90年の作品で、
テクノ ロジーは当時の最先端を利用して、前作のようなハウス系の曲もありますが、ここでやっているのは、Duran Duranがアイドルだと言う事を再認識させるような、明るく元気な曲に戻っていると言う事です。アイドルと言うスタンスを外れたから人気が落ちたと言う事だったのでしょうが、それなりに年を取っていますので、年相応な
音楽 をやるのが正解であり、逆に軽く見られて、更に売り上げは落ちていきます。しかし、それでも最新のサウンドメイキングは見事で、それでいてDuran Duranらしいと言う事で、この努力は認めるべきでしょう。
1. Violence Of Summer (Love's Taking Over)
2. Liberty
3. Hothead
4. Serious
5. All Along The Water
6. My Antarctica
7. First Impression
8. Read My Lips
9. Can You Deal With It
10. Venice Drowning
11. Downtown
これまではゲスト参加していたギターのWarren CuccurulloとドラムのSterling Campbellが正式メンバーとなり、再び5人組となりました。プロデューサーはChris Kimseyで、バンドスタイルを基本として録音されていますが、80年代からの立体的なアレンジは引き継いでいて、それに新しい
テクノ な雰囲気を持たせています。ちょうど80年代と90年代の境目的な内容になっています。90年代になると上ものが極端に少なくなってくるので、この80年代ならではの上ものの豪華さは痛快です。
海外の
音楽 に対して、日本の
音楽 のアレンジの緻密さはやり過ぎだと思われていましたが、80年代サウンドの特徴は、正に日本のアレンジそのものであり、やりすぎるくらいでちょうどいい感じでした。このアルバムもその感じをしっかり保っています。このやり過ぎ感を嫌ったのが90年代サウンドであり、少ない音数でどれだけ空間を広げられるかが主流のやり方であり、ほとんどがドラムとベースだけしっかり前に出ていれば、それで良いような感じになっていきます。それに物足りなさを感じ始めた人達が80年代サウンドを恋しがるようになっていきます。このアルバムなら、その思いに応えられます。
Violence Of Summer (Love's Taking Over)
VIDEO Liberty
VIDEO Hothead
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