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[20111222]

44
(2008/12/17)
フォリナー

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81年の作品で、作品の制作途中でIan McDonaldとAl Greenwoodが脱退し、四人になった事と、四枚目のアルバムという事で4というタイトルになっています。さすがにIan McDonaldは4枚目までつきあうほど親切ではありませんでした。その為プログレッシヴ感が一気に後退してハードロックの部分が強調されています。メンバーがへた事により、ゲストミュージシャンで穴埋めをして、制作にかなり時間がかかっていました。シンセサイザーは、当時出始めたばかりのThomas Dolbyが担当しています。

1. Night Life
2. Juke Box Hero
3. Break It Up
4. Waiting For A Girl Like You
5. Luanne
6. Urgent
7. I'm Gonna Win
8. Woman In Black
9. Girl On The Moon
10. Don't Let Go

80年代になっていた事と、Thomas Dolbyがシンセアレンジをしているので、80年代なサウンドになっています。内容的にも、これまでの作品から比べるとつまらなくなっているので、前評判は悪かったのですが、アメリカではこういう軽薄な内容の方が受けるようで、初の全米ナンバーワンになりました。MTVの影響もあり、世界的にも売れました。シングルカットされたのはJuke Box Hero、Night Life、Urgent、Waiting for a Girl Like You、Break It Up、Luanneと6曲もありますが、どれもつまらない曲ばかりです。こんな曲が売れるようでは世の中はおしまいです。

Night LifeとLuanneは何とかこれまでのフォリナーらしい曲なので良いのですが、Juke Box Hero、Urgent、Waiting for a Girl Like Youなんて最低でしょう。アメリカンロックの中でも一番つまらない感じの曲ですが、これが売れてしまうのですから、こまったものです。Lou Grammの声も、これまでは曲が良かったので、問題ありませんでしたが、このつまらない曲に良くマッチしていて、これまでは目をつむっていた、嫌いなタイプのボーカリストである事を認識させられたアルバムとなりました。良く売れたアルバムですが、私は一気にフォリナーを嫌いになった記念すべき作品です。

Night Life

Juke Box Hero

Break It Up
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[20111221]

Head GamesHead Games
(1995/09/19)
Foreigner

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79年のサードアルバムです。Ian McDonaldは一つのバンドにアルバム2枚までしか参加しない事で有名だった為、このアルバムには参加しないじゃないかと言われていましたが、何と記録更新で、このサードアルバムまでは参加しています。さすがに4枚目まではつきあっていないので、オリジナルメンバーでの作品はこのサードアルバムまでとなります。そしてアメリカンプログレバンドとして良質な作品を創っていたのもこの作品までとなります。このアルバムまでが、ハードロックファンでも許せる範囲です。

1. Dirty White Boy
2. Love On The Telephone
3. Women
4. I'll Get Even With You
5. Seventeen
6. Head Games
7. The Modern Day
8. Blinded By Science
9. Do What You Like
10. Rev On The Red Line

プロデューサーにRoy Thomas Bakerを迎えて、前作よりもヘヴィーなサウンドに仕上げています。このアルバムからもDirty White Boy、Head Games、Womenの3枚のシングルをヒットさせています。勿論アルバムも人気も急上昇です。出来映えとしては前2作ほどではありませんが、何とかこのアルバムまでは捨て曲無しの作品を創り続けています。タイトルのヘッドゲームの意味は、先っぽをこすりつける、オナニーの隠語であります。それにおびえるトイレの少女というジャケットになっています。売れているのに下ネタというところがロックファンには受けていました。

6人のベテラン達のチームワークもここまでは保ちましたが、バンドサウンドはMick Jonesが牛耳っているところもあり、次のアルバムからはMick Jonesの独壇場になっていきます。ですからスーパーバンドとして面白かったのはこのアルバムまでとなります。スーパーバンドは長続きしないのが常ですが、このバンドは良くもちこたえたと思います。Ian McDonaldも良く我慢してくれたと思います。一発屋で終わる事なく、このアルバムまではしっかりとした構成で楽しめました。

Dirty White Boy

Love On The Telephone

Women
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[20111220]

Double VisionDouble Vision
(2002/08/12)
Foreigner

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78年のセカンドアルバムです。ボストン同様ファーストから大ヒットした為に、次回作が心配されましたが、ファースト同様捨て曲無しのしっかり作曲された作品になっています。ファーストより少し重い感じの曲が多くなっていますが、このアルバムも大ヒットしました。昔ながらのハードロックにプログレ的なアレンジをコンパクトにまとめて、ポップなヒット曲に結びつけるセンスはさすがのスーパーグループらしく、6人のメンバーのアイデアがしっかり詰まっています。

1. Hot Blooded
2. Blue Morning, Blue Day
3. You're All I Am
4. Back Where You Belong
5. Love Has Taken Its Toll
6. Double Vision
7. Tramontane (Instrumental)
8. I Have Waited So Long
9. Lonely Children
10. Spellbinder
11. Hot Blooded (Live)
12. Love Maker (Live)

Hot Blooded、Blue Morning, Blue Day、Double Visionと、このアルバムからも3枚のシングルヒットを生み出して、アルバムも大ヒットしました。特にタイトル曲のDouble Visionはヘヴィーでねちっこい曲になっています。ファーストにあった軽快さから少し変化が現れています。しかし、それ以外の曲は軽やかな曲もあり、特に私が好きなのはI Have Waited So Longです。こうしたちょっとした曲でも良い曲を創っていたというところが初期の頃のフォリナーの良いところでした。

当時はキッスやエアロスミスのようなアメリカンハードロックが日本でも人気があり、アメリカ的なフォリナーサウンドも日本で大変親しまれていました。Lou Grammはポールロジャースの影響は受けていますが、彼のボーカルスタイルはポールとは全く違います。良くポールロジャーズの二番煎じのような評価も受けていましたが、Lou Grammの歌い方はアメリカ的であり、ポールとは根本的に違っています。その違いが分からない人がフォリナーを産業ロックとして評していたのだと思います。後のフォリナーはそうですが、初期の頃は売れる音楽は創っていましたが、それほど軽薄なものではありませんでした。このセカンドも名盤です。

Hot Blooded

Blue Morning, Blue Day

You're All I Am
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[20111219]

ForeignerForeigner
(2002/04/01)
Foreigner

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77年にデビューしたフォリナーはイギリス人3人、アメリカ人3人という異国人どうしが組んだ珍しいバンドでした。それでバンド名がフォリナーになっています。元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズと元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルド、元ブラック・シープのルー・グラムという、全員がなにかしらのキャリアを持っていた事からスーパーバンドとして最初から大変な注目を浴びていました。しかし、サウンドは完全なアメリカンプログレであり、プログレっぽいのにポップでロックテイストもある、シングルヒットも出せるという典型的なアメリカンプログレバンドでありました。

1. Feels Like The First Time
2. Cold As Ice
3. Starrider
4. Headknocker
5. The Damage Is Done
6. Long, Long Way From Home
7. Woman Oh Woman
8. At War With The World
9. Fool For You Anyway
10. I Need You
11. Feels Like The First Time (Demo)
12. Woman Oh Woman (Demo)
13. At War With The World (Demo)
14. Take Me To Your Leader (Demo)

デビュー曲のFeels Like The First Timが大ヒット、続くマイナーコードが印象的なCold As Ice、Long, Long Way from Homeとシングルヒットを立て続けに出して、アルバムも大ヒットしました。全ての曲がシングルカット出来るような完成度を持っており、ファーストアルバムから捨て曲一切無しの名盤を創りだしています。というより、私はフォリナーの最高傑作はこのファーストだと思うし、一番好きです。個人的にはIan McDonaldが参加しているというだけで好きになったバンドであり、彼の関わっている作品はほとんどチェックしています。あまり目立った事はやっていない人ですが、彼が関わった作品はどれも歴史的な名盤だったりしています。

ボーカルのLou Grammは典型的なアメリカンのハードロックボーカルスタイルですが、このアルバムではいい感じで歌っています。大物バンドにいたメンバーがいるので内容も期待されましたが、ポップでヒット性のある作品であった事で、がっかりしている人もいたと思いますが、そういう人が創る売れ線の曲は、それなりに良く出来ているのです。彼らの成功が後のイギリス勢のアメリカ寄りになるきっかけでもありますし、後のエイジアなども、彼らの成功が影響しています。私は特にFool For You Anywayが好きです。こうした小曲でもしっかり創られているのが良いです。素晴らしい名盤です。

Feels Like The First Time

Cold As Ice

Starrider
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[20111218]

Corporate AmericaCorporate America
(2002/11/05)
Boston

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コーポレイト・アメリカコーポレイト・アメリカ
(2002/11/20)
ボストン

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2002年、またしても前作から8年後に出されたアルバムです。メンバーも大幅にチェンジしており、ボーカリストとしてBrad DelpとFran Cosmoの他に女性のボーカルとギターのKimberley Dahme が加入しています。彼らはヒップホップ文化を通過してきた若者なので、ボストンに始めてヒップホップ以降の音楽性が加わっています。又、彼らは作曲もするので、これまでのボストンサウンドとは違っているので、とても違和感があります。

1. I Had A Good Time
2. Stare Out Your Window
3. Corporate America
4. With You
5. Someone
6. Turn It Off
7. Cryin'
8. Didn't Mean To Fall In Love
9. You Gave Up On Love
10. Livin' For You

オルタナ以降のアメリカのシンガーソングライター的な歌い方は、全くボストンになっていません。バックの演奏はボストンらしさはありますが、オルタナを意識したTom Scholzは感心しません。それでも70年代的なギターサウンドもあり、やっぱりボストンなんだと思えますが、新しくなったボストンではシングルヒットも望めず、これまでで一番売れなかったアルバムとなりました。新しい感性を取り入れているのに、売れないというバンド名の大きさを感じさせます。おそらく、この時代でも昔ながらのサウンドなら売れていたのでしょう。

ですから、このアルバムが出てから8年以上経っているのにまだ新作が出ていません。来年出る予定みたいですが、このアルバムでの失敗を反省していれば期待が持てると思います。まず歌唱力のないボーカリストばかり揃えても、ボストンの壮大な音楽には合いません。コーラスの時だけボストンらしさはありますが、時代に合わせていても、そのチョイスが間違っていると思います。ここまで違う感じになっていれば、ボストンは名乗らない方が良いと思います。

I Had A Good Time

Stare Out Your Window

Corporate America
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[20111218]

Walk onWalk on
(1994/06/07)
Boston

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94年に出たアルバムで、前作からまたしても8年の年月が過ぎていました。忘れた頃に新作を出すバンドとして認識されるようになりました。ほとんどの人が自然消滅していたと思っていたと思いますが、ボーカルがFran Cosmoに代わって、メンバーチェンジもあったのですが、ほとんどの楽器を演奏しているTom Scholzのワンマンバンドに変わりはありません。Tom Scholzは自身のスタジオも新設してこのアルバムを手がけました。

1. I Need Your Love
2. Surrender To Me
3. Livin' For You
4. Walkin' At Night
5. Walk On
6. Get Organ-ized
7. Walk On (Some More)
8. What's Your Name
9. Magdalene
10. We Can Make It

これまで以上にギターを多重録音して厚みを増していますが、相変わらず、この時代でもシンセサイザーは一切使っていません。打ち込みでもなく、生演奏での多重録音こそがTom Scholzのモットーとなっております。I Need Your Loveがシングルヒットしましたが、これまでほどは話題にもならず、売り上げもこれまでには及びませんが、そこそこのヒットとなっています。対して内容も代わってい兄のですが、90年代でも通用してしまうのですから恐れ入ります。

8年間作品を出さなくても食っていけるのですから相当な印税が入り続けているのでしょう。そういう状態でも作品を出し続けるポールマッカートニーとは違って、音楽にはそれほど固執していないのかもしれません。音楽的にはさほど変わりはありませんが、ボーカルが代わっているので、昔の爽快感は少し薄れているようにも感じます。さすがにメタルブームの後だけにギターは歪みまくっています。多少は時代の流れも感じているのでしょうか。そのため、ギターの出しゃばり過ぎな嫌らしさはあります。そこだけ目をつむれば、何とか納得出来る内容ではあります。そして又8年間眠り続けます。

I Need Your Love

Surrender To Me

Livin' For You
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[20111218]

Third StageThird Stage
(1987/07/07)
Boston

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86年になってやっと出されたサードアルバムです。ほとんど忘れ去られていた時期のリリースでしたが、これまでと同じようなクォリティの作品を求めていたファンにとっては、納得の作品となったので、このアルバムも全米ナンバーワンに輝いています。これまでの作品同様、ノーシンセサイザー、ノーコンピューターとクレジットされています。スペイシーサウンドでありながらシンセサイザーには一切頼っていないというのが彼らの誇りだったのです。初期のクィーンと同じです。

1. Amanda
2. We're Ready
3. The Launch
4. Cool The Engines
5. My Destination
6. A New World
7. To Be A Man
8. I Think I Like It
9. Can'tcha Say (You Believe In Me)/ Still In Love
10. Hollyann

Amandaがシングルヒットしたので、アルバムも売れました。サウンド的にはTOTOのようにフュージュンとロックを足して都会的なサウンドにしておりますが、80年代中期には古い感じなのに、曲が良いので、売れてしまいました。作品を多く創らないTom Scholzですが、シングルヒットする曲のツボはおさえらられるセンスを持っています。当時のアメリカンプログレの王者だったスティクスほど派手に売れませんでしたが、当時のロックファンは、こうしたサウンドに飢えていたというのも事実です。

ダンスミュージックが主流だった80年代に、ボストンのサウンドは一種の清涼剤のようでありました。流行ではなく、自分達のサウンドをやっても、良い曲を作れば売れるという証明でもありました。アルバムを通して聴くと、同じテーマを持たせてトータルアルバムのように仕上げているのが分かります。8年ぶりの新作ですから、相当時間をかけて制作されているようです。ただし、このバンドはこの後も更に8年間眠り続けます。

Amanda

We're Ready

The Launch /Cool the Engines
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[20111218]

Don\'t Look BackDon\'t Look Back
(2006/07/11)
Boston

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78年のセカンドアルバムです。前作から2年経っています。当時は2年は相当なブランクであり、ファーストが売れすぎたので次が出せないでいると心配していたのですが、前作と同様のクォリティで、このアルバムもヒットさせました。売り上げでは前作には及びませんでしたが、初の全米ナンバーワンに輝いています。完全主義だった故に時間がかかりすぎていたようですが、この後は活動停止してしまうので、一発屋にはなりませんでしたが、二発屋となりました。

1. Don't Look Back
2. The Journey
3. It's Easy
4. A Man I'll Never Be
5. Feelin' Satified
6. Party
7. Used To Bad News
8. Don't Be Afraid

タイトル曲のDon't Look Backがシングルで大ヒットしました。前作以上の出来映えで、なぜか当時はm7thのテンションコードを使ったヒット曲が多かったと思います。ダイアーストレイツの悲しきサルタンもそうでした。ロックでテンションを使うならm7thがぎりぎりロック色を無くさないでかっこ良く決められるコードだと思います。9thもファンキーになってしまいますが、これも大丈夫でしょう。フュージュンの影響で、マイナーかメジャーコードしか使っていなかったロックでもテンションを使いだすようになった時代でした。

これだけの曲を最初から創れていたのですから、この後も大いに期待されていたバンドでしたが、しばらく作品を出す事もなく時が過ぎていきます。Tom Scholzは曲作りよりも、ギターなどの楽器を発明しては食いつないでいます。アルバムからも相当な印税が入っていたので、新作を下手に出すよりは沈黙を守った方が、完璧主義者の彼に取っては美学だったのかもしれません。ボストンはポップでありましたし、大ヒットした事によって他の産業ロックのようなイメージもありましたが、他のバンドとは違って、ハードロックファンからも認められるくらい好まれていました。この後同じようなサウンドを連発していたら評価はもっと低かったかもしれませんが、この2枚までのアルバムだけでちょうど良かったのかもしれません。このアルバムも名盤です。

Don't Look Back

The Journey/It's Easy

A Man I'll Never Be
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[20111217]

BostonBoston
(2008/03/25)
Boston

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76年にデビューしたボストンはギターのTom Scholzを中心とした6人編成のバンドで、これぞアメリカンプログレの決定版とも言えるバンドでした。当時はジャケットからスペースロック的な称され方でしたが、後にアメリカンプログレという定義が出来てからは、ボストンのようなサウンドをさす事で分かり易くなります。このアルバムからは3つのシングルヒットが生まれて、アルバムとしてもモンスター級の売り上げを上げた驚異のファーストアルバムです。

1. Foreplay
2. Long Time
3. More Than A Feeling
4. Peace Of Mind
5. Foreplay/Long Time
6. Rock & Roll Band
7. Smokin'
8. Hitch A Ride
9. Something About You
10. Let Me Take You Home Tonight

Tom Scholzはマサチューセッツ工科大学在学中にギターを独学で覚えて、自宅にレコーディングスタジオを創って、自家製のサウンドエフェクターを使ったギターサウンドが特徴になっています。当時はまだなかったマルチエフェクターのようなものです。ほとんど彼が曲もアレンジも手がけて制作されたアルバムになります。ファーストシングルMore than a Feelingでいきなり大ヒットを記録しました。Long Time、Peace of Mindもシングルカットされ、全て大ヒット、アルバムも空前の大ヒットとなり、ボストンはロックの歴史に名を残す事となります。

当時のロックはギターソロも計算されたキッスのようなバンドが主流で、ボストンもギターソロまでしっかり計算された曲作りになっています。ですから曲全体が覚え易く、ポップでありながら聴き所も沢山ある曲になっているので、飽きる事がありません。ポップなロックバンドでありながら、プログレッシヴなアレンジもあります。そしてシングルヒットという、この条件が揃えばアメリカンプログレなのです。ただ、あまりにも売れすぎたので、将来は不安視されました。でも今聴いても素晴らしい名盤だと思います。

Foreplay/Long Time

More Than A Feeling

Peace Of Mind
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[20111217]

エクリプス(ECLIPSE)エクリプス(ECLIPSE)
(2011/06/01)
ジャーニー(JOURNEY)

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EclipseEclipse
(2011/06/10)
Journey

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2011年、今年発売されたばかりの、現在での最新盤です。前作から参加したフィリピン人ボーカリストArnel Pinedaの可能性を広げる事に成功した作品であり、音楽的には変わっていないですが、80年代のころのようにデジリバかけまくりは控えめになっており、その分、バンドとしてのソリッド感がしっかり伝わってくるものになっています。早くからこうしていれば普通のロックファンも聴けると思うのですが、彼らの悲しい性です。

1. City Of Hope
2. Edge Of The Moment
3. Chain Of Love
4. Tantra
5. Anything Is Possible
6. Resonate
7. She's a Mystery
8. Human Feel
9. Ritual
10. Too Whome It May Concern
11. Someone
12. Venus

ほとんどの曲を創っているのは Neal SchonとJonathan Cain の二人であり、Neal Schonのギターにゆだねられている曲が多くなっていると思います。ギターバリエーションも昔に比べると増えており、ギターアレンジも工夫しているのが見て取れます。これまでのようなワンパターンなところも残っていますが、今回の工夫は、やっとロックギタリストとして目覚めたと思えます。これまでのプレイが単純過ぎていたので、余計感心出来ます。

曲調もメロディアスなボーカルであっても、演奏はソリッドでハードに徹しているので、80年代の重りは外したみたいです。これでこそ新生ジャーニーと言えるでしょう。他のメンバーは年老いていますが、若いボーカリストが参加した事にいよって、バンドは活性化されています。ジャーニーらしさは失わずに進化出来ていると思います。今後が楽しみなりますが、私はさほど興味がありません。ジャーニーは私の琴線に触れないのです。でもバンドとしてはいい状態にあるのが分かります。

City Of Hope

Edge Of The Moment

Chain Of Love
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[20111217]

REVELATIONREVELATION
(2009/12/31)
JOURNEY

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2008年の作品で、ボーカリストSteve Augeriの人気のなさから新しいボーカリストをユーチューブから発掘して、フィリピン人のArnel Pinedaが選ばれました。Steve Augeriも悪くなかったのですが、Arnel Pinedaの歌は確かに魅力的だと思います。新曲でCD1枚、これまでのヒット曲を新メンバーで再録音したCDが1枚とDVDという豪華なないようでしたが、新しいボーカリストが好評で、久々のヒット作品となりました。

ディスク:1
1. Never Walk Away
2. Like a Sunshower
3. Change for the Better
4. Wildest Dream
5. Faith in the Heartland
6. After All These Years
7. Where Did I Lose Your Love
8. What I Needed
9. What It Takes to Win
10. Turn Down the World Tonight
11. Journey (Revelation)
12. Let It Take You Back
ディスク:2
1. Only the Young
2. Don't Stop Believin'
3. Wheel in the Sky
4. Faithfully
5. Any Way You Want It
6. Who's Crying Now
7. Separate Ways (Worlds Apart)
8. Lights
9. Open Arms
10. Be Good to Yourself
11. Stone in Love

サウンド的には全然変わっていないのですが、ボーカリストが変わっただけで、売り上げに影響するという結果になりました。ユーチューブで発掘するという、しかもフィリピン人という、公平感が支持されたのかもしれません。これまでの作品を新しいボーカリストに歌わせる事によって、Steve Perryと遜色のない歌い手だという事をアピール出来ているのも良かったのでしょう。それだけの実力を感じられます。

ただ、やっている事は昔から変わっていないので、いつまでファンが飽きる事なくついていけるのか分かりません。私はファンではないので、どうでも良いですが、昔と変わらない事をやるのであれば、バンドを存続させる意味がないと思ってしまいます。もっと新しい事に挑戦していかなくては、演奏する側もつらくなってくるというのが正常な人間だと思いますし、商業として音楽をやる人種は理解出来ません。でも内容としては悪くないので文句はありません。

Never Walk Away

Like a Sunshower

Change for the Better
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[20111217]

GenerationsGenerations
(2005/10/04)
Journey

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2005年の作品です。Steve Perryがいなくなっている為か、ジャーニー史上一番売れなかったアルバムになります。Steve AugeriのボーカルはSteve Perryと変わらないくらいであり、当時のSteve Perryよりもしっかり歌えているので、問題ないのですが、ファン心理としては認めたくない部分もあるのでしょう。音楽はいつもの80年代サウンドのままです。

1. Faith In The Heartland
2. The Place In Your Heart
3. A Better Life
4. Every Generation
5. Butterfly (She Flies Alone)
6. Believe
7. Knowing That You Love Me
8. Out Of Harms Way
9. Self-Defense
10. Better Together
11. Gone Crazy
12. Beyond the Clouds
13. It's Never Too Late

ボーカリストの人気が定着していないのを察してか、このアルバムでは、メンバー全員がそれぞれリードボーカルを取る曲を設けています。バンドとしての結束を表現するのによく使われる手段ですが、ジャーニーの場合は、それぞれの専門職の職人技で成り立ってきたバンドなので、逆にまとまりのなさを感じさせます。相変わらずのメロディアスメタルな感じの曲が多く、Neal Schonの使用するエフェクターもデジタルなものに変わっているのが実感出来ます。

曲の出来映えはいつもながら良いのですが、どれも平均点な感じで、これと言って特別な感じもないので、当たり障りのない作品だと思います。この時期の作品としてはポップすぎる感じもあります。これがジャーニーブランドだと言ってしまえばそれまでですが、これほど流行を気にしない、自分達のサウンドに自信を持っているバンドも珍しいです。なのに少しも古くさく感じさせないのは、現役進行形で前向きに作品創りに取り組んでいるからだと思います。

Faith In The Heartland

The Place In Your Heart

A Better Life
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[20111216]

ArrivalArrival
(2001/04/03)
Journey

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一度再結成されていましたが、Steve Perry、Steve Smithが脱退した事により、再び活動停止状態でした。しかし、2001年に活動開始した作品です。ボーカルにはSteve Augeri、ドラムにはDeen Castronovoが加入して、新しいジャーニーとなりました。前作でも分かるようにSteve Perryの声に昔のような甘い歌声はありませんでしたので、Steve Perryそっくりに歌うSteve Augeriが代役でも問題ないと思います。

1. Higher Place
2. All The Way
3. Signs Of Life
4. All The Things
5. Loved By You
6. Livin' To Do
7. World Gone Wild
8. I Got A Reason
9. With Your Love
10. Lifetime Of Dreams
11. Live And Breathe
12. Nothin' Comes Close
13. To Be Alive Again
14. Kiss Me Softly
15. We Will Meet Again

21世紀になっていますが、サウンドは頑固にも80年代のヒット曲のような感じになっていて、ジャーニーらしいと言えばそれまでですが、ほとんど変わらないまま、質を深めた作品になっています。Steve Perryがいないからか、あまりにも予想通りだった為か、売り上げはがた落ちになっています。しかし内容的には全然衰えておらず、相変わらずのヒット性のある内容になっています。

いかにもアメリカのドラマに出てくる若者が好きそうなサウンドです。打ち込みもありますが、ほとんどヒップホップ文化を通過していない作風は貴重です。この路線でもやっていけるというだけの自信があるのでしょう。確かにそれだけのものが出来ています。しかし、ジャーニーファンではないものに取ってはほとんど必要のないものであり、ジャーニーファンでも、どこまで許せているのか不明です。同じ事をやってはいますが、後退している訳ではなく、前向きなのがサザンとは違ってよいと思います。

Higher Place

All The Way

Signs Of Life

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[20111215]

Trial By Fire (Exp) (Dig)Trial By Fire (Exp) (Dig)
(2006/10/03)
Journey

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96年の再結成してからの作品です。以前のように, Jonathan Cain,Steve Perryの三頭体制ですが、以前よりNeal Schon出番が多くなっています。解散前の作品のクォリティをそのまま継続している充実の内容により、かなりヒットした作品です。ただし、昔のままですから、当時としては時代遅れのサウンドであり、アメリカ以外ではそれほど反響はありませんでした。ジャケットはいい感じです。

1. Message Of Love
2. One More
3. When You Love A Woman
4. If He Should Break Your Heart
5. Forever In Blue
6. Castles Burning
7. Don't Be Down On Me Baby
8. Still She Cries
9. Colors Of The Spirit
10. When I Think Of You
11. Easy To Fall
12. Can't Tame The Lion
13. It's Just The Rain
14. Trial By Fire
15. Baby I'm A Leavin' You
16. I Can See It In Your Eyes

Neal Schonは最初から最後までギター弾きまくりで元気ですが、Steve Perryの声は枯れていて、昔のような美しくのびる歌声は無くなっています。別人と言っても良いくらいです。完全に80年代サウンドをそのままやっていて、新曲ですから、昔からのファンとしては喜ばしい事でしょうが、90年代半ばで、懲りずにこのサウンドというのはいかがなものかと思います。それでも曲は良いので売れたのでしょうが、90年代らしさが見当たらないという、恐ろしいくらいに自分達だけの世界に浸っています。

再結成で、現役時代以上に充実しているバンドというのは珍しいですが、それだけ職人芸を持ったバンドだったのです。商業ロックバンドの性なのでしょう。売れる作品を創れと言われれば、売れる作品をためらいもなく創れる人達なのですね。少し昔のヒット曲のアレンジに頼っている部分もありますが、演奏が活きているので嫌な感じじゃありません。この後、再びSteve Perryが脱退するので、黄金期メンバーならではの良さを味わえるアルバムです。

Message Of Love

One More

When You Love A Woman
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[20111214]

Raised on RadioRaised on Radio
(2006/10/03)
Journey

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86年の作品で、プロデュースはSteve Perryです。曲はJonathan Cain, Steve Perry, Neal Schonの三頭体制で創られていはいますが、完全にジャーニーはSteve Perryに乗っ取られた形になっています。そのため三人以外のメンバーは参加している曲もありますが、脱退して別のミュージシャンが参加していたりしています。前作までの成功から一気にバンドの危機にたたされていますが、それなのに売れる作品を創っているのは恐ろしい事です。

1. Girl Can't Help It
2. Positive Touch
3. Suzanne
4. Be Good To Yourself
5. Once You Love Somebody
6. Happy To Give
7. Raised On Radio
8. I'll Be Alright Without You
9. It Could Have Been You
10. The Eyes Of A Woman
11. Why Can't This Night Go On Forever

ラジオで流れるヒットパレードのように、シングルヒットしそうな曲ばかりが集められています。音は完全に80年代サウンドであり、80年代ならではのポップソングばかりです。前作ほどは売れませんでしたが、このアルバムまではジャーニーの時代でした。もうここまで来るとアメリカンプログレとも言えなくなっています。Steve Perryが気持ちよく歌える曲ばかりで、コブシを効かせるような歌い方もあります。

Steve Perryがバンドを私物化し始めた事もあり、このアルバムを最後にバンドは一旦解散となります。Steve Perryはソロ活動を始めます。最後のアルバムというには良く出来ており、まだまだこの路線で進んでも問題なかったと思いますが、バンドの創始者Neal Schonの立場がなくなっているので、ここは解散という答えになったのだと思います。デジリバがたっぷりなので、やはりありがたみは感じませんが、内容的には上り調子の時に解散という、もったいない結果となりました。

Girl Can't Help It

Positive Touch

Suzanne
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[20111213]

FrontiersFrontiers
(1996/10/15)
Journey

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83年の作品で、前作同様大ヒットしたアルバムです。チャートとしては2位止まりですが、当時はマイケルジャクソン、プリンス、マドンナが首位争いをしていた時代なので、2位は致し方なかったと思います。Jonathan Cain、Steve Perry、Neal Schonという三頭体制からNeal Schonが徐々に出番が無くなりだしている事で、よりメロディアスになっています。MTV全盛時代でもあり、プロモーションビデオはシングルヒットの数値を大幅に拡大していく事になります。

1. Separate Ways (Worlds Apart)
2. Send Her My Love
3. Chain Reaction
4. After The Fall
5. Faithfully
6. Edge Of The Blade
7. Troubled Child
8. Back Talk
9. Frontiers
10. Rubicon

シングルカットされたSeparate Waysが大ヒットしました。この曲1曲でジャーニーの特徴である、メロディアスである事、ハードである事、ポップである事の要素全てが詰まった彼らの代表曲となりました。ライブでのソリッドなバージョンの方がカッコいいと思います。スタジオバージョンは、やたらデジタルリバーブがたっぷりかかっているので、どこかデフォルメされている感じになっています。当時はデジタルリバーブというしろものが出回って、80年代サウンドというものが確立されていきました。アナログリバーブよりもノイズが少なく、音の馴染みも良く、あまりにも奇麗な残響音の為に、使いすぎ警報が出るほどでした。このアルバムはそのデジリバがこれでもかとたっぷり使われています。

バラードのFaithfullyもシングルヒットしました。Jonathan Cainの出番が多くなっている分、これまでよりもプログレ感もあります。前作に負けないくらい、いや、完成度ではこちらの方が高いかもしれません。リバーブがもっと少なかったら、もっとありがたい作品になっていた事でしょう。デジタル機器は音がきれいなだけに、当時は麻薬のように多用して、感覚が麻痺するほど氾濫していき、今聴くと古くさく感じるサウンドをありがたがっていました。でしゃばりすぎていたNeal Schonのギターが控えめになっている分、音楽的な完成度はこちらが良いと言えます、そういう意味では彼らの最高傑作となるのでしょう。

Separate Ways

Send Her My Love

Chain Reaction
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[20111212]

EscapeEscape
(2009/02/24)
Journey

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81年のアルバムで、ついに全米ナンバーワンを獲得した一番売れたアルバムです。これまでバンドの中心人物だったGregg Rolieに代わって、ハードロックバンド、ベイビーズにいたJonathan Cainが加わった事によって、よりドラマティックに、ポップになりました。全曲Jonathan Cain, Steve Perry, Neal Schonの三人体制で創られています。オープニングがバラードという、出だしで、バラードによるシングルヒットが多数あります。

1. Don't Stop Believin'
2. Stone In Love
3. Who's Crying Now
4. Keep On Runnin'
5. Still They Ride
6. Escape
7. Lay It Down
8. Dead Or Alive
9. "Mother, Father"
10. Open Arms
11. La Raza Del Sol
12. Don't Stop Believin'
13. Who's Crying Now
14. Open Arms

いかにも80年代らしいアレンジですが、バラード曲、Don't Stop Believin'、Who's Crying Now、Open Armsはどれも素晴らしい名曲です。あまりにもバラードばかりなので、当時のジャーニーは好きではありませんでしたが、曲が良いのは認めます。ハードな曲でもStone in Love、Still They Rideがシングルカットされています。このアルバムから5曲もシングルヒットが出ているので、アルバムも当然、これまで以上に売れているのです。これまでのGregg Rolieもポップな曲を作っていましたが、それ以上に分かり易い作風になっている事が成功の鍵だったと思います。

ポップでヒット性がある曲が多いですが、普通のポップバンドとは違う一工夫は、アメリカンプログレならではだと思います。Neal Schonはギターはうまいですが、どうもワンパターンな感じがします。フィンガリングとピッキングが安定してるので、それだけになっているのです。きれいなバラード曲でヒステリックなギターを弾くというのも、少し異常です。それでも曲が良いから売れましたが、少しやり過ぎというか、違和感を覚えます。しかし、宵曲が揃っているという事では名盤なのでしょう。

Don't Stop Believin'

Stone In Love

Who's Crying Now
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[20111211]

DepartureDeparture
(1996/10/15)
Journey

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80年の作品で、このアルバムからジャーニーはバカ売れしていきます。これまではSteve Perryの歌をいかに活かしていくかという曲創りでしたが、このアルバムからは、バンドとしてのサウンド固めに入りながらも、沢山のヒット曲を世に送り出していきます。アメリカンハードロックと呼ぶにはメロディアスすぎるし、プログレバンドといオブにはポップすぎるし、アメリカンプログレという形容詞が一番しっくりきます。

1. Any Way You Want It
2. Walks Like A Lady
3. Someday Soon
4. People And Places
5. Precious Time
6. Where Were You
7. I'm Cryin'
8. Line Of Fire
9. Departure
10. Good Morning Girl
11. Stay Awhile
12. Homemade Love

初のバラード以外のヒット曲Any Way You Want Itはロックな曲で、シングルカットされて大ヒットしました。ジャーニーの場合はSteve Perryの伸びやかな歌に合わせているのか、速いテンポの曲はなく、ロックな曲でもゆったりとした曲になっています。コピーしてみると同時期にシングルヒットしたレインボーのSince you've been goneと全く同じコード進行だったという不思議な巡り会わせになっていました。この頃からレインボーもアメリカをターゲットにしていました。

バラードだけではなく、ロックバンドとしてのサウンドでヒットを出せるようになっって、サウンドの幅も広がっていきます。ヒット曲はポップですが、いかにもプログレな感じの曲もやっています。アルバムを通して聴かないと分からないのですが、ヒット曲ばかり聴いていると、このバンドの本質が見えてこないというか、なぜもっとそういう部分をさらけ出さないのか不思議ですが、それで売れているのでしょうがないですが、その部分を知らない人は、ジャーニーが嫌いなままになっていると思います。そういう意味では損をしていますが、そういう敵が多いという事も含めてジャーニーですから。彼らこそがパンクに袋叩きに合うくらいの商業ロックの象徴なのです。

Any Way You Want It

Walks Like A Lady

Someday Soon
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[20111211]

EvolutionEvolution
(1996/10/15)
Journey

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79年の作品で、前作に引き続きRoy Thomas Bakerがプロデュースしています。ジャケットも前作とは色違いな感じになっていて、まるで姉妹品のようですが、ドラマーがAynsley Dunbar からSteve Smithに代わりました。このメンバーで黄金時代を迎える事になるのですが、Aynsley Dunbar がいたから多少はジャーニーも面白いと思っていたファンに取っては、ここからの売れまくりジャーニーは物足りなくなっていきます。

1. Majestic
2. Too Late
3. Lovin', Touchin', Squeezin'
4. City Of The Angels
5. When You're Alone (It Ain't Easy)
6. Sweet And Simple
7. Lovin' You Is Easy
8. Just The Same Way
9. Do You Recall
10. Daydream
11. Lady Luck

バラード向きの声を持ったSteve Perry が入った事によって、バラード曲が多くなっていきます。それは曲としては良いのですが、アルバムを通してバラードばっかりというのは、これまでのロックバンドにはなかった事なので、女性ファンは増えましたが、男性ファンからは敬遠されていくようになっていきます。Neal Schonも増々バンドアンサンブルを重視したギターしか弾かなくなっていきますので、もはや彼のギターに期待するギターファンはいなくなっていきます。それでもアメリカで売れるという事は、相当なビッグマネーを手に出来ますので、悪魔に魂を売ってでもこのスタイルを死守していきます。これこそが商業ロックバンドたるジャーニーの誕生なのであります。

Aynsley Dunbar の脱退と共に、彼らはパンクロックの攻撃の的となるべきバンドへと急成長していきます。ただ、Roy Thomas Bakerは良い仕事をしていて、クィーンのようにドラマティックに盛り上がるような構成に仕上げています。単なるポップバンドではなく、アメリカンプログレバンドだからこそ出来る、シンプルでありながらも広がりのあるサウンドを生み出しています。彼らの創るバラード曲は、この後のアメリカンロックでのバラード曲の基礎となるもので、復活後のエアロスミスのバラード曲も彼らの手法で作曲されるくらいで、今ではありきたりなバラードになっているのですが、その先駆者が彼らです。バラードのヒット曲は多いですけれど、それが中心になっているという、これまでのロックバンドでは考えられないような構成で成功してしまった、あまりよろしくない前例を作ってしまいました。日本では徳永なんじゃいろというのもいますが、そんな感じです。

Majestic & Too Late

Lovin', Touchin', Squeezin'

City Of The Angels
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[20111211]

InfinityInfinity
(2006/08/01)
Journey

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78年の作品で、ここで始めて専属ボーカリストとなるSteve Perryを加入させて5人編成となります。アルバムジャケットもお馴染みのロゴ的なデザインになって、ここからジャーニーは売れ始めていきます。むさい男達ばっかりだったジャーニーにSteve Perryは女性をファンを増やすにはもってこいのルックスだったのですが、当初は彼もひげを生やしていて、むさい男達に合わせていました。ひげを剃ってから売れ始めたと言った方が正解かもしれません。

1. Lights
2. Feeling That Way
3. Anytime
4. La Do Da
5. Patiently
6. Wheel In The Sky
7. Somethin' To Hide
8. Winds Of March
9. Can Do
10. Opened The Door

Steve Perryの歌は、既に売れていたアメリカンプログレの先輩達、スティックスやカンサスのように伸び夜間は伊トーンを歌えるもので、彼らの方向性がこれで定まり始めます。歌の巧いSteve Perryが入った事で、ポップな曲もヒットするようになります。歌を彼に任せる事で演奏に専念出来るようになったメンバーは、これまで以上にプログレッシヴな演奏をするようになります。これ以前をプログレッシヴな時代だと思っているファンも多いですが、実は、ここからがアメリカンプログレバンドとしてのサウンドを確立していく事になります。

Gregg Rolieもまだ歌いますが、Steve Perryの声域で作曲出来るようになったので、今まで書けなかったような曲調も作曲出来るようになります。スティクスやカンサスがアメリカンプログレとして売れていいたことを手本として、これまで定まっていなかった音楽的な方向性も定まり始めます。プロデューサーはRoy Thomas Bakerであり、ここから本気で売れていこうとする姿勢が見えます。実際、これまで以上の売り上げを記録した事で、その方向性は明確なものとなっていきます。ポップな曲が多いですが、ポップでシングルヒットさせる事が出来る事がアメリカンプログレの特徴でもあります。その条件を満たし始めました。

Lights

Feeling That Way

Anytime

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[20111211]

NextNext
(1991/03/26)
Journey

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77年の作品で、前作はハードロック色が強かったのですが、このサードアルバムでやっとプログレらしくなっていきます。フュージュン的でもありますが、それでもポップでロック的であるという事で、素晴らしい作品になっています。ただ、当時は、そうした彼らの音楽性をストレートに言い表す言葉がなかった為に、この時期の彼らの生み出した素晴らしい業績がうやむやになっていると思います。この後にヒットを飛ばすようになるので、この時期が黙殺されているのです。

1. Spaceman
2. People
3. I Would Find You
4. Here We Are
5. Hustler
6. Next
7. Nickel And Dime
8. Karma

Spacemanはまるでエルトンジョンのロケットマンであり、こんなにポップな曲で始まる事で、なおさら彼らの音楽性が伝わりにくくなっていると思います。Peopleはハードフュージュンな曲で、ニールショーンのギターばかり取り上げられますが、後に名を上げるAynsley Dunbar の非凡なドラムプレイこそが、このバンドの要だという事が分かります。それにしてもGregg Rolieの歌い方はどこかジョージハリソンしているというのも、このバンドの音楽性がうやむやになっている原因でもあると思います。

プログレッシヴではありますが、アメリカンプログレというのとは違っています。彼らがアメリカンプログレになっていくのは、実は売れてからなのです。この時期はどちらかというとフュージョンです。サンタナバンドでやっていた頃に近いのです。そういう意味では、やっとニールショーンも、自分に何が求められているのかが分かったのだと思います。多少は売れたので、その方向で進むと、私も好きなバンドになっていったはずでしたが、この後はポップな方向で売れていってしまうので、この路線は続きませんでした。実に残念ではありますが、私個人的には、このアルバムだけがお気に入りです。

Spaceman

People

I Would Find You
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[20111210]

Look Into the FutureLook Into the Future
(1990/10/25)
Journey

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76年のセカンドアルバムです。ギターのGeorge Ticknerが脱退して四人組になりました。バンドのイメージとしてはハードロックバンドなのか、プログレバンドなのか、今ひとつはっきりしていない時期で、ハードな曲が多いので、ハードロックバンドだと思って聴いていると急にプログレになったりしております。まだアメリカンプログレという言葉もなく、ジャーニーは中途半端なイメージだった為に、あまり売れていませんでした。

1. On A Saturday Nite
2. It's All Too Much
3. Anyway
4. She Makes Me (Feel Alright)
5. You're On Your Own
6. Look Into The Future
7. Midnight Dreamer
8. I'm Gonna Leave You

ニールショーンのギターは確かに安定感があって、速弾きだし、良いギタリストだと思いますが、天才ギタリストというふれこみが先行していたにもかかわらず、ジャーニーで聴ける彼のギターはとても天才と呼ぶには違和感がありました。なので、私はこのバンドは敬遠していました。売れてからも好きにはなれませんでしたが、友達からもらったアルバムを通して聴くとプログレバンドなのだという事で納得して、今では多少認めるようになりました。

このアルバムではハードなロックナンバーが多く、 It's All Too Muchはビートルズのカバーです。ポップな感じも出しているので、ここでアメリカンプログレなのだと認識するには、まだどこか中途半端なのです。当時はスペイシーロックという紹介のされ方だったので、本当に興味がありませんでした。ニールショーンはギターを弾きまくっていますが、普通のフレージングなので、これでいいのか、といつも疑問を彼に投げかけていました。おそらく彼はこういうプレイが好きなので、サンタナバンドでやっていたのはやらされていた感があったのでしょう。それでもサンタナバンドで面食らったプレイはこの後も一切出てきません。あくまでもバンドアンサンブル重視なのです。

On A Saturday Nite

It's All Too Much

Anyway
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[20111210]

JourneyJourney
(1990/10/23)
Journey

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サンタナバンドにいたNeal SchonとGregg Rolieが結成したジャーニーです。75年のデビューアルバムは、サンタナバンドにいた天才ギタリストNeal Schonが創ったバンドとして大変話題になりましたが、サンタナバンドでの天才的なギタープレイを期待していたギターファンにとっては物足りない内容になっていました。バンドアンサンブルに徹するNeal Schonのギタープレイはバンドマンとしては正しいあり方だったと思いますが、ギターファンにとっては、こんなものじゃないだろうと言う思いが強かったのです。せっかく自分のバンドを創ったのに、なんで思いっきりギターを弾きまくらないのだろうという疑問が多かったのです。ですからジャーニーは最初から話題にはなっていましたが、あまり売れていませんでした。

1. Of a Lifetime
2. In the Morning Day
3. Kohoutek
4. To Play Some Music
5. Topaz
6. In My Lonely Feeling/Conversations
7. Mystery Mountain

このバンドが売れるようになるのは、もっと後になるのですが、このファーストアルバムからスペイシーなサウンドで、最初は良く内容が分かりませんでしたが、アルバムを通して聴くとアメリカンプログレなのだというのが分かるようになります。オリジナルメンバーはギターのNeal Schon、キーボードとボーカルのGregg Rolie、ギターのGeorge Tickner 、ベースのRoss Valory、ドラムのAynsley Dunbarの5人組です。Aynsley Dunbarは80年代には売れっ子セッションドラマーになりますので、この人も有名だと思います。

サンタナバンドではサンタナよりも巧いギタリストとして将来を期待されていたNeal Schonで下が、このバンドでは、速弾きはしていますが、普通のアメリカンロックのギタリストというプレイに徹しています。彼のギターこそが聴きものになるはずのバンドなのでしたが、普通にロックギターを弾いているので、巧くても満足しないのがギターファンなのです。ですから、このバンドは期待が大きかった分、内容は良いのに損をしいたと言えるでしょう。ハードロックというにはシンフォニックだし、ハードロックファンからも敬遠されていました。彼らがアメリカンプログレバンドだという認識をもたれるまでは苦戦していたようです。それだけにこのファーストの良さは、現在のニュートラルな感覚で聴いた方が分かると思います。

Of a Lifetime

In the Morning Day

Kohoutek
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[20111210]

Somewhere to ElsewhereSomewhere to Elsewhere
(2008/08/19)
Kansas

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2000年の作品で、この後は再結成されていないので、これが最後のオリジナルアルバムになっています。ギター、キーボードのKerry Livgrenが復帰してRobby Steinhardtとともに往年のカンサスらしいサウンドを生み出しています。この頃から流行というものが無くなり、何でもありの時代になりますので、アメリカンプログレバンドとして臆する事なく自分達の音楽を楽しんで創っています。

1. Icarus II
2. When The World Was Young
3. Grand Fun Alley
4. The Coming Dawn (Tranatopis)
5. Myriad
6. Look At The Time
7. Disappearing Skin Tight Blues
8. Distant Vision
9. Byzantium
10. Not Man Big
11. Geodesic Dome

初期の代表作Icarusの続編から始まります。演奏力は格段に上がっているのですが、Steve Walshの歌はさすがに伸びやかさは衰えています。メタルのような演奏とプログレなアレンジという事で、昔にはなかったスタイルも、再結成カンサスではお馴染みになっています。久々に復帰したKerry Livgrenがプロデュースも手がけているので、昔からのファンも納得出来る内容になっていると思います。

売り上げも再結成してからの作品の中では売れている方で、カンサスというバンドが一時代を築いたという事は伝説だけにとどまらないと言えるでしょう。ただ、現在このバンドを知っている若いリスナーがどれほどいるか分かりませんが、へたなスラッシュバンドよりもカッコいい事を分かってもらいたいと思います。黄金時代の作品は文句無しに良いですが、その後の作品でも良いものがありますので、今一度再評価される事を望みます。

Icarus II

When The World Was Young

Grand Fun Alley
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[20111210]

Always Never the SameAlways Never the Same
(2002/07/29)
Kansas

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Always Never the SameAlways Never the Same
(2006/07/18)
Kansas

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98年の作品で、London Symphony Orchestraと共演して、これまでの代表曲を再演しています。その他にビートルズのEleanor Rigbyをカバー、3曲の新曲から構成されています。プログレバンドがオーケストラを共演する事は多くありますが、カンサスの場合は、最初からシンフォニックな曲が多かったので、オーケストラが入ってもそれほど驚きはありませんが、しっくりきます。

1. Eleanor Rigby
2. Dust In The Wind
3. Preamble
4. Song For America
5. In Your Eyes
6. Miracles Out Of Nowhere
7. Hold On
8. The Sky Is Falling
9. Cheyenne Anthem
10. Prelude & Introduction
11. The Wall
12. Need To Know
13. Nobody's Home

オリジナルメンバーのバイオリン奏者Robby Steinhardtが復帰しているので、それだけでも話題になりますが、ベストアルバム的でありながら、新しいアレンジの新鮮な気持ちで聞き直す事が出来ます。オリジナル曲とは大きな違いはありませんが、オーケストラ以外にも、新しいテクノロジーで録音された演奏は素晴らしい音質であり、演奏力も向上しているので、昔以上にかっこ良くなっています。バンドの演奏だけでも迫力があります。

カンサスファンとしては、オリジナルとともにコレクトしておきたくなる内容だと思います。企画もの的な性格のアルバムではありますが、オーケストラの豪華きらびやかな演奏とともに、カンサスの底力を堪能出来ます。きれいな音になっているので、原曲がどれほど素晴らしくソングライティングされているか再確認も出来ます。懐古主義と言われても、良いものは良いと胸を張れる作品です。

Eleanor Rigby

Dust in the wind

Song For America
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[20111209]

Freaks of NatureFreaks of Nature
(2006/07/18)
Kansas

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フリークス・オブ・ネイチャーフリークス・オブ・ネイチャー
(1996/12/01)
カンサス

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95年の作品で、再々結成でのアルバムになります。ギターとバイオリンでDavid RagsdaleとギターのRich Williamsが参加して、6人体制に戻っています。この頃になると大物グループの再結成がお祭りになっていて、カンサスも昔のようにプログレ全開で曲を作っています。音としては90年代の音になっていますが、楽曲は昔のようにめまぐるしく場面展開していくカンサスらしいシンフォニックな作風になっています。

1. I Can Fly
2. Desperate Times
3. Hope Once Again
4. Black Fathom
5. Under The Knife
6. Need
7. Freaks Of Nature
8. Cold Grey Morning
9. Peaceful And Warm

バイオリンもハードロック的なリフを弾く事で、ギターと同じようなポジションで頑張っています。時にはシンフォニックな弾き方になったり、Steve Morseがいなくなった代わりに大活躍です。コーラスも昔の黄金時代のようなアメリカンプログレ的ですし、それでいて、懐古主義ではなく、しっかりと90年代ならではのアメリカンプログレで挑戦的ですし、昔からのファンも歓喜するような内容に仕上がっています。

かなりの力作ですが、売り上げには結びつきませんでした。この時代ではカンサスを知っているのは昔からのファンだけですし、シングルカットされたDesperate TimesもHope Once Againも全く売れませんでした。それでもこのカッコいいサウンドを体験する価値はあります。これまでの中でも最高に迫力のある作品になっています。全く古くさく感じさせずに内容の詰まった素晴らしいアルバムです。名盤ですね。

I Can Fly

Desperate Times

Hope Once Again
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[20111208]

In the Spirit of ThingsIn the Spirit of Things
(1994/11/03)
Kansas

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88年の作品で、新生カンサス第二段アルバムになります。前作同様、ポップな曲とSteve Morseのギターが炸裂するハードな曲がバランスよく入っています。プロデューサーにはBob Ezrinの名前があり、彼はパーカッションでも参加しています。前作よりも新しい時代のサウンドに適応して尚、そのサウンドを自分達のものにしている感じがあります。

1. Ghosts
2. One Big Sky
3. Inside Of Me
4. One Man, One Heart
5. House On Fire
6. Once In A Lifetime
7. Stand Beside Me
8. I Counted On Love
9. The Preacher
10. Rainmaker
11. T.O. Witcher
12. Bells Of Saint James

プログレバンドといっっても、80年代に70年代と同じような事をやる必要はないので、彼らなりに80年代で出来る自分達らしい音楽を追究していると思います。前作のようにヒットを狙ったような曲よりも、音楽的に充実した内容になっています。ですから素晴らしい作品なのですが、結果売れませんでした。シングルのStand Beside Meはまあまあヒットはしましたが、ほとんど話題にもされずに、ここで又再び解散となります。

出だしからバラード系の曲が多く、その中でプログレバンドらしいアレンジが好感が持てます。単なるポップバラードでは終わっていません。そういう意味では過去にこだわる事なく、現在進行形で何が出来るかを模索した良い作品だと思います。これで売れていれば自信にも繋がったでしょうが、時代が求める軽薄さとは違う方向性を向いてしまった事で、ヒットには至りませんでした。しかし80年代の作品の中では一番印象が良かったアルバムになります。

Ghosts

One Big Sky

Inside Of Me
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[20111207]

PowerPower
(1994/11/03)
Kansas

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86年に再結成した時の作品で、わずか3年での復活となりました。脱退していたボーカリストのSteve Walshが再結成させているので、歌は昔ながらのおなじみの声になりました。ギターにはSteve Morseが起用されているので、ミュート速弾きの手数の多いギターがフューチャーされています。ハードな曲は後期レインボーっぽい感じで、ポップな曲は典型的な80年代サウンドになっています。

1. Silhouettes In Disguise
2. Power
3. All I Wanted
4. Secret Service
5. We're Not Alone Anymore
6. Musicatto
7. Taking In The View
8. Three Pretenders
9. Tomb 19
10. Can't Cry Anymore

プログレッシブな曲がないので、昔のカンサスとは違う感じになっていますが、一貫してあるのがレインボーっぽい曲になっているというところです。よっぽど好きなのかもしれません。オリジナルボーカリストの復活と新しいメンバーの加入で、アメリカでは結構売れました。シングルもAll I Wanted、Power、Can't Cry Anymoreと、そこそこヒットしました。意図的に売れるようにアレンジされていますので、これで売れなければ目も当てられませんが、これで結構失敗しているバンドが多い中で、実力があるだけに、ヒットしてよかったと思います。

ただし、めまぐるしく新しいスタイルが生み出されていた時代でしたので、日本ではさほど話題にもなりませんでした。80年代サウンドでありながら、それを多少なりともオーケストラ的なアレンジにしている感覚は他のバンドにはないものです。ポップで、分かり易い曲ばかりであり、ハードな曲ではSteve Morseのギターが大活躍という展開なので、この手のサウンドが好きな人には飽きる事なく楽しめるアルバムだと思います。

Silhouettes In Disguise

Power

All I Wanted
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[20111206]

ドラスティック・メジャーズ(紙ジャケット仕様)ドラスティック・メジャーズ(紙ジャケット仕様)
(2011/08/24)
カンサス

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83年の作品で、カンサスの顔だったバイオリンのRobby Steinhardt が脱退して5人組になりました。ジャケットはオーケストラを思わせますが、全くプログレ感の無い80年代ならではのアメリカンロックになっています。MTVの時代でもあって、アメリカでは多少ヒットしていますが、世界的にはほとんど相手にされなかった作品です。完全にサヴァイバー辺りと変わらないサウンドであって、多少変な感じがするアレンジが彼ららしいかもしれません。

1. Fight Fire With Fire
2. Everybody's My Friend
3. Mainstream
4. Andi
5. Going Through The Motions
6. Get Rich
7. Don't Take Your Love Away
8. End Of The Age
9. Incident On A Bridge

アメリカではシングルカットされたFight Fire with Fireが多少ヒットしました。その他にEverybody's My Friendもシングルカットされています。日本でもMTV時代になっていましたが、カンサスの作品はほとんど見た事がありません。しかし、アメリカでは結構アピール出来ていたみたいで、そこそこは売れています。サンプリングも使ったりと、80年代らしいサウンドであり、これまで以上にポップなアルバムです。

しかし、Robby Steinhardtがいなくなった事は、カンサスに取ってはかなりのダメージであり、この後一旦解散しています。アメリカンプログレですら無い音楽性は、もはやカンサスというバンドである必要もないからです。ただ、昔プログレをやっていただけに、ポップな曲でもアレンジは普通ではありません。そこだけは高く評価出来ます。同じような作品ばかりが多かった80年代のアメリカにおいては、かなり水準の高い作品になっています。

Fight Fire With Fire

Everybody's My Friend

Mainstream
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[20111205]

Vinyl ConfessionsVinyl Confessions
(1996/02/27)
Kansas

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82年の作品で、ボーカルがSteve WalshからJohn Elefanteに代わってからの作品になります。80年代サウンドという事で、まるで売れた頃のジャーニーのようなサウンドになっています。ですから、アメリカでは売れるような作品なのですが、これまでは玄人受けしていた部分もあったので、そこが無くなってカンサス人気は一気に下降線をたどっていきます。というか、日本ではほとんど話題にもならないくらいにまでなっていました。

1. Play The Game Tonight
2. Right Away
3. Fair Exchange
4. Chasing Shadows
5. Diamonds And Pearls
6. Face It
7. Windows
8. Borderline
9. Play On
10. Crossfire

売り上げは落ちましたが、アメリカではそこそこ売れて、シングルもPlay the Game Tonight、Right Away、Chasing Shadowsで多少のヒットは出しています。音楽は更にコンパクトになり、ポップではありますが、80年代サウンドの致命傷であるチープでやせたデジタルシンセは使っておらず、これまで使っていたアナログシンセを使っているので、音的には今聴いても古くさくは感じません。ポップさでいえば、前作よりは良い曲を創るようになっています。

ただ、購買意欲を駆り立てない、センスの無いジャケットはどうしてもイメージが悪く、せっかく良い作品を創っても、先入観で手が出ない作品になっていると思います。プログレな部分を期待しなければ普通にアメリカンポップスとして聴ける作品です。ボーカルはハイトーンですが、線が細くなって力強さが無くなっています。この手のボーカルは私は駄目で、聴く気になれない方向性ではありますが、曲自体は良いので、これもありかと思います。

Play The Game Tonight

Right Away

Fair Exchange
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