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[20110710]

Feel the NightFeel the Night
(2008/01/08)
Lee Ritenour

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よりコマーシャルに、ポップになった作品です。ホーンセクションを多用したアースウィンド&ファイアーみたいなブラコンファンク。つまりは、当時のディスコでかけられてもおかしくないくらいに都会的になっています。サンバなどのブラジルのリズムも相変わらず取り入れていますが、ニューヨーク的な都会のライトフュージュン作品になっています。躍動的ではありますが、初期の頃の繊細なプレイとは違うアプローチになっていると思います。

1. Feel The Night
2. Market Place
3. Wicked Wine
4. French Roast
5. You Make Me Feel Like Dancing
6. Midnight Lady
7. Uh Oh!

Steve GaddやDavid Fosterの他にSteve Lukatherも参加しています。つまりは、クロスオーバーというよりもA.O.R.の要素が強くなっているのです。アレンジもかなり派手になっていて、シンセのグリッサンドなど、SF的な効果音を使ったりと、これまでのインテリジェンスなイメージからは離れ、パワフルになっているように感じます。その分売れているのですが、昔のイメージが好きな人にとっては、節操が無くなったように感じられ、離れていったファンもいた事でしょう。スライドギターを部分的に使ったりと小技も多いのですが、繊細なタッチはエフェクトによって曖昧になっています。

当時のアメリカのスタジオミュージシャンの最高のプレイヤーが集結したような作品で、当時のアメリカの水準の高さを感じさせます。既にロック界ではパンクやテクノブームになっており、それとは別次元でライトフュージュンは大人やおしゃれな人達が楽しんでいたと思います。かなりファンク色も強く、Steve Gaddがいい仕事をしています。売れ線にはなっていますが、リーリトナーのギタープレイが、かなり強引なフレージングになっているのが、俗っぽくならずにアグレッシヴでいいです。名盤ですね。

Feel The Night

Market Place

Wicked Wine
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[20110709]

RioRio
(1990/10/25)
Lee Ritenour

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79年の作品です。これまでもブラジルにリズムを取り入れたりしていましたが、このアルバムではタイトル通り、ブラジル音楽をテーマとした作品です。ブラジルでパーカッションなどのリズムパートを録音してきて、ニューヨークやカリフォルニアでオーバーダビングさせて完成させています。そしてリーリトナーはほとんどの主旋律をガットギターで演奏しています。80年代になるとエレクトリックギタリストが一時アコースティックギターにハマるのが流行り出しますが、その先駆けとなっています。

1. Rainbow
2. San Juan Sunset
3. Rio Funk
4. It Happens Everyday
5. Ipanema Sol
6. Simplicidad
7. A Little Bit Of This And A Little Bit Of That

アイアートモレイラやウェインショーターがこぞってフュージュンとブラジル音楽を融合させていますが、リーリトナーもブラジル音楽の軽快さをそのスタイルに取り込むのが常になってきます。それでも、あくまでもフュージュンという融合ですから、完全なブラジル音楽ではなく、あくまでもジャズの中での融合になっています。Rio Funkなどは、ブラジル音楽ファンクを融合させるという実験的な音楽でありながら、クロスオーバーとして完成された作品になっています。参加ミュージシャンはいつものメンバーにブラジルのミュージシャンがクッ割り、そしてMarcus Millerという新鋭のベーシストが参加しています。

黒人のルーツミュージックとしてアフリカの音楽が80年代には流行りますが、ブラジルなど、南米に流れていった黒人は北米のジャズとは違う文化を生み出しています。アフリカの黒人も部族が違えば、音楽も違うのです。ですからジャマイカやブラジルでは独自の音楽が発展していきました。それらを一つにまとめると言う試みは、クロスオーバーというスタンスからはやりがいのある作業だったと思います。それを白人であるリーリトナーがやる訳ですから、更なる融合がある訳です。ストリングスを使ったり、かなりソフトケイテッドされたサウンドではありますが、テクニックが凄いので聴き応えはあります。名盤です。

Lee Ritenour

San Juan Sunset

Rio Funk
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[20110709]

Captain\'s JourneyCaptain\'s Journey
(1997/06/05)
Lee Ritenour

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78年の作品で、リーリトナーの正式なソロアルバムとしては3枚目になるでしょうか。タイトルはCaptain Fingersの流れを汲んでいますが、ジャケットはこのアルバムが一番有名だと思います。魚の代わりにギブソン335を釣り上げています。ソロアルバムという性格づけは参加ミュージシャンの豪華さで分かります。セッション的な作品では必要最小限のメンバーで演奏されていますが、ソロ作品では数多くのミュージシャンが参加しています。

1. The Captains's Journey Part I: The Calm/Part II: The Storm
2. Morning Glory
3. Sugerloaf Express
4. Matchmakers
5. What Do You Want?
6. That's Enough For Me
7. Etude

アルバムSugar Loaf Expressでも演奏されていたMorning GloryはBill Champlinによってボーカル曲になっており、Sugerloaf Expressと言う曲もあのアルバムに入っていた曲です。サンバのリズムを取り入れて、かなり陽気な曲になっています。このアルバムにはIan UnderwoodやPaulinho da Costaといったミュージシャンも参加していて、豪華でにぎやかな作品になっています。当時リーリトナーに追いつけと出てきたラリーカルトンと人気を二分していた時期でもあり、リーリトナーの人気もピークを迎えていました。ジェントリーでありながらも躍動的なギタープレイはロックファンも魅了されました。

一時代を築いたジョンマクラフリンも、ラリーコリエルもおとなしくなっていた時期だけに、この時代はリーリトナーとラリーカールトンの時代だったと言えます。テクニック的にはジョンマクラフリンに比べれば、まだまだ子供のようなものですが、それでもロックギターキッズを魅了するには十分でした。西洋音楽とは別にジャズ理論というものがアメリカでは発展してきていますが、クロスオーバー、フュージュンが出てきて、その理論もいよいよ洗練されてきて、西洋音楽の理論だけでは生まれないポップスという概念も理論として完成され、現在の作曲理論も世界的な認識となりました。そういう理論の上に成り立っている演奏ではありますが、それだけでは人々に感動は与えられません。やはり演奏する人のいろんな意味でのポテンシャルが聴く人の心を動かすのです。そんな事を実感出来る名盤です。

Morning Glory

Sugarloaf Express

Matchmakers
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[20110709]

FriendshipFriendship
(1992/04/01)
Lee Ritenour

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FriendshipFriendship
(1992/04/01)
Lee Ritenour

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78年の作品です。ジャズ界ではFriendshipと題される作品が多くあります。友人がほとんど名プレイヤーばかりですから、友人を集めたらスーパーグループになってしまう訳です。しかし、一回限りでのセッション録音なのでFriendshipというタイトルの作品が沢山出来上がる訳です。リーリトナーだけでもこのタイトルの作品が他にもあります。このアルバムは78年ものと認識していただいたほうがいいです。

1. Sea Dance
2. Crystal Morning
3. Samurai Night Fever
4. Life Is The Song We Sing
5. Woody Creek
6. It's A Natural Thing

メンバーはSteve Forman、Steve Gadd、Dave Grusin、Don Grusin、Abraham Laboriel、Ernie Wattsです。今回はDave Grusinがいるのでメロウな感じがありますが、Steve Gaddのドラミングは明らかにHarvey Masonの滑らかなプレイとは異なります。複数箇所にアクセントを持たせる独特のドラミングです。ですからメロウな流れの中にもひっかかるようなリズムアクセントが生まれています。

この時期の演奏はウェザーリポートが時代を牽引していたので、クロスオーバーというよりもフュージュンという認識に変わりつつありました。ウェザーリポートの楽園的な陽気なスタイルを彼等も取り入れています。とてもトロピカルで明るい音楽になっています。その中でどれだけ各メンバーが、その腕自慢をするかというようなインタープレイな部分もあります。ですが、あくまでも陽気に単純明快なスタイルは、それまでの難解なジャズのとっつきにくいイメージを払拭するのに成功しています。

Sea Dance

Crystal Morning

It's A Natural Thing

[20110709]

Sugar Loaf ExpressSugar Loaf Express
(1992/04/01)
Lee Ritenour

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Sugar Loaf ExpressSugar Loaf Express
(1992/04/01)
Lee Ritenour

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このアルバムも77年の作品です。ジャズミュージシャンは、セッションごとに録音しているので、同じ時期に沢山レコーディングしている訳です。このセッションでのメンバーはEric Gale、Steve Forman、Abraham Laboriel、Harvey Mason、Patrice Rushenで、ドラムのHarvey Masonは欠かせないメンバーになっていますが、今回はDave Grusinがいないので、メロウさよりもファンキー度が増しています。

1. Sugar Loaf Express
2. Morning Glory
3. That's The Way Of The World
4. Slippin' In The Back Door
5. Tomorrow
6. Lady Soul

リーリトナーはウェストコーストを代表するミュージシャンですが、Eric Galeのようなニューヨーク系のミュージシャンとも交流しています。その為か、今回はファンキーなリズムが多くなっています。フュージュンの原型であるジャズロックの定義はジャズとロックとファンクの融合でしたから、ファンキーであるというのも大事な要素なのです。黒人音楽としてのジャズは、本来踊る為の音楽であり、ビバップ以降、頭でっかちになりがちだったモダンジャズから、本来の踊る為のジャズを取り戻そうとしたのがソウルジャズであり、ハードバップでしたから、ジャズロックからクロスオーバーに至までに取り入れたポップな要素として踊れる音楽への回帰も大事な定義だったのです。

そういう意味でも、このアルバムでの演奏はテクニックに走るというよりは、ノリを、グルーヴを大事に演奏されているように感じます。演奏も短いパッセージをつなぎあわせたようなもので、長尺のエンタープレイは控えているようです。ほとんどカッティングに近い性格をもったフレージングなので、自然と体が動き出しそうになります。ディスコブームの時代でもあったので、踊れるという要素は、そのまま売れる音楽となったのです。それでいて軽薄ではないインテリジェンスも含まれているのがクロスオーバーなのです。

Sugar Loaf Express

Morning Glory

That's The Way Of The World
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[20110708]

Captain FingersCaptain Fingers
(1989/03/03)
Lee Ritenour

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リーリトナーの代名詞となったヒットアルバムです。このアルバム以降リーリトナーの愛称はCaptain Fingersとなりました。ジョンマクラフリンがマハヴィシュヌオーケストラで築き上げた、ギターとシンセ、ギターとバイオリンによるユニゾンバトルなどを継承したリターントゥフォーエヴァーが更に洗練させてきた、ギターが主役になるフュージュンスタイルをリーリトナーも継承しています。しかいs、大きな違いはアレンジです。先輩達がやっていた難解なスタイルではなく、あくまでもポップに分かり易く、聴き心地が良いサウンドを心がけています。

1. Captain Fingers
2. Dolphin Dreams
3. Fly By Night
4. Margarita
5. Isn't She Lovely
6. Space Glide
7. Sun Song

タイトル曲のCaptain FingersはGentle Thoughtsでも演奏していた、リーリトナーの代表作です。テクニックも凄いのですが、もっと凄いのが表現力です。スティーヴルカサーのような単なる速弾きだけではない、場面場面で、イントネーションをつけています。エフェクターはフェイザーやコーラスなどを多用していますが、基本はナチュラルトーンなので、ピッキングの強弱だけによる弾き分けが絶妙です。クロスオーヴァーとしてはメロウさも売りですが、それだけではなく、メリハリのあるプレイをしています。

参加ミュージシャンもHarvey Mason、Jeff Porcaro、Victor Feldman、Dave Grusin、そしてA.O.R.の立役者David Fosterも参加しています。Jay GraydonやRay Parker,Jr.といったサイドギターも充実させています。スティーヴィーワンダーのカバーIsn't She LovelyではBill Champlinが歌を歌っています。そしてこのアルバムでは早くも、リーリトナーはギターシンセも使用しています。77年の作品ですから、最初期のギターシンセなので、今聴くとそれほど凄い音は確認出来ていません。しかし、このアルバムをきっかけにクロスオーバーブームは大盛り上げをみせてきます。名盤です。

Captain Fingers

Dolphin Dreams

Fly By Night
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[20110707]

Gentle ThoughtsGentle Thoughts
(1992/04/01)
Lee Ritenour

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リーリトナーがDave Grusinと結成したグループGentle Thoughtsです。メンバーはベースのAnthony Jackson、ドラムはHarvey Mason、サックスとフルートのErnie Watts、パーカッションのSteve Forman、そしてキーボードはDave Grusinというスーパーグループでもありました。発売当時はアナログ盤でしたが、ダイレクト・カッティングという事で、当時のオーディオマニアを喜ばせた作品でもあります。

1. Captain Caribe / Getaway
2. Chanson
3. Meiso
4. Captain Fingers
5. Feel Like Makin' Love
6. Gentle Thoughts

当時はA.O.R.というよりもクロスオーバーとしてブームとなっていました。その牽引者がリーリトナーでした。洗練されていて、おしゃれで、大人の雰囲気をもった音楽でしたので、当時の日本のニューミュージック界も大きな影響を受けていました。玄人受けするテクニックとイージーリスニングとしても気軽に楽しめる軽快さが両立していたのです。ただし、Gentle Thoughtsとしてのグループでのオリジナルアルバムはこの1枚のみになります。

ほとんどセミアコのギターを弾くリーリトナーですが、その音色はロック界から見るととても斬新でした。ロック界ではクラプトンによるフルボリューム、フルトーンのディストーションが定番になっていますので、微妙にトーン調整された行き届いた音色は、ロック界ではジェフベックくらいしか使っていませんでしたので、このギターの音色を物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、パートによって使い分けられた音色の選択のセンスの良さは見習う所が大きいです。そしてサックスとギターによるユニゾンの高速で正確なタッチも見事です。

Captain Caribe / Getaway

Chanson

Meiso
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[20110706]

First CourseFirst Course
(1990/04/20)
Lee Ritenour

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First CourseFirst Course
(1990/04/20)
Lee Ritenour

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毎年夏恒例のジャズ名盤シリーズを始めます。今年はクロスオーバーギタリストの代表的なギタリストを紹介いたします。まず第一人者としてリーリトナーです。当時はまだフュージュンというよりはクロスオーバーという言い方で紹介されていました。ギタリストという事で、ロックファンにも最初にアピール出来ていたのがリーリトナーです。ジョンマクラフリンやラリーコリエルのような創世記のフュージュンギタリストは既に過去のものになっており、それらを真似してジェフベックがブローバイブブローでクロスオーバーという認識をロックファンにもたらしました。そしてそれをよりポップにしたリーリトナーが真っ先に売れ出したのです。

1. Little Bit of This and a Little Bit of That
2. Sweet Syncopation
3. Theme from Three Days of the Condor
4. Fatback
5. Memories Past
6. Caterpillar
7. Canticle for the Universe
8. Wild Rice
9. Ohla Maria (Amparo)

歌の代わりにギターに歌わせるように、ギターによる主題の旋律を演奏し、その中でもギターテクニックをフルに活用して、豊かな表現力で演奏させる。アレンジはジャズとロックとポップスと、ファンクやソウルなどもミクスチャーしたライトフュージュンな軽快なアレンジ。それにボサノヴァのような南米の音楽性も加えたリーリトナーの音楽は、たちまちのうちにA.O.R.ファンも巻き込んで大ブームになりました。リーリトナーはウェスモンゴメリーなどに影響を受けてジャズロックギタリストへの道を進むのですが、時代は更に進化して、このクロスオーバーと呼ばれる形式が整いつつありました。

そしてこのアルバムにも参加しているDave Grusinと、このウェストコースト流ライトフュージュンを創りだしていくのです。ライトフュージュンもウェストコーストとニューヨークを中心としてたイーストコースとサウンドとは別物でしたが、このアルバムを聴く限り、ニューヨークのスタッフの作品と共通点が多い事に気づきます。リーリトナーはアコースティックギターや様々なギターテクニックを駆使しています。このアルバムではトーキングモジュレーターも使っています。これはジェフベックからの影響でしょうか。とにかく、ロック側もジャズ側も互いに刺激しあっていた時期なのです。

Little Bit of This and a Little Bit of That

Sweet Syncopation

Theme from Three Days of the Condor
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[20110705]

OrphansOrphans
(2007/03/16)
Tom Waits

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2006年の作品で、現在の所、オリジナルアルバムとしては最新作になります。しかもCDで3枚組というものすごいボリュームの作品です。新曲以外にも未発表曲やラモーンズやレッドベリー、ダニエル・ジョンストンのカヴァー、シングルのB面に入っていた曲、コンピレーションとして提供していた曲などを集めて、各ディスクにテーマが決められています。「Brawlers - 喧騒編」「Bawlers - 叙情編」「Bastards - 実験編」とディスクごとに性格が違う曲を揃えています。

ディスク:1
1. Lie To Me
2. LowDown
3. 2:19
4. Fish In The Jailhouse
5. Bottom Of The World
6. Lucinda
7. Ain't Goin' Down To The Well
8. Lord I've Been Changed
9. Puttin' On The Dog
10. Road To Peace
11. All The Time
12. The Return Of Jackie and Judy
13. Walk Away
14. Sea Of Love
15. Buzz Fledderjohn
16. Rains On Me
ディスク:2
1. Bend Down The Branches
2. You Can Never Hold Back Spring
3. Long Way Home
4. Widow's Grove
5. Little Drop Of Poison
6. Shiny Things
7. World Keeps Turning
8. Tell It To Me
9. Never Let Go
10. Fannin Street
11. Little Man
12. It's Over
13. If I Have To Go
14. Goodnight Irene
15. The Fall Of Troy
16. Take Care Of All My Children
17. Down There By The Train
18. Danny Says
19. Jayne's Blue Wish
20. Young At Heart
ディスク:3
1. What Keeps Mankind Alive
2. Children's Story
3. Heigh Ho
4. Army Ants
5. Books Of Moses
6. Bone Chain
7. Two Sisters
8. First Kiss
9. Dog Door
10. Redrum
11. Nirvana
12. Home I'll Never Be
13. Poor Little Lamb
14. Altar Boy
15. The Pontiac
16. Spidey's Wild Ride
17. King Kong
18. On The Road

1枚目の「Brawlers - 喧騒編」ではロックンロールしまくっています。Lie To Meはロカビリーですね。これほどセクシャルなロカビリーは聴いた事が有りません。もっと言えば、これほどロックンロールしているトムウェイツも聴いた事がありません。それほど挑戦的な作品なのです。ボイスパーカッションも得意としています。ヒップホップとは違うアーバンな感じが独特です。しゃがれ声でジャズバラードばっかりやっていた頃からは、これほどバリエーション豊かな作品を出し続けるとは思いもよりませんでした。そのうちネタが切れると思っていました。しかし、自己革新し続けているのです。恐れ多いです。

「Bawlers - 叙情編」ではバラード系になっていて、初期の頃の感じが蘇ります。総体的な集大成な作品になっているように見えて、これまで以上に過激で斬新な内容です。Sea of loveはハニードリッパーもカバーした名曲ですが、ここまでオリエンタルな感じにアレンジするとまるで別の曲ようです。「Bastards - 実験編」ではフェリーニ風のメランコリックでアバンギャルドな世界です。これまでトムウェイツが創り上げてきた世界観が全て詰まっていると言ってもいいでしょう。そしてこれまで以上に豊かな表現力で、更に素晴らしい曲を生み出しています。まだまだ現役なので、これからも過激な作品を生み出してくれる事でしょう。この人ほど硬派にロック界を生き抜いている人はいません。これほどたくさん曲が入っているのに捨て曲が無いと言う恐るべき名盤です。

Lie To Me

LowDown

2:19
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[20110704]

Real GoneReal Gone
(2004/10/05)
Tom Waits

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2004年の作品で、今回もKathleen Brennanとの共作になっています。ですからオーソドックスな作りの曲もあるのですが、完成した作品は、これまで以上に過激な内容になっています。それなのに、これまでで一番売れた作品でもあります。全2枚が舞台音楽だったので、純粋にオリジナルアルバムとしては久々になるので、かなり力が入っているようです。CDに入る容量を目一杯に詰め込んでいます。

1. Top Of The Hill
2. Hoist That Rag
3. Sins Of My Father
4. Shake It
5. Don't Go Into That Barn
6. How's It Gonna End
7. Metropolitan Glide
8. Dead And Lovely
9. Circus
10. Trampled Rose
11. Green Grass
12. Baby Gonna Leave Me
13. Clang Boom Steam
14. Make It Rain
15. Day After Tomorrow
16. Chick a boom (hidden track)

又してもボイスパーカッションをやっていますが、今回は意図的にサンプリングでループは組まず、あえて、ボイスパーカッションをリアルタイムに録音しています。全開はサンプリングしていた為に、彼には珍しくファンクな感じになっていましたが、今回は生演奏ですから、とても生々しい感じになっています。レゲエやラテン音楽を創っていますが、とてもオーソドックスとは呼べない独特の仕上がりになっています。この個性的な音楽をトムウェイツは楽器を使わずにアカペラで作曲したりしています。ですから、彼の感性がストレートに曲になっている訳です。

息子世代からヒップホップも吸収している為に、このアバンギャルド路線もアフターザヒップホップな感覚が取り入れられていて、昔やっていたのとは違う進化を魅せています。どんなにKathleen Brennanがトムウェイツの音楽を丸くしようとしても、枠には収まらないトムウェイツの感性は、これまで以上にぶっ飛んでいます。全く衰えない創作意欲も益々盛んで恐れ入ります。その独特の世界観を表現出来ているバックメンバーも凄いです。アドリブを超えて精密に計算された野性味溢れる名盤です。

Top Of The Hill

Hoist That Rag

Sins Of My Father
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[20110703]

AliceAlice
(2002/05/02)
Tom Waits

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Blood Moneyと同時発売された作品です。この作品もRobert Wilsonの舞台用の音楽として製作されたものですが、こちらのAliceは92年に上演されたものですから、Blood Moneyのついでにリリースされたようなものですが、音楽作品としても2002年でも十分に楽しめるものです。例のごとくKathleen Brennanと曲は共作されています。ですからオーソドックスな感じの曲が多く、久々にジャズバラードもあります。

1. Alice
2. Everything You Can Think
3. Flowers Grave
4. No One Knows I'm Gone
5. Kommienezuepadt
6. Poor Edward
7. Table Top Joe
8. Lost In The Harbor
9. We're All Mad Here
10. Watch Her Disappear
11. Reeperbahn
12. I'm Still Here
13. Fish & Bird
14. Barcarolle
15. Fawn

初期の頃のトムウェイツの売りだったロマンティックな感じもあり、Blood Moneyよりは情緒的でしょうか。不思議の国のアリスが題材ですから、かなり不思議な、ファニーな世界観を生み出しています。もし中世のヨーロッパにジャズが存在していたら、きっとこんな感じだったのではないかと思わせます。そんな時間軸が歪んだような不思議の国と現実の世界を結びつけるような内容になっています。サーカスのような音楽をやってもトムウェイツの場合はサイケな感じにはならず、どこか土着の臭いがする音楽を生み出しています。

初期の頃の彼が売りにしていたロマンティックな部分がたっぷり感じられます。優しくもたおやかな音楽ではありますが、どこか魔法がかったような音楽です。そもそも不思議の国のアリスは薬でトリップした世界観で創られていると言われています。そんな不思議の国と現実の世界とを結びつけるような作品だと思います。トムウェイツの音楽はファンタジーのようでありながら、とてもリアルな世界観を常に感じさせるような息づかいがあるのです。

Alice

Everything You Can Think

Flowers Grave
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[20110703]

Blood MoneyBlood Money
(2002/05/02)
Tom Waits

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2002年の作品で、Robert Wilsonと言う作家の舞台の為の音楽を、このアルバムとAliceというアルバムで同時発売しました。2枚組にはせず、別々の作品として同時リリースしたのも何か訳があるようですが、このアルバムはWoyzeckという作品の為に創られているようです。作品としてはKathleen Brennanとの共作になっていますので、これだけの容量の曲を同時にリリース出来たのだと思います。

1. Misery Is The River of the World
2. Everything Goes to Hell
3. Coney Island Baby
4. All The World Is Green
5. God's Away On Busines
6. Another Man's Vine
7. Knife Chase
8. Lullaby
9. Starving In The Belly Of A Whale
10. The Part You Throw Away
11. Woe
12. Calliope
13. A Good Man Is Hard To Find

このアルバムも同時リリースされたAliceも前作と同じ暗い売れています。ここまでベテランになってやっと一般的にも売れるようになったのです。又、この時期ではインターネットが充実してきていて、トムウェイツはMYSPACEに登録していて、そこでのアルバムの宣伝効果もあったと思います。ちなみに私SAMARQANDもMYSPACEでトムウェイツとお友達になっています。憧れのミュージシャンとお友達になれるなて不思議な時代になったものです。

音楽的にはいつもの独自の世界を生み出していますが、Kathleen Brennanと共作している為か、以前よりもマイルドになっています。その為売れているようです。毒が薄くなった部分は否めませんが、決して彼の持ち味が失われている訳ではありません。ジャケットの年老いたトムウェイツはまるでドラゴンボールに出て来る大猿のような顔つきになっていますが、決してドラゴンボール効果で売れた訳ではありません。昔からファンタジックな感じではありましたが、昔のように悪夢のようなおどろおどろしさはありません。まるでお伽噺の世界のような世界観になっています。

Misery Is The River of the World

Everything Goes to Hell

Coney Island Baby
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[20110703]

Mule VariationsMule Variations
(1999/01/01)
Tom Waits

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99年の作品で、このアルバムはグラミー賞でBest Contemporary Folk Albumに選ばれました。これまでのアバンギャルド路線から少し方向転換して、更に深みを増したトムウェイツワールドが炸裂しています。ここまでこの独創的な音楽を追求し続けてきた事は驚異的な事で、評価は高くても、ビルボードで100位に入る事も難しかったのですが、このアルバムは30位まで上がる健闘をみせています。

1. Big In Japan
2. Lowside Of The Road
3. Hold On
4. Get Behind The Mule
5. House Where Nobody Lives
6. Cold Water
7. Pony
8. What's He Building?
9. Black Market Baby
10. Eyeball Kid
11. Picture In A Frame
12. Chocolate Jesus
13. Georgia Lee
14. Filipino Box Spring Hog
15. Take It With Me
16. Come On Up To The House

Big In Japanでは初のサンプラーをとうとう使っています。まずボイスパーカッションをサンプラーでシーケンスしていますドラムなども打ち込みでプログラミングされています。音色はアナログな題材をサンプリングしているので、いつもの感じなのですが、デジタル処理されている感じが逆におどろおどろしいです。そうしたアバンギャルド路線とは別にHold Onのようなアメリカ的なフォークロックも創っています。ブルーススプリングスティーンもカバーするほど、トムウェイツはアメリカ的な曲を創らせると素晴らしい曲を創ります。

そんなオーソドックスな部分も復活させて、奇抜な曲のみにこだわらなくなっている事が新しくもあります。それはKathleen Brennanと共作している事も大きいと思います。オーソドックスな部分が多くなった分、売れたというのも皮肉なものです。こういう歌を歌わせるとブルーススプリングスティーンよりも本物感があるので、それも評価されたのだと思います。かといって軟弱になった訳でもなく、独自の世界観はいささかも崩れていません。

Big In Japan

Lowside Of The Road

Hold On

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[20110703]

The Black Rider (1993 Studio Cast)The Black Rider (1993 Studio Cast)
(1993/11/02)
Tom Waits

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又してもミュージカルのサントラ盤になります。ミュージカルの舞台はハンブルグでしか上演されていないようですので、詳細は不明ですが、音楽的には、これまでのサーカスやパレード調のメランコリックな部分が強調されています。それはとても愉快でユニークで、コメディー映画を見ているような楽しさがありながら、涙がこぼれ落ちそうになる曲もあります。そしてホラーな幽霊的なイメージを持たせる曲もあります。

1. Lucky Day Overture
2. The Black Rider
3. November
4. Just The Right Bullets
5. Black Box Theme
6. 'T' Ain't No Sin
7. Flash Pan Hunter/Intro
8. That's The Way
9. The Briar And The Rose
10. Russian Dance
11. Gospel Train/Orchestra
12. I'll Shoot The Moon
13. Flash Pan Hunter
14. Crossroads
15. Gospel Train
16. Interlude
17. Oily Night
18. Lucky Day
19. The Last Rose Of Summer
20. Carnival

このアルバムでの大事件と言えば、ビートニック作家のWilliam Burroughsが詩を提供していたり、詩を朗読している所です。多くのミュージシャンが影響を受けているWilliam Burroughsと共演出来るなんて羨ましい限りです。音楽的にはおどろおどろしさよりもファンタジーの要素が多いと思います。まるでフェリーニの映画に使われそうな曲調ばかりですが、トムウェイツの声はフェリーニの映画よりもジムジャームッシュの映画の方が似合っていると思います。

相変わらず短い曲がいっぱい入っています。短くても魅力的な曲ばかりなので、何度も聴いてみたいという気持ちにさせられます。まるでトーキー映画のサントラのような曲もあり、ビジュアル的なイメージを連想してしまいます。それこそがトムウェイツの狙い通りでしょうから、見事な作品になっていると思います。舞台を見るまでもなく、トムウェイツの世界に引きずり込まれます。まるでヨーロッパの古びた街の遊園地に迷い込んだようなノスタルジックな楽しさを感じます。素晴らしい名盤です。

Lucky Day Overture

The Black Rider

November
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[20110702]

Bone MachineBone Machine
(1992/09/08)
Tom Waits

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サントラ盤のNight on Earthと同年にリリースされたオリジナルアルバムです。アバンギャルド路線は80年代から引き継いでいますが、更に輪をかけて進化しています。特にリズムの工夫は半端ではなく、90年代といえばブレイクビーツのワンパターンなリズムパターンばかりでうんざりしていた時期ですが、その時期に、これだけの豊富なリズムパターンを創造していたのには恐れ入ります。ジャングルやドラムンベース、ツーステップなどのリズムの発展はありましたが、全くその真逆なアナログなリズムパターンはいかがわしいとしか言いようがありません。

1. Earth Died Screaming
2. Dirt In The Ground
3. Such A Scream
4. All Stripped Down
5. Who Are You
6. The Ocean Doesn't Want Me
7. Jesus Gonna Be Here
8. A Little Rain
9. In The Colosseum
10. Goin' Out West
11. Murder In The Red Barn
12. Black Wings
13. Whistle Down The Wind
14. I Don't Wanna Grow Up
15. Let Me Get Up On It
16. That Feel

アフリカンビートのようなリズムもありますが、全く独創的です。しゃがれ声だけではなく、ファルセットも披露したりと、まったく自由自在な作品になっています。Keith RichardsがまたしてもThat Feelにギターとボーカルで参加しています。そしてグラミーのAlternative Music Album部門を獲得しています。一般的にも彼の音楽が評価されたのです。オルタナとも違う音楽ですが、そういう部門での受賞でした。全体的にはブルースが基調となっているようです。

黒人が初めてギターを手にして音楽を奏で始めた時のような、全く自由な発想で曲を創るバイタリティーが彼にも感じられます。それでいて、遺伝子に染み込んでいる魂の歌は自然と湧き上がってくるような、そんな音楽です。非楽器な打楽器音はサンプラーで創るような時代に、あえてアナログに録音しているからこそ生まれるグルーヴが猥雑でいかがわしくも淫美です。格好良さでは80年代の作品には及びませんが、80年代以上に混沌としています。Night on EarthでコラボレートしていたKathleen BrennanがSticksで参加しています。

Earth Died Screaming

Dirt In The Ground

Such A Scream
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[20110702]

Night On Earth: Original Soundtrack RecordingNight On Earth: Original Soundtrack Recording
(1992/04/07)
Tom Waits

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Night on EarthNight on Earth
(1992/04/07)
Tom Waits

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92年の作品でJim Jarmuschの映画のサウンドトラック盤です。途中ライブアルバムがありましたが、Franks Wild Yearsからは5年ぶりとなる作品になっています。Jim Jarmuschとは映画ダウンバイロー以来の付き合いになっていて、今回は出演はありませんが音楽をKathleen Brennanと共作しています。トムウェイツはダウンバイローには出演していますが、全面的に音楽を提供するのはこれが初めてになります。

1. Back In The Old World (Gypsy)
2. Los Angeles Mood (Chromium Descensions)
3. Los Angeles Theme (Another Private Dick)
4. New York Theme (Hey Can You Have That Heart...
5. New York Mood (A New Haircut And A Busted Lip)
6. Baby I'm Not A Baby Anymore (Beatrice Theme)
7. Good Old World (Waltz)
8. Carnival (Brunello Del Montalcino)
9. On The Other Side Of The World
10. Good Old World (Gypsy Instrumental)
11. Paris Mood (Un De Fromage)
12. Dragging A Dead Priest
13. Helsinki Mood
14. Carnival Bob's Confession
15. Good Old World (Waltz)
16. On The Other Side Of The World (Instrumental)

音楽的には80年代のトムウェイツワールドから変わりはありませんが、使用楽器が一般的な楽器を使用しているので、少しゴージャスな音色になっています。アバンギャルドなアレンジですが、まるでオーケストラのような響きを持っている所が不自然でたまりません。前衛ジャズというか、フリーキーですが、ブルースのような秩序をもっています。それが猥雑で淫美なのです。

あくまでも映画音楽として創っているので、インスト曲が多いのですが、ストリップに使われるような淫美なジャズを意識しています。それでいて、時に優しさも顔をのぞかせ、男の哀愁を歌っていた頃のトムウェイツも健在です。90年代になってもトムウェイツの歌は一切色褪せずに存在感を持っています。流行には左右されないからこそ、どんな時代でも独自の個性を輝かせる事が出来るのです。改めてそんな思いを持たされる作品です。

Back In The Old World

Los Angeles Mood

Los Angeles Theme
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[20110702]

Frank\'s Wild YearsFrank\'s Wild Years
()
Tom Waits

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アルバムタイトルはSwordfishtrombonesに収められていた曲と同じですが、このアルバムはトムウェイツが手がけたミュージカルのサウンドトラックとして製作されています。ミュージカルは見ていませんが、PVなどを見ると、相変わらずフェリーニのような世界観を持っています。Swordfishtrombones、Rain Dogsとこのアルバムで三部作と呼ばれるほど個性と創作意欲に満ちた作品群であります。

1. Hang On St. Christopher
2. Straight To TheTop (Rhumba)
3. Blow Wind Blow
4. Temptation
5. Innocent When You Dream
6. I'll Be Gone
7. Yesterday Is Here
8. Please Wake Me Up
9. Franks Theme
10. More Than Rain
11. Way Down In The Hole
12. Straight To The Top (Vegas)
13. I'll Take New York
14. Telephone Call From Istanbul
15. Cold Cold Ground
16. Train Song
17. Innocent When You Dream (78)

映画に出て俳優としても有名になったトムウェイツは、ピアノ弾きのリアルな唄うたいから、曲ごとに様々なキャラクターを演じる楽しみを身につけているようです。それはまるでデヴィッドボウイのグラムロック時代のような別次元からロックミュージシャンを演じているような軽やかさがあります。ミュージカルと言っても、曲調はアバンギャルドで、一筋縄ではいかない独特な世界観をもっています。どこかで聴いた事が有るような懐かしさと、何ものにも属さないような超越したシュールさが同居した内容です。

アコーディオンを使ったシャンソンのような曲もありますが、この時代の彼の魅力は何と言っても、ジャズや民族音楽が洗練される前に持っていた猥雑ななくらい狂おしいほどセクシャルだった情熱を現代に蘇らせた事にあります。それはロックが持っていた初期衝動にも似たものであり、人々の腰を自然と突き動かせる事が出来るエネルギーに満ちたものでした。デジタルずけになっていた80年代に、その忘れかけていた音楽の本質的な臭いを世間に提示した事はセンセーショナルなものでした。しかもそれをポップにやってのけたのです。名盤です。

Hang On St. Christopher

Straight To TheTop

Blow Wind Blow
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[20110702]

Rain DogsRain Dogs
()
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アバンギャルド路線第二弾であり、前作で手応えを感じたトムウェイツの自身に溢れたアルバムです。ドクタージョンのガンボ時代のおどろおどろしさと共通するするものがあり、どこか呪縛的な雰囲気もあるのですが、ジャズの都会的なセンスもしっかりあって、他に類を見ない独特の音楽世界になっています。アメリカを強く感じていた初期の頃とは違い、もはやアメリカだけでは収まらない民族音楽となっています。

1. Singapore
2. Clap Hands
3. Cemetery Polka
4. Jockey Full Of Bourbon
5. Tango Till They're Sore
6. Big Black Mariah
7. Diamonds And Gold
8. Hang Down Your Head
9. Time
10. Rain Dogs
11. Midtown
12. 9th And Hennepin
13. Gun Street Girl
14. Union Square
15. Blind Love
16. Walking Spanish
17. Downtown Train
18. Bride Of Rain Dog
19. Anywhere I Lay My Head

トムウェイツに魅せられたミュージシャンも多く、このアルバムにはChris SpeddingやKeith Richardsが参加しています。Marc RibotやTony Levinなど多くの曲者達が参加して、パンク以上に毒を放っているトムウェイツの音楽の幅をより広げています。時にはジャングルを這う爬虫類のように、時には草原を駆け回る獣のように、時には都会で酔いどれる唄うたいのように、ラテンの猥雑な熱気を持ちながら雨に濡れた野良犬のように、トムウェイツの音楽はロックミュージシャンが本来持っていなければならない格好良さを持っています。

曲はでたらめに創られているわけではなく、かなり計算された構成になっていて、それを本能に忠実な感性でつないでいるのです。野生と理性が共存している。そんなバランスの危うい感じがこの作品の魅力です。まるで前衛映画でも見ているようなイメージ。それは後のダウンバイローという映画に繋がっていきます。曲が短いので曲数も多いのですが、この短さが絶妙なのです。延々と長いサイケな作品だと自己満足に終わってしまうパターンが多いのですが、程よい長さで終わる事によって、この猥雑さが心地良く感じるのです。名盤です。

Singapore

Clap Hands

Cemetery Polka

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[20110701]

SwordfishtrombonesSwordfishtrombones
(1990/06/01)
Tom Waits

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トムウェイツ最大の問題作であり、最高傑作アルバムです。83年の作品ですが、82年には既に完成されていました。しかし、当時契約していたAsylumが、あまりにも独創的な内容の為にリリースを拒んでいました。その為、この作品からIslandレーベルへ移籍して、やっとリリースされた作品になります。これまでのようなジャズの要素はなくなり、全く新しい独自の世界観を表現するようになります。アヴァンギャルドともいえますし、インダストリアル、アブストラクトや後に出て来るグランジの元祖とも言える作品です。

1. Underground
2. Shore Leave
3. Dave The Butcher
4. Johnsburg, Illinois
5. 16 Shells From A Thirty-Ought Six
6. Town With No Cheer
7. In The Neighborhood
8. Just Another Sucker On The Vine
9. Frank's Wild Years
10. Swordfishtrombone
11. Down, Down, Down
12. Soldier's Things
13. Gin Soaked Boy
14. Trouble's Braids
15. Rainbirds

ジャケットからも分かるようにフェリーニの世界観にも似た感じで、ヨーロッパのサーカスやパレード音楽のようなリズム感で、意図的に不協和音を使い、ピアノよりもギターやオルガンが主流になっています。これまで作品を共に創ってきたプロデューサーBones Howeからトムウェイツ自身がプロデュースするようになっています。ドラムもほとんど完全なドラムセットではなく、その辺にあるものを打楽器として使用したり、普通のバンドスタイルとは全く異なるアレンジ構成が斬新です。そしてのアバンギャルドな世界観とトムウェイツのガラガラ声が見事に溶け合った誰にも真似出来ない世界観を生み出しています。

MTVの時代でもあるのでPVも沢山創っています。その映像もかなり斬新でユニークです。アリスインワンダーランドの映画音楽を創るとしたら、正にうってつけのぶっ飛び具合です。In The Neighborhoodがシングルカットされてヒットしています。かなり物議を醸し出した作品ではありますが、ロックファンからは大いに絶賛され、この路線になった事により、以前よりも作品が売れるようになります。当時のデジタルブームの最中に、これほどまでにもアナログでかっこいい作品を創ったトムウェイツはロック界の英雄と言ってもいいでしょう。問答無用の大名盤です。カッチョいいです。

Underground

Shore Leave

Dave The Butcher
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