81年の作品で、この時期の渡辺香津美は絶好調で出すアルバムすべて話題作となっています。このアルバムはKAZUMI BAND名義で、自信のバンドを結成しています。とは言ってもメンバーは渡辺香津美(G)清水靖晃(Ts)笹路正徳(Key)高水健司(B)山木秀夫(Dr)という日本の一流
ジャズ ミュージシャンばかりです。プロデュースは前作同様マイクマイニエリですが、
音楽 性はかなり異なっています。
1. No Halibut Boogie
2. Mars
3. Bronze
4. Talk You All Tight(Dedicated to the city of Tokyo)
5. The Great Revenge Of The Hong Hong Woman
6. Never Hide Your Face
7. Bathyscaphe
8. Kang-Foo
ジャケットはY.M.O.のような中国的なイメージで、曲名もそれらしきものがあります。
フュージュン ではありますが、
ジャズ 色が強かったり、テクノ的だったり、プログレのような現代
音楽 風のアレンジもあり、バンドメンバーでアイデアを出し合って制作されている事がよく分かります。ニューウェイヴ
ジャズ という形容が分かり易いかもしれません。それだけ
ジャズ の中でも前衛的な姿勢が貫かれています。初期フュージョンの
ジャズ ロック的な自由な爆発性を持っています。
マイルドなクロスオーバーとは違ってかなり攻撃的でもあります。70年代初期の
ジャズ ロックのようであり、80年代ならではのニューウェイヴ的な発送を融合した、海外ではみられなかった日本独自の発想はかなり個性的です。デビュー当時のジャズロックよりも発想が全く変わっていますから、かなり強烈です。前作でファンになった人には戸惑いもあるかもしれませんが、この作品により、またファン層を広げていきます。テクノ系、ニューウェイヴ系から熱い視線を注がれていた時期です。
Mars
VIDEO Talk You All Tight
VIDEO Bathyscaphe
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