SAMARQAND淫美ブログ　2012年03月02日

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Reckoning
(1987/01/01)
R.E.M.

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84年のセカンドアルバムで、ゴールドディスクを獲得しています。学生達に絶大な人気を持っていた彼らは静かながらも人気を広げていったのです。アメリカのバンドなので、どこかカントリー的な作風もあるのですが、まだ若手だけに荒削りなパンクっぽい曲もあったりします。しかし、このどこか落ち着いた雰囲気はパンクには無いものです。決して主流にはならなくても、しっかりとしたブレないスタンスはある種のオーディエンスを引きつけるだけの力を持っているのです。

1. Harborcoat
2. 7 Chinese Bros.
3. So. Central Rain (I'm Sorry)
4. Pretty Persuasion
5. Time After Time (annElise)
6. Second Guessing
7. Letter Never Sent
8. Camera
9. (Don't Go Back To) Rockville
10. Little America

多少サイケっぽい曲もあったりして、バーズあたりのフォークロックを彷彿とさせます。So. Central Rain (I'm Sorry)と(Don't Go Back To) Rockvilleがシングルカットされています。80年代のアメリカのバンドなので、当然ながらPVを制作してMTVでも流しています。80年代の最大の武器はMTVであり、視覚的なイメージでも作品の宣伝になるのです。当時のアメリカではケーブテレビが発達して、音楽だけの専用チャンネルがあって、一日中PVが流されているのです。ですから知らなかったバンドの作品でも自然と耳にしてしまうのです。気に入れば買おうと思うし、新しいファンも獲得出来るのです。

ラジオスターの悲劇と言う歌がありますが、まさしく、ビデオキルザレディオスターであり、ラジオが廃れていくのですが、お金のない学生はラジオを聴くので、カレッジチャートで彼らは人気を得ていきます。そしてMTVに登場すればもっと広い範囲で売れていくのです。本来ならインディーズで埋もれていたかもしれないバンドでしたが、こうした世間の動きが追い風になって、絶大な人気を獲得していきます。これこそオルタナの興隆なのです。派手な曲だけが売れる時代は終わったのです。

Harborcoat

7 Chinese Bros.

So. Central Rain (I'm Sorry)