83年の作品で、前作同様大ヒットしたアルバムです。チャートとしては2位止まりですが、当時はマイケルジャクソン、プリンス、マドンナが首位争いをしていた時代なので、2位は致し方なかったと思います。Jonathan Cain、Steve Perry、Neal Schonという三頭体制からNeal Schonが徐々に出番が無くなりだしている事で、よりメロディアスになっています。MTV全盛時代でもあり、プロモーションビデオはシングルヒットの数値を大幅に拡大していく事になります。
1. Separate Ways (Worlds Apart)
2. Send Her My Love
3. Chain Reaction
4. After The Fall
5. Faithfully
6. Edge Of The Blade
7. Troubled Child
8. Back Talk
9. Frontiers
10. Rubicon
シングルカットされたSeparate Waysが大ヒットしました。この曲1曲でジャーニーの特徴である、メロディアスである事、ハードである事、ポップである事の要素全てが詰まった彼らの代表曲となりました。ライブでのソリッドなバージョンの方がカッコいいと思います。スタジオバージョンは、やたらデジタルリバーブがたっぷりかかっているので、どこかデフォルメされている感じになっています。当時はデジタルリバーブというしろものが出回って、80年代サウンドというものが確立されていきました。アナログリバーブよりもノイズが少なく、音の馴染みも良く、あまりにも奇麗な残響音の為に、使いすぎ警報が出るほどでした。このアルバムはそのデジリバがこれでもかとたっぷり使われています。
バラードのFaithfullyもシングルヒットしました。Jonathan Cainの出番が多くなっている分、これまでよりも
プログレ 感もあります。前作に負けないくらい、いや、完成度ではこちらの方が高いかもしれません。リバーブがもっと少なかったら、もっとありがたい作品になっていた事でしょう。デジタル機器は音がきれいなだけに、当時は麻薬のように多用して、感覚が麻痺するほど氾濫していき、今聴くと古くさく感じるサウンドをありがたがっていました。でしゃばりすぎていたNeal Schonのギターが控えめになっている分、
音楽 的な完成度はこちらが良いと言えます、そういう意味では彼らの最高傑作となるのでしょう。
Separate Ways
VIDEO Send Her My Love
VIDEO Chain Reaction
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