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[20110918]

Blondes Have More FunBlondes Have More Fun
(2000/10/02)
Rod Stewart

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78年の作品で、スーパースター扱いされていた時期の最後の作品になります。バンドメンバーは前作から引き継いでいるので、ロック的なサウンドになっていますが、ディスコビートを取り入れたI'm Sexyが大ヒットしました。バラード曲も充実していて、バンドメンバーで曲を創っているので、より結束が強くなっています。それにしても作曲についてはかなり完成度が高くなっています。A.O.R.な

1. Da Ya Think I'm Sexy?
2. Dirty Weekend
3. Ain't Love A Bitch
4. The Best Day Of My Life
5. Is That The Thanks I Get?
6. Attractive Female Wanted
7. Blondes (Have More Fun)
8. Last Summer
9. Standin' In The Shadows Of Love
10. Scarred And Scared

邦題はスーパースターはブロンドがお好きですが、表ジャケットは黒髪の黒人というところがいやらしくもあります。ちなみにDa Ya Think I'm Sexyはブラジルのアーティストの曲をパクったと後になって公言しています。イギリスではパンクの嵐が巻き起こり始めた頃でもあり、全く真逆なセレブ気取りのこのアルバムは大ヒットしました。しかし、若いパンクニューウェイヴの連中に対抗出来たのもここまでで、時代はスーパースターよりも町のロッカーを支持するようになっていきます。

歌詞もよりセクシャルになっていき、セックスシンボル、ロックンロールスーパースターというイメージを最大にアピールした作品になっています。当時ロッドの髪型はオオカミカットと呼ばれていたでしょうか。男からみるとそうでもないのですが、女性にはセックスアピールが伝わっているようで、人気も最高潮でした。この後は徐々に落ちていくのですが、絶好調なだけに音楽の内容もしっかり創り込まれていて申し分ありません。

Da Ya Think I'm Sexy?

The Best Day Of My Life

Attractive Female Wanted
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[20110918]

Foot Loose & Fancy FreeFoot Loose & Fancy Free
(2000/10/02)
Rod Stewart

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77年の作品で、日本では明日へのキックオフという邦題でおなじみのヒットアルバムです。ツアー用のバックバンドを定着させて、ベースには中国系のPhil Chen、ドラムにCarmine Appiceを起用しています。Carmine Appiceはベックボガード&アピスの時に共演する可能性もありましたが、ここでやっと一緒にプレイする事になります。その為に、やたらともっさりと重たいドラムサウンドは、バンドサウンドとしてロック色の強い作品に仕上げています。ギターはメインはJim Creganですが、Steve Cropperなども参加しています。Steve Cropperもジェフベックのオレンジをプロデュースしていましたし、Carmine Appiceも含めてジェフベエクつながりな因縁めいたものを感じます。

1. Hot Legs
2. You're Insane
3. You're In My Heart
4. Born Loose
5. You Keep Me Hangin' On
6. (If Lovin' You Is Wrong) I Don't Want to Be Right
7. You Got A Nerve
8. I Was Only Joking

Hot Legs、I Was Only Joking、You're In My Heartがシングルカットされ大ヒットしました。You Keep Me Hangin' OnはCarmine Appiceがいたヴァニラファッジもカバーしたシュープリームスの曲ですが、ロッド節に仕上げています。前作くらいから歌詞も秘め事を思わせる曲が増え、このアルバムではより色気のある歌い方を身につけ、セックスシンボルとしても世界的になり、いつもそばには美女を連れ添わせ、プレイボーイ的なスーパースターとしてよりパンクロックとは真逆な立ち位置に存在し続けます。

ファンキーなアレンジのファンクロックもやっていたりしています。時代はディスコブームでもあり、踊れる曲がこの頃から売れる曲となりました。ディスコサウンドはこの次になりますが、ファンキーなロックは時代に合わせたサウンドになっています。ロッドはミックジャガーを手本にしていたようなところもあり、ストーンズも当時はファンキーな曲をやるようになっています。男の色気ムンムンな作品ですが、久々にロックを感じさせてくれる名盤となりました。それでもバラードのYou're In My Heartは最高の名曲だと思います。

Hot Legs

You're Insane

You're In My Heart
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[20110918]

Night on the TownNight on the Town
(2011/03/22)
Rod Stewart

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76年の作品で、前作同様Tom DowdがプロデュースでDonald DunnやSteve Cropper、David Lindleyの他にJoe Walshも参加しています。キーボードではDavid Fosterが参加しているので、A.O.R.の要素も取り入れようとしていますが、それほどでもありません。ニューソウルな感じを出していますが、垢抜けしすぎて、それまでのロッドを求めていると失望してしまいます。これはこれで新しいロッドなのだと言い聞かせないといけません。ストリングスアレンジにはArif Mardinが加わり、今回のホーンセクションはTower of Powerが担当しています。当時のアメリカで考えうる最高のスタッフが制作しているだけに、このアルバムも大ヒットしました。

1. Tonight's The Night (Gonna Be Alright)
2. The First Cut Is The Deepest
3. Fool For You
4. The Killing Of Georgie (Part I & II)
5. The Balltrap
6. Pretty Flamingo
7. Big Bayou
8. The Wild Side Of Life
9. Trade Winds

Tonight's The Nightが大ヒットしました。このアルバムでは前半がバラード曲で後半がロックンロールになっています。当時はこうした構成が流行っていたようですが、聴く方としてはバラエティー豊かに曲順は考えて欲しかったというのが正直なところです。ですからアルバム全体としての印象はそれほどよろしくありません。逆に散漫な感じがしてしまうのです。Big Bayouのように、アメリカのサザンロック的なキーワードが出ています。完全にアメリカ人になってしまった感じです。

イギリスを捨てる事によって得た名声。彼は英国に取っては裏切り者であり、当時の最悪な社会事情からはパンクロックが生まれていきます。パンクロックに取ってはロッドのような存在はブクブクに太った豚であり、商業ロックとして槍玉に挙げられるような存在なのでありますが、どういう訳か、アメリカに渡っても英国での人気は下がっておらず、酒と女とサッカーが大好きなスーパースターとして君臨し続けます。

Tonight's The Night

The First Cut Is The Deepest

Fool For You
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[20110918]

Atlantic CrossingAtlantic Crossing
(2011/03/22)
Rod Stewart

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75年の作品で、フェイセスを解散して、本格的にソロ活動をするにあたり、税金の高いイギリスを離れて活動の場をアメリカに移してアメリカのマーケットをターゲットにした活動を始めた作品で、アルバムタイトルも大西洋を股にかけるような意味合いがあります。その結果世界的にもスーパースターとしての成功をおさめていく事になります。それまではブリティッシュロックファンに支持されていた人気も一気に世界のポップファンの心をつかんでいきます。

1. Three Time Loser
2. Alright For An Hour
3. All In The Name Of Rock 'N' Roll
4. Drift Away
5. Stone Cold Sober
6. I Don't Want To Talk About It
7. It's Not The Spotlight
8. This Old Heart Of Mine
9. Still Love You
10. Sailing

レーベルもワーナーに移籍してアメリカをターゲットに入れるという事で、プロデューサーにTom Dowdを起用しています。アナログ盤のA面がファーストサイドで、ロックンロールナンバーが並べられています。B面はスローサイドでバラードを揃えています。当時は、こうした構成のアルバムって結構あったのですが、アルバムのトータル感としては、バラードもロックンロールも織り交ぜて聴き飽きさせないような配慮が当時は無かったと思います。

バックメンバーもフェイセスのメンバーではないので、これまでの作品とは違った印象になっています。アメリカのミュージシャンと起用していて、特にSteve Cropper はStone Cold Soberの作曲でも参加しています。他にDonald "Duck" Dunn、David LindleyやThe Memphis Hornsなどがバックアップしています。Rita Coolidgeでも有名な I Don't Want To Talk About ItとSailingのバラード曲が大ヒットしています。特にSailingはロッドの一番の代表曲であり、英国では国家並みに愛されている曲であります。フォークカントリーな曲もありますが、これまでのようなブリティッシュトラッドとは違ってアメリカ的になっています。そして絶対的に人気を獲得した作品でもあります。

Three Time Loser

All In The Name Of Rock 'N' Roll

Stone Cold Sober
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[20110917]

SmilerSmiler
(2005/10/25)
Rod Stewart

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74年の作品で、フェイセス時代にリリースした最後のソロアルバムになります。ですからフェイセスのメンバーが参加した最後の作品になります。この後はアメリカ向けのポップな作品になっていきますので、ロック色の強い時代の最後の作品になります。そしてトラッドフォーク色もこの作品までになりますので、ロッドスチュアートの最初のイメージを感じさせてくれる最後のアルバムとなります。

1. Sweet Little Rock 'N' Roller
2. Lochinvar
3. Farewell
4. Sailor
5. Bring It On Home To Me/You Send Me
6. Let Me Be Your Car
7. (You Make Me Feel Like) A Natural Man
8. Dixie Toot
9. Hard Road
10. I've Grown Accustomed To Her Face (Instrumental)
11. Girl From The North Country
12. Mine For Me

ライブで受けるSweet Little Rock 'N' Rollerが入っています。そしてポールマッカートニーが提供したMine For Meも話題となりました。Let Me Be Your Carでは作曲者のElton Johnがボーカルで参加しています。ロッドはエルトンの曲を気に入っていて、良くカバーしていますし、the whoのトミーでは二人ともピンボールの魔術師を演じています。Bring It On Home To Me/You Send Meはロックンロールのカバー曲としては定番ですが、ロッド節になっています。A Natural Manはキャロルキングが作曲したアレサフランクリンのA Natural Womanのカバーで、Manにして歌っています。

トラッドフォークとストーンズ的なロックンロールが多くなっています。特にLet Me Be Your Carの速度は彼の曲の中では一番速くなっていると思います。ここまでの時代はカントリーロックやフォークロックのロッドスチュアート版といった印象が強いですが、フェイセスの解散は時代の節目でもあり、この次からは違うスタイルを身につけていきます。ですからロックファンとしてはこのアルバムまでは満足出来ると思います。この次からは賛否両論でしょう。完全にショービジネスな作品になっていきますので、硬派なロッドはここまでです。この後はあえて軟派なスーパースターを演じていきます。

Sweet Little Rock 'N' Roller

Lochinvar

Farewell
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[20110917]

Never a Dull MomentNever a Dull Moment
(2004/07/20)
Rod Stewart

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72年の作品で、フェイセスのアルバム、ウー・ラ・ラ・と制作時期が重なった事もあって、フェイセスの解散の要因ともなったアルバムです。しかし、バックにはフェイセスのメンバーが参加していて、フェイセスのライブでもレパートリーになっている曲がたくさんあります。バンドでもソロでもスーパースターになったロッドですが、バンドとしてはロッドばかりが目立つばかりではなく、ソロ活動がバンドにまで影響を及ぼすようになり、それがプラスにはたらけば良いが、マイナスになると亀裂が生じてしまうのです。

1. True Blue
2. Lost Paraguayos
3. Mama You Been On My Mind
4. Italian Girls
5. Angel
6. Interludings
7. You Wear It Well
8. I'd Rather Go Blind
9. Twistin' The Night Away

ロッドのしゃがれ声は黒人のそれとは違って独特なもので、酒とタバコでしゃがれた声は、他の誰も真似出来ない唯一無二の声質であります。それ故にジェフベックもベック、ボガード&アピスを結成する時にはロッドをリードシンガーに選んでいたのですが、ロッドはフェイセスを選んだのでした。フェイセスはライブでは酒をあおりながら演奏するという酔いどれバンドであり、そのルーズなノリがこのアルバムにも現れています。基本的には前作の成功の影響を受けていますが、フェイセスの作品との区別がつかないような内容になっています。

それほどある程度音楽スタイルが確立されてきていたのです。英国では国民的なバンドにまで成長したフェイセスとロッドの人気は相当なものだったのですが、英国以外ではロッドの人気はありましたが、フェイセスの人気はそれほどではありませんでした。酒と女とロックンロールという絵に描いたようなスーパースターのイメージそのままのロッドスチュアートは、やがてバンドよりもソロシンガーとして活躍していく事になるのですが、ソロとしてやっていけるだけの実力と人気が良く伝わってくる絶頂期の作品であります。

True Blue

Lost Paraguayos

Mama You Been On My Mind
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[20110917]

Every Picture Tells a StoryEvery Picture Tells a Story
(1998/03/31)
Rod Stewart

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71年の作品で、初めてイギリスでもアメリカでもNo.1を獲得したヒット作品となりました。フェイセスも地道なライブ活動の末に栄光を獲得しましたが、ソロでもついにスーパースターの地位を獲得した作品となります。一番の要因は彼の最初のビッグヒットMaggie Mayが収録されているからです。このトラッドフォークロックな曲が英国の国民性に大きく訴えて大ヒットとなりました。フェイセスの人気も、この曲につられたところがあります。

1. Every Picture Tells A Story
2. Seems Like A Long Time
3. That's All Right
4. Tomorrow Is A Long Time
5. Maggie May
6. Mandolin Wind
7. (I Know) I'm Losing You
8. (Find A) Reason To Believe

内容的には前作と同じなので、両方とも名盤なのですが、このアルバムがヒットした事により前作も売れるようになります。まさにビッグヒットアルバムなのです。ジャケットにもあるように、マイクスタンドを抱えて歌う、ロックボーカリストの当たり前になっているライブパフォーマンスもロッドスチュアートが元祖となります。ハードロックではロバートプラントがそのスタイルを確立させましたが、ロックボーカリストとしてのイメージはミックジャガーと共にロッドスチュアートが植え付けた事になります。

そのスタイルが音楽的に完成されているのがこのアルバムと言えます。バックメンバーにはフェイセスのメンバーが揃っている事もあって、タイトル曲のEvery Picture Tells a StoryやI'm Losing Youなどは、フェイセスのライブでも定番となるくらいバンドとしてのレパートリーになっています。カバー曲も多いですが、それはシンガーとしてのロッドの力量を証明する為の曲であり、そのアレンジ、歌い方に至るまで、独特な世界観を創りだしています。Amazing Graceを歌うロックシンガーなんて、当時はロッドしかいなかったのです。女性バックコーラスをつけて、ゴスペル調のソウルフルな曲が多くなり、更に自身の音楽性を確立させた名盤です。

Every Picture Tells A Story

Seems Like A Long Time

Tomorrow Is A Long Time
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[20110917]

Gasoline AlleyGasoline Alley
(1998/03/31)
Rod Stewart

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70年の作品で、ロンウッドと共にフェイセスに参加した直後にリリースされたアルバムです。ロッドスチュアートはバンドをやりながらもソロアルバムを平行して出して、両方を成功させていく事になります。このアルバムは歴史的な名盤ではありますが、当時はまだ売れておらず、バンドも演奏と同じで徐々に盛り上げていく事になります。しかし、内容は素晴らしいもので、世界的に売れた作品よりもかっこいいのです。

1. Gasoline Alley
2. It's All Over Now
3. Only A Hobo
4. My Way Of Giving
5. Country Comforts
6. Cut Across Shorty
7. Lady Day
8. Jo's Lament
9. You're My Girl (I Don't Want To Discuss It)

当時はアメリカではフォークロックが流行っていましたが、イギリスでは、トラッドフォークやケルトミュージックのような英国ならではのフォークソングとロックを融合させた音楽が流行っていました。スコットランド出身のロッドスチュアートも、そうした音楽を自分のスタイルとして音楽を創っています。そうしてトラッドフォークロックの名曲となるタイトル曲のGasoline Alleyをロンウッドと共に制作しています。ケルト的なメロディーとロック的なアレンジが素晴らしい独特の曲になっています。演奏は後半グダグダになったまま録音されていますが、そこはストーンズ的にかっこ良く聴こえてくるのがロックの不思議なところです。

ソロではカバー曲も多いのですが、アレンジの仕方はジェフベックグループでやっていたような、独特なロッド節に作り替えていて、オリジナルのようにかっこ良いものが多いです。Bobby WomackのIt's All Over Nowはストーンズもカバーしていました。Bob DylanのOnly a Hobo、Elton JohnのCountry Comfortなど、まるで自分の歌にしてしまっています。My Way of Givingはフェイセスの前身スモールフェイセスのカバーです。一番かっこいいのがCut Across Shortyで、Eddie Cochranのカバーですが、フェイセスで身に付けていく、徐々に盛り上げていくライブ向きの曲に仕上げています。超かっこいいです。You're My Girlはファンクロックなアレンジで、一番ロック的なアレンジになっています。これも超かっこいいです。

世界的に売れるようになる頃にはポップになってしまいますので、ロックファンとしては、この頃の作品こそがロッドスチュアートのかっこ良かった時期として評価すべきです。私も個人的にはロッドの作品の中では一番好きなアルバムでありますし、これこそが最高傑作であり、歴史的な名盤だと断言したいと思います。

Gasoline Alley
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[20110916]

ロッド・スチュワート・アルバム(アン・オールド・レインコート・ウォント・エヴァー・レット・ユー・ダウン)(紙ジャケット仕様)ロッド・スチュワート・アルバム(アン・オールド・レインコート・ウォント・エヴァー・レット・ユー・ダウン)(紙ジャケット仕様)
(2009/02/25)
ロッド・スチュワート

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ロック名盤シリーズを再開いたします。ジェフベックグループからフェイセスに参加して、フェイセスをイギリスの国民的なバンドまで押し上げたロッドスチュアートです。このファーストソロアルバムはジェフベックグループを脱退した後に制作されました。既にフェイセスのような同じコードパターンを徐々に盛り上げていく手法が行われており、ロッドスチュアートサウンドは完成されていると言ってもいい出来映えです。

1. Street Fighting Man
2. Man Of Constant Sorrow
3. Blind Prayer
4. Handbags & Gladrags
5. An Old Raincoat Won't Ever Let You Down
6. I Wouldn't Ever Change A Thing
7. Cindy's Lament
8. Dirty Old Town

Street Fighting Manはストーンズのカバーですが、ストーンズのミッドナイトランブラーのような徐々に盛り上げていく手法が使われており、エンディングにおけるリフも独特でかっこいいです。バックメンバーにはRonnie Woodをはじめとする後のフェイセスのメンバーが揃っています。そしてEL&P結成前のKeith EmersonがI Wouldn't Ever Change a Thingにオルガンで参加しています。

黒人のようなしゃがれ声で歌える白人シンガーとしてロッドスチュアートは高く評価されており、スコットランド出身という事で、ケルトやトラディショナルなどの要素を持った曲をロックテイストにアレンジして、イギリスでは国民的なスーパースターになっていくのですが、このファーストアルバムは、後のヒット作品に比べると評価は高くありません。しかし、既に相当かっこいいです。ジェフベックとフェイセスのかっこよさをを、もっとスマートにこなしている感じがたまりません。後のアルバムよりも本来は高く評価されるべきロックアルバムです。名盤です。

Street Fighting Man

Man Of Constant Sorrow

Blind Prayer
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[20110915]

40年目の虹40年目の虹
(2011/07/20)
高中正義

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2011年、今年の作品で、現在の最新作になります。昔の栄光にすがる感じが又出てしまいました。虹伝説にちなんだ作品ですが、プログレにはなっていません。そして又BLUE LAGOONのバージョン違いを演奏しています。この曲しか無い訳ではないのに、ちょっとこだわりすぎな感じです。忙しい中での制作だったようですが、昔ほど忙しくもないと思いすので、もっとしっかり創って欲しかったと思います。

1.『夏窓』
2. Nightmare
3. 40年目の虹
4. Alone
5. Walking Toward the Rainbow
6. Seasons
7. 夏の日の恋
8. BLUE LAGOON‘K’
9. 南方囃子
10. ミスター
11. Left Alone
12. YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE

韓国のアイドルKARAのMISTERをカバーしているというミーハーぶりも、昔から変わっていない感じもします。昔の曲のライブバージョンを入れていたり、数合わせで入れられている曲もあり、新作というには満足出来るものではありません。アルバムをリリースするのならしっかりと時間をかけて創って欲しいところですが、40周年記念という事で間に合わせで創られた感じがします。

過去を振り返らない孤高のギタリストであって欲しいところですが、カラをカバーしているように、結構ミーハーなところはミカバンド時代からあり、その軟派な感じがリゾートミュージックを生んだ訳なので、これぞ高中らしい40周年の祝い方だと思います。

毎年夏高齢のジャズ名盤シリーズは、今年はこれにて終わります。今年は節電の為に暑い夏となりました。私も最初節電を心がけていましたが、パソコンのグラフィックカードが焼け付いてしまい修理に出すはめになりました。それでパソコンを守る為に、冷房はガンガンに効かせるようになりました。といっても夜中に使うので、使用量が低い時間帯での使用だったので、問題なかったと思います。早く電気供給の改善を行ってもらい、来年の夏はもう少し我慢が少なくなるようにしてもらいたいものです。

Nightmare

LEFT ALONE

YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE
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[20110914]

軽井沢白昼夢軽井沢白昼夢
(2010/07/21)
高中正義

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2010年の作品で、テーマは夏でも軽井沢での夏になります。つまり大人の夏という事です。軽井沢に住んでいる高中が、軽井沢のスタジオで録音した作品です。年を取ってからは、無理して昔みたいな曲も創っていましたが、基本はミディアムテンポのじっくりと聴かせる曲を創るようになっていて、このアルバムはそんな無理をしていない現在の高中の音楽が素直に創られています。

1. 風がいいよね
2. TONO
3. 月と金星
4. WINDING ROAD
5. 卒業~蜃気楼の山へ~
6. Blue Lagoon Surf
7. ミステリーの小径
8. キツツキ
9. BBQ
10. LAGOON DAYDREAM

TONOは自殺したトノヴァンこと、加藤和彦への追悼曲となっています。泣きのギターと優しいタッチが感情豊かに演奏されています。ここまで感情をストレートに出している曲も珍しいと思います。夏なので海のイメージもありますが、海というよりはせせらぐ小川と言った感じでしょうか。まさに、はしゃがない大人の夏です。Blue Lagoon Surfだけノリノリの曲です。プレゼントされたモズライトで演奏しており、ベンチャーズのようなミュート奏法、ピックによるスクラッチ、テケテケテケなど子供のようにはしゃいでいます。

LAGOONに頼っている感じもありますが、基本は現在進行形の高中正義の音楽スタイルを貫いています。LAGOON DAYDREAMは昔とは違う太いギターサウンドですし、少しも海を感じさせません。まさに白昼夢なのです。もはやフュージョンでもなく、タカナカサウンドなのです。ロックポップスの分類でいいと思います。それでもいろんな要素が混じっているのでフュージョンとも言えますが、大人が楽しみながらも、年齢に関係なく楽しめる作品に仕上がっています。

TONO

月と金星

卒業~蜃気楼の山へ
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[20110913]

夏道夏道
(2009/07/22)
高中正義

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2009年の作品です。2006年にはSadistic Takanakaというライブで演奏したミカバンドの曲を集めた作品をリリースしていましたが、久々のオリジナルスタジオ作品になります。テーマは今回も夏ですが、海に限定されておらず、これも夏休みのイメージでしょうか。今回は中学生くらいの夏休みのような気がします。宇宙人に出会ったり、いろんな体験を経て、夏を大人へと近づけてくれるのです。

1. 甘夏時間
2. はじくぜ!BABY
3. 哀愁の宇宙人
4. 一番好きな海の色
5. 空飛ぶ夢
6. 夏道
7. BLUES BIRDS
8. Noguhissos
9. talk lesson
10. 一番好きな海の色(ina Version)

ワーミーペダルという、ピッチチェンジをペダルで行うアタッチメントを駆使して、ギターで言葉を表現しようとしています。ピッチチェンジをペダル操作によってベンダーのようにオクターブ以上の音程をスライドさせられるのです。ですからベンダーよりも強烈な音程操作が出来るのです。それ以外にもフィンガリングとスライドの組み合わせによるギタープレイで夏らしさを表現しています。これはいつものテクニックですね。

夏休みのイメージですから、リゾートなイメージとは違って、日本の夏の一コマのような曲が和みます。高中の夏というより、ベンチャーズの夏を高中流に表現したような、アナログな夏のイメージでしょうか。昔と同じような曲をやる必要も無く、新しい高中の夏を届けてくれています。これでいいと思います。もう昔のイメージにとらわれる事無く、存分にギターを弾きまくって欲しいと思います。

はじくぜ!BABY

一番好きな海の色

空飛ぶ夢
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[20110912]

Surf&turfSurf&turf
(2004/07/22)
高中正義

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ライブ音源ばかりリリースしていた高中ですが、2004年に久々にオリジナルスタジオ盤をリリースしました。やはりテーマは夏のようです。しかし、いつものように昔のヒット曲にたよるようなところがあります。なぜ新曲だけで勝負しないのか、年のせいなのか。新曲は創っているだけにもったいない感じがします。

1. 夏瓶
2. 海中楽園
3. TAKANAKA WALKIN' MEDLEY
4. Sayonara! Bahamas
5. 一天の曇りなし
6. Latin Blues
7. ISLAND TO HEAVEN

ノリのいい曲が多く、昔のヒット曲のメドレーを演奏したTAKANAKA WALKIN' MEDLEY は高中の軽井沢宅のトレッドミルの上で本人がウォーキングしながらギターを弾き録音されたというもので、普通に弾くよりノリの良い仕上がりとなったということになっています。確かに演奏に動きがあるとノリが良くなりますが、ラフな感じにもなります。参加ミュージシャンは斉藤ノブ、則竹裕、松原秀樹、難波弘之、小林信吾とおなじみの顔ぶれです。セッション形式での録音だと思えば、オマケのような曲になります。

新曲で創っている曲は、いつもながらしっかりとしたアレンジで、聴き応えがありますが、昔のヒット曲があると、そればかりが目立ってしまいます。ライブ盤でもさんざん聴かされいる曲ばかりなので、今更、と感じてしまいます。新曲で十分勝負出来るのだから、更に新境地を拓いてもらいたいというのが、私の個人的な感想になります。ミュージシャンは生涯挑戦者であって欲しい。

TAKANAKA WALKIN' MEDLEY

Sayonara! Bahamas

一天の曇りなし

[20110912]

今場所は全場所優勝した日馬富士の綱取りと、琴奨菊の大関取りが注目されています。どちらも白星スタートですが、日馬富士は気負いすぎてバタバタした試合内容でした。どの場所も白鵬が優勝候補ですので、優勝するには全勝をキープするしかありません。

上位陣の初日の結果
白鵬 ○ 寄り切り ● 阿覧
日馬富士 ○ 掛け投げ ● 豊ノ島
豊真将 ○ 押し出し ● 把瑠都
隠岐の海 ○ 引き落とし ● 琴欧洲
琴奨菊 ○ 小手投げ ● 若の里
嘉風 ● 突き落とし ○ 稀勢の里
鶴竜 ○ 押し出し ● 豪風


豊真将が先場所の調子の良さを持続させて把瑠都に押し勝ちました。把瑠都は根本的に相撲の取り口を考え直さないとだめだと思います。若手や中堅も安定した力士が増えてきていますので、そろそろ世代交代があってもいいと思いますが、上位陣もなかなか譲ってはくれません。鶴竜も大関取りに向けて飛躍してくれると思います。まだまだ暑い日が続きますが、土俵上も白熱した取り組みが繰り広げられる事を期待したいと思います。

鶴竜 vs 豪風

日馬富士 vs 豊ノ島

白鵬 vs 阿覧
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[20110911]

The Moon RoseThe Moon Rose
(2002/09/19)
高中正義

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2002年の作品で、ジャケットには三たびGOBLINが登場しています。虹伝説の続編のようでもありますが、コンセプトアルバムにはなっておらず、いろんなタイプの曲が創られています。アコースティックギターでセルフカバーしたり、ブレイクビーツであったり、夏をイメージしたフュージョンであったり、プログレであったり、これまでやってきたスタイルを全て詰め込んだような作品です。

1. The Moon Rose
2. Jessica
3. Denen Calypso
4. Acoustic "SAUDADE” 
5. 渚モデラート'95~What's going on(LIVE)
6. Jamaica '95(LIVE)
7. Denen Calypso
8. 憧れのセーシェル諸島
9. Nivram
10. LOVE'S THEME
11. The Sunset Valley
12. 田園 (ベートーヴェン:田園交響曲 第1楽章より抜粋)
13. Dolphin's home~FURUSATO

ここにきて昔のヒット曲をカバーする事が多くなっています。昔ほど売れなくなっているのも事実なので、何とか話題創りをしようとがんばっている感じがします。もう十分たくさんの作品を創ってきましたので、こういう作品を創ってしまうの悪くはないと思いますが、まだ実力は衰えていないので、全くの新しいオリジナルだけで勝負しても良かったと思います。現に新曲の出来は悪くないのです。

昔のヒット曲のような曲はいくらでも作れるだけの作曲力は持っていますので、昔のヒット曲に頼るのはどうも納得がいきません。総体的にはゆったりとした曲が多くなっていて、夏の夜というイメージなのでしょうか。新しさはありますが、どこか生き残りをかけて頑張っている感じがします。まだまだ十分挑戦者として通用すると思うのですが、どこかに売り上げを気にしているようなところを匂わせるような作品が続いているので、再びハングリーな感じを取り戻してほしいものです。

The Moon Rose

渚モデラート'95~What's going on

Jamaica '95(LIVE)
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[20110911]

GUITAR DREAMGUITAR DREAM
(2001/07/18)
高中正義

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2001年にデビュー30周年を記念して制作されたアルバムです。往年の高中サウンドが蘇っています。サマーブリーズを思わせるフュージョンスタイルの復活です。そして往年のヒット曲のライブバージョンも収められています。昔からのファンも喜ぶような内容になっています。ラテンのリズムと夏の海。そんな昔ながらのサウンドを出し惜しみなく披露しています。

1. BAYSTREET DRIVE
2. SUNA HAMA
3. GOLEM
4. Bella Donna
5. DEAR CARLOS
6. OOOH WHAT YOU DO TO ME
7. PURPLE RIDER
8. LAGOON FLIGHT
9. READY TO FLY LIVE
10. KUROFUNE 93 LIVE
11. SAYONARA FUJISAN
12. KISS YOUR HELMET

ギタリストとしての高中正義の軌跡をたどるように、ファーストアルバムからのイメージを21世紀になっても古くさく感じさせないような、活き活きとした演奏で表現しています。久々の生演奏によるフュージョンなので、とても新鮮に感じます。楽しい音楽は時代が変わっても色あせないのかもしれません。誰もが高中に抱いているイメージそのものな作品に仕上がっています。

集大成的な意味もあるのでしょうが、新しい事は何もやっていません、昔やっていた事と何も変わらないのに、これほど素直に楽しめるというのも面白いものです。やはり生演奏で、説得力のあるプレイは、時代に関係なく、心に響くものがあるのです。音楽なんて、太古の世界から存在しているものですし、いろんな音楽に慣れ親しんでいる現代でも、真っ当な演奏を目の当たりにすれば、それは、どんな音楽でも心に響くものなのです。

BAYSTREET DRIVE

DEAR CARLOS

LAGOON FLIGHT
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[20110911]

HunplugedHunpluged
(2000/07/19)
高中正義

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HunplugedHunpluged
(2000/07/19)
高中正義

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2001年の作品で、東芝EMIからLagoon Recordsへ移籍してからの最初の作品になります。アコースティックギターだけで演奏するという、アンプラグドブームにのせて創られた作品ですが、セミアコギターも使っているので、半分プラグドで、Hunplugedというタイトルになっています。久々にリーリトナーをゲストに迎えています。

1. BLUE LAGOON
2. MY HEART WILL GO ON
3. ALONE
4. OH! TENGO SUERTE
5. SHEPHERD MOONS
6. MEDLEY 9
7. NEIKI
8. おおぞらをとぶHeavenly Flight
9. MARBLE HALLS
10. バハマの波音

曲は自分の曲のセルフカバーに、女性シンガーの曲をカバーしたりしています。アコースティックがメインという事で、リズム系も生パーカッションが使われていたりして、手作り感が感じられる作品です。シンセとかも使っているから、あまりアンプラグドな事は気にしていないようにも思います。ただ、アコースティックなギターの音色をいかに活かしていくかという事でアレンジされていると思います。

ここのところ、穏やかで、肩の力が抜けた作品が続いているので、ある程度の境地に達したのかという趣もまり増すが、アイデアとしては、まだまだ若々しさが伝わってきます。21世紀になって、ほとんど音楽界は進化しなくなりましたから、新しいも古いも無くなり、何をやっても問題ないような感じになっていますので、こういう作品もありなのだと思います。カバー曲集になっていますが、決して守りに入っている訳ではないようです。

BLUE LAGOON

OH! TENGO SUERTE

おおぞらをとぶHeavenly Flight

[20110911]

Walkin’Walkin’
(1999/07/23)
高中正義

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Walkin’Walkin’
(1999/07/23)
高中正義

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99年の作品で、ブレイクビーツ、ビッグビートなアレンジでギターを弾きまくっている作品になります。バラードもあったり、遊び心満載で楽しい作品になっています。自分のギターをどんな場面でも映えさせる事が出来るという自信に満ちた作品ではないでしょうか。その時代の新しいサウンドを従えてギターを弾きまくるというスタイルは一貫していて、常に時代を見据えながら、作品を生み出してきました。

1. DO IT
2. 泣かないで
3. interlude
4. マイムマイム
5. BALLAD 2.15
6. まいちゃん
7. Remix“B”
8. 蝉時雨
9. 夏のギター
10. GUITAR CANYON
11. 獅子座流星群
12. SYMPHONY NO9“GOIN’ HOME”

マイムマイムは有名なフォークソングですが、少しレゲエ調でギターギンギンのアレンジにしています。ブレイクビーツでもいつもの計算されたアレンジは健在で、蝉時雨では蝉の鳴き声を模したギターサウンドが楽しめます。ユーモアもありながら、真面目に創り込まれた作品です、若々しくもありながら、しっかりと熟練の技巧を披露しています。既に高中の時代は終わっているのかもしれませんが、これほど新しいアイデアに溢れた作品を創れるのはたいしたものだと思います。

長い現役生活の中で、日本のフュージョン界をリードしてきましたが、一貫してブルーノートで演奏して、それでもA.O.R.な感じも出していましたので、素晴らしいと思います。ジェフベックもフュージョンの中でブルーノートで演奏しますが、曲によっては、他のスケールも使い分けています。それを考えると高中こそがロック界を代表するフュージョンギタリストなのであります。力の抜け具合も心地よい名盤です。

マイムマイム

蝉時雨

獅子座流星群

[20110910]

BahamaBahama
(1998/07/08)
高中正義

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BahamaBahama
(1998/07/08)
高中正義

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98年の作品で、アシッドジャズなアレンジになっていて、同じ夏をテーマにしていながらも、ほのぼのとした作品になっています。大人の夏のバカンスではなく、子供が夏休みを過ごすような懐かしさを感じさせる夏なのであります。リズムはブレイクビーツになっているので、これまでのような打ち込みリズムとは違って、軽快でグルーヴ感もしっかり出ています。

1. 家路
2. Beach
3. Sunshine in Blue
4. MIDO
5. Super Band
6. ふうりん
7. Pipe Creek
8. Five Shooting Stars
9. Summer’s Gone
10. Butterfly Bones

アレンジはいつもながらに良く出来ていて、ブレイクビーツと合わさって、独特な心地よさを生み出しています。Beachはノリのいい曲ですが、後はほのぼのとしたミドルテンポが続いて、忘れかけていた夏休みのゆったりとした時間を思い出させます。子供の頃の夏休みは永遠に続くのではないかというくらいたっぷりと時間があったと思います。海だけではなく、山にも行って、クーラーがなくて死ぬほど水を飲みまくっていた遠い夏。

どこかY.M.O.的な和の感じもあったりして、リゾートでの夏ではなくて、日本の夏の風景を思い起こさせる作品です。年を重ねたからこそ、こうしたゆとりの夏を表現出来ていると思います。ギターも曲調に合わせてジャズ的な音を出しています。大人になってからは取り戻せないような夏の儚さ、そんな心の琴線に触れられる貴重なアルバムではないでしょうか。

家路

Beach

[20110910]

虹伝説2~ザ・ホワイト・ゴブリン虹伝説2~ザ・ホワイト・ゴブリン
(1997/06/25)
高中正義

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97年の作品で、虹伝説の続編になります。この作品もイタリアの画家の作品にインスパイアされて創られており、コンセプトアルバムになっています。前の作品ほどプログレ度はありません。ロック色が強くなっており、ちょっとしたブレイクはプログレ感覚はありますが、情緒性は前作には及びません。それよりも、音楽としてのダイナミズムはこちらの方が上回っているようです。

1. Heaven and Earth
2. Who?
3. Away
4. Goblin's Theme
5. Cave City
6. March For Colors
7. Monochrome
8. Smoke
9. Died Out
10. Gray
11. Into the Sky
12. Morning of Creation

久々にプログレな感じを出そうとしていますが、時代が変わっているだけに、素直にプログレ色は出さずに、90年代でも通用する音に仕上げています。久しくこういう音は出していなかったので、新鮮に聴こえます。70年代初期はフュージョンもプログレもごった煮になっており、どちらも新しい音楽を模索して混沌としていましたので、フュージョンを得意とする高中がこういう音を出すのも不思議ではありません。

ロック出身の高中ですから、プログレも好きだったので、こうした作品も本来は創りたかったはずですし、フュージョンファンでも楽しめるような内容になっています。このジャンルがクロスオーバーしている感じが、本来はフュージョンの醍醐味であり、軽快なだけのサウンドはまやかしでしかないはずです。ここまでやって、やっと本来のフュージョンファンも楽しめるはずなのです。ですから、もっとコマーシャルではない、こうした作品を私は求めています。

Heaven and Earth

Gray

Into the Sky

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[20110910]

GUITAR WONDERGUITAR WONDER
(1996/07/17)
高中正義

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GUITAR WONDERGUITAR WONDER
(1996/07/17)
高中正義

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96年の作品で、超ダンスチューンのオンパレードになっています。これまで打ち込みで曲を創っても、踊れおるという感じではありませんでしたが、このアルバムは脳天から刺激するような強力ダンスナンバーばかりです。ヒップホップを経由したファンクナンバーで、速度も早めになっており、自然に腰を動かしたくなるような曲ばかりです。

1. Sunday after Casino
2. GUITAR WONDER
3. TAKAJAZZ
4. FLIGHT
5. SENOR
6. アランフェス
7. PAGEMASTER
8. 星のサウダージ
9. Latin"K"
10. SONG FOR MEI
11. Harley A GO GO
12. Come Back To Me
13. KOREYA!
14. More Harley

ラテン系の曲もありますが、昔のようなリズムではなく、ファンクの中で活かせるラテンのリズムになっています。それだけシンプルになっているのですが、生演奏のグルーヴはかなりかっこいい事になっています。ジャケットも派手ですが、音楽もそれに比例してホットなものになっています。久々に絶好調の頃のノリが蘇ったように感じます。年を重ねるごとに若返っているような感じもします。

ギターはよりソリッドにロックフィーリングは70年代のままです。ですからとてもパワフルです。これまではおしゃれな曲もありましたが、ここではおしゃれというよりは、はじけまくっているという感じで、何も考えずに音楽に身を任せる事が出来る強力な勢いがあります。ここにきて更に一皮むけた思いっきりの良さがいい形で作品には反映されています。これは名盤です。

GUITAR WONDER

SENOR

Latin"K"
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[20110910]

COVERSCOVERS
(1995/04/08)
高中正義

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95年の作品で、カバー曲を集めた作品です。他人の曲もありますが、自身の曲のセルフカバーも含まれています。女性ボーカリストのポリーン・ウィルソンを起用して、これまでの自分の曲はインストでしたが、歌を加えてボーカルバージョンにしています。アレンジも新鮮なアレンジになっていて、どの曲も楽しめますが、こうしたカバー曲集を出すようになると、そろそろ隠居の道を進むのではないかという心配があります。

1. DAY DREAMING
2. 渚・モデラート
3. PARPLE HAZE
4. YOU
5. I WANT YOU
6. BLUE LAGOON
7. GETAWAY
8. NIGHT BIRDS
9. READY TO FLY
10. WHEN YOU WISH UPON A STAR

自身の曲のカバーの新しいバージョンもしっかり創り直されて言います。何よりギターの聴かせどころが増えています。長年演奏している曲だけに、こうした思いっきりのいいアレンジに出来ています。ジミヘンのPARPLE HAZEもファンクなアレンジになっています。元々ジミヘンはファンキーなギタリストですから、ファンクへのアレンジは真っ当な扱いだと思いますが、よほどジミヘンを熟知していないと出来ない発想だと思います。レゲエにアレンジするともっと評価は高かったかもしれません。

基本的にはロックの曲でもフュージョン的なアレンジ、もしくはファンクのような黒人音楽なアレンジになっています。他の人がやるようなカバーとはひと味違うので、どの曲も新鮮に楽しめます。何といっても、ギターを気持ちよく演奏する事が第一に考えられているところが嬉しいところです。結構アンサンブルを重視するところが多かったので、年を取ってから、ギター中心なアレンジが出来るという事は、ギタリストとしての正しい成長の仕方をしているのだと思います。

DAY DREAMING

渚・モデラート

PARPLE HAZE
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[20110909]

WOODCHOPPER′S BALLWOODCHOPPER′S BALL
(1994/07/20)
高中正義、ポーリン・ウィルソン 他

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WOODCHOPPER′S BALLWOODCHOPPER′S BALL
(1994/07/20)
高中正義、ポーリン・ウィルソン 他

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94年の作品です。打ち込みもありますが、かなり自由な感じでロスでレコーディングされています。サウンド的にはフュージョンというよりは歌謡曲な感じの曲が多いです。海外での録音なのにとても日本的な音楽です。ギターの音も、白人や黒人では、こういうところではこういう音色は使わないという音を、あえて選んでいます。それこそが彼の個性なのだと思います。

1. Woodchopper’s Ball
2. Victory Goal
3. Another Summer Day
4. Some Kinda Woman
5. Midnight
6. In Those Days
7. Heavenly Tears
8. Sora
9. More Woodchoppers

Woodchopper’s Balといえば、テンイヤーズアフターであり、アルビンリーのように3連、6連の連続技であり、ベースもブリブリな音になっています。ジャケットのギブソンのSGもサイケなペインティングがなされています。しかし、使われているギターはストラト系のギターのようです。ヒップホップの手法をよりポップに、日本的に使うようになっています。打ち込みによるアレンジなので、後が平面的なのですが、その反面、アナログにレコーディングされているギターが際立って聴こえます。

フュージョンブームは去っていて、高中の人気も全盛期に比べると減っています。それでもこれだけコマーシャルで、説得力のある演奏が出来ている事に驚きます。ギターも多重録音で細やかに音色が違う音を組み合わせて、見事なギターアレンジになっています。このセンスは高中ならではであり、誰かのギターの音を真似ているのに、他の誰にも無いような使い分けが出来ています。それを楽しむだけでも価値のある作品だと思います。

Woodchopper’s Ball

Victory Goal

Another Summer Day
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[20110908]

LITTLE RICHARD MEETS TAKANAKALITTLE RICHARD MEETS TAKANAKA
(1992/08/05)
リトル・リチャード

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LITTLE RICHARD MEETS TAKANAKALITTLE RICHARD MEETS TAKANAKA
(1992/08/05)
リトル・リチャード

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93年の作品で、ロックンロールの巨匠リトルリチャードとのコラボレート企画作品です。ロックンロールからハードロックの元祖とも言えるリトルリチャードとの競演ですから、元々ロック出身の高中にとっては神様のような存在の人とのコラボレートは相当嬉しかったはずです。リトルリチャードもマイケルジャクソンのようなメーキャップになっていますが、この頃既に高齢にも関わらず、若々しいシャウトを披露しています。

1. GOOD GOLLY MISS MOLLY
2. TUTTI FRUTTI
3. MISS ANN
4. LUCILLE
5. LONG TALL SALLY
6. SEND ME SOME LOVIN'
7. JENNY JENNY
8. RIP IT UP
9. KANSAS CITY
10. READY TEDDY

リトルリチャードの曲はそのままロックンロールの定番とも言える曲ばかりで、おなじみの曲ばかりです。アレンジもさほどかえていませんが、バックの演奏は打ち込みだったり、シンセベースを使っていたりと結構反則技も使っています。普通にやっていては面白くありませんから、多少変わった事はしなければなりませんが、それはアレンジの方で発揮してほしかったと思います。あまりにもストレートすぎるくらいいつものリトルリチャードです。

高中も久々のロックンロールなので、結構楽しんで演奏しています。多少今風という事でシンセを使っていますが、さほど新しさはありません。ファンに取ってはレアアイテムでありますが、それほど特別な感じでもなく、リトルリチャードがまだ健在であるというアピールでしかないと思います。もう少しギターにひねりがあれば面白かったと思います。

Kazumi Watanabe VS Masayoshi Takanaka

渡辺香津美vs高中正義

[20110907]

AQUAPLANETAQUAPLANET
(1993/07/28)
高中正義

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AQUAPLANETAQUAPLANET
(1993/07/28)
高中正義

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93年の作品で、海、魚をテーマとしたトータルアルバムになっています。といってもいつもの夏をイメージしたサウンドです。再び打ち込みで創っているので、前作に比べると軽い感じですが、初期の頃のようにストラトのハーフトーンをふんだんに使っています。ですから余計に音が薄い感じです。それでもトータルバランスはいいので問題ないと思います。

1. PROLOGUE~Why?
2. AQUAPLANET
3. BLUE STRIPE
4. NAPOLEON FUNK
5. 哀愁のヨーロッパ
6. SOLDIERFISH
7. 夢色
8. HAWAIIAN WEDDING SONG
9. TRIGGERFISH
10. POISON
11. 最後の魚
12. EPILOGUE

シンセの音が80年代みたいにチープになっています。MIDI音源をそのまま使っているかのようなチープさなので、シーケンスフォーマットをそのまま利用しているのでしょうか。とても安っぽい音ではありますが、そのチープさが熱帯の魚のイメージに合っているので、狙い通りにはなっているのでしょう。音はチープですが、アレンジはいつものように素晴らしいものになっています。

サンタナの哀愁のヨーロッパをカバーしていますが、これをやってしまうと、よっぽどネタが無くなったのだなと思ってしまいます。しかし、デビューからずっと1年をおかずに新作をリリースし続ける多作家でもあり、オリジナルのネタは尽きないようですが、話題作りでの哀愁のヨーロッパなのでしょう。とても軽快な作品ですが、アレンジの豊かさがある程度の水準を保っている作品であります。

AQUAPLANET

BLUE STRIPE

NAPOLEON FUNK
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[20110906]

Fade to blueFade to blue
(1992/07/04)
高中正義

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Fade to blueFade to blue
(1992/07/04)
高中正義

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82年の作品で、マイアミ&LA録音で、高中らしい夏をイメージさせる作品になっています。久々に打ち込み無しの生演奏になっているので、昔のサウンドに戻っています。シングルコイル系のギターに持ち替えての往年のスタイルの復活なので、昔とは少し違うニュアンスもあります。ライトフュージョンとも言えますが、高中の曲には歌心があるのです。

1. Turquoise Summer
2. Once In A Blue Moon
3. Shades Of Morning
4. My Love
5. Heaven
6. Bahama Mama
7. T.G.I.F.
8. Oh!Tengo Suerte
9. Talk To The Wind
10. Besame Mucho
11. Ballade 2U

スタイルは昔のようですが、ギターの表現力は昔以上で、様々な表情のフレージングが、単なるBGMミュージックとは違う、簡単には聴き流せない説得力のある作品にしています。海外録音という事で、バックの演奏も素晴らしく、かなり質の高いものになっています。高中のいいところは、日本のミュージシャンに多い、ライン録りで癖の無いギター音にしてしまいがちなところを、あくまでもマイク録りでギターを録音しているので、70年代の心地いいギターサウンドは一貫しているところです。

ギターアンプからマイク録りする事で、空気の揺れる響きも録音されているので、シンセなどの音に負けない際立った存在感を出せるのです。これはとても大事な事で、ギターを軽くみられていたテクノブーム以降は、ギターはライン録りが当たり前になっていました。ですから余計にギターの人気は落ちていったのです。ライン録りはノイズが少なくなりますが、それだけ響きが貧困に聴こえるのです。それを避けていた高中は偉いです。ギターの何たるかを分かっていてくれるギタリストなのであります。

Turquoise Summer

My Love

Heaven
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[20110905]

BALLADEBALLADE
(2004/08/25)
高中正義

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BalladeBallade
(1991/07/26)
高中正義

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クリスマスアルバムO'HOLY NIGHTを出したり、ライブを出した後、91年に出された作品で、タイトル通り、バラード曲ばかり集めたアルバムです。カバー曲や自作のセルフカバーなど、おなじみの曲をアシッドジャズやネオアコなアレンジで仕上げています。これまでの夏なイメージだけではなく、夜な大人の音楽になっています。坂本龍一,小曽根真,井上陽水など、豪華ゲストも参加しています。

1. Stardust
2. Say It(Over And Over Again)
3. Calling You!
4. Nagisa ’91
5. Cause We’re Ended As Lovers
6. Amanatsu
7. Antonio’s Song
8. 20th
9. Aubrey
10. That’s The Easy Part
11. 珊瑚礁の妖精~Plastic Tears

映画バクダッドカフェのCalling Youや、Antonio’s Song、ジェフベックもカバーしたスティーヴィーワンダーのCause We’re Ended As Loversなどのカバーをアシッドジャズバラードに仕上げています。これまでやっていたバラード曲とは違って少しエロい感じです。Amanatsuは日本的な夏のイメージですが、ウクレレなのでハワイアンな感じもしますが、雰囲気は和ですね。

打ち込みでも、これまでのような80年代サウンドではなく、90年代らしいネオアコやアシッドジャズのような雰囲気になっています。普通のバラード集とは違う、ロマンスよりはメイキングラブな感じになっていると思います。しかし、少しも嫌らしくなく爽やかです。やはり80年代の嘘くさい音より90年代の音の方が豊です。ギターもいろんなサウンドメイキングが施されていて飽きません。

Calling You!

Nagisa ’91

Cause We’re Ended As Lovers
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[20110904]

NAIL THE POCKETNAIL THE POCKET
(2004/08/25)
高中正義

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NAIL THE POCKETNAIL THE POCKET
(1990/09/05)
高中正義、ALEX BROWN 他

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90年の作品で、ヒップホップ化してしまっています。インド音楽の旋律を使ってサイケな感じもあり、サイケデリックブレイクビーツになっています。元キャメオのロッド・アントゥーンとの共同プロデュースという事もあり、かなりブラックミュージック色が強い作品です。高中のギターもその中のアンサンブルの中の一つにすぎない演奏になっています。それでも存在感はあります。

1. SHEBA THE FREAK
2. SAY YOU’RE MY BABY
3. Interlude“HAPPY”
4. GIVE ME A CHANCE
5. DANCIN’ IN JAMAICA
6. VOYAGE
7. Interlude“Before Dinner”
8. PICK UP THE PIECES
9. CAN YOU FEEL IT
10. LISTEN TO ME
11. SAYOKYOKU(小夜曲)
12. DON’T BREAK MY HEART
13. REPRISE

SHEBA THE FREAKはインドの旋律をフレージング化したブレイクビーツになっています。ラップもそうしたイギリス系の民族音楽の癖を持ったようなラップになっています。これまでの作品はアメリカ色が強かったのですが、このアルバムはイギリス系の音になっています。ジャズもヒップホップを取り入れ始めた90年代ですので、この方向性は問題ありませんが、高中ならではのロックフィーリングが活かされているところが痛快です。

PICK UP THE PIECESはAverage White Bandのカバーで、テクノなアレンジになっています。かなり遊び心が豊で、時代の音をもてあそんでいるかのような若々しさがあります。いくつになっても老練にならずにフレッシュでいられるというのも凄い事です。バカテクのギタリストがたくさんでてきても、一音一音魂を込めて演奏する事こそが一番難しい事であり、それが出来る数少ないギタリストであります。

SHEBA THE FREAK

DANCIN’ IN JAMAICA

VOYAGE
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[20110904]

GAPS!GAPS!
(1994/06/22)
高中正義

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GAPS!GAPS!
(2004/08/25)
高中正義

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89年の作品で、東京とマイアミで録音された作品です。80年代になって手本としていたマイアミサウンドマシーンとの競演を果たしています。ですからマイアミサウンドマシーン流のダンスチューンになっています。マイアミサウンドマシーンはラテンとフュージョンを混ぜ合わせたダンスナンバーでコーラスを重視したサウンドが売りですが、ここ最近の高中のサウンドはまさにそれで、やっとそのサウンドの極めつけに至ったという感じです。

1. The Party’s Just Begun
2. Tell It Like It Is
3. Out Of Touch
4. Mesa Boogie
5. Colada
6. Give It Up
7. City Is A Jungle
8. Say Scratch
9. So Excited
10. Suite“Keys”
11. City Is A Jungle(Extended Club Mix)

マイアミサウンドマシーンに高中のハードなギターが絡む事で、マイアミサウンドマシーンとも違うプラスαな感じになっています。ただ、あまりにもマイアミサウンドマシーンなリズムパターンなので、ファンとしては戸惑ってしまうかと思います。高中とはサウンド構成が似ているにもかかわらず、ここまでアホなリズムパターンはいかがなものかと思ってしまうのです。もう少しひねりがあっても良かったのではないかと思うのですが、それだとマイアミサウンドマシーンにはならないのですね。

歌、コーラスが中心ですから、ギターもバッキングが多くなっています。それでも楽しんでギターを弾いている感じは伝わってきます。ジャケットからも分かるように、この頃からギターをヤマハのSGからストラト系のシングルコイルのギターへ持ち替えています。ヤマハのSGはギブソンのSGより厚みがあるのでレスポール並みに重いのです。ですからステージではストラト系のギターを使うようになります。Mesa Boogieはアンプの名称ですが、ブギーな曲を創っています。後半はマイアミサウンドマシーンとは違って日本的なロックよりな曲が多くなっています。

The Party’s Just Begun

Out Of Touch

Mesa Boogie
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[20110904]

Hot PepperHot Pepper
(1994/06/22)
高中正義

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HOT PEPPERHOT PEPPER
(2004/08/25)
高中正義

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88年の作品で、80年代サウンドも更にエスカレートしています。外人バックコーラスを多用して、更に脱フュージョンしています。コーラスの使い方はフュージョン的ですが、打ち込みによる演奏では普通のポップスになってしまいます。しかし、所々に以前のようなラテンのノリも出していて、幅の広いサウンドメイキングになっています。

1. Positive Touch
2. Hold On
3. Godzilla Dream
4. Shady Lady
5. Turn It Up
6. Pimienta(Hot Pepper)
7. Biscayne Blue
8. Heart Beat
9. You’re Everything I See

歌というか、コーラスが曲の中心になっており、ダンスに特化している訳でもなく、いわゆる80年代のポップアルバムという感じになっています。そこにフュージョンで鍛えたアレンジ力が加わって作品としては完成度が高くなっています。微妙な感じですが、この感じは高中にしか創れないものでしょう。Godzilla Dreamではゴジラの鳴き声をサンプリングしたりしています。

80年代後半になるとDX-7?をはじめとして、シンセにレイヤーで音を重ねて、薄っぺらだった初期のデジタルシンセに厚みを与えるようになっていきます。そして90年代にはアナログシンセに負けないようなデジタルシンセが主流になっていくのですが、そうした音が既に聴けます。徐々に音が良くなっていっているのです。打ち込み臭さも徐々に薄れていき、クォリティーの高い作品になっています。

Positive Touch

Hold On

Godzilla Dream
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