基本はブラジル
音楽をポップ
フュージュンにしたアレンジの作品なのですが、このアルバムの特徴はジャケットに映し出されているSynthAxeを駆使したサウンドメイキングになります。このシンタックスはシンセギターの一種で、ネックの部分とピックアップの部分の弦が別々についており、MIDIコントローラーとしての役割が大きく、プログラミングしておりたシーケンスによるシンセ音による自動演奏の部分をコントロールしながらリアルタイムの演奏とミキシング出来るものです。
1. Soaring
2. Earth Run
3. If I'm Dreamin' (Don't Wake Me)
4. Watercolors
5. The Sauce
6. Butterfly
7. Hero
8. Sanctuary
9. Water From The Moon
SynthAxeで有名なのがAllan Holdsworthですが、Allan Holdsworthの場合は鬼気迫る使い方をしており、キーボードライクなギター演奏を可能にしています。リーリトナーの場合は、MIDIコントローラーとしての使い方が主で、オーソドックスな使い方だと思います。ギターというよりキーボードに近い楽器だと思った方がいいです。Allan Holdsworthの場合は、普通のギターでもキーボードのような発音をさせたりしますので、その延長としてSynthAxeを使用しています。ですからこの楽器の持ち味が120%以上も引き出されていますが、リーリトナーの場合は一人多重演奏的な使い方になっています。それでもしっかりとコントール出来ているのはさすがです。
ブラジル
音楽の要素をあくまでも発展させている作品ですので、SynthAxeだけではなく、ガットギター出のプレイも追求されています。リーリトナーの一番の持ち味は、どんなに難しい演奏でも、難解に聴かせないという一貫した部分がありますので、特殊な楽器を使っても、聴き易いポップな作品に仕上げています。デスアkら、逆に言うとSynthAxeを使用しているのは前面に出さない方が良かったのですが、この人は結構自己顕示欲も強く、結構これだけ大変な事をやっていますよ、と言うのもアピールしちゃうんですね。それなら、それだけ大変な曲を創ればいいのに、曲自体は売れ線を狙っていると言う矛盾した部分もあります。
Earth Run
If I'm Dreamin'
The Sauce