1. You Gotta Make It Through The World 2. It Fills You Up 3. The Eternal Kansas City 4. Joyous Sound 5. Flamingos Fly 6. Heavy Connection 7. Cold Wind In August
最初のアメリカでの活動の総決算としてライブアルバムIt's Too Late to Stop Nowを出した後、アイルランドに戻ってから製作されたアルバムです。レコーディング自体はアメリカのスタジオでレコーディングされていますが、生活基盤はアイルランドになっているので、気持ちのあり方も変化してるようです。アイリッシュソウルといういわれ方もするアイルランド色の強いものになっています。
1. Fair Play 2. Linden Arden Stole The Highlights 3. Who Was That Masked Man 4. Streets Of Arklow 5. You Don't Pull No Punches, But You Don't Push The River 6. Bulbs 7. Cul De Sac 8. Comfort You 9. Come Here My Love 10. Country Fair
1. Snow In San Anselmo 2. Warm Love 3. Hard Nose The Highway 4. Wild Children 5. The Great Deception 6. Bein' Green 7. Autumn Song 8. Purple Heather
アルバムジャケットはまるで、70年代のハービーハンコックを思わせる絵になっています。Snow In San Anselmoはボブディランのコーヒーもう一杯のような民族音楽的な旋律をもったブルースフォーク調で始まり、途中でジャズのスウィングアレンジに変化していきます。コーヒーもう一杯よりも先にリリースされていますので、、かなり斬新なスタイルと言えるでしょう。後はカレドニアンソウルオーケストラによるホーンセクションを活かしたソウルミュージックが躍動的に演奏されています。
1. Jackie Wilson Said (I'm In Heaven When You Smile) 2. Gypsy 3. I Will Be There 4. Listen To The Lion 5. Saint Dominic's Preview 6. Redwood Tree 7. Almost Independence Day
Dexys Midnight RunnersがカバーしたJackie Wilson Saidが入っているのがこのアルバムです。ジャズ的なスウィング感をもった曲ですが、この1曲にジャズもフォークも、カントリーも全て含まれていてソウルミュージックになっているという素晴らしい名曲です。この1曲があるだけでも、このアルバムの価値がありますが、他の曲も素晴らしい出来映えになっています。私はヴァンモリソンの作品の中では、このアルバムが一番好きです。アメリカの音楽が一つにまとまって勢いのある素晴らしいソウルミュージックとなっているからです。ジャクソンブラウンの作品と共通する映像が目に浮かぶほどです。
カントリーミュージックは彼の故郷でもあるアイルランド移民がもたらしたものです。そのアメリカの音楽に魅せられて、アイルランドから来た彼が、更にその音楽を極めたものを生み出すと言う、壮大なるスケール感を感じずにはおられません。Jackie Wilson Saidも当時は小さなヒットしかしませんでしたが、80年代になってDexys Midnight Runnersがカバーした事によって、彼のソングライティングの高さが再評価されました。歌詞も素晴らしいです。タイトル曲のSaint Dominic's Previewもカントリー的な始まりからソウルミュージック的な盛り上がりを魅せる素晴らしい曲です。名盤です。