方がロックンロールのレパートリーが多く、その才能に嫉妬して、この男を他のバンドに入れては駄目だという事で、自分のバンドに引っ張りこんだという経緯があります。ですから、ポールのロックンロールはジョン以上に出来がいいもになっていますが、アルバムの完成度で言うと、ジョンのロックンロールには遠く及びません。ジョンのアルバムは神がかっていましたので、ジャムせションの延長にあるこのアルバムでは到底かないませんが、ポールの器用さが良く分かる内容で、このアルバムの方が多彩な感じになっています。

ジャズのスタンダードナンバーのDon't Get Around Much 、Anymore、Summertime やソウルミュージックともなっているMidnight Specialなどもロックンロールなスタイルで演奏していて、私はこの頃のポールのオリジナルアルバムよりは楽しめました。それは初期の頃のビートルズやそれ以前の彼等に会う事が出来るからです。やはり基本はロックンロールであって欲しいものです。

Kansas City

Twenty Flight Rock

Lawdy Miss Clawdy
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[20101119]

Press to PlayPress to Play
(1998/06/30)
Paul McCartney

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プレス・トゥ・プレイ(紙ジャケット仕様)プレス・トゥ・プレイ(紙ジャケット仕様)
(2000/04/26)
ポール・マッカートニー

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プロデューサーにヒューパジャムを起用して制作されたアルバムです。ヒューパジャムといえば、ピーターガブリエルとゲートリヴァーブサウンドを創り上げた人で、80年代サウンドの仕掛人とも言える人です。そのヒューパジャムを起用した事で、一番80年代らしいサウンドになっています。ドラムはゲートリヴァーブとまでは行きませんが、メリハリのあるサウンドになっています。

1. Stranglehold
2. Good Times Coming - Feel The Sun
3. Talk More Talk
4. Footprints
5. Only Love Remains
6. Press
7. Pretty Little Head
8. Move Over Busker
9. Angry
10. However Absurd
11. Write Away
12. It's Not True
13. Tough On A Tightrope
14. Spies Like Us
15. Once Upon A Long Ago

今回の作品ではパートナーとして、10ccのEric Stewartとコラボレートしています。曲も数曲、共作しています。その為、いつものポールの作品とは違った内容になっている為に、あまり売れませんでした。時代の音にこだわった為に売れなかったという事は、本来は流行よりも良い曲をファンは望んでいるという事であり、あまり色気を出して流行ものに手を出すと、ポールマッカートニーと言えど、ファンはついてこないと言う事実が判明しました。その事により、この後ポールはスランプに陥るのですが、何でも創れてしまう才能が災いしたという事になります。シーケンサーなど、音数が多くなっているのがうっとおしいと感じるはずです。やり過ぎなとこがあります。

ヒューパジャムはサンプラーの使い方もセンスが良く、もろサンプラーというような使い方はしていませんが、サンプラーでなければ出せないような雰囲気をしっかり出しています。そういう意味では時代的にもセンスのいい音を出しているのですが、ポールに求められている情緒性が欠如しているのです。それはアナログな手触りだったりするのですが、このアルバムではバラードでもデジタルな雰囲気になっていますので、ファンとしてはどっちらけとなってしまうのです。曲も特に際立った曲はありません。ですが、又にはこんなポールマッカートニーも変わっていていいかもしれません。

Stranglehold

Good Times Coming/Feel The Sun

Talk More Talk/Footprints
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[20101118]

Give My Regards to Broad StreetGive My Regards to Broad Street
(1991/12/03)
Paul McCartney、Bryan Brown 他

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ヤァ!ブロード・ストリート(紙ジャケット仕様)ヤァ!ブロード・ストリート(紙ジャケット仕様)
(2000/04/26)
ポール・マッカートニー

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Give My Regards to Broad Street [VHS] [Import]Give My Regards to Broad Street [VHS] [Import]
(1996/05/14)
Paul McCartney、Bryan Brown 他

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ヤア!ブロード・ストリート [DVD]ヤア!ブロード・ストリート [DVD]
(2003/11/21)
ポール・マッカートニー、リンゴ・スター 他

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ビートルズのヘルプのようなサスペンスとドタバタコメディーな映画ヤァ!ブロード・ストリート を製作したポールのサントラ盤になります。新曲の他に、ビートルズ時代の曲やウィングスやソロになってからの曲も演奏ししています。映画の内容はレコーディングしたマスターテープを盗まれると言うストーリーで、実際におきたバンドオンザランの時の事件を連想させますが、そういう事件をパロディーにする所がイギリス人らしい映画です。ヘルプ同様、映画としてはつまらないものですが、ファンとしてはレコーディング風景が見れるので楽しい映画です。

1. No More Lonely Nights
2. Good Day Sunshine/Corridor Music
3. Yesterday
4. Here, There And Everywhere
5. Wanderlust
6. Ballroom Dancing
7. Silly Love Songs/Reprise
8. Not Such A Bad Day
9. So Bad
10. No Values/No More Lonely Nights
11. For No One
12. Eleanor Rigby/Eleanor's Dream
13. The Long And Winding Road
14. No More Lonely Nights
15. Good Night Princess

劇中では確かアップルレコード会社も登場したり、レコーディングはプロデューサーでもあるジョージマーティンのAIRスタジオで実際にレコーディングされており、映画でも実際に演奏しているシーンが使われています。バックメンバーがこれ又豪勢で、デイヴ・エドモンズ、デイヴ・ギルモア、クリス・スペディング、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、ジョン・ポール・ジョーンズ、そしてヘルプでも大活躍のリンゴスターも参加しています。勿論映画にも登場します。

レコーディングでは結構事務的で、イギリス人らしく時間が来たらランチをとるし、ティータイムにはお茶を頂きます。現代なのに、古い作りの建物など、イギリスらしい風景もヘルプの頃と同じ感じです。ファンサービスでもありますが、ビートルズ時代の曲をレコーディングしたり、まだ84年ですから、マスターテープがオープンリールテープだったりするので、時代を感じさせますが、でっかいテープです。32トラック用なのでしょうか。これまでのヒット曲も演奏していますが、テーマ曲とも言えるNo More Lonely Nightsはシングルヒットしました。映画と言っても長いプロモーションビデオだと思って楽します。

No More Lonely Nights

Yesterday

Here There And Everywhere - Wanderlust
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