映画、愛と青春の旅立ちの主題歌をJennifer WarnesとデュエットしたJack Nitzsche作曲のUp Where We Belongが大ヒットした事によって、再びジョーコッカーにスポットが当たるようになります。もうおっさんになっていたジョーコッカーが年相応の音楽をやり続けている事に、昔しか知らないロックファンは賞賛の声を持って迎え入れました。ここから新しいスタイルを追求するジョーコッカーも世界的に認められるようになっていきます。
1. Civilized Man 2. There Goes My Baby 3. Come On In 4. Tempted 5. Long Drag Off A Cigarette 6. I Love The Night 7. Crazy In Love 8. A Girl Like You 9. Hold On (I Feel Our Love Is Changing) 10. Even A Fool Would Let Go
1. LOOK WHAT YOU'VE DONE 2. SHOCKED 3. SWEET LITTLE WOMAN 4. SEVEN DAYS 5. MARIE 6. RUBY LEE 7. MANY RIVERS TO CROSS 8. SO GOOD, SO RIGHT 9. TALKING BACK TO THE NIGHT 10. JUST LIKE ALWAYS 11. SWEET LITTLE WOMAN - 12" Mix 12. LOOK WHAT YOU'VE DONE - 12" Mix 13. RIGHT IN THE MIDDLE (OF FALLING IN LOVE) 14. INNER CITY BLUES
Bob DylanのSeven DaysやRandy NewmanのMarie、Jimmy WebbのJust Like Alwaysなど、いつものソングライターの曲を選曲していますが、珍しいのが、元フリーのベーシストAndy Fraserの曲Sweet Little Womanを取り上げています。フリーもソウル系のポールロジャーsの歌が売りだったのですが、Andy Fraserは更にポップな要素の曲を書きます。この辺の嗅覚、センスはさすがです。
Jimmy Cliff飲の名曲Many Rivers to Crossをカバーしていますが、Jimmy Cliff自身も歌で参加しています。他にも80年代にのし上がってきたソウルシンガーRobert Palmerも参加しています。ドラムはSly Dunbarですので、ずしりと重くて、更に跳ねる感じがあります。80年代の良質な部分を集約した作品とも言えます。それまではソウルミュージックと言うと、趣味的な範囲であり、主流にはなりにくかったのですが、ディスコ以降の踊れる音楽と、おしゃれな感じがバブルの時代にはもてはやされるようになっていきます。それらに適応しながらも渋さは忘れていない素晴らしい名盤です。ジョーコッカーの作品に駄作はありません。
1. Fun Time 2. Watching The River Flow 3. Boogie Baby 4. A Whiter Shade Of Pale 5. I Can't Say No 6. Southern Lady 7. I Know (You Don't Want Me No More) 8. What You Did To Me Last Night 9. Lady Put The Light Out 10. Wasted Years 11. I Heard It Through The Grapevine
プロコルハルムのA Whiter Shade Of Paleはクラシックなスタイルですが、ゴスペルに通じる部分もあるので、ドラマティックに渋く歌い上げています。CCRもカバーしているI Heard It Through The Grapevineはマーヴィンゲイの初期の名曲です。Billy PrestonやDonny Hathawayも参加しているので、ニューソウルへの接近も見られます。音楽はどんどん洗練されていくのですが、ジョーコッカーの声はどんどんしゃがれていきます。