ディスク:1 1. Lie To Me 2. LowDown 3. 2:19 4. Fish In The Jailhouse 5. Bottom Of The World 6. Lucinda 7. Ain't Goin' Down To The Well 8. Lord I've Been Changed 9. Puttin' On The Dog 10. Road To Peace 11. All The Time 12. The Return Of Jackie and Judy 13. Walk Away 14. Sea Of Love 15. Buzz Fledderjohn 16. Rains On Me ディスク:2 1. Bend Down The Branches 2. You Can Never Hold Back Spring 3. Long Way Home 4. Widow's Grove 5. Little Drop Of Poison 6. Shiny Things 7. World Keeps Turning 8. Tell It To Me 9. Never Let Go 10. Fannin Street 11. Little Man 12. It's Over 13. If I Have To Go 14. Goodnight Irene 15. The Fall Of Troy 16. Take Care Of All My Children 17. Down There By The Train 18. Danny Says 19. Jayne's Blue Wish 20. Young At Heart ディスク:3 1. What Keeps Mankind Alive 2. Children's Story 3. Heigh Ho 4. Army Ants 5. Books Of Moses 6. Bone Chain 7. Two Sisters 8. First Kiss 9. Dog Door 10. Redrum 11. Nirvana 12. Home I'll Never Be 13. Poor Little Lamb 14. Altar Boy 15. The Pontiac 16. Spidey's Wild Ride 17. King Kong 18. On The Road
1枚目の「Brawlers - 喧騒編」ではロックンロールしまくっています。Lie To Meはロカビリーですね。これほどセクシャルなロカビリーは聴いた事が有りません。もっと言えば、これほどロックンロールしているトムウェイツも聴いた事がありません。それほど挑戦的な作品なのです。ボイスパーカッションも得意としています。ヒップホップとは違うアーバンな感じが独特です。しゃがれ声でジャズバラードばっかりやっていた頃からは、これほどバリエーション豊かな作品を出し続けるとは思いもよりませんでした。そのうちネタが切れると思っていました。しかし、自己革新し続けているのです。恐れ多いです。
「Bawlers - 叙情編」ではバラード系になっていて、初期の頃の感じが蘇ります。総体的な集大成な作品になっているように見えて、これまで以上に過激で斬新な内容です。Sea of loveはハニードリッパーもカバーした名曲ですが、ここまでオリエンタルな感じにアレンジするとまるで別の曲ようです。「Bastards - 実験編」ではフェリーニ風のメランコリックでアバンギャルドな世界です。これまでトムウェイツが創り上げてきた世界観が全て詰まっていると言ってもいいでしょう。そしてこれまで以上に豊かな表現力で、更に素晴らしい曲を生み出しています。まだまだ現役なので、これからも過激な作品を生み出してくれる事でしょう。この人ほど硬派にロック界を生き抜いている人はいません。これほどたくさん曲が入っているのに捨て曲が無いと言う恐るべき名盤です。