1. Small World Part 1 2. Old Antone's 3. Perfect World 4. Bobo Tempo 5. Small World Part 2 6. Walking With The Kid 7. World To Me 8. Better Be True 9. Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy) 10. Slammin'
デビューした頃から既にベテランの貫禄のあったバンドだけに、これまでは売れる為に売れる為の曲を演奏していましたが、ある程度成功を収めたので、ここら辺りでもっとやりたい音楽をやりたくなったという思いは理解できます。ですから、ここでのフュージョン色の強い内容は私は好感が持てますが、売り上げには結びつかなかったようです。シングルカットされたPerfect Worldはいつも通りにヒットしましたが、Small World, Pt. 1、Give Me the Keysは小ヒットに留まりました。
バックにはいつものTower of Powerの他にStan Getz などのジャズミュージシャンも参加しています。以前作品を提供していたBruce Hornsbyも参加しています。ストレートなロックンロールだけでは限界があるので、他の要素を取り入れていくのは自然な流れですが、ちょっと変化が激しいかもしれません。それでもいつものポップ感覚もあるので、悪くはないのですが、これまでのヒット作品に比べると地味になっているかもしれません。サウンドはゴージャスなのですが、円熟し始めたのだと思います。
86年の作品です。前作から3年インターバルを置いています。それだけ前作のヒットが凄かったので、新作をリリースは抑えていたようです。その人気は引き続いていて、このアルバムもその流れに乗って大ヒットしています。ここがピークでありました。内容も前作に負けないくらいいい曲を揃えています。バックには再びTower of Powerを起用しています。
1. Jacob's Ladder 2. Stuck With You 3. Whole Lotta Lovin' 4. Doing It All For My Baby 5. Hip To Be Square 6. I Know What I Like 7. I Never Walk Alone 8. The Power Of Love 9. Forest For The Trees 10. Naturally 11. Simple As That
前作並みにヒットしていて、シングルもI Know What I Like、Jacob's Ladder、Stuck with You、Whole Lotta Lovin、Hip to Be Square、Doing It All for My Baby、そしてバックトゥザフューチャーに使用されたThe Power Of Loveなど、どれも大ヒットしています。いつしか出せば売れうるヒットメーカーに成長しています。が、絶頂期はここまでです。既に使い古されたロックンロールを80年代でも楽しめるだけの再構築をしたと言う事では大きな功績のあるバンドだと思います。
1. The Heart Of Rock & Roll 2. Heart And Soul 3. Bad Is Bad 4. I Want A New Drug 5. Walking On A Thin Line 6. Finally Found A Home 7. If This Is It 8. You Crack Me Up 9. Honky Tonk Blues 10. The Heart Of Rock & Roll (Session Take) 11. Walking On A Thin Line (Session Take) 12. If This Is It (Live) 13. Heart And Soul (Live) 14. I Want A New Drug (Live)
兎に角シングルヒットが凄まじく、Heart and Soul、I Want a New Drug、The Heart of Rock & Roll、If This Is It、Walking on a Thin Lineの全てが大ヒットしました。80年代らしいサウンドと軽快なロックンロール、拳を振り上げるようなコブシのきいたHuey Lewisのボーカル、安定感のある爽やかなコーラスワーク、どれをとっても完璧です。80年代を象徴するような商業ロックとして成り立っていながら、全く嫌みがないので、売れ線とか関係なく楽しめます。それだけ内容がいいのです。
82年リリースのセカンドアルバムです。この辺りからアメリカでは徐々に人気が出てきます。ロックンロールはロックンロールですが、80年代らしいポップな曲ばかりで、いかにもアメリカのいいあんちゃんと言った感じの曲になっています。MTVも活用してDo You Believe in Love、Hope You Love Me Like You Say You Do、Workin' for a Livinをシングルヒットさせています。実力はありますので、後はヒット曲を創るばかりなのです。
1. Change Of Heart 2. Tell Me A Little Lie 3. Giving It All Up For Love 4. Hope You Love Me Like You Say You Do 5. Workin For A Livin 6. Do You Believe In Love 7. Is It Me 8. Whatever Happened To True Love 9. The Only One 10. Buzz Buzz Buzz
イギリスで活動していた時にお世話になっていたシンリジーのPhil Lynott作のTattoo (Giving It All Up for Love)などカバー曲も取り上げています。そして、当時は廃れていたTower of Powerを起用して、ファーストよりも迫力のある作品に仕上げています。コステロのようなニューウェイヴ系のロックンロールにHuey Lewisの男っ気溢れる歌というスタイルを完成させています。この軽快でありながら暑苦しいのに気持ちよく聴けるサウンドがヤッピーなどのサラリーマンに受けて人気が出てきます。