

リーリトナーがDave Grusinと結成したグループGentle Thoughtsです。メンバーはベースのAnthony Jackson、ドラムはHarvey Mason、サックスとフルートのErnie Watts、パーカッションのSteve Forman、そしてキーボードはDave Grusinというスーパーグループでもありました。発売当時はアナログ盤でしたが、ダイレクト・カッティングという事で、当時のオーディオマニアを喜ばせた作品でもあります。
1. Captain Caribe / Getaway
2. Chanson
3. Meiso
4. Captain Fingers
5. Feel Like Makin' Love
6. Gentle Thoughts
当時はA.O.R.というよりもクロスオーバーとしてブームとなっていました。その牽引者がリーリトナーでした。洗練されていて、おしゃれで、大人の雰囲気をもった
音楽でしたので、当時の日本のニューミュージック界も大きな影響を受けていました。玄人受けするテクニックとイージーリスニングとしても気軽に楽しめる軽快さが両立していたのです。ただし、Gentle Thoughtsとしてのグループでのオリジナルアルバムはこの1枚のみになります。
ほとんどセミアコのギターを弾くリーリトナーですが、その音色はロック界から見るととても斬新でした。ロック界ではクラプトンによるフルボリューム、フルトーンのディストーションが定番になっていますので、微妙にトーン調整された行き届いた音色は、ロック界ではジェフベックくらいしか使っていませんでしたので、このギターの音色を物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、パートによって使い分けられた音色の選択のセンスの良さは見習う所が大きいです。そしてサックスとギターによるユニゾンの高速で正確なタッチも見事です。
Captain Caribe / Getaway
Chanson
Meiso