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[20110816]

THE SPICE OF LIFETHE SPICE OF LIFE
(1993/04/01)
渡辺香津美

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スパイス・オブ・ライフスパイス・オブ・ライフ
(2008/08/06)
渡辺香津美

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87年の作品で、イエス、キングクリムゾン、そして自身のバンド、ブラッフォードのBill Bruford、そして同じくブラッフォードのベーシストJeff Berlinによるトリオとしての作品です。ギターがアランホールズワースになればブラッフォードですが、この三人で演奏したらどうなるかという、化学反応を楽しんで創られた作品です。それだけにブラッフォードとは違うアプローチが生まれています。

1. Melancho
2. Hiper K
3. City
4. Period
5. Unit
6. Na Starovia
7. 林風
8. J.F.K
9. Rage In

かなりプログレに触発されたプレイが目立っていた渡辺香津美でしたから、このトリオでの演奏はかなり刺激的だったと思います。自分のギターボキャブラリーを駆使しながらも、この三人だからこそ生まれた演奏というものが収められています。Bill Brufordはクリムゾンを経て、職人的な演奏も得意になっています。元々はジャズロック系のドラマーだったので、渡辺香津美の要求にもしっかり応えています。

Jeff Berlinのベースも、もう一本ギターがあるかのように、渡辺香津美のギターを映えさせながらも、しっかりとしたフレージングを展開しています。渡辺香津美はMOBOとはまた違った演奏を披露しています。トリオによるインプロビゼーションというのはクリームのようなジャズ的な広がりをロック・フィールドで展開すると言うものに似ています。三人の息がぴったりと合った素晴らしい演奏は、単なる即興とは違う楽曲としての良さもあります。

Hiper K

Period

林風

[20110815]

MOBO SPLASHMOBO SPLASH
(1996/10/25)
渡辺香津美

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MOBO SPLASHMOBO SPLASH
(1996/10/25)
渡辺香津美

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85年の作品でMOBOシリーズ第三弾は桜花爛漫でライブアルバムでした。このアルバムは4作目となります。メンバーはGregg Lee (electric bass)、Shuichi "Ponta" Murakami (drums, percussions)、Nobuyoshi Ino (Z-bass, acoustic bass)、Ichiko Hashimoto (voice)、Kazutoki Umezu (alto sax)、David Sanborn (alto sax)、Michael Brecker (tenor sax)となります。

1. AFTERNOON IN THE DARK
2. SPLASH
3. 十六夜
4. 時には文句も
5. CRISIS 3
6. 瓢箪こまねずみ
7. SYNAPSE
8. 師走はさすがに忙しい

サウンド的には前作を引き継ぎますが、よりフリー度が増しています。スタインバーグのギターは結構線が細いように感じます。セッティングにもよるのでしょうが、ここでのギターサウンドはロバートフィリップを明らかに意識しているかのようなナチュラルトーンでありながらデジタルモジュレーションをかけたような80年代ならではの音になっています。このプロジェクトではハードフュージュンよりもアグレッシヴなものを追求しているようです。

ライトフュージュンなリーリトナーなどのクロスオーバーからは卒業して、それ以前に流行っていたハードフュージュンをもっと80年代ならではのスタイルで発展させたような野心的な部分があると思います。渡辺香津美は早くからパソコンで作曲したりしていますが、アルバムではあくまでもバンドとしてのライブ感を大事にした、互いに触発された演奏から膨らませたプレイの応酬を楽しんでいます。

SPLASH

十六夜

時には文句も

[20110814]

Mobo ClubMobo Club
(1994/09/27)
Kazumi Watanabe

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Mobo ClubMobo Club
(1994/09/27)
Kazumi Watanabe

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84年の作品でMOBOシリーズ第二弾になります。MOBOでは豪華ミュージシャンが参加していましたが、パーマネントにライブが出来るメンバーを揃えてMobo Clubとしました。メンバーはBass – Gregg Lee, Ken Watanabe、Drums – Shuichi Murakami、Percussion – Kiyohiko Semba、Piano, Keyboards, Vocals – Ichiko Hashimoto、Saxophone – Mitsuru Sawamura、Saxophone [Alto] – Akira Sakataという、日本の強力メンバーを揃えました。

1. Fu-Ren
2. Yokan
3. Tsuru-Kame Hinatango
4. Kiken-Ga-Ippai
5. Kyosei Seppun
6 .Sat-Chan
7. Circadian Rhythm
8. Sigma

サウンド的にはプログレといっていいのですが、80年代サウンドも取り入れたザ・リーグ・オブ・ジェントルメン辺りのサウンドに似ています。80年代キングクリムゾンのようなギターシーケンスもやっています。かなり挑発的なサウンドであり、ギターテクニックがなければ誰も真似出来ないロバートフィリップの奏法を平然とやってのけている恐るべき作品です。村上秀一のドラミングも凄いですが、坂田明によるさっちゃんはRCサクセション的なノリがあります。

ジャケットをみても分かるように、愛機をスタイバーグに代えていますね。この頃はギターシンセサイザーも活用していました。当時、六本木のピットインに見に行きましたが、満員で中に入れませんでした。しかし、入り口から渡辺香津美がギターシンセサイザーで奇妙な音を奏でていたのがはっきり聴き取れました。それほど過激だった時期でした。ライブでもかなりアヴァンギャルドな演奏を繰り広げていたのです。その頃の事が良く思い出される作品です。

Fu-Ren

危険がいっぱい

Sat-Chan
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[20110814]

MOBOMOBO
(1996/10/25)
渡辺香津美

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83年の作品で、MOBOプロジェクト第一弾です。アナログ盤では1枚組の作品でしたが、未発表曲も含めて、CDでは2枚組になっています。KAZUMI BANDでのプログレ指向がさらに発展して強力になっています。メンバーはROBBIE SHAKESPERE、MARCUS MILLER、SLY DUNBAR、OMAR HAKIM、STEVE JORDAN、KEI AKAGI、DON GROLNOCK、MICHAEL BRECKERといった豪華メンバーで、80年代を代表する強力リズムセクションを従えての演奏は更に音楽の質を高めたものになっています。

ディスク:1
1. 上海(モボ1号)
2. ヤトケサ(モボ3号)
3. アリシア
4. VOYAGE
5. HALF BLOOD
6. 遠州つばめ返し
ディスク:2
1. AMERICAN SHORT HAIR
2. モボ2号
3. WALK, DON'T RUN
4. ALL BEETS ARE COMING (モボ5号)

もはや一般的に言われているクロスオーバーやフュージュンのレベルは遥かに通り越して別次元の頂で演奏しているような怪演になっています。MARCUS MILLERもこのアルバムではかっこいい演奏をやっています。こういう演奏を聴くと、やはりMARCUS MILLERは凄いベーシストなんだと思います。マイルスとのセッションでは感じませんでしたが。音楽的にはファンクであり、ジャズであり、フュージョンであり、ロックなのですが、そんなジャンルの垣根など最初から無いようなくらいはじけています。

兎も角も渡辺香津美にとっては最絶頂期であり、最高のパフォーマンスが収められています。人気も絶頂期であり、もはやリーリトナーの陰など見当たりません。それくらい独自の音楽性を追究しています。遠州燕返しなど、日本的な題材でのジャズは渡辺香津美にしか創れないような世界観であり、世界の中でも抜群に抜きん出ている作品です。渡辺香津美の最高傑作といってもよい名盤です。

上海(モボ1号)

VOYAGE

HALF BLOOD
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[20110814]

ガネシアガネシア
(1996/10/25)
KAZUMI BAND

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ガネシアガネシア
(1996/10/25)
KAZUMI BAND

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Kazumi Band名義でのセカンドアルバムになります。82年にリリースされました。日本人だけによるスーパーバンドですが、フュージョンというよりプログレ色がさらに強くなっています。プログレもジャズロックやアートロックから発展していったスタイルなので、ジャズ側からもこうしたスタイルのバンドが出てきてもおかしくなかったのですが、海外も含めて、ジャズ側からこうしたサウンドをやっていたのはこのバンドだけです。

1. Riboj
2. Return Of The Bolivian Soong Soong Man
3. Ganaesia
4. Moon Drops
5. Racoon Roll
6. Moenega
7. Jazoo
8. Kago No Nyuansu

かなりロック色が強くなっています。そして80年代ならではのサンプリングも使っているので、昔のプログレは違います。Return Of The Bolivian Soong Soong Manはまるでジェネシスです。この時期は当のプログレバンドは廃れていましたので、80年代のテクノロジーを活かしたプログレサウンドというのはかなり新鮮です。しかもジャズプレイヤーならではの強力な演奏ですから、かなりかっこいいサウンドになっています。

話題にはなりましたが、この手のサウンドが流行る事はありませんでした。何といっても当時はパンクやニューウェイヴのような簡素化したスタイルが主流だったので、ここまで複雑な演奏で売れようとしていたバンドは皆無でした。ジャズ側だからこそ挑戦出来たサウンドであります。そのジャズ側もスムースジャズやライトフュージュンが主流でしたから、相当アナーキーな作品だったのです。今聴いても相当痛快です。素晴らしい名盤です。

Return Of The Bolivian Soong Soong Man

Racoon Roll

[20110814]

DOGATANADOGATANA
(2001/07/20)
渡辺香津美

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Better Days レプリカ・コレクション-7 ドガタナ(DOGATANA)(紙ジャケット仕様)Better Days レプリカ・コレクション-7 ドガタナ(DOGATANA)(紙ジャケット仕様)
(2005/04/20)
渡辺香津美

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81年の作品で、アコースティックギターを使った演奏で統一されています。このアルバムのプロデューサーもMike Mainieriが担当しており、この時期は相当気があっていたようです。そして憧れのLarry Coryellとの競演が実現しています。他のギタリストの競演という形が取られており、山岸潤史、石田長生ともアコースティックギターのデュエットをやっています。

1. Nuevo Espresso
2. Loosey Goosey
3. Ti-Fa-Let
4. Island
5. Diana
6. Waterfall~Autumn
7. Please Don´t Bundle Me
8. Haru No Tsurara

アコースティックギターといっても、ロック的な演奏をやったりと、フュージョンやジャズとは違った面を見せているのも興味深いところです。Nuevo EspressoではMike MainieriのVibraphoneとデュエットしています。アコースティックギターならではのナチュラルなサウンドもありですが、普段のアルバムでは見せていないような側面が多くみられるという点で、ファンにはたまらない作品になっています。

フュージョンギタリストがアコースティックギターに走る傾向が出てきますが、渡辺香津美は彼らとは違う意味でアコースティックギターならではの演奏を披露しています。ジャズギタリストというだけでは収まらない彼の引き出しの広さが浮き彫りにされています。ザギタリスト渡辺香津美としての更なる可能性をのぞかせた作品です。

GAROTA DE IPANEMA

[20110813]

TALK YOU ALL TIGHTTALK YOU ALL TIGHT
(2001/07/20)
KAZUMI BAND

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81年の作品で、この時期の渡辺香津美は絶好調で出すアルバムすべて話題作となっています。このアルバムはKAZUMI BAND名義で、自信のバンドを結成しています。とは言ってもメンバーは渡辺香津美(G)清水靖晃(Ts)笹路正徳(Key)高水健司(B)山木秀夫(Dr)という日本の一流ジャズミュージシャンばかりです。プロデュースは前作同様マイクマイニエリですが、音楽性はかなり異なっています。

1. No Halibut Boogie
2. Mars
3. Bronze
4. Talk You All Tight(Dedicated to the city of Tokyo)
5. The Great Revenge Of The Hong Hong Woman
6. Never Hide Your Face
7. Bathyscaphe
8. Kang-Foo

ジャケットはY.M.O.のような中国的なイメージで、曲名もそれらしきものがあります。フュージュンではありますが、ジャズ色が強かったり、テクノ的だったり、プログレのような現代音楽風のアレンジもあり、バンドメンバーでアイデアを出し合って制作されている事がよく分かります。ニューウェイヴジャズという形容が分かり易いかもしれません。それだけジャズの中でも前衛的な姿勢が貫かれています。初期フュージョンのジャズロック的な自由な爆発性を持っています。

マイルドなクロスオーバーとは違ってかなり攻撃的でもあります。70年代初期のジャズロックのようであり、80年代ならではのニューウェイヴ的な発送を融合した、海外ではみられなかった日本独自の発想はかなり個性的です。デビュー当時のジャズロックよりも発想が全く変わっていますから、かなり強烈です。前作でファンになった人には戸惑いもあるかもしれませんが、この作品により、またファン層を広げていきます。テクノ系、ニューウェイヴ系から熱い視線を注がれていた時期です。

Mars

Talk You All Tight

Bathyscaphe

[20110813]

TO CHI KATO CHI KA
(2001/07/20)
渡辺香津美

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80年の作品で、日本のスーパーミュージシャンを集めたKYLYNと対をなすようにアメリカのスーパーミュージシャンを集めて創られた作品です。プロデューサーはMike Mainieriで、参加ミュージシャンはKenny Kirkland、Marcus Miller、Michael Brecker、Peter Erskine、Sammy Figueroa、Steve Jordan、Tony Levin、Warren Bernhardt、Ed Walsh、Joe Caro、そしてプロデューサーのMike Mainieriも参加しています。

1. LIQUID FINGERS
2. BLACK CANAL
3. TO CHI KA
4. COKUMO ISLAND
5. UNICORN
6. DON'T BE SILLY
7. SAYONARA
8. MANHATTAN FLU DANCE

ジャズミュージシャンなら誰でも憧れるような人たちばかりで、そのメンバーの良さを十分に引き出しながら、独自の音楽性を広げていく事に成功しています。特にベースのMarcus Millerはつまらない作品を創る時とかっこいい作品を創る時がありますが、このアルバムはかっこいい作品の一つとなっています。渡辺香津美のギタープレイも優れたミュージシャン達と交わる事によって、かなり表現力が豊かになっています。それでも、わざと滑らかに演奏したにフレージングは彼ならではのこだわりなのでしょう。

音楽的にはフュージュンスタイルですが、私には全く別物の次元が違う音楽のように聴こえてきます。それほどすべての演奏がジャンルを飛び越えた響きを解き放っているのです。KYLYNは海外のミュージシャンに負けまいと力はいっている感じでしたが、こちらはその辺は余裕というか、気負いはないのですが、音楽に対する緊張感はビシビシと伝わってきます。もはやリーリトナーの後追いではなく、アランホールズワースに近いものになっているのではないでしょうか。これにより世界的にも認められるギタリストとなりました。とても素晴らしい名盤です。

LIQUID FINGERS

TO CHI KA

COKUMO ISLAND
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[20110813]

KYLYNKYLYN
(1994/11/21)
渡辺香津美

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79年の作品で、Y.M.O.のワールドツアーにギタリストとして参加した事からファンの幅も広げていき、その流れでプロジェクトされたオールスターメンバーによる作品です。これまでは日本のミュージシャンに満足できなかったから海外のミュージシャンと作品を創っていましたが、日本ならではのフュージュンを生み出そうという企画でこのプロジェクトが企画されました。プロデューサーは坂本龍一であり、あくまでもクロスオーバー作品なのですが、随所にテクノポップな要素もあって、広くファンを広げるきっかけになった作品です。

1. 199X
2. SONIC BOOM
3. WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN
4. MILESTONES
5. E-DAY PROJECT
6. AKASAKA MOON
7. KYLYN
8. I’LL BE THERE
9. MOTHER TERRA

KYLYNというプロジェクトバンドでもあり、メンバーは坂本龍一 、益田幹夫、矢野顕子 、小原礼 、村上秀一 、高橋ユキヒロ 、Pecker 、向井滋春、本多俊之 、清水靖晃というそうそうたるメンバーです。特に矢野顕子が提供してるWATER WAYS FLOW BACKWARD AGAINでの日本童謡的な旋律での演奏は日本ならではのフュージュンの新しい扉を開いたような作品で、海外にも大きくアプローチできるものです。それ以外の作品はジャズセッションの様相が強く、モードジャズ的な展開になっているものもあります。

それぞれリーダー作品を創れる猛者ばかりの集まりなので、その持ち味を表現するのにジャズセッション的な展開が必要だったのでしょう。日本でもこれだけできるんだと言う強い主張が感じられますが、それだけ素晴らしい演奏が収められています。このプロジェクトでライブアルバムも出していますが、日本のフュージュンシーンならではの個性を発揮出来た名盤となっています。この作品の成功で渡辺香津美はカリスマ的な人気を得ていきます。

199X

SONIC BOOM

WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN
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[20110813]

ヴィレッジ・イン・バブルズヴィレッジ・イン・バブルズ
(2004/12/22)
渡辺香津美withマンハッタン・プレイズ

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これも78年の作品でニューヨークで録音されています。マンハッタン・プレイズをバックにダンサブルな作品に仕上げています。フュージュンの大事な要素であるファンク、そしてリーリトナー達が良く取り入れている南米系のサンバやサルサ、ボサノヴァ的な要素も含めて全体的にダンサブルなリズムを強調した作品になっています。

1. PARK AVENUE
2. DANCE OF CORONA
3. VILLAGE IN BUBBLES
4. MAGIC CARPET
5. MUSTACHE DADDY
6. CRYSTAL RAIN

クロスオーバーの王道作品としては最後の作品となりますが、新しいものに挑戦しようとする意志を強く感じます。ファンキーなグルーヴはニューヨークのミュージシャンだからこそ生み出せる絶妙な演奏が満載です。クロスオーバーブームにのっかりながらも、独自のスタイルは貫いており、他のフュージュンギタリストとは違うユニークなフレージングなど、彼ならではの演奏を確立しようとしています。

エキゾチックなリズムを取り入れながらも、基本はファンクを主体としたアレンジになっているので、トロピカルではなく、都会的な雰囲気になっています。そして時折見せる東洋的なエッセンスも、これからの彼の音楽性の重要な要素となっていきます。一般的に言われているクロスオーバーというスタイルを楽しめるのはこのアルバムまでで、この後は独自の日本発のフュージュンサウンドを追求していく事になります。

PARK AVENUE

[20110812]

LONESOME CATLONESOME CAT
(2001/09/21)
渡辺香津美

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LONESOME CATLONESOME CAT
(1993/10/21)
渡辺香津美

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78年のアルバムでニューヨークで録音されました。渡辺香津美は海外でも通用するギタリストでありましたが、日本ではまだそれを支えられるだけのミュージシャンが育っていなかったというのも理由だったと思いますが、さすがにニューヨークのミュージシャンは素晴らしい演奏で答えています。特にドラムのレニーホワイトの演奏はかなり刺激になっていると思います。

1. Somebody Samebody
2. Mirros
3. Aqua Beauty
4. Blackstone
5. Moving Nozzle
6. Lonesome Cat

ジャケットのアレンピックのギターが印象的ですが、単なるリーリトナーの真似ではない、渡辺香津美 ならではのギタープレイは個性的で、ニューヨークのミュージシャンにもいい刺激を与えたと思います。その相乗効果で素晴らしい演奏が収められています。クロスオーバーという事で、ジャズ的な奏法だけではなく、ロック的なプレイも得意である事がよく分かります。何といってもラリーコリエルが好きな渡辺香津美 ですから、ごつごつとした演奏も持ち味になっています。

滑らか演奏もつっかかるような演奏も演奏表現の幅であり、クロスオーバーというカテゴリーに身を置きながらも自由な演奏を既につかんでいるように感じます。ともかく、日本のミュージシャンとの作品よりも、水を得たような魚のように自在に演奏しまくっています。それでも旋律の端々に日本的な要素も含ませるという余裕もあります。エフェクトの掛け方も結構荒い感じしますが、それもギタリストとしての個性でしょう。

Mirros

Blackstone

Lonesome Cat


[20110811]

マーメイド・ブルーヴァードマーメイド・ブルーヴァード
(1997/10/29)
渡辺香津美

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マーメイド・ブルーヴァードマーメイド・ブルーヴァード
(1997/10/29)
渡辺香津美

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78年の作品で、リーリトナーとジェントルソウツと共演したアルバムになります。クロスーバーブームの真っ直中で、早くもリーリトナーに認められた事によって競演が実現しているといううらやましい限りの作品です。バックメンバーがジェントルソウツのメンバーなので、日本で制作しているよりもバックの演奏も音が際立っています。

1. MERMAID BOULVARD
2. NEPTUNE
3. WALTZ FOR SWEET
4. "Q"
5. SUGAR LOAF EXPRESS
6. POPPY'S WALK
7. GENTLE AFTERNOON

本来レコーディングはマイク録りでアンプからの音を拾うので、スタジオの空気感も含めて録音されていましたが、それだとのノイズも拾い易いので、日本ではライン録りが好まれる傾向にありました。ですからOLIVE'S STEPSでの音は死んでいるような出音でした。それが、海外のミュージシャンと共演したこの作品では、見違えるほど素晴らしいサウンドになっています。やはりめんどくさくてもマイク録りでレコーディングした方が活きたサウンドになるのです。当時の日本のスタジオでは、この大きな違いに気づかない人が多かったのです。

リトナーとギターデュエットする事によって渡辺香津美の演奏もいつも以上に滑らかになっています。OLIVE'S STEPSではにわか仕立てのクロスオーバーサウンドでしたが、ここでは正真正銘の、これぞクロスオーバーサウンドになっています。やはり一流のミュージシャンを目指すなら一流のミュージシャンと交わらなければならないという、矢野顕子の基本姿勢がこの作品を聴いているとよく分かります。見せ場もたくさんあってドラマティックな展開が楽しめる素晴らしい名盤です。

MERMAID BOULVARD

NEPTUNE

SUGAR LOAF EXPRESS
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[20110810]

OLIVE’S STEPOLIVE’S STEP
(2001/09/21)
渡辺香津美

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OLIVE’S STEPOLIVE’S STEP
(1993/10/21)
渡辺香津美

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76年のMILKY SHADEは廃盤になっているので、77年作品のこの台ブレイクアルバムの紹介に入ります。ここからクロスオーバーになります。当時まだリーリトナーが出始めたばかりで、クロスオーバーブームも始まりだしたばかりの時に、日本から、同じように演奏できるギタリストが、タイミングよく作品を出してきたので驚きでした。日本からリーリトナーのように演奏できるギタリストがいた事に驚きでしたし、きちんと同じようなクロスオーバーのアレンジになっている事も驚きでした。しかし、早くからジャズロックをやっていた渡辺香津美にとっては、それはとても自然な流れだったのです。

1. Olive's Step
2. Inner Wind
3. Mellow Sunshine
4. Movin' Npzzie
5. Sky
6. Little Apple
7. Dindi

当時渡辺香津美は若いこだまというNHKラジオのDJをやっていて、ごく自然の自分の音楽をアピールできる環境を持っていた事も大きかったと思いますが、クロスオーバーブームに遅れる事なくやってきたこの作品は大ヒットとなりました。また、メンバーも若いこだまつながりで、坂本龍一(key)、つのだ☆ひろ(ds)、後藤次利、井野信義(b)といったメンバーが揃っています。特に後藤次利は当時からフュージュン系の演奏が得意だったのでうってつけでした。坂本龍一はまだY.M.O.結成前で、このつながりで、ソロアルバムやY.M.O.のツアーメンバーとして渡辺香津美が選ばれていきます。

当時聴いた時は全然海外の作品に負けていないと思っていましたが、今聴くと、やはり日本ならではの厚みのない録音状態になっているが気になります。どこかちゃっちい感じに聴こえるのです。ギタープレイもクロスオーバーを意識しているので、ジャズロック時代よりもおとなしめです。それでも、海外の流れに全く遅れる事なくリアルタイムでこんな作品を創ったというのは、当時の日本の中では驚異的な出来事でした。ここから渡辺香津美のメジャーな活動が始まっていくのです。

Olive's Step

[20110809]

エンドレス・ウェイエンドレス・ウェイ
(2004/12/22)
渡辺香津美トリオ

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エンドレス・ウェイエンドレス・ウェイ
(2004/12/22)
渡辺香津美トリオ

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75年の作品でトリオ編成に向井滋春(tb)、土岐英史(ss)が加わった構成です。トリオメンバーは渡辺香津美(g)、井野信義(b)、倉田在秀(ds)です。内容的にはジャズロックですが、ラリーコリエルのスペイシスを意識したような演奏になっています。渡辺香津美は誰よりもラリーコリエルからの影響を公言していますので、その影響が一番出ている作品だと思います。

1. On The Horizon
2. Sadness
3. Endless Way
4. The Second Wind

ラリーコリエルやジョンマクラフリンの初期の頃のようなフィリージャズジャズロックが融合したようなサウンドですから、不協和音的な響きを随所に絡めています。タイトル曲のEndless Wayではディストーションをかけて、アグレッシヴなジャズロックを展開していますが、それ以外はナチュラルトーンでのフリージャズプレイになっています。

日本で当時これだけの演奏が出来る人間がいたという事自体驚きです。まだ若干21歳の若者による演奏という事で注目はされていましたが、まだまだ世間的には無名の時代です。それでも海外の作品に引けを取らない作品を生み出していたという事は、もっと広く知られるべき事だったと思います。後に別の形で評価されますが、今の二十代前半の若者にこれだけの作品を創れる人間は皆無といっていいでしょう。まだ彼を超えるギタリストは日本からは出ていませんから、50年に一人の天才と呼ぶべきです。

Tokyo Jazz Festival

[20110808]

マンデイ・ブルース(紙ジャケット仕様)マンデイ・ブルース(紙ジャケット仕様)
(2007/05/23)
渡辺香津美

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マンディ・ブルースマンディ・ブルース
(1997/11/21)
渡辺香津美

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75年の作品で、この頃はもうプロとして仕事をしている時で、前作と同じメンバー、つまり渡辺香津美クィンテットでの録音です。このアルバムではジャズロックではなく、普通にジャズギターをプレイしています。今から比べると、かなり渋い演奏です。時代的にジャズロックから入ったと思いますが、大人達との演奏の中で、ジャズギターの世界も極めていたようです。

1. Monday Blues
2. A Child is Born
3. Good Vibes
4. On the Horizen
5. 'Round Midnight
6. Here's That Rainy Day

ジャケットからも分かるように、当時はフルアコを弾いています。グランドファンクとか聴いていた青年が、ここまでギターを極めようとする姿勢は、相当早熟だったと思います。高校卒業後は中牟礼 貞則に師事していたので、そこでジャズギターのいろはを学び取ったようです。渡辺香津美によるギターレッスンも、スケールの練習が多く、ロックギターを練習していた私に取ってはスケールの種類を覚えるのが大変だったので、ペンタトニックだけ練習していました。

ロックギターの教則本は基本曲のコピーをさせるだけなので、応用がきかないギタリストが量産される傾向にありました。つまり、アドリブが出来ないのです。しかし、スケール練習をきっちりやっていれば、アドリブもすらすら弾けちゃうのです。ですから渡辺香津美によるギターレッスンは的を得ていたのです。私としては人の創った曲をコピーして喜ぶより、アドリブからオリジナルの演奏を生み出すことに価値を感じていましたので、渡辺香津美によるギターレッスンの方がありがたく感じるようになっていきます。しかし、それでも、当時はここまで弾けるようにはなれていませんでした。

'Round Midnight

[20110807]

インフィニットインフィニット
(1995/10/25)
渡辺香津美クインテット

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インフィニットインフィニット
(1995/10/25)
渡辺香津美クインテット

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日本でもクロスオーバーが流行るようになっても、日本人でリーリトナーのようにギターが弾ける人が現れるとは思っていませんでした。しかし、渡辺香津美はまったく引けを取らないギタープレイで日本でのクロスオーバーの歴史を築いたのです。このファーストアルバムは71年の作品で、まだクロスオーバーにはなっておらず、ジャズロックになっています。しかも、渡辺香津美はまだ高校生だったのです。

1. INFINITE
2. CORTLY
3. ISOTOPE
4. BLUE BOSSA
5. HERE THAT RAINY DAY

渡辺香津美もロックからギターを始めたギターキッズでしたが、高校生の時には、ここまでジャズギターを演奏できるほどになっている事に驚愕してしまいます。高校生といったらまだハードロックに夢中になるような年頃です。しかし、彼は既にジャズギターどころか、ジャズロックなギタープレイを演奏しているのです。早熟というか、ませているというか、早くから大人達に交じって演奏していたのでしょう。

メンバーは植松孝夫(サックス)、市川秀男(ピアノ)、鈴木良雄(ベース)、日野元彦(ドラム)のクインテット構成です。ジャズのスタンダードを題材にしながらも、ジョンマクラフリンのようなアグレッシヴなギタープレイを既に演奏しています。まだ荒削りなところがありますが、当時の日本で、ここまでギターを演奏できる人はいませんでした。まさに天才の誕生です。

CORTLY

[20110807]

Plays the Sound of Philadelphia - A Tribute to the Music of Gamble & Huff and the Sound of Philadelphia [Import CD]Plays the Sound of Philadelphia - A Tribute to the Music of Gamble & Huff and the Sound of Philadelphia [Import CD]
(2010/12/18)
Larry Carlton

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2011年の作品で、現在の最新作です。フィラデルフィアソウル、つまりフィリーソウルのカバーアルバムになっています。自信のレーベル335 Recordsからのリリースになります。フィリーソウルのソングライターチームGamble & Huffへのトリビュート作品であり、どこかで聴いた事があるようなヒット曲ばかりで、いかにフィリーソウルが世界的に浸透していたかを再認識させられます。

1. Could it be I'm falling in Love
2. Backstabbers
3. If you don't know me by now
4. Drowin' in the the sea of Love
5. I'll be Around
6. You make me feel Brand New
7. Bad Luck
8. Never Give you up
9. Mama can't buy You Love
10. Only the Strong Survive
11. Mighty Love

A.O.R.が改めてニューソウルから発展して生まれたものである事を再認識させられます。そしてこのスタイルが一番ラリーカルトンの得意とする土俵であり、一番似合っていると思います。とても楽しんで演奏している事が素直に伝わってくる作品です。ただ、曲がいいだけに、ギターが主役に聴こえません。ラリーのギターはジャズギター風であり、ナチュラルトーンでいいのですが、他の楽器の方が目立っているように聴こえます。ラリーのギターがレフトに振られていて、センターではないのも意図的だと思います。

シンプリーレッドがカバーしていたIf you don't know me by nowやYou make me feel Brand Newが一番の有名どころですが、他にも素晴らしい曲ばかりです。ブルースではないので、結構抑えめなギタープレイですが、全盛期のラリーカールトンが好きな人にはちょうどいい感じになっています。優しさに溢れていて、朗らかでもあり、とてもセンスのいい作品だと思います。素晴らしい名盤です。これからもきっと素晴らしいインスピレーションを持ったギターを聴かせてくれるギタリストだと思います。

Could it be I'm falling in Love

Backstabbers

If you don't know me by now
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[20110807]

TAKE YOUR PICKTAKE YOUR PICK
(2010/06/02)
Larry Carlton & Tak Matsumoto、松本孝弘 他

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2010年の作品で、日本の松本孝弘(B'z)とコラボレートしたアルバムです。グラミー賞を受賞した作品という事でも話題になりました。私はB'zは所詮J-POPどまりのユニットで、ロックではないと思っていますから大嫌いなのですが、ここでの松本孝弘のギタープレイはそれなりに実力を持ったギタリストとして評価できると思っています。

1. JAZZY BULLETS
2. Nite Crawler 2010
3. THE WAY WE WERE
4. Islands of Japan
5. Neon Blue
6. Tokyo Night
7. hotalu
8. East West Stroll
9. Easy Mystery
10. ao
11. Take Your Pick
12. A girl from China

松本孝弘がロックフィーリング溢れるプレイをしますので、ラリーカールトンはフュージュン的なプレイでアクセントをつけています。JAZZY BULLETSではハードフュージョンのようなユニゾンギターから、ハモる展開になる曲で、B'zとは違う松本孝弘のプレイが聴けるので、きちんと聴いてもいい作品だと思わせてくれます。ギターデュエットによるフレージングが印象的です。この作品の前にRobben Fordとのコラボレートがありましたが、それとは全く違う効果が現れています。

ギブソン社を通じてラリー・カールトンから松本孝弘にアルバム制作を持ちかけたことから実現した作品なので、お互いにギブソンのギターを弾いています。松本孝弘が結構弾けるので、それなりのリスクのあるギタープレイを平気でやっているところが凄いです。お互い巧すぎて逆に緊張感は伝わってこないくらいです。hotaluのような曲では日本的な部分を出していますが、ここまでの演奏になると日本もアメリカも関係ない感じです。基本はウェストコーストサウンドと言えると思います。内容は濃いので、それなりの名盤だと思います。いい作品です。

JAZZY BULLETS

East West Stroll

THE WAY WE WER
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[20110807]

Fire WireFire Wire
(2006/03/07)
Larry Carlton

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2006年、RCAへ移籍してからの作品です。やりたい音楽をやっていいいと言う環境になった事で、かなりロックフィール溢れる作品になっています。前作でのブルース作品とその前のジャムバンド的なフィーリングが融合したような素晴らしい内容になっています。メタリカなどのエンジニアのチャバ・ペトスをプロデュースに起用した事で、ソリッドなロックバンドスタイルにホーンセクションという構成になっています。

1. Inkblot 11
2. Double Cross
3. Naked Truth
4. Surrender
5. Big Trouble
6. Goodbye
7. Dirty Donna's House Party
8. The Prince
9. Sunrise
10. Mean Street

フュージュンギタリストというより、一人のギタリストとしての老練なテクニックと、若々しいまでのインスピレーション溢れるフレージングは見事です。ジャンルを飛び越えているという事で、ロックギタリストとの比較をしてみても、彼ほどセンスのいいフレージングが出来るギタリストは見当たりませんし、フュージュンギタリストがロックプレイをしているパターンでも、ここまで独創的なプレイもお目にかかれていません。

それほど唯一無二なギタリストなのです。ただ早弾きなだけのギタリストには真似の出来ないようなタッチ、それでいてアグレッシヴであり、それでいて官能的という事も付け加えられています。現役ギタリストの中ではナンバーワンではないかと思います。全然これまでのキャリアにあぐらをかいていませんし、現在進行形で進化しているギタリストです。ギターヒーローが不在の現在において、唯一ときめけるギタリストだと思います。素晴らしい名盤です。

Inkblot 11

Double Cross

Goodbye
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[20110806]

Saphire BlueSaphire Blue
(2003/09/30)
Larry Carlton

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2003年の作品で、ホーンセクションありのブルースアルバムになっています。ブルースといっても、シャッフル系のジャンプアップなナンバーからブルージーなバラードまで幅広く演奏しています。ペンタトニックのブルーノートによるギタープレイは、意外とフュージュンの時も使っているので違和感がありません。これはジェフベックもそうですが、フュージュンアレンジでもブルーノートで演奏する事によってロック色が強く出るのです。ラリーのプレイは全部がそうではありませんが、ブルーノートでプレイする事が多いです。

1. Friday Night Shuffle
2. A Pair Of Kings
3. Night Sweats
4. Sapphire Blue
5. 7 For You
6. Slightly Dirty
7. Just An Excuse
8. Take Me Down
9. Room 335 (Bonus Track)

Friday Night Shuffleはシャッフル調の曲でホーンセクションが絡んでくるので、最初はジャズ的な作品かと思うのですが、ラリーのギターがブルーノートでかぶさってきて今回はブルースアルバムなのだと分かります。ブルースギターという事で、かなり官能的なプレイもあります。ここかで色気のあるプレイが出来たのかと感心させられます。エリックラプトンブルースギターの神様ですが、ここまで官能的なギターは聴いた事がありません。

Night Sweatsではラリーカルトンのギターが泣いています。ここまでビブラートを効かせるギタリストだとは思っていなかったので驚きです。ポールコゾフでもここまで色気のあるブビラートは演奏していません。ロックの場合、どうしても男性的に演奏してしまいがちだからです。しかし、ラリーカールトンはロックの看板を背負っている訳ではないので、ここまで妖艶なビブラートを表現できるのです。それにしても、ここまでギターに歌わせているブルースギタリストを私は知りません。それだけ魂がこもった名演奏が記録されています。素晴らしい名盤です。

Friday Night Shuffle

A Pair Of Kings

Night Sweats

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[20110806]

Deep Into ItDeep Into It
(2001/11/12)
Larry Carlton

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Deep Into ItDeep Into It
(2001/11/12)
Larry Carlton

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2001年の作品で、ハーヴェイ・メイソン、レニー・カストロ、リッキー・ピーターソン、ジェリ-・ヘイ、カーク・ウェイラム、ウエンディ・モートンなど豪華ミュージシャンが参加して、かなりパワフルな作品に仕上げています。リズム&ブルースのようなソウルフルなノリと、アシッドジャズのノリをクロスオーバーさせたかっこいい作品です。フォープレイに参加してから、マイペースだったスタイルから、時代や世間の流行に目を向けたようで、この頃はソロ作品でも、その影響が感じられます。

1. Put It Where You Want It
2. Deep Into It
3. Don't Break My Heart
4. I Still Believe
5. Morning Magic
6. It's A Groove Thang
7. Closer To Home
8. I Can't Tell You Why
9. Like Butta'
10. Roll With It
11. Put It Where You Want It

Put It Where You Want Itは古巣クルセダーズのカバーで、サザンファンクのノリもまだ有効だと判断したようです。確かにサザンファンクのグルーヴは現在でもクールだと思います。このインスピレーションが見事にはまってかっこいいアルバムに仕上がっています。70年代フュージュンのようなテクニック重視よりもグルーヴを大事にするようになっている事が大きいと思います。ですから、選曲も自然とグルーヴを重視したものになっています。そこに豪華ミュージシャンが招かれている訳ですから、悪いものが出来るはずがありません。

I Can't Tell You Whyのようなイーグルスのカバーをするのもラリーカールトンらしいところです。この時代のもう一つのムーヴメントであるジャムバンド的な演奏も楽しめます。既に形骸化していたジャズの生き残るべき道として、こうした時代との折り合いが重要になってきますから、ラリーカールトンも正しい判断をしたと思います。素晴らしい名盤です。

Put It Where You Want It

Deep Into It

Morning Magic
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[20110806]

FingerprintsFingerprints
(2000/03/17)
Carlton Larry

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2000年の作品でWarner Bros. Recordsに戻ってからのアルバムになります。ここにきてやっとブレイクビーツを取り入れて、アシッドジャズ的な作品に仕上げています。リーリトナーの後釜としてフォープレイに参加してから、ラリーカールトン健在なりと、ファン以外の人々にもアピールできた事で、再度注目度が上がりました。そして時代にあったこのアルバムは久々にヒットしました。

1. Fingerprints
2. Silky Smooth
3. The Storyteller
4. 'Til I Hurt You
5. Slave Song
6. All Thru The Night
7. Lazy Susan
8. Chicks With Kickstands
9. Gracias
10. Crying Hands

Michael McDonaldをボーカルに迎えるなど、リーリトナーがやっている事に似ているのですが、ギタープレイのタッチが違うので、こちらは、こちらで楽しめます。ブレイクビーツのグルーヴはラリーにブルージーなギタープレイを呼び起こして、かなりソウルフルなギターフレージングが生み出されています。フュージュンもやっとここにきて、サンプリングなどの新しいテクノロジーによって、その形態を変化させようとしています。

生ドラムでもサンプリングのような質感のサウンドにして、ハードディスクレコーディングにより、グルーヴを自在に変化させられる環境は、新しいフュージュンのあり方を生み出しています。ヒップホップも黒人音楽なので、ジャズとの化学変化は自然にできるのです。ただ、複雑にするのが好きなジャズと簡素化が命のヒップホップの妥協点は結構難しいものがあります。しかし、よりアダルトな雰囲気をこのアルバムは生み出す事に成功しています。久々の名盤です。

Fingerprints

'Til I Hurt You

Slave Song
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[20110806]

The GiftThe Gift
(1996/09/24)
Larry Carlton

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ザ・ギフトザ・ギフト
(1996/09/21)
ラリー・カールトン、ミッシェル・カールトン 他

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96年作のラリーカールトンからの音楽の贈り物。これまでの彼の音楽性を集大成したような作品で、エレキギターも、アコースティックギターも使い分けて、ライトフュージュンな内容は、まさにラリーカールトンそのもののような音楽が溢れています。新しさはありませんが、後退もしておらず、無理なく聴けるアルバムです。

1. Ridin' The Treasure
2. Things We Said Today
3. Goin' Nowhere
4. The Gift
5. Shop 'Till You Drop
6. Pammie Dear
7. Osaka Cool
8. My Old Town
9. Mourning Dove
10. Buddy

エレキギターも、ハムバッキングからシングルコイル系のギターを弾き分けて繊細ながらも躍動感に溢れるプレイが展開しています。気負った感じも無いのに、決して保守的な演奏にはならず、最善のプレイに徹しているところは、プロ意識の高さが伺えます。90年代中期にやるような音楽スタイルではありませんが、かなり大真面目に演奏しているところが逆に凄いです。

Things We Said Todayのようなビートルズのカバーは歌ものですが、フュージュンアレンジされたギタープレイはラリーカールトンならではです。この時代はアシッドジャズのようなレアグルーヴが再認識されている時代で、フュージュンとしては扱われ方は低いのですが、あくまでもフュージュン、クロスオーバーというスタイルに徹してる姿は、フュージュンファンからすると頼もしい限りです。

Things We Said Today

The Gift

Shop 'Till You Drop
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[20110805]

Christmas at Our HouseChristmas at Our House
(1995/06/01)
Larry Carlton

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クリスマス・アット・マイ・ハウスクリスマス・アット・マイ・ハウス
(2004/10/27)
ラリー・カールトン、ミッシェル・ピラー 他

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95年の作品で、クリスマスアルバムになっています。定番のクリスマスソングや、ポップスからもカバーしています。ギタリストのクリスマスアルバムなので、ジャズギタープレイになるのかと思いきや、きちんとフュージュンスタイルにアレンジしています。歌ものもありますし、A.O.R.なクリスマスアルバムになっています。

1. The Christmas Song
2. Winter Wonderland
3. Silent Night/ It Came Upon A Midnight Clear
4. White Christmas
5. The Holly And The Ivy
6. Ringing The Bells Of Christmas
7. What Child Is This
8. The Little Drummer Boy
9. Joy To The World
10. My Favorite Things / We Three Kings Of Orient Are
11. The Christmas Song

スリードッグナイトのJoy To The Worldはクリスマスソングという解釈も意外でした。What Child Is Thisではジャズギター風のプレイもしていますが、ほとんどがいつものフュージュンプレイです。ですから、テーマの後にはソロもあります。はたして、実際にクリスマスの日にこのアルバムが似合うかどうかは個人個人の解釈だと思いますが、別にクリスマスでなくてもいいと思える感じです。

ただテーマとしてクリスマスになっているだけで、いつもの作品のリラックスした感じだと言う印象です。特にクリスマスは意識しなくてもいいと思います。それほど雰囲気は出ていません。それでも、いつもとは違う感じになっているので、新鮮な感じで楽しめます。たまにはこんな感じの作品もいいと思います。それほど特筆すべきものも無いのですが、悪くもない作品です。

Ringing The Bells Of Christmas

[20110804]

Kid GlovesKid Gloves
(1992/09/15)
Larry Carlton

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キッド・グローヴスキッド・グローヴス
(2005/10/12)
ラリー・カールトン

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92年の作品で、純粋にフュージュンスタイルを楽しんでいる作品です。スムースジャズのように軽快で滑らかな曲が多く、とてもライトな感覚の作品です。同じタイプのリーリトナーの作品と聴き比べると、明らかにギターのタッチの違いが分かると思います。お互いの性格が、そのプレイに反映されているのです。ラリーカールトンの方が淡白な感じがします。

1. Kid Gloves
2. The Preacher
3. Michele's Whistle
4. Oui Oui Si
5. Heart To Heart
6. Just My Imagination
7. Where Be Mosada?
8. Farm Jazz
9. Terry T.
10. If I Could I Would

ライトフュージュンな感じですが、ただ聴き易いだけの音楽ではなく、良く創り込まれているアレンジが好感が持てます。ラリーのギタープレイも70年代の頃のようにロックフィーリングあふれるフュージュンプレイであり、90年代の作品と呼ぶには、全く時代の流れを無視しているかのようなところがラリーカルトンらしくもあります。TemptationsのかバーであるJust My Imaginationはレゲエにアレンジされています。

一時期ストラトタイプのギターに浮気していたラリーですが、このアルバム辺りから再び335タイプのギターに戻っているようです。ジャケットのギターはフルアコですが、かなり暖かみのある丸みを帯びたギターサウンドが聴けます。かなりポップで、リラックスした演奏なので、気軽に楽しめる作品です。それでいて決してイージーリスニングに終わっていないところがいい感じです。

Kid Gloves

Oui Oui Si

Just My Imagination
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[20110803]

Renegade GentlemanRenegade Gentleman
()
Larry Carlton

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Renegade GentlemanRenegade Gentleman
(1993/08/17)
Larry Carlton

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93年の作品で、リーリトナーと同じGRP Recordsに移籍してからのアルバムになります。90年代という事で、これまでのように流行に触れながら制作するというよりは、やりたい事をやるようになっています。このアルバムはロック色が強くて、ジャズ的な曲もありますが、ロック、ブルース感覚が強く出ています。これまでのようにロック色が強いフュージュンとは違って、ロックそのものな曲をやっています。

1. Crazy Mama
2. R.C.M.
3. Sleep Medicine
4. Cold Day In Hell
5. Antiem
6. Amen A.C.
7. Never Say Naw
8. Farm Jazz
9. Nothin' Comes
10. Bogner
11. Red Hot Poker

Crazy MamaはJ.J. Caleのカバーで、ブルースギター全開のラリーカールトンは70年代初期の頃を思わせます。勿論ギターテクニックも上達している訳ですから、若い頃よりも老練なフレージングを堪能できます。ただ、ファンはこうしたプレイをラリーカールトンには求めていませんので、ちょっと趣味に走ってしまった感のあるアルバムになっています。ロックファンなら楽しめますが、90年代にこんなブルースプレイを聴いても、そんなに感動はしないと思います。

いくらギターテクニックが素晴らしいラリーカールトンだとしても、ロックプレイやブルースギターのテクニックでは、凄いギタリストが山ほどいる訳ですから、それほど驚くようなプレイは出てきません。ただ、デジタル満載の90年代にこんなアナログな作品を出した事は意義があると思います。古いロックファンには90年代の音楽はついていけないところが多々ありましたので、こんなアルバムが出てくれば相当安心できたと思います。しかし、フュージュンの中でのラリーのロックプレイはかっこ良かったですが、もろロックをやると音が軽い感じがするのが残念です。

R.C.M.

Cold Day In Hell

Amen A.C.
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[20110802]

On Solid GroundOn Solid Ground
(1990/10/25)
Larry Carlton

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オン・ソリッド・グラウンドオン・ソリッド・グラウンド
(1996/03/23)
ラリー・カールトン

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89年の作品で、久々にエレキギターを存分に弾きまくっている作品です。MCAレーベルでは最後の作品となるのですが、アレンジがやっと80年代サウンドでのフュージュンになっています。これまで流行の音はそこそこにしか使用していなかったのが、全編いかにも80年代サウンドになっています。既にそのスタイルが廃れていた時期にもかかわらず。

1. Josie
2. All In Good Time
3. The Philosopher
4. Layla
5. On Solid Ground
6. The Waffer
7. Bubble Shuffle
8. Chapter II
9. Honey Samba
10. Sea Space

アレンジは時代遅れ感がありますが、さすがにギターの伸びやかなトーンは久々なのでほれぼれします。Laylaは言わずと知れたエリッククラプトンの曲のカバーです。なんでこの曲をわざわざやるのか意味が分かりませんが、アレンジもロックスタイルでフュージュンの他の曲とは違和感が感じられる選曲になっています。特に新しいイマジネーションが広がる訳でもなく、単なるカバーに終わっているの残念です。

ジャケットからも分かるように、髪もだんだん無くなってきて、風貌が変わり始めていますが、サウンドもこれまでのスタイルとは違って、いい言い方だと都会的になっています。他のフュージュンギタリストがやっている感じと変わりが無くなっているので、これまでのような独特のニュアンスが感じられないので、これをどう思うかは、ファンの間でも様々だと思います。ただ、ギタープレイだけは衰えていないので満足できると思います。

Josie

All In Good Time

The Philosopher
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[20110801]

DiscoveryDiscovery
(1990/10/25)
Larry Carlton

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ディスカヴァリーディスカヴァリー
(2005/10/12)
ラリー・カールトン

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86年の作品で、このアルバムもアコースティックギターで全編演奏しています。本作はフュージュンというよりはA.O.R.色が強く出ていると思います。スムースジャズ的な聴き易さもありますが、ソウルフルでありながら爽やかというリーリトナーの作品に近い感じがします。しかし、ラリーカールトンのギタープレイは他の誰よりもソウルフルです。

1. Hello Tomorrow
2. Those Eyes
3. Knock On Wood
4. Discovery
5. My Home Away From Home
6. March Of The Jazz Angels
7. Minute By Minute
8. Place For Skipper
9. Her Favorite Song

Knock On Woodはサム&デイヴのカバー曲で、こうしたリズム&ブルースの曲をカバーしている事からも、明らかにソウルを意識している作品だと分かります。Minute By Minuteはドゥービーブラザースのカバーで、ウェストコーストサウンドの代表曲でもあります。ジャズ的な曲もありますが、全体的な響きはA.O.R.です。ギタリストとしては、一度アコースティックギターに慣れてしますと、なかなかエレクトリックギターには戻れなくなってしまう事が良くあります。エフェクトに頼らずに自分のピッキングとフィンガリングが直接音に反映するという演奏が身に付いてしまうと、電気で音を増殖するエレキギターはトゥーマッチに思えてくる事があるのです。

おそらくラリーカールトンも、そういう理由でアコースティックギターにこっていた時期だったのでしょう。それでもバックの音に負けないくらいの存在感を出しているのはさすがです。かなりソフティケイテットした作品なので、前作とは少し趣が違うようです。音楽的には充実していますが、ブームは去っているので、世間的にはあまり知られていないアルバムですが、ファンの間では人気の高い作品です。

Hello Tomorrow

Those Eyes

March Of The Jazz Angels
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