

ビリージョエルの最新作はこの2001年のアルバムで止まっています。前作からは8年のブランクがあります。しかも内容は
クラシックなのです。ピアノマンであるビリージョエルのソロピアノの為の
クラシック音楽なのです。もう完全にポップスからは興味が無くなったのでしょうか。しかし、おっさんになっている現在でも昔の曲でライブはやっているので、金を儲けるにはどうすればいいかは分かっているようです。
1. Reverie (Villa D'Este)
2. Waltz # 1 (Nunley's Carousel)
3. Aria (Grand Canal)
4. Invention In C Minor
5. Soliloquy (On A Separation)
6. Innamorato
7. Suite For Piano (Star-Crossed)
8. Sorbetto
9. Delusion
10. Waltz # 2 (Steinway Hall)
11. Waltz # 3 (For Lola)
12. Fantasy (Film Noir)
13. Air (Dublinesque)
かなり真面目に
クラシック曲を創っています。旋律などから受ける印象はロマン派と思えます。ポップスではありませんが、所々にビリージョエルならではと思えるメロディーの創り方があって、じっくり聴くとビリージョエルの作品なんだなと思えます。年をとってもロックしているミュージシャンも増えましたが、本来は年を重ねるごとに
音楽創作も成長していくべきで、若い頃と同じような曲をやっているというのは、本来不健全な事だと思います。
ですから、ビリージョエルがこうしたアルバムを出した事はまともな事だと思います。ポールマッカートニーも
クラシック作品を創ったりしていますし、
音楽家、ピアニストとして、こうした作品を創る事は自然な事だと思います。これまでさんざん稼いできたのですから、年を取ったら、本当に楽しみたい
音楽をやればいいのです。しかし、それが商品として売れるかどうかは別です。ビリージョエルが好きで、
クラシックも好きな人なら受け入れられると思いますが、純粋に
クラシックだけを聴いている人にはどう映るのかは分かりません。これ以降オリジナルアルバムは出していません。本当にポップスを創る事に興味が無くなったのかもしれませんが、私としては、これまでの作品だけで十分だったと評価出来ます。
Reverie (Villa D'Este)
Nunley's Carousel
Aria