fc2ブログ


アルバムを紹介する音楽ライブラリー、及び映画、格闘技、コンピューター、グルメ、コミック情報を提供しております。
SAMARQAND淫美ブログ
プロフィール
SAMARQAND

Author:SAMARQAND
淫美な音楽等を紹介するブログです。

SAMARQANDというアーティスト名にて音楽配信をやっております。曲は、Eggsと SoundCloudというサイトにて無料でストリーミングが出来ますので,そちらにてご鑑賞下さい。リンクを貼ってありますので、お手数ですが、そちらをクリックして下さい。
Eggs SAMARQAND楽曲配信
MySpace JapanMySpace Japan

Samarqand

Facebookページも宣伝 BIG UP! SAMARQAND楽曲配信muzie SAMARQAND楽曲配信
FC2ブログランキング

よろしかったらクリックをよろしくお願いいたします。
FC2Blog Ranking

カテゴリー
アルファベットでご希望のアーティストを検索して下さい。
ロック、ジャズ、ソウル日進月歩で増えていきます。
最近の記事
最近のコメント
カレンダー
05 | 2011/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[20110617]

The Ghost of Tom JoadThe Ghost of Tom Joad
(2010/06/08)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


95年の作品で、怒りの葡萄という小説に出て来るTom Joadという人物を題材にしたコンセプトアルバムです。ほとんどがSpringsteenのギター弾き語りが中心で、そこにセンス良くうわものが重なってきます。当時の彼はジョン・スタインベックとウディ・ガスリーにハマっていた時期で、その影響が色濃く現れています。ですからウディ・ガスリーのようなスリーフィンガーピッキングによるフォークソング調になっています。初期の頃のボブディランにも似ていますが、だからといって古い感じでもなく、現代の叙情詩として聴く事が出来ます。

1. Ghost of Tom Joad
2. Straight time
3. Highway 29
4. Youngstown
5. Sinola cowboys
6. Line
7. Balbo Park
8. Dry lightning
9. New timer
10. Across the border
11. Galveston Bay
12. Best was never enough

音数が少ないので、和音構成がストレートに分かります。短調の曲はディランっぽいですが、長調ではシンプルながらパットメセニーのようなアメリカの蒼い空を連想させる透明感のあるボイシングになっています。ここが現代的な理由です。曲自体はスリーコードのが基本のフォークソングですから、ストーリーテラーとしての歌のみが印象に残りますが、必要最小限に施されたアレンジはとてもセンスがよく、音楽的にも見事な作品だと思います。

前作での活動的な感じから一転、久々の内省的な作品だけに売り上げは伸びませんでしたが、ネブラスカなどに比べると、音楽的に成長している事が顕著です。彼がどれほど精神的にも充実して製作していたかが、音と音のはざまにある空気感から伝わってきます。マイルスデイヴィスも言っている、演奏しない部分の隙間も音楽的に大事なものだというのが当てはまる作品だと思います。90年代のSpringsteenの作品はとにかく充実していて、内省的ながら優れた名盤だと思います。

Ghost of Tom Joad

Straight time

Highway 29
⇒ 続きを読む

[20110617]

Lucky TownLucky Town
(1992/03/31)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


Human Touchと同時発売されたアルバムで、ジャケットも同じようなデザインになっています。Human Touchが完成する直後に浮かんだアイデアをそのまま即興的に録音された作品で、勢いでつくあった感はありますgあ、それだけアイデアが新鮮なまま録音されているので、とてもSpringsteenらしい作品に仕上がっています。Human Touchのほうが明るいと言うイメージがありますが、こちらが暗い訳ではありません。とてもポジプティブで自然なSpringsteenの格好良さがそのまま収められています。

1. Better Days
2. Lucky Town
3. Local Hero
4. If I Should Fall Behind
5. Leap Of Faith
6. The Big Muddy
7. Living Proof
8. Book Of Dreams
9. Souls Of The Departed
10. My Beautiful Reward

オルタナに触発されたような感じもあり、とても若々しい内容です。80年代の時の方が売れていましたが、90年代のSpringsteenのほうがいいですね。気負わずに若い頃の作品と同じベクトルを発しています。急遽創らずにはいられなかった気持ちが良く分かります。それだけ素晴らしい内容になっています。アイルランド民謡のようなIf I Should Fall Behindなど、アメリカのルーツミュージックを紐解きながらも、等身大のアメリカンロックを体現しています。

Human Touchも素晴らしい内容でしたが、こちらも負けていません。全く別な感じでも無く、同じ暗いエモーショナルですが、どちらかと言うとHuman TouchはSpringsteenの外側にある音楽をかき集めたような感じで、こちらはSpringsteenの内面から発しているような音楽になっています。オルタナブームのおかげで、自分らしい作品を創っても時代遅れにならずに済んでいる事がラッキーでもあり、無理をする事も無く、自然と出て来る音楽をそのまま出せば良い訳ですから、後は彼の才能次第という事ですが、そういう良い環境がいい結果を生み出したアルバムだと思います。名盤です。

Better Days

Lucky Town

Local Hero
⇒ 続きを読む

[20110615]

Human TouchHuman Touch
(1992/01/01)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


92年にLucky Townというアルバムと同時発売した作品です。このアルバムは90年には完成していましたが、リリースが見送られていたため、新作と同時リリースという異例の発売となりました。こちらのアルバムにはポップな曲が集められています。Born in the U.S.A.の時のような印象的なAメロのフレーズを元にしたような曲の創り方になっています。このやり方でBorn in the U.S.A.をヒットさせた事で、自信をつけていたはずですが、前作は全く違う方法で曲が創られていました。だから、このアルバムのような曲がストックされていたのでしょう。

1. Human touch
2. Soul driver
3. Fifty seven channels (and nothin' on)
4. Cross my heart
5. Gloria's eyes
6. With every wish
7. Real world
8. All or Nothin' at All
9. Man's job
10. I wish I were blind
11. Long goodbye
12. Real man
13. Pony boy

ジャケットもLucky Townと姉妹品みたいになっていますが、こちらの方が売れています。ゲストにTOTOのJeff PorcaroやRandy Jacksonが参加しています。その他にSam & DaveのSam Moore、Bobby Hatfieldなどの大御所が参加しています。The E Street Bandでは無いのです。Born in the U.S.A.ほどの派手さはありませんが、Born in the U.S.A.が好きな人は気に入ると思います。前作よりは音楽的に工夫が見られます。

前作はカントリーフォークロック的な感じでしたが、このアルバムはロックンロール、リズム&ブルースになっています。初期の頃のような明るさがあります。シリアスにならなくても、ロックンロールしていれば昔からのファンは安心するというものです。90年代はオルタナの時代ですから、Springsteenも元祖的な貫禄を見せていればいいのです。私はBorn in the U.S.A.よりも好きかもしれません。

Human touch

Soul driver

Fifty seven channels
⇒ 続きを読む

[20110614]

Tunnel of LoveTunnel of Love
(2008/06/03)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


自宅にレコーディング出来る環境を作って、リラックスした状態で製作されたアルバムです。それだけに、前作のような派手な性格のアルバムとは対照的な内容になっているにもかかわらず、前作で創り上げた人気に拍車がかかり、この作品も大ヒットしました。Born in the U.S.A.以前の内省的な性格に戻っていますが、80年代特有の軽さを持っています。悪い意味での軽さですから、私はあまり感心しない音になっています。

1. Ain't Got You
2. Tougher Than the Rest
3. All That Heaven Will Allow
4. Spare Parts
5. Cautious Man
6. Walk Like a Man
7. Tunnel of Love
8. Two Faces
9. Brilliant Disguise
10. One Step Up
11. When You're Alone
12. Valentine's Day

70年代にあった情緒性とは全く異質な感じになっています。つまり、80年代の音に適応してしまっているのです。やっている事は昔と変わっていないかもしれませんが、デビュー当時のぎらついた感じは無くなってしまい、言葉もあまり突き刺さってこなくなっています。それでも当時のアメリカにはこの軽さが受け入れられていたのです。私にはもうカリスマ性も見えなくなっていますが、前作のビッグヒットの影響力は相当のものであり、絶対的な存在となっています。

デビュー当時にはあった繊細さは、筋肉となって力ずくで曲を生み出しているような感じさえします。この売れまくっている時期にクレバーさを全く感じさせないというのも皮肉なものです。素朴でシンプルな作品なので、全盛期ではない時期の作品だと思えば納得出来るものですが、これが売れまくっていた全盛期の作品というのは不思議です。Springsteenは絶対売れる作品を創ろうと思って創っていなかったと思います。カッコいいのはタイトル曲のTunnel of Loveくらいでしょうか、後はかなり地味です。

Ain't Got You

Tougher Than the Rest

All That Heaven Will Allow
⇒ 続きを読む

[20110613]

ボーン・イン・ザ・U.S.A.ボーン・イン・ザ・U.S.A.
(1995/11/22)
ブルース・スプリングスティーン

商品詳細を見る


80年代に入ってもバンドスタイルで録音しているので、70年代からのスタイルを崩していなかったスプリングスティーンでしたが、このアルバムから80年代サウンドも取り入れるようになっています。Jon Landauを始め、Steve Van ZandtやChuck Plotkinとスプリングスティーンによるプロデュースで、前作が内向的な作品だっただけに、久々のロックなアルバムにファンは熱狂し、MTVの影響で、新しいファンも獲得した大ヒットアルバムです。80年代を代表する作品であります。

1. Born In The U.S.A.
2. Cover Me
3. Darlington County
4. Working On The Highway
5. Downbound Train
6. I'm On Fire
7. No Surrender
8. Bobby Jean
9. I'm Goin' Down
10. Glory Days
11. Dancing In The Dark
12. My Hometown

当時のアメリカでは、ベトナム戦争の帰還兵の精神的疾患が問題になっていたようで、ベトナム帰還兵の悲哀を歌ったタイトル曲のBorn in the U.S.A.を始め、多くのシングルヒットを生み出しています。Dancing in the Dark、Cover Me、I'm on Fire、Glory Days、I'm Goin' Down、My Hometownといったシングル曲はMTVでヘヴィーローテーションかかっていたので、お馴染みの曲ばかりです。基本はバンドサウンドですが、ドラムなどはゲートリバーヴのような太い音にされており、昔のような疾走感よりはメリハリの効いたリズムを強調しています。

数多くの賞も獲得して。これまでに無いくらい売れまくりました。無駄に筋肉質なスプリングスティーンはステージでは決して格好良くありませんが、がたいがいい方がカッコいいと言うアメリカ的な感覚で、アメリカを代表するミュージシャンとして君臨するようになります。このアルバムも捨て曲が無いくらいに充実して、名盤と言えます。当時はプリンス、マイケルジャクソン、マドンナと対応に渡り合えるくらいのヒット作品です。あまり売れ過ぎて現実味を無くしてしまいがちですが、前作のシリアスな作品があっただけに、それほど軽い扱いはされていません。

Born In The U.S.A.

Cover Me

Darlington County
⇒ 続きを読む

[20110612]

NebraskaNebraska
(2008/05/20)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


非常に内省的な作品です。曲の内容はアメリカの日常的な出来事ではありますが、まるで映画の中の出来事のような日常が歌われています。パンク、ニューウェイヴが渦巻く中、Springsteenは全く違うやり方でメッセージを送っています。アメリカの地名がタイトルになるなど、音楽的にも一番アメリカを感じさせてくれる内容になっています。ミディアムテンポ、バラードが多い作品です。

1. Nebraska
2. Atlantic City
3. Mansion On The Hill
4. Johnny 99
5. Highway Patrolman
6. State Trooper
7. Used Cars
8. Open All Night
9. My Father's House
10. Reason To Believe

プロデュースはSpringsteen一人だけになっています。演奏もバンドスタイルではなく、Springsteen一人による弾き語りに、多少の多重録音が成されています。これまでSpringsteenの作品では曖昧にされていた、フォークロック、カントリーロックの部分が全開になっています。ですから、これまでの作品の中でも一番アメリカを感じさせます。歌詞の内容もアメリカにおける出来事をストーリーテラーとして歌い上げています。これまでのバンドサウンドに慣らされていたファンにとっては戸惑うような作品ですが、Springsteenというミュージシャンを良く表していると思います。

これまでもシリアスな曲はありましたが、どこか楽しい感じもありました。しかし、ここではシリアスな曲ばかりです。音数は少ないですが、少し重く感じます。しかし、これをバンドスタイルでやっていたら、ここまでストレートに伝わってこなかったと思います。ですから、一人で弾き語りで録音するというやり方は、この作品を特別なものにしています。次回作が大ヒット作品になるのですが、その前に、このシリアスな作品がある事で、次回作が現実離れしたような作品にならずに済んでいると思います。

Nebraska

Atlantic City

Mansion On The Hill

⇒ 続きを読む

[20110612]

The RiverThe River
(2003/11/13)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


初の2枚組アルバムで、やりたい事を詰め込んだ作品です。時はパンクロックからニューウェイヴへと変わっていった時代で、ニューウェイヴの旗手、エルヴィスコステロとよく比較されていましたが、コステロとSpringsteenでは全く違うタイプのミュージシャンだと思います。プロデュースはSteven Van Zandt とJon Landauと共同で行っており、ミキシングはBob Clearmountainです。80年の作品ですが、80年代も十分にやっていけるだけのスタイルを既に創り上げています。

ディスク:1
1. The Ties That Bind
2. Sherry Darling
3. Jackson Cage
4. Two Hearts
5. Independence Day
6. Hungry Heart
7. Out In The Street
8. Crush On You
9. You Can Look (But You Better Not Touch)
10. I Wanna Marry You
11. The River
ディスク:2
1. Point Blank
2. Cadillac Ranch
3. I'm A Rocker
4. Fade Away
5. Stolen Car
6. Ramrod
7. The Price You Pay
8. Drive All Night
9. Wreck On The Highway

Hungry Heartがシングルヒットしました。彼らしい曲で、ファンが望んでいるサウンドになっていますが、他の曲は彼のルーツ的なものが多く、これ間での作品に比べると緊張感の少ないものになっています。それに比べて、パンクやニューウェイヴバンドでは緊張感溢れる演奏で人気を集めていました。ですから、時代的にはけっこうゆるい内容になっていると思います。それよりも、これから始まる80年代の商業ロックと同じようなノリを感じてしまいます。

80年代のアメリカンロックはジャクソンブラウンと彼の影響が大きく、イギリスとは違う形のロックが育っていきます。ぼさぼさ頭に古びたシャツをジーンズという彼のファッションとは裏腹に、商業ロックの一つとして、パンク勢からはよく言われていません。それでもカリスマとして崇めるファンが彼を支えていきます。そういう事もあって、これまで以上に売れたアルバムになりました。曲は多いのでうsが、シンプルな内容になっています。そのシンプルさが80年代にはあっていたのでしょう。

The Ties That Bind

Sherry Darling

Jackson Cage
⇒ 続きを読む

[20110612]

Darkness on the Edge of TownDarkness on the Edge of Town
(2008/05/20)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


スプリングスティーンはエリオットマーフィーらと共に、パンク誕生以前のアメリカにおいてストリートから出てきた新しいシンガーとして注目されます。前作までが初期と考えると、ここからは、これまでの売れてきた曲のスタイルを分析して、よりサウンドフォーカスを絞った曲作りをするようになります。それは彼の受けている部分を強調したものですから、ファンも益々増えていきます。そして確固たる地位を築いていく事になります。

1. Badlands
2. Adam Raised a Cain
3. Something in the Night
4. Candy's Room
5. Racing in the Streets
6. Promised Land
7. Factory
8. Streets of Fire
9. Prove It All Night
10. Darkness on the Edge of Town

疾走感とフィルスペクター風のポップセンスを武器に、ストリートから出てきた孤高のロッカーというイメージは、イギリスでいえばパブロック的なもので、後のパンクロックへと繋がっていくのですが、パンクロッカーにとってはスプリングスティーンなんてクソ食らえでしょうから、全く別物なのですが、当時はメッセージ性を持ったミュージシャンが減っていた時期だったので、彼等のような吟遊詩人的なロッカーは待ち望まれていたのです。

このアルバムでは、前作で獲得したファンをより強固なものにしていくようなになっています。これまであったメランコリックな部分よりも硬質なロックアルバムになっています。トータル的には前作にはかないませんが、全盛期を代表する作品です。この後はカリスマ性を高めて、カリスマ性により売れ続けるという道を進んでいきます。デスアkら、このアルバムまでが一番スプリングスティーンらしい時期だったと言えるでしょう。

Badlands

Adam Raised a Cain

Something in the Night

⇒ 続きを読む

[20110612]

Born to RunBorn to Run
(2010/06/29)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


スプリングスティーンの大ブレイク作品です。このアルバム以降はスター街道をまっしぐらに突き進んでいく事になります。サウンド的にはこれまでやってきた事を突き詰めたような内容ですが、完成度が高いのです。Rosalitaのヒットで、注目を集めるようになり、そして間髪入れずにこのアルバムを出してからは人気が爆発する事になります。ジャケットからもテレキャスが彼のトレードマークになりますが、佐野元春がこのジャケットを真似するなど、日本でも人気が広がっていきます。

1. Thunder Road
2. Tenth Avenue Freeze-Out
3. Night
4. Backstreets
5. Born To Run
6. She's The One
7. Meeting Across The River
8. Jungleland

Thunder RoadとJunglelandは佐野元春がロックンロールナイトで思いっきりパクっていますが、これまでもあった途中ピアノによるドラマティックな流れにサックスが泣き叫ぶと言うパターンですが、ここにきて曲としての完成度が思いっきり高まっています。そして彼の人気を決めた決定版、彼の最大の代表曲となるBorn To Runの格好良さは別格です。フランキーゴーズトゥハリウッドもカバーしていますが、それに比べると、いかに彼がルーズな歌い方をしているかが分かると思います。正に気持ちで歌っているのです。リズム&ブルースのファンキーなTenth Avenue Freeze-Outもカッコいいです。

彼の曲の構成はボブディランのブロンドオンブロンド辺りの影響があり、プログレでもないのに曲が7分から9分くらいあり、グルーヴが早くなったり、遅くなったりと盛り上げまくり、言葉を一杯詰め込んでいます。そしてこのアルバムでの完成度の高さとして加わっているのが、フィルスペクターのウォールオブサウンドをアレンジの中に付け足している事です。その事によって、ポップでありながら疾走感もある、新しいアメリカンロックが誕生したのです。捨て曲無しの彼の最高傑作ともいえる歴史的名盤です。

Thunder Road

Tenth Avenue Freeze-Out

Night
⇒ 続きを読む

[20110611]

The Wild, the Innocent & the E Street ShuffleThe Wild, the Innocent & the E Street Shuffle
(2008/05/20)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


ファーストアルバムで既に完成されていたBruce Springsteenでしたが、このセカンドアルバムになって、更により深みが増しています。又ブレイク後にはないファンキーなスタイルも楽しめるので、私はこのアルバムまでの作品が好きです。Bruce Springsteenの作曲法はジョニミッチェルのように、演奏に言葉を当てはめていくようなやり方なので、字余りも故意につけるくらいで、旋律も曖昧に聴こえてきます。しかし、それが持ち味なのです。勿論ジョニミッチェルとは違うスタイルの歌い方です。

1. E Street Shuffle
2. 4th of July, Asbury Park (Sandy)
3. Kitty's Back
4. Wild Billy's Circus Story
5. Incident on 57th Street
6. Rosalita (Come Out Tonight)
7. New York City Serenade

E Street Shuffleを始め、このアルバムはリズム&ブルースのファンキーなスタイルが特徴で、ブレイク後には見られないような楽しさがあります。この作品の後にバックバンドをThe E Street Bandと命名します。少しニューソウルのような雰囲気もあって、ニューヨークにやってきたBruce Springsteenが生み出した彼なりの都会的なサウンドになっています。Bruce Springsteenは音楽オタクでもあり、バックメンバーには誰々風に演奏してくれと注文を付けます。そういう意図がよく現れていて、ブレイク後には無いくらいの幅広い音楽性が聴ける作品です。Rosalitaが最初のヒット曲で、この後はこのスタイルが主体となっていきます。New York City Serenadeも名曲で、このスタイルも継承されていきます。

次作以降は、サウンドがある程度確立されて、ここまで豊かな音楽性は聴く事が出来ません。ですから、私にとってはこのアルバムが彼の作品の中では一番好きです。ただ、当時はまだ新しいシンガーが出てきた程度の認識しかありませんでした。彼の特徴でもある、バラードではメランコリックな感じになる事も無く、兎も角一番明るい作品だと思います。ただ、売れる為にはもっとサウンドフォーカスを絞る事が必要だったみたいです。ですから私は売れてからの彼の作品にはあまり興味がわきません。私にとってはこのアルバムが最高で、名盤だと思います。

E Street Shuffle

4th of July, Asbury Park

Kitty's Back
⇒ 続きを読む

[20110611]

Greetings from Asbury Park N.JGreetings from Asbury Park N.J
(2008/06/24)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る


ブルース・スプリングスティーンはもはや誰でも知っているミュージシャンですが、最初から売れていた訳ではありません。ニュージャージーというローカル都市から出てきた新しい吟遊詩人として売り出されました。ファーストのタイトルもアズベリー・パークからの挨拶と地方色を打ち出しています。エルヴィスプレスリーやチャックベリー、ボブディランの影響を受けており、特にボブディランのような字余りな歌詞の付け方、歌い方が特徴です。ボブディラン本人からは認められなかったという悲しい現実がありますが。

1. Blinded By The Light
2. Growin' Up
3. Mary Queen Of Arkansas
4. Does This Bus Stop At 82nd Street?
5. Lost In The Flood
6. The Angel
7. For You
8. Spirit In The Night
9. It's Hard To Be A Saint In The City

私はまだブレイク前のブルース・スプリングスティーンの作品が好きです。特にこのファーストにはマンフレッドマンズアースバンドがカバーした光に目もくらみが入っているからです。原作の彼のバージョンを聴けば、彼がいかに感情で演奏しているかが分かります。かなりルーズなグルーヴなのです。既にこの頃からバックのThe E Street Bandはメンツが揃っています。このバックバンドが彼のルーズなグルーヴにぴったりと息を合わせて演奏出来る所が魅力でもあります。

この字余りでストーリーテラーな歌い方は、後に佐野元春を生み出す事になります。70年代初期には、彼のような新しいタイプのシンガーソングライターが多く世に出てきます。カントリーロックでもなく、フォークロックでもない、新しいアメリカンロックの形を築いていく事になります。Blinded By The LightやSpirit In The Night、It's Hard To Be A Saint In The Cityのような隠れた名曲が入っていますが、まだ注目度は低く、ブレイクするまでにはもう少しかかります。私は売れる前の方がいい感じだと思います。売れてからは変なカリスマ的な扱いになるので引いてしまいます。

Blinded By The Light

Growin' Up

Mary Queen Of Arkansas
⇒ 続きを読む

[20110611]

Back to the DriveBack to the Drive
(2006/02/28)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


2006年の作品ですから、又しても忘れた頃に出された作品です。このアルバムでは久々にグラムロック色を前面に打ち出しています。グラムロックバンドのSweetのAndy Scottが参加していたりと、昔の大物が再結成して金儲けするのと同じような感覚で創られていると思われます。ただ、それだけに売れるような内容にはなっています。昔を懐かしんで古い感じで言い訳ですから、スージーの得意技です。

1. Back To The Drive (First Version)
2. 15 Minutes Of Fame
3. Duality
4. I Don'T Do Gentle
5. I'Ll Walk Through The Fire With You
6. Wasted Moments
7. Rockin' In The Free World
8. No Choice
9. Sometimes Love Is Letting Go
10. Dancing In The Wind
11. Free The Butterfly
12. Born Making Noise

I'Ll Walk Through The Fire With Youでは実の娘とのデュエットを実現させています。ギタリストの旦那とは離婚直前ですが、昔からやってきた仲間達とロックを楽しんでいる内容になっています。パンク時代の後輩達もリタイアしている中、ベースを弾きながら歌うスージークワトロはたいしたものだと思います。相変わらず昔ながらの曲しか演奏出来ませんが、この学園祭バンド的なノリが彼女達の持ち味なのです。

ニールヤングのRockin' In The Free Worldのカバーなど、カントリーロックが本来彼女のやりたい音楽のようです。年を取ったら年相応の音楽をやるべきだと思いますが、こうした音楽しか出来ないというのが本当のところではないでしょうか。スージークワトロはもう新しい事はやらなくていいのです。このノリこそが彼女の持ち味なのですから。今年にも新作が出るようですが、まだまだ現役で頑張ってくれそうです。

Back To The Drive

I Don'T Do Gentle

Rockin' In The Free World
⇒ 続きを読む

[20110611]

Unreleased EmotionUnreleased Emotion
(1999/03/16)
Suzi Quatro

商品詳細を見る
Unreleased EmotionUnreleased Emotion
(1999/03/16)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


90年にOh Suzi Q.というアルバムを出していますが、現在は廃盤になっています。このアルバムは98年の作品ですから、久々の作品となっています。内容はかなりポップで、ブロンディーのような感じの曲が多いです。つまり、オールディーズのようなアメリカンポップなのです。ジャケットを見るだけでも、かなりのおばさんになっているのが分かりますが、こうして忘れた頃に作品を出すのは、相当音楽が好きなのが分かります。

1. Pardon Me
2. There She Goes
3. Can I Be Your Girl
4. I'm a Rocker
5. Strange Encounters
6. Comes the Night
7. Starry Night
8. Good Girl (Looking for a Bad Time)
9. Everything I Have Ever Wanted
10. Secret Hideaway
11. Just Like Momma
12. Suzi Q

Oh Suzi Q.でもカバーしていたSuzi Qが入っています。有名なロックの名曲ですが、彼女の為にあるような曲です。本当にこの人は流行とか関係なく、好きな音楽をやっていると思います。90年代後半に、この内容ですから、相当なものです。勿論売れませんし、話題にもなりません。それでもアメリカでは需要があるのでしょう。ロック色はほとんどありませんが、歌唱力は衰えていないと思います。

女性ロッカーの先駆けですから、もっと評価されてもいいと思いますが、このマイペースさがそれを阻んでいるのでしょう。懐メロとして聴く分には悪くなく、音楽的にはいい感じです。フィフティーズな曲調になっています。彼女の青春の音楽なのでしょう。ヒット曲こそありませんが、親しみ易い曲ばかりです。グラムロックの女王というイメージを引きずったままなので、彼女も苦労していたようですが、イメージを何も持たなければ、割と楽しめる作品です。

Pardon Me

Can I Be Your Girl

Comes the Night
⇒ 続きを読む

[20110610]

Main AttractionMain Attraction
(2008/09/16)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


82年の作品で、前作はハードロックに回帰していましたが、それでも売れなかったので、又、このアルバムではポップ路線に戻っています。カントリー系な感じですが、ジョージハリソンのようなポップな曲が目立ちます。面白いのは、全く80年代の音になっていない事です。あくまでもバンドサウンドにこだわっているのか、本当にローカルなカントリー女性シンガーの作品のようです。勿論、これも又売れていません。

1. Heart of Stone
2. Cheap Shots
3. She Knows
4. Main Attraction
5. Two Miles out of Georgia
6. Candy Man
7. Remote Control
8. Fantasy in Stereo
9. Transparent
10. Oh Baby
11. Heart of Stone [Single Version]

巷ではパンク、テクノ、ニューウェイヴ、ワールドミュージック、ファンクなど、新しい音が充満していたのに、全くおかまい無しにカントリーポップしています。Candy ManやRemote Controlはシンセアレンジのテクノになっていますが、冗談のように幼稚な曲になっています。既にスージークワトロは伝説になっていて、新しく何をやっても売れないのです。媚を売っても売らなくても売れない。 Mickie Mostのようなブレインがもういないのです。

A面がカントリーでB面が下手なテクノが入り交じった奇妙な作品です。それでもバンドはやる気満々で、メディアにも出まくるのですが、本当にローカルバンドくらいの売れ方しかし無いので、この後しばらく作品を出さなくなります。好きな音楽をやっても、流行の音楽をやっても売れないのは、自分達の持ち味を良く理解しておらず、その売り方も分かっていなかったからだと思います。側近に賢いブレーンがいなかったのが手に取るように分かります。

Heart of Stone

Cheap Shots

Main Attraction
⇒ 続きを読む

[20110609]

Rock HardRock Hard
(2004/01/20)
Suzi Quatro

商品詳細を見る
Rock HardRock Hard
(2004/01/20)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


80年の作品です。さすがにロックのイメージからはzyれryと売れなくなった事を反省して、このアルバムでは本来のグラムロックな作品に戻しています。しかし、80年代はヘヴィメタリバイバルの時代で、ハードロックは廃れていた時代ですので、こんな昔と同じような事をやっているようでは、これまた売れない訳です。というか、もうこの時代は話題にすらなりませんでした。

1. ROCK HARD
2. GLAD ALL OVER
3. LOVE IS READY
4. STATE OF MIND
5. WOMAN CRY
6. LIPSTICK
7. HARD HEADED
8. EGO IN THE NIGHT
9. LONELY IS THE HARDEST
10. LAY ME DOWN
11. WISH UPON ME

見事なまでに70年代のままのサウンドです。70年代ファンにとってはおいしい作品だと思いますが、当時は完全に時代遅れのサウンドですし、ロック色を取り戻そうとしていますが、完全に時代に乗り遅れた感じです。70年代の全盛期に出していれば、きっと売れていたと思える内容です。悪くはないのです。ただ、気持ちいいくらいに昔のままなのです。グラムロックからパンクに発展しているイギリスのパンクロックという事を考えれば、ポップなパンクロックだと思えばいいかもしれませんが、当時はそこまで親切な考えの人はいなかったでしょう。

完全に過去の人となっているスージークワトロですが、それでもまだ売れると思って作品を出し続けます。女であるが故に結婚で人気が無くなってしまう時代でしたから、一番きつい時代に活動していたのです。80年代は大きく音楽が激変していた時代ですので、作曲陣も変える必要があったと思います。完全にプロダクション側の力不足です。しかし、レアな作品として、現在は楽しめるだけの出来映えにはなっています。

ROCK HARD

GLAD ALL OVER

LOVE IS READY
⇒ 続きを読む

[20110608]

Suzi & Other Four Letter Words/If You Knew SuziSuzi & Other Four Letter Words/If You Knew Suzi
(2007/05/07)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


5枚目と6枚目ののアルバムはCDではカップリングで売られています。If You Knew Suziでは、まるでカントリーシンガーのように、ローカル女性シンガーみたいな曲が目立ちます。プロデューサーはMike Chapmanで、アレンジも凝ってはいますが、ポップ過ぎて、完全にこれまでとは違うイメージに仕上げています。ここから本格的にファン離れが始まります。そして決定的になるのがギタリストのLen Tuckeyとの結婚です。

1. If You Can't Give Me Love
2. Stumblin' In
3. Suicide
4. Evie
5. Tired Of Waiting
6. The Race Is On
7. Don't Change My Luck
8. Breakdown
9. Non-Citizen
10. Rock And Roll Hoochie Koo
11. Wiser Than You
12. I've Never Been In Love
13. Mind Demons
14. She's In Love With You
15. Hollywood
16. Four Letter Words
17. Mama's Boy
18. Starlight Lady
19. You Are My Lover
20. Space Cadets
21. Love Hurts

アイドルのような存在だったスジークワトロの結婚は、一気にファンの熱を冷まさせます。ロックファンとしては多少の理解は示せますが、結婚を期にサウンドもイメージチェンジをはかり、あげくには髪型をコークスクリューヘアーに変えてファンをがっかりさせます。髪型を変えたのは致命的で、一気に人気が落ちていきます。ですから、これ以降の作品はほとんど売れていません。それでもポップアルバムとして聴けば良く出来ている作品です。カバー曲も多く、キンクスのTired of Waiting、リックデリンジャーのRock and Roll, Hoochie Koo。そして当時はまだ無名だったトムペティーのBreakdownを取り上げています。

カントリー調になった事で、アメリカでは親しみをもたれるようにはなっていますが、ローカルなアイドルと言った感じになっています。本来彼女がやりたかった音楽なのかもしれません。これまでは売れる為に無理して突っ張っていたのでしょう。彼女自身はこの音楽を楽しんでいるのは伝わってきます。多少ハードな曲は残っていますが、ポップアルバムだと思って聴いた方が、その良さが分かり易いと思います。

If You Can't Give Me Love

Stumblin' In

Suicide
⇒ 続きを読む

[20110607]

Your Mamma Won\'t Like It / Aggro-PhobiaYour Mamma Won\'t Like It / Aggro-Phobia
(2000/10/17)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


サードアルバムと4thアルバムのカップリングCDです。この作品までは人気があったのですが、サウンドには大分変化が出ています。ハードロックいっぺんとうでは無く、ホーンセクションを絡めたファンク的でポップな方向へと進んでいきます。もともとグラムロック路線は戦略的なものでしたので、もっと音楽の幅を広げようとしたのでしょうが、グラムロックの女王としてのイメージが定着していたので、この方向変換は人気の衰退へと繋がっていきます。

1. I Bit Off More Than I Could Chew
2. Strip Me
3. Paralysed
4. Prisoner Of Your Imagination
5. Your Mamma Won't Like Me
6. Can't Trust Love
7. New Day Woman
8. Fever
9. You Can Make Me Want You
10. Michael
11. Heartbreak Hotel
12. Don't Break My Heart
13. Make Me Smile (Come Up And See Me)
14. What's It Like To Be Loved
15. Tear Me Apart
16. The Honky Tonk Donstairs
17. Half As Much As Me
18. Close The Door
19. American Lady
20. Wake Up Little Susie

サウンドに幅が出来るのはファンにとっては嬉しい事ではありましたので、受け入れられていた部分もあったと思います。しかし、ファーストアルバムのあの衝撃は薄れていきます。単なる女性ロッカーという色物的な扱いが多くなり、来日も果たしましたが、女性ロッカーというより、女性ミュージシャンとしての認識が多くなっていきます。しかし、このアルバム、ストレートなハードロックではなくなっていますが、ロックとファンクが見事に融合した、70年代特有のかっこいいファンクロックになっています。

現在の方がもっと高く評価出来る内容だと思います。彼女のイメージとは少し変わっているので、戸惑う事もあるかもしれませんが、音楽的には素晴らしい内容です。ただ、これまでのようなシングルヒットが出せなくなっていきます。ハードロックも倦怠期に入り、第二ハードロックゼネレーションが登場して何とか盛り返しますが、彼女自身は徐々に違う方向へのシフトチェンジを模索していきます。でもまだかっこいい時期です。

I Bit Off More Than I Could Chew

Strip Me

Paralysed
⇒ 続きを読む

[20110606]

QuatroQuatro
(2007/02/20)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


スージークワトロを売り出す為のコンポーザーコンビMike ChapmanとNicky Chinnプロデュースして、グラムロックのイメージで曲を創っていますが、カバー曲もいくつかあります。どの曲もライブ向けのノリノリのロックンロールですが、ファーストに比べてガンガンのロックンロールだけではなく、ポップなアレンジも多用してバリエーションを増やしています。

1. The Wild One
2. Keep A Knockin
3. Too Big
4. Klondyke Kate
5. Savage Silk
6. Move It
7. Hit The Road Jack
8. Trouble
9. Cat Size
10. A Shot Of Rhythm & Blues
11. Friday
12. Devil Gate Drive
13. In The Morning
14. I Wanna Be Free
15. The Wild One (Single Version)
16. Shake My Sugar

The Wild Oneはスージークワトロの代名詞的な曲で、このアルバムで絶対的な人気をものにしていきます。Devil Gate DriveやToo Bigといった曲も代表曲です。バンドのメンバーはSuzi Quatro - Lead Vocals and Bass Guitar、Len Tuckey - Guitar and Backing Vocals、Alastair McKenzie - Keyboards and Backing Vocals、Dave Neal - Drums and Backing Vocalsで、このアルバムではキーボードも活躍しています。ファーストはガンガンに押しまくるような曲ばかりで爽快でしたが、このアルバムではかなりアレンジが凝っていて、押しまくるような感じは抑えられています。

レイチャールズのHit The Road Jackはファンキーなアレンジで、早くもグラムロックだけじゃない所を披露しています。当時は楽器を弾きながら叫びまくる女性ロッカーはいませんでしたから、スージークワトロのインパクトはかなり大きなものでした。バックバンドはもさいおっさんな感じですが、彼女とのコンビネーションはよかったので、バンドとしても親しまれていました。一番絶頂期の作品になります。ファーストとセカンドが全てと言ってもいいくらいで、この後は徐々にロッククィーン的なイメージが薄れていきます。

The Wild One

Keep A Knockin

Too Big
⇒ 続きを読む

[20110606]

Suzi QuatroSuzi Quatro
(2011/03/21)
Suzi Quatro

商品詳細を見る


初の女性ハードロッカー、スージークワトロです。それまではジェファーソンエアプレインのグレーススリックやジャニスジョップリンはいましたが、ハードロックを演奏する女性ミュージシャンは彼女が初めてです。ですからそれなりに苦労もあったと思いますが、バンドとしてやっていたのでうまくいっていたのでしょう。彼女はMickie Mostによって認められ、ハードロック路線で売り出す事になり、このファーストアルバムが製作されます。当時はCan the Canというタイトルでした。

1. 48 Crash
2. Glycerine Queen
3. Shine My Machine
4. Official Suburbian Superman
5. I Wanna Be Your Man
6. Primitive Love
7. All Shook Up
8. Sticks And Stones
9. Skin Tight Skin
10. Get Back Mama
11. Rockin Moonbeam
12. Shakin All Over
13. Rolling Stone
14. Brain Confusion (For All The Lonely People)
15. Can The Can
16. Ain T Ya Somethin Honey
17. Little Bitch Blue
18. Daytona Demon
19. Roman Fingers
20. Ain T Got No Home

CDになって凄いボーナストラックが沢山入っていますが、Mickie Mostを頼ってイギリスにに行き、当時イギリスで流行っていたグラムロックスタイルを取り入れています。大げさなハードロックではなく、コンパクトでソリッドなハードロックです。アメリカではグラムロックは流行っていませんでしたが、影響を受けて化粧するバンドもいくつかありました、スージークアトロは特にメーキャップはしていませんが、爽快なハードロックがカッチョいいです。女性でこれだけ潔い演奏をされると気持ちがいいものです。

当時のスージークアトロの明言に、ベースは子宮で演奏するものよ。というのがあります。革のつなぎにベースをその位置まで下げて子宮にビンビンにベースを響かせて演奏しながら叫びまくるスージークワトロに当時のロックキッズは股間を熱くしながら聴きいっていたものでした。ただ、女性ロッカーが増えるまでにはランナウェイズの登場を待たなければなりませんでした、男社会のロック界において女性が生き抜いていくのは当時は相当タフな作業だったのです。

48 Crash

Glycerine Queen

Shine My Machine
⇒ 続きを読む

[20110605]

Fantasies & Delusions: Music for Solo PianoFantasies & Delusions: Music for Solo Piano
(2001/10/02)
Billy Joel、Richard Joo 他

商品詳細を見る


ビリージョエルの最新作はこの2001年のアルバムで止まっています。前作からは8年のブランクがあります。しかも内容はクラシックなのです。ピアノマンであるビリージョエルのソロピアノの為のクラシック音楽なのです。もう完全にポップスからは興味が無くなったのでしょうか。しかし、おっさんになっている現在でも昔の曲でライブはやっているので、金を儲けるにはどうすればいいかは分かっているようです。

1. Reverie (Villa D'Este)
2. Waltz # 1 (Nunley's Carousel)
3. Aria (Grand Canal)
4. Invention In C Minor
5. Soliloquy (On A Separation)
6. Innamorato
7. Suite For Piano (Star-Crossed)
8. Sorbetto
9. Delusion
10. Waltz # 2 (Steinway Hall)
11. Waltz # 3 (For Lola)
12. Fantasy (Film Noir)
13. Air (Dublinesque)

かなり真面目にクラシック曲を創っています。旋律などから受ける印象はロマン派と思えます。ポップスではありませんが、所々にビリージョエルならではと思えるメロディーの創り方があって、じっくり聴くとビリージョエルの作品なんだなと思えます。年をとってもロックしているミュージシャンも増えましたが、本来は年を重ねるごとに音楽創作も成長していくべきで、若い頃と同じような曲をやっているというのは、本来不健全な事だと思います。

ですから、ビリージョエルがこうしたアルバムを出した事はまともな事だと思います。ポールマッカートニーもクラシック作品を創ったりしていますし、音楽家、ピアニストとして、こうした作品を創る事は自然な事だと思います。これまでさんざん稼いできたのですから、年を取ったら、本当に楽しみたい音楽をやればいいのです。しかし、それが商品として売れるかどうかは別です。ビリージョエルが好きで、クラシックも好きな人なら受け入れられると思いますが、純粋にクラシックだけを聴いている人にはどう映るのかは分かりません。これ以降オリジナルアルバムは出していません。本当にポップスを創る事に興味が無くなったのかもしれませんが、私としては、これまでの作品だけで十分だったと評価出来ます。

Reverie (Villa D'Este)

Nunley's Carousel

Aria
⇒ 続きを読む

[20110604]

River of DreamsRiver of Dreams
(1998/10/20)
Billy Joel

商品詳細を見る


前作からは4年ぶりとなるアルバムです。90年代の作品ですが、90年代はこのアルバムのみになります。もうビリージョエルは第一線から退いたかの如く作品を出さなくなります。そういう時期に出している作品だけに、内容は濃いです。前作からロック色が強くなっていますが、このアルバムもパワフルです。前作あkらビリージョエル自身もプロデュースするようになりますが、このアルバムではDanny Kortchmarなどが共同プロデュースしています。

1. No Man's Land
2. Great Wall of China
3. Blonde Over Blue
4. Minor Variation
5. Shades of Grey
6. All About Soul
7. Lullabye (Goodnight, My Angel)
8. River of Dreams
9. Two Thousand Years
10. Famous Last Words

90年代になっていますので、80年代風の作品は見当たらなくなっています。それにしても昔の面影を感じないくらいにロックしている作品です。大きな違いはファンク的なリズムを多用するようになっている事です。前作でも感じましたが、ロバートパーマーやスティーヴウィンウッド辺りの影響が強くなっていると思います。今作もそんな感じですが、既にこのスタイルをものにしている感じで、これからはこのスタイルでいくのでしょう。しかし、しばらく作品を出さないので、自分でもいきずまっていたのではないかと思われます。

ロック色が強くなっているのはいいのですが、昔みたいに売れるような曲を書かなくなっています。どういう曲が売れるかは分かっているはずですから、相当こんがらがっているような状態だったのではないかと思われます。内容は悪くはありませんが、ビリージョエルと言う名前でなくても良くなるような作品です。Shades of GreyはまるでCreamのような曲です。まるで冗談のようです。もはやピアノマンですらないような内容です。

No Man's Land

Great Wall of China

Blonde Over Blue
⇒ 続きを読む

[20110604]

Storm FrontStorm Front
(1998/10/22)
Billy Joel

商品詳細を見る


これまでのヒット作を共に創ってきたPhil RamoneからフォリナーのMick Jonesにプロデューサーが変更されています。当時フォリナーは久々にヒット作品を出していましたが、80年代の一番つまらないサウンドに成り下がっていた時期ですので、とても期待出来るものではありませんでしたが、ロック色が強くなった事はいい方向になったと思います。これまでに無いくらいパワフルになっているからです。

1. That's Not Her Style
2. We Didn't Start The Fire
3. The Downeaster 'Alexa'
4. I Go To Extremes
5. Shameless
6. Storm Front
7. Leningrad
8. State of Grace
9. When in Rome
10. And So It Goes

曲のメリハリをよく理解したアレンジになっているので、ロック的なシンプルな手法はいい結果を生んでいます。ただ、ビリージョエルでなくてもいいような曲になってしまっているのは変わっていないので、個性は失われている感じに聴こえます。That's Not Her Styleなんてロバートパーマーのような感じです。We Didn't Start the Fireはシングルヒットしていますが、いかにも80年代のヒット曲という感じで愛着が持てません。私はよく80年代サウンドを非難していますが、何が嫌いかと言うと既製品の部品を集めて創ったプラモデルのような、誰が創っても同じようなサウンドでは誰も感動出来ないと思っているからです。

そんな音楽が横行していた80年代最後のアルバムですが、全体的にはパワフルな内容で聴き応えはあると思います。しかし使われている音色が、やはり既製品の部品を集めたような音なのです。デジタル楽器、デジタルエフェクターは格段にノイズを低減して音が良くなっているのですが、それだけにつまらない音になっているのです。この初期のデジタル音源には、今は改められて、わざとノイズを織り交ぜて個性的で音圧のあるものに進化させられているので、90年代以降は大分改善されるのでいいのですが、80年代はこの落とし穴に足を践み落としたミュージシャンが多数いるのです。そういう意味でも可もなく不可もなくと言ったアルバムだと思います。

That's Not Her Style

We Didn't Start The Fire

The Downeaster Alexa
⇒ 続きを読む

[20110604]

BridgeBridge
(1998/10/22)
Billy Joel

商品詳細を見る


Ray CharlesやCyndi Lauper、Steve Winwoodといった共に80年代に活躍した同業者が参加した事で話題になったアルバムです。その他にはRon Carterなどのジャズ系のミュージシャンが参加しています。52nd Streetで頂点を極めたビリージョエルは、その後自分の趣味的な作品を創りながらもヒットを飛ばし続けてきましたが、ここにきてやっと時代に合わせたサウンドになっています。つまりニューウェイヴ以降の80年代サウンドになっているのです。

1. Running On Ice
2. This Is The Time
3. A Matter Of Trust
4. Modern Woman
5. Baby Grand
6. Big Man On Mulberry Street
7. Temptation
8. Code Of Silence
9. Getting Closer

売り上げ的には衰えていないのですが、これまでのような趣味的なアルバムも、彼ならではの個性が感じられて存在感があったのですが、時代の音に合わせてしまったこのアルバムはヒット曲を出していますが、これまでのアルバムのような存在感が無く、印象が薄い内容になっていると思います。一時はA.O.R.スタイルの新しいサウンドを創っていたビリージョエルでしたが、80年代の他の作品と比べても、肩を並べているだけのようなこの作品にはあまり魅力を感じません。

このアルバム以降はビリージョエルでなくてもいいような曲が増えてくる為に、全く興味を憶えなくなってしまいました。それでも売り上げは落ちないのですからファンとはありがたいものです。それなりに良い曲も創っているのですが、ありがちなアレンジが印象を悪くしています。時代はまだまだめまぐるしく変わっていきますから、逆に時代に合わせていないというのが本質だと思います。でもファンならまだまだ許せる範囲でしょう。

Running On Ice

This Is The Time

A Matter Of Trust
⇒ 続きを読む

[20110604]

An Innocent ManAn Innocent Man
(1998/05/18)
Billy Joel

商品詳細を見る


ビリージョエルが昔から親しんできたアメリカンポップス、R&B、モータウン、ドゥワップなどのオールディーズなどを、ヒット曲を創れるこの時のビリージョエルが経緯を込めて創り上げた作品です。自分が純粋だった頃に聴いた音楽は一生の宝であり、流行を気にする事無く、愛する音楽を見事に再構築したアルバムです。前作がシリアスだっただけに、ハッピーな気分にさせられる内容です。王道に乗っ取った作曲でありながら、見事にビリージョエルカラーに仕上げている技は素晴らしいものです。

1. Easy money
2. Innocent man
3. Longest time
4. This night
5. Tell her about it
6. Uptown girl
7. Careless talk
8. Christie Lee
9. Leave a tender moment alone
10. Keeping the faith

Easy moneyはリズム&ブルースな曲でオーティスレディングしまくっています。Longest timeはアカペラによるドゥワップ曲で、アカペラだけの曲ですがシングルヒットした名曲です。この時期にこれほどの曲を創れるのは凄い事です。This nightもドゥワップですが、途中ベートーベンのPathetique Sonataが導入されています。Uptown girlもシングルヒットした曲でモータウン系になっています。、アメリカンポップを創るセンスはぴか一ですね。こうしたアメリカンポップスに特化したアルバムを創っても違和感が無いのは、これまでの作品の中にもその要素が隠されていたからでしょう。

参加ミュージシャンも昔のようにスタッフのメンバーにMichael BreckerやDavid Sanbornなどのフュージュン系のミュージシャンが参加していながらのポップスというところが興味深いです。このアルバムからも多くのシングルヒットが生まれていますが、全盛期としてはここまでになります。時期的にマイケルジャクソンのスリラーとダブっている為に1位になれなかったという悲運もあります。しかし間違いなく80年代を代表する名盤であります。

Easy money

Innocent man

Longest time
⇒ 続きを読む

[20110603]

Nylon CurtainNylon Curtain
(1998/10/22)
Billy Joel

商品詳細を見る


ライブアルバムSongs in the Atticから昔の曲をシングルヒットさせて、不遇の時代を帳消しにしたビリージョエル、80年代を生き抜く為に心機一転リリースされたこのアルバムは、露骨なくらいにビートルズしている作品です。歌詞も社会性が強くなっており、特にこの時期のアメリカのミュージシャンの共通話題となっているベトナム戦争から帰還した人達の苦悩を描いています。日本では感じていなかった事ですが、当時のアメリカでは話題になっている素材だったようです。

1. Allentown
2. Laura
3. Pressure
4. Goodnight Saigon
5. She's Right On Time
6. A Room Of Our Own
7. Surprises
8. Scandinavian Skies
9. Where's The Orchestra?

同じようにボーンインザUSAを出していたブルーススプリングティーン的なアメリカンポップロックAllentownは、アレンジも含めて素晴らしい曲になっています。全体的に社会的なメッセージが強いのですが、曲の良さがビリージョエルらしさを保っています。Lauraはもろビートルズしています。Pressureはニューウェイヴしていますが、ちょっと重いでしょうか。Goodnight Saigonはフォークロック的な曲でかなり重苦しさがありますが、曲としては名曲です。私はビリージョエルの曲の中では一番好きです。

この社会性は、前作でパンクス達へアピール出来なかった事で、歌詞だけでもという色気からきているような気がしないでもないです。ジョンレノンが撃たれた後だけにジョンレノン的な部分を強調しているようにも感じます。その中でも彼ならではのポップ感覚が含まれている所はさすがです。ジョンレノンの死によって、人々があのベトナム戦争は何だったんだと考えさせられていた時期だったのかもしれません。これまでのヒット作品よりも、私は聴き応えのある作品だと思います。Goodnight Saigonが入っているというだけでも名盤と言えるでしょう。

Allentown

Laura

Pressure

⇒ 続きを読む

[20110602]

Glass HousesGlass Houses
(1998/10/22)
Billy Joel

商品詳細を見る


ヒット作コンビのPhil Ramoneがプロデュースしていますが、前作までの成功で満足したのか、このアルバムではA.O.R.を封印して趣味的な方向で創った作品です。キーワードはロックンロールとビートルズです。時代は80年代になっており、パンクにとってヒットメーカーのビリージョエルは商業ロックの権化のような存在でやり玉にあげられていた事への反発で、自分はロックンロールだって創れるんだと主張したかったのだと思いますが、これまでのようなA.O.R.を望んでいたファンにとっては物議を醸し出す作品となりましたが、ヒットはきっちりしています。

1. You May Be Right
2. Sometimes A Fantasy
3. Don't Ask Me Why
4. It's Still Rock And Roll To Me
5. All For Leyna
6. I Don't Want To Be Alone
7. Sleeping With The Television On
8. C'etait Toi (You Were The One)
9. Close To The Borderline
10. Through The Long Night

ロックンロールというのはロックの基礎であり、オーソドックスであるが故に新曲として創るのは難しいのですが、ヒット曲を創れる人間がロックンロールを創ればどうなるかという事を示した作品とも言えます。エルトンジョンもロックンロール曲を多く創っていますが、オーソドックスであるしか無いのですが、ビリージョエルはビートルズの要素も加えながらオーソドックスから一歩踏み出したロックンロールを創りだしています。ただ、これだとパンクス達は黙らせられませんが。

サウンドやアレンジはしっかり80年代ならではのものになっています。この辺の嗅覚はたいしたものだと思います。バックメンバーもライブでのバックメンバーだけで創ってバンド感を出しています。これだけキャッチーな曲を創ればMTV効果でヒットは間違い無しで、イメージは変わっても売れまくりました。ガラスを割るジャケットは反抗のイメージを出していますが、パンクスにとっては響かない作品であります。それよりも80年代のアメリカンロック。いわゆる商業ロックを象徴するような作品に仕上がっていると言う本末転倒な所もあります。

You May Be Right

Sometimes A Fantasy

Don't Ask Me Why
⇒ 続きを読む

[20110601]

52nd Street52nd Street
(1998/10/22)
Billy Joel

商品詳細を見る


前作で大ブレイクを果たしたビリージョエルの人気を確固たるものにしたアルバムです。前作と同様にPhil Ramoneがプロデュースしており、前作同様グラミー賞受賞作品であり、初の全米No.1に輝いた作品です。このアルバムからも多くのシングルヒットを生み出し、一躍ヒットメーカーとして定着します。出せば売れる、売れる曲を創っている。という事で絶頂期、ピークとなる作品です。

1. Big Shot
2. Honesty
3. My Life
4. Zanzibar
5. Stiletto
6. Rosalinda's Eyes
7. Half A Mile Away
8. Until The Night
9. 52nd Street

David SpinozzaやSteve Khan、Eric Gale、Freddie Hubbard、Dave Grusinなど、フュージュン系のミュージシャンを起用してA.O.R.路線を突き進んでいるのですが、この人の場合、ポップスが基本ですから、アダルトな雰囲気は薄いです。シングルヒットしたBig Shotはエルトンジョン系のポップスです。彼のバラードの最高傑作と言えるHonesty文句無しの名曲です。My LifeはA.O.R.な雰囲気ですが、ビートルズ的なポップ性があります。この曲のイントロ部分は後にドナルドフェイゲンがソロのニューフロンティアでパクっています。この他Until The Nightがシングルカットされて大ヒットしています。

曲の途中でジャズ的な展開になったりと、ニューヨークらしさを演出しています。シカゴのPeter Ceteraもコーラスで参加しています。ジャケットでトランペットを持っているようにジャズ色が強いのですが、ポップなアレンジになっているので難解ではありません。このアルバムも捨て曲無しで、最高傑作と言ってもいいですが、前作とは遜色無しなので、どちらも最高傑作としていいかもしれません。当時はA.O..R.が流行だったということもあり、時代にもマッチしていました。この後もヒット作を出しますが、時代性を無視するようになるので、ありがたみは半減していきます。ギターばっかり弾いている人間には到底創れないような曲ばかりで、使用している楽器で曲の出来映えも違ってきます。ギターではどうしてもボイシングするのに限界があるからです。そういう意味でもキーボードで作曲してみようと思わせる名盤です。

Big Shot

Honesty

My Life
⇒ 続きを読む

BACK HOME
copyright © 2005 SAMARQAND all rights reserved.

Template By innerlife02

RSS1.0 ,
検索コーナー

Amazonで欲しい商品はこちらで検索!!
Shop.TOL
by TSUTAYA online
TSUTAYAでお探しの商品はここから検索。
HMV検索
検索する
HMVでお探しの商品はここから検索。
ブログ内検索
淫美ブログ内の記事を検索します
RSSフィード

FC2 Blog Ranking

クリックよろしくお願いいたします
リンク
Samarqand

Facebookページも宣伝
このブログをリンクに追加する
Powered By FC2ブログ
SEO対策アクセスアップリンク

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

最近のトラックバック
月刊アーカイブ