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[20120318]

American FoolAmerican Fool
(2006/01/31)
John Mellencamp

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82年の作品で、彼のブレイク作品となりました。MTVの効果がとても大きいと思いますが、サウンドも80年代らしいものになり、その中でもアコースティック楽器を効果的に使ったアレンジが新鮮で、アメリカンロックの新しい担い手が現れたと言う印象を強く与えました。曲の感じもスプリングスティーンからトムペティーに近いものになっています。所謂ストリートロッカーというジャンルになるようですが、彼の場合はアコースティック楽器を巧く使っているので、もっと南部のイメージがあります。

1. Hurts So Good
2. Jack & Diane
3. Hand To Hold On To
4. Danger List
5. Can You Take It
6. Thundering Hearts
7. China Girl
8. Close Enough
9. Weakest Moments
10. American Fool (Bonus Track)

Hurts So Good、Jack and Diane、Hand to Hold On Toの3つのシングルがどれも大ヒットしました。特にJack and Dianeのドラマティックでストーリー性のある所が大いに受けて、大ヒットとなっています。ドラムは若干ですがゲートリバーブっぽいサウンドを使ったりして80年代らしさを演出しています。ですからサザンロックっぽい感じでも新しい感覚をもたらしています。これまではバラード調の曲が多かったのですが、このアルバムではロック色が強く出されています。

ギターにはデヴィッドボウイのバックバンド、スパイダーフロムマースのギタリスト、Mick Ronsonが参加していいて、アレンジも手がけています。ですから、ギターのコードカッティングがグラムロックっぽくてカッコいいのだと思います。でもアメリカンテイストになっています。このアルバムで全米1位を勝ち取り、世界的にもその名を知らしめていく事になります。ですから、彼も又80年代の顔ですね、名盤です。

Hurts So Good

Jack & Diane

Hand To Hold On To

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[20120317]

Nothin Matters & What If It Did1Nothin Matters & What If It Did1
(2005/03/29)
John Mellencamp

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80年の作品で、この頃からMTVにPVを出すようになって、アメリカでは売れるようになりました。でもまだ世界的には無名に近い存在でした。内容としては、どうもブルーススプリングスティーンの方向性に向かおうとしている感じがします。ちょっと無理しているなという感じもあって、アメリカンロックの新しい形を模索しているのでしょうが、それがスプリングスティーンというのは、あまりに安易な考え方のような気がします。

1. Hot Night In A Cold Town
2. Ain't Even Done With The Night
3. Don't Misunderstand Me
4. This Time
5. Make Me Feel
6. To M.G. (Wherever She May Be)
7. Tonight
8. Cry Baby
9. Wild Angel
10. Peppermint Twist
11. Cheap Shot
12. Latest Game (Bonus Track)

This Time、Ain't Even Done with the Nightがシングルヒットして、アルバムもアメリカでは売れています。この勢いで次回作でブレイクするのですが、次回作と今作では大きな違いがあります。本来の自分のスタイルを曲げて売れようとしている本作と、自分らしさをあらわにした事によってブレイクした次回作では大きな差があります。ですから、ブレイクする前の最後の作品と言う事になります。

Steve Cropperがプロデュースしていますが、ギターよりもピアノが目立っています。これもスプリングスティーンを意識しての事でしょう。この作品まではB級感が強いのも、その無理をしている感じがあるからだと思います。それでも能天気なアメリカの聴衆を引きつけるだけの内容だったようです。ここで力をつけた彼は、よりオリジナリティーに溢れるアメリカンロックを生み出していく事になります。ここまでは本当に序章でしあかりません。

Hot Night In A Cold Town

Ain't Even Done With The Night

This Time
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[20120317]

John Cougar (Rpkg)John Cougar (Rpkg)
(2005/03/29)
John Mellencamp

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79年の作品でJohnny CougarからJohn Cougarに改名してからの作品になります。名前を変えたのがよかったのか、このアルバムから徐々に売れ始めます。アメリカに戻って、マイアミでレコーディングして、ターゲットをアメリカンロックファンに絞った事が成功したようです。まだB級感はありますが、パンクの悲壮な感じとは違って、バブルを迎えようとしていたアメリカの華やかなイメージにあった作品になっています。

1. A Little Night Danin'
2. Small Paradise
3. Miami
4. Great Mid-West
5. Do You Think That's Fair
6. I Need A Lover
7. Welcome To Chinatown
8. Sugar Marie
9. Pray For Me
10. Taxi Dancer
11. Bonus Track: Take Home Pay

前作にも入っていたI Need A Loverをシングルカットしたところ、これがヒットして、やっと注目される存在になりました。音楽的にはいい作品を創り続けていますので、そこも認められたのだと思います。かなり爽やかな感じの作品であり、能天気なアメリカには向いていると思います。ただ、ブレイクするまでにはもう少しかかります。彼のワイルドな歌い方は洗練されたサウンドによって薄まっているからだと思います。

彼の歌を活かすには、ファーストアルバムのようなセンスが必要だったので、それが出来るようになるまでには、もう少し時間を要します。アメリカにはこの手の作品はいくらでもありますので、そこで個性を出していくには、それなりの工夫が必要ですが、時代にも求められていない内容だけに、そこに気づくまで時間がかかるのです。それでも内容的には良く出来ていて、悪くありません。売れだしたのもうなずけます。ただ、時代が大きく変換しようとしていた時代だっただけに、その渦の中では埋もれた才能でした。

A Little Night Danin'

Small Paradise

Miami
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[20120317]

Biography (Rpkg)Biography (Rpkg)
(2005/03/29)
John Mellencamp

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78年の作品で、サードアルバムで、セカンドアルバムもあるのですが、それは後に再発されているので、その時に紹介します。このアルバムはイギリスでレコーディングされ、ロキシーミュージックで有名なJohn Punterがプロデュースしています。この時代はパンクやニューウェイヴが出始めた頃であり、ニューウェイヴなサウンドにしたかったようですが、そういう意味では中途半端であり、これも不発に終わりました。

1. Born Reckless
2. Factory
3. Night Slumming
4. Taxi Dancer
5. I Need A Lover
6. Alley Of The Angels
7. High C Cherrie
8. Where The Sidewalk Ends
9. Let Them Run Your Lives
10. Goodnight
11. I Need A Lover

全てオリジナル曲で、基本はアメリカンロックでありながら、無理してニューウェイヴっぽい感じにしているので、どっち付かずになっています。ロキシーミュージックのAndy Mackayも参加していて、それっぽい曲のGoodnightもありますが、イギリスっぽい感じはあまり伝わってきません。次のアルバムにも収録されていてヒットしたI Need A Loverが入っていますが、この時点ではヒットには結びついていません。

アルバムジャケットからもグラムロック的なイメージを狙っていたのかもしれませんが、パンクの時代にグラムロックをやっても受けません。ファッションもボロボロのシャツを着ていた方が売れていた事でしょう。ただ、歌は巧いので、内容も悪くありません。B級ロックとしてはいい作品だと思います。ビバップデラックス辺りが好きな人なら気に入ると思います。ファンなら持っていて損はしない作品です。

Born Reckless

Taxi Dancer

I Need A Lover
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[20120317]

Chestnut Street IncidentChestnut Street Incident
(2009/10/19)
Johnny Cougar

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MTVはアメリカのサービスで、80年代に広がっていったので、80年代サウンドと言うイメージが強いですが、アメリカンロックもこのサービスを使ってヒットを出す事に成功しています。その恩恵を受けたのが、このJohn Cougar Mellencampです。彼は80年代に有名になりましたが、デビュー作であるこのアルバムは76年にリリースされています。この頃はJohnny Cougarと言う名前で活動しています。

1. American Dream
2. "Oh, Pretty Woman"
3. Jailhouse Rock
4. Dream Killing Town
5. Supergirl
6. Chesnut Street
7. Good Girls
8. Do You Believe in Magic?
9. Twentieth Century Fox
10. Chesnut Street Revisited
11. Sad Lady
12. Man Who Sold the World (Bonus Track)
13. Little Heroes (Bonus Track)
14. Hit the Road Jack (Bonus Track)
15. Kicks (Bonus Track)
16. Need Somebody Baby (Bonus Track)
17. When I Was Young (Bonus Track)

まだデビュー作と言う事で、カバー曲が中心ですが、そのアレンジがものすごくカッコいいです。ほとんど売れていない作品なのですが、これだけの素晴らしい内容が埋もれていたと言うのは実にもったいない話です。アメリカンロックの新しい担い手としてデビューしているだけに、それまでになかった新しい感覚を持ち合わせています。既にこの時からです。アコースティック楽器にこだわった演奏ながら、アレンジはロックやA.O.R.感覚を持ち合わせながらネイティヴな質感を出しています。

歌も既に巧いですし、本当に期待の新生だったはずですが、時代が遅過ぎたのか、早過ぎたのか分かりませんが、当時はまるで注目されませんでした。カバー曲の選曲もプレスリーからドアーズ、ロイオビーソン、イギーポップまで幅広い曲が選ばれています。その表現力が凄まじく素晴らしい。まだ完成されていない感じもありますが、これは隠れた名盤と言わざるおえません。しかし売れなかった彼は辛抱強く地道に活動していくしかありませんでした。

Jailhouse Rock

Dream Killing Town

Chesnut Street
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[20120316]

SoulsvilleSoulsville
(2010/11/02)
Huey Lewis & The News

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2010年の作品で、現在の最新作です。以前、ロックンロールのカバー集を出していましたが、今回はリズム&ブルースのカバー集になっています。前作から完全にリズム&ブルースに移行した彼らの意思表示になっています。ブラスセクションもオリジナルメンバーとしたバンドの良さを発揮しています。オリジナル曲が無いのがポテンシャルの衰退を物語っていますが、心から好きな音楽を楽しんでいる演奏は清々しくもあります。

1. Don't Fight It
2. Got To Get You Off My Mind
3. Free
4. Respect Yourself
5. Cry To Me
6. Just One More Day
7. Never Found a Girl
8. Soulsville
9. Little Sally Walker
10. I Want To (Do Everything For You)
11. Just The One (I've Been Looking For)
12. Don't Let The Green Grass Fool You
13. Never Like This Before
14. Grab This Thing

Isaac HayesやOtis Redding、Wilson Pickettの曲をカバーしていますが、かなり渋い選曲になっています。Huey Lewisの歌い方は完全に黒人になりきっています。女性バックコーラスも効果的で、結構南部の匂いがする作品で、完全に売れる事よりも趣味に走っている感じがしますが、それだけ演奏も素晴らしいもので、オリジナル曲のプレイヤーになりきって陶酔している感じが微笑ましいです。

あまり有名でない曲を選んでいますが、それでもこれだけ素晴らしい曲があったと言う事を思い出させてくれる効果もあります。たまにしかアルバムを出さなくなりましたが、まるで子供の頃のように音楽に夢中になっているおじさん達はカッコいいです。大人の為の音楽と言ってもいいかもしれませんが、若い人が聴いても魅了されるだけの内容になっていると思います。今後もこの路線で行く事でしょう。

Don't Fight It

Got To Get You Off My Mind

Respect Yourself
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[20120315]

Plan BPlan B
(2003/04/28)
Huey Lewis & The News

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2001の作品です。売れなくなってからも地道に活動は続けているようで、たまに作品を出してきます。前作はロックンロールのカバー集で、あれで一区切りつけた感じになっていて、このアルバムではリズム&ブルースをやるようになっています。やはり年を取ってきたらリズム&ブルースのほうが様になってきます。Huey Lewisのボーカルもリズム&ブルースに向いています。この路線はとても自然です。

1. We're Not Here For A Long Time (We're Here For A Good Time)
2. My Other Woman
3. I Ain't Perfect
4. When I Write The Book
5. I'm Not In Love Yet (with Wynonna)
6. Thank You, No. 19
7. Plan B
8. The Rhythm Ranch
9. Let Her Go and Start Over
10. I Never Think About you
11. So Little Kindness

バンドメンバーとしてホーンセクションを正式メンバーとして認めています。Nick Loweの勧めでエルビスコステロのバックバンドをやっていた経歴もあり、Nick LoweとDave Edmunds作のWhen I Write the Bookをカバーしています。バンドもロックンロールも得意ですが、リズム&ブルースも見事にこなしています。シングルとしてはLet Her Go and Start OverとI'm Not in Love Yetがカットされて小ヒットしています。アメリカ人の好きな音楽ですが、日本でもこの手のサウンドは好きな人が多いと思います。

全盛期に比べると渋いサウンドになっていますが、Huey Lewisの歌があれば彼らの曲だと言うのが分かります。デスアkら違和感はありません。ヒットチャートを気にしないで好きな音楽をやれるだけの年の取り方をしているのです。デジタル全盛期に置いて、これだけのアナログな作品を出してくるあたり、昔みたいに売れようと言う意識よりも、ベテランならではの音楽の楽しみ方を提示しているようにも感じられます。演奏も素晴らしいし、内容は悪くありません。

We're Not Here For A Long Time

My Other Woman

I Ain't Perfect
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[20120314]

Four Chords & Several YeaFour Chords & Several Yea
(2009/03/03)
Huey Lewis & The News

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94年の作品で、ロックンロールのカバーアルバムになっています。本来はHuey Lewisのソロアルバムとして出す予定だったようですが、バンドとしてリリースしています。80年代での通用するロックンロールを開拓していた彼らですが、本来はこうしたオールディーズなロックンロールが大好きな集まりですから、一番の得意分野でもあり、楽しく録音出来ているようです。

1. Shake, Rattle And Roll
2. Blue Monday
3. Searching For My Love
4. (She's) Some Kind Of Wonderful
5. But It's Alright
6. If You Gotta Make A Fool Of Somebody
7. Mother In Law
8. Little Bitty Pretty One
9. Good Morning Little School Girl
10. Stagger Lee
11. She Shot A Hole In My Soul
12. Surely I Love You
13. You Left The Water Running
14. Your Cash Ain't Nothin' But Trash
15. Function At The Junction
16. Better To Have And Not Need
17. Going Down Slow

こうしたストレートなカバーアルバムを出すようになると、ほとんどがバンドの終焉が近い事を予感させます。創造力が減退している事の現れですから、オリジナルを封印している訳です。創造力が溢れていてもカバーアルバムを出す場合は、アレンジも凝ったものになりますが、この作品は全くオリジナルに忠実なカバーになっています。しかも、オリジナルよりもオリジナルのようなフィット感があるところが凄いのですが、Huey Lewisのボーカルは時としてレイチャールズのようにも聴こえたりします。

こうした曲を聴くとHuey Lewisの声は黒人に近いものだったのです。オリジナル曲だけでは気づかなかった事です。そういう意味でも、ファンには嬉しい作品だと思います。ファンじゃない方でもロックンロールが好きなら、正統派のロックンロールアルバムだと思います。変に流行を気にするより、この作品である程度ニュートラルな状態にバンドを持っていけたのではないでしょうか。

Shake, Rattle And Roll

Blue Monday

Some Kind Of Wonderful
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[20120313]

Hard at PlayHard at Play
(1991/05/07)
Huey Lewis

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Hard at PlayHard at Play
(1991/05/07)
Huey Lewis

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91年の作品で、前作での失敗を反省したのか、全盛期の頃のような曲を再び書いています。売れる為には何が必要なのか分かっているし、そうした作品を創る術も分かっています。しかし、時代の流れは無情なもので、既にHuey Lewis & The Newsは過去のバンドと言うイメージがついていて、新作が出ても興味が薄れていました。ファンに取っては全盛期と変わらないサウンドは嬉しい限りですが、全盛期ほどの人気を取り戻す事は出来ませんでした。

1. Build Me Up
2. It Hit Me Like A Hammer
3. Attitude
4. He Don't Know
5. Couple Days Off
6. That's Not Me
7. We Should Be Making Love
8. Best Of Me
9. Do You Love Me, Or What?
10. Don't Look Back
11. Time Ain't Money

ブルースっぽいアレンジもあったり、ロックンロールの幅も広げながらも軽快な作品になっています。これで売れなければバンドとしてはやっていけない事になりますが、そこそこしか売れませんでした。Couple Days Off、Build Me Up、It Hit Me Like a Hammerがシングルカットされ、ある程度はヒットさせましたが、既に時代の主役は交代していますので、さほどの話題にはなりませんでした。

意識的にハードなサウンドを心がけていますが、まだ80年代を引きずっているので、今更これか、と思ってしまいます。前作は売れなかったですが、音楽的には進んでいたので、それなりに評価出来るものでした。それが後退してしまったと思わせるような、原点に返った作品とも言えますが、売れるだけの曲は創っています。ですから全盛期の作品だと思えば良く出来ているし、いいアルバムだと思います。しかし、90年代に入っても、これまでと同じような内容ではファンでない人は厳しい評価になってしまいます。

Build Me Up

It Hit Me Like A Hammer

Attitude
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[20120312]

Small WorldSmall World
(1990/10/25)
Huey Lewis

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88年の作品で、この頃から80年代に活躍したアーティストは大体失速し始めます。彼らも例に漏れず、前作までのヒットが嘘だったみたいに小ヒットしか出せなくなっていきます。サウンドもこれまでもあったA.O.R.感覚が強く出ていて、音楽的には成長しているのですが、彼らの持ち味だった軽快なロックンロールが洗練されてしまった為に、ファンが求めているものと、バンドがやりたい事のギャップが出来てしまっています。

1. Small World Part 1
2. Old Antone's
3. Perfect World
4. Bobo Tempo
5. Small World Part 2
6. Walking With The Kid
7. World To Me
8. Better Be True
9. Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy)
10. Slammin'

デビューした頃から既にベテランの貫禄のあったバンドだけに、これまでは売れる為に売れる為の曲を演奏していましたが、ある程度成功を収めたので、ここら辺りでもっとやりたい音楽をやりたくなったという思いは理解できます。ですから、ここでのフュージョン色の強い内容は私は好感が持てますが、売り上げには結びつかなかったようです。シングルカットされたPerfect Worldはいつも通りにヒットしましたが、Small World, Pt. 1、Give Me the Keysは小ヒットに留まりました。

バックにはいつものTower of Powerの他にStan Getz などのジャズミュージシャンも参加しています。以前作品を提供していたBruce Hornsbyも参加しています。ストレートなロックンロールだけでは限界があるので、他の要素を取り入れていくのは自然な流れですが、ちょっと変化が激しいかもしれません。それでもいつものポップ感覚もあるので、悪くはないのですが、これまでのヒット作品に比べると地味になっているかもしれません。サウンドはゴージャスなのですが、円熟し始めたのだと思います。

Small World Part 1

Old Antone's

Perfect World
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[20120312]

FORE!FORE!
(2008/06/11)
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

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FORE!(紙ジャケット仕様)FORE!(紙ジャケット仕様)
(2008/09/26)
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

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86年の作品です。前作から3年インターバルを置いています。それだけ前作のヒットが凄かったので、新作をリリースは抑えていたようです。その人気は引き続いていて、このアルバムもその流れに乗って大ヒットしています。ここがピークでありました。内容も前作に負けないくらいいい曲を揃えています。バックには再びTower of Powerを起用しています。

1. Jacob's Ladder
2. Stuck With You
3. Whole Lotta Lovin'
4. Doing It All For My Baby
5. Hip To Be Square
6. I Know What I Like
7. I Never Walk Alone
8. The Power Of Love
9. Forest For The Trees
10. Naturally
11. Simple As That

前作並みにヒットしていて、シングルもI Know What I Like、Jacob's Ladder、Stuck with You、Whole Lotta Lovin、Hip to Be Square、Doing It All for My Baby、そしてバックトゥザフューチャーに使用されたThe Power Of Loveなど、どれも大ヒットしています。いつしか出せば売れうるヒットメーカーに成長しています。が、絶頂期はここまでです。既に使い古されたロックンロールを80年代でも楽しめるだけの再構築をしたと言う事では大きな功績のあるバンドだと思います。

パンクのように悪ぶってもいないし、いいキャラクターでここまで愛されると言うのはアメリカらしい事ですが、日本人も嫌いじゃないキャラクターです。ノリが良く、爽やかでもあり、思いっきり売れていますが、嫌みが無く誰からも愛されるバンドでした。玄人好みのマニアックな人でも悪く言う人はいないと思います。それだけ誰もが好きなロックンロールの良さを伝える事が出来たバンドだったと思います。前作同様見事な名盤です。

Jacob's Ladder

Stuck With You

Whole Lotta Lovin'
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[20120312]

Sports (Exp)Sports (Exp)
(1999/06/15)
Huey Lewis & The News

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世界中で大ブレイクとなった83年のサードアルバムです。シングルもアルバムも大ヒットとなり、ちょうど同じ時期に出ていたモンスターアルバム、マイケルジャクソンのスリラーが1位だった為に、1位にはなっていませんが、それに次ぐヒットとなっています。MTVでも彼らの曲は定番となり、サラリーマン系以外の層のファンも獲得して、世界的な成功を収めました。彼らの最高傑作と言っても過言ではありません。

1. The Heart Of Rock & Roll
2. Heart And Soul
3. Bad Is Bad
4. I Want A New Drug
5. Walking On A Thin Line
6. Finally Found A Home
7. If This Is It
8. You Crack Me Up
9. Honky Tonk Blues
10. The Heart Of Rock & Roll (Session Take)
11. Walking On A Thin Line (Session Take)
12. If This Is It (Live)
13. Heart And Soul (Live)
14. I Want A New Drug (Live)

兎に角シングルヒットが凄まじく、Heart and Soul、I Want a New Drug、The Heart of Rock & Roll、If This Is It、Walking on a Thin Lineの全てが大ヒットしました。80年代らしいサウンドと軽快なロックンロール、拳を振り上げるようなコブシのきいたHuey Lewisのボーカル、安定感のある爽やかなコーラスワーク、どれをとっても完璧です。80年代を象徴するような商業ロックとして成り立っていながら、全く嫌みがないので、売れ線とか関係なく楽しめます。それだけ内容がいいのです。

彼らの誠実さも伝わりますが、それ以上に音楽へのリスペクトの度合いが共感を持てるくらい、音楽を楽しんでいるし、聴いている方も素直に楽しめる作品です。本当にいい音楽には難しい理屈も必要なく、こだわりさえも意味を失うほど心を動かせるだけの力を持っているのです。アメリカンロックが嫌いだと言い張る人には勧められないかもしれませんが、このアルバムを嫌いだと言っている人を見た事がありません。それほど普遍的な名盤です。

The Heart Of Rock & Rol

Heart And Soul

Bad Is Bad
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[20120312]

Picture ThisPicture This
(1989/08/31)
Huey Lewis

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82年リリースのセカンドアルバムです。この辺りからアメリカでは徐々に人気が出てきます。ロックンロールはロックンロールですが、80年代らしいポップな曲ばかりで、いかにもアメリカのいいあんちゃんと言った感じの曲になっています。MTVも活用してDo You Believe in Love、Hope You Love Me Like You Say You Do、Workin' for a Livinをシングルヒットさせています。実力はありますので、後はヒット曲を創るばかりなのです。

1. Change Of Heart
2. Tell Me A Little Lie
3. Giving It All Up For Love
4. Hope You Love Me Like You Say You Do
5. Workin For A Livin
6. Do You Believe In Love
7. Is It Me
8. Whatever Happened To True Love
9. The Only One
10. Buzz Buzz Buzz

イギリスで活動していた時にお世話になっていたシンリジーのPhil Lynott作のTattoo (Giving It All Up for Love)などカバー曲も取り上げています。そして、当時は廃れていたTower of Powerを起用して、ファーストよりも迫力のある作品に仕上げています。コステロのようなニューウェイヴ系のロックンロールにHuey Lewisの男っ気溢れる歌というスタイルを完成させています。この軽快でありながら暑苦しいのに気持ちよく聴けるサウンドがヤッピーなどのサラリーマンに受けて人気が出てきます。

基本的な部分は変わっていませんが、ファーストがあまりにも売れなかった事を反省してか、ラジオでヘヴィーローテーションでかけてもらえるようなヒット性のある曲を心がけています。そして時代的にPVも創ったところ、MTVでも受けるような内容になっています。この方程式が整ったところで、ブレイクする次回作へと繋がっていくのです。アメリカ人好みのサウンドですが、日本人も嫌いではないサウンドのはずです。

Change Of Heart

Tell Me A Little Lie

Giving It All Up For Love
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[20120312]

震災から1年目の今日、大阪場所の初日を迎えました。去年は不祥事から大阪場所は開催されていませんでしたので、2年ぶりの大阪の土俵となりました。開催されていても、震災の影響で、中止になっていたと思われます。さて、今場所は先場所優勝した把瑠都が綱取りをかける場所となっています。初日は白星スタートで、正攻法で勝ちました。プレッシャーに負けず、取りこぼしが無ければ、可能性はありますが、どうなるか、この人の場合は未知数です。

初日の上位の結果
白鵬 ○ 突き落とし ● 栃煌山
把瑠都 ○ 上手投げ ● 臥牙丸
妙義龍 ● 上手投げ ○ 日馬富士
稀勢の里 ● 押し倒し ○ 栃乃若
時天空 ● 寄り切り ○ 琴欧洲
嘉風 ● 寄り切り ○ 琴奨菊
鶴竜 ○ 寄り切り ● 旭天鵬
栃ノ心 ● 掬い投げ ○ 安美錦
豊ノ島 ● 寄り切り ○ 阿覧
若荒雄 ● 押し出し ○ 豊真将


若手の栃乃若が大関稀勢の里に快勝すると言う波乱がありました。稀勢の里は完全に立ち合いから気持ちが負けていましたが、栃乃若の方が力をつけてきたと思います。他は波乱も無く、まずまずの初日になっています。若手が伸びてきているので、将来的な楽しみは感じられますが、とりあえずは把瑠都に綱取りのチャンスをものにしてもらいたいと思います。この人は横綱になれるだけの恵まれた体を持っているので、後は気持ちだけです。先場所の優勝が自信になっていればいいですが、浮き足立っているのであれば危険です。初日を見た限りでは大丈夫のようですが、安心出来ないと言うのもこの人の特徴でした。安心した相撲が期待出来る力に成長出来るかの場所になっています。

稀勢の里 vs 栃乃若

把瑠都 vs 臥牙丸

白鵬 vs 栃煌山
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[20120311]

Huey Lewis & The NewsHuey Lewis & The News
(2001/05/15)
Huey Lewis

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Huey Lewis and the News の80年のデビューアルバムです。このバンドの前身はクローバーと言うバンドで、エルビスコステロのファーストアルバムのバックを務めていました。イギリスで活動していましたが、アメリカに戻ってHuey Lewis and the Newsとして再スタートしました。ですから、このアルバムはファーストアルバムではありますが、しっかりとしたバンド演奏とこなれたローックンロールで、既に彼らのスタイルは確立されています。

1. Some Of My Lies Are True (Sooner Or Later)
2. Don't Make Me Do It
3. Stop Trying
4. Now Here's You
5. I Want You
6. Don't Ever Tell Me That You Love Me
7. Hearts
8. Trouble In Paradise
9. Who Cares?
10. If You Really Love Me You'll Let Me

メンバーはボーカルのHuey Lewis、ギターのChris HayesとJohnny Colla、ベースのMario Cipollina、ドラムのBill Gibson 、キーボードのSean Hopperの6人組です。コステロのバックをやっていただけあって、ニューウェイヴな感覚のロックンロールと、西海岸らしい爽やかなアレンジが特徴です。ジャケットはいかにもロックンロールバンドのノリですが、Huey Lewisのリーゼントがダサくて笑えます。ブレイクした後と変わらないくらいの完成度を持っていますが、このアルバムはほとんど話題にもならなくて売れませんでした。

Huey Lewisのコブシまわしの熱血ボーカルが特徴で、非常に真面目なバンドと言うイメージもあり、この後はホワイトカラー、つまりサラリーマンに人気が出て売れていくのですが、この時点では、全く注目されていません。時代はパンクやニューウェイヴ全盛で、アメリカではメタルが流行っていたりして、ストレートなロックンロールなんて相手にはされなかったのです。しかし、西海岸らしいA.O.R.感覚の爽やかなアレンジはこの時から完成されていて、売れてからの作品と遜色ありません。晴れた日に車を運転するのにはぴったりのサウンドだとおもいます。

Some Of My Lies Are True (Sooner Or Later

Don't Make Me Do It

Stop Trying
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[20120311]

Naked SelfNaked Self
(2000/02/29)
The The.

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ネイキッドセルフネイキッドセルフ
(2000/02/19)
THE THE

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2000年の作品です。オリジナルアルバムとしてはこれが最新作になっています。その後オリジナルが出ていないので解散しているのかと思いきや、2010 にはサントラを手がけているので、解散している訳ではないようです。Matt Johnsonのソロプロジェクトのようなものなので、解散と言う表現もおかしいのかもしれません。しかし、これ以降はボックスセットやシングルセットを集めたものなどをリリースしていますが、新しい作品はまだ届いていません。

1. Boiling Point
2. Shrunken Man
3. The Whisperers
4. Soul Catcher
5. Global Eyes
6. December Sunlight
7. Swine Fever
8. Diesel Breeze
9. Weather Belle
10. Voidy Numbness
11. Phantom Walls
12. Salt Water

サウンドとしてはギターロックバンドになっていますが、この時代感のなさは何なんでしょう。Boiling Pointはレゲエなのにニューウェイヴでアヴァンギャルドだったり、Shrunken Manはどこかレッドツェッペリンしていたり、ただただ、カッコいい、理由は必要もなく、ただひたすらカッコいいロックアルバムなのです。忘れた頃にこんな凄い作品を出されても、注目されないまま忘れ去られてしまっています。

早くからサンプラーも使っていたのに、サンプラー全盛の時代にバンドサウンドだけで、こんなにカッコいい作品を創れるなんて、やはりただ者ではありませんでした。それなのに、この人はなぜか日本ではブレイクしないままでした。知る人ぞ知る存在であり、全盛期を知っていた人も忘れてしまっているのではないかと言うくらい話題になっていません。時代に関係なくカッコいい曲を創れる彼でしか、今の世の中は救えないのではないでしょうか。なのに、あまり活動してくれないと言うのも運命なのか。誰も現在の行き詰まった音楽シーンを救おうとするものは現れないままなのか。

Boiling Point

Shrunken Man

The Whisperers
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[20120311]

Hanky PankyHanky Panky
(1995/02/14)
The The.

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Hanky PankyHanky Panky
(1995/02/02)
The the

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94年の作品で、ギターのJohnny Marrは脱退しています。内容も変わっていて、カントリーの大御所Hank Williamsの曲をカバーした作品になっています。自分の世界観を持っている人がカバー曲集を創ると言うのは気になるが内容です。本気でカントリーをやっているのかというと、かなりダークでダウナーな感じにアレンジされていて、サイケデリックカントリーロックな感じになっています。一時期のストーンズを思い起こさせます。

1. Honky Tonkin'
2. Six More Miles
3. My Heart Would Know
4. If You'll Be A Baby To Me
5. I'm A Long Gone Daddy
6. Weary Blues From Waitin'
7. I Saw The Light
8. Your Cheatin' Heart
9. I Can't Get You Off Of My Mind
10. There's A Tear In My Beer
11. I Can't Escape From You

これはカントリーミュージックへのオマージュであるとともに、アメリカという社会への批判を暗示している作品ではないかと勘ぐってしまいます。ジャケットを見ているとそういう気がしてきます。そうでなければ、わざわざ、こんなカバーアルバムを創る意味が分かりません。しかし、ここの収められている音楽はまぎれも無く素晴らしいものであり、70年代のカッコいいロックアルバムを思い起こさせてくれるような凄みを持っています。

ヴードゥーな異様な感じもします。カントリーは日本では、それほど馴染みはありませんが、カントリーロックは結構カッコいい作品が多いのです。例えばビートルズのアイフィールファインなどは、カッコいいロックなアレンジになっていますが、元はカントリースタイルなのです。それと同じくらいの感覚でアレンジされているこのアルバムは、単なるカバーアルバムの域を超えています。素晴らしい名盤です。オリジナル曲が一つもないのに、ここまでしびれさせるなんて、Matt Johnson恐るべしです。

Honky Tonkin'

Six More Miles

My Heart Would Kno
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[20120311]

DuskDusk
(1993/01/26)
The The.

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93年の作品です。前作で一応ブレイクしましたが、このアルバムまでは売れていました。何といってもスミスを解散させたJohnny Marr が参加してるので、それだけでも興味が出てきます。Johnny Marr は完全に裏方に徹していますが、スミスでは聴けなかったようなスタイルのギターもこなしています。今回はハーモニカも多用しています。日本では一時的に注目されただけでしたが、イギリスでは人気が高かったバンドでした。流行の音が入っているけど流行は無視しているようなアナーキーな存在でした。

1. True Happiness This Way Lies
2. Love Is Stronger Than Death
3. Dogs Of Lust
4. This Is The Night
5. Slow Emotion Replay
6. Helpline Operator
7. Sodium Light Baby
8. Lung Shadows
9. Bluer Than Midnight
10. Lonely Planet

前作ではロックな感じがありましたが、今回は1曲目は弾き語り、2局目もフォーク調の曲で、全体的にフォークロックしています。ネオアコと言う感じでもなく、基本ギターの弾き語りで創っているような曲ばかりです。デビュー当時の過激なサウンドからするとまともすぎる感じですが、この時代に真面目にフォークロックしているだけでもひねくれものであり、しかもポップだったりするところで心に隙を与えて過激な言葉を突き刺してきます。

スミスはネオアコなバンドでしたから、その影響もあるのかと思いきや、Johnny Marr は今回全く曲を創っていません。Matt Johnsonの独壇場なのに、この爽やかさは逆に不気味です。普通のポップスとしても聴けますが、どこか気が抜けない緊張感を感じつつも、この時代を感じさせないニュートラルな感じに異様な雰囲気も感じてしまいます。それなのにこのアルバムは彼らの中で一番売れています。名盤です。

True Happiness This Way Lies

Love Is Stronger Than Death

Dogs Of Lust
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[20120310]

Mind BombMind Bomb
(1989/06/19)
The The.

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89年の作品で、はっきりとしたバンドと言う形で録音されています。メンバーは元スミスのギタリストJohnny Marr が参加して話題になりました。ベースはJames Eller 、ドラムがDave Palmer、Matt Johnsonはボーカルの他にギターやキーボードを担当しています。ゲストとしてはSinéad O'Connorがコーラスで参加しています。こうした事もあって、このアルバムは世界的なにヒットしました。日本には来日もしていて、大きく取り上げられていましたが、今では覚えられていない感じもします。

1. Good Morning Beautiful
2. Armageddon Days Are Here (Again)
3. The Violence Of Truth
4. Kingdom Of Rain
5. The Beat(en) Generation
6. August & September
7. Gravitate To Me
8. Beyond Love

サウンドとしては、当時流行っていたワールドミュージック、軽めですがゲートリバーブなドラム、スタイルカウンシルのようなネオアコなスタイルなど、売れる要素はしっかり抑えているのですが、Armageddon Days Are Here (Again)では宗教対立が招いた戦争と世界の終焉をテーマにしていたりと、過激な内容の為、チャートアクションはいまいちでしたが、パンク以降のバンドがどんどんおとなしくなっていく中、過激なメッセージを発し続けて話題をまき散らしていました。曲もかっこ良く、デビッドボウイがもしもレッツダンスなんて作品を創っていなかったら、こうした作品を創っていたのではないかと思わせるようなスタイルになっています。

つまり、かっこ良かったロックが進んでいたであろう道を進んでいたバンドだったと思います。80年代の商業ロックによって、かっこ良かったロックも虚勢されていたので、こうした作品に出会えた事は幸運でした。イギリスでは大ヒットした作品でしたが、他の国はそれほど売れなかったのは、流行の音を使っていながらも、商業ロックとは真逆なスタンスを取っていたからだと思います。しかしです。だからこそthe the と言うバンドは存在価値があったのです。見事な名盤です。

Good Morning Beautiful

Armageddon Days Are Here (Again)

The Violence Of Truth
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[20120310]

Soul miningSoul mining
(2000/01/01)
The The

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83年の作品で、the the としては最初の作品になりますが、これが最初からイギリスでは注目を集めて、一躍世界中でも彼らの名前が囁かれるようになります。前作はMatt Johnson が一人で創っていましたが、この作品からはバックメンバーが沢山いて、前作の音楽をより具現化しています。バックメンバーと言うのも、Matt Johnson 以外のメンバーは流動的だから、Matt Johnson のソロプロジェクトという言い方しか出来なくなっているからです。

1. I've Been Waiting For Tommorow (All Of My Life)
2. This Is The Day
3. The Sinking Feeling
4. Uncertain Smile
5. The Twilght Hour
6. Soul Mining
7. Gaint
8. Perfect

ちょっとアフリカを連想させるジャケットも話題でしたが、このアルバムのジャケットは3パターンくらいあります。これはMatt Johnsonの兄貴が描いているジャケットであり、彼の絵を見ただけでthe the の作品だと分かるくらい印象的なタッチになっています。前作に比べると大分まともになっていますが、それd目尾刺激的なサウンドです。パンク以降、既存の概念は大きく崩れ去り、新しい感性の芽が芽生え始めたのが80年代初頭です。私はよく80年代は暗黒の時代だったと形容しますが、それはメジャー側の話であり、インディーズ側では非常に刺激的な才能が溢れかえっていました。

私も当時はその新しい感性に刺激され、手にこびりついていた70年代までの古い体質を脱ぎ去るのに必死でした。そうしないと新しい時代についていけないと思ったからです。今では70年代が一番好きだと胸を張って言えますが、当時はプロになる為に必死でしたから、新しい時代に適応しないと売れないと思っていたのです。ですから当時のデモテープはかなりアヴァンギャルドです。なのに日本ではまだそういうものを受け入れる体制にはなっておらず、インディーズとしてやっていくしかありませんでした。私はメジャーデビューしないと意味が無いと思っていたので、どちらにも入らずじまいだったのです。the the などを聴いていると当時の事を鮮明に思い出します。名盤です。

I've Been Waiting For Tommorow (All Of My Life)

This Is The Day

The Sinking Feeling
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[20120310]

Burning Blue SoulBurning Blue Soul
(2007/08/17)
The The

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the the もポストパンクバンドとして注目されていたバンドでした。バンドと言ってもバンド名はありますが、ボーカルのMatt Johnsonのソロプロジェクトとしての性格性が強く、このアルバムも当初はMatt Johnsonのソロアルバムとしてリリースされていましたが、the the として売れだした後、the the もソロプロジェクトみたいなものなので、このアルバムもthe the 名義に変えてリリースし直されています。こんバンドの全ての作品のジャケットを描いているのはMatt Johnsonの実兄Andy Johnsonによるものです。

1. Red cinders in the sand
2. Song without an ending
3. Time (again) for the golden sunset
4. Icing up
5. Like a sun risin' thru my garden
6. Out of control
7. Bugle boy
8. Delirious
9. River flows east in spring
10. Another boy drowning

ポストパンクではありますが、パンク同様社会的なテーマを持っています。しかし、オルタナとは少し違う立ち位置にいます。このアルバムはMatt Johnsonが一人で創り上げている作品で、実験性の強い内容になっています。81年の作品で、当時インディーズレーベルが力をつけてきた時代でもあり、4ADというレーベルからリリースされています。サウンドコラージュのカットアップ手法が後のサウンプリングサウンドを連想させますが、ここではサンプリングも使われているようですが、テープによるサウンドコラージュの手法が使われていると思われます。

早くからアフリカンなリズムも使っていたり、ゲーリバーブのようなタイトなドラムサウンドなど、その破壊性は当時の中でも鮮烈な印象があります。スロッビンググリッスルのようなインダストリアルなサウンドが特徴的です。80年代はメジャーのきらびやかな世界とは別に、裏の顔として、こうしたインディーズからユニークなミュージシャンが沢山出てきました。the theも当時は日本でも話題にはなっていましたが、売り上げとしてはあくまでもインディーズ級でした。R.E.M.のようにメジャーになる事はありませんでしたが、海外では絶大な人気を誇っていました。名盤です。

Red cinders in the sand

Song without an ending

Time (again) for the golden sunset
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[20120310]

Collapse Into NowCollapse Into Now
(2011/03/08)
R.E.M.

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コラプス・イントゥ・ナウコラプス・イントゥ・ナウ
(2011/03/09)
R.E.M.

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2011年の作品で、現在までの最新作です。今回もJacknife Leeのプロデュースで、ロック色の強い作品に仕上げています。前作ほどストレートなロックンロールではなく、オルタナと呼ばれていた時代を蘇らせるような曲が多く、それとフォークロックな曲があると言うパターンになっています。電子楽器は使わなくなっていますが、今回はホーンセクションを使ったポップなアレンジが特徴的です。

1. Discoverer
2. All The Best
3. Berlin
4. Oh My Heart
5. It Happened Today
6. Every Day Is Yours To Win
7. Mine Smell Like Honey
8. Walk It Back
9. Alligator_Aviator_Autopilot_Antimatter
10. That Someone Is You
11. "Me, Marlon Brando, Marlon Brando And I"
12. Blue

今回もPatti SmithがBlueで歌っています。その他にEddie VedderがIt Happened Todayにボーカルで参加しています。シングルカットされているのはMine Smell Like Honey、berlin、Oh My Heart、Discoverer、It Happened Todayです。シングル以外のほとんどの曲にPVが創られていて、かなり力の入った作品になっています。まだまだ現役のバンドであり、これからも成長していく事を予感させるような内容になっています。

流行が全く無くなった現在に置いて、こうしたベテランバンドが何をやるのかと言う内容が重要だと思います。ある意味何をやってもレコード会社も文句を言わないと思いますが、そこで、バンドの神髄が問われるのだと思います。このバンドの場合は、常に揺るぎない姿勢があるので、大きな変化はありませんが、エレクトロニカなどに進みそうなところもあったので、本来のバンドサウンドに戻ってファンも一安心だと思います。これからも安定していい作品を届けてくれると思います。

Discoverer

All The Best

Berlin
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[20120309]

AccelerateAccelerate
(2008/04/01)
REM

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2008年の作品です。ドラムがいない三人編成になってからは、エレクトロニックスで地味だったりしてた彼らでしたが、このアルバムでは急展開しています。全編ロックンロールなのです。パンクスタイルではない彼らは最初からポップなバンドだったので、ここまでストレートなロックンロールは始めてです。何曲かはロックンロール曲はありましたが、アルバム全体がロックンロールを主張している作品は始めてです。

1. Living Well Is The Best Revenge
2. Man-Sized Wreath
3. Supernatural Superserious
4. Hollow Man
5. Houston
6. Accelerate
7. Until The Day Is Done
8. Mr. Richards
9. Sing For The Submarine
10. Horse To Water
11. I'm Gonna DJ

ロックンロールと言う事で、曲の長さも短めです。プロデュースはJacknife Leeで、シングルカットされているのはSupernatural Superserious、Hollow Man、Man-Sized Wreath、Until the Day Is Doneです。フォークロックな曲もありますが、ロック色が強いです。ジャケットがあまりにもダサイですが、内容は抜群に素晴らしいものです。彼らの歌詞を表現するには、こういった曲の方がストレートに伝わると思うのですが、あえて、そこを避けていたバンドだっただけに痛快です。

どういう心境の変化があったのしか分かりませんが、ベテランになっているのに若々しいと言うのは感動的ですらあります。R.E.M.らしさで言えば、らしくありません。それでもこれまでのような地味な作風よりは良い方向に向いていると思います。この時代ではエレクトロニカも流行っていませんし、それよりかはソリッドなバンドサウンドに回帰した方が賢明だと思います。キーボードは控えめに使われていて、ほとんどがギター中心になっています。ロックらしさが珍しいと言う表現もおかしいのですが、それこそがR.E.M.なのです。名盤です。

Living Well Is The Best Revenge

Man-Sized Wreath

Supernatural Superserious
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[20120308]

Around The SunAround The Sun
(2004/10/06)
R.E.M.

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2004年の作品で、アルバムジャケットは完全に80年代の頃のデザインから比べると別物になっています。テクノ作品かと錯覚してしまうデザインですが、サウンドもよりエレクトロニクス化しています。例えばステレオラブのようなアナログ感たっぷりの電子音を使ったりと、デジタル臭さは感じられません。歌はブリットポップになっていて、ブリットポップエレクトロニクスというユニークな内容になっています。

1. Leaving New York
2. Electron Blue
3. The Outsiders
4. Make It All Ok
5. Final Straw
6. I Wanted to Be Wrong
7. Wander Lust
8. The Boy in the Well
9. Aftermath
10. High Speed Train
11. Worst Joke Ever
12. The Ascent of Man
13. Around the Sun

シングルカットされたのはLeaving New York、Aftermath、Electron Blue、Wanderlustで、これは、と言うような作品はありません。これまでの作品に比べれば地味なくらいの曲ばかりです。それでもアレンジの工夫の仕方が地味な楽曲に彩りを添えて何度聴いても耐えられるだけの仕掛けになっています。カントリーフォークな曲もありますが、ノイジーなギターが入っていたりと、単純な仕様にはなっていません。前作で、ある程度新しい感性も昇華させていたのですが、この作品を聴いていてると、もっと化けようとしているようにも感じます。

元々派手さは持っていないバンドでしたが、ここまでサウンドメイキングしながら地味というのも珍しい作品です。そして、こんなに地味なバンドなのにトップを走る売り上げを誇っていると言うのも珍しいです。前作で完成されていたものを又解き外しているような、中途半端なイメージもありますが、それも、まだこの先がある事を予感させてくれるので、ファンとしては楽しめる作品だと思います。

Leaving New York

Electron Blue

The Outsiders
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[20120307]

RevealReveal
(2001/05/14)
R.E.M.

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2001年の作品です。ジャケットは同時代のエレクトロニクス達の作品に似たデザインになっていて、その時代の他のミュージシャン達に影響を受けている事が伺えます。サウンドの中にもエレクトロニクス尚とも入っていますが、しかし、このアルバムでは久々らに彼ららしい曲が聴けます。オルタナと呼ばれていた時代を彷彿とさせる内容になっています。それでいて、新しく開拓したスタイルもふまえているので、とても豊かな表現になっています。

1. The Lifting
2. I've Been High
3. All The Way To Reno (You're Gonna Be A Star)
4. She Just Wants To Be
5. Disappear
6. Saturn Return
7. Beat A Drum
8. Imitation Of Life
9. Summer Turns To High
10. Chorus And The Ring
11. I'll Take The Rain
12. Beachball

シングルカットされたのはImitation of Life、All the Way to Reno。I'll Take the Rainの3曲で、これまでのように大量にシングルカットしなくなっていますが、アルバムとしては高く評価されていいるようで、売り上げもいいです。シンプルで美しい曲もありますが、ほとんどが、R.E.M.といって思い浮かぶような曲調になっています。新しい要素をとい入れて大分スタイルが変化していたのですが、ここにきて、新しい要素を内包しながらも自分達のスタイルに昇華した事が分かります。

新しい要素の出しどころもさりげなく、自然に融合しているので、彼らが一回り大きくなった事が分かります。それは内容の充実にも比例していて、どの曲も素晴らしい出来映えです。派手な内容ではありませんが、この地味さこそがR.E.M.なのです。彼らはレディオヘッドやブラーのように苦悩する事も無く、無理無く新しいスタイルを吸収しているので、気持ちよく聴けます。新しい事に挑戦する事は大事ですが、自分を見失ってしまっては迷走してしまうだけです。彼らはブレないということでは信頼出来るバンドです。名盤ですね。

The Lifting

I've Been High

All The Way To Reno
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[20120306]

UpUp
(1998/10/21)
REM

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98年の作品で、同時代のテクノ、エレクトロニカ系のアルバムジャケットに似たデザインになっています。彼らは前作から明らかに変化しています。単なるギターロックバンドから新しいテクノロジーもしっかり吸収しながら、自分達の音楽を磨き上げています。バンドメンバーの脱退等もありながら、今、自分達が出来る音楽と真摯に向き合っています。レディオヘッドやブラー達が必死に新しい事に向かおうとしていた事を、いとも簡単にやり遂げている感じがします。

1. Airportman
2. Lotus
3. Suspicion
4. Hope
5. At My Most Beautiful
6. The Apologist
7. Sad Professor
8. You're In The Air
9. Walk Unafraid
10. Why Not Smile
11. Daysleeper
12. Diminished
13. Parakeet
14. Falls To Climb

前作と違うのは、装飾を極力最小限にしている点でしょう。それだけ曲が良く出来ているので、シンプルでも表情豊かな楽曲に仕上がっています。結構ブリットポップしている曲が目立ちます。シングルカットされたのは、Daysleeper、Lotus、At My Most Beautiful、Suspicionです。特にAt My Most Beautiful は室内弦楽器を使った美しいブリットポップです。もう昔の面影も薄くなるほど、スタイルもマイナーチェンジしています。

昔のカントリー系の雰囲気は無く、アナログな質感ですが、結構都会的です。ローファイ、グランジ、エレクトロニカ、ブリットポップと、90年代ならではのサウンドをアナログ楽器で表現しているところが独特の質感になっています。かなり細やかなアレンジですが、曲の心地良さと相まって、美しいサウンドになっています。彼らも彼らなりに大人になった、アダルトなロックだと思います。名盤です。

Airportman

Lotus

Suspicion
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[20120305]

New Adventures in Hi FiNew Adventures in Hi Fi
(1996/09/03)
R.E.M.

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96年の作品です。これまでの作品の中でも異色な内容になっています。レゲエをグランジなスタイルでやったり、以外にもロックンロールがあったりと、これまでやっていなかったようなスタイルを取り入れて新境地を切り開いています。ですからMichael Stipeのうたい方もいつもとは違う歌い方に挑戦しています。誰の曲か知らずに聴いたら分からないくらいの曲もあります。本来なら長いキャリアの中で、これだけの遊びがあってもおかしくなかったのですが、これまでは一つのスタイルを極める事だけに集中していたように思います。

1. How The West Was Won And Where It Got Us
2. The Wake-Up Bomb
3. New Test Leper
4. Undertow
5. E-Bow The Letter
6. Leave
7. Departure
8. Bittersweet Me
9. Be Mine
10. Binky The Doormat
11. Zither
12. So Fast, So Numb
13. Low Desert
14. Electrolite

シングルのE-Bow the Letterではパンク界の女王Patti Smithがボーカルで参加しています。その他には"Bittersweet Me、Electrolite、How the West Was Won and Where It Got Us、The Wake-Up Bomb、New Test Leperがシングルカットされています。どの曲も一工夫されていて、いつものようなストレートな感じではありません。ですから、今までのファンには戸惑いがあるかもしれませんが、もっと早くからこういう事をやっていても良かったと私は思います。E-Bow the Letterはまるでボブディランのような字余りな歌い方をやっていますし、かなりバラエティーに富んでいます。

リズムもいくつかのパートを組み合わせるような録音になっていますし、R.E.M.にとってはめいいっぱい着飾った作品だと思います。曲もいいのですが、曲の良さよりもアレンジに重きを置いています。ローファイなグランジなど、ヒップホップ以降の感性もふまえて、バンドとして新しい事に挑戦しています。ですからじっくり曲を聴くような感じではなく、このとてつもない違和感を料理している彼らを楽しむ為の作品だと思います。

How The West Was Won And Where It Got Us

The Wake-Up Bomb

New Test Leper
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[20120304]

MonsterMonster
(1994/09/19)
PlayStation

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94年の作品で、久々にロック色を強調した作品になっています。60年代後半のサイケな感じと言うか、当時流行っていたブリットポップの影響もあるかと思います。そしてグランジのような感覚を混ぜ合わせたようなサウンドになっています。そしてそれは自然とR.E.M.らしいサウンドにもなるというところがミソです。当時の流行はBECKのようなローファイサウンドであり、その辺りもしっかり抑えた上で彼ららしい作品を創っています。

1. What's The Frequency, Kenneth?
2. Crush With Eyeliner
3. King Of Comedy
4. I Don't Sleep, I Dream
5. Star 69
6. Strange Currencies
7. Tongue
8. Bang And Blame
9. I Took Your Name
10. Let Me In
11. Circus Envy
12. You

シングルとしてはWhat's the Frequency, Kenneth?、Bang and Blame、Strange Currencies、Crush with Eyeliner、Tongueをヒットさせ、アルバムも各国でNo.1ヒットとなるセールスを記録していきます。80年代は異端なバンドでしたgあ、90年代は不動の主役となりました。時代が追いついたと言うより、彼らが時代を切り開いたという表現が合っているでしょう。誰もこんな地味な音楽が主流になるとは思っていませんでしたし、レコード会社も考え方を大きく変えなければなりませんでした。

確かにロックは若者によって創られるべきで、昔からの大御所が沢山残る中、昔からの方程式でいたら売れる作品は創れないのです。それは日本でも同じで、若手のバンドを売り出そうとする傾向があります。しかもありのままの方が売れたりします。その辺も難しいところで、昔のロックを知っていたからと言って、現在の若者にそれが通用するとは限らないのです。いつしかロックではなくなっている現実があります。やはりロックとは初期衝動による衝撃性と言うものがなくてはなりません。この頃の若者にとっては、R.E.M.でもかなりの衝撃だったようで、それだけの力を持っている作品だと思います。ただ、もっと凄い作品は山とある事を知らしめる事も必要だと思います。その上で、このアルバムは評価されるべきです。そうしないと本当にロックは無くなってしまいます。勿論この作品もロックとして名盤であります。

What's The Frequency, Kenneth?

Crush With Eyeliner

King Of Comedy
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[20120304]

Automatic for the PeopleAutomatic for the People
(1994/03/23)
R.E.M.

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92年の作品で、いつも通り、バンドメンバー全員が作曲のクレジットに入っています。ドアーズやストラングラーズと同じ共産主義になっています。彼らの音楽性にもドアーズからの影響は感じられます。ポップな曲を創る時はドアーズが参考にされているように感じられます。このアルバムではアンプラグドが流行っていたと言うのもあるのか、アコースティックな楽器が多く使われています。

1. Drive
2. Try Not To Breathe
3. The Sidewinder Sleeps Tonite
4. Everybody Hurts
5. New Orleans Instrumental No.1
6. Sweetness Follows
7. Monty Got A Raw Deal
8. Ignoreland
9. Star Me Kitten
10. Man On The Moon
11. Nightswimming
12. Find The River

オーケストラアレンジではJohn Paul Jonesが器用されています。情緒的な曲が多く、アコースティックな部分とロック的な部分の対比によるドラマティックな作品になっています。このバンド自体はダウナーな感じはしないのですが、NIRVANAのカート・コバーンが自殺をしたときに聴いていたアルバムと言う事もあり、90年代に蔓延していたダウナーな作品と密接な関係性を感じさせるアルバムでもあります。Drive、Man on the Moon、The Sidewinder Sleeps Tonite、Everybody Hurts、Nightswimming、Find the Riverがシングルカットされていますが、これまでの作品に比べてかなりシリアスな内容になっています。

オルタナシーンにとっては神様のようなバンドでありますが、同じ時代に現役として若手に負けないくらいに躍動感のある作品を創っています。初期の頃の音楽性と売れてからの音楽性が見事にシンクロしながら一つの作品として生み出されています。暗さは無いのですが、どこか哀愁に満ちて美しい内容になっています。売れてからもおごる事無く真摯に音楽に向き合っている事がよく分かる名盤です。

Drive

Try Not To Breathe

The Sidewinder Sleeps Tonite
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[20120304]

Out of TimeOut of Time
(2000/01/31)
R.E.M.

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91年に作品で、彼らの最高傑作とも言えるくらい完成度の高い作品になっています。メジャーになってからヒット曲を連発するようになりますが、ヒット性のある曲は、驚くほどポップな味付けがされていますが、彼らの持ち味は失われる事無く、バンドの進化の流れの中で音楽的な深みもついてきて、そのスタイルも定着している頃になし得た傑作アルバムです。どの曲も印象的なくらいに捨て曲がありません。名実共にトップグループになった事を証明してみせたアルバムです。

1. Radio Song
2. Losing My Religion
3. Low
4. Near Wild Heaven
5. Endgame
6. Shiny Happy People
7. Belong
8. Half A World Away
9. Texarkana
10. Country Feedback
11. Me In Honey

Radio Songはボウイのフェイムをデフォルメして創ったような曲で、ファンクの要素も入っているのですが、かなりポップな展開になっています。No.1ヒットシングルのLosing My Religionはカントリー色のあるアレンジですが、全体的な印象はフォークロックのようなポップソングです。歌詞はポップではありませんが。Shiny Happy People、Texarkana、Radio Songもシングルヒットして、アルバムは全英、全米で1位を獲得したビッグヒットアルバムです。時代は既にオルタナの時代に入っていますが、若手オルタナバンドに比べると、やはりR.E.M.は異質です。

彼らはパンクのように風刺の効いた歌詞を書いていますが、音楽的にはパンクでもニューウェイヴでもない、フォークロックに影響を受けたような音楽性ですが、それでも古くさい感じもせず、独自の音楽性を貫いてきました。しかし、そこに流れているのは、まぎれも無く60年代、70年代の音楽の潮流であり、90年代に出てきたオルタナバンドとは違う、自由さを持っています。ですからシングルヒットするようなポップな曲でも躊躇する事無く、さりげなくもきちんと創れるのです。この自由度の中でもより完成度の高い作品に仕上がった名盤です。

Radio Song

Losing My Religion

Low
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