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[20110210]

MoonflowerMoonflower
(2003/09/30)
Santana

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前作までの成功で、まだ人気があったので、このアルバムまでは売れました。2枚組で、ライブ音源とスタジオ音源が織り交ぜられています。ライブでは情熱的なラテンサウンドが中心で、スタジオ盤ではフュージュン系のサウンドが多くなっています。フュージュン時代とラテンに戻ってからのスタイルを総まとめにしたような作品です。当時ヴェンチャーズがサンフラワーと言う曲を出して来日していたので、その対抗策かと思っていましたが、恐らく違います。

ディスク:1
1. Dawn / Go Within
2. Carnaval
3. Let The Children Play
4. Jugando
5. I'll Be Waiting
6. Zulu
7. Bahia
8. Black Magic Woman / Gypsy Queen
9. Dance Sister Dance (Baila Mi Hermana)
10. Europa (Earth's Cry Heaven's Smile)
ディスク:2
1. She's Not There
2. Flor D'Luna (Moonflower)
3. Soul Sacrifice / Head, Hands & Feet (Drum Solo)
4. El Morocco
5. Transcendance
6. Savor / Toussaint L'Overture
7. Black Magic Woman (Single Version)
8. I'll Be Waiting (Single Version)
9. She's Not There (Single Version)

ゾンビーズのShe's Not Thereをラテンフレイヴァーにアレンジしてカバーしてシングルヒットとなりました。ここまでが第一線で売れていた頃のサンタナになります。しかし、私はこのアルバムを聴いて、もうサンタナもネタ切れだと予感して、これ以降は真面目に聴きませんでした。そしたら、これ以降最近になるまでヒット曲が出なくなりました。原因はパンクニューウェイヴの台頭と、新しいギターヒーローが登場して、サンタナは古いタイプのギタリスト認識されたからです。

このアルバムも内容はいいのですが、フュージュン色も出しているので、情熱が冷めたような印象を受けます。タイトル曲となるFlor D'Luna (Moonflower)はギターインスト哀愁ものの流れを汲んでいます。このアルバムまでは、これまでのファンはついていったようですが、私はこのアルバムから既に心が離れ始めました。全盛期は終わったと宣言しているような印象を持ってしまうのです。構成としては結構凝っているので頑張っていると思いますが、ヴァンへイレンの登場が、ベテランギタリスト達を過去のものとしてしまったのです。作品としては悪く有りません。

I'll Be Waiting

Zulu

Bahia
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[20110209]

FestivalFestival
(1999/01/25)
Santana

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前作のヒットにより活気を取り戻し、勢いついたサンタナが続けざまにリリースした作品です。オリジナルメンバーであるホセチェピートアリアスが復帰して、リズムセクションが再び熱を放つようになっています。この路線なら売れるという事を確信した事により、本来の自分のスタイルを突き詰めた自信作であります。完成度では前作を上回るほどの出来映えです。

1. Carnaval
2. Let the Children Play
3. Jugando
4. Give Me Love
5. Verão Vermelho
6. Let the Music Set You Free
7. Revelations
8. Reach Up
9. The River
10. Try a Little Harder
11. Maria Caracoles

スティーヴィーワンダー、ボブディラン、モハメドアリという彼のアイドルに捧げられています。タイトルのようにお祭りの賑わいを表現しています。Carnavalから始まるメドレー形式はサンタナの得意技です。Verao Vermelhoでは再びスパニッシュギターに挑戦しています。Revelationsは哀愁のボレロという邦題で哀愁のヨーロッパの続編的な感じで大ヒットしました。ナチュラルディストーションによる鳴きのギターがサンタナの売りとなりました。熱狂的なラテンのリズムとのコントラストがアルバムをより豊かなものにしています。

どの曲も自信にあふれており、音楽的な完成度も高くなっています。前作はまだフュージュン時代の後遺症が残っていましたが、このアルバムでは初期の頃の勢いを再び持ちながら、より進化したサウンドになっています。しかし、全盛期といてる時期はここまでで、次回作から徐々に低迷していき、最近のヒットにたどり着くまでの長い冬の時期を進む事になります。つまりサンタナの一番良かった時期はここまでとなります。人気もここがピークだったと思います。その頂点を飾る名盤です。

Carnaval/Let The Children Play/Jugando

Give Me Love

Verão Vermelho
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[20110208]

AmigosAmigos
(2000/04/24)
Santana

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フュージュンに傾倒していたサンタナでしたが、新しくマネージャーとなったビルグラハムがラテンへの回帰を提案してるくられた作品です。それこそがファンが求めていたサウンドであり、このアルバムは久々のビッグヒットとなりました。特にサンタナの代名詞とも言える哀愁のヨーロッパが入っています。情熱のラテンには戻っていますが、初期の頃のような凶暴な感じではなく、フュージュンをやって洗練する事も身につけた事により、繊細さも持ち合わせたスタイルになっています。つまり進化しているのです。

1. Dance Sister Dance (Baila Mi Hermana)
2. Take Me With You
3. Let Me
4. Gitano
5. Tell Me Are You Tired
6. Europa (Earth's Cry Heaven's Smile)
7. Let It Shine

ラテンだけではなく、ファンクの要素も取り入れて、よりポップで、ロック寄りなサウンドになっています。黒人ではない有色人種によるファンクは結構複雑な刻みになっています。それに反して、テーマとなる旋律はシンプルで分かり易いものになっているので、本来のサンタナらしいスタイルに戻っています。特に哀愁のヨーロッパのテーマは誰でも聴いた事が有ると思います。ここでのロングサスティーンは有名で、ゲイリームーアはそれ以上長いロングトーンをパリの遊歩道で対抗してやっていました。先日ゲイリームーアは帰らぬ人となりましたが、優れたギタリストでありました。

ジャケットは日本の横尾忠則似よるもので、日本製のヤマハのSGモデルを愛用していました。日本びいきなのです。Gitanoではスパニッシュギターにも挑戦しており、サンタナはワールドミュージックと言う点でも先駆者でした。当時のギターキッズは誰もがコピーしていたEuropaはもうサンタナのスタンダードとも言える形式美を誇っています。ラテンのリズムとブルーノートペンタトニックによるギターフレーズは教本ともいえる定番です。全体的にはフュージュンからきているファンクのリズムが目立ちます。ワウワウをかませたクラビネットプレイは、黒人とは違ったラテンのリズム感とも相まって凄まじいです。初期の頃に比べると優等生的なイメージがあり、名盤と呼ぶにはもう一つとどきません。

Dance Sister Dance

Take Me With You

Let Me
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[20110207]

BorbolettaBorboletta
(1990/05/29)
Santana

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BorbolettaBorboletta
(1988/03/01)
Santana

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フュージュンに傾倒していた頃の作品で、前作でも参加していたFlora Purimの他に旦那のAirto Moreira、そしてReturn to ForeverつながりでStanley Clarkeも参加しています。前作よりも薄まってはいますが、ブラジリアンな音楽ブルースロック、ジャズの絡み合いから何か新しいものを生み出そうとしている産みの苦しみを感じさせる作品です。

1. Spring Manifestations
2. Canto De Los Flores
3. Life Is Anew
4. Give And Take
5. One With The Sun
6. Aspirations
7. Practice What You Preach
8. Mirage
9. Here And Now
10. Flor De Canela
11. Promise of The Fisherman
12. Borboletta

ラテンのリズムも情熱的なものからクールなリズムになっていて、以前のような白熱の演奏というよりは、かなり頭脳的なものになっています。肉感的ではないのです。メンバーもかなり変わってもいますが、売れうる事よりも精神的な満足度を得る為に演奏しているような感じすらします。宗教性も強いのですが、音楽的にはそれほど宗教は感じません。ラテン音楽といっても広範囲に分布されていますので、いろんなスタイルが有りますが、これはかなり南米を南下しています。

コルトレーンの影響も有るのですが、昔からのファンにとっては物足りない感じもします。この頃から日本のYAMAHAのSGモデルをトレードマークにしていきます。やはりフロントピックアップから伸びていくロングサスティーンをどこまで伸ばせるかというような所にこだわってもいました。フィードバックにはならない程度で音を伸ばすというのも結構難しいもので、これをエフェクティヴにやったのがロバートフィリップ卿のフリッパートロニクスです。ヒット曲がありませんので地味に感じるかもしれませんが、こういう時代もあったのです。

Canto De Los Flores

Life Is Anew

Give And Take
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[20110206]

WelcomeWelcome
(2006/06/20)
Santana

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ヒンズー教徒の友人ジョンマクラフリンとのコラボレート作品、魂の兄弟たちの後に発売された作品でジョンマクラフリンがゲスト参加しています。前作でフュージュン的な展開を見せていましたが、ここでは完全にフュージュンスタイルになっており、ラテンのリズムもフュージュン的な扱いになっています。歌ものもリターントゥフォーエヴァーのようなブラジル感覚になっています。

1. Going Home
2. Love, Devotion and Surrender
3. Samba de Sausalito
4. When I Look into Your Eyes
5. Yours Is the Light
6. Mother Africa
7. Light of Life
8. Flame-Sky
9. Welcome
10. Mantra

ボサノヴァ的なリズムなので洗練されていますが、凶暴だったラテンロックの影が薄れています。タイトル曲のWelcomeはジョンコルトレーンの曲で、コルトレーンの方法論を取り入れたプレイになっています。初期リターントゥフォーエヴァーの歌姫、アイアートモレイラの奥方Flora PurimがYours Is the Lightで歌っています。当時はフュージュンが大ブームだった事も有りますが、その先駆けのような存在だったサンタナがそのスタイルを逆に取り入れているというのも興味深いものです。

マクラフリンの影響も有るのでしょうが、かなりジャズ的な演奏になっています。ラテンラテンでも、サンバやボサノヴァのリズムはこれまでのサンタナのスタイルとは違ったアプローチになっています。キャラヴァンサライでは、トータルアルバムとしてのまとまりが有りましたので、新しいアプローチも許容出来ましたが、ここまで完全にフュージュン化してしまっては、昔からのファンは戸惑うと思います。あまりギターが活躍していないで、他のパートがリードをとる曲が増えています。これも異色作です。

Going Home

Love, Devotion and Surrender

Samba de Sausalito
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[20110206]

キャラバンサライ(紙ジャケット仕様)キャラバンサライ(紙ジャケット仕様)
(2006/05/03)
サンタナ

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より精神性を表現して極めたサンタナの最高傑作アルバムです。前作では情熱的なラテンの熱を伝えていましたが、ここでは逆にクールに精神性を追求したプログレッシヴでジャズ、フュージュンよりな作品になっています。ですからラテンの熱を欲してるファンにとっては遠い存在になっているかもしれませんが、プログレ、フュージュンファンの私としては、このアルバムがあったからこそサンタナを認める事が出来ているので、異色作では有りますが、ここが最高の到達点だと思っています。

1. Eternal Caravan Of Reincarnation
2. Waves Within
3. Look Up (To See What's Coming Down)
4. Just In Time To See The Sun
5. Song Of The Wind
6. All The Love Of The Universe
7. Future Primitive
8. Stone Flower
9. La Fuente Del Ritmo
10. Every Step Of The Way

虫の音から静かに始まり、フュージュンのような和音をなぞっていく静かな立ち上がりはプログレッシヴです。アルバムとしてトータルコンセプトを持っていて、砂漠を旅するキャラバン旅団と宇宙の神秘性を表現しています。宗教性が強いと言ってもいいかもしれませんが、それだけ高い音楽性を誇っています。その為シングル曲が無く、アルバムで勝負しています。インスト曲が多くなっているのもその精神性の現れで、バンドとしては最高の演奏を繰り広げています。

特にニールショーンは2作目という事で遠慮のない凄まじい演奏を披露しています。このアルバムでのニールショーンの貢献度は大きいです。しかし、ニールションはこのアルバムを最後にキーボードのグレッグローリーと脱退してジャーニーを結成する事になります。メンバーが変わった事により、次回作からはこの方向性は追わなくなります。つまり、ここでのメンバーがいたからこそ作り得た奇跡の1枚という事になります。アグレッシヴな演奏も有りますが、これまでのようなラフさは無く、繊細な音色と演奏がより芸術性を高めています。フュージュンアルバムとしても高いレベルをもった歴史的名盤です。

Eternal Caravan Of Reincarnation

Waves Within

Look Up
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[20110206]

サンタナIII(紙ジャケット仕様)サンタナIII(紙ジャケット仕様)
(2006/05/03)
サンタナ

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まだ17歳だった天才ギタリスト、ニールショーンが加入して黄金期を迎えます。ニールショーンは17歳ながらサンタナよりもギターがうまいと言う定評が有りました。実際に2人のギターバトルではニールショーンに軍配が上がります。ジャーニーを結成してからは見る影も無くなったくらいに、この頃のニールショーンのギターにはしびれました。それだけバンドの迫力も増しました。その威力を痛感出来る作品です。

1. Batuka
2. No One To Depend On
3. Taboo
4. Toussaint L'Overture
5. Everybody's Everything
6. Guajira
7. Jungle Strut
8. Everything's Coming Our Way
9. Para Los Rumberos
10. Batuka
11. Jungle Strut
12. Gumbo

ロック色が強まり、アグレッシヴで、強力な演奏を展開しています。このアルバムからはEverybody's Everythingがシングルヒットしています。この頃のライブはとにかく白熱しており、技量に走るニールショーンに情緒性でサンタナが応酬するステージは凄まじいものでした。そのライブでの題材となる曲が多く含まれ、迫力のある名演がたっぷり堪能出来ます。特に Jungle Strutは圧巻です。ホーンセクションも導入して厚みのあるサウンドになっています。

ニールショーンもサンタナもレスポールを演奏しているので、どちらがどっちの演奏なのか聴き分けずらいですが、やたらサスティーンで音をのばす演奏をしている方がサンタナです。まだまだサンタナの方が大人の貫禄を持っています。基本はブルースロックなので、ハードロックとラテン音楽が混じりあっているような音楽です。ラテンのリズムですので、踊る事も出来ますが、精神性の強い演奏は無言で聴きいってしまいます。エレクトリックマイルスのような世界に近いかもしれません。これも名盤ですね。

Batuka

No One To Depend On

Taboo
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[20110206]

AbraxasAbraxas
(1998/03/30)
Santana

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サンタナサウンドが確立された名盤です。このアルバムの成功によりサンタナは一気に絶対的な人気をものにしていきます。ラテンとロックの融合と、ヒンズー教に帰依していましたので、そのヒンズー教思想の精神的世界を表現するようなインプロヴィゼーションの表現により、内省性を含みながらも分かり易い旋律とリズムで多くのファンを獲得していきます。ライブではヒンズー教の師匠であるシュリ・チンモイの写真を額縁に飾って演奏するのが有名でした。

1. Singing winds
2. Crying beasts
3. Black magic woman/Gypsy Queen
4. Oye como va
5. Incident at Neshabur
6. Se a cabo
7. Mother's daughter
8. Samba pa ti
9. Hope you're feeling better
10. El Nicoya
11. Se a cabo
12. Toussaint l'overture
13. Black magic woman/Gypsy Queen

最初のヒット曲Black magic womanが含まれています。この曲はフリートウッドマックのカバーですが、ラテンのリズムと新しい構成によりサンタナのバージョンの方が有名になるくらいヒットしました。最初の4曲はそれぞれメドレーでつながっています。そして哀愁のヨーロッパ以前の代表曲ともなるSamba Pa Ti、邦題は君に捧げるサンバもこのアルバムに入っています。ギターインストですが、分かり易いテーマ曲を持っているので、親しみ易かったのです。このサンタナの功績により、後のクロスオーヴァーでのギターインストものも、ロックファンは受け入れ易くなる前準備が出来ていました。クロスオーヴァーの前にサンタナ有りなのです。

ラテンロックの代表曲ともなるOye como vaも入っています。ラテン語で始めは馴染みにくい感じでも有りましたが、シンプルで分かり易いというのと、ロック的なギタープレイによって、否応無しに馴染まされました。当時はまだレスポールを弾いていたと思いますが、ハムバッキングのピックアップのフロントを使ったナチュラルディストーションがサンタナの武器でした。ウーマントーンのような伸びやかなロングサスティーンにより、より精神世界を表現出来るようになっています。ほとんどの曲が当時のライブの定番ともいえる重要な曲ばかりで、かなり内容が濃い名盤であります。

Singing Winds/Crying Beasts

Black magic woman/Gypsy Queen

Oye como va
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[20110205]

Santana: Legacy Edition (Bonus CD)Santana: Legacy Edition (Bonus CD)
(2004/10/19)
Santana

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サンタナもフィルモア出身です。当初はサンタナ・ブルース・バンドというバンド名でしたが、デビュー前にSantanaというシンプルなバンド名に改名しています。ウッドストックに出演した事によって、このファーストアルバムから大注目の新人となりました。メキシコ出身のカルロスサンタナですが、自分のルーツミュージックという事でラテンのリズムを取り入れたサウンドを確立していきます。

1. Waiting
2. Evil Ways
3. Shades Of Time
4. Savor
5. Jingo
6. Persuasion
7. Treat
8. You Just Don't Care
9. Soul Sacrifice
10. Savor Alternate Take #2
11. Soul Sacrifice Alternate Take #4
12. Studio Jam

ジャズでは早くからラテンのリズムを取り入れていましたが、ロックではラテンのリズムを取り入れるようになったのはサンタナが初めてです。ちょっとしたラテンの要素を取り入れたのはあったかもしれませんが、ここまで大胆に取り入れたのは初めてです。リズム隊はラテンで、サンタナはナチュラルディストーションの効いたギターで、ブルーノートスケールで演奏しますので、ロック色が強いのです。そしてここにロックとラテンの融合が確立されていくのです。

ラテンのリズムですから白熱した演奏になります。それはライブでより本領が発揮されます。サンタナのライブは熱いです。歌ものもありますが、基本はギターインストになりますが、それがより具体的になるのは次回作からです。ウッドストック時代ですからインプロヴィゼーションも白熱していきます。しかし、ブルーノートでのアドリブですからロックファンには馴染み易いのです。ロックファンはサンタナからラテンミュージックを学習していく事になります。これはロックとラテンのフュージュンミュージックなのです。こういうサウンドはそれまでありませんでしたから、このファーストアルバムから少し低迷する時期になるまでサンタナ常に絶頂期を突き進んでいく事になります。

Waiting

Evil Ways

Shades Of Time
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[20110205]

Bingo: Special EditionBingo: Special Edition
(2010/06/15)
Steve Miller

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2010年リリースのSteve Miller Bandの現在の最新作です。今回はブルースのカバー曲集になっています。これまでもブルースのカバー曲はアルバムに数曲収められていましたが、全曲カバー曲になっているのは初めてです。60年代後半のビッグブルースをやっていた頃に戻った感じですが、今聴いても十分迫力のある素晴らしい演奏が収められています。滅茶苦茶カッコいいです。決して懐かしさからやっているのではなく、最新系のブルースとしてやっている所が素晴らしい。

1. Hey Yeah
2. Who's Been Talkin'
3. Don't Cha Know
4. Rock Me Baby
5. Tramp
6. Sweet Soul Vibe
7. Come On [Let The Good Times Roll]
8. All Your Love [I Miss Loving]
9. You Got Me Dizzy
10. Ooh Poo Pah Doo
11. Ain't That Lovin' You Baby
12. Further on Up the Road
13. Look on Yonder Wall
14. Drivin' Wheel

ロックファンにはお馴染みのブルースナンバーばかりですが、60年代後半の頃よりもアグレッシヴでかっこいい演奏になっています。レイドバックしたブルースではなく、今にもハードロックにならんとしているようなビッグブルースの一番良かった時代に勝るとも劣らない内容になっています。ハッキリ言ってクラプトンよりもカッコいいし、ゲイリームーアよりも真剣にやっているし、若い人が聴いても、ブルースってこんなにかっこ良かったんだと認識させられる作品になっていると思います。

これほどブルースパワーが普遍の魅力に溢れていると思わせる作品はありません。全編かっこいいです。ツェッペリンの初期の頃の作品にぶちのめされていた衝撃を味わえます。きっとそれほど話題にはならなかったので売れていなかったのだろうと思いますが、この作品は全てカバー曲ばかりですが、Steve Miller Bandの最高傑作だと思います。ジョンレノンのロックンロールが最高傑作と言えるというのと同じで、全く新しい命が宿った生きている音楽です。このアルバムを高く評価出来ない音楽界はおしまいだと思います。時代を超越した大名盤です。かっちょいいーーー!これこそがROCK魂というもんだ。

Hey Yeah / Don't Cha Know

Who's Been Talkin'?

Rock Me Baby
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[20110205]

Wide RiverWide River
(1998/06/22)
Steve Miller

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Wide RiverWide River
(1993/06/08)
Steve Miller

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93年のSteve Miller Bandとしての作品です。90年代になるとオルタナが流行り出しましたので、彼等も原点回帰なサウンドに戻っています。テクノな余計な装飾は省いてソリッドなアメリカンロックになっています。それでもポップさは失っていないのでとてもいい作品です。しかし、どうしてもアピール力に弱く、売り上げには結びついていません。Ben Sidranも戻っているので、昔のビッグバンドの再結成みたいな感じにすればもっと盛り上がったのでしょうが、宣伝が行き届いていなかったと思います。

1. Wide River
2. Midnight Train
3. Blue Eyes
4. Lost In Your Eyes
5. Perfect World
6. Horse And Rider
7. Circle Of Fire
8. Conversation
9. Cry Cry Cry
10. Starnger Blues
11. Walks Like A Lady
12. All Your Love(I Miss Loving)

ブレイクする前のシンプルなロックンロールの頃に戻っている感じです。アメリカンロック、サザンロックとして聴けば良質な作品だと思いますが、ビッグヒットを飛ばしていた希代と比べてしまうと、どうしても地味に感じてしまいます。アメリカでは評価されても、世界的にはアピール出来る題材が不足していると思います。曲自体は良い曲ばかりなので、ファンとしては満足出来ると思います。

ブレイクビーツか、グランジかと言った時代でしたから、どちらにも属さないマイペースさが売り上げに結びつかなかったと思います。しかし、昔のSteve Millerなら躊躇無く流行の音を取り入れていたはずですが、そうしなかった事が逆に評価出来ます。それだけ大人になったのでしょう。活動停止していたりしていますが、ずっと現役で活動しているバンドだけに、懐かしのバンド的なイメージがどうしても強くて損をしていると思います。とてもいい作品なのに。

Wide River

Midnight Train

Blue Eyes
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[20110205]

Born to Be BlueBorn to Be Blue
(1990/10/25)
Steve Miller

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Born 2 B BlueBorn 2 B Blue
(1996/07/23)
Steve Miller

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Steve Millerノソロ名義になるアルバムになりますが、バックメンバーはSteve Miller Bandになっています。なぜソロ名義なのかというと、全てカバー曲になっているからです。ジャズのスタンダードとロックンロールのカバー曲集になっています。それをA.O.R.なアレンジにしてスムーズジャズな作品にしています。旧友ボズスキャッグスを意識したのか、そうでないかは不明ですが、カバー曲をやってもSteve Millerなほのぼのとした雰囲気は変わりません。

1. Zip-A-Dee-Doo-Dah
2. Ya Ya
3. God Bless The Child
4. Filthy McNasty
5. Born To Be Blue
6. Mary Ann
7. Just A Little Bit
8. When Sunny Gets Blue
9. Willow Weep For Me
10. Red Top

Ben Sidranが久々に参加しています。既に十分ヒットを飛ばしてきただけに、たまにはこうしたリラクスした作品を創ってもいいと思います。Steve Millerの癖の無い声はジャズスタンダードにもあっています。単なるカバー曲集というよりは80年代ならではのA.O.R.なアレンジを楽しむ為の題材としてスタンダード曲を選んだのだと思います。オリジナル曲でやるとイメージが違い過ぎますので、この方法論は正解だったと思います。

しかし、こうした作品が売れるかと言うと、それほど需要がないので、単なる趣味的な作品として捉えられていて、評価も低いです。きちんと聴くと新境地を開こうとしている意欲的な作品なのだと理解出来ます。これが売れていればこっちの方向に行っていたかもしれませんが、売れなかった事によって、単なる趣味的な作品で終わっています。Steve Millerの持つ音楽の多様性故の作品だと捉えていれば、この作品も評価出来るものだと思います。

Zip-A-Dee-Doo-Dah

God Bless The Child

Filthy McNasty
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[20110204]

Italian XItalian X
(1998/06/01)
Steve Miller

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Italian X-RaysItalian X-Rays
(1992/06/01)
Steve Miller

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84年の作品でどんどん80年代サウンドに取り組んでいますが、どこかにまだサイケデリック時代の遊び心を持っているようで、シンセやデジタル楽器を使って楽しみながら創っているのが伝わってきます。ありがちな80年代サウンドとは少し違う感覚を持っているので、古くささを感じません。前作同様ニューウェイヴ的な作品ですが、ノイズゲートの使い方が巧みで、全体的にサウンプラーで創っているような錯覚を生み出しています。サンプラーも多用はしていますが、逆にサンプラー音源の方がサンプラーっぽくない処理が成されています。

1. Radio 1
2. Italian X Rays
3. Daybreak
4. Shangri-La
5. Who Do You Love?
6. Harmony of the Spheres 1
7. Radio 2
8. Bongo Bongo
9. Out of the Night
10. Golden Opportunity
11. The Hollywood Dream
12. One in a Million
13. Harmony of the Spheres

ラップ的なリズムに特化した歌い方も、どこかドゥワップしていて、ラップになりきっていない所が逆に好感が持てます。曲自体もいつもながら良い曲ばかりですが、この辺りから段々落ち目になっていきます。ビッグヒットが出なかったという事と、あまりにも流行の音を詰め込んだアレンジが、昔からのファンには馴染めなかったのでしょうか。音楽的には結構高度な事をやっています。リズムを強調するヒップホップ以降のやり方をきちんと踏まえた上でポップな曲を創っています。

スクリッティポリッティのような立体的なアレンジをやっていますが、いつものほのぼのソングがのっかると嫌みに感じません。当時の流行ものをパロディにしていると思えば、かなり面白い事をやっています。昔からパクリは得意なスティーヴミラーだけに、スクポリもフランキーもパクりまくっているのに、Steve Miller Bandとして成り立っている所が、このバンドの魅力なのであります。注目度は落ちていきますが、決して悪い作品ではありません。

Radio 1/Italian X Rays

Shangri-La

Who Do You Love
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[20110203]

Abracadabra: Special EditionAbracadabra: Special Edition
(2011/03/15)
Steve Miller

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AbracadabraAbracadabra
(1998/06/01)
Steve Miller

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新生Steve Miller Bandとしての唯一の大ヒット作品です。80年代に対応する為にテクノ、ニューウェイヴの手法を大胆に取り入れて、Steve Miller Bandならではのほのぼのした歌い方で、再び栄光を手にしたのです。彼等の力の抜け加減はニューウェウィヴ感覚にかなりマッチしています。MTVに時代というのもあって、PVが大きな効果となって売り上げに反映出来る時代でした。

1. Keeps Me Wondering Why
2. Abracadabra
3. Something Special
4. Give It Up
5. Never Say No
6. Things I Told You
7. Young Girl's Heart
8. Goobye Love
9. Cool Magic
10. While I'm Watching

シングルヒットしたAbracadabraはカーズやメンアットワークのような80年代感覚のポップソングです。全体的にこの80年代ポップなスタイルと、シンセを多用したテクノ感覚により時代にマッチしたサウンドに仕上げています。生演奏なので、バンドらしさは失わず、絶頂期のうさんくささも全開で、デビュー当時のぶっ飛び感覚は皆無で、白昼夢でも見ているようなほんわか旋律が満載です。

売れ線狙いではあるでしょうが、このほんわかムードが嫌味を無くしています。まるで新人バンドのような爽やかさです。スティーヴミラーの凄い所は、こういう状態になっても自分を打ち出す術を知っていると言う事です。これまでの作品の中でも一番軽いサウンドですが、時代に合わせたサウンドですが、聴けばすぐSteve Miller Bandだと分かる所も凄い所だと思います。名盤とは言いにくいですが、捨て曲は一切ありません。

Keeps Me Wondering Why

Abracadabra

Something Special
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[20110202]

Circle of LoveCircle of Love
(1998/06/22)
Steve Miller

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Circle of LoveCircle of Love
(2011/02/07)
Steve Miller

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大ヒットを出した事で、しばらく新作を出せずにいましたが、81年になってやっと作品を出しました。アナログ盤でのA面では、これまでのようなほのぼの系の軽快なロックンロールが収められていますが、B面では16分以上もあるMacho City 1曲のみで、ファンクを大胆に導入しています。80年代サウンドにはまだなっていませんが、一つ一つの音が鮮明に録音されています。

1. Heart Like A Wheel
2. Get On Home
3. Baby Wanna Dance
4. Circle Of Love
5. Macho City

バンドメンバーも一新してキーボードはByron Allred、ベースはGerald Johnson、ドラムがGary Mallaberと、スティーヴミラー以外は新メンバーになっています。前作の大ヒットと、時代でもあり、コンサートはスタジアム級になっていましたが、一時活動停止していました。再活動にあたってメンバーを一新したのです。ブランクがあった事もあって、このアルバムはあまり高く評価されませんでした。曲自体は全盛期の頃と変わらないくらいの出来映えですが、パンク、テクノ時代にはアピールが弱過ぎたのでしょう。

Fly Like an Eagleでもファンクを取り入れていましたが、Macho Cityではもっとあからさまにファンクしています。トーキングスタイルのの歌い方は当時のラップでもあり、ヒップホップも早くから取り入れているのでした。当時の白人がやるとこういうラップになってしまうというのはご愛嬌ですが、ちゃんとポップスとして成り立つような工夫が成されています。トムトムクラブのおおしゃべり魔女に近いチープさです。作品としてはアピール出来るものは少ないですが、出来が悪い訳ではありません。久々の作品だっただけに勘が戻っていないだけのようです。次回作はヒットを飛ばします。

Heart Like A Wheel

Circle Of Love

Macho City
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[20110201]

Book of DreamsBook of Dreams
(2011/02/07)
Steve Miller

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ペガサスの祈りペガサスの祈り
(2007/10/03)
スティーヴ・ミラー・バンド

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Steve Miller Band最大のヒット作です。これがピークですね。前作同様シンセサイザーを多用したスペースロックになっています。録音も同じ時期のもので、それを二つの作品に分けているようです。同じ時期にこれだけのヒット作品を二つ分も創っていたというのは驚異です。絶頂期だったんですね。二つとも捨て曲無しの大名盤ですので、ものすごい充実ぶりです。当時はポールマッカートニーが絶頂期で、その影響で、他のミュージシャンも素晴らしい作品を出していた時期でもあります。パンク登場前の創造性溢れる時代でした。

1. Threshold
2. Jet Airliner
3. Winter Time
4. Swingtown
5. True Fine Love
6. Wish Upon A Star
7. Jungle Love
8. Electro Lux Imbroglio
9. Sacrifice
10. The Stake
11. My Own Space
12. Babes In The Wood

前作同様、シンセサイザーのスペイシーなThresholdから続けて始まるJet Airlinerがシングルで大ヒットします。この曲と同じ暗いシングル性の有る曲がずらりと並んでいます。Jungle Loveもシングルヒットしますが、私はこの曲が一番好きです。SwingtownもTrue Fine Loveもポップなシングル向きな曲ですが、重苦しいWinter Timeが冬将軍という邦題でシングルカットされました。私はこの曲から初めて冬将軍という言葉を憶えました。

やっぱりカントリー的なほのぼのとした歌い方ですが、Winter TimeやWish Upon A Starのような重苦しいスローな曲もあります。しかし全体的にはポップです。この時期のロックンロールナンバーは、どれもパクリ精神溢れる感じで、イカサマっぽさも有るのですが、憎めない心地良さがあるのです。どこかで聴いた事がある。それがポップの必要条件ですから、これは正統なポップアルバムなのです。この後に始まるアメリカンプログレブーム前哨戦のような響きも持っています。文句無しの大名盤です。

Threshold/ Jet Airliner

Winter Time

Swingtown
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