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[20120517]

パール・ジャムパール・ジャム
(2006/05/24)
パール・ジャム

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2006年の作品で、始めてバンド名をそのままアルバムタイトルに持ってきています。それだけ自信のある作品に仕上がったのでしょう。プロデューサーはAdam Kasper,で、Binaural以上にロックンロールなアルバムになっています。初期の頃のハードロックな感じとは違い、ギターソロはあまりありませんので、シンプルなロックンロール作品になっています。この頃は落ち着きが感じられていたので、久々に荒れ狂うような激しい作品にはなっています。痛快です。

1. Life Wasted
2. World Wide Suicide
3. Comatose
4. Severed Hand
5. Marker In The Sand
6. Parachutes
7. Unemployable
8. Big Wave
9. Gone
10. Wasted Reprise
11. Army Reserve
12. Come Back
13. Inside Job

シングルカットされたのはWorld Wide Suicide、Life Wasted、Goneで、そこそこヒットしました。アルバムは結構売れています。グランジのような思い詰めたようなくらい感じではなく、このバンドらしい爽快なロックンロールになっています。いくつか初期の頃を思わせるような曲もありますが、暴走する事はなく、秩序は保たれており、ベテランならではの余裕も感じられます。だから重苦しくなく、最後まで飽きる事なく、疾走感を味わえます。

このアルバムからエピックソニーを離れてJ Recordsに移籍しています。新しいレーベルで、肩の荷が下りたような、新しい気持ちで制作されている事が実感出来ます。ジャンルにこだわらずにPearl Jamと言うバンドを楽しんでいるような作品です。陽気と言うのでもありませんが、全体的に楽観主義的な心のゆとりを感じさせます。悲壮感を売りにするようなバンドが多い中、こうした作品は、逆に正直な作品なのではないでしょうか。ポーズだけのダウナーな感じはもう必要ないのです。実に心地良い名盤です。

Life Wasted

World Wide Suicide

Comatose
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[20120516]

Riot ActRiot Act
(2002/11/12)
Pearl Jam

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2002年の作品で、2001.9.11の後だけに、かなりメッセージ性が強い作品になっています。始めてアメリカの国内が攻撃された訳ですから、アメリカに住んでいる人達にとっては衝撃的な事件だったと思います。プロデューサーはAdam Kasperで、その歌詞を表現するにふさわしいダイナミズムがあります。グランジと言うよりもオルタナと言う表現が似合っています。

1. Can't Keep
2. Save You
3. Love Boat Captain
4. Cropduster
5. Ghost
6. I Am Mine
7. Thumbing My Way
8. You Are
9. Get Right
10. Green Disease
11. Help Help
12. Bushleaguer
13. 1/2 Full
14. Arc
15. All Or None

当時はアメリカ国内で音楽も制限されるほど厳戒態勢がしかれていました。そんな中、ブッシュ政権を批判する歌を歌っています。やはり、こうした売れているバンドが声明を発するような歌を出さなければ、ロックは完全に死んでいる事になってしまいます。放送禁止をくらう恐れもあった中、よくぞ発言してくれたと思います。誰もが言葉を失った中、きちんとした意見を言えるのがロックバンドだと思います。そしてそれは音楽にも反映していて、そんな言葉を乗せる為のプログレッシヴな構成になっています。そこを理解して聴かないと、地味な作品に聴こえてくる事でしょう。

このアルバムは言葉と音楽が見事に融和した結晶なのです。シングルのI Am Mine、Bu$hleaguer、Save You、Love Boat Captainはそれほど売れていません。アルバムも、これまでに比べれば落ちています。しかし、ファンなら、このアルバムがどれほど充実した内容になっているか分かるはずです。ちょっと間違えばブルーススプリングスティーンみたいになるところを、なんとかこのバンドらしさでまとめています。もう少しノイジーでも良かったと思いますが、癒しの部分もあるのです。

Can't Keep

Save You

Love Boat Captain
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[20120515]

BinauralBinaural
(2000/05/18)
Pearl Jam

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2000年の作品で、ロックンロールなアルバムになっています。ハードロックほどがっちりした創りではなく、グランジほどシンプルでもない、ちょうどノリ易いロックンロールなのです。ミレニアム以降本当に新しいジャンルが登場しなくなって今日に至っていますが、そんな流行のない時代において、自分達の音楽を見失わないバンドが結局生き残る事が出来るのであって、彼らはそれが出来たバンドだったのです。

1. Breakerfall
2. Gods' Dice
3. Evacuation
4. Light Years
5. Nothing As It Seems
6. Thin Air
7. Insignificance
8. Of The Girl
9. Grievance
10. Rival
11. Sleight Of Hand
12. Soon Forget
13. Parting Ways
14. Typing

シングルはNothing as It SeemsとLight Years、2曲だけという、珍しく少ないのですが、アルバムはいつものように売れています。新しい事は新しいミュージシャンにゆだねなければならず、キャリアのあるバンドに求めて仕方ないのですが、このバンドも彼らなりに新境地に至っていると思います。戦略的に的を絞ったサウンドでもなく、バンドとして自然に出てくる音を大切にしているバンドだと思います。ルックスも含めて、私はオーストラリアのINXSを連想してしまうところがあります。

やっている事は別に新しい事でもなく、これと言った大きな特徴もないスタイルなのですが、アメリカンハードロックとしては、90年代ならではのバンドだったと思うし、80年代のバンドとは明らかに違います。それでは、21世紀以降のバンドとしてはどうかと考えると、新しいスタイルがない以上、充分通用するバンドなのです。停滞しているミュージックシーンに置いて、これだけ活きがいいバンドは際立ちます。

Breakerfall

Gods' Dice

Evacuation
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[20120514]

YieldYield
(1998/02/05)
Pearl Jam

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98年の作品で、グランジブームもブリットポップブームも過ぎ去った後だけに、縛りがなくなったのか、初期の頃のハードロック路線に戻っています。それでもこれまでにたどってきた道を無視する事なく、ハードロック的な部分とグランジ的な部分、そしてアメリカンロックらしいアレンジなど、彼らの良さがまんべんなく出ているアルバムです。力みすぎず程よくカッコいいです。

1. Brain of J.
2. Faithfull
3. No Way
4. Given to Fly
5. Wishlist
6. Pilate
7. Do the Evolution
8. Untitled [Red Dot]
9. MFC
10. Low Light
11. In Hiding
12. Push Me Pull Me
13. All Those Yesterdays

多くのブームを支えてきたバンドが失速する中、後退する事なく、媚びるでもなく、自分達の感性を信じて前に進んでいる勢いがまだ感じられます。最初から実力が備わっていたバンドだけに、あらゆるアイデアに反応出来るメンバーが凄いです。Given to Fly、Wishlist、In Hiding、Do the Evolutionがシングルヒットし、アルバムも売れました。最初からバカ売れしていたバンドだけに、固定客も大量にいる訳で、ブームが去ってもファンはしっかりついてきています。そしてファンを失望させない内容になっています。

暗い感じが無くなって、初期の頃の明るい感じが出ているので、全部通して聴いても疲れません。これこそがこのバンドの良さだった訳ですから、しっかり自分達の領分を心得ていると言って良いでしょう。グランジと言うカテゴリーもマスコミが勝手に立ち上げたもので、当の本人達にとっては、どうでも良い事で、好きな音楽をやり続けて、それを楽しんでくれるファンがいれば良いのです。売れる為に媚びている感じが全くないのに、大ヒットするって凄い事です。名盤です。

Brain of J.

Faithfull

No Way
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[20120514]

今場所は波乱の場所になっています。白鵬が早くも3敗になり、大関陣は1敗の力士と3敗の力士で半々となっています。もう白鵬に優勝の可能性は少なくなっていますので、鶴竜が優勝出来る可能性が出てきましたが、どうも今場所は先場所までの気迫がたりません。チャンスをものに出来た力士のみが優勝出来ますので、他の1敗力士にも可能性があります。

中日までの上位の成績
白鵬 5勝3敗
日馬富士 5勝3敗
把瑠都 5勝3敗
稀勢の里 7勝1敗
琴奨菊 7勝1敗
琴欧洲 5勝3敗
鶴竜 7勝1敗
豊ノ島 4勝4敗
豪栄道 5勝3敗
豊真将 1勝7敗
安美錦 4勝4敗


把瑠都は隙だらけで話になりません。ほとんど体格のみで勝っています。技で勝っていないのです。背が高いから背の低い力士が苦手だし、悪実に勝つ為には何をするべきかが分かっていません。白鵬もこれまで優勝出来たのがまぐれだったので、いつでも負ける要素はこれまでもありましたが、他の力士が力不足だっただけで、今場所は安美錦、豊響、豪栄道が頑張りました。魁聖もやっと故障が癒えてきたのか、今場所はいい成績を上げています。誰が優勝するのか、まだ見えていませんが、白鵬以外の力士に可能性があるので楽しみです。

白鵬 vs 豪栄道

鶴竜 vs 把瑠都

琴奨菊 vs 豊響
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[20120513]

No CodeNo Code
(1996/08/27)
Pearl Jam

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96年の作品で、前作で方向転換し始めて、このアルバムで新しいパールジャムの形が確立されました。グランジブームは去ったのに、このバンドはブームのときよりもグランジらしい曲を創るようになっています。ニールヤングのコラボレートを経て、オルタナの何たるかを確信したのでしょう。イギリスではブリットポップが新しい世代になっていて、それに対抗するかのように穏やかな曲が多くなっているように感じます。

1. Sometimes
2. Hail, Hail
3. Who You Are
4. In My Tree
5. Smile
6. Off He Goes
7. Habit
8. Red Mosquito
9. Lukin
10. Present Tense
11. Mankind
12. I'm Open
13. Around The Bend

前作でも実験的にやっていたネイティヴアメリカンなリズムを取り入れたりと、更に自分達のものにしています。Who You Are、Hail, Hail、Red Mosquito、Off He Goesとシングルカットしましたが、そこそこのヒットで、やはりアルバムの方が売れています。Smileのようにフォーク調の曲もあり、オルタナの元祖と仰ぐニールヤングとのコラボレートは刺激になっているようです。その為、初期の頃のようなハードロックなアレンジが無くなっているのがもの足りませんが、やっとオルタナバンドなのだと再認識させられる作品です。

ライバル達が失速していく中、唯一勝ち残って頑張っています。アンプラグドでの演奏で、改めて彼らの曲の素晴らしさを再確認出来ましたが、そういう事もあってアコースティックなアレンジも多くなっています。アメリカを強く感じる地味な感じもありますが、スタイルにこだわらず、良い曲を創ろうとする姿勢が感じられます。90年代初期の頃の熱狂は過ぎ去り、バンドとしても成長を遂げる時期に来ていたのかもしれません。

Sometimes

Hail, Hail

Who You Are
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[20120513]

VitalogyVitalogy
(1994/12/08)
Pearl Jam

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94年の作品で、プロデュースは再びBrendan O'Brienで、カートコバーンの自殺は各方面に波紋を投げかけていて、サウンドガーデンにしても、このパールジャムにしても、ニルヴァーナとは違う音楽性を持っていたのに、彼の死をきっかけにニルヴァーナのような曲をやるようになりだします。彼の意思を受け継ぐみたいな絆があるのでしょう。彼の死以後、グランジと言うスタイルは統一されるようになっていきます。勿論、そのバンドの持つ特性を活かした形になります。このアルバムがちょうどその作品にあたるので、これまでのサウンドとは違う感じになっています。

1. Last Exit
2. Spin The Black Circle
3. Not For You
4. Tremor Christ
5. Nothingman
6. Whipping
7. Pry, To
8. Corduroy
9. Bugs
10. Satan's Bed
11. Better Man
12. Aye Davanita
13. Immortality
14. Hey Foxymophandlemama, That's Me

演奏力には定評がある彼らですから、どうしてもハードロック的な部分もありますが、これまでの作品よりもシンプルになって、グランジらしい内容になっています。ギターリフよりも、ギターカッティングで曲を創るようになっています。勿論疾走感は失っておらず、地味ではありませんので、このアルバムも大ヒットしました。シングルではSpin the Black Circle、Tremor Christ、Better Man、Corduroy、Not for You、Immortalityがカットされ、これまでよりはヒットしています。人気を二分していたニルヴァーナがいなくなった事で、このバンドに託された思いはやがて彼らにカートコバーンと同じプレッシャーを与えていく事になります。

歌い方も旋律も、これまでのハードロックスタイルから一転して、聴く方も歌い易いような旋律になっています。これまでのファンにとっては戸惑いを覚える人もいたみたいですが、グランジバンドとしてはらしくなっている訳ですから、ここからも人気が出てきます。暗さがなかったバンドだけに、悲壮感もある曲調は似つかわしくありませんが、時代がダウナーな時代なだけに、売れる要素は増えてきたのです。彼らの歌詞にも合う曲調になっているので、分かり易くはなっています。曲の出来映えは相変わらず良いので名盤ですね。

Last Exit

Spin The Black Circle

Not For You

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[20120513]

VsVs
(1993/10/21)
Pearl Jam

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93年のセカンドアルバムで、更に爆発的なヒットを飛ばし、一躍トップグループにのし上がります。プロデューサーはBrendan O'Brienで、更に迫力のある作品に仕上げています。ドラムがDave KrusenからDave Abbruzzeseに代わっています。グランジの場合、歌詞が若者に支持されて人気が出てきますが、日本では英語がわからないので、サウンドが一番重要になってきます。のっけからバッジーみたいなギターリフが炸裂しています。ハードロックファンも大喜びです。

1. Go
2. Animal
3. Daughter
4. Glorified G.
5. Dissident
6. W.M.A.
7. Blood
8. Rearviewmirror
9. Rats
10. Elderly Woman Behind The Counter In A Small Town
11. Leash
12. Indifference

シングルカットされたのはGo、Daughter、Animal。Elderly Woman Behind the Counter in a Small Town、Dissident、Glorified Gと多いのですが、そこそこしかヒットしていません。ですが、アルバムは前作以上にバカ売れしています。確かに曲はキャッチーではないかもしれませんが、どの曲もかっこ良く、その集合体であるアルバムが売れるのはごく自然な事だと思います。しかし、これをグランジだと思って聴いている日本のファンはいたのでしょうか。私もグランジだと言う先入観がありましたが、ハードロックだと思って聴いていました。

アコースティックギターを使ったりして、アメリカンロックバンドらしいところもあり、他の暗いイメージのグランジバンドとは印象が違っています。しかし、これもニルヴァーナに負けないくらい売れているので面白いものです。ありがたみで言えばニルヴァーナでしょうが、音楽的に楽しめるのはこちらです。グランジ的な部分は小出しにしているので、音楽的に幅があります。彼らの人気を決定づけた名盤です。

Go

Animal

Daughter
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[20120513]

TenTen
(1991/09/02)
Pearl Jam

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91年にリリースされたパールジャムのファーストアルバムです。このバンドはシアトルシーンで活動していたバンド、グリーン・リバーにいたメンバーが新しくメンバーを集めて結成したバンドでしたので、デビューは遅かったのですが、既にグランジブーム真っ直中で、このファーストアルバムからバカ売れするくらいの大成功を収めます。土壌が整っていたのです。そして実力も申し分なかったので、ニルヴァーナと人気を二分する事になります。

1. Once
2. Evenflow
3. Alive
4. Why Go
5. Black
6. Jeremy
7. Oceans
8. Porch
9. Garden
10. Deep
11. Release

曲自体は迫力があってハードロックに近いアレンジもあったりして、グランジバンドの中では、私は一番聴き応えがあるバンドだと思っています。演奏もしっかりしていて、シアトルシーンの中では一番巧いバンドだと思います。メンバーはボーカルのEddie Vedder、ギターのStone Gossard、Mike McCready、ベースのJeff Ament、ドラムのDave Krusenの5人組です。まずEddie Vedderの歌が巧いです。アレンジもギターソロがしっかりあって、他のグランジバンドとは毛並みが違います。アメリカンハードロックと言って良いでしょう。グランジというのは、あくまでもそのシーンから出てきただけの事です。

シングルカットされたのはAlive、Even Flow、Jeremy、Oceans、Black、Brotherで、ローカルなヒットにしかなっていませんが、アルバムが爆発的に売れました。90年代に入ると、ロックを聴く人口も増えていて、そして定番的なスタイルを持っているバンドは聴衆を安心させるのか、これまでとは桁が違う売り上げを記録するようになっていきます。安定がある時点でロックではないのですが、サウンドはロックなので、一応ロックと呼ばれています。ロック人口が増えたと言っても、安定的なロックを聴く人が増えたと言う事で、本質的にロックを理解している人は昔と変わらないと言うのが私の持論です。そんな中でもパールジャムは昔からのロックファンも納得させられる者を持っています。曲もいいし、名盤と言っておきましょう。

Once

Evenflow

Alive

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[20120512]

In UteroIn Utero
(2002/04/22)
Nirvana

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93年のサードアルバムです。前作はポップな感じもありましたが、ファーストの頃のように荒々しい感じに戻っています。プロデューサーはSteve Albiniで、前作のようなヒット性のある曲は少ないにも関わらず、前作での成功は絶対的なものになっており、このアルバムも大ヒットいたしました。しかし、その絶頂期にいながらKurt Cobainの自殺により、ニルヴァーナは消滅いたします。このアルバムが最後のオリジナルアルバムとなります。

1. Serve The Servants
2. Scentless Apprentice
3. Heart Shaped Box
4. Rape Me
5. Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle
6. Dumb
7. Very Ape
8. Milk It
9. Pennyroyal Tea
10. Radio Friendly Unit Shifter
11. Tourette's
12. All Apologies/Gallons Of Rubbing Alcohol Flow Through The Strip

カリスマとなっていたKurt Cobainは自殺によって伝説となりました。短い活動期間でしたが、彼らがロック界に与えた衝撃は大きな影響力を残しました。90年代はテクノとオルタナに支配されていたと言っても良いでしょう。ハードロックの復権を願っていた私にとっては、オルタナが常識となった事で、面白くなくなったと言うのが正直なところでした。音楽的に進化するならテクニックも磨かれていかなければならないと言うのが持論なのですが、テクニックにこだわらないバンドが増えた事で退屈になってしまったのです。

ですから私は新しさを感じないオルタナよりも、新しさを感じるテクノ系の作品を聴く事が多くなりました。それでもベックとか出てくるからオルタナも無視出来ない存在になり、参考の為にオルタナ系のバンドも聴きましたが、はまる事はありませんでした。Nevermindは良く出来たアルバムだと思いましたが、このアルバムに至っては、さほど刺激は感じませんでした。それでも作品が少ない彼らにおいては重要な作品でありましょう。シングルカットされたHeart-Shaped BoxとAll Apologiesもヒットしましたが、パンクほど暴れている訳でもなく、ハードロックほど構成力がある訳でもない、この地味な感じこそがオルタナであり、そこが受けていたのですが、私にとっては刺激のない音楽でしかありません。

Serve The Servants

Scentless Apprentice

Heart Shaped Box
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[20120512]

NevermindNevermind
(1991/09/24)
Nirvana

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91年の作品で、メジャーレーベルかrなおリリースとなった事で、世界現象になるくらいの爆発的なヒットとなったアルバムです。世界中がシアトルから発信されているグランジに注目する事となり、その後の90年代のシーンに大きな影響を与えた作品です。ニルヴァーナはサウンドガーデンの影響を受けており増すが、テクニックがついていかなかった事で、こんなスタイルになっていると言うのが事実であります。それでも彼らのスタイルの方が若者には受けたのです。それはヘヴィメタブームの終焉を告げるものでもあり、パンクの頃のようにテクニックよりも魂のぶつかり合う感じが受けるようになるのです。

1. Smells Like Teen Spirit
2. In Bloom
3. Come As You Are
4. Breed
5. Lithium
6. Polly
7. Territorial Pissings
8. Drain You
9. Lounge Act
10. Stay Away
11. On A Plain
12. Something In The Way

シングルのSmells Like Teen Spiritが大ヒットを巻き起こします。この曲のように、Aメロは静かな感じで、サビには一気に激しくまくしたてるスタイルが定着して、グランジがどういうものかが認識されるようになっていきます。アルバムもバカがつくくらい売れまくり、プロデューサーのButch Vigも一気に有名になっていきます。全てが塗り替えられたアルバムであり、正にオルタナの時代の幕開けとなりました。この静と動の対比をもったスタイルは、後のダウナー系の元にもなります。ドラムは新しくDave Grohlに代わっています。

既にファーストアルバムでアメリカの若者には絶大な人気を得ていたので、メジャーになった事でその飛び火は世界中に拡散されていきます。これまでのハードコアやシューゲイザーなどの要素をまといながら、シンプルでポップですらある彼らの曲は、決して明るい曲ではないにも関わらずヒットするという、90年代の新しい価値観が生まれる事になります。新しい時代のカリスマ的ヒーローとなったKurt Cobainにとっては、あまりにも売れた事によるプレッシャーが重くのしかかる事になります。それも時代を変革させた者にはつきものの宿命なのかもしれません。歴史的な名盤です。

Smells Like Teen Spiri

In Bloom

Come As You Are
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[20120512]

BleachBleach
(2002/09/14)
Nirvana

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オルタナという言葉を定着させ、グランジを広めたのがこのバンドニルヴァーナです。このファーストアルバムは89年にリリースされました。まだインディーズのSub Popレーベルからのリリースで、彼らが出てきた事で、世界はシアトルから発信されている何かを知る事になります。ハードロックでもなく、パンクでもない、新しい訳でもないが、これまでのロックとはどこか違う。それがオルタナと言う言葉で総括されました。

1. Blew
2. Floyd The Barber
3. About A Girl
4. School
5. Love Buzz
6. Paper Cuts
7. Negative Creep
8. Scoff
9. Swap Meet
10. Mr. Moustache
11. Sifting
12. Big Cheese
13. Downer

メンバーはギターとボーカルのKurt Cobain 、ベースのKrist Novoselic、ドラムはChad Channingのスリーピースバンドです。サウンドガーデンの影響を受けているので、重厚な轟音サウンドなのですが、ヘヴィメタではなく、パンクほど無責任でもない、しっかり音楽しているのです。これがオルタナティヴ、置き換えると言う意味を持って、これまでのロックから置き換えられるスタイルとなっていきます。このアルバムが出た時点は、全くの無名バンドですが、この作品は次第に話題となり、一気に当時の若者のハートをわしづかみにしていきます。

インディーズから、金もない若者が制作したさくひんですから、8トラックのレコーダーで乱暴なくらいに録音されたもので、それだけ音が荒く、90年代を迎えるような時代には似つかわしくない内容だったにもかかわらず、その荒さが80年代に失われていたロックの初期衝動を蘇らせ、パンク以来の衝撃をもたらしたのです。演奏自体は荒いのですが、曲自体はしっかりと作られていて、ポップですらあると思います。つまり分かり易いのです。シンプルな事を一生懸命やるという事では新しかったのかもしれません。

Blew

Floyd The Barber

About A Girl
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[20120512]

Down on the UpsideDown on the Upside
(1996/05/17)
Soundgarden

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96年の作品で、作品を出すごとに進化してきたSoundgardenが、更に新境地を拓いた作品です。しかし、このアルバムを最後に解散しましたので、ラストアルバムとなりました。ヘヴィメタっぽさからグランジらしい曲をつくるようになり、更にポップで騒々しいだけのバンドではない事を証明した作品になっています。グランジのブームは去りましたが、そのスタイルはその後も生き続けますが、このバンドはそんなスタイルに縛られる事なく自由に曲を創っています。

1. Pretty Noose
2. Rhinosaur
3. Zero Chance
4. Dusty
5. Ty Cobb
6. Blow up the Outside World
7. Burden in My Hand
8. Never Named
9. Applebite
10. Never the Machine Forever
11. Tighter & Tighter
12. No Attention
13. Switch Opens
14. Overfloater
15. An Unkind
16. Boot Camp

前作同様大ヒットとなったアルバムで、シングルはPretty Noose、Burden in My Hand、Blow Up the Outside World、Rhinosaurを大ヒットさせています。後輩達に比べて売れるのが遅れた彼らでしたが、このときが絶頂期にも関わらず、バンド内の問題で解散となりました。最近はいつまでたっても解散せずに生き続けるバンドが多い中、このくらいで解散するのが本当は健全だとも思えます。そんなにベストマッチなメンバーでバンドを組める訳でもないので、いつまでも継続しているバンドは、どこかごまかしながら活動しているに違いないと思ってしまいます。それは音楽にも現れていますので間違いない事でしょう。

このバンドはそれだけ正直に音楽と向き合って、メンバーとも向き合っていたのだと思います。メディアが勝手に創ったブームに影響を受ける事なく、やりたい音楽をやってきたのです。その為、他のバンドに比べて知名度は低いかもしれませんが、その正直な部分はしっかりファンには伝わっていると思います。打倒へヴィメタがオルタナの意義であるにもかかわらず、好きなヘヴィメタやハードロックを取り入れているあたり、完全にオルタナという価値観にこだわっていません。その為、聴く方には分かりづらい部分もありましたが、このサウンドが好きなら理屈は関係ないのです。

Pretty Noose

Rhinosaur

Zero Chance
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[20120511]

SuperunknownSuperunknown
(1994/01/04)
Soundgarden

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94年の作品で、始めて全米1位を獲得した作品です。このバンドの最高潮の時期とも言えます。グランジが定着してきた事により、彼らもヘヴィメタみたいな曲からグランジっぽい曲も創れると言う事を証明しています。売れる為にだけ方向転換したのではなく、その創られた曲の出来映えも素晴らしいものになっています。ニルヴァーナよりも後で売れた事によって、彼らの後輩的なイメージを持たれていましたが、本来はこのバンドの方が先輩なのです。

1. Let Me Drown
2. My Wave
3. Fell On Black Days
4. Mailman
5. Superunknown
6. Head Down
7. Black Hole Sun
8. Spoonman
9. Limo Wreck
10. The Day I Tried To Live
11. Kickstand
12. Fresh Tendrils
13. 4th Of July
14. Half
15. Like Suicide
16. She Likes Surprises

シングルも全米1位を獲得したBlack Hole Sunを始め、Spoonman、The Day I Tried to Live、My Wave、Fell on Black Daysと、どの曲も大ヒットしました。日本ではいまいち知名度が足りませんが、この作品を持って世界的な成功を手に入れいます。曲調もバラエティーに富んでいますが、ヘヴィメタっぽい曲も勿論あります。スタイルとしてはポップになった頃のレッチリに似ているので、レッチリファンも満足出来るものだと思います。やはりどこかアメリカ的なのです。

ギターリフもシンプルにしているので、より引き締まった感じになっています。Chris Cornellのボーカルはどうしてもヘヴィメタっぽいので、グランジと言うイメージとは少し違うかもしれませんが、ニルヴァーナにもパールジャムにも出来ないような演奏力を誇るバンドなのです。彼らよりもテクニックがあるばかりにパンクっぽいメージとは違うものに感じてしまうのです。曲が良く練り込まれているところも実に巧妙で、このバンドのポテンシャルの高さを物語っています。名盤です。

Let Me Drown

My Wave

Fell On Black Day
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[20120510]

Badmotorfinger (Eco) (Rpkg)Badmotorfinger (Eco) (Rpkg)
(2008/09/16)
Soundgarden

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91年の作品で、この頃になるとグランジ、オルタナというキーワードが生まれており、彼らもそうしたシーンの中のバンドだという認識がしてもらえるようになります。しかし、やっている事は、これまで以上にヘヴィメタしています。ベースがHiro YamamotoからBen Shepherdに変更になっています。後輩のニルヴァーナはバカ売れしてしまい、後を越された形になりましたが、彼が売れた事で、彼らも注目されるようになり、その恩恵にあずかっています。

1. Rusty Cage
2. Outshined
3. Slaves and Bulldozers
4. Jesus Christ Pose
5. Face Pollution
6. Somewhere
7. Searching With My Good Eye Closed
8. Room A Thousand Years Wide
9. Mind Riot
10. Drawing Flies
11. Holy Water
12. New Damage

ニルヴァーナやパールジャムが売れた事により、彼らがやっている音楽がグランジだと言う認識が定まってきましたので、このバンドは少し違う事が分かります。スタイルは違えども、彼らにとっては打倒L.A.メタルであり、ポストパンクの新しいスタイルを生み出していたのです。これまでChris Cornellの歌い方はオージーオズボーンみたいでしたが、このアルバムではロニージェイムスディオみたいになってしまっています。ですから、これまでと違った印象があります。

Jesus Christ Pose、Outshined、Rusty Cageg亜シングルカットされ、前作の時よりは売れるようになりました。カートコバーンもこのバンドに入りたかったくらいで、シアトルシーンの間ではトップバンドだったのですが、世界的にはニルヴァーナに出し抜かれてしまいました。しかし、その分、売れなければならないというプレッシャーに押しつぶされる事なく、自分達のスタイルを貫ける環境にいました。サウンド的にはハードコアとグランジの中間にいるようなバンドなのですが、形式ばっていないヘヴィメタという認識で良いと思います。形式に縛られたヘヴィメタより自由なのです。

Rusty Cage

Outshined

Slaves and Bulldozers
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[20120509]

Louder Than LoveLouder Than Love
(1999/09/30)
Soundgarden

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89年のセカンドアルバムはメジャーレーベルからのリリースとなりました。まだ、ニルヴァーナ達はインディーズで頑張っていたので、先にメジャーに行ってしまった彼らは批判される事になりますが、後で出てくるニルヴァーナ達の方がバカ売れしてすぐにメジャーに移籍しますので、人の事は言えません。それまでのヘヴィメタバンドとは違う彼らは、新しいロックを感じさせると、数多くのメジャーレーベルが獲得合戦を繰り広げますが、A&Mがその権利を勝ち取ります。

1. Ugly Truth
2. Hands All Over
3. Gun
4. Power Trip
5. Get On The Snake
6. Full On Kevin's Mom
7. Loud Love
8. I Awake
9. No Wrong No Right
10. Uncovered
11. Big Dumb Sex
12. Full On (Reprise)

シングルはLoud LoveとHands All Overがカットされましたが、さほど売れていません。アルバムもほどほどです。ニルヴァーナのように急激に売れなかった事により、彼らは成功する事へのプレッシャーを感じないで、マイペースの活動していく事が出来ました。サウンドはオルタナと言うより、少しヘタなヘヴィメタバンドと言う感じです。彼らが直接影響を受けているのはハードコアバンドのBlack Flagであり、彼らがブラックサバスのようなプレイをしていたので、このバンドも躊躇なくサバスっぽい曲をやっています。

Chris Cornellの歌い方はオージーオズボーンみたいであり、バンドもそれらしいリフを創っています。この後のオルタナバンドとの大きな違いは、しっかりとしたギターリフを創れるバンドであったと言う事になります。それだけテクニックがあったので、当時はヘヴィメタの一種だと思われていました。しかし、ヘヴィメタバンドにしてはテクニックはありませんし、歌も下手です。しかし、シアトルでのオルタナシーンに置いては、抜群のテクニックと歌唱力と言う事になります。このどっち付かずな感じが、爆発的に売れなかった原因になります。

Ugly Truth

Hands All Over

Gun
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[20120508]

Ultramega OkUltramega Ok
(1988/10/31)
Soundgarden

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イギリスでは片田舎のマンチェスターからマッドチェスターと言うブームが興りましたが、アメリカでは、イチローで有名なマリナーズの拠点、シアトルからオルタナブームが巻き起こります。オルタナは総称になるので、グランジブームと言った方が良いかもしれません。その中でも先駆をきったのがこのSoundgardenです。このファーストアルバムはインディーズからのリリースですが、まだ88年の事です。しかし、ここから90年代の紹介に突入していきます。

1. Flower
2. All Your Lies
3. 665
4. Beyond The Wheel
5. 667
6. Mood For Trouble
7. Circle Of Power
8. He Didn't
9. Smokestack Lightning
10. Nazi Driver
11. Head Injury
12. Incessant Mace
13. One Minute Of Silence

当時のアメリカで流行っていたヘヴィメタに対抗する為に始まったグランジですが、このバンドは84年くらいからはじまっていて、ブラックサバスやレッドツェッペリンの影響を受けているので、ヘヴィメタのような曲もあります。ですからスタートは早かったこのバンドでしたが、グランジと言う意識で聴衆は聴いていませんでした。聴衆がグランジを意識するようになるのは、後輩のニルヴァーナが出てきてからになります。ヘヴィメタやハードロックをコピーしていたバンドだったので、そんな感じの曲はありますが、基本的にはグランジのようにシンプルな曲になっています。

メンバーはドラムのMatt Cameron、ボーカル、ギターのChris Cornell、ギターのKim Thayil、ベースは日系人のHiro Yamamotoの四人です。シアトルのサークルで集まったメンバーで結成されていて、新しい時代のロックを生み出すべく、シアトル周辺からムーヴメントが興っていきます。ヘヴィメタバンドのようなスタジアム級のバンドとは違って、ライブハウスから始まった彼らによって、ステージと客席のしきりが取り除かれていきます。ここに、きらびやかなロックスターの輝かしい80年代が終わり、オーディエンスと同じ目線で演奏するオルタナの時代、90年代が幕が切って落とされました。

Flower

All Your Lies

665
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[20120508]

LovelessLoveless
(1991/11/05)
My Bloody Valentine

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91年の作品で、My Bloody Valentineは2枚のオリジナルアルバムを残していますので、このアルバムが最後のアルバムになります。たった2枚のアルバムで伝説となったバンドなのです。そしてこのアルバムはシューゲイザーの最高傑作とも呼ばれているくらい芸術性が高い作品になっています。それはまるでブライアンイーノのコンクリートミュージックのように構築されています。

1. Only Shallow
2. Loomer
3. Touched
4. To Here Knows When
5. When You Sleep
6. I Only Said
7. Come In Alone
8. Sometimes
9. Blown A Wish
10. What You Want
11. Soon

サンプリングを使ったアシッドハウスのようなリズムに幾重にも折り重ねられたギターノイズの束は、ギターノイズオーケストレーションのように響き合っています。ノイズと言ってもコントロールされたノイズなので、しっかり音程をキープしています。そしてポップな歌は、ノイズを騒音として捉えさせない調和を生み出しています。インディーズレーベルCreationからしかリリースしていなかったのですが、この後メジャーに移籍します。しかしメジャーではオリジナルアルバムをリリースする事はなく、このバンドのほとんどの経歴はインディーズになっているのに、伝説のバンドとして後々まで影響力を及ぼしています。

ただ騒々しいだけのバンドはなく、アートな感覚に満ちあふれています。テクニック的にはたいした事のない演奏ですが、それだけに演奏者のセンスが曲の出来を左右する事になります。ジザメリとは違う可能性を秘めています。そしてそれは後のブリットポップまでつながり、イギリスにはダウナーな音楽が蔓延していくのでした。イギリスは紳士の国となっていますが、その反面変態的なアウトサイダーが多く、そういう人達がロックを面白くしていきます。ですから鬱である事は何も珍しくないのです。シューゲイザーの金字塔となる名盤です。

Only Shallow

Loomer

Touched
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[20120507]

鶴竜が大関に昇進してから場所になり、史上初大関が6人になるという、横綱に上がれる大関がいない状態になっています。初日は大関陣は全員白星スタートが切れましたが、横綱白鵬が安美錦に破れると言う波乱の幕開けとなりました。白鵬は最近力任せで丁寧な相撲を取らなくなってきていたので、こういう結果になるのは目に見えていました。何とか運動神経の良さでごまかし勝ってきましたが、そろそろ初心に戻った方が良いと思います。

初日の上位の取り組み
白鵬 ● 押し出し ○ 安美錦
日馬富士 ○ 叩き込み ● 豊真将
稀勢の里 ○ 押し出し ● 阿覧
高安 ● 寄り切り ○ 琴奨菊
琴欧洲 ○ 寄り倒し ● 妙義龍
臥牙丸 ● 下手投げ ○ 鶴竜
豪風 ● 叩き込み ○ 豪栄道
豊響 ● 押し出し ○ 栃煌山
隠岐の海 ○ 押し出し ● 栃乃若


横綱が1敗した事で、大関人の誰もが優勝の可能性がありますが、鶴竜には大関を2場所で通過するよう、優勝を連続で決めて、横綱に上がって欲しいと思います。ここでもたつくと万年大関の道が待っています。ただし、大関陣の実力派拮抗しているので、運がいい人のみが優勝の女神が微笑む事になります。今場所はまだ誰がそうなるのか予想がつきません。

鶴竜 vs 臥牙丸

琴奨菊 vs 高安

白鵬 vs 安美錦
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[20120506]

Isn\'t AnythingIsn\'t Anything
(2012/05/07)
My Bloody Valentine

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My Bloody Valentineの88年のファーストアルバムです。アイルランド出身のバンドですが、ジザメリの影響を受けたノイジーなギターとポップな曲を歌うと言うスタイルは、シューゲイザーと呼ばれて、多くのフォロワーを生み出していきます。マッドチェスターと同じに語られる事が多いです。男二人、女性二人のバンドで、独特のサイケ感を持っています。

1. Soft as Snow (But Warm Inside)
2. Lose My Breath
3. Cupid Come
4. (When You Wake) You're Still in a Dream
5. No More Sorry
6. All I Need
7. Feed Me With Your Kiss
8. Sueisfine
9. Several Girls Galore
10. You Never Should
11. Nothing Much to Lose
12. I Can See It (But I Can't Feel It)

メンバーはギターのKevin Shields、Bilinda Butcher、ベースのDebbie Googe、ドラムのColm Ó Cíosóigの四人です。シンセサイザーは使っていませんが、エフェクティヴなギターが神秘的な音を紡いでいます。ノイジーギターと言うだけではなく、不協和音を使った幻想的な世界観を持っており、ジザメリとは違う、新しいシューゲイザーのあり方を示しています。アメリカのオルタナとは違うヨーロッパ独特の屈折した世界観を持っています。

インディーズチャートでは1位を獲得するくらいの人気を得て、いきなり時代の寵児となります。ニューウェイヴとは違う、新しいポストパンクスタイルは、80年代のきらびやかな世界を否定するように、来るべき90年代サウンドの原型を創っていきます。ノイジーなギターは和音と言うより効果音となって宙を舞います。こうなってくると重要なのはテクニックと言うよりセンスと言う事になります。グラムロックからパンクへと続いていく若者のバンドのあり方がそうでありますので、このスタイルはやがてバンドブームのきっかけとなっていきます。

Soft as Snow (But Warm Inside)

Lose My Breath

Cupid Come
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[20120506]

We Love LifeWe Love Life
(2001/12/25)
Pulp

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2001年の作品でPULPのラストアルバムになります。プロデューサーはWalker BrothersのボーカリストScott Walker です。デヴィッドボウイが低音で歌うヒントを得た人でもあり、その影響下にあるJarvis Cockerにとっては憧れの人でしょう。自然と人生を讃える内容であり、ソフトロックのWalker Brothersのようなオーケストレーションが施されています。

1. Weeds
2. Weeds II (The Origin Of The Species)
3. The Night That Minnie Temperley Died
4. The Trees
5. Wickerman
6. I Love Life
7. The Birds In Your Garden
8. Bob Lind (The Only Way Is Down)
9. Bad Cover Version
10. Roadkill
11. Sunrise

前作がシリアスだったので、今作は明るく感じます。そして自然へのオマージュもありますので、デビュー当時の素朴な感じもいい具合で出しています。音楽的には非常に優れた作品ですが、ブームが去った後だけに売り上げもぱっとせず、長く続いたバンド活動もここで停止してしまいます。Sunrise、Bad Cover Versionがシングルカットされましたが、今ひとつでした。アシッドハウスなアレンジもあり、決して地味な作品ではないのです。それどころか、これまでの作品の中でもポップで、良く練り込まれたアレンジが見事です。

もっと手広くアピール出来ていれば、もっともっと売れていたバンドだと思います。このアルバムには、それだけの要素が詰まっています。しかし、世界的にはブームの消滅とともに忘れ去られていきます。実にイギリスのローカルなバンドだったのだと思います。初期の頃のデヴィッドボウイのようなイギリスらしいポップスが好きな人にはたまらないバンドだと思います。サンプリングによるオーケストレーションも、新しいエッセンスとなって、より可能性を感じさせるものになっているだけに、ここで終わってしまうのは残念です。見事な名盤です。最高傑作だと思います。

Weeds

Weeds II (The Origin Of The Species)

The Night That Minnie Temperley Died
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[20120506]

This Is Hardcore + Like a FriendThis Is Hardcore + Like a Friend
(1998/03/31)
Pulp

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98年の作品で、今回もChris Thomasのプロデュースです。前作からの人気を引き継いだ作品であり、イギリスはNo.1ヒットしたアルバムです。日本でも前作で人気が出てきましたので、それなりにヒットしましたが、ブラーやオアシスに比べると、どうしても見劣りしてしまうのは仕方がありません。ブリットポップのブームは期間が短いため、ブームの終焉とともに、このバンドも影が薄くなってくるのですが、ブームの間にしっかりファンを獲得出来たバンドが、その後も生き延びました。

1. The Fear
2. Dishes
3. Party Hard
4. Help The Aged
5. This Is Hardcore
6. TV Movie
7. A Little Soul
8. I'm A Man
9. Seductive Barry
10. Sylvia
11. Glory Days
12. The Day After The Revolution
13. Like A Friend

おどろおどろしいThe Fearで幕を開けますので、ブリットポップだと思って聴き始めると面食らってしまいますが、デヴィッドボウイみたいな歌とロキシーミュージックのようなアレンジがなされているグラムロックなアルバムだと思います。この頃のイギリスではダウナーな曲が流行っていたので、そういう意味では時代に合った作品だったと思いますが、前作の印象が強かった為に、前作ほどの成功には結びつきませんでした。

シングルカットされたHelp the Aged、This Is Hardcore、A Little Soul、Party Hardはそこそこヒットしました。成功した前作は、ロックスターという役を演じていた感じがありましたが、このアルバムではシリアスになっているだけ、彼ららしい作品になっていると思います。本質はこちらにあります。今回もParty Hardのようなノリの良い曲もあるので、作品としては充実しています。ただ、全体的にシリアスな雰囲気に満ちています。この作品も絶頂期だけに名盤と呼んで良い作品だと思います。

The Fear

Dishes

Party Hard
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[20120506]

Different ClassDifferent Class
(1996/02/27)
Pulp

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95年の作品で、ブリットポップブーム真っ盛りの時にリリースされた事もあり、彼らが世界的にブレイクした作品になります。ブラーもオアシスもブリットポップと呼ぶにはマニアックだったり、力が入り過ぎていたりと、ポップ性についてはどうかと思うところもありますが、このアルバムは正にイギリスらしいポップな曲が並んでいて、どこか力が抜けたような客観的に演奏しているようなひねりポップらしい作品になっていると思います。

1. Mis-shapes
2. Pencil Skirt
3. Common People
4. I Spy
5. Disco 2000
6. Live Bed Show
7. Something Changed
8. Sorted For E's & Wizz
9. F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E.
10. Underwear
11. Monday Morning
12. Bar Italia

プロデュースはChris Thomasで、彼はロキシーミュージックのプロデューサーでありましたので、グラムロックの影響があるこのバンドにはしっくりきていると思います。今回はこれまでに以上にポップで売れる曲を創っていますが、いつもの演劇的な部分もしっかり出していて、初期の頃のデヴィッドボウイみたいですが、ディスコやテクノの味付けをパロディーっぽく加えたアレンジが光ります。I Spyではオーケストレーションをクアウェて劇的な演出を行っています。デヴィッドボウイ的と言う事ではブームタウンラッツみたいなところがあると思います。

Jarvis Cockerの歌い方も昔は素朴な感じだったのですが、売れるにつれてエキサイティングに叫んだりするようになっています。これも演劇的な演出なのでしょう。まるで彼らはPULPと言うバンドを演じている劇団員のような、一歩退いたところの視点で演奏しているような冷めた感じがイギリスのバンドらしくて、正にブリットポップバンドと呼んで良いバンドだと思います。Common People、Mis-Shapes、Disco 2000、Something Changedといったシングルヒットも生み出した、世界に彼らの名前を知らしめた名盤です。

Mis-shapes

Pencil Skirt

Common People
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[20120505]

His N HersHis N Hers
(1994/06/21)
Pulp

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94年の作品で、メジャーレーベルslandレーベルからの初のアルバムになります。メジャーになった事で、世界的にも知名度が上がり、来るべきブリットポップブームの一員として、やっと日本でも、その存在が知られるようになりました。ご当地イギリスでも、マッドチェスターの時代が終わり、ブリットポップの時代がくる予感がしていましたので、彼らも自分達の持ち味を活かした作品になっています。

1. Joyriders
2. Lipgloss
3. Acrylic Afternoons
4. Have You Seen Her Lately?
5. Babies
6. She's A Lady
7. Happy Endings
8. Do You Remember The First Time?
9. Pink Glove
10. Someone Like The Moon
11. David's Last Summer
12. Razzmatazz

ブリットポップと言っても、このバンドはグラムロックからの影響が強く、特にデヴィッドボウイの初期の頃のような作風のような曲が多い事から、日本ではイエローモンキーの吉井和哉が一人で盛り上がって、このバンドを紹介していました。パンクやニューウェイヴ、マッドチェスターを経験してきたバンドですから、そのまんまでヴィッドボウイと言う訳ではなく、このバンド独自の素朴な感じも残しつつ、イギリスらしいポップな曲を作っています。

Lipgloss、Do You Remember the First Time?、Babiesといったシングルヒットも生み出し、70年代から下積みを続けてきた苦労が、やっと報われる時が来ました。イギリス人好みのサウンドと歌詞から、本国イギリスでは既に人気者になりました。日本では次の作品から売れてくるのですが、このアルバムがその布石となっています。演奏自体はシンプルですが、歌の作り方は結構芝居仕立てだったりするので、英語がわからない日本では、ちょっと複雑で地味に感じたりしますが、この、彼ららしいスタイルがやっと時代のサウンドとして受け止められるようになった作品です。

Joyriders

Lipgloss

Acrylic Afternoons
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[20120505]

SeparationsSeparations
(1995/10/24)
Pulp

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92年の作品で、苦労してきたバンドですが、90年代こそがこのバンドの時代であり、このアルバムから時代とシンクロして売れるようになっていきます。ベースがPeter MansellからSteve Mackeyに、ドラムがMagnus DoyleからNick Banksに代わり、サウンドも大きく変更するようになります。ドラムは生と打ち込みと使い分け、エレクトリックなサウンドできらびやかになりました。

1. Love Is Blind
2. Don't You Want Me Anymore?
3. She's Dead
4. Separations
5. Down By The River
6. Countdown
7. My Legendary Girlfriend
8. Death II
9. This House Is Condemned

Jarvis Cockerも髪型を変えておしゃれな感じになったので、イギリスでは人気が出てきます。シンセなど、これまでの素朴な演奏と違って、都会的になっている事から、グラマラスな魅力も出てきます。そうなるとJarvis Cockerの個性はカリスマ性となり、マッドチェスターバンド達と並べて語られるようになります。このアルバムまではインディーズレーベルから出していましたが、この後メジャーレーベルに移籍するきっかけを作った作品です。

サウンドのきらびやかになった分だけ妖しさも出てきています。曲も素朴さが無くなり分かり易くなっています。バンドとしてはアシッドハウスを取り入れていると言っていますが、アシッドハウスにはなっていません。これはソフトプレイなグラムロックです。それはブリットポップとも言えますが、まだブームが来ていないので、とりあえずはアシッドハウスなどと言っています。ここにきて、やっとみんなが知っているパルプサウンドになっています。

Love Is Blind

Don't You Want Me Anymore?

She's Dead
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[20120505]

FreaksFreaks
(2010/06/16)
Pulp

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87年のセカンドアルバムです。エレキギターやオルガンなどを使うようになり、演劇仕立てのようなドラマティックな曲を演奏するようになっています。プログレと言うにはポップすぎるし、グラムロックと呼ぶには歪んでいません。まるでボードヴィルのようで、サイケな感じもありますが、爽やかすぎるのです。このつかみ所のないスタイルはポップだけど分かりづらいで、世間にアピールするには中途半端というしかありません。

1. Fairground
2. I Want You
3. Being Followed Home
4. Master Of The Universe
5. Life Must Be So Wonderful
6. There's No Emotion
7. Anorexic Beauty
8. The Never-Ending Story
9. Don't You Know
10. They Suffocate At Night

しかし、時代は徐々にオルタナ寄りになっていきますので、この中途半端な感じもイギリスでは受け入れられ始めます。ファーストではプロデュースもしていたSimon Hinklerが脱退して5人組になりました。そこでJarvis Cocker の演劇性が大きく支配する事になったようです。イギリスでは、このようなB級ポップバンドも多くいる訳で、その中の一つに過ぎないような扱いですが、明らかに新しい若者の感覚を持っていて、徐々に人気が出始めます。

このバンドがこの時代に売れるにはハウスや歪んだギターを使うしかなかったのですが、あえてそこには向かわないところがこのバンドらしさでもあります。グラムロックのようにもっと妖しさをだせれば、それなりに訴える事が出来たかもしれませんが、妖しさを出すにはもう少し劣等生な所を出すべきですが、それが出来ないほど真面目な人達だと思います。色気はあります。

Fairground

I Want You

Being Followed Home

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[20120505]

ItIt
(1994/10/13)
Pulp

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パルプはブリットポップブームにのって売れたバンドですが、下ずみが長く、70年代から活動しているバンドです。そしてこのファーストアルバムは83年にやっとリリースした作品になります。ここで聴けるのはアコースティックでイギリスらしいポップな曲です。フォークロックというには、イギリスらしいポップ感覚があります。デヴィッドボウイやT-REXがやっていたようなフォーク調の曲と、グラマラスなJarvis Cockerの歌が特徴です。

1. My Lighthouse
2. Wishful Thinking
3. Joking Aside
4. Boats And Trains
5. Blue Girls
6. Love Love
7. In Many Ways
8. Looking For Life

メンバーはボーカルのJarvis Cockerを中心にPeter Boom、Wayne Furniss、Beefy Garryo、Simon Hinkler、David Hinklerの6人組です。当時はパンクやテクノ、ニューウェイヴが真っ盛りな時期に、このフォーキーな作品は全く注目されませんでした。ブリットポップが生まれる前から、イギリスでは伝統的にポップな音楽をやるバンドはいました。ヒット曲があれば、それなりに注目されるのですが、ヒット曲を出していないバンドは、ほとんど世界的には無名でした。

しかし、マニアックなファンには、こうしたバンドを発掘する人もいるのですが、パルプは全く日本には届いていませんでした。まるで60年代や70年代の曲調を継承しながらも、独特の当時の若者の感覚で創られた曲は、受け入れられるまでには時間がかかったのです。まだ世界的にアピール出来るほどの完成度がないのも事実ですが、この素朴な感じは心暖まる音楽です。当時の騒乱の時代に、これだけ美しい音楽を創っていた若者がいたと言うのは凄い事です。

My Lighthouse

Wishful Thinking

Joking Aside
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[20120504]

MunkiMunki
(1998/06/09)
Jesus & Mary Chain

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98年の作品で、Jesus & Mary Chainのラストアルバムです。ほとんど前作でバンドは壊滅状態だったのですが、何とかこのアルバムをリリースするまではこぎつけました。前作同様ライブ音源とDVDがついているバージョンもあります。今回はアコースティックばかりではなく、しっかりエレキバンドとしての演奏をしています。内容的に言えば、はっきり言ってブリットポップです。

1. I Love Rock N Roll
2. Birthday
3. Stardust Remedy
4. Fizzy
5. Moe Tucker
6. Perfume
7. Virtually Unreal
8. Degenerate
9. Cracking Up
10. Commercial
11. Supertramp
12. Never Understood
13. I Can't Find The Time For Times
14. Man On The Moon
15. Black
16. Dream Lover
17. I Hate Rock N Roll

ブリットポップを生み出すきっかけになったのも彼らですから、彼らがブリットポップをやってもおかしくないのですが、完全にデビュー当時のサウンドはなくなっています。 I Love Rock N Rollで始まり、 I Hate Rock N Rollで終わるという、パンクがかかえる建前と本音の矛盾を現してしるような皮肉が込められています。そしてやっているのは心温まるブリットポップです。女性シンガーのSister VanillaやSean Lebonに歌わせてJim Reidは全く歌っていない曲もあります。

バンドとしては壊滅状態でしたが、やっている音楽は死んでいません。ポップで良い曲ばかりです。ブレイクビーツのようなアレンジもあったりと、新しいアイデアに満ちあふれています。それだけに、まだバンドとしてはやっていけるだけのポテンシャルは残しています。それだけに、ここで解散となったのはもったいない感じもしますが、最近はいつまでも延命を図るバンドが多いだけに、バンドとして機能しなくなったら、潔く解散した方が気持ちがいいです。Jesus And Mary Chainというバンド名ではイメージが固まっているので、新しい事をやるなら違うバンド名を使うべきです。その方が分かり易い。

I Love Rock N Roll

Birthday

Stardust Remedy
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[20120504]

Stoned & DethronedStoned & Dethroned
(2011/10/11)
Jesus & Mary Chain

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94年の作品で、CD2枚組の大容量作品です。それにDVDがついているバージョンもあります。新しくギターのBen Lurieが加わり、四人編成になりましたが、相変わらずベースレスなバンドです。サウンドはアンプラグドのようなアコースティックサウンドに変貌しています。これまでもアコースティックギターによる演奏はありましたが、本作ではアコースティックな演奏でしっかりと構成されたポップソングになっています。カントリーのような感覚ではなく、アコースティックブリットポップと言う感じです。

ディスク:1
1. Dirty Water
2. Bullet Lovers
3. Sometimes Always
4. Come On
5. Between Us
6. Hole
7. Never Saw It Coming
8. She
9. Wish I Could
10. Save Me
11. Till It Shines
12. God Help Me
13. Girlfriend
14. Everybody I Know
15. You've Been A Friend
16. These Days
17. Feeling Lucky
18. Snakedriver
19. Something I Can't Have
20. Write Record Release Blues
21. Little Red Rooster
22. Come On
23. God Help Me (William Vocal)
24. Everybody I Know
25. The Perfect Crime
26. Till I Found You
27. Dirty Water (Demo  William Vocal)
28. God Help Me (Alternate Vocal Take)
ディスク:2
1. The Perfect Crime
2. Little Stars
3. Drop (Re
4. I'm In With The Out Crowd
5. New York City
6. Taking It Away
7. Ghost Of A Smile
8. Alphabet Street
9. New Kind Of Kick
10. Come On
11. Reverence
12. Snakedriver
13. Come On
14. Happy When It Rains
15. Teenage Lust
16. The Perfect Crime
17. Everybody I Know
18. Girlfriend
19. Hole
20. Head On
21. Sugar Ray
22. I Hate Rock'n'Roll
23. Jim & William talk to Steve Lamacq about Stoned & Dethroned
ディスク:3
1. Snakedriver
2. Something I Can't Have
3. Sometimes Always
4. Come On
5. Something I Can't Have  Later with Jools Holland
6. Snakedriver  Later with Jools Holland
7. Reverence  live on MTV 120 Minutes
8. Sometimes Always  live on MTV 120 Minutes
9. Everybody I Know  live at MTV Studios
10. Come On  live at MTV Sudios
11. Interview  MTV

女性シンガーのHope SandovalとShane MacGowanとデュエットしている曲があったり、明らかにこれまでのジザメリとは違う内容になっています。オルタナな作品と言ってしまえば、それで収まりますが、このバンドの売りになっているノイジーギターが全くないので、このバンドではなくても良いような曲ばかりです。この後方向転換するのであれば、ターニングポイントになる作品だったでしょうが、この時点でほとんどバンドが終わっていますので、最後のもがきのような作品になっています。

Jim ReidとWilliam Reidの兄弟を中心にしたバンドであり、そういう事では後のオアシスみたいなバンドとも言えます。曲調も似ていますので、オアシスが強い影響を受けていた事は明確です。何といってもオアシスは無理矢理兄弟で一緒のバンドとして組んだバンドだったので、このバンドのようになりたかったのだと思います。ジザメリらしさは感じにくいアルバムですが、曲はしっかり創られているので、内容としては悪くありません。ポップな曲を創る事ではブレてないバンドです。

Dirty Water

Sometimes Always

Come On
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[20120504]

Honey\'s DeadHoney\'s Dead
(1992/03/17)
Jesus And Mary Chain

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92年の作品で、ドラムのSteve Monti が加わり三人になりました。生ドラムになりましたが、前作のようにハウスに影響を受けたリズムパターンになっています。この時期になるとマッドチェスターやシューゲイザーというフォロワーの成功もあり、元祖であるジザメリの評価も上がっていきます。シューゲイザーと言うのは、ギターノイズ系のバンドのギタリストはうつむきながら靴を眺めて演奏する事が多いのでシューゲイザーと呼ばれるようになりました。

1. Rollercoaster
2. Reverence
3. Teenage Lust
4. Almost Gold
5. Catchfire
6. I Can't Get Enough
7. Frequency
8. Sundown
9. Tumbledown
10. Sugar Ray
11. Far Gone And Out
12. Good For My Soul

スピード感が増しているので、重苦しいファーストアルバムとは違って非常にポップに聴こえますが、ハウスのリズムとノイジーなギターにポップな歌というシューゲイザーの基本を崩していない作品で、我こそが元祖であると言う事を高らかに謳っています。やっと時代が彼らに追いついてきたと言う事もあって、時代を反映した作品になっています。その為、新しさはないのですが、作品の質も上がっており、一番完成度が高い作品に仕上がっています。

しかし、せっかくのブームも終焉真近であり、最後の打ち上げ花火となっています。時代はもっと多様化となり、このスタイルを貫くには厳しい状況になっていきます。既にファースとアルバムの後からは伝説化し始まっているバンドですから、どんどん過去のバンドと言うイメージも強くなっていきます。ゴスロリな感じのジャケットもあり、このアルバムまではしっかり受け止められましたが、次世代へのバトンタッチの時期でもありました。ファーストアルバムも感銘を受けていない私ですが、このアルバムの内容なら納得の名盤だと思います。

Rollercoaster

Reverence

Teenage Lust
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