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[20111130]

Edge of the CenturyEdge of the Century
(1993/03/23)
Styx

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前作でピークを迎えたスティクスは解散していましたが、6年ぶりに再結成して90年にリリースされたアルバムになります。この時点でTommy Shawは参加せず、代わりにGlen Burtnikギターとボーカルで新しく加わっています。絶大な人気を誇っていただけに、このアルバムも売れましたが、Tommy Shawがいないのと時間が経ちすぎていたという事もあって、全盛期ほどは売れませんでした。

1. Love Is The Ritual
2. Show Me The Way
3. Edge Of The Century
4. Love At First Sight
5. All In A Day's Work
6. Not Dead Yet
7. World Tonight
8. Carrie Ann
9. Homewrecker
10. Back To Chicago

以前はバンドとしてプロデュースしていましたが、このアルバムではDennis DeYoungが個人的にプロデュースしており、Dennis DeYoung色が強いものになっています。90年代なのにサウンドは80年代サウンド全開という内容になっています。80年代を代表するバンドではありましたが、いわゆる80年代サウンドにはならないところで頑張っていたのですが、ここにきて80年代そのものといえるサウンドになってしまっているのは残念です。

Love Is the Ritual、Show Me the Way、Love at First Sightをシングルヒットさせています。さすがに売れる曲を創っており、その辺は抜かりがありませんが、完全にプログレ色は皆無であり、俗っぽいポップソングになってしまっています。解散していた時期を取り戻そうとしているのか、90年代にリリースするには時代遅れの音になっています。サンプリングも使っていますが、古くさい使い方です。それでもヒットさせるのですからたいしたものです。

Love Is The Ritual

Show Me The Way

Edge Of The Century
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[20111129]

Kilroy Was HereKilroy Was Here
(1987/07/07)
Styx

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83年の作品で、MTVによる映像も活用したストーリー性のあるコンセプトアルバムになっています。アルバムは全米3位止まりですが、当時はマイケルジャクソンやプリンス、マドンナなどと競った上での3位なので、前作以上の売り上げを記録しています。スティクスに取ってはピークの作品であり、一番話題になったアルバムです。ドウモアリガトミスターロボットと日本語で歌うMr. Robotoが印象的ですが、前作からテクノアレンジを使うようになり、テクノポップといえば日本という安易な考え方だと思います。映像でも大仏みたいなロボットが出てきます。

1. Mr. Roboto
2. Cold War
3. Don't Let It End
4. High Time
5. Heavy Metal Poisoning
6. Just Get Through This Night
7. Double Life
8. Haven't We Been Here Before
9. Don't Let It End (Reprise)

MTVの時代はアルバムが出来ると映像も制作するのが当たり前になっていました。それを利用してストーリー性のある作品としてスリラーがありますが、それと同じく、このアルバムもキルロイとの戦いを描いた映像が話題となり、かなり露出の多い時期でした。シングルもDon't Let It End、High Time、Mr. Robotoがヒットしました。シングルカットされていない曲も映像で紹介されたりして、一番おなじみのアルバムになっているのではないでしょうか。

ロックオペラとも言えますが、プログレ感よりもポップバンドとしてのイメージが強くなっており、ホーンセクションも加えていますが、テクノ的なアレンジなど、80年代ならではの作品になっています。しかし、スティクスはあまり古くさい感じがしません。しっかり曲を創り込んでいるからだと思います。1位こそとれていませんが、前作以上のインパクトを与えた作品です。子供だまし的な映像ではありますが、エンターテイメントとしての楽しさがあります。彼らの一番の代表作であり、名盤と言っておきましょう。私は前作よりもこのアルバムの方がバカバカしくて好きです。

Mr. Roboto

Cold War

Don't Let It End
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[20111128]

Paradise TheatreParadise Theatre
(1987/07/07)
Styx

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81年の作品で実在したシアターをテーマにしたトータルコンセプトアルバムです。やはりスティクスはコンセプトアルバムの方が良い仕事をします。MTVの時代でもあり、多くのシングルヒットも連発して、とうとうアルバムが全米ナンバー1を獲得しました。スティクスによるエンターテイメントが全開になった作品であり、80年代にも適応したポップ感覚は正に絶頂期であり、彼らの最高傑作の一つでしょう。

1. A.D. 1928
2. Rockin' The Paradise
3. Too Much Time On My Hands
4. Nothing Ever Goes As Planned
5. The Best Of Times
6. Lonely People
7. She Cares
8. Snowblind
9. Half-Penny, Two-Penny
10. A.D. 1958
11. State Street Sadie

シングルヒットが多数あり、アルバムを買わなくても全貌が見えてくるくらいのヒット作でした。Nothing Ever Goes As Planned、Rockin' the Paradise、Snowblind、テクノなアレンジのToo Much Time on My Hands、The Best of Timesのどれもが大ヒットしました。古き良きアメリカを表現しようとしていますが、現代的なポップセンス溢れる内容になっています。Vocoderを使ってテクノブームの影響もありますが、ホーンセクションを使って豪華なアレンジになっています。

どの曲もすぐスティクスだと分かるくらい彼ららしい音楽になっています。前作、このアルバム、そして次回作と出せば面白いように売れる絶頂期の中でも最大のヒットとなりました。プログレの新しい形としてテクノの手法とポップソングを融合して、80年代らしい華やかなポピュラーミュージックを作り上げています。名曲と呼べるほどの曲はありませんが、アルバム全体でいい感じになっています。アメリカンプログレという事でコンセプトアルバムにしていますが、キンクスくらいのポップアルバムになっています。名盤です。

A.D. 1928/Rockin The Paradise

Too Much Time On My Hands

Nothing Ever Goes As Planned
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[20111128]

九州場所は結局白鵬の優勝で幕を閉じました。全勝優勝がかかっていましたが、千秋楽に把瑠都に負けてしまいました。把瑠都も考えて取り組めば、体つきは横綱になれる素質を持っているのだから、横綱に勝った事によって、これからどういう風に立ち合いをすればいいか考えてくれると良いと思います。琴奨菊は途中4連敗して結局11勝止まりでした。稀勢の里は11勝できませんでしたが、どうも10勝で大関昇進出来るようです。少し情けないですが、どうなる事でしょう。

上位力士の成績
白鵬 14勝1敗 優勝
把瑠都 11勝4敗
日馬富士 8勝7敗
琴欧洲 9勝6敗
琴奨菊 11勝4敗
稀勢の里 10勝5敗
鶴竜 10勝5敗
豊ノ島 9勝6敗
豊真将 4勝11敗


琴欧洲は何とか勝ち越して角番脱出出来ました。鶴竜はとりあえず二桁勝ったので、大関取りは再スタート出来ますが、大勝ちしないと難しいでしょう。新入幕力士はいい成績を残しています。ブルガリア出身の碧山は11勝で敢闘賞も受賞、佐田の富士は8勝、松鳳山は10勝、妙義龍は10勝と、来場所以降も楽しみです。今年は相撲界も受難の年ではありましたが、新しい力士達の今後の活躍を期待いたします。

栃乃若 vs 鶴竜

稀勢の里 vs 琴奨菊

白鵬 vs 把瑠都

[20111127]

CornerstoneCornerstone
(1987/07/07)
Styx

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79年の作品で、全米2位まで上がる大ヒットを記録したアルバムです。これまでのようなコンセプトアルバムではなく、ヒット性のあるポップな曲ばかりで、シングルヒットを数多く出している作品でもあります。シカゴもデイヴィッド・フォスターによりA.O.R.なポップな曲でヒットを飛ばしている時期でもあり、それに匹敵するようなアレンジをこしらえています。

1. Lights
2. Why Me
3. Babe
4. Never Say Never
5. Boat On The River
6. Borrowed Time
7. First Time
8. Eddie
9. Love In The Midnight

このアルバムからはBabe、Borrowed Time、Why Me、Boat on the Riverがシングルカットされており、特にBabeは初の全米ナンバー1ヒットを記録しました。Boat on the Riverはヨーロッパと日本でしかシングルカットされていませんが、これもナンバー1ヒットしました。Boat on the Riverは当時のチャゲ&飛鳥の万里の河と感じが似ていて、どっちも嫌いでしたが、今ではBoat on the Riverの方は聴けるようになりました。ケルトっぽい曲ですね。

これだけのシングルヒットを出した事もあって、アルバムも爆発的に売れ、世界的にも認められるビッグネームの仲間入りをしました。プログレ感もわずかに残っていますが、完全にポップバンドの印象が強くなりました。商業ロックを批判するパンクバンドが全盛でありながら、商業ロックもしっかりお金を稼いでいるという時代でした。売れすぎた事でスティクスも商業ロックとして嫌いな人も多かったと思います。しかし来るべくMTVの時代にも適応出来るほどにスティクスは売れうる為の曲作りを身につけていきます。

Lights

Why Me

Babe

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[20111127]

Pieces of EightPieces of Eight
(1987/07/07)
Styx

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78年の作品で、プログレでありながらもヒット曲を出せるという事で、イエスやジェネシスなどに新しいアイデアを与えています。昔は彼らに影響を受けていたスティクスが逆に彼らへ存続のヒントを与えられるバンドへとなっていったのです。 Hipgnosisによるジャケットも、彼らが大物になった証です。この頃にはレインボーもアメリカ寄りになっていきましたし、パンクが吹き荒れるイギリスではアメリカをマーケットに考え始めるバンドが続出していきます。

1. Great White Hope
2. I'm Okay
3. Sing For The Day
4. The Message
5. Lord Of The Rings
6. Blue Collar Man (Long Nights)
7. Queen Of Spades
8. Renegede
9. Pieces Of Eight
10. Aku-Aku

このアルバムからはBlue Collar Man、Sing for the DayとRenegadeの3曲のシングルヒット曲を出しましたが、前作ほどは売れませんでした。それでもこれまでとは考えられないほどのヒットとなっています。アルバムとしてはこれもコンセプトアルバムにはなっているようです。それなりのテーマをもって作品を創るというプログレ感覚は失っていません。イエスのトーマトやジェネシスのデュークなどは、こうしたアメリカンプログレの成功によって生まれたと言っていいでしょう。本来のプログレファンとしては不本意ながらも、新しい時代に合わせて生き延びていただける事も大事でした。

どの曲もシングルヒット性を持ったポップな曲でありながら、シンフォニックなシンセを絡めたりと、音は軽いながらもドラマティックな楽曲になっています。昔のようなサザンロックな部分が無くなって洗練されているという事も大きいと思いますが、ロックファンとしては昔の方が面白かったと思います。ここまで上手にかたずけられてしまうと、本当に商業ロックとしてのうさんくささを感じてしまいます。それでも作品としての完成度は素晴らしいと思います。名盤です。

Great White Hope

I'm Okay

Sing For The Day
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[20111127]

Grand IllusionGrand Illusion
(1987/07/07)
Styx

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77年の作品で、Tommy Shawが加入してからバンドとしても、方向性が定まり始めて、Tommy Shawの加入で女性人気が増えたという事もあって、ここから大ブレイクしていきます。アメリカンプログレというよりはポップバンドとしてヒットメーカーになっていきます。しかし、これこそがアメリカンプログレの特徴であり、大げさな曲よりも、曲をコンパクトにした方が売れるという事実を、イギリスのプログレバンドにも警告していく事になります。そしてそれは、70年始めに熱狂したプログレッシヴロックの終焉に等しい形でリスナーに認識させていく事になります。

1. The Grand Illusion
2. Fooling Yourself (The Angry Young Man)
3. Superstars
4. Come Sail Away
5. Miss America
6. Man In The Wilderness
7. Castle Walls
8. The Grand Finale

アルバムとしてはトータルコンセプトアルバムとしての性格を持っていて、プログレバンドとしての部分も持っていますが、Come Sail AwayとFooling Yourself の2大シングルヒット曲を持っており、このビッグヒットによってアルバムも大ヒットしました。ここから作品を出せば必ずヒットするというヒットメーカーに大変身していきます。バンドとしてはプログレ的な作品を創るDennis DeYoungとヒットするポップソングを創るTommy Shawという形に分けられると思いますが、全体的にポップな方向に向かっていたので、容赦なくポップな作品になっています。

時代としてはパンクロックが動き始めていますので、やっと売れるようになった彼らも商業ロックとして批判を受ける側になってしまうのですが、アメリカや日本ではどんどん人気が高まっていきます。クィーンのように変態的なアクが無いので、どうしても軽薄なイメージになってしまうのですが、アルバム全体を通すとポップでありながらも演奏力、構成力の素晴らしさは分かると思います。名盤です。

The Grand Illusion

Fooling Yourself

Superstars
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[20111127]

Crystal BallCrystal Ball
(1988/03/01)
Styx

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76年の作品で、ギターのJohn Curulewskiの代わりにTommy Shawが加入して、いよいよスティックスにとっての黄金時代を迎えます。Tommy Shawが加入した事によって、ポップ性の質が大きく変わっていきます。又、Tommy Shawがコーラスに参加する事によって歌のキーが上がっています。そして、これまではむさい男達ばかりだったスティックスに取って、童顔のTommy Shawの加入は女性ファンを増やしていく事となります。

1. Put Me On
2. Mademoiselle
3. Jennifer
4. Crystal Ball
5. Shooz
6. This Old Man
7. Clair De Lune/Ballerina

このアルバムからはMademoiselleがシングルヒットして、この後はシングルヒットを連発していけるプログレバンドになります。それまでのプログレファンにとっては、シングルヒットが出て売れるプログレバンドは軽く見られる風潮があり、スティックスは売れていきますが、プログレファンからはいかさま臭いイメージで捉えられる事となります。しかし、アルバムを通して聴けば、プログレバンドとしての力量は分かっていただけると思いますが、アルバムを聴いてみようと思うプログレファンがどれほどいた事でしょうか。

Tommy Shawはルックスだけではなく、甘い歌声、かなりキーが高いですが。それと、ギターテクニックもJohn Curulewskiよりも現代的であり、その技を惜しみなく披露しています。ヒットするポップさと演奏力でも補強出来た事になります。作曲面でも貢献しており、タイトル曲のCrystal Ballもシングルカット出来るほどの名曲です。バンドに取っては新人ではありますが、バンドの中核を担うまでの貢献をして、ここからはDennis DeYoungとの二大巨頭となってバンドを支えていきます。

Put Me On

Mademoiselle

Jennifer
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[20111126]

EquinoxEquinox
(1987/07/07)
Styx

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75年の作品で、スティックスの最初のブレイク作品になります。しかし、オリジナルメンバーで作り上げてきた作品はこのアルバムで終わる事になります。分岐点という変な邦題がつけられていますが、これまでのようなハードロック路線よりもポップでシンフォニックな曲が多くなっています。75年といえば、本家イギリスのプログレ界は死に体になりつつある時で、ポップなアメリカンプログレが売れだした事によって、イギリス側でも方向転換を考えだしていた頃です。

1. Light Up
2. Lorelei
3. Mother Dear
4. Lonely Child
5. Midmight Ride
6. Born For Adventure
7. Prelude 12
8. Suite Madame Blue

このアルバムからはLoreleiというヒットシングルが出た事で、アルバムの売り上げも上がり始めました。これによりバンドはポップな曲調へとシフトチェンジを考えだします。しかしプログレ指向は相変わらず強くて、コンパクトな曲の中でもシンセを多用したシンフォニックなアレンジにしています。アコースティックギターを使ったりと短い曲ながらもドラマティックな演出に心酔しています。

この頃になるとアメリカンプログレなバンドはいくつか出そろってきているので、それも刺激になっていると思います。全体的にはYESの影響が強いアレンジになっていると思いますが、Suite Madame BlueはツェッペリンのBabe I'm gonna leave youのコード進行で創られています。こうしたイギリス指向とアメリカならではのポップ感覚が合わさって、イギリスには無い独特のアメリカンプログレサウンドが確立されています。そしてこのアルバムを最後にギタリストのJohn Curulewskiが脱退しました。

Light Up

Lorelei

Mother Dear
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[20111126]

Man of MiraclesMan of Miracles
(1990/03/27)
Styx

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Man of MiraclesMan of Miracles
(1990/03/27)
Styx

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74年の作品で、ここまでが初期の作品となります。ここまでは売れていませんでしたが、ハードロックとプログレがどちらも楽しめる、ロックファンとしてはここまでの作品の方が親しみ易いと思いますが、この後の売れまくりの黄金時代と同じ雰囲気を持っていながらも、売れていないだけに自由に音楽を楽しんで演奏している内容になっています。アイデアもかなり豊富です。

1. Rock & Roll Feeling
2. Havin' A Ball
3. Golden Lark
4. A Song For Suzanne
5. A Man Like Me
6. Lies
7. Evil Eyes
8. Southern Woman
9. Christopher Mr Christopher
10. Man Of Miracles

このアルバムからもシングルヒットが出なかったので、あまり知られておらず、売り上げも伸びていません。ただ、曲はどんどんコンパクトになってきて、ポップ化していく下地が出来上がっています。Dennis DeYoungの意向が強くなりだしています。ロックンロール曲が増えていますが、単なるロックンロールで終わらせていないところはクィーンと共通するところでしょうか。この時期はコーラスが巧いサザンロックバンドがプログレまがいの曲をやっているという印象です。

バンドとしても売れる為の工夫として曲を短くしたり、ロックンロール曲を入れたりと試行錯誤しているようですが、本当に売れるようになるのは次の作品からになります。ですが、スティックスファンではないロックファンからすると、このアルバムまでの方が面白いと思います。売れていないというだけで新鮮な曲ばかりだし、出来は決して悪くなくて、どの曲も良く練り込まれた作品ばかりなので、全体的に楽しめます。演奏も素晴らしいです。

Rock & Roll Feeling

Havin' A Ball

Golden Lark
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[20111126]

Serpent Is RisingSerpent Is Rising
(1990/10/25)
Styx

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Serpent Is RisingSerpent Is Rising
(1990/10/25)
Styx

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73年リリースのサードアルバムです。プログレのジャケットで荒野が描かれているというのもアメリカらしいのものです。コブラがいて、これではまるでサザンロックのブラックフットの作品のようです。スティックスはキーボードアレンジを省けばアメリカンハードロック的なところもあるので、このイメージもありかもしれません。特にこの時期はハードロックと呼んでもおかしくありません。

1. Witch Wolf
2. Grove of Eglantine
3. Young Man
4. As Bad as This
5. Winner Take All
6. 22 Years
7. Jonas Psalter
8. Serpent Is Rising
9. Krakatoa
10. Hallelujah Chorus

内容的にはセカンドアルバムの延長にありますが、このアルバムからはシングルヒットが出てきないので売り上げはかんばしくありませんでした。それでもアルバムとしてはオリジナル曲が充実してきて、内容も色濃くなっています。曲の長さも短めになっていて、コンパクトな中にぎっしりと聴き所を満載にした作風になっています。プログレの特徴として変拍子の多様というものがありますが、彼らの場合も普通のロックの中に変拍子をさりげなく入れてドラマティックなものにしています。

ヒット曲が無いので、バンドのレパートリーとしても知られていない曲ばかりなので、アルバム的には知られていない作品ですが、曲の出来映えは素晴らしく、他の知られている曲となんら遜色がありません。逆に知られていないだけに新鮮な気持ちで聴けるはずです。スティックスの売れている曲だけ知っていて嫌いな人におすすめです。このアルバムを聴けば少しは見直す事が出来るはずです。アメリカンハードロックが好きな人に聴いて欲しい作品です。

Witch Wolf

Grove of Eglantine

Young Man
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[20111126]

22
(1990/10/05)
Styx

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スティクスIIスティクスII
(1999/07/23)
スティクス

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73年にセカンドアルバムです。ファースト以上にプログレ感が増しています。オリジナル曲も増えて、バンドとしてのカラーが定まり始めています。コーラスワークがしっかりしていますが、YESのようなコーラスワークが増えています。プログレとしてはアメリカは後進国になってしまいますが、何とか本場のイギリスに負けないような作品に仕上げています。

1. You Need Love
2. Lady
3. A Day
4. You Better Ask
5. Little Fugue In 'G'
6. Father O.S.A
7. Earl Of Roseland
8. I'm Gonna Make You Feel It

アメリカンプログレの特徴としてはポップである事ですので、シングルヒット曲も出せるのです。イギリス側ではアルバム主義になっていますが、商業ロックのメッカであるアメリカではシングルヒットも大事な要素であり、彼らもこのアルバムからLadyがシングルヒットして、アルバムの売り上げも伸びています。実力はしっかり持っているバンドですから、ヒット曲が出ればすぐ認められるようになります。徐々にですが、アメリカでもプログレをやっているバンドがいるという事が世界的に知られるようになっていきます。

この頃まではまだビッグブルースやサイケの延長でプログレをやっている名残上がるので、長尺の曲でもインプロヴィゼーションなソロが続きます。YESのように即興で演奏したものをつなぎ合わせて計算された曲として構築するという能力がありませんので、大作でも印象は強くありません。そこがアメリカ的ともいえますし、60年代後半のロックに慣れ親しんでいるファンなら、こうしたラフな感じも好きになれると思います。繊細さとラフな感じが同居するこの時期のスティックスの方が魅力的だと思います。

You Need Love

Lady

A Day
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[20111125]

StyxStyx
(1998/11/24)
Styx

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StyxStyx
(1998/11/24)
Styx

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プログレッシヴロックはイギリスの専売特許です。アメリカではあまり浸透しませんでした。しかし、アメリカにもプログレッシヴなバンドがいくつかいます。イギリスのようにクラシック的な壮大な感じは無く、ポップでありながら、複雑に構成されたサウンドになっています。そうした音楽をアメリカンプログレと呼んでいます。ここからはアメリカンプログレを特集していきます。まずは72年デビューのスティックスです。

1. Movement For The Common Man: Children Of The Land/Street Collage/Fanfare For The Common Man..
2. Right Away
3. What Has Come Between Us
4. Best Thing
5. Quick Is The Beat Of My Heart
6. After You Leave Me

ポップなアメリカンプログレは、イギリスの重厚なサウンドに比べると軽薄に感じられるので、最初は人気がありませんでした。しかし、ポップ故にヒット曲を生み出すアメリカンプログレははやがて逆転し、イギリスのプログレバンドが真似するようになるくらい、70年代後半からはアメリカンプログレの方が主役になっていきます。このスティックスのファーストアルバムは壮大な音楽を目指していますが、基本はアメリカンハードロックのような感じになっています。まだ明確なサウンドが固まっていないのであまり売れていません。

この時のメンバーはギターのJohn Curulewski、キーボードのDennis DeYoung、ベースのChuck Panozzo、ドラムのJohn Panozzo、ギターのJames Young5人です。このアルバムではあまりオリジナル曲は無く、カバー曲が多くなっています。コープランドのMovement for the Common ManはELPでも有名ですが、スティックスの方が先に取り上げています。まるでAC/DCのようなロックンロールからオルガンが入ってきてプログレッシヴになっていきます。全体的にはホーンセクションが入っていないシカゴのようなサウンドではないでしょうか。コーラスもしっかりしていて、内容的には悪くありません。ELOとかが好きな人には好まれると思います。

Movement For The Common Man

Right Away

What Has Come Between Us
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[20111124]

Hudson River Wind MeditationsHudson River Wind Meditations
(2007/04/09)
Lou Reed

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2007年の作品で、現在のところ最新のスタジオアルバムになっています。このアルバムはMetal Machine Musicと同じようにインストだけのアンビエントミュージックになっています。ただひたすらシンセサイザーのパッド音が流れているだけの作品です。Metal Machine Musicは2枚組なのにほとんど同じノイズが流れていましたが、今作は曲ごとに音色は違っています。だから少しは聴けるかもしれません。

1. Move Your Heart
2. Find Your Note
3. Hudson River Wind (Blend the Ambiance)
4. Wind Coda

アンビエントミュージック、ミュージックコンクリートと言ってしまえばそれまでですが、ほとんど何の変化も無い音楽を聴き続けるのは至難の技です。イーノでも、もっと緩やかな変化はつけています。1曲に対して一つのパッド音のみを使っており、タッチセンスによりアフタータッチでの音色のアクセントが変わったりしていますが、ほとんど変化は無いと言っていいでしょう。たった1枚の写真をじっと眺め続けているようなものです。

前作が素晴らしすぎたというのもありますが、こうした音楽にも興味があるのでしょう。たまには良いと思いますが、多少の工夫があってこそ作品となると思いますが、20分、30分同じを音を聞き続けるのはどうなんでしょう。Metal Machine Music残ろとは違って、アンビエントミュージックも定着してきているので、さほど新しくもないし、わざわざ、一つのアルバムとして作品化するのであれば、多少の驚きが会った方が良いと思うのですが、そういうものも無く、ただ淡々としたパッド音のみが流れています。現在も現役なルーリードですが、是非又、前作のような素晴らしい作品を創って欲しいと思います。

Move Your Heart 1

Move Your Heart 2

Find Your Note 1
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[20111124]

RavenRaven
(2003/01/27)
Lou Reed

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2003年の作品で、19世紀の作家/詩人であるエドガー・アラン・ポーの作品をベースに制作されたアルバムです。アメリカ盤では2枚組の所を1枚にまとめた作品です。Fernando Saundersがいるので間違いはありませんが、Laurie Andersonの他に旧友のDavid Bowie も参加しています。サウンドとしてはリズム&ブルースやジャズ、ロックンロールという黒人系の音楽をベースにフォークや現代音楽、案鼻炎とミュージックなど多様な音楽スタイルが渦巻いています。

1. Overture
2. Edgar Allan Poe
3. Call On Me
4. The Valley of Unrest
5. A Thousand Departed Friends
6. Change
7. The Bed
8. Perfect Day
9. The Raven
10. Balloon
11. Broadway Song
12. Blind Rage
13. Burning Embers
14. Vanishing Act
15. Guilty
16. I Wanna Know (The Pit and the Pendulum)
17. Science of the Mind
18. Hop Frog
19. Tripitena's Speech
20. Who Am I? (Tripitena's Song)
21. Guardian Angel

テーマが一貫しているので、トータルコンセプト、あるいはロックオペラといったストーリー性を持っています。サウンドも凝っており、多彩なので、曲数は多いですが、一気に聴き込んでしまいます。エドガー・アラン・ポーの作品から、これほどの多彩な音楽性を引き出してしまうという力量も凄い久々にエネルギッシュな作品になっています。いつものクールなルーリードとは違う激しさが剥き出しになっています。なぜか昔の曲の再演も入っています。

相当強烈なインスピレーションを授かったのでしょう。オーケストレーションもエモーシャンルな演奏を発揮しています。ルーリードらしからぬ激しさがありますが、彼の最高傑作と言える力作です。まるで深淵な映画を見ているようなイマジネーションをかき立てながらもロック特有の興奮を抑えきれないような躍動感に満ちあふれています。アメリカ盤の2枚組を入手した方が良いと思いますが、日本盤では1枚にまとめた作品もあり、選び方も様々かと思いますが、間違いなく、ロック史上に大きな足跡を残す名盤だと思います。それなのにそれほど話題になっていないのは不可解です。

Overture~Edgar Allan Poe

Call On Me

The Valley of Unrest
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[20111124]

EcstasyEcstasy
(2000/04/03)
Lou Reed

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エクスタシーエクスタシー
(2000/04/19)
ルー・リード

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2000年の作品で、ロックンロールの恍惚とした絶頂感表現した作品です。Fernando Saundersのブリブリベースが入っているだけでカッコいいです。ロックンロールと言っても、ストレートなものではなく、ストーンズのようなギターコードリフによるロックのかっこよさを追求しています。やはりルーツはストーンズだというのがよく分かります。本家のストーンズはアイデアが頭打ちしていますが、こちらは冴え渡る作品になっています。

1. Paranoia Key Of E
2. Mystic Child
3. Mad
4. Ecstasy
5. Modern Dance
6. Tatters
7. Future Farmers Of America
8. Turning Time Around
9. White Prism
10. Rock Minuet
11. Baton Rouge
12. Like A Possum
13. Rouge
14. Big Sky

暗さは無く、明るいロックンロールになっていますが、それでも人気のアルバムになっています。力任せのロックではなく、大人のロックンロールという事で、70年代ロックファンでも新しい気持ちで楽しめると思います。ステージでこんなロックを決められたら本当にエクスタシーに達する事が出来ると思います。淡々としていますが、とても肉感的でエモーショナルです。

タイトル曲のEcstasyは幻想的な曲ですが、これはヴェルベットを連想させます。今回もLaurie Andersonが参加していて、エレクトリックバイオリンを披露しています。Fernando Saundersの貢献度も高く、プログレッシヴにライトフュージュンしているアレンジもあります。ですから単純にロックンロールしているだけではなく、かなり工夫が施された大人のロックになっているのです。非常に良い年の取り方をしていると思います。名盤です。

Paranoia Key Of E

Mystic Child

Mad
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[20111124]

Set the Twilight ReelingSet the Twilight Reeling
(1996/02/19)
Lou Reed

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Set the Twilight ReelingSet the Twilight Reeling
(1996/02/20)
Lou Reed

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96年の作品で、ブンブンベースのFernando Saundersが復帰しています。この人がいるだけで音楽性ががらっと変わってしまうので不思議なものです。サウンドはシンプルなままですが、ポップな工夫のあるアレンジになっています。ただこれだけの事で退屈する事無く作品を楽しめるようになります。Laurie Andersonがバッキングボーカルで参加している事でも話題になりました。前作ほどバンドサウンドにはこだわっていませんが、非常にまとまりのある演奏になっています。

1. Egg Cream
2. NYC Man
3. Finish Line
4. Trade In
5. Hang On To Your Emotions
6. Sex With Your Parents
7. Hooky Wooky
8. The Proposition
9. Adventurer
10. Riptide
11. Set The Twilight Reeling

ルーリードは時代を気にしていないように見えてちゃっかり時代の音を反映させています。ブリットポップがあったり、ネオアコがあったりと、これまでの暗いイメージとは違う作品になっています。そしてそれは彼の色気を倍増させる事に役立っています。少し傷も癒えたのでしょう。偏る事無く音楽を楽しんでいるのが分かります。ただ、はっきりとブリットポップしていたり、ネオアコしている訳ではないので、アピール度は低いので、売り上げには結びついていません。

アメリカ的な部分もありますが、かなり洗練されていて、アメリカンフレイヴァーはほどほどなので、都会的になっていると言えます。センスが良く、おしゃれなサウンドになっています。今まで持っていた毒やアクがそぎ落とされて、純粋に音楽と向き合ってい創られていると思います。丸くなっているというのとは違うと思います。不純物がとれただけだと思います。久々に楽しめる作品です。名盤です。

Egg Cream

NYC Man

Finish Line
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[20111123]

Magic & LossMagic & Loss
(1992/01/13)
Lou Reed

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92年の作品で前作同様オルタナな作品になっています。前作もそうでしたが、亡くなった Andy WarholとNicoや友人達に対する鎮魂歌となっています。ですから、暗いのですが、前作同様ヨーロッパ的な冷たさではなく、アメリカ的な音楽で暗いので、凄みがある訳ではありません。サウンドもシンプルでほとんど装飾がありません。弾き語りに近い曲ばかりです。

1. Dorita
2. What's Good
3. Power and Glory
4. Magician
5. Sword Of Damocles
6. Goodby Mass
7. Cremation
8. Dreamin'
9. No Chance
10. Warrior King
11. Harry's Circumcision - Reverie Gone Astray
12. Gassed and Stoked
13. Power and Glory Pt. II
14. Magic and Loss

悲しみに暮れるルーリードの歌を淡々と聴かされます。暗いイコール良い作品と思っているルーリードファンには良い作品の方に入るようですが、私は前作同様退屈です。自分の弱い部分をさらけ出した赤裸々な音楽ではありますが、私はルーリードには、そんな個人的な事は求めていませんので、ただひたすら退屈です。元々オルタナには感動しない私ですので、曲も良いとは思いません。それでもこういう音楽が好きな人には良い作品になるのでしょう。

バックのミュージシャンもこの前のバンドの方が良かったので、良いとは思いません、バックコーラスも下手ですし、ルーリードの崩した歌と対比してバックコーラスは巧くないと冴えないと思います。まだ時代に媚びていた作品の方が私は面白かったです。どうもこの時期の作品には魅力を感じません。それでもファンならこの作品も受け入れなければならないのでしょうが、ただ退屈なだけです。曲が短いのが救いです。

Dorita

What's Good

Power and Glory
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[20111123]

New YorkNew York
(1994/11/24)
Lou Reed

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89年の作品で、バックメンバーを一新して、再びダークな世界を描ききった作品になっています。Velvet UndergroundのMaureen Tuckerがパーカッションで参加しているというのもあって、昔の雰囲気を蘇らせていますが、アバンギャルドな感じは無く、シンプルなロックに徹しています。Fernando Saundersのブンブンベースがなくなっているので、私的にはつまらなくなっています。

1. Romeo Had Juliette
2. Halloween Parade
3. Dirty Blvd.
4. Endless Cycle
5. There Is No Time
6. Last Great American Whale
7. Beginning Of A Great Adventure
8. Busload Of Faith
9. Sick Of You
10. Hold On
11. Good Evening Mr Waldheim
12. Xmas In February
13. Strawman
14. Dime Store Mystery

80年代サウンドに早くから見切りを付けて、やがてくるオルタナブームを先取りしたような内容です。極端にリバーブ成分が抑えられ、ローテンションなルーリードの歌が暗い部分を引き出しているので、ファンには受けているようです。明るくては駄目で暗けりゃ良いという評価は納得出来ません。ファンには人気のアルバムですが、私的にはシンプルになりすぎて退屈です。

暗いと言っても、一時期のヨーロッパ的な頽廃感は無く、アメリカ的な音楽での暗さです。カントリーロックの一種と言っても良いくらいです。ソリッドなバンドサウンドに徹していて、遊びがあまりありません。楽器も歌もほとんどエフェクターを通していないサウンドで、ミキシングもぎりぎり薄くエフェクト処理しているだけで、赤裸々な剥き出しな感じが、これまでの作品とは極端に異なっています。意図的にそうしているのですが、ここにきてこういうサウンドにまとまってしまうのは私としては面白くありません。

Romeo Had Juliette

Halloween Parade

Dirty Blvd.
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[20111123]

MistrialMistrial
(1990/10/25)
Lou Reed

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ミストライアル(紙ジャケット仕様)ミストライアル(紙ジャケット仕様)
(2006/09/20)
ルー・リード

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86年の作品で、ブンブンベースのFernando Saundersが共同でプロデュースしています。彼がドラム音源やシンセなどのプログラミングもこなしています。前作同様80年代ポップサウンドになっています。ジャケットも80年代らしいダサさですが、前作同様音楽的には和悪くありません。MTV時代に会わせたサウンドにしていますが、ルーリードの歌もアレンジも彼らしいものになっているからです。

1. Mistrial
2. No Money Down
3. Outside
4. Don't Hurt A Woman
5. Video Violence
6. Spit It Out
7. The Original Wrapper
8. Mama's Got A Lover
9. I Remember You
10. Tell It To Your Heart

ルーリードにしろ、デヴィッドボウイにしろ、ひっかかるような歌い方はミックジャガーの影響であり、それで80年代ポップを歌うというのもユニークで悪くないのです。その流れで影響されているデヴィッドバーンなどのスタイルと似ていながら、独自の主張が入ったルーリードの創る曲は、明るくなってもロックファンには響くものがあります。音が80年代サウンドでも演奏自体は昔ながらの彼らのスタイルなので、軟弱にはなっていないのです。

ただ、時代に媚びているような印象をファンに与えてしまっているのでマイナスになっている作品になっています。媚びるとか、媚びないとかではなくて、こんな音になってもルーリード足るものになっているところが私は凄いと思います。トムペティーとか、ダイアーストレイツ辺りが好きな人なら満足出来るアルバムだと思います。きちんと自分を出し切っているルーーリードのカリスマ性を感じ取らないと、本当のファンとは言えないでしょう。

Mistrial

No Money Down

Outside
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[20111123]

New SensationsNew Sensations
(1998/06/30)
Lou Reed

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84年の作品で、ジャケットからも分かるようにMTV世代に向けた作品となっており、つまりは、80年代ポップなサウンドに仕上げています。これまでは80年代ポップの対局にあるようなダークなサウンドだったから支持されていたのにも関わらず、個々にきて真逆の80年代ポップサウンドに手を出すというのは自殺行為にも等しいのですが、当時はこれで売れると思ったのでしょうか。

1. I Love You, Suzanne
2. Endlessly Jealous
3. My Red Joystick
4. Turn To Me
5. New Sensations
6. Doin' The Things That We Want To
7. What Becomes A Legend Most
8. Fly Into The Sun
9. My Friend George
10. High In The City
11. Down At The Arcade

80年代独特デジタルリバーブたっぷり、ゲートリバームのドラムサウンド、チープなデジタルシンセなど、軟弱になる要素はたっぷり用意されているのですが、ルーリードが歌えば軽薄に聴こえないという面白い現象が出ています。ですから80年代ポップファンにも浸透しなかったし、これまでのファンにも愛想を尽かされてしまいました。しかし、この微妙な中途半端感が現在ではユニークに聴こえると思うのは私だけでしょうか。これはこれで悪くありません。

80年代ポップサウンドという事でアメリカらしい音になっており、参加ミュージシャンもMichael Brecker、Randy Brecker などの他にLakshminarayana Shankarという人も参加しています。ベースのFernando Saundersのブンブンベースは健在なので、ニューウェイヴ感もありながらのポップサウンドです。それでもアレンジは結構凝っていてよいと思います。ルーリードの場合、明るくなると批判され、暗くなると絶賛されるという宿命を保っていますが、このアルバムは明るくても挑戦的な良い作品だと思います。

I Love You, Suzanne

Endlessly Jealous

My Red Joystick
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[20111122]

Legendary HeartsLegendary Hearts
(1990/03/27)
Lou Reed

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83年の作品で、前作からのメンバー、ドラムのFred Maher、ギターのRobert Quine、ブンブンベースのFernando Saundersとルーリーの布陣で制作されています。前作ほど暗い感じはありませんが、ニューウェイヴ感は全開です。この道は先駆者ですから、若手が創る作品よりも凄みが違います。正に自分の得意分野が時代の流行となったので、ルーリードに取っては再ブレイクのチャンスでした。

1. Legendary Hearts
2. Dont Talk To Me About Work
3. Make Up My Mind
4. Martial Law
5. The Last Shot
6. Turn Out The Light
7. Pow Wow
8. Betrayed
9. Bottoming Out
10. Home Of The Brave
11. Rooftop Garden

時代の主役は若手のパンクバンドやニューウェイヴのバンドでした。ルーリードは再評価はされましたが、以前のように知る人ぞ知るという存在でした。シングルヒットが無かった事が要因ですが、それでも主役達よりもカッコいい曲を創っています。全曲ルーリード作ですし、プロデュースも彼自身です。得意分野ですから、どうすればいいか、やり方が分かっている分野なのです。そしてそれに応えるだけのセンスを保った若手のバックミュージシャンも効果的にサポート出来ています。

ニューウェイヴ時代という事も会って、曲も短めの曲ばかりで、短い中でも鋭い感性が光る曲ばかりです。彼が昔からやっていたスタイルが、他のミュージシャン達によってどのように進化したかきちんと観察出来ていますので、この時点でどうすれば良いかが分かっていると思います。軟弱なMTV世代の80年代ポップとは真逆ながら、不気味にもポップな楽曲が並んでいるところが、ルーリードならではの凄さです。これも名盤です。

Legendary Hearts

Dont Talk To Me About Work

Martial Law
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[20111121]

Blue MaskBlue Mask
(1999/02/09)
Lou Reed

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82年の作品で、これまでアメリカ的な音楽をやっていたのが、急に、再びヨーロッパ的なサウンドに回帰しています。ジャケットはTransformer の色を変えただけというアンディーウォーホール的なデザインになっています。完全にニューウェイヴに触発されて作製されています。バックミュージシャンも若手を起用して新しい感性を紡ぎだしています。バウハウスのようなダークなサウンドは80年代のVelvet Undergroundサウンドであり、Velvet UndergroundのHeroineと同じタイトルながら全く別の曲を創っています。

1. My House
2. Women
3. Underneath The Bottle
4. The Gun
5. The Blue Mask
6. Average Guy
7. The Heroine
8. Waves Of Fear
9. The Day John Kennedy Died
10. Heavenly Arms

出だしのMy Houseはまるでボウイのジギースターダストのファイブイヤーのような始まり方で、我こそがイノヴェーターだと言わんばかりの貫禄です。パンクのような激しいサウンドではなく、ニューウェイヴのヨーロピアンな暗さを淡々と描ききっています。特にベースのFernando SaundersのPercy Jonesのようなブンブンベースがプログレッシヴでもあり、P.I.L.にも負けていない鋭利さがあります。80年代ポップの軽薄さとは表裏一体だった、当時のニューウェイヴサウンドの一番カッコいい出来映えになっています。

前作までの大人のロックをやっていても良かったのに、ここからいばらの道とも言える時代の最先端を切り開くような路線に進みます。ヨーロッパ的という事で、これまでのようなアメリカ的な黒人音楽の要素が抹殺されて、ドイツ辺りの冷たいダークで退廃的な雰囲気を蘇らせています。かといって、昔の焼き増し的な感じではありません。ジャケットは焼き増しですが、70年代には無かったような冷血なまでの感情を抑えながらも魂を揺さぶる音楽を生み出しています。名盤です。

My House

Women

Underneath The Bottle
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[20111121]

ご当地琴奨菊が全勝で勝ち越しましたが、なぜか九州場所は空席が目立つ客入りです。土日で満員にならないというのも珍しいです。白鵬も全勝していますが、もし琴奨菊が優勝したら、一気に綱取りをして欲しいと思います。大関は通過点だと思う力士のみが横綱になれるのです。大関に長くいて横綱になった力士はあまりいません。大関取りの稀勢の里は1敗で折り返したので、まずまずでしょう。角番の琴欧洲も2敗で踏ん張っています。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
把瑠都 5勝3敗
日馬富士 4勝4敗
琴欧洲 6勝2敗
琴奨菊 8勝0敗
稀勢の里 7勝1敗
鶴竜 6勝2敗
豊ノ島 4勝4敗
豊真将 1勝7敗


先場所まで絶好調だった豊真将が腰痛のためか、7敗となっています。日馬富士も把瑠都も調子が悪いです。日馬富士は結婚してから、あまりいい成績を残していないので、このままでは嫁が悪いみたいになってしまいます。鶴竜はこれまでの良さを持続しています。大関取りを再スタートしていると言えましょう。新入幕力士も頑張っていますが、いまいち華がありません。

稀勢の里 vs 琴欧洲

琴奨菊 vs 鶴竜

白鵬 vs 臥牙丸

[20111120]

Growing Up in PublicGrowing Up in Public
(2000/06/20)
Lou Reed

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都会育ち都会育ち
(2003/05/28)
ルー・リード

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80年の作品で、バンドメンバーでもあるMichael Fonfaraとの共同プロデュースになっています。自分の影を追いかける若手のパンクロッカーをよそに独自の進化を遂げた作品になっています。基本リズム&ブルースになっています。ルーリードが黒人なみにシャウトしているのには驚きです。信じられません。本気で黒人音楽を表現しようとしています。リズム&ブルースと言っても現代的なアレンジであり、パンクよりもアダルトなデヴィッドボウイあたりの影響があるようです。

1. How Do You Speak To An Angel
2. My Old Man
3. Keep Away
4. Growing Up In Public
5. Standing On Ceremony
6. So Alone
7. Love Is Here To Stay
8. The Power Of Positive Drinking
9. Smiles
10. Think It Over
11. Teach The Gifted Children

これまでもゴスペルやファンクなど、黒人音楽を取り入れていましたが、そのコンテンポラリーな部分を押し進めた形になっています。その到達点と言っても良いでしょう。簡単にはポップスだと言えますが、やっている事はもっと複雑で深淵です。ルーリード独特の歌い方が見事にはまっているソングライティングも流石です。同じリズム&ブルースをやるにしても、ここまでかっこ良く出来るミュージシャンそんなにいません。80年代のデヴィッドボウイファンならきっと気に入る作品です。

ニューウェイヴとか全く無視しているにもかかわらず、古くささを感じさせないアレンジが素晴らしいです。ルーリードの歴史から考えると、とても異質な作品になるのですが、この路線を押し進めても間違いではなかったと思います。下手に若者に会わせてロッカー気取りをするよりも、年相応な大人のロックとして楽しめます。決して守りに入っている訳ではなく、攻めのスタンスでやっているところが絶賛出来ます。素晴らしい名盤です。このイメージが定着出来ていたらもっと良い音楽を創りだせていたかもしれません。

How Do You Speak To An Ange

My Old Man

Keep Away
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[20111120]

BellsBells
(2000/07/18)
Lou Reed

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79年の作品で、ルーリードだけでプロデュースしています。マイペースに作品を創るには一人でプロデュースした方がいいようです。しかし曲は共作が多く、いつものバックメンバー以外にも、Nils LofgrenやDon Cherryと共作しています。これまで一人だけで作詞作曲していただけに、新境地を開こうとする意欲が感じられる作品です。時代はパンクニューウェイヴからテクノの時代に入っていたので、シンセサイザーも多様しています。

1. Stupid Man
2. Disco Mystic
3. I Want To Boogie With You
4. With You
5. Looking For Love
6. City Lights
7. All Through The Night
8. Families
9. The Bells

ヘタウマなのに感覚だけは鋭いという彼の音楽はオノヨーコの作品と似ているところがあります。二人ともニューウェイヴサウンドにいち早く順応していて、その感じが良く似ている事がよく分かります。このアルバムは完全にニューウェイヴに対しての挑戦状のような内容になっています。ただ、それだけに終わらないのがルーリードであり、フリージャズの巨匠Don Cherryが参加して、アヴァンギャルドなプレイを披露しています。前衛音楽の感覚とニューウェイヴのポップな感じと、パンクの反逆性を巧くミックスした作品だと思います。

前作ではまとまりがありませんでしたが、このアルバムを聴いて彼が何をやりたかったのかがよく分かるようになります。ただ、スプリングティーン的な曲はいらないですね。これだけは邪魔です。せっかくの先鋭的なサウンドが台無しです。それでも当時は、そうした音楽も好きだったのでしょう。どちらかにして欲しいものですが、やりたい事をやってしまうと、まとまりがつかなくなってしまいます。パンクとスプリングスティーンが同じ次元で語られるというのは、パンクス達に取っては屈辱的な事ですが、ルーリードにはそれが分かっていなかったみたいです。

Stupid Man

Disco Mystic

I Want To Boogie With You
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[20111120]

Street HassleStreet Hassle
(1991/10/22)
Lou Reed

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78年の作品で、プロデュースにはRichard Robinsonが加わっています。Bruce Springsteenが語りで参加しています。又、当時は最先端だったbinaural recordingいなっていて話題にはなりました。しかし、内容的には締まりが無くなり、ストリートロッカー気取りになっているので、全体的に雑な感じになっています。妙な明るさはルーリードに取ってはマイナスイメージであって、パンクやニューウェイヴが市民権を得始めていた時代ですから、その元祖となる彼がこれでは評価が悪くなるのも納得です。

1. Gimmie Some Good Times
2. Dirt
3. Street Hassle a) Waltzing Matilda b) Street Hass..
4. I Wanna Be Black
5. Real Good Time Together
6. Shooting Star
7. Leave Me Alone
8. Wait

Dirtではニューウェイヴな感覚はありますが、まとまりが無く、説得力に欠けると思います。パンクの影響も出始めてはいますが、元祖である彼が、これほど散漫な感じになっていては示しがつかないと思います。それだけパンクのエネルギーは強烈だったのです。タイトル曲のStreet Hassleは組曲形式になっていて、オーケストレーションが施されていて面白いのですが、若手に対抗しようとしているとしたら力不足です。

しかし、パンクとかニューウェイヴという時代を無視して創っていたとしたら、これはこれで面白いのですが、無視はしていなかった事がはっきり伝わってきますので、何がやりたかったのかがつかみにくい作品でもあります。彼なりに現代の吟遊詩人になりたかったのか、それにしては散漫な感じがします。少し時代に振り舞わせれていたのでしょうか。昔ながらの自分のスタイルと、新しい時代の流れが巧くかみ合っていないアンバランスさが特徴の作品です。

Gimmie Some Good Times

Dirt

Street Hassle a) Waltzing Matilda b) Street Hass.
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[20111120]

Rock & Roll HeartRock & Roll Heart
(2000/04/05)
Lou Reed

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76年の作品で、ルーリード一人によるプロデュース作品です。タイトル通り全編ロックンロール、しかもこれまでに無いくらい明るい作品になっています。既に動き始めているパンクではなく、スプリングスティーンなどのストリートロッカー達に呼応するかのごとき作風になっています。当時はこのスタイルが新しかったし、売れ始めていたので、そこに注目していたみたいです。

1. I Believe In Love
2. Banging On My Drum
3. Follow The Leader
4. You Wear It So Well
5. Ladies Pay
6. Rock 'n' Roll Heart
7. Chooser and The Chosen one
8. Senselessly Cruel
9. Claim To Frame
10. Vicious Circle
11. A Sheltered Life
12. Temporary Thing

アメリカから始まったパンクは、反抗のシンボルではなく、これまでに無い新しいロックを模索する若者達から始まりました。その中でも女王として君臨していたパティスミスなどの影響も感じます。というより、パティスミスの方がルーリードに影響されているのですが、それは新しい形になっていたので、ルーリードも、その路線に乗っかってしまったという事だと思います。それはこれまでのルーリードのスタイルとは異なっていますが、その道筋を創りだしたルーリードなので、見事にはまっているのです。

ただ、初期の頃のようなデカダンな雰囲気は無く、ストリートロッカーの躍動的なエモーションを演出しています。歌い方は変わっていないのですが、アレンジがやたらと明るいので、歌も明るく聴こえてくるところまで言っています。まるで若手のロックシンガーのようなテンンションなのが、昔からのファンにはいたたまれない感じですが、昔を顧みないなら、これはこれでカッコいい作品であります。アメリカンロックというカテゴリーなら素晴らしい作品です。曲も良いです。

I Believe In Love

Banging On My Drum

Follow The Leader
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[20111119]

Coney Island BabyConey Island Baby
(1991/07/01)
Lou Reed

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75年にリリースされたアルバムで、前作がすぐ回収されたという事も会って、このアルバムはどうなるのかと注目されました。プロデュースはGodfrey Diamondで、アメリカに帰ってからのルーリードの音楽は明るくなりました。演奏も、とてもまともで、普通なのですが、ルーリードの歌い方だけは変わっていません。巧い演奏に妙に崩した歌い方は、もうニューウェイヴそのものと言えます。この時期にはアメリカでは既にパンクロックが動き出していて、彼の音楽性もこの頃から再評価されていく事となります。

1. Crazy Feeling
2. Charleys Girl
3. Shes My Best Friend
4. Kicks
5. A Gift
6. Ooohhh Baby
7. Nobodys Business
8. Coney Island Baby

イギリス時代の退廃的な雰囲気は無くなり、アメリカならではの、カントリーやジャズ、ファンクやソウルミュージックなどの要素を含みながらも、ルーリードならではの新しいスタイルを確立しようとしています。中期の代表作と言えアルバムで、ジャケットも印象的です。既にグラムロックブームも終わっているので、彼も新たな方向性を模索していたのでしょう。彼の曲は基本的にはギターで弾き語りが出来るフォークスタイルであり、アレンジで創作性を加えています。それがアメリカのコンテンポラリーな音楽と結びついて、まともでありながら独特の世界観が出来上がっています。

本人はまだパンクやニューウェイヴといったムーブメントの創始者になるとは思っていませんし、自分なりにポップミュージックと向き合っている感じです。ですから曲の出来映えも良く、無理もしていないのに、カッコいい作品になっていると思います。歌い方の崩し方も神業的に決まっていて、オルタナとしても、彼は既にこの時代からそのサウンドを確立しています。毒は無くなりましたが、これも素晴らしい名盤です。

Crazy Feeling

Charleys Girl

Shes My Best Friend
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[20111119]

Metal Machine MusicMetal Machine Music
(2000/11/07)
Lou Reed

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75年にリリースされたルーリード最大の問題作です。ほとんどルーリード一人で制作されたノイズミュージックオンリーになっています。しかも、アナログ盤では2枚組の大容量に詰め込まれたノイズの嵐です。レコード会社により発売後すぐに回収された曰く付きの作品ではありますが、現在ではこうしてCDで手に入る事が出来ます。なぜなら、この革新性は時代が証明してきたからこそ、現在では需要があるのです。

1. "Metal Machine Music, Part I"
2. "Metal Machine Music, Part II"
3. "Metal Machine Music, Part III"
4. "Metal Machine Music, Part IV"

ポストパンクとして、アブストラクトやノイズコンクリート、インダストリアルの先取りではありますが、同じ時期にブライアンイーノは環境音楽を提唱しています。エコーフィードバックをいじくり回しているような音楽が延々と続きます。これを徹底してやり抜いているからこそ評価されるのであって、少しでもポップな一面を出していたら意味が無い作品です。それだけ、それまでのファンを拒否するかのごとき作品になっています。ただ、これを2枚組で聴かされる方は、かなりきついと思います。

ノイズ以外の普通の楽器音はまったく入っていませんので、現代音楽としては成り立っていますが、ポップファンにはきつい作品です。あまりにも斬新すぎた内容でしたので、レコード会社からは止められていたのを強硬突破してリリースしたルーリードは偉い。Velvet Underground 時代にはこうした実験的な音楽はやっていましたが、ジョンケールが中心でした。ルーリードがこうした作品を創りだした事は結構意外でした。好き嫌いがはっきり分かれる作品です。

Metal Machine Music, Part I

Metal Machine Music, Part II

Metal Machine Music, Part III
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