70年代で忘れてはいけないのがピーターフランプトンです。歴史的な名盤Frampton Comes Alive! で一躍時の人となるのですが、最初は、既に紹介済みのThe Herdというバンドから始まりますが、アイドル的な扱いに嫌気がさしてSteve Marriottと共に本格的なロックバンドHumble Pieを結成、スターダムを駆け上がっていたのですが、Steve Marriottとあわずにソロ活動をする事になります。そのファーストアルバムがこの作品です。
1. Fig Tree Bay 2. Wind Of Change 3. Lady Lieright 4. Jumping Jack Flash 5. It's A Plain Shame 6. Oh For Another Day 7. All I Want To Be (Is By Your Side) 8. The Lodger 9. Hard 10. Alright
しかし、作品は素晴らしいものを残しています。それが後のライブでの大ヒットに繋がるのですが、それまでは忍耐の時期となります。彼のトレードマークはレスポールで、Humble Pie時代から、レスポールの素晴らしいサウンドをいつも響かせています。このアルバムでもレスポールのカッコいい音を堪能出来ます。ストーンズのカバーJumping Jack Flash以外は全てオリジナル曲で、トラディショナルロックやジョージハリソン辺りのいい感じの曲調を創っています。しかし、ファンはHumble Pieのようなものを求めていたのでしょう。売り上げは伸びませんでした。しかし、それでも素晴らしいアルバムに仕上がっています。
ディスク:1 1. Racing In The Street ('78) 2. Gotta Get That Feeling 3. Outside Looking In 4. Someday (We'll Be Together) 5. One Way Street 6. Because The Night 7. Wrong Side Of The Street 8. The Brokenhearted 9. Rendezvous 10. Candy's Boy ディスク:2 1. Save My Love 2. Ain't Good Enough For You 3. Fire 4. Spanish Eyes 5. It's A Shame 6. Come On (Let's Go Tonight) 7. Talk To Me 8. The Little Things (My Baby Does) 9. Breakaway 10. The Promise 11. City Of Night
パティスミスに提供していたBecause The NightのSpringsteenバージョンが収められています。当時のパンクの走りとなった曲で、多くのミュージシャンが影響を受けていた曲でもあります。当時のSpringsteenのスタイルはフィルスペクターのウォールオブサウンドを取り入れた新しいアメリカンロックの疾走感を生み出していましたが、このまだリミックスされていないようなこのアルバムを聴くと、アメリカンポップスを基本としていた事が浮き彫りになります。
ベテランとなってからは時間を置いて作品をリリースしていましたが、最近は短いスパンで作品をリリースしています。このアルバムは2009年の作品で、前作からは1年半しかたっていません。それだけ絶好調なのでしょう。今回もE Street Bandとの共演ですが、メンバーのPhantom”Danが亡くなっており、彼への追悼盤となっています。音楽的にはポップなロックンロールというスタイルは続いており、勢いだけではない作曲が出来ているようです。
1. Outlaw Pete 2. My Lucky Day 3. Working On A Dream 4. Queen Of The Supermarket 5. What Love Can Do 6. This Life 7. Good Eye 8. Tomorrow Never Knows 9. Life Itself 10. Kingdom Of Days 11. Surprise, Surprise 12. The Last Carnival 13. The Wrestler
Outlaw Peteはポップなロックンロールですが、スキャットの旋律がKISSのI Was Made For Loving You Babyって感じで笑えます。My Lucky Dayは70年代の頃を思わせます。この疾走感はしばらくありませんでしたので新鮮です。やっとE Street Bandらしい演奏が表現出来るアレンジになっています。若々しくも、懐かしくもありますが、決して懐古主義になっていない所が評価されていると思います。このアルバムも大ヒットしました。年を取って無駄な筋肉がそぎ落とされたいい感じの作品です。
E Street Bandと創り上げてきたサウンドを再び楽しんでいるような穏やかな内容です。渋い音楽も創ってきましたが、それももう卒業して、Bruce Springsteenというミュージシャンならではの音楽を創る楽しみを満喫している感じです。まるで若手の作品のように初々しささえ感じさせます。流行に関係なく、こうした作品が売れるという事はいい事だと思います。まだまだ衰えない創作意欲が素晴らしいです。
又、E Street Bandを復活させた2007年の作品です。90年代からの絶好調さは続いており、オルタナという後輩のムーヴメントを拝借しながらも、自分のロックンロールを貫いています。音楽的にはトムペティーっぽい曲が多くなっています。Clarence Clemonsのサックスソロが復活しているので、昔を思い出す人も多いと思いますが、70年代の頃とは違う吹っ切れたようなおおらかさがあります。
1. Radio Nowhere 2. You'll Be Comin' Down 3. Livin' In The Future 4. Your Own Worst Enemy 5. Gypsy Biker 6. Girls In Their Summer Clothes 7. I'll Work For Your Love 8. Magic 9. Last To Die 10. Long Walk Home 11. Devil's Arcade 12. Terry's Song