Velvet UndergroundにはラストアルバムとしてSqueezeというアルバムがあります。そこではメンバーはボーカルのDoug Yuleだけになっていて、後はゲストミュージシャンを招いて録音されています。オリジナルメンバーではないDoug Yule一人が残っていると言う時点でもはやVelvet Undergroundでは無いという感じで、Velvet Undergroundがあまりにも売れなかった為にレコード会社が毒である部分を取り除けば売れると思ったのでしょうか。毒が無くなったVelvet Undergroundは全く相手にされなくなりました。なのでアルバムは廃盤みたいなので紹介できません。ドラムではDeep PurpleのIan Paiceが参加していたので結構レアな作品なのですが。
1. I Can't Stand It
2. Stephanie Says
3. She's My Best Friend
4. Lisa Says
5. Ocean
6. Foggy Notion
7. Temptation Inside Your Heart
8. One Of These Days
9. Andy's Chest
10. I'm Sticking With You
さて、このアルバムはバンド解散後に出された未発表曲集です。68~69年の2nd、3rd時期の録音曲です。結構ポップで良い曲があるので、オリジナルアルバムに負けないくらいの内容になっています。パンクニューウェイヴの時代、85年のリリースですから、その時期には、売れると言う確証が持てたのでしょう。Lou Reedのデリケートな部分、パンキーな部分両方収められているので、オリジナルアルバム以上に楽します。パンクが登場した後で聴くと、受け入れ易い状況になっているので、非常に効果的なタイミングのリリースだったと思います。
下手なパンクバンドよりも格の違いを感じさせます。あまりにも早過ぎたセンスだったのです。やっと時代がVelvet Undergroundに追いついてきたのです。本来はオリジナルラウバムを創るつもりで録音されていた曲もあります。バンドが続いていれば当時リリースされていたのでしょうが、諸事情によりバンドは解散、Lou ReedとJohn Caleはソロ活動で独自の世界を追求していて、このバンドの価値を高める存在となっています。一般の人にはオリジナルアルバムよりも入り込み易い作品だと思います。
I Can't Stand It
VIDEO Stephanie Says
VIDEO She's My Best Friend
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