88年の作品で、Duran Duranを脱退してThe Power Stationを結成したAndy Taylor をプロデューサーに迎えています。David Lindleyのような昔からのミュージシャンもいますが、Bernard Edwardsなど、80年代を代表するリズムセクションを従えて、The Power Stationのようなパワフルなゲートリバーヴサウンドを創っています。The Power Stationにはロバートパーマーがいたので、対抗意識があったのでしょうか。
1. Lost In You 2. The Wild Horse 3. Lethal Dose Of Love 4. Forever Young 5. My Heart Can't Tell You No 6. Dynamite 7. Nobody Knows You When You're Down And Out 8. Crazy About Her 9. Try A Little Tenderness 10. When I Was Your Man 11. Almost Illegal
Forever Youngをシングルヒットさせましたが、内容的にはソリッドなサウンドを創っている割にはダラダラとしたすっきりとしない仕上がりになっています。80年代の作品の中ではサウンドは一番いい感じなのですが、歌がつまらないので、何の役にも立っていません。サムクックのカバーTry A Little TendernessやNobody Knows You When You're Down And Outなどの選曲はいいとしても、内容が伴っていない感じになっています。
従って売り上げもそこそこで、ロッドスチュアートの時代は終わったと思えるくらい存在感も薄くなっています。The Power Stationを意識しているのに、少しもThe Power Stationのようなかっこいいサウンドにはなっていません。シンガーなのに歌を大事にしないで、時代に合わせただけの駄作だと思います。80年代サウンドなので、今聴いてもつまんないし、どうしようもありません。