1. Relentless 2. Anything For You 3. Hold On 4. Loner 5. Curtain Of Iron 6. Got To Rock On 7. Don't Open Your Eyes 8. No One Together 9. No Room For A Stranger 10. Back Door
Hold OnとGot To Rock Onがシングルカットされましたが、それほどヒットには至っていません。ですから、このアルバムも下降線上に位置していて、以前よりは売り上げが落ちています。それでも一度つかんだ人気は、ここまでは持続しています。しかし、時代としては、もうカンサスの時代ではないという感じになっていて、よっぽど良い曲を創っていれば、この時代でもヒットを飛ばせたはずですが、全盛期が嘘のようにヒットには結びつかないような曲ばかり創っています。
1. On the Other Side 2. People of the South Wind 3. Angels Have Fallen 4. How My Soul Cries Out for You 5. A Glimpse of Home 6. Away from You 7. Stay Out of Trouble 8. Reason to Be
People of the South WindとReason To Beがシングルカットされましたが、これはそれほど売れてはいません。それでもこれまでの成功がありますので、アルバムは引き続き売れています。ただ、全盛期は過ぎていますので、徐々にカンサスの名前はフェイドアウトしていきます。新しいニューウェイヴの時代がきた事で、昔ながらのサウンドにこだわっているバンドは厳しい立ち位置にさらされてしまうのです。イギリスではプログレバンドだけではなく、レインボーのようなハードロックバンドもアメリカ寄りになった事で、多少、その手のリスナーも残されたので、まだまだ彼らも需要はありました。
1. Point of Know Return 2. Paradox 3. The Spider 4. Portrait (He Knew) 5. Closet Chronicles 6. Lightning's Hand 7. Dust in the Wind 8. Sparks of the Tempest 9. Nobody's Home 10. Hopelessly Human
シングルとしてタイトル曲のPoint Of Know Return、Dust In The Wind、Portrait がカットされ、バラード曲であるDust In The Windが大ヒットしました。Point Of Know Returnも、これぞアメリカンプログレと言える複雑でありながら分かり易い歌で大ヒットしました。カンサスの場合はEL&Pのような変拍子など、プログレらしい複雑に絡むめまぐるしい演奏を創りながらもポップで分かり易い旋律で、自分達のサウンドを確立しており、前作で感性したそのスタイルをより具体的に表現して、更に完成度を高めています。
1. Carry On Wayward Son 2. The Wall 3. What's On My Mind 4. Miracles Out Of Nowhere 5. Opus Insert 6. Questions Of My Childhood 7. Cheyenne Anthem 8. Magnum Opus 9. Carry On Wayward Son (live) 10. Cheyenne Anthem (live)
Carry On Wayward SonとWhat's On My Mindをシングルカットしていますが、Carry On Wayward Sonは大ヒット作品となり、アメリカンプログレの代表作となりました。この様式は後のボストンに受け継がれます。ハードロックやヘヴィメタのような様々なリフをシンフォニックに構成した作品ながらも、歌はアメリカンポップであり、覚え易いコーラスは複雑なアレンジを見事にヒット作品にしました。アメリカンプログレの特徴は、こうしたヒットシングルに結びつける曲を出せるという強みがあるのです。