1. Ghost of Tom Joad 2. Straight time 3. Highway 29 4. Youngstown 5. Sinola cowboys 6. Line 7. Balbo Park 8. Dry lightning 9. New timer 10. Across the border 11. Galveston Bay 12. Best was never enough
Human Touchと同時発売されたアルバムで、ジャケットも同じようなデザインになっています。Human Touchが完成する直後に浮かんだアイデアをそのまま即興的に録音された作品で、勢いでつくあった感はありますgあ、それだけアイデアが新鮮なまま録音されているので、とてもSpringsteenらしい作品に仕上がっています。Human Touchのほうが明るいと言うイメージがありますが、こちらが暗い訳ではありません。とてもポジプティブで自然なSpringsteenの格好良さがそのまま収められています。
1. Better Days 2. Lucky Town 3. Local Hero 4. If I Should Fall Behind 5. Leap Of Faith 6. The Big Muddy 7. Living Proof 8. Book Of Dreams 9. Souls Of The Departed 10. My Beautiful Reward
オルタナに触発されたような感じもあり、とても若々しい内容です。80年代の時の方が売れていましたが、90年代のSpringsteenのほうがいいですね。気負わずに若い頃の作品と同じベクトルを発しています。急遽創らずにはいられなかった気持ちが良く分かります。それだけ素晴らしい内容になっています。アイルランド民謡のようなIf I Should Fall Behindなど、アメリカのルーツミュージックを紐解きながらも、等身大のアメリカンロックを体現しています。
Human Touchも素晴らしい内容でしたが、こちらも負けていません。全く別な感じでも無く、同じ暗いエモーショナルですが、どちらかと言うとHuman TouchはSpringsteenの外側にある音楽をかき集めたような感じで、こちらはSpringsteenの内面から発しているような音楽になっています。オルタナブームのおかげで、自分らしい作品を創っても時代遅れにならずに済んでいる事がラッキーでもあり、無理をする事も無く、自然と出て来る音楽をそのまま出せば良い訳ですから、後は彼の才能次第という事ですが、そういう良い環境がいい結果を生み出したアルバムだと思います。名盤です。
92年にLucky Townというアルバムと同時発売した作品です。このアルバムは90年には完成していましたが、リリースが見送られていたため、新作と同時リリースという異例の発売となりました。こちらのアルバムにはポップな曲が集められています。Born in the U.S.A.の時のような印象的なAメロのフレーズを元にしたような曲の創り方になっています。このやり方でBorn in the U.S.A.をヒットさせた事で、自信をつけていたはずですが、前作は全く違う方法で曲が創られていました。だから、このアルバムのような曲がストックされていたのでしょう。
1. Human touch 2. Soul driver 3. Fifty seven channels (and nothin' on) 4. Cross my heart 5. Gloria's eyes 6. With every wish 7. Real world 8. All or Nothin' at All 9. Man's job 10. I wish I were blind 11. Long goodbye 12. Real man 13. Pony boy
ジャケットもLucky Townと姉妹品みたいになっていますが、こちらの方が売れています。ゲストにTOTOのJeff PorcaroやRandy Jacksonが参加しています。その他にSam & DaveのSam Moore、Bobby Hatfieldなどの大御所が参加しています。The E Street Bandでは無いのです。Born in the U.S.A.ほどの派手さはありませんが、Born in the U.S.A.が好きな人は気に入ると思います。前作よりは音楽的に工夫が見られます。
前作はカントリーフォークロック的な感じでしたが、このアルバムはロックンロール、リズム&ブルースになっています。初期の頃のような明るさがあります。シリアスにならなくても、ロックンロールしていれば昔からのファンは安心するというものです。90年代はオルタナの時代ですから、Springsteenも元祖的な貫禄を見せていればいいのです。私はBorn in the U.S.A.よりも好きかもしれません。
自宅にレコーディング出来る環境を作って、リラックスした状態で製作されたアルバムです。それだけに、前作のような派手な性格のアルバムとは対照的な内容になっているにもかかわらず、前作で創り上げた人気に拍車がかかり、この作品も大ヒットしました。Born in the U.S.A.以前の内省的な性格に戻っていますが、80年代特有の軽さを持っています。悪い意味での軽さですから、私はあまり感心しない音になっています。
1. Ain't Got You 2. Tougher Than the Rest 3. All That Heaven Will Allow 4. Spare Parts 5. Cautious Man 6. Walk Like a Man 7. Tunnel of Love 8. Two Faces 9. Brilliant Disguise 10. One Step Up 11. When You're Alone 12. Valentine's Day
デビュー当時にはあった繊細さは、筋肉となって力ずくで曲を生み出しているような感じさえします。この売れまくっている時期にクレバーさを全く感じさせないというのも皮肉なものです。素朴でシンプルな作品なので、全盛期ではない時期の作品だと思えば納得出来るものですが、これが売れまくっていた全盛期の作品というのは不思議です。Springsteenは絶対売れる作品を創ろうと思って創っていなかったと思います。カッコいいのはタイトル曲のTunnel of Loveくらいでしょうか、後はかなり地味です。
80年代に入ってもバンドスタイルで録音しているので、70年代からのスタイルを崩していなかったスプリングスティーンでしたが、このアルバムから80年代サウンドも取り入れるようになっています。Jon Landauを始め、Steve Van ZandtやChuck Plotkinとスプリングスティーンによるプロデュースで、前作が内向的な作品だっただけに、久々のロックなアルバムにファンは熱狂し、MTVの影響で、新しいファンも獲得した大ヒットアルバムです。80年代を代表する作品であります。
1. Born In The U.S.A. 2. Cover Me 3. Darlington County 4. Working On The Highway 5. Downbound Train 6. I'm On Fire 7. No Surrender 8. Bobby Jean 9. I'm Goin' Down 10. Glory Days 11. Dancing In The Dark 12. My Hometown
当時のアメリカでは、ベトナム戦争の帰還兵の精神的疾患が問題になっていたようで、ベトナム帰還兵の悲哀を歌ったタイトル曲のBorn in the U.S.A.を始め、多くのシングルヒットを生み出しています。Dancing in the Dark、Cover Me、I'm on Fire、Glory Days、I'm Goin' Down、My Hometownといったシングル曲はMTVでヘヴィーローテーションかかっていたので、お馴染みの曲ばかりです。基本はバンドサウンドですが、ドラムなどはゲートリバーヴのような太い音にされており、昔のような疾走感よりはメリハリの効いたリズムを強調しています。
1. Nebraska 2. Atlantic City 3. Mansion On The Hill 4. Johnny 99 5. Highway Patrolman 6. State Trooper 7. Used Cars 8. Open All Night 9. My Father's House 10. Reason To Believe
初の2枚組アルバムで、やりたい事を詰め込んだ作品です。時はパンクロックからニューウェイヴへと変わっていった時代で、ニューウェイヴの旗手、エルヴィスコステロとよく比較されていましたが、コステロとSpringsteenでは全く違うタイプのミュージシャンだと思います。プロデュースはSteven Van Zandt とJon Landauと共同で行っており、ミキシングはBob Clearmountainです。80年の作品ですが、80年代も十分にやっていけるだけのスタイルを既に創り上げています。
ディスク:1 1. The Ties That Bind 2. Sherry Darling 3. Jackson Cage 4. Two Hearts 5. Independence Day 6. Hungry Heart 7. Out In The Street 8. Crush On You 9. You Can Look (But You Better Not Touch) 10. I Wanna Marry You 11. The River ディスク:2 1. Point Blank 2. Cadillac Ranch 3. I'm A Rocker 4. Fade Away 5. Stolen Car 6. Ramrod 7. The Price You Pay 8. Drive All Night 9. Wreck On The Highway
1. Badlands 2. Adam Raised a Cain 3. Something in the Night 4. Candy's Room 5. Racing in the Streets 6. Promised Land 7. Factory 8. Streets of Fire 9. Prove It All Night 10. Darkness on the Edge of Town
1. E Street Shuffle 2. 4th of July, Asbury Park (Sandy) 3. Kitty's Back 4. Wild Billy's Circus Story 5. Incident on 57th Street 6. Rosalita (Come Out Tonight) 7. New York City Serenade
E Street Shuffleを始め、このアルバムはリズム&ブルースのファンキーなスタイルが特徴で、ブレイク後には見られないような楽しさがあります。この作品の後にバックバンドをThe E Street Bandと命名します。少しニューソウルのような雰囲気もあって、ニューヨークにやってきたBruce Springsteenが生み出した彼なりの都会的なサウンドになっています。Bruce Springsteenは音楽オタクでもあり、バックメンバーには誰々風に演奏してくれと注文を付けます。そういう意図がよく現れていて、ブレイク後には無いくらいの幅広い音楽性が聴ける作品です。Rosalitaが最初のヒット曲で、この後はこのスタイルが主体となっていきます。New York City Serenadeも名曲で、このスタイルも継承されていきます。
1. Blinded By The Light 2. Growin' Up 3. Mary Queen Of Arkansas 4. Does This Bus Stop At 82nd Street? 5. Lost In The Flood 6. The Angel 7. For You 8. Spirit In The Night 9. It's Hard To Be A Saint In The City
私はまだブレイク前のブルース・スプリングスティーンの作品が好きです。特にこのファーストにはマンフレッドマンズアースバンドがカバーした光に目もくらみが入っているからです。原作の彼のバージョンを聴けば、彼がいかに感情で演奏しているかが分かります。かなりルーズなグルーヴなのです。既にこの頃からバックのThe E Street Bandはメンツが揃っています。このバックバンドが彼のルーズなグルーヴにぴったりと息を合わせて演奏出来る所が魅力でもあります。
この字余りでストーリーテラーな歌い方は、後に佐野元春を生み出す事になります。70年代初期には、彼のような新しいタイプのシンガーソングライターが多く世に出てきます。カントリーロックでもなく、フォークロックでもない、新しいアメリカンロックの形を築いていく事になります。Blinded By The LightやSpirit In The Night、It's Hard To Be A Saint In The Cityのような隠れた名曲が入っていますが、まだ注目度は低く、ブレイクするまでにはもう少しかかります。私は売れる前の方がいい感じだと思います。売れてからは変なカリスマ的な扱いになるので引いてしまいます。
1. Back To The Drive (First Version) 2. 15 Minutes Of Fame 3. Duality 4. I Don'T Do Gentle 5. I'Ll Walk Through The Fire With You 6. Wasted Moments 7. Rockin' In The Free World 8. No Choice 9. Sometimes Love Is Letting Go 10. Dancing In The Wind 11. Free The Butterfly 12. Born Making Noise
I'Ll Walk Through The Fire With Youでは実の娘とのデュエットを実現させています。ギタリストの旦那とは離婚直前ですが、昔からやってきた仲間達とロックを楽しんでいる内容になっています。パンク時代の後輩達もリタイアしている中、ベースを弾きながら歌うスージークワトロはたいしたものだと思います。相変わらず昔ながらの曲しか演奏出来ませんが、この学園祭バンド的なノリが彼女達の持ち味なのです。
ニールヤングのRockin' In The Free Worldのカバーなど、カントリーロックが本来彼女のやりたい音楽のようです。年を取ったら年相応の音楽をやるべきだと思いますが、こうした音楽しか出来ないというのが本当のところではないでしょうか。スージークワトロはもう新しい事はやらなくていいのです。このノリこそが彼女の持ち味なのですから。今年にも新作が出るようですが、まだまだ現役で頑張ってくれそうです。
1. Pardon Me 2. There She Goes 3. Can I Be Your Girl 4. I'm a Rocker 5. Strange Encounters 6. Comes the Night 7. Starry Night 8. Good Girl (Looking for a Bad Time) 9. Everything I Have Ever Wanted 10. Secret Hideaway 11. Just Like Momma 12. Suzi Q
1. Heart of Stone 2. Cheap Shots 3. She Knows 4. Main Attraction 5. Two Miles out of Georgia 6. Candy Man 7. Remote Control 8. Fantasy in Stereo 9. Transparent 10. Oh Baby 11. Heart of Stone [Single Version]
1. ROCK HARD 2. GLAD ALL OVER 3. LOVE IS READY 4. STATE OF MIND 5. WOMAN CRY 6. LIPSTICK 7. HARD HEADED 8. EGO IN THE NIGHT 9. LONELY IS THE HARDEST 10. LAY ME DOWN 11. WISH UPON ME
5枚目と6枚目ののアルバムはCDではカップリングで売られています。If You Knew Suziでは、まるでカントリーシンガーのように、ローカル女性シンガーみたいな曲が目立ちます。プロデューサーはMike Chapmanで、アレンジも凝ってはいますが、ポップ過ぎて、完全にこれまでとは違うイメージに仕上げています。ここから本格的にファン離れが始まります。そして決定的になるのがギタリストのLen Tuckeyとの結婚です。
1. If You Can't Give Me Love 2. Stumblin' In 3. Suicide 4. Evie 5. Tired Of Waiting 6. The Race Is On 7. Don't Change My Luck 8. Breakdown 9. Non-Citizen 10. Rock And Roll Hoochie Koo 11. Wiser Than You 12. I've Never Been In Love 13. Mind Demons 14. She's In Love With You 15. Hollywood 16. Four Letter Words 17. Mama's Boy 18. Starlight Lady 19. You Are My Lover 20. Space Cadets 21. Love Hurts
アイドルのような存在だったスジークワトロの結婚は、一気にファンの熱を冷まさせます。ロックファンとしては多少の理解は示せますが、結婚を期にサウンドもイメージチェンジをはかり、あげくには髪型をコークスクリューヘアーに変えてファンをがっかりさせます。髪型を変えたのは致命的で、一気に人気が落ちていきます。ですから、これ以降の作品はほとんど売れていません。それでもポップアルバムとして聴けば良く出来ている作品です。カバー曲も多く、キンクスのTired of Waiting、リックデリンジャーのRock and Roll, Hoochie Koo。そして当時はまだ無名だったトムペティーのBreakdownを取り上げています。
1. I Bit Off More Than I Could Chew 2. Strip Me 3. Paralysed 4. Prisoner Of Your Imagination 5. Your Mamma Won't Like Me 6. Can't Trust Love 7. New Day Woman 8. Fever 9. You Can Make Me Want You 10. Michael 11. Heartbreak Hotel 12. Don't Break My Heart 13. Make Me Smile (Come Up And See Me) 14. What's It Like To Be Loved 15. Tear Me Apart 16. The Honky Tonk Donstairs 17. Half As Much As Me 18. Close The Door 19. American Lady 20. Wake Up Little Susie
1. The Wild One 2. Keep A Knockin 3. Too Big 4. Klondyke Kate 5. Savage Silk 6. Move It 7. Hit The Road Jack 8. Trouble 9. Cat Size 10. A Shot Of Rhythm & Blues 11. Friday 12. Devil Gate Drive 13. In The Morning 14. I Wanna Be Free 15. The Wild One (Single Version) 16. Shake My Sugar
The Wild Oneはスージークワトロの代名詞的な曲で、このアルバムで絶対的な人気をものにしていきます。Devil Gate DriveやToo Bigといった曲も代表曲です。バンドのメンバーはSuzi Quatro - Lead Vocals and Bass Guitar、Len Tuckey - Guitar and Backing Vocals、Alastair McKenzie - Keyboards and Backing Vocals、Dave Neal - Drums and Backing Vocalsで、このアルバムではキーボードも活躍しています。ファーストはガンガンに押しまくるような曲ばかりで爽快でしたが、このアルバムではかなりアレンジが凝っていて、押しまくるような感じは抑えられています。
レイチャールズのHit The Road Jackはファンキーなアレンジで、早くもグラムロックだけじゃない所を披露しています。当時は楽器を弾きながら叫びまくる女性ロッカーはいませんでしたから、スージークワトロのインパクトはかなり大きなものでした。バックバンドはもさいおっさんな感じですが、彼女とのコンビネーションはよかったので、バンドとしても親しまれていました。一番絶頂期の作品になります。ファーストとセカンドが全てと言ってもいいくらいで、この後は徐々にロッククィーン的なイメージが薄れていきます。
初の女性ハードロッカー、スージークワトロです。それまではジェファーソンエアプレインのグレーススリックやジャニスジョップリンはいましたが、ハードロックを演奏する女性ミュージシャンは彼女が初めてです。ですからそれなりに苦労もあったと思いますが、バンドとしてやっていたのでうまくいっていたのでしょう。彼女はMickie Mostによって認められ、ハードロック路線で売り出す事になり、このファーストアルバムが製作されます。当時はCan the Canというタイトルでした。
1. 48 Crash 2. Glycerine Queen 3. Shine My Machine 4. Official Suburbian Superman 5. I Wanna Be Your Man 6. Primitive Love 7. All Shook Up 8. Sticks And Stones 9. Skin Tight Skin 10. Get Back Mama 11. Rockin Moonbeam 12. Shakin All Over 13. Rolling Stone 14. Brain Confusion (For All The Lonely People) 15. Can The Can 16. Ain T Ya Somethin Honey 17. Little Bitch Blue 18. Daytona Demon 19. Roman Fingers 20. Ain T Got No Home
1. No Man's Land 2. Great Wall of China 3. Blonde Over Blue 4. Minor Variation 5. Shades of Grey 6. All About Soul 7. Lullabye (Goodnight, My Angel) 8. River of Dreams 9. Two Thousand Years 10. Famous Last Words
ロック色が強くなっているのはいいのですが、昔みたいに売れるような曲を書かなくなっています。どういう曲が売れるかは分かっているはずですから、相当こんがらがっているような状態だったのではないかと思われます。内容は悪くはありませんが、ビリージョエルと言う名前でなくても良くなるような作品です。Shades of GreyはまるでCreamのような曲です。まるで冗談のようです。もはやピアノマンですらないような内容です。
1. That's Not Her Style 2. We Didn't Start The Fire 3. The Downeaster 'Alexa' 4. I Go To Extremes 5. Shameless 6. Storm Front 7. Leningrad 8. State of Grace 9. When in Rome 10. And So It Goes
曲のメリハリをよく理解したアレンジになっているので、ロック的なシンプルな手法はいい結果を生んでいます。ただ、ビリージョエルでなくてもいいような曲になってしまっているのは変わっていないので、個性は失われている感じに聴こえます。That's Not Her Styleなんてロバートパーマーのような感じです。We Didn't Start the Fireはシングルヒットしていますが、いかにも80年代のヒット曲という感じで愛着が持てません。私はよく80年代サウンドを非難していますが、何が嫌いかと言うと既製品の部品を集めて創ったプラモデルのような、誰が創っても同じようなサウンドでは誰も感動出来ないと思っているからです。
Ray CharlesやCyndi Lauper、Steve Winwoodといった共に80年代に活躍した同業者が参加した事で話題になったアルバムです。その他にはRon Carterなどのジャズ系のミュージシャンが参加しています。52nd Streetで頂点を極めたビリージョエルは、その後自分の趣味的な作品を創りながらもヒットを飛ばし続けてきましたが、ここにきてやっと時代に合わせたサウンドになっています。つまりニューウェイヴ以降の80年代サウンドになっているのです。
1. Running On Ice 2. This Is The Time 3. A Matter Of Trust 4. Modern Woman 5. Baby Grand 6. Big Man On Mulberry Street 7. Temptation 8. Code Of Silence 9. Getting Closer
1. Easy money 2. Innocent man 3. Longest time 4. This night 5. Tell her about it 6. Uptown girl 7. Careless talk 8. Christie Lee 9. Leave a tender moment alone 10. Keeping the faith
ライブアルバムSongs in the Atticから昔の曲をシングルヒットさせて、不遇の時代を帳消しにしたビリージョエル、80年代を生き抜く為に心機一転リリースされたこのアルバムは、露骨なくらいにビートルズしている作品です。歌詞も社会性が強くなっており、特にこの時期のアメリカのミュージシャンの共通話題となっているベトナム戦争から帰還した人達の苦悩を描いています。日本では感じていなかった事ですが、当時のアメリカでは話題になっている素材だったようです。
1. Allentown 2. Laura 3. Pressure 4. Goodnight Saigon 5. She's Right On Time 6. A Room Of Our Own 7. Surprises 8. Scandinavian Skies 9. Where's The Orchestra?
1. You May Be Right 2. Sometimes A Fantasy 3. Don't Ask Me Why 4. It's Still Rock And Roll To Me 5. All For Leyna 6. I Don't Want To Be Alone 7. Sleeping With The Television On 8. C'etait Toi (You Were The One) 9. Close To The Borderline 10. Through The Long Night
1. Big Shot 2. Honesty 3. My Life 4. Zanzibar 5. Stiletto 6. Rosalinda's Eyes 7. Half A Mile Away 8. Until The Night 9. 52nd Street
David SpinozzaやSteve Khan、Eric Gale、Freddie Hubbard、Dave Grusinなど、フュージュン系のミュージシャンを起用してA.O.R.路線を突き進んでいるのですが、この人の場合、ポップスが基本ですから、アダルトな雰囲気は薄いです。シングルヒットしたBig Shotはエルトンジョン系のポップスです。彼のバラードの最高傑作と言えるHonesty文句無しの名曲です。My LifeはA.O.R.な雰囲気ですが、ビートルズ的なポップ性があります。この曲のイントロ部分は後にドナルドフェイゲンがソロのニューフロンティアでパクっています。この他Until The Nightがシングルカットされて大ヒットしています。