89年の作品で、はっきりとしたバンドと言う形で録音されています。メンバーは元スミスのギタリストJohnny Marr が参加して話題になりました。ベースはJames Eller 、ドラムがDave Palmer、Matt Johnsonはボーカルの他にギターやキーボードを担当しています。ゲストとしてはSinéad O'Connorがコーラスで参加しています。こうした事もあって、このアルバムは世界的なにヒットしました。日本には来日もしていて、大きく取り上げられていましたが、今では覚えられていない感じもします。
1. Good Morning Beautiful 2. Armageddon Days Are Here (Again) 3. The Violence Of Truth 4. Kingdom Of Rain 5. The Beat(en) Generation 6. August & September 7. Gravitate To Me 8. Beyond Love
サウンドとしては、当時流行っていたワールドミュージック、軽めですがゲートリバーブなドラム、スタイルカウンシルのようなネオアコなスタイルなど、売れる要素はしっかり抑えているのですが、Armageddon Days Are Here (Again)では宗教対立が招いた戦争と世界の終焉をテーマにしていたりと、過激な内容の為、チャートアクションはいまいちでしたが、パンク以降のバンドがどんどんおとなしくなっていく中、過激なメッセージを発し続けて話題をまき散らしていました。曲もかっこ良く、デビッドボウイがもしもレッツダンスなんて作品を創っていなかったら、こうした作品を創っていたのではないかと思わせるようなスタイルになっています。
つまり、かっこ良かったロックが進んでいたであろう道を進んでいたバンドだったと思います。80年代の商業ロックによって、かっこ良かったロックも虚勢されていたので、こうした作品に出会えた事は幸運でした。イギリスでは大ヒットした作品でしたが、他の国はそれほど売れなかったのは、流行の音を使っていながらも、商業ロックとは真逆なスタンスを取っていたからだと思います。しかしです。だからこそthe the と言うバンドは存在価値があったのです。見事な名盤です。
83年の作品で、the the としては最初の作品になりますが、これが最初からイギリスでは注目を集めて、一躍世界中でも彼らの名前が囁かれるようになります。前作はMatt Johnson が一人で創っていましたが、この作品からはバックメンバーが沢山いて、前作の音楽をより具現化しています。バックメンバーと言うのも、Matt Johnson 以外のメンバーは流動的だから、Matt Johnson のソロプロジェクトという言い方しか出来なくなっているからです。
1. I've Been Waiting For Tommorow (All Of My Life) 2. This Is The Day 3. The Sinking Feeling 4. Uncertain Smile 5. The Twilght Hour 6. Soul Mining 7. Gaint 8. Perfect
ちょっとアフリカを連想させるジャケットも話題でしたが、このアルバムのジャケットは3パターンくらいあります。これはMatt Johnsonの兄貴が描いているジャケットであり、彼の絵を見ただけでthe the の作品だと分かるくらい印象的なタッチになっています。前作に比べると大分まともになっていますが、それd目尾刺激的なサウンドです。パンク以降、既存の概念は大きく崩れ去り、新しい感性の芽が芽生え始めたのが80年代初頭です。私はよく80年代は暗黒の時代だったと形容しますが、それはメジャー側の話であり、インディーズ側では非常に刺激的な才能が溢れかえっていました。
私も当時はその新しい感性に刺激され、手にこびりついていた70年代までの古い体質を脱ぎ去るのに必死でした。そうしないと新しい時代についていけないと思ったからです。今では70年代が一番好きだと胸を張って言えますが、当時はプロになる為に必死でしたから、新しい時代に適応しないと売れないと思っていたのです。ですから当時のデモテープはかなりアヴァンギャルドです。なのに日本ではまだそういうものを受け入れる体制にはなっておらず、インディーズとしてやっていくしかありませんでした。私はメジャーデビューしないと意味が無いと思っていたので、どちらにも入らずじまいだったのです。the the などを聴いていると当時の事を鮮明に思い出します。名盤です。
the the もポストパンクバンドとして注目されていたバンドでした。バンドと言ってもバンド名はありますが、ボーカルのMatt Johnsonのソロプロジェクトとしての性格性が強く、このアルバムも当初はMatt Johnsonのソロアルバムとしてリリースされていましたが、the the として売れだした後、the the もソロプロジェクトみたいなものなので、このアルバムもthe the 名義に変えてリリースし直されています。こんバンドの全ての作品のジャケットを描いているのはMatt Johnsonの実兄Andy Johnsonによるものです。
1. Red cinders in the sand 2. Song without an ending 3. Time (again) for the golden sunset 4. Icing up 5. Like a sun risin' thru my garden 6. Out of control 7. Bugle boy 8. Delirious 9. River flows east in spring 10. Another boy drowning
1. Discoverer 2. All The Best 3. Berlin 4. Oh My Heart 5. It Happened Today 6. Every Day Is Yours To Win 7. Mine Smell Like Honey 8. Walk It Back 9. Alligator_Aviator_Autopilot_Antimatter 10. That Someone Is You 11. "Me, Marlon Brando, Marlon Brando And I" 12. Blue
今回もPatti SmithがBlueで歌っています。その他にEddie VedderがIt Happened Todayにボーカルで参加しています。シングルカットされているのはMine Smell Like Honey、berlin、Oh My Heart、Discoverer、It Happened Todayです。シングル以外のほとんどの曲にPVが創られていて、かなり力の入った作品になっています。まだまだ現役のバンドであり、これからも成長していく事を予感させるような内容になっています。