80年代に入ってもバンドスタイルで録音しているので、70年代からのスタイルを崩していなかったスプリングスティーンでしたが、このアルバムから80年代サウンドも取り入れるようになっています。Jon Landauを始め、Steve Van ZandtやChuck Plotkinとスプリングスティーンによるプロデュースで、前作が内向的な作品だっただけに、久々のロックなアルバムにファンは熱狂し、MTVの影響で、新しいファンも獲得した大ヒットアルバムです。80年代を代表する作品であります。
1. Born In The U.S.A. 2. Cover Me 3. Darlington County 4. Working On The Highway 5. Downbound Train 6. I'm On Fire 7. No Surrender 8. Bobby Jean 9. I'm Goin' Down 10. Glory Days 11. Dancing In The Dark 12. My Hometown
当時のアメリカでは、ベトナム戦争の帰還兵の精神的疾患が問題になっていたようで、ベトナム帰還兵の悲哀を歌ったタイトル曲のBorn in the U.S.A.を始め、多くのシングルヒットを生み出しています。Dancing in the Dark、Cover Me、I'm on Fire、Glory Days、I'm Goin' Down、My Hometownといったシングル曲はMTVでヘヴィーローテーションかかっていたので、お馴染みの曲ばかりです。基本はバンドサウンドですが、ドラムなどはゲートリバーヴのような太い音にされており、昔のような疾走感よりはメリハリの効いたリズムを強調しています。