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[20111031]

Calling CardCalling Card
(1999/01/11)
Rory Gallagher

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76年の作品で、元ディープパープルのロジャーグローバーがプロデュースした作品です。パープル脱退後のロジャーグローバーはいくつかの優れたアルバムをプロデュースしており、このアルバムはその中でも代表作とも言える名盤です。内容的には前作と変わらないのですが、ロジャーグローバーがプロデュースした事によって、音が格段に良くなっています。これまでのチープな感じが無くなり、しっかりとした音創りになっています。そのためコマーシャル感も増えて大ヒットしました。

1. Do You Read Me
2. Country Mile
3. Moonchild
4. Calling Card
5. I'll Admit You're Gone
6. Secret Agent
7. Jack Knife Beat
8. Edged In Blue
9. Barley & Grape Rag
10. Rue The Day
11. Public Enemy(B-Girl Version)

私が一番彼の作品の中でも好きなアルバムです。というよりも、私のコレクションの中でも上位にランクする愛聴盤です。私に取っての彼の最高傑作はこのアルバムです。一般的にはTattooを最高傑作とするファンが多いです。これまでの作品とは違ったゴージャス感が彼らしくないと感じる人もいるからTattooに軍配が上がるのだと思いますが、ロジャーのプロデュースは完璧ですが、ロリーギャラガーらしさは少しも失われていません。内容的にはいつもの感じなのですが、曲の出来映えが格段に良くなっているのです。どの曲も素晴らしい内容です。

特に私に取ってのロリーのイメージはシャッフル系の曲調なので、シャッフル系のCalling Card やSecret Agentなど、シャッフル全開なのでたまりません。ハードロックナンバーのDo You Read Meや日本ではシングルカットされたMoonchildなどカッコいい曲も完成度が高いですし、もう一つのシングル曲Edged in Blueはカントリー曲ながらポップなアレンジが見事な名曲です。カントリーロックというジャンルの中でも最高傑作と呼べる完成度です。Calling Cardのようなジャズ風のアレンジもカッコいいし、この一枚で大満足出来る名盤です。音が良くなりすぎているいる為に評価が落ちるのは残念であり、これを標準と考えると、他のアルバムはみんな色あせてしまうくらい完璧です。ロック史上に輝く名盤であります。

Do You Read Me

Country Mile

Moonchild
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[20111030]

Against the GrainAgainst the Grain
(2000/01/01)
Rory Gallagher

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75年の作品で、ポリドールからクリサリスへ移籍第一弾アルバムです。レーベルを変えた事で、よりコマーシャルな内容に変化しています。ブルースよりもロックンロール色を全面に出して、よりハードロックな曲はハードに、ポップな曲はよりマイルドになっています。この事によって、日本を始め、ヨーロッパ以外の国でもブレイクするようになります。バックメンバーに変更はありませんが、ブルース以外の要素が増えています。

1. Let Me In
2. Cross Me Off Your List
3. Ain't Too Good
4. Souped-Up Ford
5. Bought And Sold
6. I Take What I Want
7. Lost At Sea
8. All Around Man
9. Out On The Western Plain
10. At The Bottom
11. Cluney Blues
12. My Baby, Sure

ロックンロールのLet Me Inを1局目に持ってきているので、これまでよりも軽快なイメージでアルバムの中に入っていけます。Cross Me Off Your Listはファンキーな曲で、これまでに無かった作風です。Ain't Too Goodは普通にオッップな曲です。ブルース色がまったくありません。勿論ブルース曲もありますが、全面には出ていないので、これまでとはかなり印象が違う作品になっています。しかし、この事によって日本ではヒットするようになりました。

この時代になるとハードロックは第二世代に入り、ディスコなども流行りだしますので、ロリーならではのやり方で時代性も取り入れています。どうしても他のミュージシャンのように派手で特徴的なアプローチが少ないので、地味な存在でしたが、この頃から状況が変わり始めます。ロリーギャラガーは無視出来ない存在へと変わっていったのです。正にこの前後が絶頂期でした。音楽の幅が広がっても、ロリーの持ち味を活かしながらの展開になっているので、カッコいいです。名盤です。

Let Me In

Cross Me Off Your List

Ain't Too Good
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[20111030]

TattooTattoo
(2000/02/22)
Rory Gallagher

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73年の作品で、これまではヨーロッパを中心に人気がありましたが、このアルバムで世界的に注目される出世作となりました。ブルースにボブディランのようなフォークの要素を加えてポップな感じにしてからハードロックにアレンジするというスタイルで、かっこいい曲が増えてきました。ブルーフォークの手法を使っているので、基本的なブルースの土台は崩れておらず、それ何のにポップでありながらハードな激しさも失わずという、理想的な進化を遂げています。兎に角カッコいいです。

1. Tattoo'd Lady
2. Cradle Rock
3. 20:20 Vision
4. They Don't Make Them Like You Anymore
5. Livin' Like A Trucker
6. Sleep On A Clothes-Line
7. Who's That Coming
8. A Million Miles Away
9. Admit It
10. Tuscon, Arizona
11. Just A Little Bit

ソリッドなハードロックになっている曲が増えているので、ここからファンになった人に取ってはブルースよりもハードロックをやるロリーギャラガーの印象が大きいと思います。実際、私も最初はハードロックを期待してロリーのアルバムを買ってから、ブルースこそが彼の本来のスタイルだという事に気づきました。又、そのブルース曲もカッコいいので、時間が経つにつれてブルースをやっているロリーの方が魅力的に感じるようになりました。

ですからロリーの作品は聴き込むほどに味わいが深まっていくという事を伝えたいと思います。同じアイルランド出身のゲイリームーアが後期はブルースにのめり込みましたが、このロリーの方がらなり早いうちからハードなブルースを確率させていたのです。しかもポップに聴かせるようなこなれた部分もあり、かなり良い感じになっています。特にシャッフルしている感じが一番になっていると思うのですが、このアルバムではあまりそれがありませんので、誰もがこのアルバムを彼の最高傑作としていますが、私はこれではありません。それでも彼の代表作である事に間違いはありません。名盤です。

Tattoo'd Lady

Cradle Rock

20:20 Vision
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[20111030]

BlueprintBlueprint
(1993/03/25)
Rory Gallagher

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73年の作品で、ライブアルバムがヒットした影響で、このアルバムはライブアルバムの次に売れた作品になりました。正に絶頂期でしたが、それはイギリス諸島での出来事であり、日本では少し遅れて注目されるようになります。ドラムがWilgar Campbell からRod de'Athに変更になっており、キーボードとしてLou Martinが加わっています。アレンジの中にキーボードが加わった事により、ブルース曲でも洗練されてきて、音の厚みも増えています。

1. Walk On Hot Coals
2. Daughter Of The Everglades
3. Banker's Blues
4. Hands Off
5. Race The Breeze
6. Seventh Son Of A Seventh Son
7. Unmilitary Two-Step
8. If I Had A Reason
9. Stompin' Ground (Alt Version 10)
10. Treat Her Right

曲的には、これまで通りスリーピースで演奏して問題ないような曲なのですが、ライブでの再現を考慮してか、キーボードとギターが弾けるLou Martinがエアらばれたようです。そういえばUFOでキーボードを新しく入れる時のマイケルシェンカーの要望はギターも演奏出来る人でした。それだけもう一人のギタリストが増えても自分は目立つ事が出来るくらいの自信があるのでしょう。

確かにロリーギャラガーの存在感はこれまで以上になっています。キーボードはポップな曲で活きてきます。曲の幅も広がりますし、ギターソロを無理無いところで入れられるというメリットがあります。アレンジの組み立ても以前よりも複雑になっています。ブルースを基盤としながらもマイルドな曲も増えてきました。この感じはテンイヤーズアフターの作品に類似しています。一人で曲も作っている訳なので、どうすれば自分の良さをピール出来るかもプロデュース出来る能力を持っていた事になります。

Walk On Hot Coals

Daughter Of The Everglades

Banker's Blues
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[20111030]

Live in EuropeLive in Europe
(2011/05/10)
Rory Gallagher

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72年リリースのライブアルバムです。このアルバムでロリーの人気が決定づけられることになりました。ライブを想定した曲が多く、その実力もライブで発揮されますので、そのライブの熱気を伝えたこのアルバムでロリーギャラガーの魅力が広まりました。曲目も、これまでのオリジナルアルバムに入っていなかったものが多いので紹介します。といってもブルースのカバー曲がほとんどです。

1. Messin' With The Kid
2. Laundromat
3. I Could've Had Religion
4. Pistol Slapper Blues
5. Going To My Hometown
6. In Your Town
7. What In The World
8. Hoodoo Man
9. Bullfrog Blues

スタジオ曲では短くてもライブでは長々とギターソロをするのが普通だった時代ですので、たっぷりとロリーのギターソロを堪能出来ます。ブルースのカバー曲が多いですが、オリジナル曲もそれらをヒントに創られているので、他のオリジナルソングとは変わりないテンションで演奏されています。というか、ライブだからこそのハイテンションな演奏が炸裂しています。

得意のピッキングによるハーモニックス奏法、スライドギターと彼の魅力が満載です。アイルランド出身ですので、イギリスのクラプトン達のように情報量は少なかったと思いますが、それでも、これだけブルースギターを弾けるような練習をしてきたロリーは、クラプトンというよりは、ジョニーウィンター辺りの白人ギタリストに近いプレイをしていると思います。歌うように弾きまくるというイメージです。クラプトンのそれとは少しニュアンスが違うと思います。

Messin' With The Kid

Laundromat

I Could've Had Religion
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[20111029]

DeuceDeuce
(2011/05/10)
Rory Gallagher

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71年発売のソロセカンドアルバムです。ファーストではピアノが入っていましたが、今回は完全にスリーピースの体制での演奏になっています。メンバーはベースのGerry McAvoy、ドラムのWilgar Campbellとライブでもおなじみのメンバーになっています。ギターは多重録音していて、音楽的にも深みが増しています。マイナーコードを使った泣き節もあり、突っ走るだけのハードロックだけではなくなっています。

1. I'm Not Awake Yet
2. Used To Be
3. Don't Know Where I'm Going
4. Maybe I Will
5. Whole Lot Of People
6. In Your Town
7. Should've Learnt My Lesson
8. There's A Light
9. Out Of My Mind
10. Crest Of A Wave

ジミヘンにしても、エリッククラプトンにしてもギターは巧いけど、歌はいまいちなところがありますが、ロリーの場合はギターも素晴らしいけれど、歌もしびれるほど巧いのです。ですから、ライブでの吸引力はぴか一なのです。ですから本場イギリスでは魅了されたファンが大勢いるのですが、この時点では日本ではまだ火はついていません。それでも十分すぎるほどの魅力に溢れた作品になっています。

ストレートなロックだけではなく、かなり工夫された曲創りになっており、ギターを主体としてアイデアに溢れたアレンジが見事です。ですが、音的にはチープな録音になっており、その辺はロリー自身によるプロデュースの甘さがあるようですが、その洗練されきっていない感じも魅力の一つと言えるでしょう。スライドギターなど、ジョニーウィンターと聴き比べるのもロックファンとしては楽しみな部分も多くあります。

I'm Not Awake Yet

Used To Be

Don't Know Where I'm Going
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[20111029]

Rory GallagherRory Gallagher
(1999/07/13)
Rory Gallagher

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71年のロリーギャラガーソロ第一弾アルバムです。ギタープレイも歌も、基本的にはこれまでのテイストでやっていた事と変わりはありませんが、ソロになってからはポップ性、コマーシャル性も出すようになり、ブルース一辺倒ではない部分で世界にアピールするようになります。プロデュースはロリー自身が行っています。バックメンバーはベースのGerry McAvoy、ドラムのWilgar CampbellそしてピアノのVincent Craneですが、基本はやはりスリーピースになっています。

1. Laundromat
2. Just The Smile
3. I Fall Apart
4. Wave Myself Goodbye
5. Hands Up
6. Sinner Boy
7. For The Last Time
8. It's You
9. I'm Not Surprised
10. Can't Believe It's True
11. Gypsy Woman
12. It Takes Time

基本は変わらずブルースを下地にしていますが、テイストの頃よりはよりハードロック色を強めています。この時代はハードロック全盛時代ですから、脱ブルースというのも売れる為の課題だったのです。ですからギターリフもキャッチーなものになっています。アイルランド出身の凄いギタリストという彼への期待は失われていませんので、ソロになった事によって、更に彼を求めるファンも増えてきます。

ロリーギャラガーは愛用のストラトの他にアコースティックギター、サックス、ハーモニカ、マンドリンなども披露しています。アコースティックブルースもありですが、どこかにケルト的な雰囲気も持っているも彼の特徴でしょう。バラード調の曲など、単調にはならずに多彩な曲創りに変わっているのもソロになってからの特徴で、より多くのファンを獲得していく事になります。テイストのサウンドは60年代というイメージでしたが、ソロになってからは完全に70年代らしいサウンドになっています。グランドファンクっぽい曲もあります。

Laundromat

Just The Smile

I Fall Apart
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[20111029]

On the BoardsOn the Boards
(2006/05/02)
Taste

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70年発表のセカンドアルバムです。テイストのオリジナルアルバムはこのアルバムまでなので、短命なバンドでした。それでも現在まで伝説として語り継がれてきたのは、このバンドが発するエネルギーの凄まじさは、このバンドの作品でしか味わえないからです。この後のロリーのソロ作品も素晴らしいのですが、洗練されてくるので、この荒削りながらも、多彩な事に挑戦する姿勢は伝説となるにふさわしい内容になっています。

1. What's Going On
2. Railway And Gun
3. It's Happened Before, It'll Happen Again
4. If The Day Was Any Longer
5. Morning Sun
6. Eat My Words
7. On The Boards
8. If I Don't Sing I'll Cry
9. See Here
10. I'll Remember

ロリーギャラガーはギター以外にもサックスやハーモニカを吹いて、その多彩さを表現しています。このアルバムを引っさげてワイト島フェスティバルにも参加してジミヘンなどにも対抗してみせました。その演奏の素晴らしさは5回ものアンコールがかかった事でも証明されています。ロリーはストラトを弾いていますが、トレモロは使う事は無く、アタッチメントもあまり使わないので、ギタープレイのみでの勝負でした。その中で多彩な表現を繰り広げています。

その為か、派手さという点では他のギタリストに負けているかもしれません。それでも何とかビッグになりたいという気持ちがこもったセカンドアルバムになっています。ギターソロのフレージングもジミーペイジからいただいているもの結構あります。ブルースを基本としていますが、ロリーギャラガーの特色としてはシャッフルビートという特徴があり、これはこの後のソロ活動でも顕著となります。ジャズ風のIt's happened before, it'll happen againでもシャッフルが決め手です。ジャズとハードロックという点では第一期ディープパープルを連想させます。残念ながら、バンドとしてはここで解散となりますが、ロリーギャラガーの栄光はこの後のソロ活動から華開いていきます。

What's Going On

Railway And Gun

It's Happened Before, It'll Happen Again
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[20111029]

TasteTaste
(2006/05/02)
Taste

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TasteTaste
(2006/05/02)
Taste

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トラッドフォークを紹介した流れで、アイルランドが生んだギターヒーロー、ロリーギャラガーを紹介します。デビューはテイストというスリーピースバンドでした。ギター、ベース、ドラムという必要最小限単位のバンドスタイルはクリームが広めていきましたが、このバンドはクリームよりも早くからスリーピースでやっていました。デビューアルバムはクリームに遅れる69年になりますので、レコード会社もクリームを手本として売り出します。

1. Blister On The Moon
2. Leaving Blues
3. Sugar Mama
4. Hail
5. Born On The Wrong Side Of Time
6. Dual Carriageway Pain
7. Same Old Story
8. Catfish
9. I'm Moving On

メンバーはギター、ボーカルのRory Gallagher、ベースのRichard "Charlie" McCracken、ベースのJohn Wilsonで、クリームのようにブルースを基盤としたハードロックになっています。ガッツ溢れるロリーギャラガーのギタープレイが目玉ですが、彼の歌もその魅力の一つです。トレードマークはボロボロのボディーにストラトキャスターです。ヒット曲が無かった為か、他のバンドに比べると知名度は低いかもしれませんが、当時のライブでは絶賛の嵐でした。

クリームやジミヘンのエクスペリエンスのようにサイケ特色や、テンイヤーズアフターのようにジャズ的な速弾きなどの特徴的なものが無かったというのもありますが、そのライブパフォーマンスは圧巻で、ジョンレノンも絶賛していたほどでした。ロリーはソロ活動を始めてから世界的にも名前が広がっていきますが、彼がやっていたバンドとして、このテイストもロックの歴史の中では忘れてはならないバンドの一つです。

Blister On The Moon

Leaving Blues

Sugar Mama
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[20111028]

Cogs Wheels & LoversCogs Wheels & Lovers
(2010/01/19)
Steeleye Span

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2009年の作品で、現在での最新作となります。何度も再結成を繰り返してきたSteeleye Spanでしたが、現在も現役で頑張っているバンドです。トラッドフォークというものは、生活に根付いている音楽であり、年を重ねる事によって、その音楽性も深みを増していきます。その音の年輪が刻み込まれている作品になっていると思います。ロック色よりもトラッド色が強くなっていて、彼ららしい作品になっています。

1. Gallant Frigate Amphitrite
2. Locks and Bolts
3. Creeping Jane
4. Just as the Tide
5. Ranzo
6. The Machiner's Song
7. Our Captain Cried
8. Two Constant Lovers
9. Madam will you Walk
10. The Unquiet Grave
11. Thornaby Woods

ソリッドな音で肩肘張って頑張ってロックする事も無く、程よい力加減でおおらかなトラッドフォークを楽しんで演奏しています。明るく楽しい曲が多く、それでいて、大人のゆとりというか、力みの無い聴いていて気持ちのいい作品だと思います。こういう領域に入ると、流行りや時代性などは関係なく、ただ、良い音楽として聴く事が出来ます。トラッドフォークやカントリーが好きな人には勿論おすすめですが、そうでない人でも普通に楽しめる内容だと思います。

ケルト音楽というものは、イギリス諸島では古くから愛されている音楽であり、昔のままのアレンジで演奏するのも良いでしょうが、若い人たちにも楽しめる音楽として切磋琢磨してきたトラッドフォーク系のバンド達は、長く愛され続けてきました。特にこれまでの御三家と呼ばれるバンドは、現在に至っても、創造性を衰えさせる事無く今も現在進行形で頑張っています。これからも良質な音楽を届けてくれる事を期待しています。

Ranzo

Two Constant Lovers

Thornaby Woods

[20111027]

Bloody MenBloody Men
(2007/10/23)
Steeleye Span

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2006年の作品で、CD2枚組になっています。2枚目はNed Luddと言う曲がパート5まである組曲形式になっています。この曲はポップトラッドフォークからロックな曲になっていたりしています。その他の曲もハードロックやファンクの要素なども含まれたパワフルな演奏になっています。前作、前々作が線の細い演奏になっていたので、久々にバンドとしての充実している感じが伝わる内容になっています。

ディスク:1
1. Bonny Black Hare
2. The Story Of the Scullion King
3. The Dreamer And the Widow
4. Lord Elgin (This Song Is Not What It Seems On the Face Of It)
5. The 3 Sisters
6. Medley: The First House In Connaught/The Lady Of the House
7. Cold Haily Windy Night
8. Whummil Bore
9. Demon Of the Well
10. Lord Gregory
ディスク:2
1. Ned Ludd
2. Ned Ludd
3. Ned Ludd
4. Ned Ludd
5. Ned Ludd

全体的にロックの要素が強くなっていますが、Maddy Priorが歌えばSteeleye Spanの世界観が一気に広がってきて、いつもの彼ららしい内容になっています。ロックのアレンジでもカントリーロックなニュアンスを必ず出しているので、トラッドフォークの進化形としてやっているのがよく分かります。それでも、ちっとも新しいとは思いません。既に誰かがやっていたような感じになっているのです。それでも、この混ぜこぜ感はこのバンドならではのものです。

しばらくはずれな感じの作品が続いていたので、バンドとしても久々に充実していたのでしょう。2枚組の大容量の作品になっています。そしてどの曲もしっかりと魂の込められた曲に仕上がっています。売れるような曲は無いかもしれませんが、トラッド系が苦手な人でも、聴いて損は無い作品だと思います。それだけ説得力のある演奏が出来ています。90年代の充実していた時期が蘇った好作品です。

Bonny Black Hare

The Story Of the Scullion King

Lord Elgin
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[20111026]

WinterWinter
(2008/04/22)
Steeleye Span

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2004年の作品でSteeleye Spanのクリスマスアルバムになっています。クリスマスというか、冬がテーマなのですが、ほとんどクリスマスアルバムだと言っていいでしょう。トラッドフォークによるクリスマスソングなので、賛美歌のようなコーラスだったり、彼らの持ち味を活かしながら創られています。ただ、アクはないので、ファンとしては物足りなく感じるか、これもアリと感じるかはそれぞれだと思います。

1. Winter
2. The First Noel
3. Sing we the Virgin Mary
4. In the Bleak Midwinter
5. Today in Bethlehem
6. Mistletoe Bough
7. You Forest
8. Hark the Herald Angels Sing
9. Chanti Clear
10. Winter Snow
11. Christmas Eve
12. Blow your Trumpet Gabriel
13. Bright Morning Star
14. Good King Wenceslas
15. Unconquered Sun

クリスマス風ですから、聴き易く、ポップな曲ばかりです。何とかバンドならではのアレンジで演奏しているので、それなりに楽しめます。普通のクリスマスアルバムでは取り上げないような曲多いのですが、イギリスでは馴染みのある曲が選ばれています。これも彼ららしい選曲だと言えるでしょう。普通のクリスマスアルバムに飽きたら、新鮮に聴ける作品だと思います。

昔からバロック調のコーラスも得意としているので違和感がありません。こういうアルバムがあっても良かったと思いますし、彼らだからこそ創れた作品だと思います。しかし、新作、新しいSteeleye Spanを期待しているファンには物足りないかもしれません。別の70年代に創ってもおかしくないような内容ですし、なぜこの時期にこの内容なのだと思いますが、この感覚も彼らならではのものです。

Winter

Hark! The Herald Angels Sing

The Holly and the Ivy

[20111025]

They Called Her BabylonThey Called Her Babylon
(2004/09/21)
Steeleye Span

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2004年の作品です。Liam Genockeyがドラマーとして復帰して5人組に戻りました。前作はハードロックしていましたが、このアルバムではポップロックになっています。男性ボーカルを想定して曲を作っているのか、Maddy Priorはいつものような伸びやかな歌い方ではなく、低い歌い方もやっているので、最初は全く別のバンドの作品のような感じになります。

1. Samain
2. Heir of Linne
3. Brides Farewell
4. Babylon
5. Mantle of Green
6. Van Diemens Land
7. Bede
8. Lazarus
9. Si Beg Si Mor
10. Child Owlet
11. Life of a Man

相変わらずトラディショナルソングをロックやポップスのように演奏していますが、以前のような質の高いものとは言いにくいものです。カントリーロックみたいな感じになっている曲もありますが、古いタイプのスタイルであり、21世紀にこの内容はどうしたものかと思います。マイペースにやるにしても、それなりのものが欲しいところです。

B級カントリーフォークロックと言った感じで、今ひとつしっくりきません。ドラムレスのMaddy Priorの伸びやかな歌声が聴ける曲だけ何とか一流な感じです。フェアポートのようにXTCなひねくれ方をしてくれると良いのですが、ひねくれ具合が中途半端です。もう一工夫欲しい作品です。

Babylon

Bede

Lazarus

[20111024]

Bedlam BornBedlam Born
(2000/10/18)
Steeleye Span

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2000年の作品で、完全なロックアルバムになっています。前作で見事な質の高い作品を創っていたので、気分転換が必要だったのでしょうか。全く別の方向へ進んでいます。しかも70年代のハードロックのようなアレンジになっているので、別に新しくもないサウンドです。このバンドでここまでやる必要があるのか疑問ですが、トラディショナル曲のカバーをハードロックにしているので、このバンドの趣旨にはあっているのです。

1. Well Done Liar!
2. Who Told The Butcher
3. John Of Ditchford
4. I See His Blood Upon The Rose
5. Black Swan
6. Teh Beggar
7. Poor Old Soldier
8. Arbour
9. There Was A Wealthy Merchant
10. Beyond The Dreaming Place
11. We Poor Labouring Men
12. The Connemara Cradle Song
13. Stephen
14. The White Cliffs Of Dover

Well Done Liarはトラディショナル曲ですが、まるでチャーリーワッツのようなドラミングに70年代のアメリカンハードロックのようなギターリフで、全くSteeleye Spanの曲だとは誰も分からないくらいに、これまでとは全く違うサウンドになっています。Bob Johnsonのやりたいサウンドがこれだったみたいですが、良くバンドがこれに賛同したと思います。2000年にこのサウンドは全く新しくもありませんので、いつものサウンドでやっていた方が間違いなかったと思うのですが、良く理解出来ません。

ストラト系のギターを歪ませたギターサウンドは80年代の流行ですし、バイオリンだけがなんとかケルトの雰囲気を出しているだけです。原曲がトラッドだというのが信じられないくらいハードロックになっています。このアレンジの妙はこのバンドらしいところなので、方向性が変わっただけだと思えば良いのですが、作品としての質を考えると、良くなっている訳ではないので、評価のしにくい作品です。

Well Done Liar!

Who Told The Butcher

John Of Ditchford
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[20111024]

Horkstow GrangeHorkstow Grange
(1999/05/11)
Steeleye Span

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Horkstow GrangeHorkstow Grange
(1998/09/07)
Steeleye Span

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98年の作品で、ドラムのLiam Genockeyが脱退して四人組となります。ドラムはゲストのDave Mattacksが叩いています。前作で質の高い音楽性を追求するようになりましたが、このアルバムでは更にその質が上がっているように感じられます。トラディショナルという枠に縛られる事無く、自由な発想でトラッドフォークしている遊び心は、このバンドならではの持ち味です。

1. The Old Turf Fire
2. The Tricks Of London
3. Horkstow Grange
4. Lord Randal
5. Erin
6. Queen Mary/Hunsden House
7. Bonny Birdy
8. Bonny Irish Boy
9. I Wish That I Never Was Wed
10. Australia
11. One True Love
12. The Parting Glass

トラッドフォークを意識してしまうあまり、同じような事をやってしまいがちな他のバンドをよそ目に、このバンドは最初から新しいトラッドフォークの形を模索していましたので、古いしきたりに縛られる事無く、全く新しい発想のトラッドフォークの未来を感じさせてくれる作品を生み出しています。こうあらねばならないというしがらみからは、デビュー当時から縛られていないのです。それは現在までも続くこのバンドの存在意義であり、それこそがこのバンドの魅力なのです。

そういう意味では、かなり質の高い状態でトラッドフォークの進化形を表現出来ているアルバムです。こういう意味での趣旨では、最高の出来映えであり、名盤であります。中世的な雰囲気は無くなりましたが、感動的なケルトの祈りのような素晴らしい歌が広がっています。ワールドミュージックとしても、他の若手に少しも引けを取っていません。それどころか、若手を寄せ付けないくらいの高みに達しています。

The Old Turf Fire

The Tricks Of London

Erin
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[20111024]

TimeTime
(1996/04/23)
Steeleye Span

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96年の作品で、三度目の再結成になります。ドラムはNigel PegrumからLiam Genockeyへ変更になっています。90年代になるとオルタナが流行りだしますので、それは昔からやっているベテランバンドには大きな追い風になっています。しかも、若手よりも巧みに曲が作れますので、若手の作品よりも素晴らしい内容の作品が多く生まれています。売れるかどうかは別ですが、Steeleye Spanにとっても素晴らしい作品を創れる自信になっています。

1. The Prickly Bush
2. The Old Maid In The Garrett/Tam Lin (Reel)
3. Harvest Of The Moon
4. Underneath Her Apron
5. The Cutty Wren
6. Go From My Window
7. The Elf-Knight
8. The Water Is Wide
9. You Will Burn
10. Corbies
11. The Song Will Remain

この再結成からは解散する事無く現在まで現役で活動出来ています。それだけ自分たちの音楽に迷いが無くなっており、このスタイルでも待っていてくれるファンの為に活動が続けられているのだと思います。女性ボーカルのMaddy Prior だけはデビューから変わっておらず、彼女の歌を中心に動いています。そして、良い曲を作ることに集中出来るようになっているようで、80年代の派手さを追求していく傾向から質を高めていく傾向になった90年代の時代背景は、ここに素晴らしい作品を生み出させました。

音楽的にもまとまり、完成度が増しています。ポップス的といっても、その質がかなり変わっています。それはそのままバンドとしての音楽性の質をも向上させています。初期の頃とは違った意味でのミクスチャー感があります。日本では一度もブレイクしなかったバンドでしたが、知る人ぞ知るバンドであり、それは世界中で長く愛されているバンドでもあります。

The Old Maid In The Garrett/Tam Lin

The Elf-Knight

The Water Is Wide
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[20111024]

Tempted and TriedTempted and Tried
(2001/10/29)
Steeleye Span

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89年の作品で、アレンジ的にはこれまでのスタイルを守りつつ、サウンド面はしっかり80年代らしいサウンドになっております。ですから、内容的にはSteeleye Spanらしさは失われていません。ただ、楽器の音色が変わっているだけです。エレキギターによるトラッドフォークをやっていましたので、エレキの音が変わるだけで、印象も大分違ってきます。

1. Padstow
2. The Fox
3. Two Butchers
4. Following Me
5. Seagull
6. The Cruel Mother
7. Jack Hall
8. Searching For Lambs
9. Shaking Of The Sheets
10. Reels The First House In Connaught Sailors Bonnet
11. Betsy Bell And Mary Gray

サウンド的には普通のポップスと変わりませんが、やっているのはまぎれも無くトラディショナルフォークなので、普通のポップスとは雰囲気が違います。ただ、昔のような毒というか、アクが無くなっているので、聴き易いのですが、物足りなさはあります。まるで同窓会的に再結成する彼らも、二度目の再結成でしたが、ここで又一旦解散いたします。

時代はワールドミュージックの流行もあるので、彼らのような音楽はもっとヒットすべきなのですが、昔の栄光の方が大きいため、昔と比べられてなかなか前のようには売り上げには結びつきませんが、一度ビッグヒットを出しているだけあって彼らを支えるファンは失っていません。ですから地道に活動していれば、ずっと現役でやれるのですが、離れている時間も必要のようです。

Padstow

The Fox

Two Butchers
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[20111023]

Back in LineBack in Line
(2011/04/26)
Steeleye Span

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Back in LineBack in Line
(1990/10/25)
Steeleye Span

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86年に再び活動を開始した作品です。メンバーは前作と同じくPeter Knightを含めての5人編成です。昔の曲をセルフカバーしていたりしていますが、80年代のサウンドもあったりしますが、中性的な部分も出しています。しかし大半が普通のロックになっています。80年代の普通のポップスなアレンジはいただけませんが、又に見せるトラッドな雰囲気は、やはりこのバンドでしか出せないものです。

1. Edward
2. Isabel
3. Lady Diamond
4. Cannon By Telemann
5. Peace On The Border
6. Blackleg Miner
7. White Man
8. Lanercost
9. Scarecrow
10. Take My Heart

Blackleg Minerではチョッパーベースを入れたファンクロックになっています。しかし歌はいつものMaddy Priorの歌になっています。このミクスチャー感覚こそがこのバンドの特徴であり、後に出てくるミクスチャーとしてカテゴライズされているバンドのように中途半端なものではありません。メンバーそれぞれはロックな曲がやりたいのでしょうが、このバンドで活動するなら、こうした混じり具合が必要なのです。

かなり遊び心のあるアルバムですが、それだけ散漫な内容になっています。何をやりたいのかが伝わってきません。とりあえず再結成してみました的なやっつけ仕事だと批判されてもしょうがないと思います。彼らとしても、激変した時代の流れの中で、どの方向性へ進めば良いのか手探りな状態だったと思います。それでもこれだけの作品を創れるのですからたいしたものです。

Edward

Blackleg Miner

White Man

[20111023]

Sails of SilverSails of Silver
(2002/07/25)
Steeleye Span

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80年に一時的に復活した時の作品です。メンバーはJohn KirkpatrickがいなくなってPeter Knight が復帰しています。エレピなども加わって、よりポップスよりになっています。曲は素晴らしい曲が多いのですが、以前のような独特な世界観は無くなっているので、昔からのファンを納得させられるような内容ではないかもしれませんが、普通のポップス作品だと思えば、いい作品だと思います。

1. Sails Of Silver
2. My Love
3. Barnet Fair
4. Senior Service
5. Gone To America
6. Where Are They Now
7. Let Her Go Down
8. Longbone
9. Marigold/Harvest Home
10. Tell Me Why
11. Bonus Track: Thomas The Rhymer (Live In 1997)
12. Bonus Track: My Johnny (Live In 1996)
13. Bonus Track: The Lark In The Morning (Live In 1996)

バラード系が多いです。情緒的になっています。トラッドフォークな要素は後退しています。時代はテクノ、ニューウェイヴ真っ盛りですから、まったく時代の流れは無視しています。それでも彼らなりに一般的な音楽へ歩み寄りしています。それでも売れなかった事で、再度沈黙してしまいます。プログレのような不思議な広がりもありません。それでも曲は良いので悪くはありません。

カントリーフォークロックの新しい感覚の音楽性だと言えば分かり易いと思います。しかし、それでも時代遅れなサウンドなのです。このバンドの特徴的な個性も無くなっているので、ファンとしては納得出来ないかもしれません。プロデューサーがエルトンジョンで有名なGus Dudgeonというのも、このバラードの多さを物語っています。彼らの趣向に変化があったのだと思います。あくが無くなっていますが、それだけにこの美しい、誠実さもある曲が評価されないのはもったいない事だと思います。

Sails Of Silver

My Love

Gone To America
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[20111023]

Storm Force 10Storm Force 10
(1997/02/11)
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Storm Force 10Storm Force 10
(1997/02/11)
Steeleye Span

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77年の作品で、Peter Knightの代わりにアコーディオンのJohn Kirkpatrickが加わっています。ポップ路線に行っていた事がよかったのかどうか分かりませんが、一旦このアルバムでバンドは解散となります。パンク、ニューウェイヴがいよいよ動き出した頃であり、彼らもそれについていくだけの感性は持っていましたが、完全にニューウェイヴしてしまうのは避けた形になります。

1. Awake, Awake
2. Sweep, Chimney Sweep
3. The Wife Of The Soldier
4. The Victory
5. The Black Freighter (From 'The Threepenny Opera')
6. Some Rival
7. Treadmill Song
8. Seventeen Come Sunday

ポップになっていますが、トラディショナルのカバーがほとんどであり、あくまでもトラッドフォークを貫く事が彼らのスタイルであり、それは失わないように心がけているようです。ニューウェイヴな曲をやるなら他のバンドであればいい事であり、このバンドでやる事ではありませんので、その事も解散の要因だったかもしれません。

プログレバンドもハードロックバンドも、この頃には多くが解散しており、時代の分かれ目でもありました。このまま残って時代に翻弄されるよりは潔い判断だったと思います。最後という事で、プログレ的な広がりのある曲展開になっています。その為か、売り上げは落ちました。しかし、ジェスロタルなどが好きな人には十分楽しめる内容になっていると思います。

Awake Awake

The Victory

The Black Freighter
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[20111023]

Rocket CottageRocket Cottage
(1996/11/21)
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Rocket CottageRocket Cottage
(1996/07/16)
Steeleye Span

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76年の作品で、前作が成功した為か、もっとポップな曲をやるようになっています。オリジナル曲が増えていますが、オリジナルでは普通のポップスになっています。それをトラッドフォークな楽器を使用する事でトラディショナル感は与えながらも、ひねくれポップのようなユニークな曲展開になっています。

1. London
2. The Bosnian Hornpipes
3. Orfeo / Nathan's Reel
4. The Twelve Witches
5. The Brown Girl
6. Fighting For Strangers
7. Sligo Maid
8. Sir James The Rose
9. The Drunkard

前作の影響もあって、このアルバムも売れたのですが、これまで完成されてきたスタイルを更に追求するあまり、迷走しているかのような、どこまで行ったしまうのかと心配したくなるくらい、いろんな事をやりまくっています。ほとんど普通のポップスと言ってもいいくらいの曲が多く、それなのにトラッド感はしっかりあるという、これ又不思議なサウンドになっています。

前作でもグラムロック的なシンプルなサウンドになっていましたが、ここでも同じくグラムロックのうさんくさい感じが出ています。これは後のパンク、ニューウェイヴへとつながるもので、まるでニューウェイヴの登場を予言するような内容になっています。まさかニューウェイヴはこのアルバムに影響されたとは思いにくいのですが、時代を先取りしているのは確かです。

London

Orfeo / Nathan's Reel

The Twelve Witches
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[20111022]

All Around My HatAll Around My Hat
(2005/07/19)
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75年の作品で、タイトル曲のAll Around My Hatはイギリスのチャートで5位まで上がる最大のヒット曲となりました。トラッドフォークバンドの中で、ここまでのヒットを飛ばしたのは彼らだけです。イギリスではグラムロックブームが下火になり始めた時期で、ハードロックもプログレも怪しい雲行きになっていた頃で、パンク前夜と言える時期でのヒットでした。

1. Black Jack Davy
2. Hard Times Of Old England
3. Cadwith Anthem
4. Sum Waves
5. The Wife Of Ushers Well
6. Gamble Gold (Robin Hood)
7. All Around My Hat
8. Dance With Me
9. Batchelors Hall

どんどんポップになっていき、ロックの要素も多くなっていますが、それでもトラッドフォークしているという不思議なサウンドですが、昔ほどの不思議さは無くなり、大げさではないプログレポップバンドのようになっています。トラッドフォーク御三家の中でも一番ロックよりなバンドになりました。新しいトラッドを生み出そうとしていた他の御三家とは違い、トラッドの素材をいかにロック的に表現しようかという異なった表現であり、その事はこのバンドをより親しみ易いバンドへと仕上げていきました。

どうしても他の御三家のバンドよりは後発的な存在で下ので、評価的には下に見られがちでしたが、イギリスでの人気は彼らの方がありました。まるで三銃士やロビンフッドの時代のような中世的な音楽と現代的なロックの融合は、イギリスの国民性にも訴えながら、若者の支持も大きく受け取っていました。重苦しさが無くなっていますので、とても聴き易く、普通のポップスファンでも気軽に楽しめる作品になっています。

Black Jack Davy

Hard Times Of Old England

The Wife Of Ushers Well
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[20111022]

Commoners CrownCommoners Crown
(1996/06/18)
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Commoners CrownCommoners Crown
(1996/06/18)
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75年の作品で、オリジナルはBach Goes to Limrickのみで、それ以外はトラディショナルのカバーです。いつもながら、カバー曲ばかりですが、オリジナリティーに溢れているという特色があります。ペンタングルやフェアポートのようにオリジナル曲で、いかにトラディショナルの感覚を出しながらも新しさを付け加えるかというスタイルではなく、トラディショナルそのものをいかにロック的に演奏するかがこのバンドの特徴になっています。

1. Little Sir Hugh
2. Bach Goes to Limrick
3. Long Lankin
4. Dogs and Ferrets
5. Galtee Farmer
6. Demon Lover
7. Elf Call
8. Weary Cutters
9. New York Girls

New York GirlsではPeter Sellersがウクレレで参加しています。各方面に人気があった事が分かります。シンセサイザーは使わなくなりましたが、これまで以上にポップな作品になっています。ロックバンドスタイルでポップになっていますが、中世的な雰囲気は保っています。この不思議な感じこそがこのバンドの特徴なのです。それでもドラムが入るだけで違和感無く聴けるというのも不思議です。

他の多くのイギリスのバンドがケルト色を出していた時代でしたから、普通のロックバンドと何ら変わりなり作品だと思います。それでもこのバンドの個性的な部分はそれほど失われていません。完全にMaddy Prior、Tim Hart夫婦が中心のバンドになってから、ある程度の形が定着してきました。イギリスでは普通に人気があったバンドでした。

Little Sir Hugh

Long Lankin

New York Girls

[20111022]

Now We Are SixNow We Are Six
(1991/04/02)
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74年の作品で、このアルバムから正式なドラマーとなるNigel Pegrumが参加して6人となり、ドラムレスを卒業します。プロデューサーはジェスロタルのIan Andersonで、David Bowieがalto saxでTo Know Him Is To Love Himにゲスト参加しています。シンセサイザーも使うようになり、明らかにサウンド変化が行われています。

1. Thomas The Rhymer
2. Drink Down The Moon
3. Two Magicians
4. Now We Are Six
5. Seven Hundred Elves
6. Long-A-Growing
7. The Mooncoin Jig
8. Edwin
9. Twinkle Twinkle Little Star
10. To Know Him Is To Love Him

このアルバムではオリジナル曲は無く、ほとんどがトラディショナルのカバーで、To Know Him Is To Love HimはPhil Spector作のTeddy Bearsのカバーです。それなのにまるで全て彼らのオリジナルのようなサウンドに作り替えてしまうのが彼らの魅力の一つです。ドラムが入った事で、一般的なポップフォーマットになっているので、まるでプログレ作品のようです。フェアポートとは違う感じでジェスロタルのようなのです。

ロックの要素が強まった事で、普通に売れるようなバンドになりました。日本ではなかなか名前の浸透はありませんでしたが、本国イギリスではヒットチャートに入る人気を獲得します。ケルトの特徴としてはユニゾンによる演奏が多いのですが、それに忠実だったフェアポートとは違って、このバンドは西洋音楽のようなアンサンブルを考慮したアレンジになっています。ですから、ほとんどプログレバンドと言っていいでしょう。

Thomas The Rhymer

Drink Down The Moon

Two Magicians
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[20111022]

Parcel of RoguesParcel of Rogues
(1987/07/07)
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73年の作品で、メンバーは前作と変わらず、ドラマーはいますが、基本はドラムレスというのも変わりません。しかし明るいポップな曲が多くなっているので、これまでのような荘厳な感じは無くなっています。曲もほとんどがトラディショナルソングのカバーで、オリジナル曲はRogues in a Nationのみです。明らかにバンドに変化が現れ始めています。

1. One Misty Moisty Morning
2. Alison Gross
3. The Bold Poachers
4. The Ups And Downs
5. Robbery With Violins
6. The Wee Wee Man
7. The Weaver And The Factory Maid
8. Rogues In A Nation
9. Cam Ye O'er Frae France
10. Hares On The Mountain

トラディショナルのカバーでもポップにアレンジしているので、ロック色もこれまで以上に感じられるようになっています。その結果売り上げも伸びるという現象になっています。単なるトラッドフォークだけでは売れるのは難しい時代でしたので、選択としては間違っていなかったと思います。しかし、このバンドの初期からの荘厳な重厚さが薄れて軽いタッチになっている事で、昔からのファンに取っては離れるきっかけにもなっています。

トラディショナルのカバーでもあるRobbery with Violinsでは実験的な事をやっています。ベースやバイオリンにワウワウをかけてヘヴィメタのようなサウンドにしています。音的には重厚になっていますが、曲自体は明るい曲なので、軽快な曲になっています。やっている曲はトラディショナルでも、演奏する感覚はロックそのものであり、それがこのバンドの特徴にもなっています。

One Misty Moisty Morning

Alison Gross

The Ups And Downs
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[20111021]

Below the SaltBelow the Salt
(1989/01/10)
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72年の作品で、バンド創始者のAshley HutchingsとギターのMartin Carthy が脱退した為に、新生Steeleye Spanとしてスタートを切った作品です。新メンバーはベースとドラムのRick Kemp、ギターのBob Johnsonです。メンバーにドラマーが加わりましたが、基本的なドラムレス、中世的なコーラスワークは継続しています。しかし、これまでよりもポップでロック色が強まっています。

1. Spotted Cow
2. Rosebud In June
3. Jig: The Bride's Favorite/Tansey's Fancy
4. Sheep-Crook And Black Dog
5. Royal Forester
6. King Henry
7. Gaudete
8. John Barleycorn
9. Saucy Sailor

Spotted Cowは爽やかなトラッドフォークの曲ですが、ファズをかけたエレキを間奏で響かせる事によって、これまでとは違った不思議なサイケ感を生み出しています。このバンドはフォークとロックをバランスよく混ぜ合わせた他のバンドとは違って、意図的にフォークとロックの対比をアンバランスに共存させる事によって生まれる異次元のような世界観を創りだしています。この手法はメンバーチェンジした後も維持しています。

メンバーチェンジはこれまでよりもロック色を強くした事によって、セールス的には成功しています。ペンタングルやフェアポートとは明らかに違うサウンドですが、彼らと方を並べるだけのバンドへと成長しました。手法はこれまでと同じでありながら、ポップ性がリスナーを引きつけるようになったのです。奇妙なプログレバンドとして聴けば、彼らの音楽性を理解し易くなるはずです。このアルバムも素晴らしい名盤です。

Spotted Cow

Rosebud In June

Jig: The Bride's Favorite/Tansey's Fancy
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[20111020]

Ten Man Mop Or Mr. Reservoir Butler Rides AgainTen Man Mop Or Mr. Reservoir Butler Rides Again
(1989/12/14)
Steeleye Span

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71年のサードアルバムで、創始者のAshley Hutchingsが参加した最後のアルバムになります。次回作からドラムが入りますので、ドラムレスのこのバンドの特徴的なサウンドはここまでとなります。しかし、このアルバムでもパーカッションは入っています。重厚なゴシックトラッドフォークと呼べるような特徴的なサウンドはこのサードアルバムまでが一番重厚です。

1. Gower Wassail
2. Jigs: Paddy Clancey's Jig/Willie Clancy's Fancy
3. Four Nights Drunk
4. When I Was On Horseback
5. Marrowbones
6. Captain Coulston
7. Reels: Dowd's Favourite/10 Float/The Morning Dew
8. Wee Weaver
9. Skewball

ドラムレスなのに重厚という不思議なサウンドは唯一無二と言ってもいいくらいで、エレキもディストーションをかけている訳でもないのに、淡々としたシンプルなギターワークは催眠術的なトランス感を生み出しています。16ビートにしていない事で重厚感が出ているのかもしれません。そして中世的なコーラスワークもその特徴でしょう。普通のトラッドフォークとは全く違うアプローチです。民族的なケルトとバロックな西洋音楽の融合と言えます。

このサウンドをヘヴィメタにしたらブラックサバスになりますし、一時期のクリムゾンのようなプログレ感もあります。呪文のような歌、当時ロック界で流行っていたブラックマジックと関連があるかは確認出来ていませんが、非ロック的な手法でありながらロックに共通するかっこよさがあります。当時のジャケットはペガサス盤という凝った作りになっていましたが、そういうジャケットでなくても、サウンドだけで十分に価値のある名盤だと思います。

Gower Wassail

Four Nights Drunk

When I Was On Horseback
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[20111019]

Please to See the KingPlease to See the King
(1990/11/02)
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71年のセカンドアルバムです。アイルランド人夫婦のTerry WoodsとGay Woodsが脱退して、代わりにバイオリンのPeter Knight、ギター、バンジョー、オルガンのMartin Carthyが加入しています。この時期に名作を創っていますので、このメンバーが黄金期だと言えます。女性シンガーは一人になりましたが、男性陣は全員歌いますので、コーラスワークは失われていません。

1. The Blacksmith
2. Cold, Haily, Windy Night
3. Jigs: Bryan O'Lynn/The Hag With The Money
4. Prince Charlie Stuart
5. Boys Of Bedlam
6. False Knight On The Road
7. The Lark In The Morning
8. Female Drummer
9. The King
10. Lovely On The Water

今回はゲストドラマーがいませんので、完全なドラムレスであり、中世的な荘厳さがより強調される形になっています。エレキベースも当時のハードロック系の太い感じで演奏していますし、トラッド色は強まっても、エレキギターでの演奏は不思議なサイケ感を生み出しています。バイオリンはクォーター音程を連発しているのでまるでバグパイプのような響きを持っています。トラッドフォークブームでもあり、ハードロック、プログレが流行っていた時期でもあり、この作品はその中でも個性的な輝きを持ってヒットしました。

日本ではいまいちでしたが、ロックファンをも唸らせるだけのエネルギーに溢れています。ハードロックとか、プログレというのはレコード会社がジャンル付けしていただけで、当時のバンドはその区別も無く、サイケデリックの延長から新しいロックの形を模索していました。その結果、ハードロックになったり、プログレになっていったのですが、トラッドフォークロックもその流れの一つだったと思います。ですから、当時のロックの流れが分かっていれば、違和感無く楽しめるサウンドだと思います。トラッドフォークの枠を超えた名盤です。

The Blacksmith

Cold, Haily, Windy Night

Jigs: Bryan O'Lynn/The Hag With The Money
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[20111018]

Hark the Village WaitHark the Village Wait
(2008/11/25)
Steeleye Span

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Pentangle、FairportConventionと並んでイギリストラッドフォークの三大バンドとされているSteeleye Spanです。こんバンドはFairport ConventionのオリジナルメンバーだったAshley Hutchingsが結成したバンドで、イングランド人夫婦のMaddy PriorとTim Hart 、アイルランド人夫婦のTerry WoodsとGay Woodsという、二組の夫婦と結成しました。ドラムはグストが数曲叩いていますが、基本はドラムレスのバンド、エレキギターを使ったトラッドフォークバンドとしてスタートしました。

1. A Calling-On Song
2. The Blacksmith
3. Fisherman's Wife
4. Blackleg Miner
5. Dark-Eyed Sailor
6. Copshawholme Fair
7. All Things Are Quite Silent
8. The Hills Of Greenmore
9. My Johnny Was A Shoemaker
10. Lowlands Of Holland
11. Twa Corbies
12. One Night As I Lay On My Bed

Pentangle、FairportConvention、どちらとも違う音楽性を持っており、共通する点はどちらも当初は女性ボーカルをたてていた事です。このバンドでは二人の女性ボーカル、それに男性陣も加わって賛美歌のような荘厳なコーラスワークを展開しています。A Calling-On Songはアカペラコーラスの荘厳な響きから始まります。続くThe Blacksmithではエレキギターやバイオリンも加わりますが、教会音楽のような荘厳な音楽になっています。

アイルランドとイギリスのカップルがいるという事で、どちらもケルトミュージックが昔から親しまれてきていますので、それと70年代ロックの融合というサウンドなのですが、トラッドフォークといっても、他のフォークで使われるようなアルペジオプレイではなく、ヨーローパ音楽の荘厳な感じ。既にデビューしているツェッペリンの影響もあるようです。エレキを主体としている事で、ロックファンには一番馴染み易いと思います。

A Calling-On Song

The Blacksmith

Fisherman's Wife
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[20111017]

Festival BellFestival Bell
(2011/04/19)
Fairport Convention

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2011年、今年の1月にリリースされたアルバムで、現在の最新盤になります。昔のレパートリーを再演している曲もありますが、ほとんどが新しい曲で、前作のようにあからさまにブリットポップはしていませんが、トラッドフォークなアレンジにポップスのような癖の無いメロディーをのせて、親しみ易い曲に仕上げています。ドラムパターンもポップスのそれで、かなり工夫されたトラッドフォークになっています。

1. Mercy Bay
2. Rui's Guitar
3. Danny Jack's Chase
4. Reunion Hill
5. Wouldn't Say No
6. Around The Wild Cape Horn
7. Celtic Moon
8. Ukulele Central
9. Albert And Ted
10. Darkside Wood
11. The London Apprentice
12. Johnny Ginears
13. Rising For The Moon
14. Danny Jack's Reward
15. The Festival Bell

今もなお現役で、それでいて絶好調な、音楽的に充実している事がよく分かる作品です。ゲストにFrank SkinnerとJoe Brownが参加しているだけで、ほとんどいつもの5人で演奏されています。トラッドフォークファンが聴いても違和感無く、ポップスファンが聴いても馴染み易いような、そんな絶妙の作品になっています。本当にバンドとして絶好調なのです。器用なプレイヤーばかりですから、違うスタイルも演奏出来るのですが、あえてトラッドフォークという枠の中で新しい風を生み出そうとしています。

売れ線の音楽ではありませんが、聴けばきっと好きになれる作品だと思います。それだけ演奏にも誠実さが込められているからです。この後もこのスタイルで行くのでしょうが、たまには脱線して欲しいと思うのは私の勝手な願望であり、このバンドの未来には一切押し付けるつもりはありません。自分たちが気持ちいいと思う音楽をこれからも創り続けて行く事がこのバンドの存在する価値だと思います。私たちは気が向いたら、たまに彼らの音楽を求めればいいのです。

Rui's Guitar

Danny Jack's Chase

Wouldn't Say No
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