1. Feeling Alright 2. Bye Bye Blackbird 3. Change In Louise 4. Marjorine 5. Just Like A Woman 6. Do I Still Figure In Your Life? 7. Sandpaper Cadillac 8. Don't Let Me Be Misunderstood 9. With A Little Help From My Friends 10. I Shall Be Released 11. The New Age Of Lily 12. Something's Coming On
このファーストアルバムには名だたるミュージシャンが数多く参加しています。ジミーペイジは元々セッションギタリストだったので、この作品ではかなりいい仕事をしています。Tony Visconti、Albert Lee、Stevie Winwood、など、蒼々たるメンバーで創られています。ほとんどの曲がカバー曲で、シングルヒットしているトラフィックのカバーFeeling Alrightは相当カッコいいです。彼の作品は、そのアレンジ力の勝利であります。普通のポップスをソウル、ゴスペル調にアレンジして、ブルーアイドソウルとしても、ロックとしても通用するパワフルな曲に仕上げています。ボブディランのJust Like A WomanやI Shall Be Releasedなどのフォークソングも、イギリスらしいポップ性とソウルフルな歌唱により、まるでオリジナル曲のように自分のものにしています。
体をゆらして手を振り回して歌うその姿は、いかに黒人に近づこうとしているかが伺えます。アニマルズもカバーしたDon't Let Me Be Misunderstoodは選曲的に納得出来ますが、タイトルのビートルズのカバーWith A Little Help From My Friendsは、3拍子にして全く別の曲のようにゴスペルチックに劇的にアレンジされています。実は私SAMARQANDのテーマ曲、SAMARKANDはこの曲が元ネタです。思いっきりパクっているという批判は甘んじて受けますが、これほど素晴らしい曲を元ネタにさせていただいて光栄に思っています。それほどカッコいいのです。このヘヴィーなくらいのゴスペル調へのアレンジは後のハードロックへと飛躍するパワーを秘めており、新しい時代を迎えるにあたって、歴史的な重要な役割を果たしている名盤です。