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[20111231]

Skid RowSkid Row
(2007/02/13)
Skid Row

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クリススペディングと同じように、フュージョンで名を挙げていながらロックに戻る事になる道を歩んだギタリストとしてゲーリームーアがいます。彼はアイルランド出身のギタリストで、最初はこのスキッドロウというバンドからスタートします。スキッドロウと言っても、後にヘヴィメタブームの時に出てきたバンドとは同じ名前ながらも全く別のバンドになります。コロシアムII時代からのファンである私に取ってはスキッドロウと言えばゲーリームーアのバンドとなっていますが、一般的には後のバンドの方が有名になっています。

1. Mad Dog Woman
2. Virgo's Daughter
3. Heading Home Again
4. An Awful Lot of Woman
5. Unco-Up Showband Blues
6. For Those Who Do
7. After I'm Gone
8. The Man Who Never Was
9. Felicity

70年にリリースされたこのファーストアルバムはブルースロックアルバムになっています。既にハードロックが生まれていますが、このバンドはまだクリームの影響を受けています。スリーピースバンドで、アイルランド出身のスリーピースバンドとしてはテイストの方が有名になりましたが、このバンドは当時は売れておらず、後にゲイリームーアが有名になってから名前が知られるようになりました。アナログ盤時代には入手困難でしたが、CDの時代には再発されていて、この時代のゲイリーのプレイが聴けて大変嬉しく思っています。

コロシアムII時代にはジェフベックのようなプレイをしていましたが、一番影響を受けたのはエリッククラプトンと言っていたのが分かる内容になっています。又、ゲイリーの歌い方も特徴がありますが、この時代の作品を聴くとジャックブルースの歌い方を真似していたのだと言う事が分かります。ギタープレイも曲の作り方も、ものすごく若い感じですが、最初の作品なので、それもご愛嬌です。

Mad Dog Woman

Virgo's Daughter

Heading Home Again
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[20111231]

Click ClackClick Clack
(2005/10/25)
Chris Spedding

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Click ClackClick Clack
(2005/10/25)
Chris Spedding

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2005年の作品で、かなりポップなアレンジの曲が多くなっています。基本はロカビリーなんでしょうが、かなりポップな曲が増えています。久々にジャズギターも披露したりしていて、昔からのファンに取ってはいろいろ楽しめる内容になっています。器用なギタリストなのですが、売り方が不器用なので売れていませんが、これまで駄作は一つもありませんでした。どれも名盤級の作品ばかりでした。

1. Hilife
2. Cure
3. You Don't Own Me
4. Why Are People Like That
5. Please Don't
6. Nobody
7. Hear Your Daddy
8. Ramblin'
9. How To Get Rid Of The Blues
10. No Other Baby
11. Click Clack
12. Last Date

渋い曲調でありながら、結構ポップで明るいアレンジをしていたりしています。ダブっぽい曲や濾過びりー、ジャズ、ブルース、カントリー、アメリカンポップスなど、様々な曲調の中でも最高のギタープレイをしています。テクニックをひけらかすタイプではなく、必要なところにぴったりと合ったフレージングを、びっくりするくらい素直な音色で配置させるセンスは誰もかないません。

この後2007年にRobert Gordonと共作でプレスリーのカバーアルバムIt's Now Or Neverをリリースしていますが、ソロアルバムとしては、この作品が最新となっています。かなりマイペースで、マイペースな内容のアルバムを出しますので、今後も期待したいですが、なかなか話題になりませんので、新作が出ても気づかない事もあります。又、忘れた頃に出てると思いますが、長い目で見ていきたいと思います。

Down In Louisiana

Folsom Prison Blues

[20111231]

One Step Ahead of the BluesOne Step Ahead of the Blues
(2009/03/31)
Chris Spedding

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2002年の作品です。ライブやベストアルバムを出していましたが、前作からは12年ぶりの作品となります。このアルバムはカバー曲集になっていますが、ほとんど一般的には知られていない曲ばかり集めているので、オリジナルアルバムとして聴いてもいいのではないでしょうか。ブルースロックな曲が多いですね。

1. Cajun Moon
2. I Wouldn't Treat A Dog
3. No Expectations
4. Remember
5. Riverboat
6. Go To The Mardi Gras
7. Albatross
8. One Step Ahead Of The Blues
9. Mother Earth
10. Dollar Of My Pain
11. Young Man Blues
12. Lonely Avenue

クリスの場合はいつもイギリス盤とアメリカ盤ではジャケットが異なっています。なぜかは分かりませんが、2種類のジャケットがある事は、いつも覚悟しておいてください。有名な曲としてはYoung Man Bluesと、後はフリートウッドマックのAlbatrossくらいでしょうか、かなり渋すぎるくらいの選曲です。やはりひねくれ者なのでしょうか。JJケール、ローリングストーンズ、ジミヘンドリックス、アラントゥーサンなどの曲をカバーしています。

ブルースギター、ドブロなども弾いています。かなりルーズな雰囲気の演奏で、歌も枯れた感じであり、話題にもならなかったアルバムなので、持っている人も少ないと思いますが、手に入れた人に取っては、決して損をしない内容になっていると思います。渋過ぎますが、こういうアルバムをコレクトしている事は自慢しても良いと思います。

Cajun Moon

I Wouldn't Treat A Dog

One Step Ahead Of The Blues

[20111231]

Cafe DaysCafe Days
(2004/11/30)
Chris Spedding

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90年の作品で、クリススペディングもおっさんになっています。アメリカ盤とイギリス盤ではジャケットが違っていて、曲順も違っています。これはアメリカ盤になります。ボーナストラックもついていて、プリテンダーズのChrissie HyndeとデュエットしているHey Little Boy (Little Girl)が入っています。プリテンダーズはライブではクリススペディングの曲をカバーしたりしているので、イギリスでは一目置かれている存在なのです。

1. Black Denim Trousers And Motorcycle Boots
2. Catch 22
3. New York City
4. Smoke My Cigarette
5. Cafe Days
6. Hey Little Boy (Little Girl)
7. Girl In The Video
8. 99 Lbs.
9. Pseudo Blues
10. Louisianne
11. Portobello
12. Hostage
13. Parchman Farm
14. Flirt
15. Put It On Hold
16. Save A Life
17. Call Of The Wild

曲の作りはロカビリーであったりしますが、ブルースロックな曲も増えています。いつもながらギターのアレンジ、音色の選び方などは見事です。ここまで繊細にギターアレンジをするのはジェフベックぐらいなものですが、ジェフベックでも選ばないような音色を多分に盛り込んでいます。ギターのカラーのバリエーションはおそらくロック界一だと思います。ポップスですが、ギターオーケストラと呼びたくなるくらい多彩です。

さすがに90年代なので、キーボードの音色は新しいものになっています。時代性を感じさせない曲創りながら、音の端々に90年代が顔をのぞかせています。そこはご愛嬌で、いつもながら我が道を進みながらも、流行とは全く違う新しさを感じさせてくれます。ロカビリーといっても古い訳ではないのです。90年代のロカビリーなのです。このセンスは他の誰もかないません。年取ってもクリススペディングはカッコいいです、これも名盤です。

Black Denim Trousers And Motorcycle Boots

Catch 22

New York City
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[20111230]

Enemy WithinEnemy Within
(2009/10/13)
Chris Spedding

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86年の作品で、前作からは5年ぶりの作品になります。その間にポールマッカートニーの作品に参加したりしていました。久々のソロ作品は自身によるプロデュースで、全体的にはロカビリーが根底にあり、それを現代風に創り直している曲創りになっています。そのデフォルメ具合がかっこ良く、センスの良いアレンジになっています。

1. Hologram
2. Love's Made A Fool Of You
3. Signs Of Love
4. Streetwalkin'
5. Enemy Within
6. Hi-Heel Shoes
7. Counterfeit
8. Girl
9. American Dream
10. Go West
11. Shakin' All Over
12. Lied To Me
13. Mary Lou (Live)

カバー曲も入っていて、バディホリーのLove's Made A Fool Of Youを始め、Shakin' All OverやMary Louなど、カバー曲とオリジナル曲のバランスもいい具合にアレンジされています。ジャケットでもリーゼントにしていますが、リーゼントにしたらロックンロール、ロカビリーをやっているというサインになっているようです。ロカビリーはカントリーのギター奏法が応用されていて、それを組み立て直しているギターアレンジは見事です。

ロカビリーリバイバルはストレイキャッツで脚光を浴びましたが、クリスのやり方は又別物で、彼独特のポップ感覚が活かされています。ボーカルもフェイジングされていて、全く新しいロカビリーを生み出しています。打ち込みやデジタルシンセが横行している時代に、主流にはなれませんでしたので、この彼のアレンジセンスは誰も評価していませんが、もっと高く評価されるべき名盤であります。

Hologram

Love's Made A Fool Of You

Signs Of Love
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[20111230]

I\'m Not Like EverybodyI\'m Not Like Everybody
(2005/09/13)
Chris Spedding

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80年の作品で、再びMickie Mostをプロデューサーに起用しています。ホーンやストリングス、コーラスなど、これまでのChris Speddingのソロ作品の中でも一番多くのミュージシャンが参加しています。パンクもテクノもこの時代が最盛期になっているにもかかわらず、それよりもポップな曲の方が主役になっています。もう既に卒業してしまったという事でしょうか。

1. Im Not Like Everybody Else
2. Box Number
3. I Got A Feeling
4. The Crying Game
5. Depravitie
6. Musical Press
7. Contract
8. Counterfeit
9. A Shot Of Rhythm N Blues
10. Mama Coca

パンクやニューウェイヴな曲もありますが、それらは脇役的な扱いになっています。それよりもポップな曲が中心で、この時期で既にブリットポップしているとしたら、あまりにも早過ぎます。それとも、時代に合わせるのではなく、自分のやりたい音楽をやったらこうなったという感じでしょうか。パンクを通過して初期の頃のような作品に戻った感じです。そうするとジャケットでリーゼントをやめている意味も分かります。

革ジャンも脱いでいますし、この時期にパンクをやっていれば世間も彼がいかにイギリスでパンクに関わってきたかが知られていたと思うのですが、そうしないところが彼の良さでもあり、売れなかった理由でもあるのでしょう。曲もアレンジも絞られながらもしっかり創られていて、とても良い作品だと思いますが、この頃からは、ほとんど彼の活動は注目されなくなっていきます。作品としては名盤と言っても良いくらいの出来映えです。

Im Not Like Everybody Else

The Crying Game

A Shot Of Rhythm N Blues

[20111230]

Guitar graffitiGuitar graffiti
()
不明

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78年の作品です。前作同様Chris Thomasがプロデュースしていますが、パンクだった前作とは違って、ブライアンフェリーからの影響でしょうか、ロキシーのようなポップでありながら影のある作風になっています。ですからChris Speddingらしいカラフルなギターサウンドが楽しめます。Chris Thomasはセックスピストルズの勝手にしやがれをプロデュースしていますが、その前にロキシーミュージックも手がけているので、こうしたサウンドも得意なのです。

1. Video Life
2. Radio Times
3. Time Warp
4. Midnight Boys
5. Bored, Bored
6. Walking
7. Breakout
8. Frontal Lobotomy
9. Hey Miss Betty
10. More Lobotomy, Pts. 1 & 2
11. Breakout
12. Hey, Miss Better

バックバンドにはエルトンジョンに関わっていたRay Cooper、T-REXに関わっていたSteve Curry、Tony Newman、Dave Luttonらが務めています。シンセのボコーダーを使ったりして、パンクからテクノへ変貌し始めています。そのヒントはロキシーであると思いますが、この時代の嗅覚は凄いのですが、あまりにも時期が早過ぎて、その先鋭さが世間的には伝わっていません。そのダークなサウンドにスライドギターやテープの逆回転などで効果をつけているのはChris Thomasのアイデアかもしれませんが、昔からの作品と聴いていると Chris Spedding(のアイデアである可能性もあります。

一番イギリスを感じさせる作品でもあり、当時のストリートの移り変わりと敏感に感じ取りながら作品を創っています。しかし、ムーヴメントの前の段階にリリースされているので、この凄さが評価されていない作品でもあります。しかし、ニューウェイヴにしては創り過ぎている感じもありますが、ポップに仕上げているので、この構成も評価されてよいと思います。見事に時代を切り取った名盤です。

Video Life

Bored, Bored

Walking
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[20111230]

HurtHurt
(2000/04/18)
Chris Spedding

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77年の作品で、ブライアンフェリーのバックギタリストとして有名になった出立ち、リーゼントに革ジャン、フライングVがジャケットになっています。プロデュースもブライアンフェリーの関わりからからクリストーマスが担当して、ソリッドなロックアルバムに仕立てています。パブロック的でもありますが、来るべきパンクロックを予感させる内容でもあります。

1. Wild In The Street
2. Silver Bullet
3. Lone Rider
4. Woman Trouble
5. Ain't Superstitious
6. Wild Wild Women
7. Road Runner
8. Stay Dumb
9. Get Outa My Pagoda
10. Hurt By Love
11. Pogo Dancing
12. The Pose
13. Gunfight
14. Evil

パンクは既にアメリカでは興っていて、イギリスでもこれからという時期でした。Wild In The StreetやRoad Runnerなどパンク的な演奏が収められています。前作の青春ロカビリーからはがらっと変わって硬派な感じのロックになっています。ボーナストラックではセックスピストルズに前身であるヴァイブレーターズとのセッションによる
Pogo DancingやGunfightが収録されています。Pogo Dancingとは、パンクやスカのファンによるダンスであり、既にイギリスではパンクが興りつつある事が分かります。

ソリッドなロックになる事によって、ギタープレイも音色もシンプルになってしまっていますが、このワイルドな感じのクリススペディングこそが、一般的にイメージされている姿です。後にセックスピストルズのシングルをプロデュースする事にもなりますし、正に時代の最先端にいた事になります。それにしては日本での彼への評価や知名度は低過ぎます。パンクの予告状的な名盤であります。

Wild In The Street

Silver Bullet

Lone Rider
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[20111229]

Chris SpeddingChris Spedding
(2005/09/13)
Chris Spedding

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75年、シャークスを脱退したクリススペディングは本格的にソロ活動を再開させます。タイトルも自分の名前をシンプルにつけた作品は、ロックンロール、ロカビリーの甘酸っぱい青春の香りがする作品になっています。プロデューサーにはジェフベックやスージークアトロで有名なMickie Mostを器用して、髪の毛もリーゼントにして、このアルバムではロカビリー風のジャケットを着ています。ロックンロールギタリストとなったクリススペディングの活動はここからスタートします。

1. New Girl In The Neighbourhood
2. School Days
3. Sweet Disposition
4. Bedsit Girl
5. Guitar Jamboree
6. Jump In My Car
7. Hungry Man
8. Motor Bikin'
9. Catch That Train
10. Nervous
11. Boogie City
12. Working For The Union
13. Running Round
14. Truck Drivin' Man

日本ではヒットしていませんが、イギリスではアルバム発売前からMotor Bikin'がシングルで大ヒットしています。彼の最大のヒット曲です。そういう事でも前評判が高かった作品となり、そこそこのヒットとなったアルバムでもあります。日本ではギター物真似をしているGuitar Jamboreeが話題となって注目されました。エリッククラプトンやジョージハリソン、レスリーウェストなど、数々のギタリストの物まねをやっています。物まねの時だけ歓声が入ってバカ受けしている様子にしています。ギターをコピーする事はあっても、そっくりに演奏して曲にしているのはこの曲くらいなものでしょう。

ブライアンフェリーの時のようにハードなプレイはあまり無く、ギターサウンドもカラーバリエーション豊かにロカビリーなプレイに徹しています。元々はジャズ系のギタリストですから、テクニックは申し分ありませんが、ロックギターでこれだけアイデアを持っているというのも凄いギタリストです。ブライアンフェリーのバックギタリストとして来日もしていて、このアルバムも話題になって、クリススペディングが一番注目されていた時期の作品です。ギタープレイや音色のアイデアも多彩で、ただ弾きまくるだけのギタリストではなく、センスのいいギタープレイという意味でも参考になると思います。名盤です。

New Girl In The Neighbourhood

Bedsit Girl

Guitar Jamboree
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[20111229]

Only Lick I KnowOnly Lick I Know
(2005/09/13)
Chris Spedding

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72年のサードソロアルバムです。ここではロックンロールに偏りつつも、カントリーフォークロックといった曲が多くなっています。フォークギターとエレキギターの持ち替えがバランスよく、結構楽しめます。ただ、ジャケットがいまいちなので、あまり評価されていないところがあります。もったいないですが、結構意味合い的には下ネタなのではないでしょうか。

1. White Lady
2. A Hard Woman Is Good to Find
3. London Town
4. Don't Leave Me
5. Honky Tonk Blues
6. Saw You Yesterday
7. The Dark End of the Street
8. The Only Lick I Know
9. Listen While I Sing My Song

裏ジャケットでも分かるように、ここまではまだロンゲですが、後にリーゼントに変わります。でもこの頃が一番バラエティー豊かで面白い時期でもあります。歌は決して巧くはありませんが、この渋い楽曲では味わいがあって良いです。ギターもスライドギターやボリューム奏法など、懐の深さが伺えます。ロックンロール一辺倒になる前の方が音楽的には面白いです。

この後フリーを脱退したアンディ・フレイザーとシャークスを結成してよりロックよりになっていきます。そしてブライアンフェリーのセッションをやるようになってからはリーゼントに革ジャン、フライングVを弾く勇姿が定番となり、それがその後の彼のイメージとなっていきます。このアルバムまでは、まだそのイメージが固まる前なので、どこかリラックスもしていて、力みの無い良い音楽を奏でています。この頃にヒット曲があれば、その後の人生も違っていたはずです。

White Lady

The Dark End of the Street

[20111229]

Backwood ProgressionBackwood Progression
(2005/09/13)
Chris Spedding

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71年の作品でロック、ポップスとジャズが共存している時期になります。新しい音楽としてジャズロックを選びながらも、やっぱりロックがやりたいし、ポップじゃなきゃ売れないという部分も合ったと思いますが、まだ自分がやりたい事を詰め込んだ感じのアルバムになっています。セッションミュージシャンとして多くの大物達とのレコーディングで良い仕事をこなしていて、自分のソロアルバムとなると、しっかりとした方向性は見いだせないままになっています。

1. For What We Are About To Hear
2. Backwood Progression
3. Words Dont Come
4. The Hill
5. You Can See
6. Session Man
7. Please Mrs Henry
8. The Soldiers And The Goodtime Girls
9. Ought To Be A Law
10. Shes My Friend
11. Should The Occasion Arise
12. Never Carry Any More Than You Can Eat
13. Backwood Theme
14. Rock And Roll
15. Goodbye We Loved You

ラリーコリエルの初期の頃の作品に似ているでしょうか。まだフュージョンという形が完成していない時期でもあり、彼なりの融合感を出しているようです。このアルバムからは歌も歌っており、何とかロック方面への移行を考えだしている頃でもあります。ジャックブルースやニルソンのレコーディングに参加した経験から、ジャズロックもありつつ、ポップな作品も創っています。

ギターテクニックは既に実証済みですが、なぜかロックギタリストとして認められてたいという願望から、この後はロック寄りになっていきます。ギタリストとしてはロックよりもフュージョンで自己顕示していった方が認められ易いと考えてしまいますが、なぜかロックの方で認められたいようです。この後フュージョンブームにもなりますが、ハードロック全盛時代でもあり、正に人生の岐路に立たされている時期であります。

A Letter of Thanks

[20111229]

無言歌無言歌
(1992/08/26)
クリス・スペディング

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無言歌無言歌
(1992/08/26)
クリス・スペディング

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ブライアンフェリーのバックギタリストとなって世界的にも有名になったクリススペディングにスポットを当てたいと思います。アメリカでおこったジャズとロックの融合はやがてフュージョンと呼ばれるようになりますが、当時はまだジャズロックという言われ方をしていました。イギリスでも何とか後追いをしようとするミュージシャンが現れていた頃、ジャズ系のギターを弾いていたクリススペディングが70年にリリースした最初のソロアルバムになります。

1. Station Song
2. Plain Song
3. Song Of The Deep
4. The Forest Of Fables
5. New Song Of Experience
6. I Thought I Heard Robert Johnson Say

邦題は無言歌となっていたアルバムで、タイトル通り全曲インストのジャズロックアルバムです。後にイギリスの最初の本格的なフュージョンバンドニュークリアスにも参加する事になる彼ですが、ここでは早くからジャズロックをやっています。後のロックギタリストとして有名になりますが、最初はこうした渋い作品を出していたのです。彼がどれほどテクニシャンだったかは、このアルバムで分かる事になります。後のプレイでは見せないイマジネーションに富んだ素晴らしいプレイを堪能出来ます。

イギリスではジャズロックということでは、まだ手探りなところがある時期であり、全体的な流れとしては、プログレと言っても良いくらいドラマティックな構成になっています。まだアコースティックな楽器も目立ちますが、エレクトリックジャズしている部分もあります。マイルスがジャズロックになる前に試行錯誤していた頃のサウンドに似ています。ギタープレイもまだジャズ的であり、フュージョンと呼ぶには武骨過ぎます。現在では入手困難になっているアルバムではありますが、この作品が合ってのクリススペディングなのであります。

Plain Song


Song Of The Deep

I Thought I Heard Robert Johnson Say

[20111228]

OlympiaOlympia
(2010/10/25)
Bryan Ferry

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2010年の作品で、現在のところ最新作になります。ロキシーではお馴染みでしたが、久々に美女をジャケットに使っています。サウンド的には後期ロキシーの進化形と言えるもので、ダンスミュージックでありながらニューウェイヴな感覚を持った作品になっています。どこか民族音楽的なひねりのある音楽であり、ロキシーの未来形と言えると思います。しっかり、その続きをやり続けているのです。

1. You Can Dance
2. Alphaville
3. Heartache By Numbers
4. Me Oh My
5. Shameless
6. Song To The Siren
7. No Face, No Name, No Number
8. BF Bass (Ode To Olympia)
9. Reason Or Rhyme
10. Tender Is The Night

プロデューサーはRhett Daviesですが、Dave Stewart(も関わっています。今回もBrian Enoがいて、いつものメンバー、Nile Rodgers、Marcus Miller、David Gilmour、Chris Spedding、Phil Manzanera、Robin Trowerといつもの長良の豪華さです。ロキシーのようなヨーロピアンな退廃的な雰囲気もありながら、グラウンドビートをやっていたりと、ダンスフォーマットとテクノニューウェイヴな趣向が淫猥に混ざり合って、程よくエロティックです。

ブライアンフェリーの声も年齢を感じさせますが、雰囲気はしっかり出しています。最近は迷いまくっているデヴィッドボウイに比べると、しっかり自分のスタイルを貫いていると言えるでしょう。又、バックメンバーのアイデアも相当貢献していると思いますが、新しい音ではないながらも進化している姿勢が伺えます。まだまだ現役で前を向いて進んでいます。たまにはカバー作品を出して感性を磨き直していますが、その先には、こうしたオリジナルを前進させているので良いと思います。

You Can Dance

Alphaville

Heartache By Numbers
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[20111227]

DylanesqueDylanesque
(2007/03/01)
Bryan Ferry

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ディラネスクディラネスク
(2007/03/07)
ブライアン・フェリー

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2007年の作品で、全曲ボブディランのカバーになっています。ブライアンフェリーはディランの曲をゴスペル調にして歌うのを得意としてきましたが、ここでは原曲のイメージを損なわない程度にサザンロックしています。それでもフェリーの歌い方は独特で、独特なディランの歌い方を自分なりに解釈して歌っています。ディランはグラムロックにも影響を与えていた事が伺えます。

1. Just Like Tom Thumb's Blues
2. Simple Twist Of Fate
3. Make You Feel My Love
4. The Times They Are A-Changin'
5. All I Really Want To Do
6. Knockin' On Heaven's Door
7. Positively 4th Street
8. If Not For You
9. Baby, Let Me Follow You Down
10. Gates Of Eden
11. All Along The Watchtower

ロック界で一番の影響力を持っていたのはビートルズだと思いますが、それ以上に影響力を持っていたのがボブディランです。彼のトーキングスタイルによる字余りな歌い方は、ジョンレノン、ジョージハリソンやミックジャガーにも影響を与えており、ボブディランが出てくる前と、後では、彼らの歌い方は明らかに変化しています。そしてそれが更にしかしていき、知らない間にディランのDNAはロック界に蔓延している事に気づきます。ボウイもそうですし、ブライアンフェリーも昔からディランの曲をカバーしています。

カバー曲集ですが、バックメンバーはいつものようにChris Spedding、Robin Trower、Andy Newmark、そして今回もイーノが参加しています。プロデューサーはRhett Daviesです。このメンバー達で出来る演奏を楽しんでいる感じで、あまりかけ離れたアレンジはありません。サザンフォークロックというスタイルでしょうか。実に大人な演奏になっています。ディランは独特のイントネーションを歌い方にも演奏にも出してきますが、普通に演奏すれば、これだけ美しい音楽なのだという事が分かります。

Just Like Tom Thumb's Blues

Simple Twist Of Fate

Make You Feel My Love
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[20111226]

FranticFrantic
(2002/02/27)
Bryan Ferry

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2002年にリリースされた作品です。もう既に全盛期は過ぎているので、この時期に作品を出しても、それほど話題にはならなくなっています。ですから売り上げもそこそこになっています。内容的にはlカバー曲とオリジナル曲が半々です。プロデュースはRhett DaviesとColin Goodが担当しています。もう80年代サウンドでもなく、凄くさっぱりしたアレンジになっています。

1. It's All Over Now Baby Blue
2. Cruel
3. Going Down
4. Goddess Of Love
5. Don'T Think Twice It's Alright
6. Nobody Loves Me
7. Ja Nun Hons Pris
8. Fool For Love
9. Goodnight Irene
10. Hiroshima (Ash Howes Mix)
11. San Simeon
12. One Way Love
13. I Thought

Bob Dylanの曲が2曲入っています。フェリーのBob Dylanの曲の解釈はソウルミュージックであるようで、とてもしなやかに歌っています。Robin Trower の他に久々にChris Speddingが参加しています。Brian Enoも又参加しています。今回はしっかりキーボードを演奏しており、作曲にも加わっています。長い年月は二人の確執を溶かしてしまったようです。シンセのサウンドも2000年以降ならではのアナログシュミレートデジタルシンセサウンドになっていますので、これまでの作品とは違った感じになっています。

それでも歌はブライアンフェリー節になっているので、それほど違和感はありません。ロキシー時代のように歌っていますが、昔のような毒は無くなっています。どこかデフォルメされているかのように歌が存在しています。この時代のボウイのように迷いが無いので安心して聴けます。アクを出しているのにしつこくない、無駄な油がそぎ落とされた感じです。とても聴き易くなっていますが、昔の存在感はというと微妙です。

It's All Over Now Baby Blue

Cruel

Goddess Of Love
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[20111226]

As Time Goes ByAs Time Goes By
(1999/09/14)
Bryan Ferry

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99年の作品で、またしても全曲カバー曲になっています。しかも今回はスタンダード曲ばかり、男がキザであった事がかっこ良かった時代の曲を歌うという。フェリーのダンディズムを強調する内容になっています。プロデュースはRhett Daviesになっていますが、Robin Trowerも関わっています。アレンジもジャズバンドサウンドであり、ロック色は抑えているので、本格的なスタンダードカバー集になっています。

1. As Time Goes By
2. The Way You Look Tonight
3. Easy Living
4. I'm In The Mood For Love
5. Where Or When
6. When Somebody Thinks You're Wonderful
7. Sweet And Lovely
8. Miss Otis Regrets
9. Time On My Hands
10. Lover Come Back To Me
11. Falling In Love Again
12. Love Me Or Leave Me
13. You Do Something To Me
14. Just One Of Those Things
15. September Song

ブライアンフェリーもちょっとしゃがれた歌声になっていて雰囲気を作っています。まるでロッドスチュアートのスタンダード集のようでもあり、ロックレスなサウンドは逆に新鮮であります。ブライアンフェリーがこんな歌い方が出来るとは思っていなかったので、それも驚きです。いつもの毒が無いのはもの足りませんが、こういう作品もたまには良いと思います。大人が楽しめる音楽です。

ジャズバンドではない演奏もありますが、原曲に忠実にサウンドトリートメントされています。ボーカリストとしてブライアンフェリーの力量というのは期待出来るものではありませんが、意外と器用に歌いこなしているのでびっくりです。肺活量がある訳ではないので、そこは渋さで補っています。ロマンティズムということであれば、これまでのブライアンフェリーと何も変わっていないので、ファンならきっと納得のいく内容だと思います。

As Time Goes By

The Way You Look Tonight

Easy Living
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[20111226]

MamounaMamouna
(2000/03/10)
Bryan Ferry

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94年の作品で、このアルバムもRobin Trowerがプロデュースしています。凄いのが顔ぶれで、Phil Manzanera 、Andy Mackayそして確執があったBrian Enoも参加しています。ロキシーミュージック同窓会のようになっています。その他にもMaceo Parker 、Nile Rodgers、Nathan Eastなど強者揃いです。Brian Enoの担当はsonicsというロキシー時代と代わらない、訳の分からない部分を担当しています。こうした話題もあり、このアルバムもそこそこ売れています。

1. Don't Want To Know
2. N.Y.C.
3. Your Painted Smile
4. Mamouna
5. The Only Face
6. The 39 Steps
7. Which Way To Turn
8. Wildcat Days
9. Gemini Moon
10. Chain Reaction

今回は全曲オリジナルであり、ロキシーの新作と呼んでも良いくらいの内容になっています。90年代なのに80年代のようなアレンジを平気で使っていますが、古い感じを持たせないようなセンスのあるアレンジになっています。80年代初期の頃のようなテクノポップなダークさにNile Rodgersのストラトのハーフトーンがはねまくっています。ですから落ち着いている感じと踊りまくっている腰使いが同時に進行するような摩訶不思議なサウンドになっています。

歌い方は後期ロキシーの感じですし、陽と陰が混じり合った淫美なエロスを放っています。これまでのアルバムがアメリカ的だったのに対して、久々にヨーロッパのデカダンを感じさせる音になっています。全体的にデジタルなサウンドトリートメントがなされていますが、その原音はアナログな太さを持っており、時代を超越した響きを持っています。しかし、シーケンスパターンは80年代しています。実に変な不自然さがあるのですが、それこそが狙いなのでしょうから、見事にはまった名盤です。

Don't Want To Know

N.Y.C.

Your Painted Smile
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[20111226]

TaxiTaxi
(2002/05/07)
Bryan Ferry

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93年の作品で、久々の全曲カバー曲となっているアルバムです。プロデューサーはギタリストのRobin Trowerであり、おしゃれなアレンジの中にRobin Trowerのエキセントリックなギターノイズが漂っています。参加ミュージシャンはMaceo Parker 、Mel Collins、Nathan East、Michael Giles、Andy Mackay、Andy Newmark、Chris Staintonと、80年代から受け継ぐ立体的なアレンジにロキシー的なシンセが絡むという不思議なサウンドになっています。

1. I Put A Spell On You
2. Will You Love Me Tomorrow
3. Answer Me
4. Just One Look
5. Rescue Me
6. All Tomorrow's Parties
7. Girl Of My Best Friend
8. Amazing Grace
9. Taxi
10. Because You're Mine

洗練されたサウンドぉ構築するようになってからは、始めてのカバー曲集なので、これまでのカバーの仕方とは違うアプローチになっています。このアルバムまでは全盛期なので、売れていますし、売れるだけのものを創っています。おしゃれなアレンジにワウワウを多用したRobin Trowerのギターは違和感がありますが、この違和感を感じさせる音楽こそがブライアンフェリーらしさだと思いますので、見事に自分のカラーを打ち出しています。

Jay HawkinsやCarole King、Velvet UndergroundにAmazing Graceなど多様な音楽が収まっていますが、全体的なカラーは統一されています。ジャケットのようなフランス映画の1シーンを思わせるようなブライア案フェリー独特のダンディズムが年相応に表現されるようになっています。昔よりも若い躍動感を感じさせるのも素晴らしい事だと思います。名盤です。全体的にはダークです。

I Put A Spell On You

Will You Love Me Tomorrow

Answer Me
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[20111225]

Bete NoireBete Noire
(1990/10/25)
Bryan Ferry

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87年の作品で、ブライアンフェリーの曲はおしゃれだとバブル期には定評になっていた時期であり、前作の成功も引き継いで、このアルバムも売れました。前作ほどではありませんでしたが、シングルヒットも飛ばして、絶好調の時期でした。一般的にブライアンフェリーがおしゃれだと思われるとは思ってもいなかったので、嬉しい出来事でした。自分のスタイルを追求しながら認められるというのは凄い事だと思います。

1. Limbo
2. Kiss And Tell
3. New Town
4. Day For Night
5. Zamba
6. The Right Stuff
7. Seven Deadly Sins
8. The Name Of The Game
9. Bete Noire

前作に引き続いて80年代ならではの立体的なアレンジのダンスミュージックになっていますが、前作よりは、より深いブライアンフェリーが出ています。シングルカットされたThe Right Stuff、Kiss and Tell、Limboもヒットして、ヒットチャートの顔になりました。Rhett Davies、David Gilmour、Marcus Millerなどが参加していますが、スミスのJohnny Marrが参加するなど、話題も多い作品でした。前作でファンになった人にも対応しながら、より自分n音楽性を追求しています。

打ち込みによるシーケンスもありますが、ほとんどが生演奏なので、グルーヴも活きています。ライバルのデヴィッドボウイも当時は売れていましたので、グラムロックの両雄が揃って80年代の主役になっていました。ブライアンフェリー特有のいびつなロマンティシズムが表現されており、初期のロキシーを思わせるダークな感じもあるので、大きなヒットには結びつかなかったのかもしれませんが、昔からのファンも納得の名盤です。

Limbo

Kiss And Tell

New Town
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[20111225]

Boys & Girls (Hybr)Boys & Girls (Hybr)
(2004/11/30)
Bryan Ferry

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85年、ロキシーミュージック解散後にリリースされた本格的なソロアルバムになります。ロキシーのラストアルバム、アヴァロンの洗練された様式美をそのまま継承したブライアンフェリー本気のアルバムです。80年代ならではの人材を起用して制作されました。プロデュースはRhett Davies、バックミュージシャンはDavid Gilmour 、Omar Hakim、Mark Knopfler 、Tony Levin、Marcus Miller、Andy Newmark、Nile Rodgers、David Sanbornなど、当時の先鋭達ばかりを集めた豪華な顔ぶれになっています。ミキシングはBob Clearmountainです。

1. Sensation
2. Slave To Love
3. Dont Stop The Dance
4. A Waste Land
5. Windswept
6. The Chosen One
7. Valentine
8. Stone Woman

シングルとしてSlave to Love、Don't Stop the Dance、WindsweptをMTVの力も借りながら大ヒットさせました。アルバムもイギリスで1位を獲得する、フェリーの最大のヒット作品となりました。シックに代表される立体的なアレンジのダンスナンバーになっています。そして昔の気持ち悪いアクを洗練させた美しくもエロティックな美しさを持った音楽を生み出しています。ロキシーよりもダンサブルな為に、より広いリスナーを獲得しています。アクが無くなっているのにブライアンフェリーでしかない世界観を完成させています。

80年代独特のサウンドではありますが、ブライアンフェリーというキャラクターを殺していないので、今聴いても素晴らしい作品だと思えます。曲自体も良いですが、アレンジのセンスも抜群です。80年代でも良いものはあるのです。当時流行だったPower Stationでのマスタリングも良い結果になっています。売り上げ的な成功も含めてブライアンフェリーの最高傑作アルバムだと思います。ファンとしてはもっと気持ち悪くても大丈夫だったのですが、洗練されたブライアンフェリーも悪くありません。素晴らしい名盤です。

Sensation

Slave To Love

Don't Stop the Dance
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[20111225]

Bride Stripped BareBride Stripped Bare
(1990/02/02)
Bryan Ferry

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78年の作品で、このアルバムまでがロキシーの活動停止時期にリリースされていました。プロデュースは前作同様Steve Nyeですが、LA系のミュージシャン、Rick Marotta、Waddy Wachtelなどを起用して、よりブラックミュージックへと接近しています。ロキシーの無機質なサウンドとは異なり、ソロでは黒人音楽の人間味溢れる音楽を追求しています。そういえば、JAPANのファーストアルバムはソウルダンスミュージックだった事を考えると、フェリーのこの辺の影響力を感じます。

1. Sign Of The Times
2. Can't Let Go
3. Hold On (I'm Coming)
4. Same Old Blues
5. When She Walks In The Room
6. Take Me To The River
7. What Goes On
8. Carrickfergus
9. That's How Strong My Love Is
10. This Island Earth

John WettonとMel Collinsは参加していますが、意図的にアメリカのミュージシャンを多く使っているので、凄くダンサブルです。これは活動を再開するロキシーのサウンドにも繋がっていきます。ディスコブームから、時代はダンスミュージックを追求していきますから、フェリーのこの路線は時代に合っていたのです。今回はオリジナルとカバー曲ば半々であり、Hold OnやThat's How Strong My Love Is、Take Me to the Riverなどの有名曲でも、フェリーにかかれば、違った感じになります。

ソウルミュージックと言っても、はね方が黒人とは違うので、独特のグルーヴが生まれています。その微妙な感じがカッコいいのです。白人がどんなに頑張っても黒人にはなれないジレンマこそがロックであり、その無様さこそがロックの格好良さなのです。日本でも忌野清志郎が日本人でしかなかった事がかっこ良かったのです。それを起用に黒人っぽく表現出来る最近の日本のR&B系のシンガーは全然かっこ良くありません。なりきり過ぎて自分が無いからです。そういう事を痛感出来る名盤だと思います。

Sign Of The Times

Can't Let Go

Hold On (I'm Coming)
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[20111225]

In Your MindIn Your Mind
(2000/03/10)
Bryan Ferry

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79年の作品で、ロキシーが活動停止中という事もあり、初の全曲オリジナルのソロアルバムとなりました。バックメンバーもロキシーのメンバーが参加しているので、何の為の活動停止なのか分かりませんが、ソウルフルでポップな曲はロキシーでは出来ない感じですが、この後のロキシーではこの路線が現れてきます。そういう意味でも、一度リフレッシュさせる必要があったようです。

1. This Is Tomorrow
2. All Night Operator
3. One Kiss
4. Love Me Madly Again
5. Tokyo Joe
6. Party Doll
7. Rock Of Ages
8. In Your Mind

ソロとして来日もしていたので、変な東洋感覚のTokyo Joeという曲を創っています。バックメンバーにはPhil Manzanera、Paul Thompson、John Porter、John Wettonというロキシー関係の他、ギターは前作から引き続きChris Spedding 、Mel Collinsも参加しています。プロデューサーはSteve Nyeで、サウンド的にはグラム調のソウルミュージックというところです。ホーンセクションが入って、ロキシーではやらないフォーマットだからこそフェリーのボーカルも普通ではない感じです。

微妙なビブラートと、くねくねと体を動かしながら歌うフェリーは爬虫類的な気持ち悪さでありながら、ダンディー気取りという、それまでのロックスターには無かったミュータント的な違和感がありました。その存在感でソウルミュージックをやっているので、普通のソウルミュージックというイメージがありません。感覚としては後のニューウェイヴへとつながるものがあり、ブライアンフェリーでしか味わえないロックなのであります。これも名盤です。

This Is Tomorrow

All Night Operator

One Kiss
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[20111224]

レッツ・スティック・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)レッツ・スティック・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)
(2007/09/26)
ブライアン・フェリー

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76年の作品で、ちょうどロキシーミュージックが活動停止になった時にリリースされました。これもカバー曲集なのですが、ロキシーミュージックのカバーもやっています。ブライアンイーノと対立していた事もあり、イーノが関わらない感じでリメイクしたかったのだと思います。ですからバンドの清算という意味合いもありようです。ロキシーは活動停止の時期ですので、ソロとしてバックバンドを引っさげてライブ活動もしていました。

1. Let's Stick Together
2. Casanova
3. Sea Breezes
4. Shame, Shame, Shame
5. 2HB
6. The Price Of Love
7. Chance Meeting
8. It's Only Love
9. You Go To My Head
10. Re-Make/Re-Model
11. Heart On My Sleeve

タイトル曲のLet's Stick Togetherはシングルヒットもしました。バックバンドのギタリストにChris Speddingが加わり、革ジャンにフライングVのChris Speddingはててもかっこ良かったです。フュージョン系の活動をしていて、ロックスタイルに戻ったChris Speddingはブライアンフェリーのバックギタリストとして世界的にも注目されるようになります。Mel CollinsやEddie Jobsonも加わり、プログレな感じもあります。ブライアンフェリーはキングクリムゾンのボーカリストに志願していましたが、見事に落選してロキシーミュージックを始めました。ですからロキシーはファッションはグラムロックですが、音楽的にはプログレなところもあるのです。

ビートルズのIt's Only Loveなどもありますが、ロキシーのkバーが多いので、ブライアンフェリー節を満喫出来ます。ロックンロール曲もかっこ良くて、プロデューサーのChris Thomasの起用も見事にはまっています。ロキシーの初期の頃のプロデューサーでもあり、完全にイーノ抜きの再演となっています。といってもイーノはサウンドトリートメントをやっていただけなので、さほど原曲との差はありません。あくまでもフェリーの気持ちの問題のようです。それでもカッコいい作品に仕上がっています。彼のソロアルバムの中でも代表的な名盤です。

Let's Stick Together

Casanova

Sea Breezes
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[20111224]

アナザー・タイム、アナザー・プレイス(いつかどこかで)(紙ジャケット仕様)アナザー・タイム、アナザー・プレイス(いつかどこかで)(紙ジャケット仕様)
(2007/09/26)
ブライアン・フェリー

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74年のセカンドソロアルバムで、これも全曲カバー曲になっています。ファーストではロックやゴスペル色があってかっこ良かったのですが、このアルバムではジャズスタンダード曲や明るい曲が多く、フェリー流ダンディズムを強調した作品になっています。フェリー独特の変なビブラートの効いた歌声は独特で真似するのは大変ですが、下手なのか巧いのか分からないところがニューウェイヴ感覚へと繋がっていきます。

1. The 'In' Crowd
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. Walk A Mile In My Shoes
4. Funny How Time Slips Away
5. You Are My Sunshine
6. (What A) Wonderful World
7. It Ain't Me Babe
8. Fingerpoppin'
9. Help Me Make It Through The Night
10. Another Time, Another Place

グラマラスなメーキャップをしていたロキシーとは違って素顔のままのソロ活動ですが、歌の変態性は代わっていませんので、結構毒も感じます。そこが大人の危険な感じがしてエロティックなのです。ロキシーミュージックの変態性も受け入れるのに時間がかかると思いますが、それを受け入れられれば、このソロアルバムも気に入るはずです。グラムロックといういかがわしい淫美な芳香を体現しているブライアンフェリーならではの危険な恋の味わいを堪能出来ます。

ベースでJohn Wettonが参加しており、彼はクリムゾンからフェリーのバックバンドに入り、ロキシーのメンバーにもなっています。ブライアンフェリーのように突然変異のミュータントのように気持ち悪いのに、ダンディーに決めてカッコつけているというキャラクターは、それまでは存在しておりませんでしたので、ロック界にとってもスキャンダラスでデンジャラスな存在でした。中世的なのにやたら女好きという不思議な存在は、その後の変態的なミュージシャンの出現を許容する為に必要な人柱でした。この魅力が分かれば、禁断の淫美な世界へと誘われる事でしょう。これも名盤です。

The 'In' Crowd

Smoke Gets In Your Eyes

Walk A Mile In My Shoes
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[20111224]

These Foolish ThingsThese Foolish Things
(2000/03/10)
Bryan Ferry

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73年リリースのブライアンフェリーのファーストソロアルバムです。彼はロキシーミュージックと平行してソロアルバムもリリースしていました。ロキシー在籍時のソロアルバムはカバー曲集になっていて、その斬新なアレンジ感覚で話題になっていました。その影響でデヴィッドボウイもピンナップスというカバーアルバムを出しています。ロキシーではニューウェイヴの原型となるようなサウンドを生み出していましたが、ソロではダンディーでロマンティズムに溢れた歌を聴かせています。

1. A Hard Rain's A-Gonna Fall
2. River Of Salt
3. Don't Ever Change
4. Piece Of My Heart
5. Baby I Don't Care
6. It's My Party
7. Don't Worry Baby
8. Sympathy For The Devil
9. The Tracks Of My Tears
10. You Won't See Me
11. I Love How You Love
12. Loving You Is Sweeter Than Ever
13. These Foolish Things

スタンダードからビートルズ、ローリングストーンズ、ボブディラン、モータウンと幅広い選曲がされていますが、ライブでも盛り上がるボブディランのA Hard Rain's A-Gonna Fallをゴスペル調にアレンジした曲は凄まじくカッコいいです。ソロでもライブをやっていますが、その映像を当時見た時は爬虫類のようにくねくね動きながら歌うフェリーは気持ち悪かったのですが、この曲は原曲以上に素晴らしい名曲に仕上がっています。ストーンズのSympathy For The Devilも超気持ち悪くて、超カッコいいです。

プロデュースはロキシーの流れからJohn Punter、バックメンバーにもPhil Manzanera、Eddie Jobson、Paul Thompsonが参加しています。イーノと対立していたロキシーとは違って、リラックスして愛する歌を楽しんでいます。本来カバー曲ばかりだと軽く見られがちですが、斬新なアレンジで、原曲以上に楽しめる事から、フェリーのこのカバー曲シリーズは評価も高く、続いていいく事になります。特にA Hard Rain's A-Gonna Fallはロック史に残る見事なアレンジであり、ロキシーとは別の意味でも名盤であります。

A Hard Rain's A-Gonna Fall

River Of Salt

Don't Ever Change
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[20111224]

Can\'t Slow DownCan\'t Slow Down
(2010/03/09)
Foreigner

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2009年に復活したフォリナーは、オリジナルメンバーはMick Jonesのみで、ボーカルも新しくKelly Hansenが参加しています。この人のボーカルは素晴らしいので、以前のヒット曲をこの人に歌わせた新しいバージョンでCD2
毎目を構成しています。この手法はジャーニーのやり方に似ています。DVDがついているバージョンもあります。曲もソリッドはハードロックからバラードまで、Kelly Hansenの素晴らしい歌声を満喫出来ます。

ディスク:1
1. Can't Slow Down 
2. In Pieces 
3. When It Comes To Love 
4. Living In A Dream 
5. I Can't Give Up 
6. Ready 
7. Give Me A Sign 
8. I'll Be Home Tonight 
9. Too Late 
10. Lonely 
11. As Long As I Live 
12. Angel Tonight 
13. Fool For You Anyway
14. At War With The World(Live Bonus Track) 
15. Headknoker (Live Bonus Track)
ディスク:2
1. Head Games
2. Cold As Ice
3. Waiting For A Girl Like You
4. That Was Yesterday
5. Blue Morning
6. Dirty White Boy
7. Starride
8. Feels Like The First Time
9. Urgent
10. Juke Box Hero - Whole Lotta Love
11. I Want To Know What Love Is
12. Hot Blooded

曲もカッコいいですし、申し分ありませんが、フォリナーを名乗る意味が分かりません。全く新しいバンドでいいと思うのですが、Mick Jonesはこのバンド名にしがみついていたいのでしょう。それにしても、新曲が素晴らしいので昔のヒット曲を歌わせるのも必要ないと思うのですが、やはり昔の栄冠にあやかりたいという思いが強いようです。オリジナルメンバーで復活するビッグネームバンドが多い中で、新しいメンバーで現在進行形で頑張るバンドは良いと思います。

しかし、そのおかげでイアンマクドナルドはクリムゾンにもフォリナーにも参加出来なくて、金儲けが出来ないと嘆いております。アレンジもサウンドメイキングも素晴らしく、シンセの音も新しいですし、それでいてパワフルなバンドサウンド、そして巧い歌と、申し分のないバンドになっています。アルバムも久々にヒットしており、このメンバーでこれから新作を出すのであれば、大いに期待出来ます。現在はこれが最新作となります。

Can't Slow Down 

In Pieces 

When It Comes To Love
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[20111223]

Mr. MoonlightMr. Moonlight
(2000/01/11)
Foreigner

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Mr MoonlightMr Moonlight
(1995/02/21)
Foreigner

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94年の作品で、Lou Grammが復帰して、キーボードのJeff Jacobsが加わり5人組となりました。しかし、メンバーは一新しており、ドラムはMark Schulman、Bruce Turgonと、オリジナルメンバーはLou GrammとMick Jonesだけになっており、この二人が中心になっています。前作のJohnny Edwardsも歌は私は好きでしたが、やはりフォリナーと言えばLou Grammとなるのでしょう。

1. Under The Gun
2. Rain
3. Until The End Of Time
4. White Lie
5. Big Dog
6. Real World
7. All I Need To Know
8. Hole In My Soul
9. I Keep Hoping
10. Running The Risk
11. Hand On My Heart

Lou Grammがカムバックしたにもかかわらず、このアルバムは売れませんでした。シングルのUnder the GunとUntil the End of Timeはそこそこヒットしましたが、アルバムはかんばしくありませんでした。サンプリングによる打ち込みなど、90年代を意識した音作りになっており、オルタナな感じの曲もありますが、フォリナーも過去のバンド扱いになっていたようです。Lou Grammの歌は80年代の頃は好きではありませんでしたが、ここではいい感じで歌っています。

明らかに80年代のクソみたいな作品よりも出来は良いです。それでもクソは売れても良い作品の方が売れないという、おかしな現象になっています。曲も絶対こっちの方がいいですし、これがヒットしないというのであれば、80年代のあれは何だったんだと言えます。全体的にハードであり、ポップ性はないかもしれませんが、曲の出来映えは完全にこちらが上回っています。この後再びLou Grammが脱退して、長い沈黙期間に入ります。

Under The Gun

Rain

Until The End Of Time
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[20111223]

Unusual HeatUnusual Heat
(2003/12/11)
Foreigner

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Unusual HeatUnusual Heat
(1991/06/17)
Foreigner

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Lou Grammが脱退した事によって解散状態だったフォリナーが新しいボーカリスト兼ギタリストとして元Wild HorsesのJohnny Edwardsを迎えて、91年にリリースした作品です。ギタリストを増やした事によって、ソリッドなブルースロックアルバムになっています。バラードが嫌で脱退したLou Grammが好きそうなサウンドになっているところが皮肉にもとれます。

1. Only Heaven Knows
2. Lowdown And Dirty
3. I'll Fight For You
4. Moment Of Truth
5. Mountain Of Love
6. Ready For The Rain
7. When The Night Comes Down
8. Safe In My Heart
9. No Hiding Place
10. Flesh Wound
11. Unusual Heat

90年代になると、オルタナがはやりだしますので、Mick Jonesも自分が得意とする分野で曲を創っています。この内容ならLou Grammが脱退する必要もなかったと思いますが、Johnny Edwardsのボーカルも悪くありません。ただ、フォリナーという看板を出す必要もない感じになっています。という事もあって、あまりヒットしないアルバムとなりました。シングルのLowdown and Dirtyはそこそこヒットしましたが、アルバムにまで影響を与えるほどではありませんでした。

80年代のクソつまらない作品に比べると大分ましになったと思います。私はLou GrammよりもJohnny Edwardsのボーカルの方が良いと思えるからです。あくが無くなってとても聴き易いです。シンセに頼らないMick Jonesのギターリフも良いですし、80年代の売れていた時代よりは大分良くなっていると思います。ただ、売れている頃のファンにとっては全く違う感じですし、90年代にこんなバンドがいたところで相手にするほどの事はないというのが正直なところではあります。

Only Heaven Knows

Lowdown And Dirty

I'll Fight For You
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[20111223]

Inside InformationInside Information
(1987/12/07)
Foreigner

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87年の作品で、Mick Jonesは前作までの成功にこだわり、同じようなものを創ろうとしていましたが、Lou Grammはバラードのイメージが強くなっている事に反発し始めています。この二人が中心になっていたバンドでしたが、この二人が対立する事によって、バンドの危機に立たされながらもリリースされた作品になります。サウンドとしては前作同様80年代ポップになっていて、面白みは全くありません。つまらない曲を生真面目に一生懸命演奏する無駄な力みを感じさせる、所謂アメリカンロックの一番嫌な感じになっています。最近のJ-POPにも通じるものがあります。

1. Heart Turns To Stone
2. Can't Wait
3. Say You Will
4. I Don't Want To Live Without You
5. Counting Every Minute
6. Inside Information
7. The Beat Of My Heart
8. Face To Face
9. Out Of The Blue
10. A Night To Remember

Heart Turns to Stone、Say You Will、I Don't Want To Live Without Youがシングルヒットしたので、アルバムもそこそこ売れましたが、これまでほどは売れなくなっています。80年代には諸悪の根源としてスターシップのようなL.A.サウンドというのがありまして、私が一番嫌いなタイプのスタイルなのですが、フォリナーも同じようなサウンドになっているので、ほとんど相手にしたくないほどの衰退ぶりになっています。勿論、当時はそれが流行っていて、好きな人も多いと思うのですが、70年代ロックが好きな人に取っては耐えられないサウンドになっています。

必要以上に力んでシリアスになっている不自然な感じがいたたまれません。明らかに嘘っぽいのです。正にバブル真っ盛りの80年代を象徴するサウンドなのです。ヒットはしていても、曲に面白みが全く感じられません。最近のJ-POPも同じ印象を持っています。この嘘っぽい感じを聴いて感動するほどいい加減に生きていません。売れる事を前提に曲を創っているMick Jonesが、このバンドをつまらなくしてしまっています。とてもSpooky Toothにいた人とは思えないくらいに残念な感じになっています。

Heart Turns To Stone

Can't Wait

Say You Wil
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[20111223]

Agent ProvacateurAgent Provacateur
(1995/09/19)
Foreigner

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84年に作品で、前作から3年以上かけて制作されました。当初は当時時の人だったトレヴァーホーンがプロデュースしていましたが、そのバージョンをMick Jonesが気に入らず、全て没にして、自分でプロデュースし直しました。私個人としてはトレヴァーホーンのバージョンだったら気に入っていたかもしれませんが、創り直した方は気に入っていません。でも、それでも前作並に大ヒットアルバムとなりました。共同プロデュースは80年代の天才ミキサーAlex Sadkinです。

1. Tooth And Nail
2. That Was Yesterday
3. I Want To Know What Love Is
4. Growing Up The Hardway
5. Reaction To Action
6. Stranger In MY Own House
7. A Love In Vain
8. Down On Love
9. Two Different Worlds
10. She's Too Tough

トレヴァーホーンのバージョンを気に入らなかったようですが、それでもサンプリングあり、ゲートリバーブありの80年代らしいサウンドに仕上がっています。それではトレヴァーバージョンがどういうものだったのかが気になりますが、おそらく、もっとデジリバが深くかけられていたのではないでしょうか。 バラードのWant To Know What Love Isがシングルで大ヒットしました。MTVの宣伝効果もあり、アルバムも大ヒット、アメリカでは4位止まりでしたが、イギリスでは1位になっています。前作よりは曲は良くなっていますが、完全に80年代ポップであり、つまらなくなっている事に変わりはありません。

曲は全てMick Jonesが書いて、歌詞はLou Grammが書くというパターンになっており、音楽的方向性はまとまっていますが、つまらない方向にまとまってしまっています。Mick Jonesはサンプラーやデジタルシンセに興味を持って、ギター以外のアレンジも流行にそった作りにしているので、非常に小物になってしまった感は否めません。それでも、当時の流行の音ですから、大ヒットしています。ヘヴィメタは流行っていた時代ですが、ハードロックは死に体になっていて、正に時代を反省した音になっています。前作よりは垢抜けしていますが、クソ面白くもありません。

Tooth And Nail

That Was Yesterday

I Want To Know What Love Is
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