前作から6年ぶりに出された作品です。グラミー賞を受賞して、その健在ぶりをアピールしました。プロデューサーはFrank Filipettiで、バックメンバーはいつものフュージュン系のミュージシャン達に、今回もYo-Yo Maが参加しています。その他にStingがボーカルで参加、Stevie Wonderがハーモニカで参加しています。90年代はオルタナも主流のスタイルの為か、フュージュン系なアレンジもありますが、全体的に
カントリー を元としたアメリカンコンテンポラリーな
音楽 になっています。
1. Line 'Em Up
2. Enough To Be On Your Way
3. Little More Time With You
4. Gaia
5. Ananas
6. Jump Up Behind Me
7. Another Day
8. Up Er Mei
9. Up From Your Life
10. Yellow And Rose
11. Boatman
12. Walking My Baby Back Home
13. Hangnail
フュージュンも、この頃になるとワールドミュージック的なスケールの大きな雰囲気を持つようになりますが、この作品も同じく、アメリカ大陸的なワールドミュージックになっています。そうした繊細なタッチが評価されてグラミーを獲ったのだと思います。日本では大きな評価はされていませんが、アメリカでは国民的な人気を誇る所も、こうしたアメリカ特有の
音楽 でありながら、ジェイムステイラーならではの持ち味で進化させてきた事が評価されているのだと思います。
例えば、日本では演歌が何とか今風のアレンジにしようとする事はありますが、相撲界と一緒で、体質が古いままなので、全然新しさがないものしか創れないのに対して、ジェイムステイラーは特に
カントリー ミュージシャンという縛りはありませんので、自由な発想で曲を創れるので、それが新しい形の
カントリー ミュージックを進化させる事が出来ているのです。日本には演歌を進化させる事が出来る人はいません。と言うか、そういう人が出てきても保守的な大御所達に潰されるのでしょう。そういう意味でも、アメリカでのジェイムステイラーの存在は羨ましい限りです。
Line 'Em Up
VIDEO Enough To Be On Your Way
VIDEO Little More Time With You
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