1. I Wanna Get Me A Gun 2. Crazy Woman 3. Pussy 4. Mighty Fine Time 5. Monkey Grip Glue 6. What A Blow 7. White Lightnin' 8. I'll Pull You Thro; 9. It's A Wonder
1. 55 2. War Song/Standing & One Half 3. Take Me With You My Darling, Take Me With You 4. Your Eyes Are Like A Like A Cup Of Tea 5. I Am Calling Out 6. Your Eyes Are Like A Cup Of Tea (Reprise)
1. Fill In The Blanks 2. Peace Dream 3. The Other Side Of Liverpool 4. Walk With You 5. Time 6. Everyone Wins 7. Mystery Of The Night 8. Can't Do It Wrong 9. Y Not 10. Who's Your Daddy
Walk With Youではポールマッカートニーとデュエットを行っています。Who's Your Daddyではイギリスの若き女性R&BシンガーJoss Stoneとデュエットしています。全t婦負的なサウンドは70年代初期の頃のサザンロックやブルースロック的な雰囲気になっています。一時はアルコール中毒になって心配していたリンゴも、現在まで現役で、コンスタントに作品を出し続けています。さすがにもうブリットポップは卒業でしょうか。
1. Liverpool 8 2. Think About You 3. For Love 4. Now That She's Gone Away 5. Gone Are the Days 6. Give It a Try 7. Tuff Love 8. Harry's Song 9. Pasodobles 10. If It's Love That You Want 11. Love Is 12. R U Ready
1. Fading in Fading Out 2. Give Me Back The Beat 3. Oh My Lord 4. Hard To Be True 5. Some People 6. Wrong All The Time 7. Dont Hang Up 8. Choose Love 9. Me And You 10. Satisfied 11. The Turnaround 12. Free Drinks
ジョージハリソンに捧げられたOh My Lordはマイスウィートロードを意識した曲で、ビリー・プレストンが参加しています。Don't Hang Upではプリテンダーズのクリッシー・ハインドとデュエットしています。The Turnaroundでは奥方で、元ボンドガールのバーバラが悪魔の声を出しています。今回はビッグスターはそれほど参加していませんが、それだけチームワークの取れた演奏になっています。
1. Eye To Eye 2. Missouri Loves Company 3. Instant Amnesia 4. Memphis In Your Mind 5. Never Without You 6. Imagine Me There 7. I Think Therefore I Rock N Roll 8. Trippin On My Own Tears 9. Write One For Me 10. What Love Wants To Be 11. Love First, Ask Questions Later 12. Elizabeth Reigns 13. English Garden 14. Blink 15. OK Ray 16. I'm Home
Eye To Eyeはこれまでのリンゴには無かった新しい感覚の作品になっています。特に異常な感じがするのが、Instant Amnesiaです。まるでジョンボーナムのようなヘヴィーなドラミングのハードロックになっていて、途中でなぜかジャジーな演奏になっていき、又ハードロックに戻ってきます。後半はジャムセッションのようなスタイルになっていきます。とても異色な曲です。
その他はいつものポップなリンゴらしい曲が続きます。時間をかけて製作されているので、良い曲をしっかりためてレコーディングされています。そして、ジョージが亡くなった後という事で、Never Without Youをジョージに捧げています。これにはクラプトンも参加しています。リンゴとしてはこの曲はジョージだけではなく、その前に亡くなったジョンやニルソンにも捧げています。全体的にはリラックスした、肩の力が抜けたベテランならではのブリットポップを堪能出来ます。曲の旋律の創り方が、巧妙になっており、素晴らしいスタッフ達と創り上げている感じがします。なかなかの名盤です。
前作からは6年ぶりとなるオリジナルアルバムです。その間にRingo Starr And His All-Stars Bandとして活動していました。今回のプロでユースはマーク・ハドソンで、前作同様ブリットポップな作品になっています。今回は中期ビートルズのサイケだった頃の雰囲気を再現していますが、ドラムのコンプのかけ方が、ちょっと甘いようです。自分のドラムサウンドを再現するのは嫌だったのでしょうか。
1. One 2. What In The...World 3. Mindfield 4. King Of Broken Hearts 5. Love Me Do 6. Vertical Man 7. Drift Away 8. I Was Walkin' 9. La De Da 10. Without Understanding 11. I'll Be Fine Anywhere 12. Puppet 13. I'm Yours
今回はいつも以上に豪華ミュージシャンとコラボレートしています。ポールとジョージも参加していますが、その他にスコット・ウェイランド、ブライアン・ウィルソン、アラニス・モリセット、オジー・オズボーン、トム・ペティ、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット、スティーヴン・タイラーというハードロック系のミュージシャンも参加しています。ビートルズのデビュー曲Love Me Doをカバーしています。出だしのハーモニカからカッコいいロックンロールスタイルにアレンジしていていい感じです。
一時はアルコール依存症で、もしかしてジョンに続いて?と思われていたリンゴでしたが、立ち直って、多くのミュージシャン達に助けられてRINGO STARR AND HIS ALL-STARR BANDを結成、アルバムも出していますが、ライブアルバムで、各メンバーの曲やリンゴのヒット曲集になっていますので、ここでは紹介しません。スターだらけなので、映像で見た方が面白いと思います。このアルバムはそんな経緯もあり、オリジナルアルバムとしては9年ぶりの作品となりました。既に92年になっています。
1. Weight of the World 2. Don't Know a Thing (About Love) 3. Don't Go Where the Road Don't Go 4. Golden Blunders 5. All in the Name of Love 6. After All These Years 7. I Don't Believe You 8. Runaways 9. In a Heartbeat 10. What Goes Around 11. Don't Be Cruel
プロデューサーはDon Was、Jeff Lynne、Peter Asher、Phil Ramoneといった時代を代表するプロデューサーを起用しています。曲の方はブリットポップになっていて、これまでで一番ビートルズっぽい感じになっています。特にWeight Of The Worldはブリットポップとしての名曲になっています。それでも売れないのはなぜなんでしょう。特にDon Wasがプロデュースしている曲がジェフリンが手がけた曲よりもビートルズ的だというのが笑えます。
元ビートルズのメンバーは参加していませんが、曲の良さはこれまでの中でも一番ではないでしょうか。Ringo Starr & His All-Starr Bandでのライブはまるで営業のような感じがしますが、それでも古いファンが集まり、結構好評になっています。リンゴのファンも地味ながらちゃんとサポートしているのです。そしてこのアルバムの出来映えは、そんなファンをも唸らせるほどの出来映えです。リンゴの最高傑作はこの作品かもしれません。素晴らしい名盤です。
1. In My Car 2. Hopeless 3. Alibi 4. Be My Baby 5. She's About A Mover 6. I Keep Forgettin' 7. Picture Show Life 8. As Far As We Can Go 9. Everybody's In A Hurry But Me 10. Going Down 11. As Far As We Can Go (Original Version)
プロデューサはジョーウォルシュで、彼の得意のスライドギターが沢山フューチャーされています。ただ、オールドウェイブという割にはIn My Carなどはあまりにも80年代的なコード進行になっています。この辺の矛盾が中途半端な感じになっています。もっと徹底して古くさい曲をやっていれば、ファンも納得出来たと思います。Be My Babyはファンキーな曲で、ジョーウォルシュのトーキングモジュレーターがカッコいいです。I Keep Forgettin'はデヴィッドボウイもカバーしたChuck Jacksonの曲です。As far as we can goはピータークリスのベスを思わせるような美しいバラードです。良い曲です。
1. Private Property 2. Wrack My Brain 3. Drumming Is My Madness 4. Attention 5. Stop And Take The Time To Smell The Roses 6. Dead Giveaway 7. You Belong To me 8. Sure To Fall 9. You've Got A Nice Way 10. Back Off Boogaloo 11. Wake Up 12. Red And Black Blues 13. Brandy 14. Stop And Take The Time To Smell The Roses... 15. You Can't Fight Lightning 16. Hand Gun Promos
プロデューサも複数起用して豪華な内容になっています。ポール、ジョージ、ハリソン、ロンウッドにスティーヴン・スティルスがプロデュースと作品を提供して演奏も行っています。ポールはPrivate Property、Attentionを提供、ジョージはWrack My Brainを提供、ハリーニルソンはDrumming Is My Madness、Stop And Take The Time To Smell The Rosesをリンゴと共作しています。ロンウッドはDead Giveawayをリンゴと共作しています。
スティーヴン・スティルスはYou've Got A Nice Wayを提供、その他、カバー曲やリンゴが創った曲が入っていて、豪華な内容になっています。曲の内容も良く、素晴らしいポップアルバムになっています。ジョンの死により、ビートルズが再度見直されるようになり、他のメンバー同様、リンゴもその恩恵を受けましたが、バカ売れまでは行きませんでした。しかし、これだけのメンツで、真面目に創られた作品が悪い訳がありません。なかなかの名盤です。
1. Who Needs A Heart 2. Bad Boy 3. Lipstick Traces 4. Heart On My Sleeve 5. Where Did Our Love Go 6. Hard Times 7. Tonight 8. Monkey See-Monkey Do 9. Old Time Relovin' 10. A Man Like Me
タイトルがBad Boyなので、パンクにもうけそうなのですが、曲自体はロッカバラードであり、古いタイプのバッドボーイなので、ほとんど無視されています。この時代でしたら、シンセなどを多用した方が売れていたと思いますが、ほとんどが昔のポップススタイルになっています。シュープリームスのカバーのWhere Did Our Love Goではシンセベースを使っていますが、ディスコ的なアレンジになっています。これはこれで面白いのですが、あまりアピールできていません。
1. Drowning In The Sea Of Love 2. Love All Night 3. Wings 4. Gave It AllUp 5. Out On The Streets 6. Can She Do It Like She Dances 7. Sneaking Sally Through The Alley 8. It's No Secret 9. Gypsies In Flight 10. Simple Love Song
ダンスミュージックがコンセプトのようで、ディスコミュージック以外にもタンゴなどもやっている所が単なるディスコサウンドにはなっていなくて良いです。前々作で関わったデヴィッドフォスターが、ジョージと同様に影響されているようです。ビートルズが古くさいと思われていた頃でもあり、元メンバーそれぞれが、新しいスタイルを身につけ始めた頃であり、リンゴもそれは敏感に感じていたようです。Can She Do It Like She Dancesのようなファンキーな曲はカッコいいです。Sneaking Sally Through The Alleyはロバートパーマーもカバーしているアラントゥーサンの曲です。
1. A Dose Of Rock 'N' Roll 2. Hey Baby 3. Pure Gold 4. Cryin' 5. You Don't Know Me At All 6. Cookin' (In The Kitchen Of Love) 7. I'll Still Love You 8. This Be Called A Song 9. Las Brisas 10. Lady Gaye 11. Spooky Weirdness
ジョンレノンはCookin、ポールはPure Gold、ジョージはI'll Still Love Youを提供しています。そしてクラプトンはThis Be Called A Songを提供してギターも弾いています。A Dose Of Rock'n Roll をシングルカットし、カバー曲のHey Babyなどポップな曲が多く、リンゴもオリジナルを創っています。それでも売れなかったのはレコード会社のせいなのでしょうか。
1. (It's All Da-Da Down To) Goodnight Vienna 2. Occapella 3. Oo-Wee 4. Husbands And Wives 5. Snookeroo 6. All By Myself 7. Call Me 8. No No Song 9. Only You (And You Alone) 10. Easy For Me 11. Goodnight Vienna (Reprise) 12. Back Off Boogaloo 13. Blindman 14. Six O'Clock (Extended Version)
飲み仲間と言っても、この交友関係は豪勢なメンツになっています。ハリー・ニルソン にエルトン・ジョン、その他にもジェシ・エド・デイヴィス 、スティーヴ・クロッパー 、ドクター・ジョン、ビリー・プレストン、ニッキー・ホプキンス、クラウス・フォアマン、ジム・ケルトナー、ロビー・ロバートソン、そしてジョージハリソンのアルバムにも参加していた若き日のデイヴィッド・フォスターも参加しています。後にリンゴはRingo Starr & His All-Starr Bandでライブを行いますが、既にこの時からオールスターになっています。
曲はカバー曲も多く、とぼけた感じのOnly Youがシングルヒットしました。後はOccapellaはアラントゥーサンの曲、Easy For MeはHarry Nilsonが提供した曲です。No No Song もシングルヒットしました。ファンクやレゲエのリズムが多く、全体的に飲んだくれているような陽気な感じになっています。ボーナストラックで入っているBack Off Boogalooはシングルのみの曲でした。Blindmanはリンゴの主演映画のタイトルで創られた曲ですが、映画には使われませんでした。前作の成功の勢いもあって、このアルバムもヒットしました。結構癒し系の名盤です。
1. I'm the Greatest 2. Have You Seen My Baby? 3. Photograph 4. Sunshine Life for Me (Sail Away Raymond) 5. You're Sixteen (You're Beautiful and You're Mine) 6. Oh, My My 7. Step Lightly 8. Six O'Clock 9. Devil Woman 10. You and Me (Babe) 11. It Don't Come Easy 12. Early 1970 13. Down and Out
アルバムジャケットはティム・ブルックナー似よるものですが、ベースのクラウス・フォアマンが曲ごとのイメージ画を描いて、内ジャケットに挿入されています。ジョンレノンが提供した曲はI'm the Greatestで、ポールとリンダの共作によるSix O'Clock、ジョージが提供したPhotographとSunshine Life For Me、You and Me。Photographはシングルカットされて大ヒットしました。カバー曲になるYou're Sixteenもシングルヒットしています。その他にリンゴが創ったのが、Oh My My、Devil WomanとPhotographはジョージとの共作になります。
その他にHave You Seen My Babyはランディーニューマンが創っています。先行してシングルのみのリリースだったIt Don't Come Easyはリンゴの作品で、これもシングルヒットしています。バックメンバーとしても豪華で、ビートルズのメンバーの他には、仲が良かったマークボランがHave You Seen My Babyでブギーなギターを弾いています。他にザバンドのメンバーがSunshine Life For Meに参加しています。他にジム・ケルトナー とはツィンドラムを展開して、クラウス・フォアマン 、ビリー・プレストン、ニッキー・ホプキンス、ハリー・ニルソン、スティーヴ・クロッパー など超豪華なメンバーがバックアップしています。
1. Beaucoups of Blues 2. Love Don't Last Long 3. Fastest Growing Heartache in the West 4. Without Her 5. Woman of the Night 6. I'd Be Talking All the Time 7. $15 Draw 8. Wine, Women and Loud Happy Songs 9. I Wouldn't Have You Any Other Way 10. Loser's Lounge 11. Waiting 12. Silent Homecoming 13. Coochy Coochy 14. Nashville Jam
1. Sentimental Journey 2. Night And Day 3. Whispering Grass 4. Bye Bye Blackbird 5. I'm A Fool To Care 6. Stardust 7. Blue, Turning Grey Over You 8. Love Is A Many Splendoured Thing 9. Dream 10. You Always Hurt The One You Love 11. Have I Told You Lately That I Love You? 12. Let The Rest Of The World Go By
リンゴの鼻の詰まったような、とぼけた感じの歌い方はビートルズ時代から人気がありましたが、今作もとぼけた感じにはなっていますが、Night And Dayでの歌いっぷりはまるでフランクシナトラのようなムードを醸し出しています。勿論、ドラムとボーカルをリンゴが担当していますが、オーケストラアレンジがプロデューサによって、様々な趣向になっているのが楽しめます。ビートルズファンにとっては最後に行き着くアルバムかと思いますが、他のメンバーでは味わえないようなマニアック感じを味わうにはうってつけの作品です。
1. Dance Tonight 2. Ever Present Past 3. See Your Sunshine 4. Only Mama Knows 5. You Tell Me 6. Mr. Bellamy 7. Gratitude 8. Vintage Clothes 9. That Was Me 10. Feet In The Clouds 11. House of Wax 12. The End Of The End 13. Nod Your Head
1. Fine Line 2. How Kind Of You 3. Jenny Wren 4. At The Mercy 5. Friends To Go 6. English Tea 7. Too Much Rain 8. Certain Softness, A 9. Riding To Vanity Fair 10. Follow Me 11. Promise To You Girl 12. This Never Happened Before 13. Anway
1. Lonely Road 2. From a Lover to a Friend 3. She's Given Up Talking 4. Driving Rain 5. I Do 6. Tiny Bubble 7. Magic 8. Your Way 9. Spinning on an Axis 10. About You 11. Heather 12. Back in the Sunshine Again 13. Your Loving Flame 14. Riding into Jaipur 15. Rinse the Raindrops 16. Freedom
1. Blue Jean Bop 2. She Said Yeah 3. All Shook Up 4. Run Devil Run 5. No Other Baby 6. Lonesome Town 7. Try Not to Cry 8. Movie Magg 9. Brown Eyed Handsome Man 10. What It Is 11. Coquette 12. I Got Stung 13. Honey Hush 14. Shake a Hand 15. Party
アルバムの性格はカバーアルバムで良いのですが、タイトル曲のRun Devil Run、Try Not to Cry、What It Isの3曲はオリジナルの新曲になります。しかし、しっかりとロックンロール魂が宿った曲になっています。バック・イン・ザ・USSRのようなジャムセッションの延長のような余裕の演奏ではなく、このアルバムでは、かなり気合いの入った演奏を繰り広げています。さすがにジョンレノンのロックンロールには及びませんが、それに近いテンションを持っています。やはり彼等はロックンロール小僧なんだと改めて納得出来る作品です。
1. Wide Prairie 2. New Orleans 3. The White Coated Man 4. Love's Full Glory 5. I Got Up 6. The Light Comes From Within 7. Mister Sandman 8. Seaside Woman 9. Oriental Nightfish 10. Endless Days 11. Poison Ivy 12. Cow 13. B-side To Seaside 14. Sugartime 15. Cook Of The House 16. Appaloosa
カントリーやソウルミュージック、アメリカンポップスなど、どこか脱力系の曲が多いので、癒しにもなります。これほどまとめてリンダだけの歌を聴いた事はありませんでしたので、癒されますし、その死を惜しむ見ながら聴く事が出来ます。リンダはそばかすが多かったですが、美人タイプの女性だったし、ヨーコほど出しゃばらないので好感が持てていました。ポールはこの他に、追悼の意味でオーケストラ作品を創って捧げています。ただ、これほど仲が良かったリンダが亡くなった後、軽々と再婚したポールには結構幻滅したファンも多かったと思います。しかも再婚相手は強欲な感じの悪い女性だったので、ポールの女性のセンスを疑いました。何かと駄目出しをされるポールですが、あの再婚と、その後の離婚も含めて、かなり印象が悪くなったと思います。それでもこのアルバムはとても永く聴き続けられる素晴らしい内容になっていると思います。Cook Of The Houseだけが既にリリースされている曲です。
前作からは4年ぶりとなるアルバムで、その間にビートルズの新曲Free as a BirdとReal Loveをリリースして、何度目かのビートルズ再燃の周期を超えて、その時にジョージが連れてきた元ELOのジェフリンを気に入り、このアルバムではジェフリンをプロデューサーに迎えています。オーケストラアレンジはジョージマーティンが担当しています。ですから久々にビートルズ的でフォーキーな内容になっています。それだけ、ポールの歌心ある旋律が復活しています。
1. The Song We Were Singing 2. The World Tonight 3. If You Wanna 4. Somedays 5. Young Boy 6. Calico Skies 7. Flaming Pie 8. Heaven On A Sunday 9. Used To Be Bad 10. Souvenir 11. Little Willow 12. Really Love You 13. Beautiful Night 14. Great Day
90年代はアナログな音が見直された時代でもあり、アナログな質感が蘇っています。Used to be Badではスティーヴミラーと共演したり、息子であるジェイムズも参加したりしています。シングルカットされたYoung Boyのようにフォークロックを彷彿とさせる曲もあり、昔からのファンも大満足な内容になっています。ビートルズオタクでもあるジェフリンがいい雰囲気を作っていると思います。Calico Skiesのようなトラッドフォークもブラックバードからつながるポールの得意技も復活しています。
The World Tonightのサビはレインボーの曲に似ていたりと、いつもと違うアプローチも見られます。デジタルしていた80年代の作品はアレンジありきで、歌の方がいまいちでしたが、このアルバムは歌が中心になっているので、久々にポールらしい作品となりました。それでもアレンジも結構凝っています。リンダはコーラスで参加していますが、既に乳癌が発覚しており、この後亡くなる事になります。つまり、リンダが加わっていた最後のオリジナルアルバムとなるのです。ポールはどんなに馬鹿にされても、やっぱり、ポップで歌心のある曲を創ってもらいたいもので、その期待を満足させてくれる素晴らしい作品です。名盤です。
1. Off The Ground 2. Looking For Changes 3. Hope Of Deliverance 4. Mistress And Maid 5. I Owe It All To You 6. Biker Like An Icon 7. Peace In The Neighbourhood 8. Golden Earth Girl 9. The Lovers That Never Were 10. Get Out Of My Way 11. Winedark Open Sea 12. C'mon People
前作でコステロ共作しながらも収録されていなかったMistress And MaidとThe Lovers That Never Wereが収録されています。どちらかと言うとコステロ色の強い曲になっています。その他、シングルカットされたHope Of Deliveranceは初期の頃を思わせるような素晴らしい曲になっています。そしてシークレットトラックとして収録されているCosmically Consciousは、ビートルズ時代にインドに滞在していた頃に書かれた曲で、とても貴重な音源です。
1. My Brave Face 2. Rough Ride 3. You Want Her Too 4. Distractions 5. We Got Married 6. Put It There 7. Figure Of Eight 8. This One 9. Don't Be Careless Love 10. That Day Is Done 11. How Many People 12. Motor Of Love 13. Ou Est Le Soleil
このアルバムはコステロだけではなく、プロデューサーにミッチェル・フルーム、ニール・ドーフスマン、トレヴァー・ホーン、スティーヴ・リプトン、デイヴィッド・フォスター、クリス・ヒューズ、ロス・カラムと複数のプロデューサーを使って、曲によって使い分けています。それだけ多彩な無いようになっています。コステロとの共作はMy Brave Face、You Want Her Too、Don't Be Careless Love、That Day Is Doneの4曲で、一緒に曲を創っていて、ポールはわざとビートルズっぽい旋律は使わないようにしていました。コステロは、それは自分を否定する事だから、ビートルズ時代の自分も肯定するようにポールに助言した事によって、ポールは吹っ切れたように曲を創れるようになったという事です。
We Got Marriedではデイヴィッド・フォスターとの共同プロデュースで、ピンクフロイドのデヴィッドギルモアがギターで参加しています。That Day Is Doneではニッキー・ホプキンスと久々の共演を実現しています。トレヴァー・ホーンのプロデュースではサンプラーを使った80年代らしいアレンジになっています。全ての曲がじっくりと創り込まれているので、作品としての完成度はかなり高いものになっています。コステロとのコラボレートが刺激になりながらも、新しい事への挑戦も進めながら、ポールらしい素晴らしいメロディーラインを堪能出来ます。この時期としては最高の出来映えで、名盤です。
1. Kansas City 2. Twenty Flight Rock 3. Lawdy Miss Clawdy 4. I'm In Love Again 5. Bring It On Home To Me 6. Lucille 7. Don'y Get Around Much Anymore 8. I'm Gonna Be A Wheel Someday 9. That's All Right Mama 10. Summertime 11. Ain't That A Shame 12. Crackin' Up 13. Just Because 14. Mignight Special
ロックンロールのカバーアルバムという事で、ジョンレノンのロックンロールを思い出しますが、これはポール版という事になります。Bring It On Home To MeとAin't That A Shameはジョンレノンとかぶりますが、ポールの場合はリトルリチャードのようなシャウト系の曲が多いと思います。そしてプロデビュー前のビートルズが十八番としていたTwenty Flight Rockはポールの必殺技でした。ロカビリー系の曲でのポールの声は見事にハマっています。
ジャズのスタンダードナンバーのDon't Get Around Much 、Anymore、Summertime やソウルミュージックともなっているMidnight Specialなどもロックンロールなスタイルで演奏していて、私はこの頃のポールのオリジナルアルバムよりは楽しめました。それは初期の頃のビートルズやそれ以前の彼等に会う事が出来るからです。やはり基本はロックンロールであって欲しいものです。
1. Stranglehold 2. Good Times Coming - Feel The Sun 3. Talk More Talk 4. Footprints 5. Only Love Remains 6. Press 7. Pretty Little Head 8. Move Over Busker 9. Angry 10. However Absurd 11. Write Away 12. It's Not True 13. Tough On A Tightrope 14. Spies Like Us 15. Once Upon A Long Ago
1. No More Lonely Nights 2. Good Day Sunshine/Corridor Music 3. Yesterday 4. Here, There And Everywhere 5. Wanderlust 6. Ballroom Dancing 7. Silly Love Songs/Reprise 8. Not Such A Bad Day 9. So Bad 10. No Values/No More Lonely Nights 11. For No One 12. Eleanor Rigby/Eleanor's Dream 13. The Long And Winding Road 14. No More Lonely Nights 15. Good Night Princess
レコーディングでは結構事務的で、イギリス人らしく時間が来たらランチをとるし、ティータイムにはお茶を頂きます。現代なのに、古い作りの建物など、イギリスらしい風景もヘルプの頃と同じ感じです。ファンサービスでもありますが、ビートルズ時代の曲をレコーディングしたり、まだ84年ですから、マスターテープがオープンリールテープだったりするので、時代を感じさせますが、でっかいテープです。32トラック用なのでしょうか。これまでのヒット曲も演奏していますが、テーマ曲とも言えるNo More Lonely Nightsはシングルヒットしました。映画と言っても長いプロモーションビデオだと思って楽します。