Don Wasをプロデューサに迎えて、これまで歌ってきた曲をリメイクした作品です。再演なので、昔雰囲気が違うのですが、大きく変わっている訳でもなく、よりナチュラルに、よりシンプルに無駄を省いたアレンジになっています。曲そのものの良さを見直すように、丁寧に作られています。それだけ音楽を愛している事の証でしょう。若い頃に歌った曲を、老練になってから再演しているのですが、若い頃から渋かったので、それほど驚くような事はありません。
1. Into The Mystic 2. Anybody Seen My Girl 3. Delta Lady 4. Heart Full Of Rain 5. Don't Let Me Be Misunderstood 6. Many Rivers To Cross 7. High Lonesome Blue 8. Sail Away 9. You And I 10. Darling Be Home Soon 11. Dignity 12. You Can Leave Your Hat On 13. You Are So Beautiful 14. Can't Find My Way Home
ある意味ベストアルバムの一つにもなるかもしれませんが、シンガーとして、本来あるべき姿を見直したような潔さがあります。ヴァンモリソンのInto the Mysticだけが新しい曲になっています。常にリズム&ブルースを追求していたヴァンモリソンに対して、少し寄り道をしてきたジョーコッカーの反省のような部分もあると思いたいです。80年代の虚構のようなアレンジで売れていた事は、あまりほめられたものではないからです。そういう意味で、本当に必要な音だけをまとった赤裸裸なほどの裸の歌が収められています。
1. Let The Healing Begin 2. Have A Little Faith In Me 3. The Simple Things 4. Summer In The City 5. The Great Divide 6. Highway Highway 7. Too Cool 8. Soul Time 9. Out Of The Blue 10. Angeline 11. Standing Knee Deep In A River 12. Take Me Home
これまでに無かったことっとして、ネオアコというか、アシッドジャズというか、The Simple Thingsでは軽やかなおしゃれソウルになっています。しっかり90年代らしいサウンドもこなしているのです。ラヴィンスプーンフルのSummer In The Cityのカバーなど、選曲は素晴らしいです。途中レゲエ調になったり、ビートルズライクなストリングスを入れる所なんか、かなり凝ったアレンジです。
J.D. SoutherのThe Great Divideなど、ブリットポップなアレンジにしている辺り、80年代とは違ったセンスのいいおしゃれ感覚に溢れています。こってこてのソウルミュージックではなくなっていますが、コンテンポラリーなポピュラーミュージックを歌えるシンガーとして、新たな道を見つけ出したような清々しさがあります。80年代特有の未熟なデジタルサウンドが消えた事によって、曲自体の良さが際立っています。昔ほどの感動はありませんが、いい作品だと思います。
1. Love Is Alive 2. Little Bit Of Love 3. Please No More 4. There's A Storm Coming 5. You've Got To Hide Your Love Away 6. I Can Hear The River 7. Don't Let The Sun Go Dowm On Me 8. Night Calls 9. Five Women 10. Can't Find My Way Home 11. Not Too Young To Die Of A Broken Heart
参加ミュージシャンも多彩で、Mike Campbell、Ian McLagan、David Paich、Jim Keltnerなど、渋めですが、名の知れたミュージシャンが顔を揃えています。Love Is Aliveはハードロックしていますが、ジョンレノンのYou've Got To Hide Your Love Awayでは久々にゴスペルタッチになっています。恐らくJeff Lynneによるアレンジでしょうが、コード進行がドラマティックで、思い切ったアレンジになっています。単なるゴスペルに終わらず、ポップスとしても新しさを出す事に成功しています。こういう事をやってくれると昔からのファンでも満足出来ます。
Elton JohnのDon't Let the Sun Go Down on Meは再ほど変化はありませんが、Elton Johnのソングライティングの巧さが良く分かるようになっています。PrinceのFive Womenをカバーしていたり、自分の持ち味は活かしながらも、90年代は何か新しいものへと向かっていこうとしている事を感じさせる作品です。その分、売り上げも落ち着いてくるのですが、作品が良くなっているのであれば、ファンとしては喜ばしい事です。とてもいい作品になっていると思います。
1. When The Night Comes 2. I Will Live For You 3. I've Got To Use My Imagination 4. Letting Go 5. Just To Keep From Drowning 6. Unforgiven (Bonus Track) 7. Another Mind Gone 8. Fever 9. You Know We're Gonna Hurt 10. Bad Bad Sign 11. I'm Your Man 12. One Night Of Sun
Bryan AdamsのWhen The Night Comesがヒットしました。しゃがれ声同士なので、歌い易い曲なのでしょう。Tim HardinのUnforgivenやLeonard CohenのI'm Your Manなど、ジョーコッカーらしい選曲もあります。Bad Bad SignはDan Hartmanの作曲です。89年の作品ですから、必ずしも流行の音でもなく、少し古いくらいのサウンドです。それでも、このスタイルが自分には合っていると判断したのでしょう。ですから違和感はありません。ただ、ネオアコが流行り出した時代なので、ソウルフルな曲をやっても問題なかったと思います。
1. Unchain My Heart 2. Two Wrongs 3. I Stand In Wonder 4. Rivers Rising 5. Isolation 6. All Our Tomorrows 7. A Woman Loves A Man 8. Trust In Me 9. The One 10. Satisfied
タイトル曲のUnchain My Heartはレイチャールズのカバーです。こういう歌は本当に似合います。Isolationはジョンレノンのカバーで、こうして聴いてみると、ジョンのファーストアルバムはリズム&ブルースしていたんだと再認識してしまいます。渋い選曲です。Dan Hartmanはソングライターとしても優れており、エドガーウィンターグループ時代からポップな曲を創っていました。80年代になってからは、時代にあった曲を創っていたようです。
1. Shelter Me 2. A To Z 3. Don't You Love Me Anymore 4. Living Without Your Love 5. Don't Drink The Water 6. You Can Leave Your Hat On 7. Heart Of The Matter 8. Inner City Blues 9. Love Is On A Fade 10. Heaven
本来がアメリカのソウルミュージックをやっていた訳ですから、アメリカの音楽をやるのはいいのですが、80年代のアメリカのサウンドはどうしても軽薄な雰囲気を持っています。メーヴィンゲイのInner City Bluesはカッコいいです。不遇の時期が長かったので、売れるうちに売れておいても文句はいいませんが、もっと我が道を行く感じがジョーコッカーの短所でもありましたが、魅力でもありました。ソウルというよりはポップスしている作品です。
映画、愛と青春の旅立ちの主題歌をJennifer WarnesとデュエットしたJack Nitzsche作曲のUp Where We Belongが大ヒットした事によって、再びジョーコッカーにスポットが当たるようになります。もうおっさんになっていたジョーコッカーが年相応の音楽をやり続けている事に、昔しか知らないロックファンは賞賛の声を持って迎え入れました。ここから新しいスタイルを追求するジョーコッカーも世界的に認められるようになっていきます。
1. Civilized Man 2. There Goes My Baby 3. Come On In 4. Tempted 5. Long Drag Off A Cigarette 6. I Love The Night 7. Crazy In Love 8. A Girl Like You 9. Hold On (I Feel Our Love Is Changing) 10. Even A Fool Would Let Go
1. LOOK WHAT YOU'VE DONE 2. SHOCKED 3. SWEET LITTLE WOMAN 4. SEVEN DAYS 5. MARIE 6. RUBY LEE 7. MANY RIVERS TO CROSS 8. SO GOOD, SO RIGHT 9. TALKING BACK TO THE NIGHT 10. JUST LIKE ALWAYS 11. SWEET LITTLE WOMAN - 12" Mix 12. LOOK WHAT YOU'VE DONE - 12" Mix 13. RIGHT IN THE MIDDLE (OF FALLING IN LOVE) 14. INNER CITY BLUES
Bob DylanのSeven DaysやRandy NewmanのMarie、Jimmy WebbのJust Like Alwaysなど、いつものソングライターの曲を選曲していますが、珍しいのが、元フリーのベーシストAndy Fraserの曲Sweet Little Womanを取り上げています。フリーもソウル系のポールロジャーsの歌が売りだったのですが、Andy Fraserは更にポップな要素の曲を書きます。この辺の嗅覚、センスはさすがです。
Jimmy Cliff飲の名曲Many Rivers to Crossをカバーしていますが、Jimmy Cliff自身も歌で参加しています。他にも80年代にのし上がってきたソウルシンガーRobert Palmerも参加しています。ドラムはSly Dunbarですので、ずしりと重くて、更に跳ねる感じがあります。80年代の良質な部分を集約した作品とも言えます。それまではソウルミュージックと言うと、趣味的な範囲であり、主流にはなりにくかったのですが、ディスコ以降の踊れる音楽と、おしゃれな感じがバブルの時代にはもてはやされるようになっていきます。それらに適応しながらも渋さは忘れていない素晴らしい名盤です。ジョーコッカーの作品に駄作はありません。
1. Fun Time 2. Watching The River Flow 3. Boogie Baby 4. A Whiter Shade Of Pale 5. I Can't Say No 6. Southern Lady 7. I Know (You Don't Want Me No More) 8. What You Did To Me Last Night 9. Lady Put The Light Out 10. Wasted Years 11. I Heard It Through The Grapevine
プロコルハルムのA Whiter Shade Of Paleはクラシックなスタイルですが、ゴスペルに通じる部分もあるので、ドラマティックに渋く歌い上げています。CCRもカバーしているI Heard It Through The Grapevineはマーヴィンゲイの初期の名曲です。Billy PrestonやDonny Hathawayも参加しているので、ニューソウルへの接近も見られます。音楽はどんどん洗練されていくのですが、ジョーコッカーの声はどんどんしゃがれていきます。
1. The Jealous Kind 2. I Broke Down 3. You Came Along 4. Catfish 5. Moon Dew 6. The Man In Me 7. She Is My Lady 8. Worrier 9. Born Thru Indifference 10. A Song For You
Steve Gadd、Richard Tee、Cornell Dupree、Eric Gale、Gordon Edwardsというスタッフのメンバーを中心にサザンロック、ニューソウルなどを都会的なアレンジで、洗練されているのに土の臭いがするような雰囲気に持っていく所がジョーコッカーの存在感です。Peter Toshがアレンジャーとなって、ボブディランのThe Man in Meをレゲエにアレンジしています。76年の作品ですから、とても時代にあった音を出していますが、ジョーコッカーのしゃがれ声は、それでも胸に迫るものがあります。
洗練されていますが、決しておしゃれというには肉感的なのです。トムウェイツのようなクールに振る舞う事は出来ないほどパッショナブルです。レオンラッセルの名曲A Song For Youなど、バラードでは最高の泣き節を入れています。スタッフのメンバーは都会的なフュージュンを演奏しますが、ルーツとして南部のブルースなどを持っているだけに、ジョーコッカーとの相性は最高です。クラプトンはレイドバックしている時期だけに、それほど目立っていません。渋い内容ですが、ロックファンをも唸らせるような力を持った作品です。中期の大名盤です。
70年代の新感覚派のミュージシャンとの交流から、今回はJackson BrowneのJamaica Say You Willがタイトルになっています。新感覚というのは黒人音楽のスタイルを白人による感覚で曲を創るシンガーソングライター達のことを言います。それまでは黒人の音楽は黒人でしか巧く創れない事が多く、それでも黒人音楽の需要がある事から、何とか黒人に儲けさせずに白人に金が入るような仕組みを作る為に、レコード会社が白人に黒人っぽい曲を創るように指示した事から、新しい感覚を持ったソングライターがでてくるようになったのです。
1. (Thats What I Like) In My Woman 2. Where Am I Now 3. I Think Is Going To Rain Today 4. Forgive Me Now 5. Oh Mama 6. Lucinda 7. If I Love You 8. Jamaica Say You Will 9. Its All Over But The Shoutin 10. Jack-A-Diamonds
1. Don`t Forget Me 2. Guilty 3. I Can Stand a Little Rain 4. I Get Mad 5. It`s a Sin when You Love Somebody 6. Moon is a Harsh Mistress 7. Performance 8. Put out The Light 9. Sing Me a Song 10. You Are So Beautiful
このアルバムの聴きものとしてはビリープレストンのバラードの名曲You Are So Beautifulが入っています。優しくもはかない美しさを持った曲です。ソウルミュージックをしゃがれ声で歌うスタイルは変わりませんが、新しい感覚を持ったシンガーソングライターの曲を取り上げるなどして、都会的に洗練されたソウルミュージックになっています。この辺りの曲は素晴らしい曲が多いのですが、時代的には地味な扱いがされているのが残念です。
1. Introduction 2. Honky Tonk Woman 3. Introduction 4. Sticks and Stones 5. Cry Me a River 6. Bird on a Wire 7. Feelin' Alright 8. Superstar 9. Introduction 10. Let's Go Get Stoned 11. Blue Medley: I'll Drown in My Own Tears/When Something Is Wrong ... 12. Introduction 13. Girl from the North Country 14. Give Peace a Chance 15. Introduction 16. She Came in Through the Bathroom Window 17. Space Captain 18. Letter 19. Delta Lady
ファーストとセカンドからの曲と、ここでしか聴けない曲もあります。ストーンズのHonky Tonk Woman、ジョンレノンのGive Peace a Chance、ボブディランのGirl from the North Countryなど、ジョーコッカーが歌うと新しい命が宿っています。リタクーリッジが歌うレオンラッセルのSuperstarは、後にカーペンターズがカバーしてヒットさせています。レオンラッセルはサザンロックとこうしたバラードの名曲を残しているのです。
方法論は前作と同じですが、この作品からレオンラッセルが大きく関わってきます。そしてこのフォーマットでMad Dogs and Englishmenへとなだれ込んでいきます。やはりカバー曲がほとんどで、それをソウルフルにアレンジする格好良さが全てです。楽曲的には前作の方がインパクトがあります。しかし、あまり有名でない曲を気持ち良く歌えるように蘇らせる手法は見事です。
1. Dear Landlord 2. Bird On A Wire 3. Lawdy Miss Clawdy 4. She Came In Through The Bathroom Window 5. Hitchcock Railway 6. That's Your Business 7. Something 8. Delta Lady 9. Hello, Little Friend 10. Darling Be Home Soon 11. She's Good To Me 12. Let It Be
このアルバムからはビートルズのShe Came In Through The Bathroom Windowがシングルカットされてヒットしました。アビーロードのメドレーの中にはいっている曲ですが、リズム&ブルースにアレンジされて主役になるような曲に仕上がっています。レオンラッセルのDelta Ladyもカバーして南部の味付けも加わるようになっています。当時はクラプトンを筆頭に南部の音楽、つまりサザンロックがミュージシャンの間で流行っていました。サザンロックとソウルミュージックの融合です。前作で目立っていたゴスペル調の曲が少ないので、前作の方がどうしても出来がいいように聴こえます。
ボブディランのDear Landlordは有名では有りませんが、ジョーコッカーが歌うとものすごく格好良く聴こえます。ボーナストラックとしてはいっているビートルズのLet It Beは、元々がゴスペル調の曲をポールがポップに聴かせていた曲ですので、この曲はジョーコッカーにとってはやり易い曲になっています。しかし、あまりにも最初からゴスペル調の曲は変化の妙が少ないので、あえてオリジナルアルバムには入っていなかったのかもしれません。内容的には地味かもしれませんが、この作品がそのままMad Dogs and Englishmenへとつながっていきますので、とても重要な作品になっています。ファン心理ではこれも名盤です。
1. Feeling Alright 2. Bye Bye Blackbird 3. Change In Louise 4. Marjorine 5. Just Like A Woman 6. Do I Still Figure In Your Life? 7. Sandpaper Cadillac 8. Don't Let Me Be Misunderstood 9. With A Little Help From My Friends 10. I Shall Be Released 11. The New Age Of Lily 12. Something's Coming On
このファーストアルバムには名だたるミュージシャンが数多く参加しています。ジミーペイジは元々セッションギタリストだったので、この作品ではかなりいい仕事をしています。Tony Visconti、Albert Lee、Stevie Winwood、など、蒼々たるメンバーで創られています。ほとんどの曲がカバー曲で、シングルヒットしているトラフィックのカバーFeeling Alrightは相当カッコいいです。彼の作品は、そのアレンジ力の勝利であります。普通のポップスをソウル、ゴスペル調にアレンジして、ブルーアイドソウルとしても、ロックとしても通用するパワフルな曲に仕上げています。ボブディランのJust Like A WomanやI Shall Be Releasedなどのフォークソングも、イギリスらしいポップ性とソウルフルな歌唱により、まるでオリジナル曲のように自分のものにしています。
体をゆらして手を振り回して歌うその姿は、いかに黒人に近づこうとしているかが伺えます。アニマルズもカバーしたDon't Let Me Be Misunderstoodは選曲的に納得出来ますが、タイトルのビートルズのカバーWith A Little Help From My Friendsは、3拍子にして全く別の曲のようにゴスペルチックに劇的にアレンジされています。実は私SAMARQANDのテーマ曲、SAMARKANDはこの曲が元ネタです。思いっきりパクっているという批判は甘んじて受けますが、これほど素晴らしい曲を元ネタにさせていただいて光栄に思っています。それほどカッコいいのです。このヘヴィーなくらいのゴスペル調へのアレンジは後のハードロックへと飛躍するパワーを秘めており、新しい時代を迎えるにあたって、歴史的な重要な役割を果たしている名盤です。
ディスク:1 1. All Right Now 2. My Sunday Feeling 3. Suzanne 4. Foxy Lady 5. Voodoo Child (Slight Return) 6. A: Can't Keep From Cryin'/B: Extension On One... 7. Me And Bobby McGee 8. Big Yellow Taxi 9. Woodstock 10. A: Blue Rondo A La Turk/B: Pictures At An... 11. When The Music's Over ディスク:2 1. Young Man Blues 2. Naked Eye 3. There'll Always Be An England 4. Sinner Boy 5. Let It Be 6. Nights In White Satin 7. Catch The Wind 8. Weaver's Answer 9. Red Eye Express 10. Call It Anything 11. Amazing Grace 12. Desolation Row
このフェスティバルではドアーズが参加した事によって、ジミヘン、ジャニス、ドアーズが顔を揃える事になりました。スーパーグループEmerson Lake & Palmerにとっては初お披露目のステージになっています。フリーやジェスロタル、ムーディーブルースといった新しめのバンドも沢山でています。フォーク勢ではジョニミッチェル、ドノヴァン、レナードコーエンなどが参加。ジャズ界からはエレクトリックマイルスが参加して、新しい音楽を提示して見せました。
ロックフェスティバルとしてはReading and Leeds Festivalsもありますが、各ミュージシャン別の音源で出されています。このフェスティバルは現在も継続されて開催されています。そして69年に行われたのが伝説のウッドストックです。一度最近再び再開されたりしましたが、基本ウッドストックと言えば69年の3日間の出来事になります。ニューヨーク郊外のウッドストックには、当時交通機関が有りませんでしたので、若者は歩いて会場まで集まりました。その模様はDVDで確認出来ます。
ディスク:1 1. I Had A Dream (John B. Sebastian) 2. Going Up The Country (Canned Heat) 3. Stage Announcements 4. Freedom (Richie Havens) 5. Rock & Soul Music (Country Joe & The Fish) 6. Coming Into Los Angeles (Arlo Guthrie) 7. At The Hop (Sha-Na-Na) 8. The 'Fish' Cheer/I-Feel-Like-I'm-Fixin'- To-Die Rag (Country Joe McDonald) 9. Drug Store Truck Drivin' Man (Joan Baez featuring Jeffrey Shurtleff) Joe Hill (Joan Baez) 10. Stage Announcements 11. Suite: Judy Blue Eyes (Crosby, Stills & Nash) 12. Sea Of Madness (Crosby, Stills, Nash & Young) 13. Wooden Ships (Crosby, Stills, Nash & Young) 14. We're Not Gonna Take It (from Tommy) (The Who) 15. Stage Announcements 16. With A Little Help From My Friends (Joe Cocker) 17. Rainstorm, Crowd Sounds, Announcements & General Hysteria ディスク:2 1. Crowd Rain Chant 2. Soul Sacrifice (Santana) 3. Stage Announcements 4. I'm Going Home (Ten Years After) 5. Volunteers (Jefferson Airplane) 6. Max Yasgur Medley: Dance To The Music/Music Lover/I Want To Take You 7. Rainbows All Over Your Blues (John B. Sebastian) 8. Love March (Butterfield Blues Band) 9. Star Spangled Banner/Purple Haze & Instrumental Solo (Jimi Hendrix)
このフェスティバルで初お披露目となったのがCrosby, Stills & Nashで、スーパーグループの演奏は衝撃的でした。後、Ten Years After、Santana、Joe Cockerはこのフェスティバルに参加した事によって知名度が上がっていきます。John B. SebastianはLovin' Spoonful解散後のソロとして迎えられています。こうしたフェスティバルの常連となっているThe Whoが一番カッコいいです。ツェッペリンが70年代に展開するステージを、既にこの時点でやっています。The WhoとJimi Hendrixは、どちらもギターを破壊するパフォーマンスをやるので、出演する順番決めが重要でした。The Whoが先に出演してギターを破壊するパフォーマンスをやった為にJimi Hendrixはギターに火をつけると言う行為に及びます。
ディスク:1 1. Along Comes Mary - The Association 2. San Francisco Nights - Eric Burdon & The Animals. 3. Homeward Bound - Simon & Garfunkel (Prev. Unreleased) 4. Sounds of Silence - Simon & Garfunkel (Prev. Unreleased) 5. Down on Me - Big Brother & The Holding Company (w/Janis Joplin) 6. Ball and Chain - Big Brother & The Holding Company (w/Janis Joplin) 7. Section 43 - Country Joe & The Fish 8. Born in Chicago - Paul Butterfield Blues Band 9. Wine - The Electric Flag 10. Bajabula Bonke (Healing Song) - Hugh Masekela 11. Chimes of Freedom - The Byrds 12. So You Wanna Be A Rock Star - The Byrds ディスク:2 1. Somebody To Love - The Jefferson Airplane 2. White Rabbit - The Jefferson Airplane 3. Booker-Lo - Booker T & The MGs 4. Shake - Otis Redding 5. I've Been Loving You Too Long (To Stop Now) - Otis Redding 6. Duhn: Fast Teental (except) - Ravi Shankar 7. For What It's Worth - Buffalo Springfield (Prev. Unreleased) 8. Summertimes Blues - The Who 9. My generation - The Who 10. The Wind Cries Mary - The Jimi Hendrix Experience 11. Like A Rolling Stone - The Jimi Hendrix Experience 12. Straight Shooter - The Mamas & The Papas 13. San Francisco (Be Sure To Wear Flowers In Your Hair) - Scott McKenzie 14. California Dreamin' - The Mamas & The Papas
1. Whole Lotta Love (featuring Chris Cornell) 2. Can't You Hear Me Knocking (featuring Scott Weiland) 3. Sunshine Of Your Love (featuring Rob Thomas) 4. While My Guitar Gently Weeps (featuring India.Arie & Yo-Yo Ma) 5. Photograph (featuring Chris Daughtry) 6. Back In Black (featuring Nas) 7. Riders On The Storm (featuring Chester Bennington & Ray Manzarek) 8. Smoke On The Water (featuring Jacoby Shaddix) 9. Dance The Night Away (featuring Pat Monahan) 10. Bang A Gong (featuring Gavin Rossdale) 11. Little Wing (featuring Joe Cocker) 12. I Ain't Superstitious (featuring Jonny Lang)
レッドツェッペリン、ローリングストーンズ、クリーム、ビートルズ、デフレパード、AC/DC、ドアーズ、ディープパープル、ヴァンへイレン、T-REX、ジミヘンドリックス、ウィリーディクソンといったミュージシャンの有名な曲ばかりカバーしています。Dance The Night Awayはクリームじゃなくてヴァンへイレンなんですね。ほとんど原曲は崩さずに演奏されていますが、ギターはそれなりにサンタナ流に演奏されています。ゲストボーカリストがオリジナル以上に巧いボーカルを披露しています。ウィリーディクソンのI Ain't Superstitiousはジェフベックグループのバージョンのカバーになっています。
AC/DCのBack In Blackはラップになっていますが、違和感が有りません。往年のロックファンなら喜ぶような選曲ですが、あまりにも有名な曲ばかり過ぎて、ちょっと引いてしまいます。単なるお遊び的な作品だと思えば楽しいです。ギターヘヴンというタイトルですから、ギターインストでカバーすればもっと評価は高かったと思いますが、ドアーズのRiders On The StormではキーボードのRay Manzarek本人が参加しています。ジョーコッカーが歌うジミヘンがLittle Wingが一番いい感じです。この後の方向性を模索している中での趣味的な作品だと思いますが、この後はどういう方向に進むのか楽しみです。
1. Hermes 2. El Fuego 3. I'm Feeling You (feat. Michelle Branch) 4. My Man (feat. Big Boi & Mary J Blige) 5. Just Feel Better (feat. Steven Tyler) 6. I Am Somebody (feat. Will I Am) 7. Con Santana 8. Twisted (feat. Anthony Hamilton) 9. Trinity (feat. Kirk Hammett & Robert Randolph) 10. Cry Baby Cry (feat. Joss Stone & Sean Paul) 11. Brown Skin Girl (feat. Bo Bice) 12. I Don't Wanna Lose Your Love (feat. Los Lonely Boys) 13. Tu Amor
1. Adouma 2. Nothing at All (feat. Musiq) 3. The Game of Love (feat. Michelle Branch) 4. You Are My Kind (feat. Seal) 5. Amore (feat. Macy Gray) 6. Foo Foo 7. Victory is Won 8. America (feat. P.O.D) 9. Sideways (feat. Citizen Cope) 10. Why Dont You & I (feat. Chad Kroeger of Nickelback) 11. Feels Like Fire (feat. Dido) 12. Let Me Love You Tonight 13. Aye Aye Aye 14. Hoy Es Adios (feat. Alejandro Lerner) 15. One Of These Days (feat. Ozomatli) 16. Novus (feat. Placido Domingo)
1. (Da Le) Yaleo 2. Love Of My Life (Featuring Dave Matthews) 3. Put Your Lights On ( Featuring Everlast) 4. Africa Bamba 5. Smooth (Featuring Rob Thomas) 6. Do You Like The Way (Featuring Lauryn Hill & CEE LO) 7. Maria Maria (Featuring The Product G&B, Produced by Wyclef) 8. Migra 9. Corazon Espinado (Featuring Mana) 10. Wishing It Was (Featuring Eagle Eye Cherry) 11. El Farol 12. Primavera 13. The Calling (Featuring Eric Clapton)
1. Milagro 2. Somewhere In Heaven 3. Saja/Right On 4. Your Touch 5. Life Is For Living 6. Red Prophet 7. Agua Que Va Caer 8. Make Somebody Happy 9. Free All The People (South Africa) 10. Gypsy/Grajonca 11. We Don't Have To Wait 12. A Dios
1. Let There Be Light/Spirits Dancing In The Flesh 2. Gypsy Woman 3. It's A Jungle Out There 4. Soweto (Africa Libre) 5. Choose 6. Peace On Earth...Mother Earth...Third Stone From The Sun 7. Full Moon 8. Who's That Lady 9. Jin-Go-Lo-Ba 10. Goodness And Mercy
1. Veracruz 2. She Can't Let Go 3. Once It's Gotcha 4. Love Is You 5. Songs Of Freedom 6. Deeper, Dig Deeper 7. Praise 8. Mandela 9. Before We Go 10. Victim Of Circumstance
ジャケットはなんかジャマイカっぽい感じですが、She Can't Let Goではレゲエなリズムになっています。この頃は結構レゲエのリズムとラテンのリズムを混ぜ合わせたような事もやっていました。とにかく流行ものには手を出すと言う無節操な時期で、トレードマークのラテンサウンドも、当時流行っていたワールドミュージックとして取り入れていますので、当時の流行の音は全てはいっているような内容です。
Buddy Milesは歌のみの参加で、ブラコンとの融合を試みています。単なるブラコンだとロックファンは聴かないかもしれませんが、サンタナのギターがカウンターで入ってくるので、馴染めると思います。Love Is Youでの哀愁ギターインストものは、曲自体は特にたいした事はありませんが、メロウなブラコンバラードになっています。新鮮さは有りますが、驚くような新しさは有りません。全て予定調和で、想定範囲内のサウンドです。ですから力を抜いてリラックスして楽しめばいいのではないでしょうか。
1. Breaking Out 2. Written In Sand 3. Brotherhood 4. Spirit 5. Right Now 6. Who Loves You 7. I'm The One Who Loves You 8. Say It Again 9. Two Points Of View 10. How Long 11. Touchdown Raiders
Written In Sandはまるでスティングのような曲で、ここまでやるのか、とあきれてしまいますが、曲自体は良く出来ています。後は、この時期を象徴するようなアメリカンロック、A.O.R.くずれなライトフュージュンサウンドになっています。ラテンのパーカッションの他にシンセドラムなど、無節操な感じは相変わらずです。当時のハービーも徹底的にこういったサウンドを追求していましたので、サンタナだけを攻められませんが、昔の神秘的な感じは希薄です。
1. The Nile 2. Hold On 3. Night Hunting Time 4. Nowhere To Run 5. Nueva York 6. Oxum (Oshun) 7. Body Surfing 8. What Does It Take (To Win Your Love) 9. Let Me Inside 10. Warrior 11. Shango
1. Changes 2. E para re 3. Primera invasion 4. Searchin' 5. Over and over 6. Winning 7. Tales of Kilimanjaro 8. Sensitive kind 9. American gypsy 10. I love you too much 11. Brightest star 12. Hannibal
1. Marathon 2. Lightning In The Sky 3. Aqua Marine 4. You Know That I Love You 5. All I Ever Wanted 6. Stand Up 7. Runnin 8. Summer Lady 9. Love 10. Stay (Beside Me) 11. Hard Times
このライン録りがギターの衰退に大きく影響していいきます。ただでさえシンセサイザーに押されているのに、ライン録りできれいな音にはなっても、存在感を失っていき、脇役的な存在へと加速していくのです。実際にこのアルバムでもシンセによる主旋律が多くなっています。音楽的には素晴らしい作品なのですが、ギターと言う存在からすると衰退を加速させるような作りになっています。シングルカットされたYou Know That I Love Youは80年代のアメリカンロックのようなアホな曲になっていますし、昔からのファンにとっては許しがたいものになっています。
1. Dealer/Spanish Rose 2. Move On 3. One Chain (Don't Make No Prison) 4. Stormy 5. Well All Right 6. Open Invitation 7. Life Is A Lady/Holiday 8. The Facts Of Love 9. Wham!